JP6440767B2 - 堤防の構築 - Google Patents

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Description

本発明は、防潮堤、防波堤、防砂堤や堰堤のような堤防を構築する技術に関する。
特許文献1に開示の技術では、防砂堤を構築するのに、プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げる。
残存型枠のブロックは、基礎コンクリート上の前側と後側の位置に裏面を向い合せにして配置する。前側のブロックと後側のブロックは、それぞれ、多数にし、左右方向に線状に配列する。前側と後側のブロック列の間に生コンクリートを投入して充填する。中詰めコンクリートにする。中詰めコンクリートの硬化で、前側のブロック列、後側のブロック列と中詰めコンクリート及び基礎コンクリートを連結して一体化する。
この1段目の前側と後側のブロック列の上には、それぞれ、多数のブロックを載せて左右方向に線状に配列する。この2段目の前側と後側のブロック列の間に生コンクリートを投入して詰める。2段目の中詰めコンクリートにする。2段目の中詰めコンクリートの硬化で、2段目の前側と後側のブロック列、2段目の中詰めコンクリートと1段目の中詰めコンクリートを連結して一体化する。
下段の前側と後側のブロック列の上にそれぞれブロックを配列する。上段の前側と後側のブロック列の間にコンクリートを詰める。上段の前側と後側のブロック列、上段の中詰めコンクリートと下段の中詰めコンクリートを一体化する。このようなブロックの配列とコンクリートの中詰めを繰り返して防砂堤を構築する。
前側と後側のブロックは、コンクリートの中詰め時に型枠となり、コンクリートの硬化後に防砂堤の一部、前側部と後側部を構成することになる。中詰めコンクリートは、防砂堤の前側部と後側部の間、中間部を構成することになる。
下段のブロックの上に上段のブロックを載せた後、コンクリートの中詰めの前に、上段のブロックを下段のブロックに固定する。型枠となる上段のブロックが転倒したり位置ずれしたりするのを防ぐ。また、下段と上段のブロックの連結を強固にする。
特許文献1の技術では、上段のブロックを下段のブロックに固定するのに、鉄筋を溶接する。ブロックは、鉄筋を埋没し、上面と下面にそれぞれ溝を左右方向に貫通して形成する。上面の溝内と下面の溝内にそれぞれ鉄筋の上端部と下端部を露出する。上段のブロックの下面溝内に突き出た鉄筋を下段のブロックの上面溝内に突き出た鉄筋に溶接する。
特開平8−209659号公報
[課 題]
堤防を残存型枠工法で構築するに当たって、上段のブロックを下段のブロックに固定するのに、上記のように、鉄筋の溶接作業を用いると、堤防の構築現場に溶接機と溶接工を配置することになる。施工費が高価になる。
[構 想]
上段のブロックを下段のブロックに固定するのに、連結具とボルトナットによるボルト締め作業を用いることにする。ボルト締め作業は、溶接作業より簡単になる。施工費が高価にならない。
<ブロックとボルト締め工法>
ブロックは、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成する。
連結具は、連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設ける。
ブロックの上面側の連結具は、連結部を上側、抜け止め部を下側にし、連結部の上面をブロックの上面に、連結部の下面をボルト締め作業空洞に露出する。上面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にする。
ブロックの下面側の連結具は、連結部を下側、抜け止め部を上側にし、連結部の下面をブロックの下面に、連結部の上面をボルト締め作業空洞に露出する。下面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にする。
上段のブロックを下段のブロックに載せて固定するときには、上段のブロックの下面側の連結具のボルト孔付き連結部を、下段のブロックの上面側の連結具のボルト孔付き連結部に重ねる。上段の連結具のボルト孔付き連結部は、下段の連結具のボルト孔付き連結部にボルトナットで連結する。ボルト締め作業で上段のブロックを下段のブロックに固定する。ボルト締め作業の際、上段のボルト締め作業空洞と下段のボルト締め作業空洞に、それぞれ、出入口からボルトナットやボルト締め用の工具を入れる。
<ブロックの自立性>
堤防の前側部又は後側部を傾斜壁形状に構成するときは、ブロックを裏面側に傾斜した形態の傾斜型にし、傾斜型のブロックを斜め上に積み上げる。上段の傾斜型のブロックは、下段の傾斜型のブロックに載せてボルト締め作業を行うとき、自立式でないと、裏面側に倒れることになる。ボルト締め作業の外に、転倒を防ぐ姿勢保持作業が必要になる。
そこで、ブロックの姿勢保持作業を不要にするため、傾斜型のブロックは、裏面側に傾斜した形態であっても裏面側に倒れない自立式にする。
自立式にするには、傾斜型のブロックは、裏面側の質量を減らして重心を表面側に位置させ、重心の平面位置を下面の範囲内にする。
具体的には、傾斜型のブロックは、表面側をパネル部に、裏面側を控壁部に成形する。パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出す。控壁部の厚さ、左右方向の幅は、パネル部の左右方向の幅より小さくなる。パネル部の後側であって控壁部の左側と右側が空間になる。傾斜型のブロックは、裏面側の質量が少なくなる。重心が表面側になる。重心の平面位置が下面の範囲内になって自立式になる。裏面側に傾斜する距離が長い傾斜型、緩傾斜型のブロックは更に控壁部の裏面に凹部を形成する。凹部内が空間になって、裏面側の質量が更に少なくなる。重心の平面位置が下面の範囲内になって自立式になる。
<傾斜型の自立式のブロックの構成>
傾斜型の自立式のブロックは、裏面側に傾斜したパネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出す。パネル部の後側であって控壁部の左側と右側は、空間にする。ブロックの裏面側部分、控壁部は、上面側と下面側にそれぞれ連結具とボルト締め作業空洞を上記の通りに設ける。ボルト締め作業空洞は、左側の出入口、右側の出入口を、それぞれ、控壁部の左側の空間、右側の空間に連通する。ボルト締め作業空洞の出入口に連通した控壁部の左側の空間、右側の空間は、ボルト締め作業空間にする。控壁部は、2枚、1枚、又は3枚以上にする。
緩傾斜型の自立式のブロックは、更に控壁部の裏面に凹部を形成する。凹部内を空間にする。
なお、ボルト締め作業の後、ブロックの控壁部の左右の空間とボルト締め作業空洞は中詰めコンクリートで埋め、連結具の連結部やボルトナットは中詰めコンクリートに埋没する。緩傾斜型の自立式のブロックでは、更に控壁部の裏面凹部内の空間も中詰めコンクリートで埋める。
1.プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて堤防を構築する方法において、
下段の前側と後側のブロック列の上にそれぞれブロックを配列し、上段の前側と後側のブロック列の間にコンクリートを詰め、上段の前側と後側のブロック列、上段の中詰めコンクリートと下段の中詰めコンクリートを一体化し、ブロックの配列とコンクリートの中詰めを繰り返して堤防を構築する方法であって、
ブロックは、表面と裏面を後側に傾斜した形態の傾斜型にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にし、斜め上に積み上げて堤防の前側部又は後側部を傾斜壁形状に構成し、
上段のブロックを下段のブロックに固定するのに、連結具とボルトナットを用い
ブロックは、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
ブロックの上面側の連結具は、連結部を上側、抜け止め部を下側にし、連結部の上面をブロックの上面に突出させずに露出し、連結部の下面をボルト締め作業空洞に露出し、上面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にし、
ブロックの下面側の連結具は、連結部を下側、抜け止め部を上側にし、連結部の下面をブロックの下面に突出させずに露出し、連結部の上面をボルト締め作業空洞に露出し、下面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にしており、
上段のブロックは、下段のブロックの上面に載せて、上段のブロックの下面のボルト孔付き連結部を、下段のブロックの上面のボルト孔付き連結部に重ね、上段の連結部のボルト孔を下段の連結部のボルト孔に連通して、上段のボルト孔付き連結部を下段のボルト孔付き連結部にボルトナットで連結し、ボルト締め作業によって上段のブロックを下段のブロックに固定し、
ボルト締め作業の後、コンクリートを中詰めして、上段のブロックは、上面側のボルト締め作業空洞の出入口付き上端部を上段の中詰めコンクリートの上側に露出させ、上端部から下側の部分を上段の中詰めコンクリートに埋没させることを特徴とする堤防の構築方法。
2.上記1の堤防の構築方法において、
ブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にしており、
連結具とボルト締め作業空洞は、控壁部の上面側と下面側にそれぞれ設け、
上面側と下面側のボルト締め作業空洞は、出入口を控壁部の左側又は右側の空間に連通し、ボルト締め作業空洞の出入口に連通した控壁部の左側又は右側の空間をボルト締め作業空間にしており、
ボルト締め作業の後、控壁部の左側又は右側の空間とボルト締め作業空洞を中詰めコンクリートで埋め、連結具の連結部やボルトナットを中詰めコンクリートに埋没することを特徴とする。
3.上記2の堤防の構築方法において、
ブロックは、緩傾斜型にし、控壁部の裏面に凹部を形成し凹部内を空間にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にしており、
ボルト締め作業の後、控壁部の裏面の凹部内の空間を中詰めコンクリートで埋めることを特徴とする。
4.プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて構築している堤防において、
堤防の前側部又は後側部は、表面と裏面を後側に傾斜した形態の傾斜型の自立式のブロックを斜め上に積み上げた傾斜壁形状に構成し、
堤防の前側部と後側部の間の中間部は、前側と後側のブロックの間の中詰めコンクリートで構成しており、
傾斜型の自立式のブロックは、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
下段のブロックは、上面に連結具のボルト孔付き連結部の上面を突出させずに露出し、
上段のブロックは、下面に連結具のボルト孔付き連結部の下面を突出させずに露出し、
上段のブロックの下面のボルト孔付き連結部を下段のブロックの上面のボルト孔付き連結部に重ねてボルトナットで固定し、
上段のブロックを下段のブロックに連結具とボルトナットで連結して固定していることを特徴とする堤防。
5.上記4の堤防において、
傾斜型の自立式のブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にし、控壁部の左側、右側の空間を中詰めコンクリートで埋めていることを特徴とする。
6.残存型枠として多段に積み上げて堤防を構築するプレキャストコンクリートのブロックにおいて、
ブロックは、表面と裏面を後側に傾斜した形態にして、斜め上に積み上げて堤防の前側部又は後側部を傾斜壁形状に構成する傾斜型にし、
傾斜型のブロックは、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にし、
傾斜型の自立式のブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にしており、
控壁部は、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
控壁部の上面側の連結具は、連結部を上側、抜け止め部を下側にし、連結部の上面をブロックの上面に突出させずに露出し、連結部の下面をボルト締め作業空洞に露出し、
控壁部の下面側の連結具は、連結部を下側、抜け止め部を上側にし、連結部の下面をブロックの下面に突出させずに露出し、連結部の上面をボルト締め作業空洞に露出し、
上面側と下面側のボルト締め作業空洞は、控壁部の左側面又は右側面に開口して出入口にし、出入口を控壁部の左側又は右側の空間に連通し、出入口に連通した控壁部の左側又は右側の空間をボルト締め作業空間にしていることを特徴とする堤防構築用ブロック。
7.上記6の堤防構築用ブロックにおいて、
ブロックは、緩傾斜型にし、控壁部裏面に凹部を形成し凹部内を空間にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にしていることを特徴とする。
8.上記6又は7の堤防構築用ブロックにおいて、
控壁部は、パネル部の裏面の左右位置にそれぞれに配置し、
左側の控壁部は、左側面にボルト締め作業空洞の出入口を開口し、左側の出入口を左側の控壁部の左側の空間に連通し、左側の控壁部の左側の空間をボルト締め作業空間にし、
右側の控壁部は、右側面にボルト締め作業空洞の出入口を開口し、右側の出入口を右側の控壁部の右側の空間に連通し、右側の控壁部の右側の空間をボルト締め作業空間にしていることを特徴とする。
プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて堤防を構築するに当たり、上段のブロックを下段のブロックに固定する作業が簡単である。
本発明の実施形態における堤防の防潮堤を構築する5分勾配の傾斜型の自立式のブロックの側面図。 図1のA―A線断面図。 同傾斜型の自立式のブロックの正面図。 同ブロックの連結具の図で、(1)は正面図、(2)は側面図、(3)は平面図。 同防潮堤を構築する1割勾配の緩傾斜型の自立式ブロックの側面図。 図5のB―B線断面図。 同ブロックの背面図。 8分勾配の緩傾斜型の自立式ブロックの側面図。 6分勾配の緩傾斜型の自立式ブロックの側面図。 同防潮堤を構築する工程を示す縦断側面図。 同防潮堤を構築する工程を示す縦断側面図。 同防潮堤を構築する工程を示す縦断側面図。 同防潮堤を構築する工程を示す縦断側面図。 図13中の連結具とボルトナットの部分の拡大図。 同防潮堤を構築する工程を示す縦断側面図。 同防潮堤の縦断側面図。
実施形態の堤防は、防潮堤にし、プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて構築する。
防潮堤は、前側部を、傾斜型の自立式のブロックを斜め上に積み上げてボルトナットで連結し、傾斜壁形状に構成する。後側部は、緩傾斜型の自立式のブロックを斜め上に積み上げてボルトナットで連結し、緩傾斜壁形状に構成する。前側部と後側部の間の中間部は、傾斜型の自立式のブロックと緩傾斜型の自立式のブロックの間にコンクリートを充填して中詰めコンクリートで構成する。
<傾斜型の自立式のブロックと連結具(図1〜図4参照)>
ブロック1は、図1〜図3に示すように、パネル部2と控壁部3を前後に連接し、パネル部2の裏面から控壁部3を後方に突き出している。パネル部2は、横長の長方形板状にし、裏面側に傾斜して表面と裏面、上面と下面を斜面にしている。控壁部3は、縦長の平行四辺形板状にし、上面と下面を水平面にし、裏面を斜面にしている。パネル部2の後側であって控壁部3の左側と右側を空間4、5にしている。ブロック1の上面6は、パネル部2の斜面の上面と控壁部の水平面の上面を接続して凹状の折り曲げ面にしている。ブロック1の下面7は、パネル部2の斜面の下面と控壁部の水平面の下面を接続して凸状の折り曲げ面にしている。控壁部3は、パネル部2の裏面の左右位置にそれぞれに配置している。左右の控壁部3は、左右対称に構成している。このように構成したブロック1は、図1に示すように、表面と裏面、パネル部2の表面と控壁部3の裏面を後側に傾斜して、裏面側に傾斜した形態にし、傾斜型にしている。図1〜図3に示す傾斜型のブロック1は、表面を後側に傾斜する距離を表面の高さH(=800mm)の0.5倍(H/2=400mm)にして傾斜を5分勾配にしている。
傾斜型のブロック1は、左右の控壁部3の上面側と下面側に、それぞれ、連結具11を埋め込み、連結具11に隣接してボルト締め作業空洞16を形成している。
連結具11は、図4に示すように、水平板状の連結部12にボルト孔13を上下方向に貫通し、連結部12の両側からそれぞれ上側又は下側に突出する縦棒状の抜け止め部14を設けている。実施例の連結具11は、鋼板と鋼棒を材料にし、金属製にしている。
左右の控壁部3の上面側に埋め込んだ連結具11は、連結部12を上側、抜け止め部14を下側にし、両側の抜け止め部14を前側と後側に位置させ、連結部12の下側にボルト締め作業空洞16を配置している。連結部12は、上面を控壁部3の上面に突出させずに露出し、下面をボルト締め作業空洞16に露出している。この上面側のボルト締め作業空洞16は、左側の控壁部3では、控壁部3の左側面に開口して出入口17にし、この左側の出入口17を控壁部3の左側の空間4に連通している。左側の出入口17に連通した控壁部3の左側の空間4は、ボルト締め作業空間にしている。右側の控壁部3では、控壁部3の右側面に開口して出入口17にし、この右側の出入口17を控壁部3の右側の空間4に連通している。右側の出入口17に連通した控壁部の右側の空間4は、ボルト締め作業空間にしている。
左右の控壁部3の下面側に埋め込んだ連結具11は、連結部12を下側、抜け止め部14を上側にし、両側の抜け止め部14を前側と後側に位置させ、連結部12の上側にボルト締め作業空洞16を配置している。連結部12は、下面を控壁部3の下面に突出させずに露出し、上面をボルト締め作業空洞16に露出している。この下面側のボルト締め作業空洞16は、左側の控壁部3では、控壁部3の左側面に開口して出入口17にし、この左側の出入口17を控壁部3の左側の空間4に連通している。左側の出入口17に連通した控壁部3の左側の空間4は、ボルト締め作業空間にしている。右側の控壁部3では、控壁部3の右側面に開口して出入口17にし、この右側の出入口17を控壁部3の右側の空間4に連通している。右側の出入口17に連通した控壁部3の右側の空間4は、ボルト締め作業空間にしている。
このように構成した傾斜型のブロック1は、図1に示すように、重心Gの平面位置を下面の範囲内にして自立式にしている。
<緩傾斜型の自立式のブロック(図5〜図9参照)>
傾斜型のブロックは、表面と裏面、パネル部2の表面と控壁部3の裏面を後側に傾斜させる距離を増加して緩傾斜型にしている。図5〜図7に示す緩傾斜型のブロック21は、表面を後側に傾斜する距離を表面の高さH(=800mm)の1倍(H=800mm)にして傾斜を1割勾配にしている。図8に示す緩傾斜型のブロック21は、0.8倍(0.8H=640mm)にして8分勾配にしている。図9に示す緩傾斜型のブロック21は、0.6倍(0.6H=480mm)にして6分勾配にしている。
緩傾斜型のブロック21は、更に、図5〜図9に示すように、左右の控壁部3の裏面中央部に凹部22を形成し、凹部22内を空間にしている。そして、重心Gの平面位置を下面の範囲内にして自立式にしている。
その他の点は、傾斜型の自立式のブロック1におけるのと同様にしている。同様な部分には、同一の符号を付ける。
<防潮堤の構築方法(図10〜図16参照)>
(1)図10に示すように、防潮堤構築現場に基礎コンクリート31を施工する。基礎コンクリート31は、上面、基礎面の前側と後側の位置にそれぞれインサートのナットを埋没してアンカー用のネジ穴32、33を開口する。前側のネジ穴32と後側のネジ穴33は、それぞれ、1個のブロック1、21について左右に2個配置する。
(2)図11に示すように、基礎コンクリート31の上には、前側のネジ穴32位置と後側のネジ穴33位置に傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21を設置する。前側の傾斜型自立式のブロック1と後側の緩傾斜型自立式のブロック21は、裏面を向い合せにして配置する。
前側の傾斜型自立式のブロック1は、左右の控壁部3の下面に露出したボルト孔付き連結部12をそれぞれ基礎コンクリート31の前側の左右のネジ穴32部分に重ねてアンカー用のボルト34で連結する。傾斜型自立式のブロック1は、ボルト締め作業で基礎コンクリート31の上に固定する。そして、パネル部2の下面と基礎コンクリート31の基礎面の間の隅角にコンクリート35を間詰めする。
後側の緩傾斜型自立式のブロック21は、左右の控壁部3の下面に露出したボルト孔付き連結部12をそれぞれ基礎コンクリート31の後側の左右のネジ穴33部分に重ねてボルト34で連結する。緩傾斜型自立式のブロック21は、ボルト締め作業で基礎コンクリート31の上に固定する。そして、パネル部2の下面と基礎コンクリート31の基礎面の間の隅角にコンクリート35を間詰めする。
(3)図12に示すように、前側の傾斜型自立式のブロック1と後側の緩傾斜型自立式のブロック21の間に生コンクリートを投入して充填する。1段目の中詰めコンクリート41にする。
前側の傾斜型自立式のブロック1と後側の緩傾斜型自立式のブロック21において、左右の控壁部3は、それぞれ、ボルト締め作業空洞の出入口17付き上端部を1段目の中詰めコンクリート41の上側に露出させ、上端部から下側の部分を1段目の中詰めコンクリート41に埋没させる。左右の控壁部3の上端部から下側の部分において、それぞれ、左側、右側の空間4、5とボルト締め作業空洞16は、1段目の中詰めコンクリート41で埋める。連結具の連結部12やアンカー用のボルト34は1段目の中詰めコンクリート41に埋没する。緩傾斜型自立式のブロック21においては、左右の控壁部裏面の凹部22内の空間もそれぞれ1段目の中詰めコンクリート41で埋める。
1段目の中詰めコンクリート41の硬化で、前側の傾斜型自立式のブロック1、後側の緩傾斜型自立式のブロック21と1段目の中詰めコンクリート41及び基礎コンクリート31を連結して一体化する。
(4)図13に示すように、前側の1段目の傾斜型自立式のブロック1と後側の1段目の緩傾斜型自立式のブロック21の上に、それぞれ、2段目の傾斜型自立式のブロック1と2段目の緩傾斜型自立式のブロック21を載せる。その際、2段目の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21は、それぞれ、下面の凸状折り曲げ面7を、1段目の傾斜型自立式のブロック1、緩傾斜型自立式のブロック21の上面の凹状折り曲げ面6に嵌めて密着する。2段目のブロック1、21は、1段目のブロック1、21に対して前後方向の位置決めをする。更に、2段目の左右の控壁部3の下面のボルト孔付き連結部12をそれぞれ1段目の左右の控壁部3の上面のボルト孔付き連結部12に重ねる。2段目の左右の控壁部3の下面の連結部12のボルト孔をそれぞれ1段目の左右の控壁部3の上面の連結部12のボルト孔に連通する。
次に、図14に示すように、ボルトナット42で、2段目の左右の控壁部3の下面のボルト孔付き連結部12をそれぞれ1段目の左右の控壁部3の上面のボルト孔付き連結部12に連結する。ボルト締め作業によって、2段目の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21は、それぞれ、1段目の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21に固定する。
(5)図15に示すように、前側の2段目の傾斜型自立式のブロック1と後側の2段目の緩傾斜型自立式のブロック21の間に生コンクリートを投入して充填する。2段目の中詰めコンクリート43にする。
前側の2段目の傾斜型自立式のブロック1と後側の2段目の緩傾斜型自立式のブロック21において、左右の控壁部3は、それぞれ、ボルト締め作業空洞の出入口17付き上端部を2段目の中詰めコンクリート43の上側に露出させ、上端部から下側の部分を2段目の中詰めコンクリート43に埋没させる。2段目の左右の控壁部3の上端部から下側の部分において、それぞれ、左側、右側の空間4、5とボルト締め作業空洞16は、2段目の中詰めコンクリート43で埋める。そして、連結具の連結部12やボルトナット42は2段目の中詰めコンクリート43に埋没する。緩傾斜型自立式のブロック21においては、左右の控壁部裏面の凹部22内の空間もそれぞれ2段目の中詰めコンクリート43で埋める。また、2段目の中詰めコンクリート43には、1段目の傾斜型自立式のブロック1と1段目の緩傾斜型自立式のブロック21の左右の控壁部3の出入口17付き上端部、1段目の中詰めコンクリート41の上側に露出していた部分を埋没させる。1段目の左右の控壁部3の上端部において、それぞれ、左側、右側の空間4、5とボルト締め作業空洞16は、2段目の中詰めコンクリート43で埋める。そして、連結具の連結部12やボルトナット42は2段目の中詰めコンクリート43に埋没する。
2段目の中詰めコンクリート43の硬化で、前側の2段目の傾斜型自立式のブロック1、後側の2段目の緩傾斜型自立式のブロック21と2段目の中詰めコンクリート43及び1段目の中詰めコンクリート41を連結して一体化する。更に、1段目の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21の上端部も連結して一体化する。
(6)上記の(4)と(5)のように、下段の前側の傾斜型自立式のブロック1と後側の緩傾斜型自立式のブロック21の上にそれぞれ上段の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21を載せる。上段の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21の左右の控壁部3の下面のボルト孔付き連結部12をそれぞれ下段の左右の控壁部3の上面のボルト孔付き連結部12にボルトナット42で連結する。上段の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21をそれぞれ下段の傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21に固定した後、上段の前側の傾斜型自立式のブロック1と後側の緩傾斜型自立式のブロック21の間にコンクリートを詰める。中詰めコンクリートを硬化させる。
これらの作業を繰り返して防堤を構築する。
(7)防堤51は、図16に示すように、前側部を、傾斜型自立式のブロック1を斜め上に積み上げて、傾斜壁形状に構成している。上段の傾斜型自立式のブロック1は、下段の傾斜型自立式のブロック1にボルトナット42で連結して固定している。防堤51の後側部は、緩傾斜型自立式のブロック21を斜め上に積み上げて、緩傾斜壁形状に構成している。上段の緩傾斜型自立式のブロック21は、下段の緩傾斜型自立式のブロック21にボルトナット42で連結して固定している。防堤51の前側部と後側部の間の中間部は、傾斜型自立式のブロック1と緩傾斜型自立式のブロック21の間の中詰めコンクリート41、43で構成している。防堤51の上端部は、天端コンクリート52で構成している。
なお、図示しないが、前側と後側の各段のブロックは、それぞれ、多数にして左右方向に線状に配列し、同様に取り扱って同様に構成している。
[変形例]
本発明は、上記の実施形態に限定されない。次のような変形が例示される。
1.上記の実施形態において、堤防は、防潮堤51にしたが、防波堤、防砂堤又は堰堤にする。
2.上記の実施形態において、堤防の前側部は、傾斜型自立式のブロック1を斜め上に積み上げて傾斜壁形状に構成したが、緩傾斜型自立式のブロックを斜め上に積み上げて緩傾斜壁形状に構成する。
3.上記の実施形態において、堤防の後側部は、緩傾斜型自立式のブロック21を斜め上に積み上げて緩傾斜壁形状に構成したが、傾斜型自立式のブロックを真斜め上に積み上げて傾斜壁形状に構成する。
4.上記の実施形態において、連結具11は、抜け止め部14を四角形板状の連結部12の前後の2側に設けたが、3側に設ける。又は、1側に設ける。
5.上記の実施形態において、傾斜型自立式のブロック1は、傾斜を5分勾配にしたが、3分勾配にする。又は、その他の勾配にする。
6.上記の実施形態において、防潮堤51の構築に用いた緩傾斜型自立式のブロック21は、傾斜を1割勾配にしたが、8分勾配や6分勾配にする。又は、その他の勾配にする。
1 ブロック、傾斜型のブロック、傾斜型の自立式のブロック
2 ブロックのパネル部
3 ブロックの控壁部
4、5 控壁部の左側、右側の空間
4 控壁部の左側、右側の空間、ボルト締め作業空間
6 ブロックの上面、凹状の折り曲げ面
7 ブロックの下面、凸状の折り曲げ面
H ブロックの表面の高さ
G ブロックの重心
11 連結具
12 連結具の連結部
13 連結部のボルト孔
14 連結具の抜け止め部
16 ブロックのボルト締め作業空洞
17 ボルト締め作業空洞の出入口
21 ブロック、緩傾斜型のブロック、緩傾斜型の自立式のブロック
22 緩傾斜型ブロックの凹部
31 基礎コンクリート
32、33 アンカー用のネジ穴
32 前側のネジ穴
33 後側のネジ穴
34 アンカー用のボルト
35 間詰めコンクリート
41 1段目の中詰めコンクリート
42 ボルトナット
43 2段目の中詰めコンクリート
51 防
52 天端コンクリート

Claims (8)

  1. プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて堤防を構築する方法において、
    下段の前側と後側のブロック列の上にそれぞれブロックを配列し、上段の前側と後側のブロック列の間にコンクリートを詰め、上段の前側と後側のブロック列、上段の中詰めコンクリートと下段の中詰めコンクリートを一体化し、ブロックの配列とコンクリートの中詰めを繰り返して堤防を構築する方法であって、
    ブロックは、表面と裏面を後側に傾斜した形態の傾斜型にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にし、斜め上に積み上げて堤防の前側部又は後側部を傾斜壁形状に構成し、
    上段のブロックを下段のブロックに固定するのに、連結具とボルトナットを用い
    ブロックは、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
    連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
    ブロックの上面側の連結具は、連結部を上側、抜け止め部を下側にし、連結部の上面をブロックの上面に突出させずに露出し、連結部の下面をボルト締め作業空洞に露出し、上面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にし、
    ブロックの下面側の連結具は、連結部を下側、抜け止め部を上側にし、連結部の下面をブロックの下面に突出させずに露出し、連結部の上面をボルト締め作業空洞に露出し、下面側のボルト締め作業空洞は、ブロックの左側面又は右側面に開口して出入口にしており、
    上段のブロックは、下段のブロックの上面に載せて、上段のブロックの下面のボルト孔付き連結部を、下段のブロックの上面のボルト孔付き連結部に重ね、上段の連結部のボルト孔を下段の連結部のボルト孔に連通して、上段のボルト孔付き連結部を下段のボルト孔付き連結部にボルトナットで連結し、ボルト締め作業によって上段のブロックを下段のブロックに固定し、
    ボルト締め作業の後、コンクリートを中詰めして、上段のブロックは、上面側のボルト締め作業空洞の出入口付き上端部を上段の中詰めコンクリートの上側に露出させ、上端部から下側の部分を上段の中詰めコンクリートに埋没させることを特徴とする堤防の構築方法。
  2. ブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にしており、
    連結具とボルト締め作業空洞は、控壁部の上面側と下面側にそれぞれ設け、
    上面側と下面側のボルト締め作業空洞は、出入口を控壁部の左側又は右側の空間に連通し、ボルト締め作業空洞の出入口に連通した控壁部の左側又は右側の空間をボルト締め作業空間にしており、
    ボルト締め作業の後、控壁部の左側又は右側の空間とボルト締め作業空洞を中詰めコンクリートで埋め、連結具の連結部やボルトナットを中詰めコンクリートに埋没することを特徴とする請求項1に記載の堤防の構築方法。
  3. ブロックは、緩傾斜型にし、控壁部の裏面に凹部を形成し凹部内を空間にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にしており、
    ボルト締め作業の後、控壁部の裏面の凹部内の空間を中詰めコンクリートで埋めることを特徴とする請求項2に記載の堤防の構築方法。
  4. プレキャストコンクリートのブロックを残存型枠として多段に積み上げて構築している堤防において、
    堤防の前側部又は後側部は、表面と裏面を後側に傾斜した形態の傾斜型の自立式のブロックを斜め上に積み上げた傾斜壁形状に構成し、
    堤防の前側部と後側部の間の中間部は、前側と後側のブロックの間の中詰めコンクリートで構成しており、
    傾斜型の自立式のブロックは、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
    連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
    下段のブロックは、上面に連結具のボルト孔付き連結部の上面を突出させずに露出し、
    上段のブロックは、下面に連結具のボルト孔付き連結部の下面を突出させずに露出し、
    上段のブロックの下面のボルト孔付き連結部を下段のブロックの上面のボルト孔付き連結部に重ねてボルトナットで固定し、
    上段のブロックを下段のブロックに連結具とボルトナットで連結して固定していることを特徴とする堤防。
  5. 傾斜型の自立式のブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にし、控壁部の左側、右側の空間を中詰めコンクリートで埋めていることを特徴とする請求項4に記載の堤防。
  6. 残存型枠として多段に積み上げて堤防を構築するプレキャストコンクリートのブロックにおいて、
    ブロックは、表面と裏面を後側に傾斜した形態にして、斜め上に積み上げて堤防の前側部又は後側部を傾斜壁形状に構成する傾斜型にし、
    傾斜型のブロックは、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にし、
    傾斜型の自立式のブロックは、パネル部と控壁部を前後に連接し、パネル部の裏面から控壁部を後方に突き出し、パネル部の後側であって控壁部の左側と右側を空間にしており、
    控壁部は、上面側と下面側に、それぞれ、連結具を埋め込み、連結具に隣接してボルト締め作業空洞を形成し、
    連結具は、水平板状の連結部にボルト孔を上下方向に貫通し、連結部から上側又は下側に突出する抜け止め部を設け、
    控壁部の上面側の連結具は、連結部を上側、抜け止め部を下側にし、連結部の上面をブロックの上面に突出させずに露出し、連結部の下面をボルト締め作業空洞に露出し、
    控壁部の下面側の連結具は、連結部を下側、抜け止め部を上側にし、連結部の下面をブロックの下面に突出させずに露出し、連結部の上面をボルト締め作業空洞に露出し、
    上面側と下面側のボルト締め作業空洞は、控壁部の左側面又は右側面に開口して出入口にし、出入口を控壁部の左側又は右側の空間に連通し、出入口に連通した控壁部の左側又は右側の空間をボルト締め作業空間にしていることを特徴とする堤防構築用ブロック。
  7. ブロックは、緩傾斜型にし、控壁部裏面に凹部を形成し凹部内を空間にし、重心の平面位置を下面の範囲内にして自立式にしていることを特徴とする請求項6に記載の堤防構築用ブロック。
  8. 控壁部は、パネル部の裏面の左右位置にそれぞれに配置し、
    左側の控壁部は、左側面にボルト締め作業空洞の出入口を開口し、左側の出入口を左側の控壁部の左側の空間に連通し、左側の控壁部の左側の空間をボルト締め作業空間にし、
    右側の控壁部は、右側面にボルト締め作業空洞の出入口を開口し、右側の出入口を右側の控壁部の右側の空間に連通し、右側の控壁部の右側の空間をボルト締め作業空間にしていることを特徴とする請求項6又は7に記載の堤防構築用ブロック。
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