JP6437048B1 - 電子機器、通信システム、および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器の位置を判定する技術の利便性を向上させる電子機器、通信システム、および情報処理方法を提供する。
【解決手段】電子機器は無線通信を行う通信部と、コントローラと、を備える。コントローラは、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置を識別するための第1識別子を通信部によって取得すると、ユーザが帰宅したと特定する。通信システム100は、電子機器と前記電子機器のユーザの自宅に備えられた通信装置とが無線通信で互いに通信を行う。通信装置は、当該通信装置を識別するための第1識別子を送信する。
【選択図】図1

Description

本開示は、電子機器、通信システム、および情報処理方法に関する。
従来、自機の位置を判定する電子機器が知られている。例えば、特許文献1には、自機の位置情報をGPS(Global Positioning System)衛星から受信する電子機器が開示されている。
特開2010−259076号公報
電子機器の位置を判定する技術の利便性の向上が望まれている。
本開示の目的は、電子機器の位置を判定する技術の利便性を向上させる電子機器、通信システム、および情報処理方法を提供することにある。
本開示の一実施形態に係る電子機器は、無線通信を行う通信部と、コントローラと、スピーカと、を備える。前記コントローラは、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置の第1識別子を、前記通信部によって取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定する。前記コントローラは、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定する。前記コントローラは、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する。
本開示の一実施形態に係る通信システムは、電子機器と前記電子機器のユーザの自宅に備えられた通信装置とが無線通信で互いに通信を行う。前記通信装置は、当該通信装置を識別するための第1識別子を送信する。前記電子機器は、スピーカを備える。前記電子機器は、無線通信を行う通信部と、コントローラと、を備える。前記コントローラは、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置の第1識別子を、前記通信部によって取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定する。前記コントローラは、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定する。前記コントローラは、前記ユーザが帰宅したと特定すると通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する。
本開示の一実施形態に係る情報処理方法は、スピーカを備える電子機器が実行する情報処理方法である。前記電子機器は、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置の第1識別子を取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定する。前記電子機器は、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定する。前記電子機器は、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する。
本開示の一実施形態に係る電子機器、通信システム、および情報処理方法によれば、電子機器の位置を判定する技術の利便性が向上される。
本開示の一実施形態に係る通信システムの概略図である。 図1に示す電子機器の外観図である。 図2に示す電子機器の利用イメージを示す図である。 図2に示す電子機器の他の利用イメージを示す図である。 図2に示す電子機器の動作を示すフローチャートである。 図2に示す電子機器の他の動作を示すフローチャートである。 図2に示す電子機器の変形例の外観図である。
上述のように、従来の電子機器は、GPS衛星から受信した情報に基づいて当該電子機器の位置を判定している。この技術を用いて、子供が所持する電子機器は、当該電子機器の位置を判定し得る。さらに、電子機器は、当該電子機器の位置を親が所持する電子機器に通知し得る。電子機器は子供が所持するため、電子機器の位置は子供の存在する位置に相当し得る。そのため、親は自身が所持する電子機器への通知によって子供の存在する位置を認識することができる。しかし、GPS衛星から受信した情報に基づく電子機器の位置の判定は必ずしも望ましくはない。例えば、GPS衛星による位置の判定の精度は十分でないことがある。したがって、位置の判定の精度の観点からより利便性の高い電子機器が望まれている。特に、子供が自宅に帰宅したことを正確に認識したいという親のニーズが高まっている。例えば、GPS衛星による位置の判定においては、電子機器は、常にGPS衛星からの情報を受信する必要がある。そのため、GPS衛星による位置の判定においては、電子機器の電力消費が大きい。したがって、位置の判定に伴う電力消費の観点からより利便性の高い電子機器が望まれている。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態に係る電子機器2を備える通信システム100について説明する。通信システム100は、通信装置1と電子機器2とを備える。電子機器2は、ユーザによって所持される。電子機器2は、ユーザの自宅に備えられた通信装置1、他の電子機器4、および自宅とは異なる場所に備えられた通信装置5それぞれと通信可能である。
通信装置1は、アクセスポイントとして機能する装置である。具体的には、通信装置1は、無線LAN(Local Area Network)の規格を用いた近距離の無線通信を行う。無線LANの規格は、例えば、WiFi(登録商標)規格を含んでよい。通信装置1は、自装置の識別子を示す信号を含む電波を送信する。通信装置1の識別子は、例えば、通信装置1のSSID(Service Set Identifier)およびMAC(Media Access Control)アドレス等を含んでよい。以下、通信装置1の識別子を、第1識別子ともいう。第1識別子を示す信号は、例えばビーコン信号を含んでよい。
電子機器2は、通信装置1と通信可能な任意の機器であってよい。電子機器2は、例えば、図2に示すような携帯電話であってよい。電子機器2は、例えば、フィーチャーフォンタイプの携帯電話であってよい。電子機器2は、例えばスマートフォン、またはタブレット等であってよい。電子機器2のユーザは、任意のユーザであってよい。電子機器2のユーザは、例えば子供であってよい。電子機器2の詳細については後述する。
他の電子機器4は、通信装置1と通信可能な任意の機器であってよい。他の電子機器4は、例えば、電子機器2と同様に、図2に示すような携帯電話であってよい。電子機器2は、例えば、フィーチャーフォンタイプの携帯電話であってよい。電子機器2は、例えばスマートフォン、またはタブレット等であってよい。他の電子機器4のユーザは、任意のユーザであってよい。他の電子機器4のユーザは、例えば、電子機器2のユーザの親であってよい。他の電子機器4は、自機器の識別子を示す信号を含む電波を送信する。他の電子機器4の識別子は、例えば、通信装置5のSSIDおよびMACアドレス等を含んでよい。以下、他の電子機器4の識別子を、第2識別子ともいう。第2識別子を示す信号は、例えばビーコン信号を含んでよい。
通信装置5は、アクセスポイントとして機能する装置である。通信装置5は、自宅とは異なる所定の場所に設置される。自宅とは異なる所定の場所を特定場所ともいう。特定場所は、例えば、電子機器2のユーザが存在することの多い任意の場所である。特定場所は、例えば、電子機器2のユーザが通う学校、塾等である。通信装置5は、自装置の識別子を示す信号を含む電波を送信する。通信装置5の識別子は、例えば、通信装置5のSSIDおよびMACアドレス等を含んでよい。以下、第5通信装置の識別子を、第3識別子ともいう。第3識別子を示す信号は、例えばビーコン信号を含んでよい。
電子機器2のユーザは、シニア層の人物であってよい。他の電子機器4のユーザは、電子機器2のユーザの子供であってよい。この場合、特定場所は、例えば、シニア層の人物が通う病院、趣味の教室等としてよい。
図1を参照して、電子機器2について詳細に説明する。電子機器2は、ディスプレイ22と、入力部23と、スピーカ24と、レシーバ25と、マイク26と、バイブレータ27と、センサ部28と、通信部29と、コントローラ30と、メモリ31とを備える。
ディスプレイ22は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro-Luminescence Panel)、または無機ELパネル(Inorganic Electro-Luminescence Panel)等の表示デバイスを備えてよい。ディスプレイ22は、文字、画像、記号、または図形等を表示してよい。ディスプレイ22において表示を行うために必要な情報は、後述するコントローラ30から出力され得る。
入力部23は、ユーザが電子機器2を操作すると該操作を検出してよい。入力部23は、操作を検出すると検出信号をコントローラ30に出力してよい。入力部23は、例えば、物理キー、およびタッチパネル等を含んでよい。物理キーは、例えば、センターキー、方向キー、通話キー、およびファンクションキー等を含んでよい。物理キーは、押しボタン式の自動復帰型スイッチ等を含んでよい。タッチパネルは、指、またはスタイラスペン等が該タッチパネルに接触した位置を検出する。タッチパネルの検出方式は、任意の方式としてよい。例えば、タッチパネルの検出方式として、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、または荷重検出方式等が採用され得る。
スピーカ24は、コントローラ30の制御に基づいて音を出力可能である。スピーカ24は、後述するレシーバ25よりも大きな音量で音を出力可能である。例えば、スピーカ24は、通話要求を受信したことを知らせる音を出力可能である。スピーカ24は、音声通話中に通話相手の音声を出力可能である。
レシーバ25は、コントローラ30の制御に基づいて音を出力可能である。例えば、レシーバ25は、音声通話中に通話相手の音声を出力可能である。
マイク26は、コントローラ30の制御に基づいて、周囲で発生した音を取得可能である。周囲で発生した音はユーザから発生された音声を含む。マイク26は、取得した音を示す音信号をコントローラ30に出力する。
バイブレータ27は、コントローラ30の制御に基づいて振動可能である。例えば、バイブレータ27は、通話要求が通信部29によって受信されたときに振動する。バイブレータ27は該振動によって通話要求があることをユーザに対して報知する。バイブレータ27は、例えば、偏心モータ、圧電素子、またはリニアバイブレータ等を含んでよい。
センサ部28は、電子機器2の動きを検出可能である1つ以上のセンサを含む。例えば、センサ部28は、加速度センサ281と、GPSセンサ282とを含んでよい。電子機器2の動きは、例えば、加速度の方向および大きさ、ならびに位置を含んでよい。
加速度センサ281は、該電子機器2の加速度の方向および大きさを検出可能である。加速度センサ281は、2軸または3軸の加速度センサであってよい。加速度センサ281は、例えばピエゾ抵抗型センサ、静電容量型センサ、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式センササーボ式センサ、または歪ゲージ式センサ等であってよい。
GPSセンサ282は、電子機器2の位置に関する位置情報を取得する。以下、GPSセンサ282を、位置情報取得部ともいう。GPSセンサ282は、例えば、GPS受信機である。GPSセンサ282は、GPS衛星から受信する信号に基づき、電子機器2の位置を示す位置情報を取得する。位置情報は、例えば、緯度、経度を含んでよい。
センサ部28が検出可能な電子機器2の動きは、上述した例に限られない。例えば、電子機器2の動きは、電子機器2の移動速度を含んでよい。加速度センサ281およびGPSセンサ282の少なくとも1つが移動速度を検出してよい。センサ部28は、速度センサを含んでよい。速度センサは移動速度を検出する。
通信部29は、外部装置と通信可能な通信インタフェースを含んでよい。通信インタフェースは、任意の通信規格に対応する通信モジュールを含んでよい。例えば、通信インタフェースは、近距離無線通信の規格に対応する無線通信モジュール、および遠距離無線通信の規格に対応する無線通信モジュールを含んでよい。近距離無線通信は、例えば、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、およびNFC(Near Field radio Communication)等を含んでよい。遠距離無線通信は、例えば、2G(2nd Generation)、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、およびPHS(Personal Handy-phone System)等を含んでよい。
通信部29は、近距離無線通信の規格を用いて電波を送信することによって、通信装置1および通信装置5それぞれと近距離の無線通信を行ってよい。
通信部29は、遠距離無線通信の規格を用いて、他の電子機器4と遠距離の無線通信を行ってよい。例えば、通信部29は、遠距離無線通信の規格を用いて他の電子機器4から通話要求を受信してよい。後述するように、電子機器2が当該通話要求に応答すると、電子機器2と他の電子機器4との間で通話が開始される。通信部29は、他の電子機器4と近距離の無線通信規格を用いて無線通信を行ってよい。
コントローラ30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ30は、通信ユニット等の他の構成要素が統合されたSoC(System-on-a-Chip)等の集積回路であってよい。コントローラ30は、複数の集積回路を組み合わせて構成されていてよい。コントローラ30は、電子機器2の各機能部を制御するとともに、電子機器2の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。本実施形態におけるコントローラ30の動作は、追って詳細に説明される。
メモリ31は、プログラムおよび情報を記憶してよい。メモリ31は、コントローラ30の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用され得る。メモリ31は、半導体記憶デバイス、および磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。メモリ31は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。メモリ31は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
具体的には、メモリ31は、例えば、制御プログラムと、帰宅特定プログラムとを記憶する。制御プログラムおよび帰宅特定プログラムは、通信部29による無線通信または記憶媒体を介してメモリ31にインストールされてよい。メモリ31は、予めユーザの操作に基づき、第1識別子、第2識別子、および第3識別子を記憶する。メモリ31は、ユーザの帰宅に関する情報を通知する宛先を記憶する。帰宅に関する情報は、例えば、ユーザが帰宅したことを示す情報、ユーザの帰宅が近いことを示す情報、ユーザが帰宅を開始したことを示す情報、およびユーザの帰宅が遅延していることを示す情報の少なくとも1つを含む。宛先は、例えば、他の電子機器4の宛先のメールアドレス、またはユーザID等を含む。
制御プログラムは、電子機器2に各種機能を実行させるためのプログラムである。コントローラ30が制御プログラムに従って、例えば、各機能部を制御することによって各種機能を実行する。
帰宅特定プログラムは、コントローラ30が、帰宅に関する情報を決定し、当該情報を通知するためのプログラムである。ここで、コントローラ30が帰宅特定プログラムに従って実行する事前設定、帰宅特定、帰宅通知、音設定、および通話要求に対する応答設定について詳細に説明する。帰宅特定は、ユーザが帰宅したことを特定する帰宅完了特定と、ユーザが帰宅を開始したことを特定する帰宅開始特定と、ユーザの帰宅が近いことの特定と、帰宅が遅延していることを特定する帰宅遅延特定とを含む。帰宅通知は、ユーザが帰宅したことを通知する帰宅完了通知と、ユーザが帰宅を開始したことを通知する帰宅開始通知と、ユーザの帰宅が近いことの通知と、ユーザの帰宅が遅延していることを通知する帰宅遅延通知とを含む。
<事前設定>
コントローラ30は、帰宅特定を開始するのに先だって、ユーザの操作に基づいて事前設定を行う。具体的には、コントローラ30は、第1識別子、第2識別子、および第3識別子をメモリ31に記憶させる。コントローラ30は、ユーザの帰宅に関する情報を送信する宛先をメモリ31に記憶させる。宛先は、例えば、電子機器2のユーザの親が所持する所定の他の電子機器4のメールアドレスである。コントローラ30は、所定の発信元識別情報をメモリ31に記憶させる。発信元識別情報は、例えば、電子機器2が受信する通話要求の発信元である装置またはユーザを識別可能な情報である。例えば、発信元識別情報は、通話要求の発信元の電話番号およびユーザID等を含む。所定の発信元識別情報は、例えば、他の電子機器4の発信元識別情報である。コントローラ30は、自宅位置情報をメモリ31に記憶させる。自宅位置情報はユーザの自宅の位置を示す情報である。
コントローラ30は、自宅とは異なる所定の場所である特定場所を示す特定場所情報をメモリ31に記憶させる。特定場所情報は、例えば、通信装置5が設置された場所の位置を示す情報である。コントローラ30は、所定時間をメモリ31に記憶させる。所定時間は、例えば、通信装置5が設置された場所を出てから自宅に到着するまでに要すると見込まれる時間である。
<帰宅完了特定>
コントローラ30は、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置1の第1識別子を、通信部29によって取得すると、ユーザが帰宅したと特定する。
具体的には、コントローラ30は、通信デバイスを通信部29によってスキャンする。通信デバイスは、例えば無線LANの通信規格に従って、自デバイスの識別子を示す信号を含む電波を送信する装置である。「スキャン」は、通信デバイスによって送信されて電子機器2の周囲に到達する電波を受信することによって、当該通信デバイスを認識することである。
コントローラ30は、通信部29がスキャンを行って、通信デバイスから近距離の無線通信で送信された電波を受信すると、当該電波に含まれる信号が示す、通信デバイスの識別子を取得する。以下、取得された通信デバイスの識別子を、取得識別子ともいう。コントローラ30は、取得識別子が、メモリ31に記憶されている第1識別子と同一であるか否かを判定する。コントローラ30は、取得識別子が第1識別子と同一であると判定すると、電子機器2のユーザが帰宅したと特定する。コントローラ30は、第1識別子を取得しないと、電子機器2のユーザが帰宅していないと特定する。
電子機器2がユーザの自宅内または自宅の周辺に存在する場合、ユーザの自宅に備えられている通信装置1の電波は、電子機器2に到達する蓋然性が高い。このため、電子機器2が第1識別子を取得することは、電子機器2が自宅内または自宅の周辺に位置することに相当し得る。電子機器2の位置は、電子機器2を所持するユーザの位置に相当し得る。したがって、電子機器2は、第1識別子を取得することによって、該電子機器2を所持するユーザが帰宅したと特定可能である。
コントローラ30は、通信装置1からの電波を受信し、第1識別子を取得し、かつ電波の受信強度が第1所定値よりも大きいと判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定してよい。具体的には、コントローラ30は、取得識別子が第1識別子と同一であるか否か判定する。さらに、コントローラ30は、当該取得識別子を示す電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定する。コントローラ30は、取得識別子が第1識別子と同一であって、電波強度が第1所定値以上であると、ユーザが帰宅したと特定する。コントローラ30は、第1識別子を取得しないと、または電波の受信強度が第1所定値未満であると、ユーザが帰宅していないと特定する。第1所定値は、任意に定められてよい。例えば、第1所定値は、電子機器2が自宅内にあるときに受信することが見込まれる電波の最低強度であってよい。電子機器2は、GPS受信機を用いた場合に比べて、自宅に備えられた通信装置1の第1識別子を取得することによって高い精度で該電子機器2が自宅に存在することを特定することができる。したがって、電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定する精度が向上する。
コントローラ30は、第1識別子を通信部29によって取得し、かつセンサ部28が検出した自機の動きに基づいて、電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定してよい。具体的には、コントローラ30は、取得識別子が第1識別子と同一であるか否か判定する。コントローラ30は、加速度センサ281によって電子機器2の加速度を検出する。コントローラ30は、加速度センサ281によって検出された加速度が第2所定値以下であるか否かを判定する。第2所定値は、任意に定められてよい。例えば、第2所定値は、電子機器2が静止していると実用上判断可能な加速度の最大値であってよい。コントローラ30は、加速度が第2所定値以下であると、電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定する。コントローラ30は、取得識別子が第1識別子と同一であって、電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定すると、ユーザが帰宅したと特定する。一方、コントローラ30は、第1識別子を取得しないと、または電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定しないと、ユーザが帰宅していなかったと特定する。
電子機器2のユーザは、帰宅すると、該電子機器2を自宅内のいずれかの場所に置いておくことが多いと考えられる。そのため、コントローラ30が、センサ部28によって電子機器2の動きを検出し、当該動きに基づいて電子機器2が置かれていると判定する場合、ユーザが自宅にいる確度が高いと見込まれる。したがって、電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定する精度が向上する。
コントローラ30は、第1識別子を通信部29によって取得した後、自機と通信装置1との間で通信の接続が確立されると、ユーザが帰宅したと特定してよい。コントローラ30は、通信装置1から近距離の無線通信を用いて、通信部29によって電波を受信する。コントローラ30は、通信装置1から電波を受信すると、通信装置1との接続を確立するための手続きを行う。そして、当該手続が完了すると、電子機器2と通信装置1との接続が確立される。
コントローラ30は、上述のように取得識別子が第1識別子と同一であると判定すると、当該取得識別子を示す電波を送信する通信装置1と接続が確立されたか否かを判定する。コントローラ30は、当該通信装置1と接続が確立されたと判定すると、ユーザが帰宅したと特定する。コントローラ30は、当該通信装置1と接続が確立されていないと判定すると、ユーザが帰宅していなかったと特定する。
ユーザが自宅周辺に存在し、かつ自宅内に存在しないとき、電子機器2は通信装置1から送信された第1識別子を取得することがある。この場合、第1識別子の情報を含む電波の受信強度は微弱であるために、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立できないことがある。第1識別子を通信部29によって取得するだけでなく、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されるためには、電子機器2は自宅内に存在していることが求められる。通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されると、ユーザが自宅内に存在する確度が高いと見込まれる。したがって、電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定する精度が向上する。
コントローラ30は、スキャンのみを実行してユーザが帰宅したか否かを判定してよい。すなわち、コントローラ30は、第1識別子を取得した後、通信装置1との接続を確立するための手続きを行うことなく、ユーザが帰宅したと判定してよい。この場合、ユーザは、事前に電子機器2を、通信機器1との接続を確立するための手続きを行わせるモードに設定しておく、または電子機器2に対して、通信機器1との接続を確立するための手続きを行わせるための操作を行う、といった必要がない。したがって、より簡単に電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定することができる。ただし、電子機器2がこのように構成される場合、上述のように、第1識別子の情報を含む電波の受信強度が微弱になり得る。よって、コントローラ30は、通信装置1との接続を確立するための手続きを行うことなく、第1識別子を取得し、かつセンサ部28が検出した自機の動きに基づいて、電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定してよい。これにより、簡単に電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定することができつつ、電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定する精度が向上する。
コントローラ30は、自機がユーザの自宅から所定の範囲内に存在すると判定すると、通信部29によって通信デバイスをスキャンしてよい。具体的には、コントローラ30は、GPSセンサ282によって電子機器2の位置を示す位置情報を取得する。コントローラ30は、GPSセンサ282が取得した位置情報によって示される位置が、メモリ31に記憶されている自宅位置情報が示す位置から所定の範囲内であるか否かを判定する。所定の範囲は、任意に定められてよい。コントローラ30は、GPSセンサ282が取得した位置情報によって示される位置が所定の範囲内であると判定されると、自機がユーザの自宅から所定の範囲内に存在すると判定する。
コントローラ30は、自機がユーザの自宅から所定の範囲内に存在すると特定すると、通信部29よって通信デバイスをスキャンする。コントローラ30は、例えばユーザが帰宅したと特定するまで、通信デバイスのスキャンを繰り返し実行してよい。一方、コントローラ30は、位置情報によって示される位置が所定の範囲内でないと判定されると、自機がユーザの自宅から所定の範囲内に存在しないと特定する。コントローラ30は、自機がユーザの自宅から所定の範囲内に存在しないと特定すると、通信デバイスをスキャンしない。
このように、電子機器2は、自機が自宅から所定の範囲内に存在するときのみに通信装置1をスキャンする。このため、例えばスキャンを常時行う構成と比較して、電力の消費を軽減することができる。
<帰宅完了通知>
上述した帰宅完了特定によって、ユーザが帰宅したと特定された後に、電子機器2が実行する動作について説明する。コントローラ30は、図3に示すように、ユーザが帰宅したと特定すると、ユーザが帰宅したことを通信部29によって所定の他の電子機器4に通知する。当該通知は、任意の手段で行われてよい。例えば、当該通知は、SMS(Short Message Service)または電子メールを介して行われてよい。具体的には、コントローラ30は、メモリ31に記憶されている宛先にユーザが帰宅したことを示す情報を、遠距離の通信規格を用いて送信する。
コントローラ30は、自機のユーザが帰宅したと特定し、所定の他の電子機器4が電子機器2のユーザの自宅に存在しないと特定したとき、通信部29によって所定の他の電子機器4にユーザが帰宅したことを通知してよい。この場合、コントローラ30は、ユーザが自宅に帰宅したと特定し、かつ所定の他の電子機器4が自宅に存在すると特定したとき、所定の他の電子機器4にユーザが帰宅したことを通知しない。
具体的には、コントローラ30は、所定の他の電子機器4の第2識別子を通信部29によって取得すると、所定の他の電子機器4が自機のユーザの自宅に存在すると特定する。さらに具体的には、コントローラ30は、上述の通信部29によって取得した取得識別子が、メモリ31に記憶されている第2識別子と同一であるか否かを判定する。コントローラ30は、取得識別子が第2識別子と同一であると判定すると、所定の他の電子機器4が自機のユーザが自宅に存在すると特定する。
所定の他の電子機器4の第2識別子を通信部29によって取得しないと、所定の他の電子機器4が自機のユーザの自宅に存在しないと特定する。さらに具体的には、コントローラ30は、取得識別子が第2識別子と同一でないと判定すると、所定の他の電子機器4が自宅に存在しないと特定する。コントローラ30は、第1識別子以外の取得識別子を取得しいと、所定の他の電子機器4が自宅に存在しないと特定する。
そして、コントローラ30は、所定の他の電子機器4が自宅に存在しないと特定すると、ユーザが帰宅したことを所定の他の電子機器4に通知する。コントローラ30は、所定の他の電子機器4が自宅に存在すると特定すると、ユーザが帰宅したことを所定の他の電子機器4に通知しない。所定の他の電子機器4のユーザである親が自宅にいる場合、通知によらずとも子供と直接対面することによって子供の帰宅を認識することができる。この場合、他の電子機器4に対して通知を行う必要性は低い。上述のように、電子機器2は、他の電子機器4が自宅に存在すると特定すると、所定の他の電子機器4へ通知しない。このため、所定の他の電子機器4のユーザである親が、電子機器2からの通知に対して必要のない注意を払わなければならない可能性を軽減できる。
<音設定>
コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、所定の他の電子機器4からの通話要求を通信部29によって受信したことを知らせる音に関する設定を行ってよい。音に関する設定は出力モードと非出力モードとを含む。出力モードは、少なくとも他の電子機器4からの通話要求の受信を知らせる音をスピーカ24に出力させるモードである。非出力モードは、スピーカ24に音を出力させないモードである。非出力モードは、スピーカ24に音を出力させず、かつバイブレータ27を振動させないサイレントモードと、スピーカ24に音を出力させずに、バイブレータ27を振動させるバイブレーションモードとを含む。具体的には、コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、当該音に関する設定を出力モードに設定する。コントローラ30は、当該音に関する設定を出力モードに設定した以降に所定の他の電子機器4から通話要求を受信すると、スピーカ24に音を出力させる。
あるいは、コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定した後に、所定の条件を満たす他の電子機器4から通話要求を受信すると、当該音に関する設定を出力モードに設定してよい。具体的には、コントローラ30は、他の電子機器4が送信した通話要求に含まれる発信元識別情報がメモリ31に記憶されている発信元識別情報であるか否かを判定する。コントローラ30は、該通話要求に含まれる発信元識別情報がメモリ31に記憶されている発信元識別情報であると判定すると、当該音に関する設定を出力モードに設定する。
したがって、電子機器2のユーザが操作によって出力モードに設定する手間を軽減することが可能になる。電子機器2のユーザが出力モードに設定し忘れることがある。この場合も、図4に示すように、コントローラ30は、所定の他の電子機器4からの通話要求があったときにスピーカ24に音を出力させる。そのため、ユーザが通話要求に気付く蓋然性が高い。したがって、例えば外出先にいる親がユーザに電話による連絡をとろうとしたときに、ユーザが当該電話に気付かないといった事態となる可能性を低減することができる。
コントローラ30は、発信元識別情報がメモリ31に記憶されている発信元識別情報と同一でないと判定すると、予めユーザの操作によって設定された出力モードまたは非出力モードを示す設定に基づき、スピーカ24を制御する。同様にして、コントローラ30は、ユーザが帰宅していなかったと特定すると、予めユーザの操作によって設定された出力モードまたは非出力モードを示す設定に基づき、スピーカ24を制御する。
上述において、コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、スピーカ24に音を出力させる出力モードを設定するとしたが、これに限られない。例えば、コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、予めユーザの操作によって設定された出力モードまたは非出力モードを示す設定を変更しなくてよい。この場合、コントローラ30は、所定の他の電子機器4からの通話要求があったときに当該設定によらずスピーカ24に音を出力させる。
<通話要求に対する応答設定>
コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を設定する。応答設定は、自動応答モードと操作応答モードとを含む。自動応答モードは、通話要求に対し自動的に応答して通話を開始するモードである。操作応答モードは、ユーザによって所定の操作がなされると、コントローラ30が通話要求に応答して通話を開始するモードである。所定の操作は、例えば、通話ボタンの押下である。具体的には、コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定すると、応答設定を自動応答モードに設定する。
コントローラ30は、応答設定を自動応答モードに設定すると、通話中の音に関する設定を行う。通話中の音に関する設定はレシーバモードとスピーカモードとを含む。スピーカモードは、通話要求に応答した後の通話状態において、発信元からの通話音声をスピーカ24に出力させるモードである。レシーバモードは、通話中の音声をレシーバ25に出力させるモードである。具体的には、コントローラ30は、応答設定を自動応答モードに設定すると、通話中の音に関する設定をスピーカモードに設定する。
このため、ユーザが自宅にいるとき、仮に該ユーザが通話要求に気付かなくても、電子機器2は、所定の他の電子機器4との通話状態となることができる。電子機器2は、通話中の音に関する設定を、通話中の音声をスピーカ24に出力させるスピーカモードに設定するため、通話状態となった後に、所定の他の電子機器4からの通話による音声を、電子機器2から離れているユーザに聞かせることができる。したがって、例えば、所定の他の電子機器4のユーザである親の声に基づく音声がスピーカ24から出力され、ユーザが親から電話による連絡があったことを認識する可能性を高めることができる。
コントローラ30は、スピーカモードでの通話状態を開始すると、マイク26からコントローラ30に出力された音信号が示す音量に基づいて、スピーカ24に出力させる音の音量を制御してよい。具体的には、コントローラ30は、マイク26が取得した音の音量が小さいほど、スピーカ24に出力させる音の音量を大きくする。例えば、マイク26が取得する、電子機器2のユーザである子供の音声が小さい場合、当該子供は電子機器2から離れた場所にいることが想定される。この場合、コントローラ30がスピーカ24から出力させる音声を大きくすることで、電子機器2から離れた場所にいる子供は音声を聞きやすくなる。
通話中の音に関する設定は録音モードを含んでよい。コントローラ30は、通話要求に対する応答設定を録音モードにしてよい。録音モードは、コントローラ30が、通話要求が受信されてから所定の時間が経過するまでに、ユーザによる応答のための操作がされないと、発信元からの音声を録音するモードである。通話要求が受信されてからの所定の時間は、例えば、10秒である。コントローラ30は、音声の録音を終了した以降、ユーザが電子機器2に対する任意の操作を行うまで、録音された音声を定期的に再生してよい。例えば、コントローラ30は、録音された音声を3分おきに再生する。コントローラ30は、再生された音声をスピーカ24に出力させてよい。
コントローラ30は、応答設定が自動応答モードである場合、通話状態の開始から所定の時間が経過してもマイク26が音を取得しないと、発信元からの音声を録音してよい。コントローラ30は音声の録音を開始する前に、当該録音を開始することを発信元である他の電子機器4に通知する。
<帰宅が近いことの特定>
コントローラ30は、GPSセンサ282によって取得された位置情報の示す位置が、自機が自宅から所定の範囲内に存在すると判定すると、ユーザの帰宅が近いと特定してよい。このとき、コントローラ30は、移動速度、および自機の位置と自宅との距離に基づいて、ユーザの予想帰宅時刻を算出してよい。例えば、コントローラ30は、予想帰宅時刻を他の電子機器4に送信してよい。所定の範囲は、任意に定められてよい。所定の範囲は、例えば、ユーザの自宅から電子機器5の設置位置までの時間距離よりも短い時間距離の範囲であってよい。
<帰宅が近いことの通知>
コントローラ30は、ユーザの帰宅が近づいていると特定すると、他の電子機器4に、ユーザの帰宅が近づいていることを通知してよい。コントローラ30によってユーザの帰宅が近いことが通知されることによって、他の電子機器4のユーザである親は、子供がもうすぐ帰宅すると知ることができる。
<帰宅開始特定>
コントローラ30は、自機のユーザが帰宅を開始したことを特定する。
(取得識別子に基づく帰宅開始特定)
コントローラ30は、通信装置5の第3識別子を通信部29によって取得した後、第3識別子を取得しなくなると、自機のユーザが帰宅を開始したと特定してよい。通信装置5は、上述のように、自宅とは異なる所定の場所に備えられる。
具体的には、コントローラ30は、所定の時間間隔で通信部29に通信デバイスをスキャンさせる。コントローラ30は、通信部29によるスキャンで通信デバイスから送信された電波を受信すると、当該電波が示す取得識別子が第3識別子と同一であるか否かを判定する。コントローラ30は、取得識別子が第3識別子と同一であると判定すると、電子機器2のユーザが自宅とは異なる所定の場所に存在すると特定する。
通信装置5から送信された電波は、通信装置5の設置場所から所定範囲内に到達する。電子機器2は、通信装置5の設置場所から所定範囲内に存在する場合、通信装置5の電波を受信し得る。一方、電子機器2は、通信装置5の設置場所から所定範囲外に存在する場合、通信装置5の電波を受信できない。したがって、電子機器2が第3識別子を取得した後に第3識別子を取得しなくなることによって、ユーザが通信装置5の設置場所を含む所定範囲内から範囲外に移動したと判定可能である。電子機器2が通信装置5の設置場所を含む所定範囲内から範囲外に移動したことは、通信装置5の設置場所からの帰宅をユーザが開始したことに相当し得る。したがって、電子機器2が通信装置5の設置場所を含む所定範囲内から範囲外に移動したことによって、ユーザが帰宅を開始したと特定可能である。
コントローラ30は、第3識別子を取得すると、当該取得識別子を示す電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定してよい。この場合、コントローラ30は、電波受信強度が第1所定値以上であると、ユーザが所定の場所にいると特定する。コントローラ30は、電波の受信強度が第1所定値未満であると判定すると、ユーザが所定の場所にいないと特定する。
コントローラ30は、電子機器2のユーザが所定の場所にいると特定した後に、通信部29によるスキャンで電波を受信しなくなると、ユーザが所定の場所から帰宅を開始したと特定する。コントローラ30は、取得識別子が第3識別子と同一ではなくなると、ユーザが所定の場所から帰宅を開始したと特定する。
<帰宅開始通知>
コントローラ30は、自機のユーザが帰宅を開始したと特定すると、所定の他の電子機器4に帰宅を開始したことを通信部29によって通知してよい。具体的には、コントローラ30は、ユーザが帰宅を開始したことを特定すると、メモリ31に記憶されている所定の宛先にユーザが所定の場所から帰宅を開始したことを示す情報を、遠距離の無線通信規格を用いて送信する。
(位置情報に基づく帰宅開始特定)
コントローラ30は、位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、自機が自宅とは異なる所定の場所から所定の範囲内に存在するか否かを判定してよい。コントローラ30は、自機が所定の範囲内から範囲外に移動したと判定すると、自機のユーザが帰宅を開始したと特定する。
具体的には、コントローラ30は、GPSセンサ282が取得した位置情報によって示される位置が所定の範囲内にあるか否かを判定する。コントローラ30は、GPSセンサ282が取得した位置情報が示す位置が所定の範囲内にあると判定された後に、GPSセンサ282がふたたび取得した位置情報の示す位置が所定の範囲外にあると判定されると、当該電子機器2のユーザが帰宅を開始したと特定する。
<帰宅遅延特定>
コントローラ30は、自機のユーザが帰宅を開始したと特定してから所定の時間が経過し、かつ自機のユーザが帰宅したと特定しないと、所定の他の電子機器4に自機のユーザの帰宅が遅れていることを通信部29によって通知してよい。具体的には、コントローラ30は、ユーザが帰宅を開始してから所定の時間が経過したか判定する。コントローラ30は、帰宅開始から所定の時間が経過したと判定すると、上述の帰宅完了特定によってユーザが帰宅したと特定したか否かを判定する。コントローラ30は、ユーザが帰宅を開始したことを特定した以降、所定の時間が経過するまでに、ユーザが帰宅したと特定されなかったと判定すると、ユーザの帰宅が遅延していると特定する。
<帰宅遅延通知>
コントローラ30は、ユーザの帰宅が遅延していると特定すると、メモリ31に記憶されている所定の宛先にユーザの帰宅が遅れていることを示す情報を、遠距離の無線通信規格を用いて送信する。
図5を参照して、本実施形態に係る電子機器2の動作の一例について説明する。電子機器2は、所定の時間間隔で動作を開始する。
ステップS11:コントローラ30は、通信デバイスを通信部29によってスキャンする。
ステップS12:コントローラ30は、第1識別子を通信部29によって取得したか否かを判定する。第1識別子が通信部29によって取得されたと判定されると(ステップS12−Yes)、プロセスはステップS13へ進む。第1識別子が通信部29によって取得されなかったと判定されると(ステップS12−No)、プロセスはステップS11に戻る。
ステップS13:コントローラ30は、第1識別子と同一の取得識別子を示す電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定する。電波の受信強度が第1所定値以上であると判定されると(ステップS13−Yes)、プロセスはステップS14へ進む。電波の受信強度が第1所定値未満であると判定されると(ステップS13−No)、プロセスはステップS11に戻る。
ステップS14:コントローラ30は加速度センサ281によって電子機器2の加速度を検出する。
ステップS15:コントローラ30は加速度が第2所定値以下であるか否かを判定する。加速度が第2所定値以下であると判定されると(ステップS15−Yes)、プロセスはステップS16へ進む。加速度が第2所定値より高いと判定されると(ステップS15−No)、プロセスはステップS11に戻る。
ステップS16:コントローラ30は、ユーザが帰宅したと特定する。
ステップS17:コントローラ30は、第2識別子を通信部29によって取得したか否かを判定する(ステップS17)。第2識別子が通信部29によって取得されたと判定されると(ステップS17−Yes)、プロセスは終了する。第2識別子が通信部29によって取得されなかったと判定されると、プロセスはステップS18へ進む。
ステップS18:コントローラ30は、所定の他の電子機器4にユーザが帰宅したことを通信部29によって通知する。
ステップS19:コントローラ30は、通話要求を受信したことを知らせる音に関する設定を出力モードに設定する。
ステップS20:コントローラ30は通話要求に対する応答設定を自動応答モードに設定する。コントローラ30は、通話中の音に関する設定をスピーカモードに設定する。
次に、図6に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る電子機器2の動作の他の例について説明する。電子機器2は、所定の時間間隔で動作を開始する。
ステップS31:コントローラ30は、通信デバイスを通信部29によってスキャンする。
ステップS32:コントローラ30は、第3識別子を通信部29によって取得したか否かを判定する。第3識別子が通信部29によって取得されたと判定されると(ステップS32−Yes)、プロセスはステップS33へ進む。第3識別子が通信部29によって取得されなかったと判定されると(ステップS32−No)、プロセスはステップS31に戻る。
ステップS33:コントローラ30は、第3識別子と同一の取得識別子を示す電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定する。受信強度が第1所定値以上であると判定されると(ステップS33−Yes)、プロセスはステップS34へ進む。受信強度が第1所定値未満であると判定されると(ステップS33−No)、コントローラ30は、ステップS31に戻る。
ステップS34:コントローラ30は、ユーザが自宅とは異なる所定の場所にいると特定する。
ステップS35:コントローラ30は、通信デバイスを通信部29によってスキャンする。
ステップS36:コントローラ30は、第3識別子を取得したか否かを判定する。第3識別子が取得されたと判定されると(ステップS36−Yes)、プロセスはステップS37へ進む。第3識別子が取得されなかったと判定されると(ステップS36−No)、プロセスはステップS38へ進む。
ステップS37:コントローラ30は、第3識別子と同一の取得識別子を示す電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定する。電波の受信強度が第1所定値以上であると判定されると(ステップS37−Yes)、プロセスはステップS35に戻る。電波の受信強度が第1所定値未満であると判定されると(ステップS37−No)、プロセスはステップS38へ進む。
ステップS38:コントローラ30は、ユーザが帰宅を開始したと特定する。
ステップS39:コントローラ30は、所定の他の電子機器4にユーザが帰宅を開始したことを通知する。
ステップS40:コントローラ30は、ユーザが帰宅を開始したと特定してから所定の時間が経過したか否かを判定する。
ステップS41:コントローラ30は、帰宅開始の特定以降にユーザが帰宅したと特定したか否かを判定する。ユーザの帰宅完了が特定されたと判定されると、プロセスは終了する。ユーザの帰宅完了が特定されなかったと判定されると、プロセスはステップS42へ進む。
ステップS42:コントローラ30は、所定の他の電子機器4にユーザの帰宅が遅延していることを通知する。
以上、上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機のユーザの自宅に備えられた通信装置1の第1識別子を、無線通信を用いて通信部29によって取得すると、ユーザが帰宅したと特定する。電子機器2は、通信装置1の第1識別子を取得するために、該通信装置1の電波の届く範囲である自宅内または自宅周辺に存在することが求められる。したがって、電子機器2が通信装置1の第1識別子を取得することによって、該電子機器2は自宅内または自宅周辺に存在すると確度が高いと考えられる。そのため、電子機器2は、GPS受信機を用いた場合に比べて、高い精度で該電子機器2が自宅に存在することを特定し得る。電子機器2の位置は、当該電子機器2を所持するユーザの位置に相当し得る。したがって、電子機器2は、高い精度で該電子機器2のユーザが帰宅したと特定することができる。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機のユーザが帰宅したと特定すると、ユーザが帰宅したことを通信部29によって所定の他の電子機器4に通知する。このため、例えば、所定の他の電子機器4のユーザである親は、電子機器2のユーザである子供が帰宅したことを認識することができる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機のユーザが帰宅したと特定すると、所定の他の電子機器4が自宅に存在しない場合、ユーザが帰宅したことを通信部29によって所定の他の電子機器4に通知する。親が自宅にいる場合、通知によらずとも子供と直接対面することによって子供の帰宅を認識することができる。このような場合、電子機器2は所定の他の電子機器4へ通知しないことによって、所定の他の電子機器4のユーザである親が、電子機器2からの通知に対して必要のない注意を払わなければならない可能性を軽減できる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、所定の他の電子機器4の第2識別子を通信部29によって取得すると、所定の他の電子機器4が自機のユーザの自宅に存在すると特定する。このため、電子機器2は、所定の他の電子機器4に該電子機器4の位置情報を要求することなく、該電子機器4が自宅に存在するか否かを判定することができる。したがって、電子機器2が所定の他の電子機器4の位置情報を取得することに伴うCPUの処理負荷を軽減し、通信量を低減させることができる。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機のユーザが帰宅したと特定すると、所定の他の電子機器4からの通話要求を通信部29によって受信したことを知らせる音に関する設定を、スピーカ24に音を出力させる出力モードに設定する。このため、電子機器2のユーザが操作によって出力モードに設定する手間を軽減することが可能になる。電子機器2のユーザが出力モードに設定し忘れることがある。この場合も、所定の他の電子機器4からの通話要求があったときに、コントローラ30は、スピーカ24に音を出力させるため、ユーザは通話要求に確実に気付くことができる。このため、例えば外出先にいる親がユーザに電話による連絡をとろうとしたときに、ユーザが当該電話に気付かないといった事態となる可能性を低減することができる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、自動的に所定の他の電子機器4からの通話要求に対し、自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定する。このため、ユーザが自宅にいるとき、仮に該ユーザが通話要求に気付かなくても、電子機器2は、所定の他の電子機器4との通話状態となることができる。電子機器2は、通話中の音に関する設定を、通話中の音声をスピーカ24に出力させるスピーカモードに設定する。このため、通話状態となった後に、所定の他の電子機器4からの通話による音声を、電子機器2から離れているユーザに聞かせることができる。例えば、所定の他の電子機器4のユーザである親の声に基づく音声がスピーカ24から出力され、ユーザが親から電話による連絡があったことを認識する可能性を高めることができる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、第1識別子の情報を含む電波を受信し、第1識別子を取得し、かつ電波の受信強度が第1所定値よりも大きいと判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定する。ユーザが自宅周辺に存在し、自宅内には存在していないとき、電子機器2は通信装置1から送信された第1識別子を取得することがある。この場合、第1識別子の情報を含む電波の受信強度は微弱であることが多い。このため、電波の受信強度が、自宅内で見込まれる電波の受信強度より大きい場合、ユーザが帰宅したと特定することによって、より高い精度での特定が可能となる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、第1識別子を通信部29によって取得し、かつセンサ部28が検出した自機の動きに基づいて自機がユーザに所持されずに置かれていると判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定する。一般に、電子機器2のユーザは帰宅すると、該電子機器2を自宅内のいずれかの場所に置いておくことが多いと考えられる。ユーザは、外出中に常に自身の移動とともに電子機器2を移動させるのに対して、帰宅後において電子機器2を所持せずに置いていることが多い。そのため、コントローラ30が、センサ部28によって電子機器2の動きを検出し、当該動きに基づいて電子機器2が置かれていると判定する場合、ユーザが自宅にいる確度がより高いと見込まれる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、第1識別子を通信部29によって取得した後、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されると、自機のユーザが帰宅したと特定する。ユーザが自宅周辺に存在し、自宅内には存在していないとき、電子機器2は通信装置1から送信された第1識別子を取得することがある。この場合、第1識別子の情報を含む電波の受信強度は微弱であるために、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立できないことがある。第1識別子を通信部29によって取得するだけでなく、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されるためには、電子機器2は自宅内に存在していることが求められる。したがって、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されたことによって確実にユーザが自宅に存在すると見込まれる。このため、通信部29と通信装置1との通信の接続が確立されると、自機のユーザが帰宅したと特定することによってより高い精度での特定が可能となる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、第1識別子を取得した後、通信装置1との接続を確立するための手続きを行うことなく、ユーザが帰宅したと特定する。この場合、ユーザは、事前に電子機器2を、通信機器1との接続を確立するための手続きを行わせるモードに設定しておく、または電子機器2に対して、通信機器1との接続を確立するための手続きを行わせるための操作を行う、といった必要がない。したがって、より簡単に電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定することができる。ただし、電子機器2がこのように構成される場合、上述のように、第1識別子の情報を含む電波の受信強度が微弱になり得る。よって、コントローラ30は、通信装置1との接続を確立するための手続きを行うことなく、第1識別子を取得し、かつセンサ部28が検出した自機の動きに基づいて、電子機器2がユーザに所持されずに置かれていると判定すると、自機のユーザが帰宅したと特定することが好ましい。これにより、簡単に電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定することができつつ、電子機器2によって該電子機器2のユーザが帰宅したと特定する精度が向上する。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機が自宅から所定の範囲内に存在すると判定すると、通信部29によって通信装置1をスキャンする。電子機器2が通信装置1をスキャンするには、CPUの処理負荷を高め、電力消費を伴う。仮に、電子機器2が、ユーザの外出中における自宅から所定の範囲外で常時、定期的に通信装置1をスキャンすると多くの電力が無駄に消費されることになる。このため、自宅から所定の範囲内に存在するときのみに通信装置1をスキャンすることによって電力の消費を軽減することができる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、位置情報取得部が取得した位置情報に基づいて、自機が所定の範囲内から範囲外に移動したと判定すると、自機のユーザが帰宅を開始したと特定する。このため、例えば、電子機器2のユーザが存在する頻度の高い場所を所定の範囲内としたときに、範囲外に移動したことはユーザが帰宅を開始したことが見なし得る。したがって、電子機器2は、帰宅を開始したことを特定することができる。したがって、電子機器2の利便性が向上される。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自宅とは異なる所定の場所に備えられた通信装置5の第3識別子を通信部29によって取得した後、第3識別子を取得しなくなると、自機のユーザが帰宅を開始したと特定する。電子機器2は、GPS受信機を用いた場合に比べて、高い精度でユーザが滞在する頻度の高い場所から離れたことを特定することができる。したがって、電子機器2は、高い精度で該電子機器2のユーザが帰宅を開始したことを特定することができる。
上述の実施形態によれば、電子機器2は、自機のユーザが帰宅を開始したと特定すると、所定の他の電子機器4に帰宅を開始したことを通信部29によって通知する。このため、例えば、所定の他の電子機器4のユーザである親は、電子機器2のユーザである子供が帰宅を開始したことを高い精度で認識することができる。
上述の実施形態によれば、自機のユーザが帰宅を開始したと特定してから所定の時間が経過し、自機のユーザが帰宅したと特定しない場合、所定の他の電子機器4に自機のユーザの帰宅が遅れていることを通信部29によって通知する。このため、所定の他の電子機器4のユーザである親は、電子機器2のユーザである子供の帰宅の遅れを認識することができる。したがって、親は子供の帰宅途中において通常とは異なる事態が発生した可能性を鑑みて、この安全を確認するための早期の対応を行うことができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本開示の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。従って、本開示は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態に記載の複数の構成ブロックを1つに組合せたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
例えば、上述の実施形態において、センサ部28は、電子機器2の加速度の方向および大きさを検出する加速度センサ281を含むとしたが、これに限られない。センサ部28は、加速度センサ281の代わりに、または加速度センサ281に加えて、例えば、ジャイロセンサを含んでよい。ジャイロセンサは、電子機器2の角速度を検出する。ジャイロセンサは、3軸タイプの振動ジャイロセンサであってよい。ジャイロセンサは、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術で形成されてよい。ジャイロセンサは光学式ジャイロセンサであってよい。
上述の実施形態において、コントローラ30は、通信部29がスキャンによって受信した電波が示す第2識別子を取得するとしたが、この限りではない。例えば、コントローラ30は、ユーザが帰宅を完了したと判定すると、所定の他の電子機器4に、当該電子機器4が取得している識別子を近距離の無線通信を介して要求してよい。コントローラ30は、当該電子機器4が取得している識別子を、遠距離の通信規格を用いて要求してよい。この場合、コントローラ30は、所定の他の電子機器4が要求に基づいて送信した電波を受信することによって第2識別子を取得する。
上述の実施形態において、コントローラ30は、ステップS13で電波の受信強度が第1所定値以上であると判定された場合、ステップS14で加速度が第2所定値以下であるか否かを判定するがこれに限られない。例えば、コントローラ30は、ステップS14の処理を行って、加速度が第2所定値以下であると判定された場合、電波の受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定してよい。コントローラ30は、ステップS13およびステップS14の1つ以上の処理を省略してよい。
上述の実施形態において、コントローラ30は、帰宅開始特定において受信強度が第1所定値以上であるか否かを判定したが、この限りではない。コントローラ30は、受信強度が第1所定値とは異なる第3所定値異常であるか否かを判定してよい。
上述の実施形態において、コントローラ30は、ステップS19で通話要求に対する応答に関する設定を自動モードにする。コントローラ30は、通話中の音に関する設定をスピーカモードにする。しかし、これに限られない。例えば、コントローラ30は、通話要求に対する応答設定を録音モードにしてよい。この場合、コントローラ30は、ステップS19の処理を省略してよい。
上述の実施形態において、コントローラ30は、ステップS33およびS37のいずれか1つ以上の処理を省略してよい。コントローラ30は、ステップS40からS42の処理を省略してよい。
電子機器2は、例えば、図7に示すような携帯電話であってよい。本実施形態において、電子機器1の入力部23は、当該入力部23に連結されたストラップ32を有してもよい。入力部23は、ストラップ32を介してユーザに引っ張られる操作を入力する。コントローラ30は、ストラップ32を介してユーザに引っ張られる操作が入力されると、音を出力させてよい。音は、周囲の人物等に危険な状況を報知するための警告音であってよい。
1,5 通信装置
2 電子機器
4 他の電子機器
22 ディスプレイ
23 入力部
24 スピーカ
25 レシーバ
26 マイク
27 バイブレータ
28 センサ部
29 通信部
30 コントローラ
31 メモリ
100 通信システム
281 加速度センサ
282 GPSセンサ
32 ストラップ

Claims (15)

  1. 無線通信を行う通信部と、
    コントローラと、
    スピーカと、を備え、
    前記コントローラは、
    自機のユーザの自宅に備えられた通信装置の第1識別子を、前記通信部によって取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定し、
    前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定し、通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する、
    電子機器。
  2. 前記コントローラは、
    前記ユーザが帰宅したと特定すると、前記ユーザが帰宅したことを前記通信部によって所定の他の電子機器に通知する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記コントローラは、
    前記ユーザが帰宅したと特定し、かつ前記所定の他の電子機器が前記ユーザの自宅に存在すると特定しないと、前記ユーザが帰宅したことを前記通信部によって前記所定の他の電子機器に通知する、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記コントローラは、
    前記所定の他の電子機器の第2識別子を前記通信部によって取得すると、前記所定の他の電子機器が前記ユーザの自宅に存在すると特定する、
    請求項3に記載の電子機器。
  5. 記コントローラは、
    前記ユーザが帰宅したと特定すると、所定の他の電子機器からの通話要求を前記通信部によって受信したことを知らせる音に関する設定を、前記スピーカに前記音を出力させる出力モードに設定する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記コントローラは、
    前記通信装置からの電波を前記通信部によって受信し、
    前記第1識別子を取得し、かつ前記電波の受信強度が所定の値よりも大きいと判定すると、前記ユーザが帰宅したと特定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 自機の動きを検出するセンサを備え、
    前記コントローラは、
    前記第1識別子を前記通信部によって取得し、かつ前記センサが検出した前記自機の動きに基づいて前記自機が前記ユーザに所持されずに置かれていると判定すると、前記ユーザが帰宅したと特定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  8. 前記コントローラは、
    前記第1識別子を前記通信部によって取得した後、前記自機と前記通信装置との間で通信の接続が確立されると、前記ユーザが帰宅したと特定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  9. 前記自機の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記コントローラは、
    前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づいて、前記自機が前記ユーザの自宅から所定の範囲内に存在するか否かを判定し、
    前記自機が前記所定の範囲内に存在すると判定すると、前記通信部によって通信装置をスキャンする、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  10. 前記自機の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
    前記コントローラは、
    前記位置情報取得部が取得した前記位置情報に基づいて、前記自機が自宅とは異なる所定の場所を含む所定の範囲内から範囲外に移動したか否かを判定し、
    前記自機が前記所定の範囲内から範囲外に移動したと判定すると、前記ユーザが帰宅を開始したと特定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の電子機器。
  11. 前記コントローラは、
    前記自宅とは異なる所定の場所に備えられた通信装置の第3識別子を前記通信部によって取得した後、前記第3識別子を取得しなくなると、前記ユーザが帰宅を開始したと特定する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の電子機器。
  12. 前記コントローラは、
    前記ユーザが帰宅を開始したと特定すると、前記所定の他の電子機器に帰宅を開始したことを通信部によって通知する、
    請求項10または11に記載の電子機器。
  13. 前記コントローラは、
    前記ユーザが帰宅を開始したと特定してから所定の時間が経過し、かつ前記ユーザが帰宅したと特定しないと、前記所定の他の電子機器に前記ユーザの帰宅が遅れていることを前記通信部によって通知する、
    請求項12に記載の電子機器。
  14. 電子機器と、前記電子機器のユーザの自宅に備えられた通信装置とが無線通信で互いに通信を行う通信システムであって、
    前記通信装置は、当該通信装置の第1識別子を送信し、
    前記電子機器は、スピーカを備え、前記第1識別子を取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定し、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定し、通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する、
    通信システム。
  15. スピーカを備える電子機器が実行する情報処理方法であって、
    自機のユーザの自宅に備えられた通信装置の第1識別子を取得すると、前記ユーザが帰宅したと特定し、前記ユーザが帰宅したと特定すると、通話要求に対する応答設定を、所定の他の電子機器からの通話要求に対し自動的に応答して通話を開始する自動応答モードに設定し、通話中の音に関する設定を、通話中の音声を前記スピーカに出力させるスピーカモードに設定する、
    情報処理方法。
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