JP6438658B2 - ウレイド基を有する化合物の製造方法 - Google Patents
ウレイド基を有する化合物の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6438658B2 JP6438658B2 JP2014025306A JP2014025306A JP6438658B2 JP 6438658 B2 JP6438658 B2 JP 6438658B2 JP 2014025306 A JP2014025306 A JP 2014025306A JP 2014025306 A JP2014025306 A JP 2014025306A JP 6438658 B2 JP6438658 B2 JP 6438658B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- group
- reaction
- isomer
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
(式中、Rは有機基を示し、nは1以上の整数を示す。)
(各式中、Rは有機基を示す。)
[1]有機第1級アミンと尿素とを反応させてウレイド基を有する化合物を製造する方法であって、有機第1級アミンと尿素と芳香族ヒドロキシ化合物とを含む溶液を、中空内部の熱伝導面の面積が1〜100cm2/cm3である流路に30℃以上の温度で流通させる反応工程を有する、ウレイド基を有する化合物の製造方法。
[2]反応工程の後に、流路から排出された反応混合物を気相部と液相部とに分離する分離工程を有し、反応工程から分離工程への反応混合物の流通時に、反応混合物が圧力制御機構を通過する、[1]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[3]圧力制御機構が、保圧弁又は逆止弁である、[2]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[4]反応工程後に、流路から排出された反応混合物を冷却する冷却工程を有する、[1]〜[3]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[5]有機第1級アミンは、下記一般式(1)で表される化合物である、[1]〜[4]いずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
(式中、R1は炭素数1〜35の有機基を示し、aは1〜10の整数を示す。)
[6]aは、2である、[5]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[7]有機基は、酸素原子を含む、[5]又は[6]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[8]芳香族ヒドロキシ化合物は、下記一般式(2)で表される化合物である、[1]〜[7]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
(式中、Aは芳香環を有する炭素数6〜50の有機基を示し、bは1〜3の整数を示す。)
[9]bは、1又は2である、[8]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[10]芳香環は、ベンゼン環、ナフタレン環及びアントラセン環からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上の環である、[8]又は[9]に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[11]芳香環の水素原子が、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、アリールオキシ基及びアラルキルオキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1つ以上の基で置換されている、[8]〜[10]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[12]液相でウレイド化反応をさせる[1]〜[11]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[13]有機第1級アミンのアミノ基に対する尿素の化学量論比が1より大きい、[1]〜[12]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[14]反応工程において、流路に流通させる溶液の温度が、180〜220℃である、[1]〜[13]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
[15]反応工程において、流路に流通させる溶液の流量が、0.1〜1000g/minである、[1]〜[14]のいずれか1つに記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
(有機第1級アミン)
有機第1級アミンとは、有機第1級アミノ基(窒素原子上に2つの水素原子を有するアミノ基)を1つ以上有する化合物のことである。本実施形態において、有機第1級アミンは、下記一般式(1)で表される化合物である。
(式中、R1は炭素数1〜35の有機基を示し、aは1〜10の整数を示す。)
芳香族ヒドロキシ化合物は、芳香族性ヒドロキシ基及び芳香環をそれぞれ少なくとも1つ有する化合物を指す。本実施形態において、芳香族ヒドロキシ化合物は、下記一般式(2)で表される芳香族ヒドロキシ化合物である。
(式中、Aは芳香環を有する炭素数6〜50の有機基を示し、bは1〜3の整数を示す。)
流路に導入し流通させる溶液は、上記有機第1級アミンと尿素と芳香族ヒドロキシ化合物とを含む。ここで、ウレイド基を有する化合物の製造においては、芳香族ヒドロキシ化合物は溶媒として働く。
本実施形態の製造方法により製造される、ウレイド基を有する化合物とは、IUPACで定められたNomenclature規則C−971で定められる「ウレイド基」を有する化合物であり、ウレイド基とは、−NHC(=O)−NH2で表される基である。
本実施形態のウレイド基を有する化合物の製造方法は、上記一般式(1)で表される有機第1級アミンと尿素と上記一般式(2)で表される芳香族ヒドロキシル化合物とを混合して調製した溶液を、中空の配管流路に流通させながらウレイド化反応を行うものである。
本実施形態の製造方法は、流路に供給する溶液を準備し、流路に当該溶液を供給する供給工程を有する。供給時の温度は、尿素の分解速度や副生成物の生成を抑制することを目的として、50〜150℃の範囲とすることが好ましい。
反応原料を含む溶液を流路内に流通させながら反応を行う方法としては、例えば、流通式反応器(フロー式リアクター)を用いて反応するという方法が挙げられる。
分離工程は、流路から排出された反応混合物のうち、気相部と液相部とを互いに分離する工程であって、具体的には、上記反応工程において副生したアンモニアを分離する工程である。分離する際の条件は、特に限定されることはなく、気相と液相が存在できる条件であればよく、減圧下、加圧下、常圧下のいずれでもよく、温度も特に限定されることはない。
本実施形態において、反応工程から分離工程への流通時に、圧力制御機構を通過することが好ましい。ここで、圧力制御機構とは、反応工程の流路内の圧力を保持し、加圧状態とする機構のことをさす。
本実施形態の製造方法は、反応工程の後に、反応混合物を冷却する冷却工程を有することが好ましい。冷却工程の例としては、冷却部を持った機構を有する装置によって反応混合物を冷却することが挙げられる。冷却工程は、圧力制御機構の前後いずれで実施してもよい。また、冷却工程は、分離工程の前後いずれで実施してもよい。分離工程の後に実施する場合は、上記「反応混合物」は液相部を意味する。
ウレイド基を有する化合物を原料として使用するカルバミン酸エステルの製造方法において、ウレイド基を有する化合物と芳香族ヒドロキシ化合物とを反応させることにより、カルバミン酸エステルを製造することができる。本実施形態のウレイド基を有する化合物の製造方法は、高収率・高純度でウレイド基を有する化合物を得ることができるので、ウレイド基を有する化合物を精製することなく、カルバミン酸エステルの製造原料として使用することができる。なお、本実施形態の製造方法によって得られるウレイド基を有する化合物は、例えば、蒸留分離、晶析、膜分離等の公知の方法によって精製されたのち、カルバミン酸エステルの製造原料として使用することもできる。
(式中、R1は上記式(1)において定義した基を示し、Aは上記式(2)において定義した有機基を示し、bは上記式(2)において定義した整数を示し、dは1〜10の整数であって本化合物の原料である上記式(8)におけるcを超えない数である。)
(1)高速液体クロマトグラフィーの分析条件
装置:LC−10AT(島津社製)
カラム:Inertsil−ODS / 粒径5μm、(ジーエルサイエンス社製)
カラムサイズ:4.6mm×150mm
カラム温度:40℃
溶離液:A液 アセトニトリル、B液 0.3wt%リン酸水溶液
流量:1.0mL/min
検出器:UV 210nm
グラジエント:初期 A液:5vol%/B液:95vol%→ 15分後 A液:15vol%/B液:85vol%→ 20分後 A液:15vol%/B液:85vol%(リニアグラジエント)
(2)高速液体クロマトグラフィーの分析サンプル
サンプル100mg及び内標;1,1−ジエチル尿素10mgを1.5gの酢酸に溶解させ、分析サンプルを調製した。
(3)定量分析法
各標準物質について分析を実施し、作成した検量線を基に、分析サンプル溶液の定量分析を実施した。なお、特に断りのない限り、25℃の条件で行った。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物(尿素/有機第1級アミンのアミノ基=1.25/1)を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度180℃のオイルバス内を約3分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物(尿素/有機第1級アミンのアミノ基=1.25/1)を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積300mL)に、尿素(和光純薬工業社製)7.5g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を180℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした(溶液の熱伝導面の面積約0.73cm2/cm3)。添加終了から1時間後、反応液の一部を取り出して高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率70%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積300mL)に、1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を180℃とし、均一溶液とした(溶液の熱伝導面の面積約0.73cm2/cm3)。この均一溶液に尿素(和光純薬工業社製)10.1g添加し、1時間後、反応液の一部を取り出して高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率75%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(旭化成ケミカルズ社製)14.7gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミンに対して収率95%で3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。2,4−トリレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.5gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ2,4−トリレンジアミンに対して収率95%で2,4−トリレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。4,4−ジフェニルメタンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)17.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ4,4−ジフェニルメタンジアミンに対して収率95%で4,4−ジフェニルメタンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−クミルフェノール(東京化成工業社製)159.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。ジシクロヘキシルメタン4,4’−ジアミン(旭化成ケミカルズ社製)18.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだジシクロヘキシルメタン4,4’−ジアミンに対して収率95%でジシクロヘキシルメタン4,4’−ジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、フェノール(東京化成工業社製)71.0gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−クミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度180℃のオイルバス内を約3分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2,4−ジ−tert−アミルフェノール(東京化成工業社製)176.8gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2,4−ジ−tert−アミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−tert−オクチルフェノール(東京化成工業社製)155.6gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−tert−オクチルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2−tert−ブチルフェノール(東京化成工業社製)226.6gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2−tert−ブチルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2−イソプロピルフェノール(東京化成工業社製)205.4gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2−イソプロピルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2,6−キシレノール(東京化成工業社製)92.2gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2,6−キシレノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、4−ノニルフェノール(東京化成工業社製)332.3gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、4−ノニルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2−tert−アミルフェノール(東京化成工業社製)247.8gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2−tert−アミルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
温度計、撹拌器を備えたガラス製4口フラスコ(内容積200mL)に、尿素(和光純薬工業社製)10.1g、2,6−ジイソプロピルフェノール(東京化成工業社製)268.9gを仕込み、該フラスコ内部を窒素置換した。大気圧、窒素雰囲気下で、該フラスコを、あらかじめ加熱したオイルバスに浸漬し、内容物を撹拌しながら内温を80℃とし、均一溶液とした。1,6−ヘキサメチレンジアミン(旭化成ケミカルズ社製)10.1gと、2,6−ジイソプロピルフェノール10.1gの混合物を予め加熱して均一溶液とした後、50℃に加熱した滴下ロートより滴下し、均一溶液とした。この溶液をSUS316Lの1/8inchの配管チューブ(内径1.18mm、長さ3m、流路の熱伝導面の面積34cm2/cm3)に送液ポンプを用いて1g/minで送液し、温度200℃のオイルバス内を約1.5分間流通させた後、温度90℃に冷却したオイルバス内を1分間流通させた。配管チューブから取得した反応液を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、仕込んだ1,6−ヘキサメチレンジアミンに対して収率95%で1,6−ヘキサメチレンジウレアが得られた。
Claims (10)
- 下記一般式(1)で表される有機第1級アミンと尿素とを反応させて下記一般式(11)で表されるウレイド基を有する化合物を製造する方法であって、
前記有機第1級アミンと前記尿素と芳香族ヒドロキシ化合物とを含む溶液を、中空内部の容積当たりの熱伝導面の面積が1〜100cm2/cm3である流路に30℃以上の温度で流通させる反応工程を有し、
前記反応工程の後に、前記流路から排出された反応混合物を気相部と液相部とに分離する分離工程を有し、
前記反応工程から前記分離工程への反応混合物の流通時に、前記反応混合物が、前記流路内を加圧状態に保持して前記流路内で前記気相部が生じることを抑制する圧力制御機構を通過する、ウレイド基を有する化合物の製造方法。
(式中、R1は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基、炭素数5〜20の脂環式炭化水素基、又は、炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を示し、aは1〜10の整数を示す。)
(式中、R1は前記一般式(1)において定義した基を示し、cは前記aを超えない1〜10の整数を示す。) - 前記圧力制御機構が、保圧弁又は逆止弁である、請求項1に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記反応工程後に、前記流路から排出された反応混合物を冷却する冷却工程を有する、請求項1又は2に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記aは、2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記bは、1又は2である、請求項5に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記芳香環は、ベンゼン環、ナフタレン環及びアントラセン環からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上の環である、請求項5又は6に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 液相でウレイド化反応をさせる請求項1〜7のいずれか1項に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記反応工程において、前記流路に流通させる前記溶液の温度が、180〜220℃である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
- 前記反応工程において、前記流路に流通させる前記溶液の流量が、0.1〜1000g/minである、請求項1〜9のいずれか1項に記載のウレイド基を有する化合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014025306A JP6438658B2 (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | ウレイド基を有する化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014025306A JP6438658B2 (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | ウレイド基を有する化合物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015151355A JP2015151355A (ja) | 2015-08-24 |
JP6438658B2 true JP6438658B2 (ja) | 2018-12-19 |
Family
ID=53893987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014025306A Active JP6438658B2 (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | ウレイド基を有する化合物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6438658B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07157463A (ja) * | 1993-12-03 | 1995-06-20 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 脂肪族ポリo−アリールウレタンの製造法 |
JP2002282679A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | マイクロカプセルの製造方法および感熱記録材料 |
WO2007082818A1 (de) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Basf Se | Verfahren zur herstellung von isocyanaten |
JP5753380B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-07-22 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ウレイド基を有する化合物の製造方法 |
-
2014
- 2014-02-13 JP JP2014025306A patent/JP6438658B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015151355A (ja) | 2015-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8362293B2 (en) | Process for producing isocyanates | |
US10173970B2 (en) | Method for producing 1,5-pentanediisocyanate in the gas phase | |
KR101893177B1 (ko) | 이소시아네이트의 제조 방법 | |
TWI504584B (zh) | 羰基化合物之製造方法 | |
JP2020037598A (ja) | N−置換−o−置換チオカルバメートの移送用及び貯蔵用組成物、並びにイソチオシアネートの製造方法 | |
US20170305842A1 (en) | Method for producing isocyanates in the gas phase | |
US8399702B2 (en) | Process for the production of aromatic diisocyanates in the gas | |
US8563767B2 (en) | Method for producing isocyanates in the gas phase | |
US9045395B2 (en) | Process for the production of aliphatic isocyanates | |
TW200301240A (en) | Method for producing carbamates and method for producing isocyanates | |
JP2013505280A (ja) | イソシアナートの製造方法 | |
JP6438658B2 (ja) | ウレイド基を有する化合物の製造方法 | |
JP6159801B2 (ja) | 気体成分の生成を伴う反応方法 | |
JP6757468B2 (ja) | イソシアネートの製造方法 | |
JP5753380B2 (ja) | ウレイド基を有する化合物の製造方法 | |
JP7446221B2 (ja) | カルバメートの製造方法及びイソシアネートの製造方法 | |
EP3037410B1 (en) | Method for producing m-xylylene diisocyanate | |
JP2023092840A (ja) | イソシアネートの製造方法 | |
JP2016204286A (ja) | カルバメート化合物の製造方法 | |
WO2023080257A1 (ja) | イソシアネート化合物の製造方法、カルバメート化合物の製造方法、アミン化合物の回収方法、イソシアネート組成物 | |
JP6140405B2 (ja) | N−置換カルバミン酸エステルの製造方法 | |
JP2008127293A (ja) | カルバミン酸エステル化合物 | |
JP5883661B2 (ja) | N−置換カルバミン酸エステルの製造方法 | |
JPH115773A (ja) | イソシアネートの製造方法 | |
CN118215651A (zh) | 异氰酸酯化合物的制造方法、氨基甲酸酯化合物的制造方法、胺化合物的回收方法、异氰酸酯组合物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20160405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160518 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170509 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170707 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171025 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20171102 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20171117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20180807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6438658 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |