JP6442295B2 - マルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法、及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

マルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法、及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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Description

本発明は、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法、及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置に係り、例えば、マルチビーム描画におけるマルチビーム像の回転ずれによる回転角の測定およびその調整手法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、マスクブランクスへ電子線を使ってマスクパターンを描画することが行われている。
例えば、マルチビームを使った描画装置がある。1本の電子ビームで描画する場合に比べて、マルチビームを用いることで一度に多くのビームを照射できるのでスループットを大幅に向上させることができる。かかるマルチビーム方式の描画装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを複数の穴を持ったマスクに通してマルチビームを形成し、各々、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、マスク像が縮小されて、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
ここで、マルチビーム描画では、光学系の歪み、マルチビームを形成するアパーチャアレイの設計値からのずれ、及び/或いはクーロン効果等に起因してマルチビーム全体の像の回転変動が生じ得る。マルチビーム像に回転変動が生じると、描画されたパターンも位置ずれ、寸法ずれが生じてしまうといった問題があった。このように、描画されるパターンの位置精度や寸法精度に直接影響を与える、試料面におけるマルチビーム像の回転角を測定し、その結果を用いて回転角を調整することは非常に重要である。しかしながら、マルチビームでは、ビーム1本あたりの電流量が小さいため、ビームを1本ずつ測定することは測定誤差が大きくなってしまう。さらに、ビーム数が多数であることから、ビームを1本ずつ調整することは時間が非常にかかるため時間的制約上困難である。
なお、回転変動(回転角)の測定に関して、露光に用いる露光用マルチビームの周囲に露光には用いない測定用マルチビームを形成して、かかる測定用マルチビームの位置を測定することで露光用マルチビームの回転変動を測定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−165498号公報
本発明は、露光用マルチビームを用いて、マルチビーム像の回転角を測定可能な方法及び装置を提供する。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法は、
露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、マルチ荷電粒子ビーム描画装置のステージ上に配置されたマーク上を2次元走査する工程と、
2次元走査によって得られた信号に基づいて複数の代表ビームの2次元画像を作成する工程と、
2次元画像を用いて、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、複数の代表ビームは、m行n列(m,nは2以上の整数)のビームで構成され、
マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程は、内部工程として、
2次元画像を可変に回転させながら各回転角についての2次元領域のx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する工程と、
回転角毎のx方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第1の回転角度とy方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第2の回転角度とを求める工程と、
を有すると好適である。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法は、
露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、マルチ荷電粒子ビーム描画装置のステージ上に配置されたマーク上を2次元走査する工程と、
2次元走査によって得られた信号に基づいて複数の代表ビームの2次元画像を作成する工程と、
2次元画像を用いて、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程と、
測定された回転角を補正するように、マルチ荷電粒子ビームの各ビームを成形する成形アパーチャアレイ部材の配置角度を回転させる、若しくは、レンズを用いてマルチ荷電粒子ビーム像を回転させることにより、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を調整する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、x方向の回転角とy方向の回転角との間にずれが生じる場合には、x方向の回転角とy方向の回転角との間の角度に調整すると好適である。
本発明の一態様のマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、
試料を載置する、連続移動可能なステージと、
荷電粒子ビームを放出する放出部と、
複数の開口部が形成され、複数の開口部全体が含まれる領域に荷電粒子ビームの照射を受け、複数の開口部を荷電粒子ビームの一部がそれぞれ通過することにより、マルチビームを形成する成形アパーチャアレイ部材と、
アパーチャ部材の複数の開口部を通過したマルチビームのうち、それぞれ対応するビームのブランキング偏向を行う複数のブランカーが配置されたブランキングアパーチャアレイ部と、
複数のブランカーによってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する制限アパーチャ部材と、
試料面上でのマルチビーム像の回転角を演算する回転角演算部と、
マルチビーム像の回転角を許容値内になるように成形アパーチャアレイ部材を回転させる回転機構と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様のマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、
マークを配置するステージと、
露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、前記マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、前記ステージ上に配置された前記マーク上を2次元走査するように前記複数の代表ビームを偏向移動させる偏向器と、
2次元走査によって得られた信号に基づいて前記複数の代表ビームの2次元画像を作成する画像作成部と、
前記2次元画像を可変に回転させながら各回転角についての2次元領域のx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する加算プロファイル作成部と、
回転角毎のx方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第1の回転角度とy方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第2の回転角度とを求める回転角演算部と、
を備え、
前記複数の代表ビームは、m行n列(m,nは2以上の整数)のビームで構成されることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、露光用マルチビームを用いて、マルチビーム像の回転角を測定できる。よって、高精度な描画を行うことができる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるアパーチャ部材の構成を示す概念図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。 実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。 実施の形態1におけるマルチビーム像の回転角調整方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における代表ビームと2次元スキャンを説明するための図である。 実施の形態1における2次元画像の一例を示す図である。 実施の形態1におけるx,y方向加算プロファイルの一例を示す図である。 実施の形態1における画像回転を説明するための図である。 実施の形態1におけるx,y方向加算プロファイルの最大値と画像回転角度との関係を示す図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画装置100は、マルチ荷電粒子ビーム描画装置の一例である。描画部150は、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ部材203、ブランキングアパーチャアレイ部204、制限アパーチャ部材206、対物レンズ207、偏向器208、検出器212、回転機構214、及び静電レンズ216が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象基板となる、レジストが塗布されたマスクブランクス等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスク、或いは、半導体装置が製造される半導体基板(シリコンウェハ)等が含まれる。XYステージ105上には、さらに、XYステージ105の位置測定用のミラー210が配置される。XYステージ105上には、さらに、マーク106が配置される。マーク106は、上面が試料面(レジスト表面)と同一高さに配置される。そのため、マーク106は、上面が試料面と同一高さに調整可能に配置されると好適である。照明レンズ202と対物レンズ207とによって縮小光学系が構成される。
制御部160は、制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、検出アンプ132、ステージ位置検出器139及び磁気ディスク装置等の記憶装置140,142,144を有している。制御計算機110、メモリ112、偏向制御回路130、検出アンプ132、ステージ位置検出器139及び記憶装置140,142,144は、図示しないバスを介して互いに接続されている。記憶装置140(記憶部)には、描画データが描画装置100の外部から入力され、格納されている。
制御計算機110内には、設定部50、測定部52、画像作成部54、画像回転処理部56、加算プロファイル作成部58、判定部60、回転処理部62、フィッティング処理部64、回転角演算部66、判定部68、調整部70、描画制御部72、及び、データ処理部74が配置されている。設定部50、測定部52、画像作成部54、画像回転処理部56、加算プロファイル作成部58、判定部60、回転処理部62、フィッティング処理部64、回転角演算部66、判定部68、調整部70、描画制御部72、及び、データ処理部74といった各機能は、電気回路等のハードウェアで構成されてもよいし、これらの機能を実行するプログラム等のソフトウェアで構成されてもよい。或いは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより構成されてもよい。設定部50、測定部52、画像作成部54、画像回転処理部56、加算プロファイル作成部58、判定部60、回転処理部62、フィッティング処理部64、回転角演算部66、判定部68、調整部70、描画制御部72、及び、データ処理部74に入出力される情報および演算中の情報はメモリ112にその都度格納される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ部材の構成を示す概念図である。図2(a)において、成形アパーチャアレイ部材203には、縦(y方向)m’列×横(x方向)n’列(m’,n’≧2)の穴(開口部)22が所定の配列ピッチでマトリクス状に形成されている。例えば、512×512の穴(開口部)22が配置される。図2(a)では、例えば、512×8列の穴22が形成される。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。ここでは、y方向の各列について、x方向にAからHまでの8つの穴22がそれぞれ形成される例が示されている。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20が形成されることになる。ここでは、縦横(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。その他、例えば、縦横(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2(a)のように、縦横が格子状に配置される場合に限るものではない。図2(b)に示すように、例えば、縦方向(y方向)1段目の列と、2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)2段目の列と、3段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。
図3は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部の構成を示す断面図である。
図4は、実施の形態1におけるブランキングアパーチャアレイ部のメンブレン領域内の構成の一部を示す上面概念図である。なお、図3と図4において、制御電極24と対向電極26と制御回路41の位置関係は一致させて記載していない。ブランキングアパーチャアレイ部204は、図3に示すように、支持台33上にシリコン等からなる半導体基板31が配置される。基板31の中央部は、例えば裏面側から薄く削られ、薄い膜厚hのメンブレン領域30(第1の領域)に加工されている。メンブレン領域30を取り囲む周囲は、厚い膜厚Hの外周領域32(第2の領域)となる。メンブレン領域30の上面と外周領域32の上面とは、同じ高さ位置、或いは、実質的に高さ位置になるように形成される。基板31は、外周領域32の裏面で支持台33上に保持される。支持台33の中央部は開口しており、メンブレン領域30の位置は、支持台33の開口した領域に位置している。
メンブレン領域30には、図2に示した成形アパーチャアレイ部材203の各穴22に対応する位置にマルチビームのそれぞれのビームの通過用の通過孔25(開口部)が開口される。図1の例では、縮小光学系によってマルチビーム像は縮小されながら入射されるので、各ビームの通過位置に合わせて通過孔25(開口部)が開口される。そして、メンブレン領域30上には、図3及び図4に示すように、各通過孔25の近傍位置に該当する通過孔25を挟んでブランキング偏向用の制御電極24と対向電極26の組(ブランカー:ブランキング偏向器)がそれぞれ配置される。また、メンブレン領域30上の各通過孔25の近傍には、各通過孔25用の制御電極24に偏向電圧を印加する制御回路41(ロジック回路)が配置される。各ビーム用の対向電極26は、グランド接続される。
また、図4に示すように、各制御回路41は、制御信号用の例えば10ビットのパラレル配線が接続される。各制御回路41は、制御用の例えば10ビットのパラレル配線の他、クロック信号線および電源用の配線が接続される。クロック信号線および電源用の配線はパラレル配線の一部の配線を流用しても構わない。マルチビームを構成するそれぞれのビーム毎に、制御電極24と対向電極26と制御回路41とによる個別ブランキング機構47が構成される。また、図3の例では、制御電極24と対向電極26と制御回路41とが基板31の膜厚が薄いメンブレン領域30に配置される。但し、これに限るものではない。
各通過孔25を通過する電子ビーム20は、それぞれ独立にかかる対となる2つの電極24,26に印加される電圧によって偏向される。かかる偏向によってブランキング制御される。言い換えれば、制御電極24と対向電極26の組は、成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22(開口部)を通過したマルチビームのうちの対応ビームをそれぞれブランキング偏向する。
描画処理を行う場合には、データ処理部74が記憶装置140から描画データを読み出し、試料101の描画領域が所定のサイズでメッシュ状に分割された画素毎の照射量を示す照射時間データを作成する。画素サイズは、例えば、マルチビームのビームサイズと同程度或いは、それよりも小さいサイズで構成されると良い。そして、かかる照射時間データは記憶装置142に格納される。描画制御部72の制御のもと、偏向制御回路130はかかる照射時間データを読み出し、ブランキングアパーチャアレイ部204の各制御回路41に信号を出力することになる。また、描画制御部72の制御のもと、描画部150が以下のように動作する。
次に描画装置100における描画部150の動作について説明する。電子銃201(放出部)から放出された電子ビーム200は、縮小光学系の1つを構成する照明レンズ202により屈折させられ、縮小されながら成形アパーチャアレイ部材203全体を照明する。成形アパーチャアレイ部材203には、矩形の複数の穴22(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、例えば矩形形状の複数の電子ビーム(マルチビーム)20a〜eが形成される。かかるマルチビーム20a〜eは、ブランキングアパーチャアレイ部204のそれぞれ対応するブランカー(第1の偏向器:個別ブランキング機構)内を通過する。かかるブランカーは、それぞれ、個別に通過する電子ビーム20を偏向する(ブランキング偏向を行う)。
ブランキングアパーチャアレイ部204を通過したマルチビーム20a〜eは、制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴に向かって進む。照明レンズ202により制限アパーチャ部材206表面或いは制限アパーチャ部材206に形成された中心の穴内部の位置でクロスオーバー(c.o.)を形成するように構成される。ここで、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向された電子ビーム20は、制限アパーチャ部材206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ部材206によって遮蔽される。一方、ブランキングアパーチャアレイ部204のブランカーによって偏向されなかった電子ビーム20は、図1に示すように制限アパーチャ部材206の中心の穴を通過する。かかる個別ブランキング機構のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが制御される。このように、制限アパーチャ部材206は、個別ブランキング機構47によってビームOFFの状態になるように偏向された各ビームを遮蔽する。そして、ビーム毎に、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ部材206を通過したビームにより、1回分のショットのビームが形成される。制限アパーチャ部材206を通過したマルチビーム20は、縮小光学系の他の1つを構成する対物レンズ207により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、偏向器208によって、制限アパーチャ部材206を通過した各ビーム(マルチビーム20全体)が同方向に一括して偏向され、各ビームの試料101上のそれぞれの照射位置に照射される。また、例えばXYステージ105が連続移動している時、ビームの照射位置がXYステージ105の移動に追従(トラッキング)するように偏向器208によって制御される。XYステージ105の位置は、ステージ位置検出器139からレーザをXYステージ105上のミラー210に向けて照射し、その反射光を用いて測定される。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ部材203の複数の穴の配列ピッチに上述した所望の縮小率を乗じたピッチで並ぶことになる。描画装置100は、各回のトラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ連続して順に照射していくラスタースキャン方式で描画動作を行う。所望のパターンを描画する際、パターンに応じて必要なビームがブランキング制御によりビームONに制御される。
なお、試料101の描画領域、或いは描画されるチップ領域は、所定の幅で短冊上のストライプ領域に分割される。そして、各ストライプ領域は、複数のメッシュ領域(画素)に仮想分割される。メッシュ領域(画素)のサイズは、例えば、ビームサイズ、或いは、それ以下のサイズであると好適である。例えば、10nm程度のサイズにすると好適である。メッシュ領域(画素)は、マルチビームの1つのビームあたりの照射単位領域となる。
マルチビーム20で試料101を描画する際、上述したように、トラッキング動作中にXYステージ105の移動に追従しながらショットビームとなるマルチビーム20を偏向器208によるビーム偏向位置の移動によって1画素ずつ順に連続して照射していく。そして、試料101上のどの画素をマルチビームのどのビームが照射するのかは描画シーケンスによって決まる。マルチビームのx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチを用いて、試料101面上におけるx,y方向にそれぞれ隣り合うビーム間のビームピッチ(x方向)×ビームピッチ(y方向)の領域はn×n画素の領域(サブピッチ領域)で構成される。例えば、1回のトラッキング動作で、XYステージ105が−x方向にビームピッチ(x方向)だけ移動する場合、x方向或いはy方向(或いは斜め方向)に1つのビームによって照射位置をシフトしながらn画素が描画される。同じn×n画素の領域内の他のn画素が次回のトラッキング動作で上述したビームとは異なるビームによって同様にn画素が描画される。このようにn回のトラッキング動作でそれぞれ異なるビームによってn画素ずつ描画されることにより、1つのn×n画素の領域内のすべての画素が描画される。マルチビームの照射領域内の他のn×n画素の領域についても同時期に同様の動作が実施され、同様に描画される。
ここで、マルチビーム描画では、光学系の歪み、マルチビームを形成するアパーチャアレイの設計値からのずれ、及び/或いはクーロン効果等に起因してマルチビーム全体の像の回転変動が生じ得る。マルチビーム像に回転変動が生じると、描画されるパターンも位置ずれ、寸法ずれが生じてしまう。よって、描画されるパターンの位置精度や寸法精度に直接影響を与える、試料面におけるマルチビーム像の回転角を測定し、その結果を用いて回転角を調整することは非常に重要である。そこで、実施の形態1では、以下のようにマルチビーム像の回転角(回転変動)を測定し、マルチビーム像の回転変動分を許容値内に納まるように調整する。
図5は、実施の形態1におけるマルチビーム像の回転角調整方法の要部工程を示すフローチャート図である。図5において、代表ビーム設定工程(S102)と、2次元スキャン(走査)工程(S104)と、画像作成工程(S106)と、画像回転工程(S108)と、x,y加算プロファイル作成工程(S110)と、判定工程(S112)と、特徴値プロット・フィッティング工程(S116)と、回転角演算工程(S118)と、判定工程(S120)と、回転角度調整工程(S122)と、いう一連の工程を実施する。かかる工程のうち、代表ビーム設定工程(S102)から回転角演算工程(S118)までの工程がマルチビーム像の回転角測定方法に相当する。また、画像回転工程(S108)から回転角演算工程(S118)までの工程がマルチビーム像の回転角を取得する工程に相当する。
マルチビーム像の回転角の測定および調整は、描画処理を実施する前に行うと良い。但し、これに限るものではなく、描画処理の途中で行っても良い。描画処理(露光処理)は、上述したストライプ領域単位で実施する。そのため、あるストライプ領域の描画(露光)が終了した後、次のストライプ領域の描画(露光)を開始する前に実施するとよい。
代表ビーム設定工程(S102)として、設定部50は、露光(描画)に用いることが可能なマルチビーム20のうち、マルチビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを設定する。
図6は、実施の形態1における代表ビームと2次元スキャンを説明するための図である。成形アパーチャアレイ部材203を通過することによって、露光(描画)に用いることが可能なm×nのマルチビーム20が形成される。実施の形態1では、かかるm’×n’のマルチビーム20の中から複数の代表ビーム23によって構成される代表ビーム群21を設定する。例えば、1回のショットで照射可能なm’×n’のマルチビーム20を取り囲む照射領域34内の中央部に位置するビーム群を代表ビーム群21として用いると好適である。マルチビーム像の回転変動の回転軸となるマルチビーム像の中心位置の周囲のビーム群を用いることで、外周部に近い偏った領域のビーム群を用いる場合よりも誤差の小さい測定を可能にできる。複数の代表ビーム23は、m行n列(m,nは2以上の整数)のビームで構成される。例えば、512×512のマルチビームのうち、中心部の例えば8×8のマルチビームを複数の代表ビーム23として設定する。ビーム1本当たりの電流量は小さく測定誤差が大きくなるが、例えば64本のビーム群を用いることで測定誤差を小さくできる。なお、露光(描画)に用いることが可能なm’×n’のマルチビーム20自体が、1次元のラインビームである場合には、mとnの一方(ビームが複数列存在しない方向)は1に設定されればよいことは言うまでもない。
2次元スキャン(走査)工程(S104)として、測定部52は、複数の代表ビーム23を用いて、マーク106上を2次元走査する。図6に示すように、マーク106は、ビームピッチよりも小さいサイズで構成される。そして、複数の代表ビーム23がすべてマーク106上をスキャンするように例えば偏向器208で代表ビーム群21を偏向移動させる。例えば、x方向にマーク106上をスキャンした後、y方向にビームピッチよりも小さい距離で移動した後、再度、x方向にマーク106上をスキャンする動作を繰り返す。
これにより、マーク106及びマーク106の周辺に代表ビーム群21が照射されたことによって生じる反射電子或いは/及び2次電子を検出器212で検出する。検出された信号は、検出アンプ132に出力され、検出アンプ132で増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換された後、画像作成部54に出力される。A/D変換の際、2次元画像の各画素の信号強度(例えば256階調)を取得できる。
画像作成工程(S106)として、画像作成部54は、2次元走査によって得られた信号に基づいて代表ビーム群21(複数の代表ビーム23)の2次元画像を作成する。
図7は、実施の形態1における2次元画像の一例を示す図である。2次元画像80内に示されたグリッド線は代表ビーム群21のx,y方向に並ぶ列の歪みを見やすくするために便宜上示したものである。
次に、作成された2次元画像を用いて、マルチビーム像の回転角を取得する。以下、具体的に説明する。
画像回転工程(S108)として、画像回転処理部56は、2次元画像80を可変に回転させる。例えば、予め設定された可変予定の回転角度の最小値に画像を回転させる。例えば、−1radから+1radまでを可変範囲とする場合には、−1radだけ画像を回転させる。
x,y加算プロファイル作成工程(S110)として、加算プロファイル作成部58は、2次元画像60を可変に回転させながら各回転角についての2次元領域のx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する。
図8は、実施の形態1におけるx,y方向加算プロファイルの一例を示す図である。図8(a)には、図7に示した2次元画像80が示されている。図8(b)は画像内に追加したx方向に相当するグリッド線の方向への加算プロファイルを示す。図8(c)は画像内に追加したy方向に相当するグリッド線の方向への加算プロファイルを示す。x方向加算プロファイル82は、図8(b)に示すように、2次元画像80のx方向の信号強度を累積加算して、y軸方向に沿って、加算後の信号強度の値をグラフ化したプロファイルとして作成される。y方向加算プロファイル82は、図8(c)に示すように、2次元画像80のy方向の信号強度を累積加算して、x軸方向に沿って、加算後の信号強度の値をグラフ化したプロファイルとして作成される。作成されたx,y方向加算プロファイルのデータは記憶装置144に記憶される。
判定工程(S112)として、判定部60は、予め設定された可変予定のすべての角度についてx,y加算プロファイル作成工程(S110)が実施されたかどうかを判定する。すべての角度について終了している場合には、特徴値プロット・フィッティング工程(S116)へ進む。まだ、終了していない場合には画像回転工程(S108)に戻る。
そして、画像回転工程(S108)において、画像回転処理部56は、2次元画像80を所定のサンプリング角度(例えば、0.01rad)だけ回転させる。
図9は、実施の形態1における画像回転を説明するための図である。図9に示すように、画像回転処理部56は、2次元画像80を順に回転させる。例えば、回転角rotが−1radから+1radまで所定のサンプリング角度(例えば、0.01rad)ずつ回転させる。
そして、判定工程(S112)において予め設定された可変予定のすべての角度についてx,y加算プロファイル作成工程(S110)が終了するまで、画像回転工程(S108)から判定工程(S112)までの各工程を繰り返す。そして、x,y加算プロファイル作成工程(S110)において、画像回転工程(S108)にてその都度回転させられた各2次元画像60の位置でx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する。
特徴値プロット・フィッティング工程(S116)として、フィッティング処理部64は、2次元画像の回転角毎に演算されたx方向加算プロファイルの特徴値、例えば、最大値を抽出して、プロットする。同様に、2次元画像の回転角毎に演算されたy方向加算プロファイルの特徴値、例えば、最大値を抽出して、プロットする。そして、プロットされた各点をフィッティングして近似線を作成する。
図10は、実施の形態1におけるx,y方向加算プロファイルの最大値と画像回転角度との関係を示す図である。図10において、縦軸に加算プロファイルの信号強度の階調値を示す。横軸に画像回転角度を示す。図10の例では、例えば、0.01radずつ2次元画像を回転させた際に得られたx方向加算プロファイルの最大値とy方向加算プロファイルの最大値とをプロットし、プロットされた複数の点のピーク(最大値)付近のデータをフィッティングして近似線を作成している。ここでは、特徴値として、最大値を用いているが、これに限るものではない。例えば、加算プロファイルの信号強度の基準値を設定し、かかる基準値との差分の絶対値の最大値を特徴値としても好適である。
回転角演算工程(S118)として、回転角演算部66は、回転角毎のx方向加算プロファイルの最大値(特徴値)のうちの最大値を示すx方向回転角(第1の回転角度)とy方向加算プロファイルの最大値(特徴値)のうちの最大値を示すy方向回転角(第2の回転角度)とを演算する。図10の例では、x方向加算プロファイルの最大値のグラフのうち、最大値(ピーク値)となるA部の角度がx方向回転角として演算される。ここでは、例えば、+0.14radとして取得される。同様に、x方向加算プロファイルの最大値のグラフのうち、最大値(ピーク値)となるB部の角度がy方向回転角として演算される。ここでは、例えば、−0.09radとして取得される。また、C部で示すx方向回転角とy方向回転角との差が非直交度として求まる。
以上のようにして、2次元画像を用いて、マルチビーム像の回転角が取得される。取得されたマルチビーム像の回転角を用いて、回転角調整が必要かどうかが判断される。
判定工程(S120)として、判定部68は、得られたx方向回転角とy方向回転角との値が共に許容値内かどうかを判定する。許容値内であればマルチビーム像の回転角調整は終了する。許容値内で無い場合には回転角度調整工程(S122)に進む。
回転角度調整工程(S122)として、調整部70は、測定された回転角を補正するように、マルチビームの各ビームを成形する成形アパーチャアレイ部材203の配置角度を回転させる、若しくは、静電レンズ216(レンズ)を用いてマルチビーム像を回転させることにより、マルチビーム像の回転角を調整する。成形アパーチャアレイ部材203の配置角度を回転させる場合には、以下のように動作する。調整部70は、回転機構214に回転させる回転角の信号を出力する。そして、回転機構214は、成形アパーチャアレイ部材203の配置角度を回転させる。これにより、形成されるマルチビーム像を回転させることができる。言い換えれば、回転機構214は、マルチビーム像の回転角を許容値内になるように成形アパーチャアレイ部材203を回転させる。
或いは、静電レンズ216を用いる場合には、調整部70は、図示しないレンズ制御回路に回転させる回転角に相当する信号を出力する。図示しないレンズ制御回路は静電レンズ216に印加する電圧を制御して、静電レンズ216内を通過するマルチビーム像を回転させる。
或いは、回転機構214を使って粗い角度で成形アパーチャアレイ部材203の配置角度を回転させる共に、静電レンズ216でマルチビーム像の回転角を微調整しても好適である。
なお、x方向の回転角とy方向の回転角との間にずれが生じる場合(非直交の場合)には、x方向とy方向との間で異なる回転角になるように調整することは困難であるので、かかる場合には、x方向の回転角とy方向の回転角との間の角度に調整すると好適である。調整部70は、x方向回転角とy方向回転角との、例えば、平均値(x方向回転角とy方向回転角との差分の1/2)或いは2乗平均値を演算し、得られた角度に調整する。
そして、2次元スキャン(走査)工程(S104)に戻る。そして、判定工程(S120)において、得られたx方向回転角とy方向回転角との値が共に許容値内になるまで、2次元スキャン(走査)工程(S104)から回転角度調整工程(S122)までの各工程を繰り返す。これにより、マルチビーム像の回転角が許容値内になるようにマルチビーム像の回転角を調整できる。
以上のように、実施の形態1によれば、露光(描画)用マルチビームを用いて、マルチビーム像の回転角を測定できる。さらに、測定された回転角を用いてマルチビーム像の回転角を調整(補正)できる。よって、高精度な描画を行うことができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、上述した例では、各制御回路41の制御用に10ビットの制御信号が入力される場合を示したが、ビット数は、適宜設定すればよい。例えば、2ビット、或いは3ビット〜9ビットの制御信号を用いてもよい。なお、11ビット以上の制御信号を用いてもよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、モニタやその他の制御機器等の記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法、及びマルチ荷電粒子ビーム描画装置は、本発明の範囲に包含される。
20 マルチビーム
21 代表ビーム
22 穴
23 代表ビーム群
24 制御電極
25 通過孔
26 対向電極
34 照射領域
41 制御回路
47 個別ブランキング機構
50 設定部
52 測定部
54 画像作成部
56 画像回転処理部
58 加算プロファイル作成部
60 判定部
62 回転処理部
64 フィッティング処理部
66 回転角演算部
68 判定部
70 調整部
72 描画制御部
74 データ処理部
100 描画装置
101 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
106 マーク
110 制御計算機
112 メモリ
130 偏向制御回路
132 検出アンプ
139 ステージ位置検出器
140,142,144 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ部材
204 ブランキングアパーチャアレイ部
206 制限アパーチャ部材
207 対物レンズ
208 偏向器
210 ミラー
212 検出器
214 回転機構
216 静電レンズ

Claims (3)

  1. 露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、前記マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、マルチ荷電粒子ビーム描画装置のステージ上に配置されたマーク上を2次元走査する工程と、
    2次元走査によって得られた信号に基づいて前記複数の代表ビームの2次元画像を作成する工程と、
    前記2次元画像を用いて、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程と、
    を備え
    前記複数の代表ビームは、m行n列(m,nは2以上の整数)のビームで構成され、
    前記マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程は、内部工程として、
    前記2次元画像を可変に回転させながら各回転角についての2次元領域のx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する工程と、
    回転角毎のx方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第1の回転角度とy方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第2の回転角度とを求める工程と、
    を有することを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム像の回転角測定方法。
  2. 露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、前記マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、マルチ荷電粒子ビーム描画装置のステージ上に配置されたマーク上を2次元走査する工程と、
    2次元走査によって得られた信号に基づいて前記複数の代表ビームの2次元画像を作成する工程と、
    前記2次元画像を用いて、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を取得する工程と、
    測定された回転角を補正するように、前記マルチ荷電粒子ビームの各ビームを成形する成形アパーチャアレイ部材の配置角度を回転させる、若しくは、レンズを用いてマルチ荷電粒子ビーム像を回転させることにより、マルチ荷電粒子ビーム像の回転角を調整する工程と、
    を備え
    x方向の回転角とy方向の回転角との間にずれが生じる場合には、x方向の回転角とy方向の回転角との間の角度に調整することを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム像の回転角調整方法。
  3. マークを配置するステージと、
    露光に用いることが可能なマルチ荷電粒子ビームのうち、前記マルチ荷電粒子ビームを構成するビーム数よりも少ない複数の代表ビームを用いて、前記ステージ上に配置された前記マーク上を2次元走査するように前記複数の代表ビームを偏向移動させる偏向器と、
    2次元走査によって得られた信号に基づいて前記複数の代表ビームの2次元画像を作成する画像作成部と、
    前記2次元画像を可変に回転させながら各回転角についての2次元領域のx方向の信号強度を加算したx方向加算プロファイルとy方向の信号強度を加算したy方向加算プロファイルとを作成する加算プロファイル作成部と、
    回転角毎のx方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第1の回転角度とy方向加算プロファイルの特徴値のうちの最大値を示す第2の回転角度とを求める回転角演算部と、
    を備え、
    前記複数の代表ビームは、m行n列(m,nは2以上の整数)のビームで構成されることを特徴とするマルチ荷電粒子ビーム描画装置。
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