JP2009080610A - 安全管理システムおよび安全管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】通学途中での犯罪や事故の可能性を容易に検出する安全管理システム、安全管理方法を提供する。
【解決手段】本発明は、第1ゲート装置と、第2ゲート装置と、第1ゲート装置および第2ゲート装置と通信可能なサーバを備え、サーバは、第1時刻、第2時刻、無線通信媒体に付与された識別子、生徒の通学時間を算出し、第1時刻、第2時刻、通学時間および予め記憶された生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、生徒の状態を、正常もしくは異常として判定し、判定結果に基づいて、第1時刻、第2時刻および通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択し、選択された第1時刻、第2時刻および通学時間の少なくとも一つを、生徒の保護者及び教職員に電子メールにて通知する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、第1ゲート装置と、第2ゲート装置と、第1ゲート装置および第2ゲート装置と通信可能なサーバを備え、サーバは、第1時刻、第2時刻、無線通信媒体に付与された識別子、生徒の通学時間を算出し、第1時刻、第2時刻、通学時間および予め記憶された生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、生徒の状態を、正常もしくは異常として判定し、判定結果に基づいて、第1時刻、第2時刻および通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択し、選択された第1時刻、第2時刻および通学時間の少なくとも一つを、生徒の保護者及び教職員に電子メールにて通知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、児童や生徒の通学の安全を管理し、学校でのいじめなどを未然に防止するために、教職員と保護者とのコミュニケーションを密にする安全管理システムおよび安全管理方法に関するものである。
近年、通学途中(登校、下校)で児童や生徒が犯罪に巻き込まれたり、不測の事故に巻き込まれたりして、行方が分からなくなることが多い。犯罪や事故に巻き込まれた場合でも、保護者や教職員がそのことを知るのは、発生からだいぶ経ってからのことが多く、初期捜査の開始が遅れて、悲劇的な結果を招くことも少なくない。
昔においては、家庭には保護者や兄弟が在宅しており、近所づきあいもあるので、児童や生徒は、これらの人に見守られながら通学していた。しかし、現在では、核家庭化や共働きが進み、更に、学校と家庭とのコミュニケーション不足も手伝って、児童や生徒が犯罪や事故に巻き込まれたことを知るのは、実際の発生時よりもかなり後になってからになる。
例えば、学校を出てから自宅に帰る途中で犯罪や事故に巻き込まれた場合でも、共働きの保護者が自宅に帰ってくるのは夜遅くなってからであり、その後に、保護者は異変に気づくことになる。教職員は、当然に気づくことはない。このため、犯罪や事故に巻き込まれてから、保護者が気づくまでに、相当の時間が空くこともある。
このような状況に対して、児童や生徒にICタグを持たせて、学校の校門をくぐったことを、保護者に通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、自宅と学校の両方で、児童や生徒の所持するICタグを検出して、通学時間を算出し、算出された通学時間と予め記憶されていた通学パターンと合わせて、異常が検出された場合には、保護者に通知するという技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
加えて、カメラによる撮像を加えた技術(例えば、特許文献4参照)や、ICタグを所持している人間に情報を通信する技術(例えば、特許文献5参照)も提案されている。
これら以外にも、生徒の出退記録を、ICタグを用いて記録する技術(例えば、特許文献6、7、8参照)や、生徒が学校に到着したことを、下駄箱でのICタグの検出から行う技術(例えば、特許文献9参照)が開示されている。
特開2005−174177号公報
特開2005−182469号公報
特開2005−182468号公報
特開2006−18407号公報
特開2004−5388号公報
特開2006−92196号公報
特開2006−65749号公報
特開2004−46458号公報
特開2004−171187号公報
しかしながら、従来技術には下記のような問題があった。
特許文献1に開示される技術では、通学バスを降りたことが検出されるだけであって、児童や生徒の通学にかかった通学時間などは検出できない。更に、バスを降りた後での行動について、把握できないので、バスを降りた後で、犯罪や事故に巻き込まれた場合であっても、そのことを知るまでには、かなりの時間を要することになる。
特許文献2に開示される技術では、保護者が予測した帰宅時刻などに依存するので、共働きなどで不在の家庭では、十分な安全管理とはいえない。
特許文献3に開示される技術では、通学に必要な通学時間などを算出できるメリットはありますが、保護者にのみ通知されるだけで、安全管理としては不十分です。また、児童や生徒の時間割などの行動パターンによっては、通知すべきでないこともあり、これらの点に対する配慮も少ないという問題がある。特に、児童や生徒の安全管理は、保護者と教職員との密なコミュニケーションを必要とするので、特許文献3に開示される技術では、この点が不十分である。
加えて、近年では、通学途中においては、安全管理だけでなく、生徒たちのいじめの状態を管理する必要性もある。近年の学校現場でのいじめは、多数の自殺者を出す事態に至っており、いじめの芽を事前に察知することが重要である。しかし、学校の中では、具体的ないじめの芽を見つけるのは却って難しい。いじめを受けている子供は、学校の中でのグループから外れ始めている場合が多く、これは、通学途中で生じることが多い。具体的には、仲良しグループで通学する生徒達の中で、1人で通学する生徒がいれば、この生徒はいじめに遭っている可能性がある。加えて、このような生徒は、通学時間などに異常がなくとも、事故や犯罪に巻き込まれる可能性が高いといえる。
特許文献3に開示される技術では、通学時間から異常が判定されるだけで、実際の教育現場でのいじめ、犯罪、事故といった不測の事態を未然に防止できない問題がある。
特許文献4、5では、同様に生徒の通学異常を検出するには不十分であり、通学の中でいじめの芽を検出することも困難である。
特許文献6〜9においても、生徒が学校に来たことが把握できても、通学途中での犯罪、事故、いじめを検出することができない問題がある。
これら、従来技術は、児童や生徒の行動を管理する機械的な部分にのみ視点があり、実際の教育現場の問題点を考慮していないと考えられ、教育現場に即した問題を解決するには不十分であった。具体的には、通学時間と行動パターンとの関連性、通学途中におけるいじめの芽、通学時間の異常による問題の検出、問題が検出された際に、即座に保護者および教職員に通知することの重要性、保護者と教職員とのコミュニケーションのきっかけとする安全管理、という視点が不十分であった。
本発明は、通学途中での犯罪や事故の可能性を容易に検出し、検出結果を即座に保護者および教職員に通知することで、犯罪や事故の未然防止および早期の解決を実現する、安全管理システム、安全管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、生徒の自宅に備えられると共に生徒の通過を通知する第1ゲート装置と、生徒が通学する学校に備えられると共に無線通信媒体を検出可能なアンテナを有する第2ゲート装置と、第1ゲート装置および第2ゲート装置と通信可能なサーバを備え、サーバは、第1ゲート装置から通知された第1時刻、第2ゲート装置で無線通信媒体が検出された第2時刻および無線通信媒体に付与された識別子の少なくとも一つを検出する検出部と、第1時刻および第2時刻から、生徒の通学時間を算出する算出部と、第1時刻、第2時刻、通学時間および予め記憶された生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、生徒の状態を、異常もしくは正常として判定して判定結果を出力する判定部と、判定結果に基づいて、第1時刻、第2時刻および通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択する選択部と、選択部で選択された第1時刻、第2時刻および通学時間の少なくとも一つを、生徒の保護者及び教職員の少なくとも一方に電子メールにて通知する通信部を有する安全管理システムおよび安全管理方法を提供する。
本発明によれば、通学時間が確実に検出され、通学時における異常を容易に検出できる。更に、検出された情報は、保護者と教職員に即座に通知されるので、犯罪、事故の防止および早期解決に役立つ。
また、保護者と教職員とのコミュニケーション強化のきっかけを作ることができる。
加えて、通学時の状態から、学校内におけるいじめの芽を早期に発見できる。この結果、児童や生徒が不測の事態に巻き込まれることを未然に防止できる。
第1の発明に係る安全管理システムは、生徒の自宅に備えられると共に生徒の通過を通知する第1ゲート装置と、生徒が通学する学校に備えられると共に無線通信媒体を検出可能なアンテナを有する第2ゲート装置と、第1ゲート装置および第2ゲート装置と通信可能なサーバを備え、サーバは、第1ゲート装置から通知された第1時刻、第2ゲート装置で無線通信媒体が検出された第2時刻および無線通信媒体に付与された識別子の少なくとも一つを検出する検出部と、第1時刻および第2時刻から、生徒の通学時間を算出する算出部と、第1時刻、第2時刻、通学時間および予め記憶された生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、生徒の状態を、異常もしくは正常として判定して判定結果を出力する判定部と、判定結果に基づいて、第1時刻、第2時刻および通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択する選択部と、選択部で選択された第1時刻、第2時刻および通学時間の少なくとも一つを、生徒の保護者及び教職員の少なくとも一方に電子メールにて通知する通信部を有する。
この構成により、生徒の通学に関する情報が、保護者および教職員の少なくとも一方に通知される。この結果、生徒が通学途中でトラブルに巻き込まれた場合であっても、早期に認識でき、早期解決ができる。結果として、生徒の通学、校内での安全が確保される。
第2の発明に係る安全管理システムでは、第1ゲート装置は、無線通信媒体を検出可能なアンテナおよびサーバに通知する通知ボタンの少なくとも一つを備える。
この構成により、各家庭での費用負担に応じたシステムの設置が可能となる。
第3の発明に係る安全管理システムでは、第2ゲート装置は、複数の生徒の所持する各々の無線通信媒体を検出し、検出部は、複数の生徒を、複数の生徒の各々の第2時刻に基づいてグループ分けし、グループ分けに基づいて複数の生徒の内から特定の生徒を抽出する。
この構成により、生徒の通学上の安全管理だけでなく、生徒が校内で抱えている問題を、早期に検出することができる。
第4の発明に係る安全管理システムでは、通信部は、特定の生徒を教職員に通知する。
この構成により、教職員は、問題のある生徒を早期に知ることができる。
第5の発明に係る安全管理システムでは、判定部は、特定の生徒について、学校生活内における問題を抱えている可能性を有しているとして判定し、通信部は、判定の結果を教職員に通知する。
この構成により、教職員は、問題の芽を早期に認識でき、これに早期に対応できる。
第6の発明に係る安全管理システムでは、判定部は、通学時間が所定時間以上の場合、第1時刻および第2時刻の少なくとも一方が所定時間帯から外れている場合および在校時間帯に第2ゲート装置で無線通信媒体が検出された場合の少なくともひとつの場合に、生徒の状態を、異常として判定する。
この構成により、生徒の通学上でのトラブルを、早期に知ることができ、生徒の通学上での安全を管理できる。また、校内での問題も早期に管理できる。
第7の発明に係る安全管理システムでは、行動パターンは、生徒の学校の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくともひとつに基づいて定められ、判定部は、第1時刻、第2時刻および通学時間が行動パターンに含まれる場合には、生徒の状態を、正常として判定する。
この構成により、生徒一人一人の個別事由に応じた、正常/異常判定ができる。この結果、不用意に犯罪に巻き込まれたなどと心配する必要がない。
第8の発明に係る安全管理システムでは、通信部は、生徒が下校時に第2ゲート装置を通過した時点で、第2時刻と共に、学校からの連絡事項を保護者に通知する。
この構成により、連絡事項の通知漏れが無くなり、保護者と教職員との密な関係が構築される。
第9の発明に係る安全管理システムでは、通信部は、判定部で異常と判定された場合のみ、保護者および教職員への通知を行う。
この構成により、不要な電子メールを削減できる。
以下、図面を用いて実施の形態について説明する。
なお、本明細書において、無線通信媒体とは、例えば、非接触ICカード、ICタグ、IDタグ、識別ラベル、赤外線タグ、赤外線カード、RF−IDなどの非接触で、無線通信装置との通信を行うことのできる媒体である。
無線通信媒体は、識別子を有するICと内蔵アンテナを格納しており、アンテナの周辺を通過する際に、アンテナから発生する磁界を受けて、内蔵アンテナに誘導起電力が生じる。この誘導起電力により、無線通信媒体に内蔵されているICに電力と信号データが供給される。電力が供給されたICからの信号によって、その信号パターンに応じた負荷変動が、相互インダクタンスとして、アンテナに伝達される。アンテナは、この負荷変動を信号として受信して、この信号パターンによって、通過した無線通信媒体の識別子を認識する。
このように、無線通信媒体が、アンテナ付近を通過した場合には、無線通信媒体を所持している人間の特段の作業なしに、その無線通信媒体の有する識別子(IDコード)が得られる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における安全管理システムのブロック図である。
図1は、本発明の実施の形態1における安全管理システムのブロック図である。
安全管理システム1は、第1ゲート装置2、第2ゲート装置3、サーバ6を備える。
サーバ6は、第1ゲート装置2及び第2ゲート装置3と有線もしくは無線で通信可能であり、例えば、インターネット回線などを通じて、データのやり取りが可能である。
サーバ6は、検出部8、算出部9、判定部10、選択部11、通信部12を備えている。更に必要に応じて、サーバ6は、種々のデータやプログラムを記憶する記憶部を備えている。
(全体概要)
まず、全体概要を説明する。
まず、全体概要を説明する。
生徒は、それぞれ異なる識別子(IDコード)が付与された自分専用の無線通信媒体を所持している。無線通信媒体は、ランドセル、かばん、名札、携帯電話、連絡帳など、生徒が常に身に着けているものに装着されている。生徒は、ランドセルやかばんを持って通学することで、自動的に自分専用の無線通信媒体を所持して通学することになる。
第1ゲート装置2は、自宅4に備えられている。第1ゲート装置2は、無線通信媒体を検出可能なアンテナ及びサーバ6に通知可能な通知ボタンの少なくとも一つを備えている。
無線通信媒体を所持する生徒が、第1ゲート装置2を通過することによって、第1ゲート装置2は、サーバ6に、生徒の通過を通知する。もしくは、生徒が自宅4を出発(もしくは帰宅)する際に、生徒自身、もしくは保護者が通知ボタンを押すことで、生徒が第1ゲート装置2を通過したことが、サーバ6に通知される。
自宅を出発した無線通信媒体を所持する生徒は、学校5に到着すると、第2ゲート装置3を通過すると、第2ゲート装置3が、この無線通信媒体を検出して、この検出をサーバ6に通知する。第1ゲート装置2と第2ゲート装置3のそれぞれは、サーバ6と通信可能に、ネットワークが接続されている。
検出部6は、第1ゲート装置2から通知された時刻(あるいは、第1ゲート装置2で無線通信媒体が検出された時刻)を、第1時刻として検出する。同様に、検出部6は、第2ゲート装置3で無線通信媒体が検出された時刻を第2時刻として検出する。加えて、検出部6は、無線通信媒体に付与された識別子を検出する。この識別子は、無線通信媒体毎に固有に付与されている。
算出部9は、検出された第1時刻と第2時刻に基づいて、この無線通信媒体を所持している生徒の通学に要した通学時間を算出する。算出結果は、判定部10に出力される。
判定部10は、第1時刻、第2時刻、通学時間及び記憶部7に予め記憶されている行動パターンに基づいて、この無線通信媒体を所持している生徒の状態を、正常もしくは異常として判定する。
選択部11は、正常もしくは異常のいずれかである判定結果に基づいて、第1時刻、第2時刻および通学時間の内、保護者や教職員に通知すべき情報を選択する。
通信部12は、選択部11での選択結果に従って、第1時刻、第2時刻および通学時間の少なくともひとつの情報を、保護者及び教職員の少なくとも一方に電子メールで通知する。無論、通信部12は、保護者および教職員の双方に、必ず電子メールにて通知してもよく、情報や生徒毎に、いずれかのみに通知してもよい。通知の仕方については、生徒、保護者、教職員の3者によって、生徒個別に定められ、定められた基準が、サーバ6内部に設定されていればよい。
このような安全管理システム1により、生徒それぞれの「自宅出発時刻(第1時刻)」、「学校到着時刻(第2時刻)」、「登校に要した通学時間(第2時刻と第1時刻の差分)」、「学校出発時間(第2時刻)」、「自宅到着時刻(第1時刻)」、「下校に要した通学時間(第1時刻と第2時刻の差分)」についての情報が、リアルタイムで即座に保護者と教職員に通知される。この結果、生徒が通学途中で犯罪や事故に巻き込まれたとしても、即座に対応が可能となって、被害を最小限にとどめることができる。また、このような情報が保護者や教職員に即座に通知されるという蓄積によって、犯罪そのものが未然に防止されやすくなる。更に、生徒にとっても、犯罪や事故につながるような寄り道などを回避するようになるので、自然と、犯罪や事故の可能性を低減できる。
また、後述するように、第1時刻や第2時刻だけでなく、何らかの異常状態(いつまでも学校に到着しないことや自宅に到着しないこと)も通知される。
特に、「自宅出発時刻(第1時刻)」、「学校到着時刻(第2時刻)」、「登校に要した通学時間(第2時刻と第1時刻の差分)」、「学校出発時間(第2時刻)」、「自宅到着時刻(第1時刻)」、「下校に要した通学時間(第1時刻と第2時刻の差分)」のすべてが、選択部11で選択された上で通知されるので、生徒の安全管理として非常に効果的である。
例えば、通学時間が本来のあるべき時間よりも大きく上回っている場合には、途中で何かがあったと考えられる。あるいは、下校時の第2時刻の通知がいつまでもない場合には、何らかの犯罪や事故に巻き込まれた可能性がある。このような異常が通知されることで、たとえ、保護者が外出中や、勤務中であっても、保護者は異常状態を、即座に認識でき、異常状態への対応を、早期に取ることができる。従来では、保護者が勤務中などの場合には、保護者が帰宅するまで事件に気づくことができず、対応開始が遅れてしまい、問題解決を遅らせる問題があった。本発明の安全管理システムでは、このような問題がない。
(各部の詳細)
次に、各部の詳細について説明する。
次に、各部の詳細について説明する。
(第1ゲート装置)
第1ゲート装置2は、生徒の自宅4に設置される。
第1ゲート装置2は、生徒の自宅4に設置される。
第1ゲート装置2は、生徒の出発もしくは帰宅である通過をサーバ6に通知する。例えば、第1ケート装置2は、生徒が所持する無線通信媒体を検出するアンテナを有する装置であり、生徒が通過する際に、第1ゲート装置2は、無線通信媒体を検出する。第2ゲート装置2は、無線通信媒体を検出した場合に、この検出を、サーバ6に通知する。
もしくは、第1ゲート装置2は、サーバ6に通知する通知ボタンを備えている装置である。例えば、この通知ボタンとは、テレビ、パソコン、携帯電話などのインターネットに接続されている(あるいは、専用線にてサーバ6と接続されている)装置に設けられた通知ボタンである。通知ボタンは、画面上に設けられたタッチパネルや、機械的なボタンなどを含む。
生徒自身あるいは生徒の保護者がこの通知ボタンをアクティブにすることで、生徒が第1ゲート装置2を通過したことが、サーバ6に通知される。
無線通信媒体を検出する機能を有する第1ゲート装置2は、生徒の通過を自動で検出できるメリットがあるが、費用や設置容易性などの面で、各家庭に設置するのが難しい場合もある。この場合には、通知ボタン機能を有する第1ゲート装置2が、各家庭に設置されればよい。通知ボタンは、パソコン画面で実現できるので、この場合には、特別なハードウェアを設置する必要はなく、既存のパソコンなどに、専用のソフトウェアやアプレットを組み込めばよい。
なお、第1ゲート装置2及び後述の第2ゲート装置3は、生徒の通過を検出するので、「ゲート」という用語を用いているが、門扉のようなゲート構造を有している必要はない。第1ゲート装置2と第2ゲート装置3のそれぞれは、生徒の通過を通知する機能、もしくは無線通信媒体を検出する機能のいずれかを有していればよい。
第1ゲート装置2が、無線通信媒体を検出可能なアンテナを有するのであれば、自宅4の門扉に、第1ゲート装置2が埋め込まれればよい。
(第2ゲート装置)
第2ゲート装置3は、学校5に設置される。
第2ゲート装置3は、学校5に設置される。
第2ゲート装置3は、生徒が所持する無線通信媒体を検出する。検出した場合には、第2ゲート装置3は、検出したことをサーバ6に通知する。
第2ゲート装置3は、例えば、学校5の正門などに設置されれば、生徒の通過を確実に検出できる。
(サーバ)
サーバ6は、学校5内部に設置されてもよく、複数の学校に共通して用いられるために、教育委員会や公的機関に設置されてもよい。
サーバ6は、学校5内部に設置されてもよく、複数の学校に共通して用いられるために、教育委員会や公的機関に設置されてもよい。
(記憶部7)
記憶部7は、第1ゲート装置2と第2ゲート装置3から通知された通知信号を記憶する。加えて、記憶部7は、後述する生徒の行動パターンを記憶する。生徒の行動パターンは、生徒の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくともひとつに基づいて定められる。加えて、行動パターンは、生徒にとっての特別事項に基づいて定められる。
記憶部7は、第1ゲート装置2と第2ゲート装置3から通知された通知信号を記憶する。加えて、記憶部7は、後述する生徒の行動パターンを記憶する。生徒の行動パターンは、生徒の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくともひとつに基づいて定められる。加えて、行動パターンは、生徒にとっての特別事項に基づいて定められる。
記憶部7は、サーバ6に含まれていてもよく、サーバ6の外部に設置されネットワーク接続されていてもよい。
(検出部8)
検出部8は、第1ゲート装置2からの通知(もしくは第1ゲート装置2が無線通信媒体を検出したことの通知)を受けて、第1時刻を検出する。
検出部8は、第1ゲート装置2からの通知(もしくは第1ゲート装置2が無線通信媒体を検出したことの通知)を受けて、第1時刻を検出する。
第1時刻は、生徒が登校時であれば、自宅4の出発時刻を示し、生徒が下校時であれば、自宅4に到着した時刻を示す。
更に、検出部8は、第2ゲート装置3が、無線通信媒体を検出した通知を受けて、第2時刻を検出する。第2時刻は、生徒が登校時であれば、生徒が学校5に到着した時刻を示し、下校時であれば、生徒が学校5を出発した時刻を示す。
検出部8は、第1ゲート装置2と第2ゲート装置3のそれぞれからの通知信号を受けて、その受けた時刻に基づいて第1時刻と第2時刻を検出する。具体的には、サーバ6は、時計機能を有しており、検出部8は、第1ゲート装置2と第2ゲート装置3からの通知信号を受けたタイミングに相当する時計機能からの時刻を読み取って、その上で第1時刻と第2時刻を検出する。
更に、第1ゲート装置2もしくは第2ゲート装置3のいずれかで無線通信媒体を検出した際に、検出部8は、無線通信媒体に含まれる識別子(IDコード)を検出する。この識別子は、無線通信媒体毎に付与されている。識別子は、生徒一人ひとりを区別するのに使用される。すなわち、識別子が検出されることで、サーバ6は、生徒それぞれの、第1時刻と第2時刻を把握できることになる。
検出部8は、サーバ6に含まれるプログラムが動作することで、その機能を発揮してもよく、専用の演算装置が動作することで、その機能を発揮してもよい。
(算出部)
算出部9は、第1時刻と第2時刻とから、生徒が要した通学時間を算出する。
算出部9は、第1時刻と第2時刻とから、生徒が要した通学時間を算出する。
登校時であれば、算出部9は、第2時刻から第1時刻を差し引くことで、登校に要した通学時間を算出する。下校時であれば、算出部9は、第1時刻から第2時刻を差し引くことで、登校に要した通学時間を算出する。
算出部9により通学時間が算出されることで、実際の生徒が要した通学時間が、保護者や教職員に把握されることになる。
検出部8と算出部9により、第1時刻、第2時刻、識別子、通学時間のそれぞれの情報が、サーバ6によって把握される。すなわち、生徒の識別子、この識別子に対応する生徒が自宅を出発した時刻、学校に到着した時刻、登校に要した通学時間、学校を出発した時刻、自宅に到着した時刻、下校に要した通学時間のそれぞれが、サーバ6によって把握される。
これらの情報は、後述するように、通信部12によって、保護者および教職員に通知される。
なお、検出部8および算出部9は、識別子を用いて、生徒毎に対応する第1時刻、第2時刻、通学時間を検出および算出し、その結果を判定部10に通知する。
(判定部)
判定部10は、生徒の状態を、正常もしくは異常として判定する。
判定部10は、生徒の状態を、正常もしくは異常として判定する。
具体的には、検出部8や算出部9で検出もしくは算出された第1時刻、第2時刻、通学時間何らかの異常があるかどうかで、生徒の状態を判定する。例えば、本来あるべき通学時間を大幅に超えた場合や、第1時刻や第2時刻のいずれかに欠落がある場合などに、判定部10は、生徒の状態を異常として判定する。もしくは、第1時刻および第2時刻の少なくとも一方が、本来あるべき時間帯に含まれていない場合には、判定部10は、生徒の状態を異常として判定する。
例としては、ある識別子に対応する生徒は、その通学時間が、通常であれば30分である場合に、実際の通学時間が50分とか60分であった場合には(30分に15分を加えた45分が所定時間とすると)、判定部10は、この通学時間を異常として判定する。生徒が、通学途中で何かのトラブルに巻き込まれた可能性があると考えられるからである。
あるいは、朝8時から9時の間に家を出発するのが通常であると設定されている場合に、自宅を出発した際の第1時刻が、9時20分である場合には、判定部10は、生徒の状態を異常として判定する。生徒が怠けていたなどと考えられるからである。
あるいは、生徒が自宅に到着するのが、15時から16時の間が通常であると設定されている場合に、実際の生徒の帰宅時の第2時刻が13時だったり、18時だったりした場合であっても、判定部10は、生徒の状態を、異常として判定する。生徒が勝手に早退した、あるいは、生徒がトラブルに巻き込まれたために、自宅に到着したのが遅れたと考えられるからである。
また、第1時刻や第2時刻がいつまでも検出されない場合も、学校に到着していない、あるいは、自宅に到着していないことであるから、生徒が犯罪や事故に巻き込まれた可能性があるとして、判定部10は、生徒の状態を異常として判定する。
逆に、正常として判定されるのは、次のような場合である。
通学時間が、本来あるべき所定時間に収まっている場合や、第1時刻あるいは第2時刻とも欠落がなく、その時刻も本来あるべき時間帯に含まれる時刻である場合には、判定部10は、生徒の状態を正常として判定する。
判定部10は、判定結果を、選択部11に出力する。
なお、このとき判定部10は、生徒の学校の時間割、塾の時間割、習い事の時間割などを基にして定められた行動パターンも用いて、生徒の状態を、正常もしくは異常として判定する。例えば、学校の時間割が異なれば、第1時刻や第2時刻が本来の時間帯より大きく外れていても、この状態を異常とはいえないからである。
(選択部)
選択部11は、判定部10からの判定結果を受けて、検出部8および算出部9からの情報(第1時刻、第2時刻、通学時間)の内、通信部12を介して保護者および教職員に通知する情報を選択する。
選択部11は、判定部10からの判定結果を受けて、検出部8および算出部9からの情報(第1時刻、第2時刻、通学時間)の内、通信部12を介して保護者および教職員に通知する情報を選択する。
生徒の状態が異常であるとして、判定部10から通知されている場合には、選択部11は、すべての情報を選択して通信部12に送信する。あるいは、第1時刻、第2時刻、通学時間の内、異常である対象についてのみ、選択部11は、通信部12に送信する。
逆に正常であるとして、判定部10から通知されている場合には、選択部11は、すべての情報をマスクして、通信部12には、いずれの情報も通信しない。
このようにして、異常状態であるとして問題のある情報のみを、通信部12が保護者および教職員に通知できるようにする。
もちろん、正常である場合であっても、必要であれば、第1時刻、第2時刻、通学時間を、通信部12に送信してもよい。保護者や教職員にとって、正常であるか異常であるかに係らず、生徒の出発時刻や通学時間を知りたいという要求に対応できるからである。
選択部11は、保護者や教職員にとっての要求に応じて、選択の基準を定めることができる。これらの選択基準は、サーバ6の運用者や管理者によって設定されればよい。また、識別子毎に(すなわち、生徒毎に)あわせて、選択の基準が設定されればよい。
また、選択部11は、すべての情報(第1時刻、第2時刻、通学時間)と、これにあわせて正常もしくは異常との判定結果を共に通信部12に送信してもよい。この場合には、通信部12から、保護者および教職員にすべての情報と正常もしくは異常との結果とが合わせて通知される。
なお、判定部10での実際の判定と、その後の選択部11での処理については、実施の形態2で詳細について説明する。
(通信部)
通信部12は、電子メールにて、保護者および教職員に、選択部11で選択された情報(第1時刻、第2時刻、通学時間、正常/異常の判定結果)を、送信する。このとき、無線通信媒体から検出された識別子に応じて、識別子に対応する保護者(その識別子が示す生徒の保護者)および識別子に対応する教職員(その識別子が示す生徒の担任や学年主任など)のメールアドレスに宛てて、通信部12は、情報を通知する。
通信部12は、電子メールにて、保護者および教職員に、選択部11で選択された情報(第1時刻、第2時刻、通学時間、正常/異常の判定結果)を、送信する。このとき、無線通信媒体から検出された識別子に応じて、識別子に対応する保護者(その識別子が示す生徒の保護者)および識別子に対応する教職員(その識別子が示す生徒の担任や学年主任など)のメールアドレスに宛てて、通信部12は、情報を通知する。
このとき、正常/異常の別なく、すべての情報を通知する場合には、次のような順序で、情報が通知される。
まず、生徒の通学行動に問題がない場合について説明する。
生徒が自宅を出たところで、通信部12は、生徒の自宅出発時刻としての第1時刻を、保護者および教職員に通知する。このことにより、教職員は、問題なく生徒が学校に向かったことを認識できる。保護者は、出勤後などにより、自宅にいなかった場合であっても、子供が確実に家を出発したことを、自宅から離れていても知ることができる。なお、電子メールは、携帯電話のメールアドレスに届くことが、どこでも認識できることから好ましい。もちろん、パソコンや携帯端末に、電子メールが届いてもよい。
次いで、生徒が学校に到着したところで、通信部12は、生徒の学校到着時刻としての第2時刻を保護者および教職員に通知する。このとき、算出部9が、第1時刻と第2時刻とから登校に要した通学時間を算出しているので、通信部12は、通学時間も、保護者および教職員に通知する。このことにより、保護者および教職員は、生徒の眼前にいることなく、生徒が学校に確実に到着したことを認識できる。加えて、通学時間が正常の範囲内であったことも知ることができる。
次に、生徒が学校を出発したところで、通信部12は、保護者および教職員に、学校を出発した時刻としての第2時刻を通知する。このことにより、保護者および教職員は、生徒が確実に学校を出たことを認識できる。加えて、正常範囲内であれば、保護者および教職員は、問題なく学校を出たことを知ることができる。
最後に、生徒が自宅に到着したところで、通信部12は、保護者及び教職員に、自宅に到着した時刻としての第1時刻を通知する。あわせて、通信部12は、算出部9で算出された、下校に要した通学時間を、保護者及び教職員に通知する。このことにより、保護者および教職員は、生徒の眼前にいない場合でも、生徒が確実に自宅に到着したことを認識できる。
無論、正常の範囲内である場合には、通知しないということに設定されている場合には、便りのないのはよい便りと同じ理屈で、保護者と教職員は、安心できる。
以上の通知については、いずれも、生徒の行動パターンも踏まえたうえで、正常範囲内である場合であって、保護者および教職員は、生徒が通学途中でトラブルに巻き込まれることなく、通学が行われたことを、認識できる。このとき、保護者や教職員が離れている場合でも、認識できるので、保護者や教職員に対して安心感を与える。
次に、生徒の通学行動に何らかの支障や問題が生じた場合について説明する。
正常の場合と同じく、自宅を出発した時刻としての第1時刻、学校に到着した時刻としての第2時刻、登校に要した通学時間、学校を出発した時刻としての第2時刻、自宅に到着した時刻としての第1時刻、下校に要した通学時間のそれぞれが、保護者および教職員に通知される。
このとき、判定部10で異常として判定されている場合には、いずれかの情報についてのみ通知される、あるいは異常と合わせて通知されることになる。
このように、異常状態が通知されることで、保護者や教職員は、問題が起こったことを即座に認識できる。
特に、生徒が帰宅する時刻には、保護者はまだ勤務中で自宅にいないことも多い。核家族化、共働きの増加により、このような状況は多く存在する。従来であれば、保護者が自宅に戻ってから、初めて生徒が自宅に戻っていないことに気が付くので、事故や犯罪に巻き込まれたことを認識できるのは、発生時刻からずいぶん経ってからという問題があった。もちろん、教職員にとっても同様である。
このため、子供を狙った犯罪は、悲劇的な結果を招いていた。
これに対して、本発明の安全管理システムであれば、保護者や教職員にとって、異常の発生を即座に知ることができるので、発生した問題への対応が早く、問題解決が実現できる。もちろん、学校になかなか到着しない場合には、教職員に即座に通知されるので、教職員は、警察や保護者に届けるなどして、早めに手を打つことができる。このため、生徒が犯罪や事故に巻き込まれた可能性がある場合であっても、早期に問題を解決できる。
以上のシステムが構築されていることで、犯罪などの未然防止という抑止力にもなる。
なお、通信部12は、生徒が下校時に第2ゲート装置3を通過した時点で、第2時刻と共に、学校からの連絡事項を保護者に通知してもよい。
(模式的な説明)
生徒が、実際に通学においてどのように無線通信媒体が用いられて保護者や教職員に通知されるかについて、図2、図3を用いて、模式的に説明する。
生徒が、実際に通学においてどのように無線通信媒体が用いられて保護者や教職員に通知されるかについて、図2、図3を用いて、模式的に説明する。
図2、図3は、本発明の実施の形態1における安全管理システムの処理を示す模式図である。
図2に示されるとおり、生徒は、無線通信媒体が装着された名札やストラップを所持している。生徒は、学校の校門などに設置された第2ゲート装置を通過すると、第2ゲート装置に設置されているアンテナが、無線通信媒体を検出してサーバ6に通知する。検出部8は、通過時刻を第2時刻として、検出できる。
このように、学校に到着した時刻、もしくは学校を出発した時刻を、第2時刻としてサーバ6は検出できる。
次いで、図3のように、保護者の携帯電話などに、電子メールによって、学校への到着や自宅への到着が、登校と下校として、通知される。図3では、通学時間などに異常はなく、保護者は、生徒の通学に問題がなかったことを認識でき、安心できる。
図3に示されるように、共働きの増加やシングルマザーの増加によって、母親であっても、生徒の通学時間帯には、自宅にいないことも多い。このような場合に、母親の携帯電話に、生徒の登校、下校が無事であってことが通知されることで、母親は安心して仕事を続けることもできる。もちろん、問題に対する対処も早くなる。
以上の様に、本発明の安全管理システムによれば、生徒の通学における異常を即座に検知でき、正常/異常が、保護者および教職員に通知されることで、生徒の安全が管理される。加えて、何らかのトラブルが生じた場合でも、解決が早期に行われる。このようなシステムの存在が地域に根付くことにより、犯罪などの抑止力にもつながる。
なお、保護者と教職員の両方に通知されることで、安全の確認と問題発生時の早めの対応が確実になるメリットがある。例えば、一方だけへの通知であれば、気づかない場合に問題が放置されるが、両方に通知されることで、問題発生時に対応できる可能性がより高まる。
また、保護者と教職員が情報を共有するということが、地域や学校での安全を高め、いじめなどの問題撲滅には有効である。両者に通知がされることにより、保護者と教職員が、身近になり、両者のコミュニケーションが蜜になるというメリットもある。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。
次に、実施の形態2について説明する。
実施の形態2では、判定部10での判定や、実際の情報の通知について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における、正常/異常の判定をしめす模式図である。
図4は、ある識別子「ID001」を所持する生徒の1週間の通学状態に対する、正常/異常の判定を示している。
図4の一番上から、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の順に並んでいる。判定部10は、生徒の学校の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくともひとつに基づいて定められた行動パターンを用いて、正常/異常の判定を行う。
この行動パターンを考慮しつつ、第1時刻もしくは第2時刻が、所定の時間帯から外れている場合に、判定部10は、生徒の状態を異常として判定する。あるいは、通学時間が所定時間以上にかかった場合に、判定部10は、生徒の状態を以上として判定する。
あるいは、在校時間帯に第2ゲート装置3で無線通信媒体が検出された場合に、判定部10は、生徒の状態を、異常として判定する。なお、この場合は、生徒が犯罪や事故に巻き込まれた可能性よりも、生徒が学校をサボったりした可能性が推定される。
図4に従って説明する。
なお、ここでは、学校の時間割や塾の時間割での特殊事項が無ければ、登校時の第1時刻と第2時刻は、8時から9時の間の時間帯に含まれていることが通常の状態である。同様に、通学に要する通学時間は、1時間以内であるのが、通常の状態である。
(月曜日)
月曜日は、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。加えて、下校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また、下校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。
月曜日は、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。加えて、下校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また、下校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。
この結果から、判定部10は、生徒の状態を正常として判定している。通信部12は、正常であるので、第1時刻などの情報を、保護者及び教職員に全く通知しないか、正常であるとの情報と共に、通知する。
(火曜日)
火曜日は、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。
火曜日は、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。
一方、下校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯から外れている。しかし、学校の時間割によれば、火曜日は放課後にクラブ活動があり、いつもより学校を出発する時刻が遅い。
この結果から、判定部10は、生徒の状態を正常として判定している。通信部12は、正常であるので、第1時刻などの情報を、保護者及び教職員に全く通知しないか、正常であるとの情報と共に、通知する。
(水曜日)
水曜日は、登校の際の第1時刻は所定時間帯に含まれているが、第2時刻は、所定時間帯を越えている。しかし、生徒が、登校中に病院に寄っていくことになっているので、第2時刻が所定時間帯を越えていても異常ではない。同様に、登校に要した通学時間も、所定時間を越えているが、第2時刻と同じ理由で異常ではない。すなわち、判定部10は、登校においては、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻や通学時間などの情報を、正常であるとの判定結果と共に、保護者および教職員に通知する。
水曜日は、登校の際の第1時刻は所定時間帯に含まれているが、第2時刻は、所定時間帯を越えている。しかし、生徒が、登校中に病院に寄っていくことになっているので、第2時刻が所定時間帯を越えていても異常ではない。同様に、登校に要した通学時間も、所定時間を越えているが、第2時刻と同じ理由で異常ではない。すなわち、判定部10は、登校においては、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻や通学時間などの情報を、正常であるとの判定結果と共に、保護者および教職員に通知する。
一方、また、下校時の第1時刻、第2時刻および下校に要した通学時間は、所定時間に収まっている。この結果から、判定部10は、生徒の状態を正常として判定している。通信部12は、正常であるので、第1時刻などの情報を、保護者及び教職員に全く通知しないか、正常であるとの情報と共に、通知する。
保護者や教職員は、生徒の通学状態に何らのトラブルも無かったことを認識でき、安心できる。
(木曜日)
木曜日においては、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。このため、登校においては、判定部10は、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻の情報などと合わせて、正常である判定結果を、保護者および教職員に通知する。
木曜日においては、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。このため、登校においては、判定部10は、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻の情報などと合わせて、正常である判定結果を、保護者および教職員に通知する。
一方、下校時の第2時刻は、所定時間帯に含まれているが、第1時刻は、所定時間帯を大きく越えている。結果として、下校に要した通学時間も、所定時間を大幅に超えている。
しかし、木曜日は、生徒が塾によって帰る日に設定されている。このため、この行動パターンを認識している判定部10は、木曜日の下校における生徒の状態を、正常として判定する。
この判定部10の判定結果を受けて、通信部12は、保護者および教職員に対して、生徒の通学状態を正常として通知する。
保護者や教職員は、生徒の通学状態に何らのトラブルも無かったことを認識でき、安心できる。
(金曜日)
金曜日においては、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。このため、登校においては、判定部10は、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻の情報などと合わせて、正常である判定結果を、保護者および教職員に通知する。
金曜日においては、登校の際の第1時刻と第2時刻は、所定時間帯に含まれている。また登校に要した通学時間も、所定時間に収まっている。このため、登校においては、判定部10は、生徒の状態を正常として判定し、通信部12は、第1時刻の情報などと合わせて、正常である判定結果を、保護者および教職員に通知する。
しかしながら、下校時においては、生徒が学校を出発した第2時刻は検出されたものの、その後いつまでも第2時刻が検出されていない。サーバ6に記憶されているID001の生徒の行動パターンの中には、金曜日の下校時に、塾や習い事の予定は含まれていない。このため、判定部10は、下校時の生徒の状態を、異常として判定する。通信部12は、保護者および教職員に、異常との結果を通知する。このとき、単なる電子メールでの通知だけでなく、音声や画像を含んだ警告として通知することで、保護者や教職員の注意をより大きく喚起できることも好適である。
この金曜日の場合は、生徒が下校途中で犯罪や事故に巻き込まれた可能性がある。
このような異常が発生した場合には、保護者や教職員は、警察への連絡を含めて、対応を即座に取ることができ、トラブルへの対処がスムーズとなる。更に、保護者と教職員の協力体制ができあがるので、地域ぐるみの対応スキームが構築される。
なお、ここでは、異常および正常のいずれにおいても通知されることとして説明したが、異常の場合のみ通知されることでも良い。
判定部10は、以上の様に、予め記憶されている、生徒の行動パターンを踏まえて、生徒の通学状態を正常/異常として判定する。このとき、生徒の学校の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくとも一つに基づいて、行動パターンが定められればよいが、これらに加えて、通院などの突発事由も、逐次行動パターンにアップデートされることも好ましい。
例えば、保護者からサーバ6に、通院の予定が電子メールなどで通知されると、サーバ6は、この事由を行動パターンに組み込んで、行動パターンをアップデートする。サーバ6内部で、電子メールのキーワードを拾い上げて、生徒の識別子に従って、新しい事由が行動パターンに追加される。
あるいは、保護者や教職員が、手元のパソコン(サーバ6とネットワーク接続されており、クライアント端末として動作する)から、特定のソフトウェアを用いて行動パターンをアップデートしてもよい。
以上の様に、本発明の実施の形態2における安全管理システムであれば、生徒の状態が、行動パターンに従って、正常/異常判定されて、保護者および教職員に、適切に通知されるので、通学途中におけるトラブルの早期解決及び未然防止が実現される。
また、このような正常/異常の判定については、図5においても示されている。
図5は、本発明の実施の形態2における正常/異常判定を表す模式図である。図5では、表として判定結果が表されている。
図5では、ID001からID005までの生徒の、下校時の学校出発時刻である第2時刻について、正常/異常判定がされた結果が、示されている。
ID001の生徒は、11時21分に第2ゲート装置3を通過している。すなわち、11時21分に学校を出発している。これは昼休み前であり、本来は正常ではない下校時刻である。しかし、ID001の生徒は、体調などの理由で、この日は早退している。早退事由は、判定部10に記憶されており、判定部10は、早退事由を考慮して、ID001の生徒が、11時21分に学校を出発したことを、正常として判定する。
一方、ID002の生徒は、12時1分に第2ゲート装置3を通過している。すなわち、12時1分に学校を出発している。これは昼休み前であるし、まだ授業も残っている状態である。しかも、ID001の生徒のように、早退事由も連絡されていない。このため判定部10は、ID002の生徒の下校を、異常として判定する。
ID003の生徒は、15時21分に、学校を出発しており、ID004の生徒は、15時40分に学校を出発している。いずれも、学校の時間割を考慮すると、通常の範囲内での下校である。このため判定部10は、ID003とID004の生徒の下校を、正常として判定する。
ID005の生徒は、17時30分に、学校を出発している。授業だけを考慮すると、通常よりも遅い出発である。しかし、ID005の生徒は、この日はクラブ活動の日になっている。このクラブ活動日という事由は、判定部10に通知されているので、判定部10は、クラブ活動の時間を考慮して、ID005の生徒の下校を、正常として判定する。
以上の様に、判定部10は、生徒の通学状態に対して、正常/異常判定し、通信部12は、判定結果を保護者及び教職員に通知する。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。
次に、実施の形態3について説明する。
実施の形態1、2では、生徒の通学における安全管理について説明した。
しかし、通学において判断されることは、生徒の安全だけでなく、生徒が学校や地域の中で抱えている問題も含む。近年、学校や地域でのいじめが問題視されているが、一様に、学校側がその事実を認識していなかった、もしくは認識していながら放置していたという事実がある。加えて、保護者も認識をもてなかったという問題がある。
いじめは、早期にその芽を摘むことが大事である。生徒が学校内に入った後では、いじめの陰湿性から、周囲は、いじめに気づかないことも多い。一方、いじめの初期段階では、通学途中における、仲間はずれなどが生じることが多い。
実施の形態3では、通学時における複数の生徒の状況を把握することで、いじめの初期兆候を検出することについて説明する。
なお、従来の技術に列挙した先行文献などでは、生徒の通学管理については開示があるものの、生徒が内包する問題などの検出については全く開示がない。発明者は、教育現場、地域現場の問題点を詳細に検討し、本発明へ想到したものである。このため、本発明の安全管理システム、安全管理方法は、安全管理のみを想定した従来技術とは、大きく相違するものである。
本発明の安全管理システム1であれば、複数の生徒が学校に到着する第2時刻や、学校を出発する第2時刻を、容易に検出できる。このため、複数の生徒が、どのような状態で、学校に登校し、および学校から下校しているかを、到着時刻、出発時刻から推測することが可能である。特に、安全管理システム1は、生徒毎の識別子に従って、第2時刻を検出できるので、どの時間にどの生徒が登校しているのか下校しているのかの履歴を作ることができる。このとき、1日のみの履歴、複数の日にちの積み重ねられた履歴の双方を、安全管理システム1は、作ることができる。
以下に、説明する。
第2ゲート装置3は、複数の生徒が所持する各々の無線通信媒体を検出する。検出部8は、無線通信媒体の検出に応じて、各生徒の第2時刻を検出する。更に、検出部8は、これら複数の生徒毎に対応する第2時刻に基づいて、生徒をグループ分けする。例えば、登校時であれば、登校時間帯を複数の時間間隔に分けて、その間隔の一つに含まれる第2時刻を有する生徒を、一つのグループとし、別の間隔に含まれる第2時刻を有する生徒を別のグループとして、検出部8は、グループ分けする。このとき、第2ゲート装置3で検出された識別子に従い、第1グループにはどの生徒が含まれ、第2グループにはどの生徒が含まれるかは、簡単に判別できる。
下校時においても同様で、検出部8は、下校時間帯を複数の時間間隔に分けた上で、複数の生徒をグループ分けする。
このグループ分けの結果から、検出部8は、複数の生徒の中から特定の生徒を抽出する。具体的には、幾つかに分けられたグループのいずれにも属していないと考えられる生徒が抽出される。通信部12は、この抽出された特定の生徒を教職員に通知する。
生徒は、登校中であれば、友人と一緒に登校し、下校中であれば、友人と一緒に下校することがほとんどである。上述のように、複数の生徒を幾つかのグループ分けした場合に、これらのグループから漏れている生徒が抽出される。このような生徒は、一緒に登下校する友人がいないと推測される。もしくは、従来は友人と一緒に登下校していたが、何らかの理由で、一人で登下校するようになったとも推測される。例えば、数日程度のグループ分けに基づけば、抽出された生徒は、友人を持っていないか、持っていても希薄な関係しか持っていないと推測される。数ヶ月などの長期間に渡ったグループ分けの履歴に基づけば、当所はあるグループに属していたと思われる生徒が、ある頃からこのグループに属しておらず、更に一人で登下校するようになったとすると、この生徒は、いじめにあっている可能性もあると推測される。
判定部10は、このような生徒については、問題を抱えている可能性がある生徒であるとして、判定する。通信部12は、この問題内包生徒を、教職員(場合によっては保護者にも)に通知する。
教職員は、このような通知を受けることで、いじめの芽を早期に知ることができ、学内での問題解決を早期に行うことができる。
また、通学時の履歴は、サーバ6に日々残されていくので、このようなグループから取り残された生徒が存在していたという事実は、客観的な事実として保存される。このため、生徒や保護者から、学校側に問題提起がなされた場合に、学校側の理論による主観的なやり取りではなく、客観的な事実に基づいたやり取りができる。このため、いわゆる学校側による事実の隠蔽などが防止できる。
このようないじめの芽を推測させる客観的なデータが、正確に保存されることにより、保護者と学校側が、建設的な立場でいじめなどの学内問題へ対処できるようになる。
更に、隠蔽が防止されることで、例えばいじめによる自殺などの悲劇的な状況に対する原因究明においても、保護者にとって不利となる状況が減少する。
図6は、本発明の実施の形態3におけるグループ分けを表す模式図である。
図6では、検出部8は、登校時間帯を5分毎の時間間隔に分けて、第2時刻に基づいて、生徒をグループ分けしている。
8時から8時5分までの間には、33名の生徒が学校に設置された第2ゲート装置3を通過している。すなわち、33名の生徒が学校に到着している。この33名は、一つないしは複数の友人グループであると考えられる。
8時5分から8時10分の間には、23名の生徒が、学校に設置された第2ゲート装置3を通過している。
次の8時10分から8時15分までの間には、14名の生徒が、学校に設置された第2ゲート装置3を通過している。
ところが、次の8時15分から8時20分の間には「ID0050」の識別子に対応する一人の生徒だけが、学校に設置された第2ゲート装置3を通過している。
次の8時20分から8時25分までの間には、4名の生徒が、学校に設置された第2ゲート装置3を通過している。
これは、ある1日のグループ分けの結果であるが、「ID0050」の生徒は、他の生徒と一緒ではなく、一人で登校している。このため、ID0050の生徒は、友人がいないか、友人のグループに入れてもらっていないと推測される。すなわち、何らかの問題を抱えている可能性が推測される。
勿論、1日だけの履歴では、ID0050の生徒が、たまたま一人で登校しただけとも考えられる。
しかし、このようなグループ分けが、複数の日数に渡って実施された結果、このID0050の生徒がいつもある時間帯において、一人で登校しているとすると、ID0050の生徒は、他の生徒が登校する時間帯を避けて登校しているものと考えられる。これは、ID0050の生徒が、例えばいじめに遭っており、他の生徒の登校時を避けて登校している結果とも推測される。すなわち、ID0050の生徒は、いじめなどの問題を抱えている可能性が非常に高いと考えられる。
判定部10は、ID0050の生徒を、問題を内包している生徒であるとして判定し、通信部12は、ID0050の生徒についての状態を、教職員に通知する。必要に応じて、通信部12は、保護者にも通知する。
すなわち、この通信部12からの通知は、ID0050の生徒の「SOS信号」であると考えられる。
教職員は、この「SOS信号」を認識し、いじめの芽などに、適切に対処することができる。また、保護者も、教職員と一緒に、いじめの芽などに、適切に対処できる。
このときも、保護者と教職員の双方が、コミュニケーションを持つようになるメリットがある。結果として、地域ぐるみで、生徒の問題解決が実現できる。
なお、図6においては、時間間隔に分けた上で、生徒のグループ分けを行ったが、時間間隔に分けるのではなく、生徒の第2時刻を羅列して、前後に通過した生徒の第2時刻と所定以上離れている第2時刻に対応する生徒を、問題のありうる生徒として、反対部10は、判定しても良い。
特に、検出部8による、複数の生徒の第2時刻の検出結果が、長期間に渡って蓄積されることで、生徒それぞれの通学における動向を知ることができる。この蓄積された結果を解析することで、学校の中における、生徒間の問題(いじめや対立)を、教職員および保護者が早期に知ることができ、問題の早期解決が実現される。
このように、本発明の安全管理システムは、生徒の通学字における安全管理、安全確保に加えて、生徒間での問題解決にも活用できる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4について説明する。
次に、実施の形態4について説明する。
実施の形態4における安全管理システムは、生徒が下校時に第2ゲート装置3を通過した際に、通過時刻である第2時刻に加えて、学校からの連絡事項を保護者に電子メールにより通知する。
時間割の変更、持ち物、行事予定および保護者への通知などの連絡事項は、従来は生徒の持つ連絡帳や教職員が配布するプリントなどだけであった。しかし、生徒が保護者に見せるのを忘れたり、意図的に見せなかったりすることで、保護者への連絡事項の通知が徹底されないことも多かった。
学校からの連絡事項の通知が不徹底であると、保護者と教職員との間に不信感が生じ、お互いの関係が好ましくないものになることもある。生徒の通学や学内での安全は、管理することに加えて、保護者と教職員との密な信頼関係とコミュニケーションに依存する。
本発明の安全管理システムは、通学に係る情報を、保護者と教職員に電子メールで通知することで、お互いのコミュニケーションのきっかけを作る。
これを発展させると、学校からの連絡事項が、自動的に保護者に通知される実施の形態4の安全管理システムとなる。
検出部8は、生徒が下校時に、第2ゲート装置3を通過したことを検出し、通信部12は、第2時刻とあわせて、サーバ6に記録されている連絡事項を、保護者に電子メールで通知する。この結果、学校からの連絡事項は、確実に保護者に通知されて通知漏れが無くなり、保護者と教職員との密な連絡が実現できる。
なお、安全管理システム1は、ハードウェア、ソフトウェアもしくはハードウェアとソフトウェアの混成により構築されればよい。ソフトウェアで構成される場合には、サーバ6に含まれる中央演算処理装置が、ROMやRAMから必要なプログラムを読み込んで、動作処理すればよい。
本発明は、児童や生徒の安全を管理する安全管理システムやその装置などに好適に利用できる。
1 安全管理システム
2 第1ゲート装置
3 第2ゲート装置
4 自宅
5 学校
6 サーバ
7 記憶部
8 検出部
9 算出部
10 判定部
11 選択部
12 通信部
2 第1ゲート装置
3 第2ゲート装置
4 自宅
5 学校
6 サーバ
7 記憶部
8 検出部
9 算出部
10 判定部
11 選択部
12 通信部
Claims (10)
- 生徒の自宅に備えられると共に前記生徒の通過を通知する第1ゲート装置と、
前記生徒が通学する学校に備えられると共に無線通信媒体を検出可能なアンテナを有する第2ゲート装置と、
前記第1ゲート装置および前記第2ゲート装置と通信可能なサーバを備え、
前記サーバは、
前記第1ゲート装置から通知された第1時刻、前記第2ゲート装置で前記無線通信媒体が検出された第2時刻および前記無線通信媒体に付与された識別子の少なくとも一つを検出する検出部と、
前記第1時刻および第2時刻から、前記生徒の通学時間を算出する算出部と、
前記第1時刻、前記第2時刻、前記通学時間および予め記憶された前記生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、前記生徒の状態を、正常もしくは異常として判定して判定結果を出力する判定部と、
前記判定結果に基づいて、前記第1時刻、前記第2時刻および前記通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択する選択部と、
前記選択部で選択された前記第1時刻、前記第2時刻および前記通学時間の少なくとも一つを、前記生徒の保護者及び教職員の少なくとも一方に電子メールにて通知する通信部を有する安全管理システム。 - 前記第1ゲート装置は、前記無線通信媒体を検出可能なアンテナおよび前記サーバに通知する通知ボタンの少なくとも一つを備える請求項1記載の安全管理システム。
- 前記第2ゲート装置は、複数の生徒の所持する各々の無線通信媒体を検出し、
前記検出部は、前記複数の生徒を、前記複数の生徒の各々の前記第2時刻に基づいてグループ分けし、前記グループ分けに基づいて前記複数の生徒の内から特定の生徒を抽出する請求項1から2のいずれか記載の安全管理システム。 - 前記通信部は、前記特定の生徒を教職員に通知する請求項3記載の安全管理システム。
- 前記判定部は、前記特定の生徒について、学校生活内における問題を抱えている可能性を有しているとして判定し、前記通信部は、前記判定の結果を教職員に通知する請求項3記載の安全管理システム。
- 前記判定部は、前記通学時間が所定時間以上の場合、前記第1時刻および前記第2時刻の少なくとも一方が所定時間帯から外れている場合および在校時間帯に第2ゲート装置で前記無線通信媒体が検出された場合の少なくともひとつの場合に、前記生徒の状態を、異常として判定する請求項1から5のいずれか記載の安全管理システム。
- 前記行動パターンは、前記生徒の学校の時間割、塾の時間割および習い事の時間割の少なくともひとつに基づいて定められ、前記判定部は、前記第1時刻、前記第2時刻および前記通学時間が前記行動パターンに含まれる場合には、前記生徒の状態を、正常として判定する請求項1から6のいずれか記載の安全管理システム。
- 前記通信部は、前記生徒が下校時に前記第2ゲート装置を通過した時点で、前記第2時刻と共に、学校からの連絡事項を保護者に通知する請求項1から7のいずれか記載の安全管理システム。
- 前記通信部は、前記判定部で異常と判定された場合のみ、保護者および教職員への通知を行う請求項1から8のいずれか記載の安全管理システム。
- 生徒の自宅に備えられた第1ゲート装置で無線通信媒体を検出する第1検出ステップと、
前記生徒が通学する学校に備えられる第2ゲート装置で、前記無線通信媒体を検出する第2検出ステップと、
前記第1ゲート装置で前記無線通信媒体が検出された第1時刻、前記第2ゲート装置で前記無線通信媒体が検出された第2時刻および前記無線通信媒体に付与された識別子の少なくとも一つを検出する検出ステップと、
前記第1時刻および第2時刻から、前記生徒の通学時間を算出する算出ステップと、
前記第1時刻、前記第2時刻、前記通学時間および予め記憶された前記生徒の行動パターンのそれぞれに基づいて、前記生徒の状態を、正常もしくは異常として判定して判定結果を出力する判定ステップと、
前記判定結果に基づいて、前記第1時刻、前記第2時刻および前記通学時間についての情報の内、保護者及び教職員に通知すべき情報を選択する選択ステップと、
前記選択部で選択された前記第1時刻、前記第2時刻および前記通学時間の少なくとも一つを、前記生徒の保護者及び教職員に電子メールにて通知する通信ステップを有する安全管理方法。
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JP2007248696A JP2009080610A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 安全管理システムおよび安全管理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016170554A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 綜合警備保障株式会社 | 警備システム及び警備方法 |
JP2017131256A (ja) * | 2016-01-25 | 2017-08-03 | 日本Did株式会社 | デジタルサイネージシステム |
JP2017207589A (ja) * | 2016-05-17 | 2017-11-24 | 京セラ株式会社 | 教育支援システム |
JP2018201171A (ja) * | 2017-05-29 | 2018-12-20 | 京セラ株式会社 | 電子機器、通信システム、および情報処理方法 |
JP2021056702A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | Kddi株式会社 | 安全判定装置及び安全判定方法 |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007248696A patent/JP2009080610A/ja active Pending
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