JP6443681B2 - シャンプー組成物 - Google Patents

シャンプー組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6443681B2
JP6443681B2 JP2015073166A JP2015073166A JP6443681B2 JP 6443681 B2 JP6443681 B2 JP 6443681B2 JP 2015073166 A JP2015073166 A JP 2015073166A JP 2015073166 A JP2015073166 A JP 2015073166A JP 6443681 B2 JP6443681 B2 JP 6443681B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
conditioner
hair
mass
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015073166A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190831A (ja
Inventor
孝治 関口
孝治 関口
大川 洋
洋 大川
和晃 脇田
和晃 脇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2015073166A priority Critical patent/JP6443681B2/ja
Publication of JP2016190831A publication Critical patent/JP2016190831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6443681B2 publication Critical patent/JP6443681B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は、すすぎ時の滑らかさが良好で、洗浄後に使用されるコンディショナーの効果、特に、コンディショナー後の毛髪滑り性、しっとり感を向上できるシャンプー組成物に関する。
シャンプーで毛髪を洗浄する際、すすぎ時に毛髪が絡みあうことでダメージを生じることがある。また、毛髪の油性成分が過剰に除去されることで、毛髪のしっとり感が損なわれ、ぱさつく場合がある。通常、シャンプー後に、コンディショナーやトリートメントで毛髪を処理することにより、毛髪に滑らかさやしっとり感を付与しているが、近年、度重なるカラー染色やパーマによるダメージに悩む人が多く、コンディショナーの効果を向上させる技術が求められている。
シャンプーには、通常、洗浄、起泡成分である界面活性剤の他に、すすぎ時のきしみを防止するためにカチオン性高分子が配合される。カチオン性高分子は、界面活性剤と複合体を形成して、すすぎ時のきしみを低減し、毛髪の絡みあいを防ぐことができるが、毛髪に吸着したカチオン性高分子が洗髪後に使用されるコンディショナーやトリートメントの効果を減少させることが問題となっていた。
特許文献1では、「2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとアルキル(メタ)アクリルレートと(メタ)アクリルアミドの共重合体が毛髪への蓄積性が無く、洗髪時、乾燥後の毛髪に対して高い滑り性を付与できること」が開示されているが、洗髪後のコンディショナーの効果を向上させることはできなかった。
こうした状況を鑑み、特許文献2では、「カチオン性高分子であるポリクオタニウム−67とアミノ酸系界面活性剤を組み合わせることで、すすぎ時の毛髪の指通りが良好で、かつ洗浄後の毛髪に使用されるトリートメント剤やリンス剤の機能を有効に発揮できるシャンプー組成物」が開示されている。このシャンプーは、コンディショニング成分の吸着を阻害するカチオン性高分子の作用をアミノ酸系界面活性剤によって抑制できることが記載されているが、コンディショニング成分の毛髪への吸着を促進するには至っておらず、さらに、コンディショナー後のしっとり感も十分満足できるものではなかった。
一方、特許文献3では、両性界面活性剤とアクリル酸、アクリルアミド、ジアルキルジアリルアンモニウム塩の共重合体である両性高分子を組み合わせることで、すすぎ時のきしみ感を抑えかつ指通りが良好であり、さらに毛髪が硬くなったり、リンス効果が減退すること等がないシャンプー組成物が開示されている。しかしながら、この組成物はコンディショナー後のしっとり感が不十分で、コンディショナーの効果を向上させる効果も十分満足できるものではなかった。
このように、すすぎ時の滑らかさが良好で、洗浄後に使用されるコンディショナーの効果を向上させることができ、コンディショナー後の毛髪滑り性としっとり感を向上できるシャンプー組成物の開発には至っていなかった。
特開2013−18749号公報 特開2013−151434号公報 特開平7−258044号公報
上記の通り、本発明の課題は、すすぎ時の滑らかさが良好で洗髪後のコンディショナーやトリートメント剤の効果を向上、特に、コンディショナー、またはトリートメント後の毛髪の滑り性としっとり感を向上できるシャンプー組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、3種の相異なる構成単位を特定割合で有する構造を有する共重合体を、他の2成分であるアニオン性界面活性剤およびカチオン性高分子とともに特定の割合で含有するシャンプー組成物によって、上記課題を解決できることの知見を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の〔1〕および〔2〕である。
〔1〕組成物全量に対し、下記の成分(A)を1〜30質量%、成分(B)を0.05〜5質量%、成分(C)を0.001〜1質量%含有するシャンプー組成物。
(A)アニオン性界面活性剤
(B)カチオン性高分子
(C)下記の式(1)〜(3)で表される構成単位を、それぞれ、2〜30モル%、1〜20モル%、および50〜90モル%の割合で有する共重合体
(式中、R、R、Rは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示す。Rは炭素数1〜22の直鎖または分岐を有していてもよいアルキル基を示す。)
〔2〕成分(C)/(B)の質量比が0.01〜0.6である前記の〔1〕に記載のシャンプー組成物。
本発明のシャンプー組成物は、すすぎ時の滑らかさが良好で、洗髪後のコンディショナーやトリートメント剤の効果を向上、特に、コンディショナー、またはトリートメント後の毛髪の滑り性としっとり感を向上できる。
以下で、本発明を詳細に説明する。
本発明のシャンプー組成物は、下記の成分(A)〜(C)を含有する。
(A)アニオン性界面活性剤
(B)カチオン性高分子
(C)下記の式(1)〜(3)で表される構成単位を、それぞれ、2〜30モル%、1〜20モル%、および50〜90モル%の割合で有する共重合体
(式中、R、R、Rは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示す。Rは炭素数1〜22の直鎖または分岐を有していてもよいアルキル基を示す。)
〔(A)アニオン性界面活性剤〕
本発明にかかる成分(A)は、シャンプー組成物に起泡力や洗浄力を付与するために配合され、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
アニオン性界面活性剤としては具体的には、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩(例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルアミドエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアミドエーテル硫酸塩等の硫酸エステル塩; α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩(例えば、ココイルメチルタウリンナトリウム)、N−アシルイセチオン酸塩等のスルホン酸塩; N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩(例えば、ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム)、N−アシルザルコシン塩等のN−アシルアミノ酸塩; ラウリン酸カリウム高級脂肪酸塩; ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等のアルキル酢酸エステル塩; アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等のアルキルリン酸エステル塩; ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンカリウム、ラウロイル加水分解シルクナトリウム等のN−アシルポリペプチド塩; ジアルキルスルホコハク酸、ポリオキシアルキレンアルキルスルホコハク酸塩等のアルキルスルホコハク酸塩が挙げられる。これらの中でも、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、N−アシルアミノ酸塩が好ましく挙げられる。これらのアルキル基もしくはアシル基の炭素数は、洗浄力、起泡力の観点から、好ましくは10〜18であり、さらに好ましくは12〜14である。
上記のアニオン性界面活性剤の対イオンとしては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
成分(A)は、シャンプー組成物に1〜30質量%、好ましくは3〜20質量%、さらに好ましくは5〜15質量%含まれる。1質量%未満の場合は、洗浄力、起泡力、すすぎ時の滑らかさが不十分で、30質量%超えてもすすぎ時の滑らかさ、コンディショナー後の毛髪の感触が悪化する。
〔(B)カチオン性高分子〕
本発明の成分(B)は、すすぎ時の指通りや乾燥後の滑らかさを向上させるために配合される。成分(B)は、成分(A)と複合体を形成し、すすぎ時の希釈によって系内から析出し、これが毛髪に吸着することですすぎ時の滑らかさを向上させる効果を付与する。
本発明で用いる成分(B)のカチオン性高分子としては、例えば、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドの単独重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリレートとの共重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリレートエステルとの共重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体、ポリ塩化メタクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、カチオン化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化キサンタンガム、カチオン化フェヌグリークガム、ビニルイミダゾリニウムトリクロリドとビニルピロリドンとの共重合体、ヒドロキシエチエルセルロースとジメチルジアリルアンモニウムクロリドとの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合体、ポリビニルピロリドンとアルキルアミノアクリレートとビニルカプロラクタムとの共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとの共重合体、アルキルアクリルアミドとアクリレートとアルキルアミノアルキルアクリルアミドとポリエチレングリコールメタクリレートとの共重合体、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルエチレントリアミンとの共重合体等が挙げられ、特にカチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、カチオン化タラガム、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドの単独重合体、ジアルキルジアリルアンモニウムクロリドと(メタ)アクリルアミドとの共重合体が好ましい。
カチオン性高分子のカチオン化度は、ケルダール法等のN含有率の測定値から計算することができ、0.2〜3.0質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.5〜2.0質量%である。カチオン性高分子の重量平均分子量は、10万〜300万の範囲が好ましく、より好ましくは40万〜200万の範囲である。
このようなカチオン性高分子の具体的な例としては、レオガードLP・GP・MGP(ライオン(株)製)、UCARE LR−30M・JR−400・JR−30M(ダウケミカル(株)製)、ラボールガムCG−M・CG−M7・CG−M8M(大日本住友製薬(株)製)、N−Hance3000(ハーキュレス・ジャパン(株)製)等が挙げられる。
成分(B)は、シャンプー組成物に0.05〜5質量%、好ましくは0.1〜2質量%、より好ましくは0.2〜1質量%の割合で含まれる。0.05質量%未満であるとすすぎ時の滑らかさが得られない。5質量%を超えるとコンディショナー後の滑り性、しっとり感が悪化する。
〔(C)共重合体〕
本発明にかかる成分(C)は、アニオン性高分子である成分(C)が洗髪時に毛髪に吸着することでカチオン性活性剤等のコンディショニング成分の毛髪への吸着を促進する。成分(C)は、式(1)〜(3)で表される構成単位を有する重合体である。式(1)〜(3)において、R、R及びRはそれぞれ独立に水素原子又はメチル基を示す。Rは、炭素数1〜22の直鎖または分岐を有していてもよいアルキル基であり、好ましくは炭素数4〜18であり、さらに好ましくは炭素数4である。炭素数が22より多いとコンディショナー塗布後の感触が悪化したり、保存安定性が悪化したりする場合がある。共重合体中における単量体(1)〜(3)の構成モル比については、それぞれ式(1)が2〜30モル%、式(2)が1〜20モル%及び式(3)が50〜90モル%の割合であり、好ましくは式(1)が5〜15モル%、式(2)が3〜10モル%、及び式(3)が70〜85モル%である。
共重合体の重量平均分子量は、5万〜300万の範囲が好ましく、より好ましくは15万〜100万の範囲である。
〔式(1)の合成〕
式(1)で表される構成単位は、下記式(1')で表される単量体2−((メタ)アクリロイルオキシ)エチル‐2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートの重合から誘導される。
該単量体としては、2−(メタクリロイルオキシ)エチル−2'−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート(以下、MPCと略す)が、好ましく挙げられる。なお、本発明において「(メタ)アクリル」は、アクリルまたはメタアクリル(メタクリル)を意味し、「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸またはメタアクリル酸(メタクリル酸)を意味する。
〔式(2)の合成〕
式(2)で表される構成単位は、下記式(2')で表される単量体、すなわちアルキル基が炭素数1〜22であり、直鎖または分岐を有していてもよいアルキル(メタ)アクリレートの重合から誘導される。
該単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート(ラウリルメタクリレート)、テトラデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アクリレート(ステアリルメタクリレート)、ドコサニル(メタ)アクリレート等の直鎖または分岐アルキル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ブチル酸ビニル、デカン酸ビニル、ドデカン酸ビニル、ヘキサデカン酸ビニル、オクタデカン酸ビニル、ドコサン酸ビニル等のビニルエステル系単量体等が挙られる。コンディショナー後のしっとり感や製剤安定性の観点からステアリルメタクリレート、ラウリルメタクリレート及びブチルメタクリレートが好ましい。また、式(2')で表される単量体として、これらの1種または2種以上を混合して用いても良い。
共重合体中における式(2)で表される構成単位のモル比率は、1〜20モル%であり、好ましくは3〜10モル%である。1モル%未満であるとシャンプー時の毛髪への吸着性が不十分となり、20モル%以上であると製剤の安定性が悪化する場合がある。
〔式(3)の合成〕
式(3)で表される構成単位は、下記式(3')で表される単量体、すなわち(メタ)アクリル酸の重合から誘導される。
該単量体としては、共重合性の高さからメタアクリル酸又はアクリル酸が好ましい。
共重合体中における式(3)で表される構成単位のモル比率は、50〜90モル%であり、好ましくは70〜85モル%である。50モル%未満であるとコンディショナー成分の毛髪への吸着促進効果が低下する。
成分(C)は、上記式(1')〜(3')に表される単量体を含む組成物をラジカル重合することによって得ることができる。該単量体組成物は、上記単量体の他に、共重合可能な他の重合性単量体を含んでいてもよい。
成分(C)は、シャンプー組成物に0.001〜1質量%、好ましくは0.01〜0.5質量%、より好ましくは0.05〜0.3質量%の割合で含まれる。0.001質量%未満であるとコンディショナー成分の効果を向上させる効果が不十分で毛髪のしっとり感も得られない。1質量%を超えると、すすぎ時の滑らかさが得られない。
さらに、本願組成物の成分(B)と成分(C)の質量比(C)/(B)が0.01〜0.6の範囲内であると、シャンプーすすぎ時の滑り性、コンディショナーの効果をいっそう向上させることができ、好ましくは、質量比(C)/(B)が0.05〜0.5である。
本発明のシャンプー組成物はさらに必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲内で、シャンプーに一般的に用いられている各種成分、界面活性剤、炭化水素油、エステル油、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン油等の油分、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等の保湿剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール等の防腐剤、エチレンジアミン四酢酸塩、エデト酸等のキレート剤、ジステアリン酸エチレングリコール等のパール化剤、パラメトキシケイ皮酸エステル、メトキシジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤、増粘剤、酸化防止剤、pH調整剤、植物抽出物、アミノ酸、ビタミン類、色素、香料を適宜配合することができる。
本発明のシャンプー組成物は、常法に従って製造できる。また、その剤型は任意であり、透明系液体状、パール系液体状、ペースト状、クリーム状、ゲル状、固形状、粉末状等にすることができるが、特に透明系やパール系の液体状が好ましい。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔合成例1〕
MPC(日油(株)製)26.7g、ブチルメタクリレート(日油(株)製、以下、BMAと略す)(式(2)において、R=メチル基、R=ブチル基)9g、メタクリル酸(三菱レイヨン(株)製、以下MAAと略す)64.5gを、エタノール172gに溶解し、4つ口フラスコに入れて30分間窒素を吹き込んだ。その後、50℃でt−ブチルペルオキシネオデカノエート(商品名:パーブチル−ND、日油(株)製)(以下、PB−NDと略す)0.10gを加えて6時間重合反応させた後、NaOH6gを添加して中和を行った。重合液を3Lのヘキサン中にかきまぜながら滴下し、析出した沈殿を濾過し、48時間室温で真空乾燥を行って、白色粉末(以下、重合体C−1と略す)100.6gを得た。重合体C−1について、下記の分子量測定に従い分子量を測定した結果を表1に示す。
<分子量測定>
得られた重合体30mgを0.05Mの硝酸ナトリウム水溶液30gに溶解し、試料液とした。その他の条件は以下の通りである。
カラム:Shodex OHpak SB−802 HQ、SB−806M HQ(昭和電工(株)製)、標準物質:ポリエチレングリコール、検出:示差屈折率計RI−71S、解析ソフト:JASCO−BORWIN Ver. 1.50(日本分光(株)製)、流速1mL/分、カラム温度:40℃
〔合成例2〜8〕
表1に示す各単量体を用いた以外は、合成例1と同様な方法にて重合および精製を行い、重合体C−2〜C−8を得た。重合体C−2〜C−8について、上記の分子量測定に従い分子量を測定した結果を表1に示す。
表1中に用いた略号についての詳細は以下の通りである。
BMA:ブチルメタクリレート(日油(株)製)(式(2)において、R=メチル基、R=ブチル基
LMA:ラウリルメタクリレート(日油(株)製)(式(2)において、R=メチル基、R=ラウリル基)
SMA:ステアリルメタクリレート(日油(株)製)(式(2)において、R=メチル基、R=ステアリル基)
DMAPAA:N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド
<実施例1〜9および比較例1〜6>
表1に示した成分を所定の比率で配合し、さらに共通添加成分として表2に示す成分を配合したシャンプー組成物を下記の方法で調製した。
<調製法>
成分(A)〜(C)及び共通添加成分を、表1、2に示した比率となるように80℃にて均一になるまで混合し、室温まで冷却し、液状のシャンプー組成物を得た。
<評価法>
(a)すすぎ時の滑らかさ
パネラー10名が本発明品および比較品を使用して洗髪を行った際のすすぎ時の滑らかさをパネラー各人が下記評価基準にて評価した。10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:非常に指通りが滑らかであると判断。
3:指通りが滑らかであると判断。
2:指通りが滑らかであるが、ややぬるつくと判断。
1:ややきしむ感触であると判断。
0:指通りが悪く、きしむ感触であると判断。
(b)コンディショナー後の滑り性
上記(a)の評価を行った後、下記表3に記載した組成のヘアコンディショナーを塗布し、すすぎ後、ドライヤーにて毛髪を乾燥させた直後の状態をパネラー各人が下記評価基準にて4段階に評価し、評点をつけた。10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。なお、ヘアコンディショナーは常法に従い、80℃で溶解した油相を水相に添加し、ホモミキサーを使用して4000rpmで3分乳化を行った後、常温まで冷却して使用した。
4:非常に滑り性が良好であると判断。
3:滑り性が良好であると判断。
2:滑り性を感じると判断。
1:やや滑らない感触であると判断。
0:滑り性が悪く、引っかかる感触であると判断。
(c)コンディショナー後のしっとり感
上記(b)の評価と同様に、パネラー各人が下記評価基準にて4段階に評価し、評点をつけた。10名のパネラーの評価の平均が3.0以上を◎、2.0以上3.0未満を○、1.0以上2.0未満を△、1.0未満を×とした。ただし、2名以上のパネラーが0点の評点をつけた場合は×とした。
4:非常にしっとりとした感触であると判断。
3:しっとりした感触であると判断。
2:ややしっとりした感触であると判断。
1:ややぱさつく感触であると判断。
0:ぱさつく感触であると判断。
表4における略号の意味は各々次の通りである。
*1 レオガードMGP(ライオン(株)製)
*2 MERQUAT PLUS 3330(ルーブリゾール社製)
*3 Carbopol ETD−2020(ルーブリゾール社製)
*4 KETROL CG−T(CP Kelco社製)
実施例1〜9より、本発明のシャンプー組成物は、いずれもすすぎ時の滑らかさが良好で、コンディショナー後の滑り性、しっとり感が良好であった。
一方、比較例1〜6では十分な効果が得られていない。比較例1、2では、本願の成分(C)に相当する重合体が式(3')で表される単量体を含有していないため、コンディショナー成分の毛髪への吸着性が悪く、コンディショナー後の滑り性が十分ではない。比較例3では、本願の成分(C)に相当する重合体が式(2')で表される単量体を含有していないため、成分(C)自体の毛髪への吸着性が十分ではなく、コンディショナー後の滑り、しっとり感ともに不十分であった。比較例4では、本願の成分(C)に相当する重合体が式(1')(2')で表される単量体を含有していないため、コンディショナー後のしっとり感が十分ではなかった。比較例5では、本願の成分(C)に相当する重合体が式(1')で表される単量体を含有していないため、コンディショナー後のしっとり感が十分ではなかった。また、比較例6では、本願の成分(C)とは異なるキサンタンガムを含有しているため、コンディショナー後の滑り、しっとり感が不十分であった。
すすぎ時の滑らかさが良好で、洗髪後のコンディショナーの効果の向上、特に、コンディショナー後の毛髪の滑り性としっとり感を向上できるシャンプー組成物を提供することができる。

Claims (2)

  1. 下記の成分(A)を1〜30質量%、成分(B)を0.05〜5質量%、成分(C)を0.001〜1質量%含有するシャンプー組成物。
    (A)アニオン性界面活性剤
    (B)カチオン性高分子
    (C)下記の式(1)〜(3)で表される構成単位を、それぞれ、2〜30モル%、1〜20モル%、および50〜90モル%の割合で有する共重合体
    (式中、R、R、Rは、それぞれ独立に水素原子又はメチル基を示す。Rは炭素数1〜22の直鎖または分岐を有していてもよいアルキル基を示す。)
  2. 成分(C)/(B)の質量比が0.01〜0.6である請求項1に記載のシャンプー組成物。
JP2015073166A 2015-03-31 2015-03-31 シャンプー組成物 Active JP6443681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015073166A JP6443681B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 シャンプー組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015073166A JP6443681B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 シャンプー組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190831A JP2016190831A (ja) 2016-11-10
JP6443681B2 true JP6443681B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=57246453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015073166A Active JP6443681B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 シャンプー組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6443681B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6548009B2 (ja) * 2015-06-15 2019-07-24 日油株式会社 液体洗浄剤組成物

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2992416B2 (ja) * 1992-11-17 1999-12-20 ポーラ化成工業株式会社 化粧料
JP2992415B2 (ja) * 1992-11-17 1999-12-20 ポーラ化成工業株式会社 化粧料
JP2832119B2 (ja) * 1992-11-17 1998-12-02 ポーラ化成工業株式会社 化粧料
JP2000026249A (ja) * 1998-07-14 2000-01-25 Nof Corp 毛髪用洗浄剤組成物
EP1245636B1 (en) * 1999-11-09 2009-01-14 Nof Corporation Composition for hydrogel, hydrogel, and use thereof
JP2002080401A (ja) * 2000-06-21 2002-03-19 Nof Corp ゲル状外用剤組成物
JP2004143066A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Kose Corp シャンプー組成物
JP3975907B2 (ja) * 2002-12-12 2007-09-12 日本油脂株式会社 毛髪用化粧料
JP2004210674A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Kose Corp 毛髪化粧料
JP4380416B2 (ja) * 2004-05-27 2009-12-09 日油株式会社 カチオン性ナノ微粒子を含有する化粧料
EP2662070A4 (en) * 2011-01-07 2015-02-25 Kci Ltd NETWORKED COPOLYMER WITH PHOSPHORYLCHOLINMONOMER AND COSMETIC COMPOSITION THEREWITH

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190831A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7460688B2 (ja) 錯化高分子電解質を含有するパーソナルケア組成物
US10265261B2 (en) Cleansing compositions with conditioning properties
CA2801758C (en) Low ph clear skin cleansing compositions comprising a low molecular weight acrylate polymer and a mixture of amphoteric surfactants
KR101284386B1 (ko) 공중합체 및 이것을 이용한 세정제 조성물
JP5935466B2 (ja) シャンプー組成物
US20140127149A1 (en) Cassia Derivatives
JP2008521860A (ja) カチオン性ポリマーおよびアニオン性界面活性剤混合物を含むシャンプー組成物
US20190040172A1 (en) Aqueous emulsion polymers as rheology modifiers, compositions thereof, and method of use
JP2001181354A (ja) カチオン性ポリマー
JP5050534B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPS62167722A (ja) シヤンプ−
KR20180094866A (ko) 개선된 헹굼 특성을 갖는 케라틴 물질의 세정용 조성물
JP6443681B2 (ja) シャンプー組成物
JP5168841B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
CN101247785B (zh) 包含两性共聚物的化妆品组合物
JP4952120B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6008768B2 (ja) 皮膚洗浄料及びその製造方法
JP2003300820A (ja) アニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーと両親媒性分岐ブロックアクリルコポリマーとを含有する化粧品組成物及びそれを用いた毛髪処理方法
JP5168842B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP5239132B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2021501743A (ja) フケ防止組成物および使用方法
US11382844B2 (en) Shampoo composition and method of use
WO2010009956A1 (de) Stylingmittel mit hohem haltegrad und pflegegefühl
WO2024078936A1 (en) Detergent and exfoliating cosmetic hair composition comprising salicylic acid and particles in suspension
KR100940441B1 (ko) 자기 유화형 실리콘 공중합체를 포함하는 인체 세정용조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6443681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250