JP6436447B2 - 像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真複写機・電子写真プリンタ等の画像形成装置に搭載される像加熱装置に関するものである。
電子写真方式が用いられた複写機・プリンタ等の画像形成装置においては、表面に未定着トナー像が形成された記録材(以下、記録紙と記す)を加熱することによって、未定着トナー像を固着像として定着させる加熱式の像加熱装置が広く用いられている。
像加熱装置を搭載する画像形成装置において、装置に使用可能な最大幅サイズの記録紙よりも幅が小さい記録紙(小サイズ紙)を連続的に通紙してプリントすると、像加熱装置にいわゆる非通紙部昇温が発生する。非通紙部昇温は像加熱装置の定着ニップ部の長手方向において、記録紙が通過しない領域の温度が徐々に上昇する現象である。加えて、近年の印刷速度向上に伴う加熱体への投入電力アップに対し熱的応力への耐量アップが望まれていた。
これら課題に対応する手法の一つとして、特許文献1に記載されているように、加熱体の支持部材と加熱体の間に加熱体の基板に比べて面方向の熱伝導率が高い高熱伝導部材を挟持させる方法が提案されている。加熱体と加熱体支持部材とを接着する像加熱装置に於いても同様な構成がとられている。
特開2003−317898号公報
しかしながら、高熱伝導部材の効果を十分に引き出すためには、高熱伝導部材(例えばグラファイト等)を加熱体と加熱体の支持部材との間に正しく装着する必要がある。一般的に高熱伝導部材の厚みは20〜400umと薄いために、取り扱い時に十分な注意が必要である。
そこで高熱伝導部材が正しく装着されていることを容易に確認できる像加熱装置の構成が望まれていた。
本発明はこの要望に応える像加熱装置及び、この像加熱装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、
筒状のフィルムと、
基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有し、第1の面が前記フィルムの内面に接触する、長手方向に延びるヒータと、
前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータを保持する保持部材と、前記ヒータと前記保持部材の間に挟まれており且つ前記ヒータの前記第1の面とは反対の第2の面に接触する、シート状の高熱伝導部材であって、少なくとも前記第2の面の面方向の熱伝導率が前記基板の熱伝導率よりも高い高熱伝導部材と、
を有し、前記フィルムを介した前記ヒータの熱で、記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
前記ヒータの前記長手方向と直交する幅方向の両端で、前記ヒータの端部前記端部と対向する前記保持部材の内面の間から前記高熱伝導部材が目視できるように、前記ヒータと前記高熱伝導部材と前記保持部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、高熱伝導部材の設置状態を加熱体の幅方向(短手方向)両端から確認することが可能となり、高熱伝導部材が加熱体の支持部材と加熱体の間に正確に挟持されていることを容易に確認することが可能となる。
実施例1における、ヒータ、高熱伝導部材、ヒータ支持部材の構成を示している図(その1) 同上図(その2) 同上図(その3) 実施例1における画像形成装置の説明図 実施例1における像加熱装置の説明図 ヒータの制御回路図 実施例2の説明図(その1) 同上図(その2) 実施例3の説明図(その1) 同上図(その2)
[実施例1]
(1)画像形成部
図4は本実施例における画像形成装置100の概略構成を示す模式図である。給紙カセット101に積載された記録材(以降、記録紙または用紙と記述する)Pは、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、レジストローラ104を介して、所定のタイミングでプロセスカートリッジ105へ搬送される。
プロセスカートリッジ105は、帯電手段106、現像手段107、クリーニング手段108、及び感光体ドラム109で一体的に構成されている。そして、像露光手段111から出射されるレーザ光により、公知である電子写真プロセスの一連の処理が行われ、感光体ドラム109上に未定着トナー像が形成される。
転写手段110により、感光体ドラム109上の未定着トナー像が記録紙Pに転写されると、記録紙Pは像加熱装置115において加熱加圧処理され、未定着トナー像が記録紙Pに定着される。その後、中間排紙ローラ116、排紙ローラ117を介して画像形成装置100の本体外に排出され、一連のプリント動作を終える。モータ118は、像加熱装置115を含む各ユニットに駆動力を与えている。また、像加熱装置115は、セラミックヒータ駆動回路400とCPU406により駆動及び制御が行われる。
本実施例の画像形成装置100は複数の用紙サイズに対応している。即ち、給紙カセット101にセットされた、Letter紙(約216mm×279mm)、A4紙(210mm×297mm)、A5紙(148mm×210mm)を含む複数の用紙サイズをプリントできる。対応している定型の記録材サイズ(カタログ上の対応用紙サイズ)のうち最も大きな(幅が大きな)サイズはLetter紙の約216mm幅である。このように、画像形成装置100が対応する最大サイズ(装置に使用可能な最大幅サイズ)よりも小さな紙幅の用紙(A4紙、A5紙)を、本実施例では小サイズ紙と定義する。
(2)像加熱装置
(2−1)装置の全体的構成
図5は上記の画像形成装置100に搭載した像加熱装置115の要部の横断面模式図である。この像加熱装置115は、筒状のフィルム(移動体)202と、フィルム202の内面に接触するヒータ(加熱体)300と、フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ(ニップ部形成部材)208と、を有する。フィルム202のベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。
ヒータ300は耐熱樹脂製のヒータ支持部材(加熱体の支持部材:保持部材)201に保持されている。ヒータ支持部材201はフィルム202の内部空間に配置されており、フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。加圧ローラ208はモータ118から動力を受けて矢印方向に回転する。加圧ローラ208が回転することによって、フィルム202が従動して回転する。204はヒータ支持部材201に不図示のバネの圧力を加えるための金属製のステーである。
ヒータ300は記録紙の搬送路面内において用紙搬送方向に直交する方向を長手方向とする細長い所謂セラミックヒータであり、セラミック製のヒータ基板303を有する。また、ヒータ基板303上に基板長手方向に沿って設けられている抵抗発熱体(発熱体)301−1と、抵抗発熱体301−1とは基板幅方向で異なる位置において基板長手方向に沿って設けられている抵抗発熱体301−2を有する。また、抵抗発熱体301−1及び301−2を覆う絶縁性(本実施例ではガラス)の表面保護層304を有する。
ヒータ300は表面保護層304側が通紙面側(ヒータ表面側:第1の面)であり、ニップ部Nにおいてフィルム202の内面が接触して摺動する。
ヒータ支持部材201とヒータ300の間には、不図示のバネの圧力によって得られる、ニップ部Nの加圧力によって挟持した、高熱伝導部材220を有している。高熱伝導部材220はヒータ基板303に比べて面方向の熱伝導率の高い材質として例えば、グラファイトを用いた可撓性のあるシート状の部材(グラファイトシート)等を用いる。また、高熱伝導部材220には、アルミニウム等の薄い金属材料を用いても良い。
ヒータ300の非通紙面側(ヒータ裏面側:第1の面とは反対の第2の面)には、サーミスタ(第一の温度検知素子)211が高熱伝導部材220を介して当接している。ヒータ300の非通紙面側には、ヒータ300が異常昇温した時に作動して発熱領域への給電ラインを遮断するサーモスイッチや温度ヒューズ等のサーモスタット(第二の温度検知素子)212も高熱伝導部材220を介して当接している。
上記のサーミスタ211とサーモスタット212がヒータ温度(加熱体温度)を検出する部材である。サーミスタ211及びサーモスタット212は高熱伝導部材220に対して、不図示の板バネ等によって加圧されている。未定着トナー像を担持する記録紙Pは定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱されてトナー像が定着処理される。
(2−2)ヒータ温調制御
一般的なヒータ温調制御について説明する。ヒータ温調制御の方式には、波数制御、位相制御、波数制御と位相制御を組み合わせたハイブリッド制御がある。位相制御は、商用交流電源の一半波内の任意の位相角でヒータ300に備わる発熱体へ電力供給する方式であり、フリッカを抑えるのに適している。一方、波数制御はヒータ300に備わる発熱体のオン/オフを商用交流電源の半波単位で行う方式であり、高調波電流歪みやスイッチングノイズの抑制に適している。
また、ハイブリッド制御は、複数半波を一制御周期とするうちの一部の半波を位相制御し、残りを波数制御することにより、位相制御だけの場合に比較して高調波電流やスイッチングノイズの発生を抑えることができる。さらに、波数制御だけの場合に比較してフリッカを低減することができる制御方式である。商用交流電源の電圧やフリッカの発生状況に応じて、上記3つの何れかの制御方式に固定されることが一般的である。
図6は本実施例におけるヒータ300の電力制御部400を示す。401は画像形成装置100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック416の通電/遮断により行われる。ヒータ300への電力供給はコンタクト部C1〜C2を介して行われており、ヒータ300の抵抗発熱体301−1及び、301−2に電力供給される。
ゼロクロス検知部430は交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU406にZEROX信号を出力している。ZEROX信号はヒータ300の制御に用いており、ゼロクロス回路の一例として、特開2011−18027号公報に記載されている方法を使用できる。
トライアック416の動作について説明する。抵抗413、417はトライアック416を駆動するための抵抗で、フォトトライアックカプラ415は一次・二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。そして、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードに通電することによりトライアック416をオンさせる。抵抗418は、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードの電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ419によりフォトトライアックカプラ415をオン/オフする。トランジスタ419は、CPU406からのFUSER信号に従って動作する。
サ−ミスタ211によって検知される温度は、抵抗411との分圧がTH信号としてCPU406で検知されている。CPU406の内部処理では、サーミスタ211の検知温度とヒータ300の設定温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出する。更に供給する電力に対応した位相角(位相制御)、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック416を制御している。
例えばトライアック416がショートするなど、電力制御部の故障などにより、像加熱装置115が定常状態を越えた発熱状態になった場合、サーモスタット212が動作し、ヒータ300への電力供給を遮断する。また、サーミスタ検知温度(TH信号)が所定の温度以上を検知した場合、リレー402を非通電状態とし、ヒータ300への電力供給を遮断する。
(2−3)ヒータ、高熱伝導部材、ヒータ支持部材の関係構成
図1乃至図3は、本実施例における、ヒータ300、高熱伝導部材220、ヒータ支持部材201の関係構成を示している。なお、図1乃至図3は模式図であり、各部材間の寸法比率や形状は実際の装置と整合していない。また、ヒータ支持部材201は図5における形態の要部のみを示しており、フィルムガイド部など要部外の部分は省略している。
ヒータ支持部材201とヒータ300の間にヒータ300の基板303に比べて面方向の熱伝導率が高い高熱伝導部材220を備えている。ヒータ支持部材201はヒータ300の幅方向両側においてヒータ長手(加熱体長手)に沿ってヒータ長手側面(加熱体長手側面)300aを規制するヒータ支持部位(加熱体支持部位)201−1を有している。また、ヒータ長手側面300aを規制しないヒータ非支持部位(加熱体非支持部位)201−2を有している。
そして、対向する一方側のヒータ非支持部位201−2と他方側のヒータ支持部位201−2との間の開口部の幅を201Waとする。また、高熱伝導部材220の当該開口部に対応する部分の幅(突出部)を220Waとする。またヒータ300の幅を300Wとする。そして、これらの各幅の関係は、
幅201Wa≧幅220Wa>幅300W・・・式(1)
を満足させている。
より具体的に、本実施例においては、ヒータ支持部材201には長手方向に深さ方向凹型形状の溝部201Aが設けられている。ヒータ300はこの溝部201Aに通紙面側(ヒータ表面側)を外側にして嵌め込まれる。高熱伝導部材220は溝部201Aの内座面(溝部底面)201bとヒータ300の非通紙面側(ヒータ裏面側)との間に挟まれて配置されている。溝部201Aの内座面201bが高熱伝導部材装着部(装着座面部)である。
溝部201Aは、ヒータ300の幅方向両側においてヒータ長手に沿ってヒータ長手側面300aを規制するヒータ支持凸部(ヒータ支持部位)201−1と規制しないヒータ非支持凹部(ヒータ非支持部位)201−2を有している。
本実施例においては、ヒータ支持凸部201−1はヒータ長手方向における両端部に対応する位置に排泄されている。対向する一方側のヒータ支持凸部201−1と他方側のヒータ支持凸部201−1との間の開口部の幅201Wbはヒータ300の幅300Wと同等にされている。これにより、溝部201Aに嵌め込まれたヒータ300は長手方向の端部においてヒータ支持凸部201−1にて保持される。
溝部201Aの長手方向中央部はヒータ300に対して自由な領域(非規制領域)であるヒータ非支持凹部201−2とされている。対向する一方側のヒータ非支持凹部201−2と他方側のヒータ非支持凹部201−2との間の開口部の幅を201Waとする。この幅201Waはヒータ300の幅より大きい。
また、高熱伝導部材220のヒータ支持凸部201−1に対応する部分の幅220Wbはヒータ300の幅300Wと同等にされている。ヒータ非支持凹部201−2に対応する部分の幅220Waはヒータ300の幅300Wよりも大きく、開口部の幅201Waと同等の幅にされている。つまり、前記の式(1)を満足させている。
本実施例において、高熱伝導部材220の平面形状(図2の(B))は、ヒータ支持部材201の溝部201Aの高熱伝導部材装着部であるにおける座面201bの平面形状とほぼ合致している。
上記の構成により、ヒータ非支持凹部201−2の部分に於いて、高熱伝導部材220の設置状態をヒータの幅方向(短手方向)両端から確認することが可能となる。図2の(A)は図1の(B)の部分的拡大図である。従って、高熱伝導部材220がヒータ支持部材201とヒータ300の間に正確に挟持されていることを容易に確認することが可能となる。つまり、高熱伝導部材220の折れ、ちぎれ、曲がりなど無く正しく装着組立てられていることを容易に確認することが可能となり、高熱伝導部材220の性能を十分に発揮させることができる。
図2の(B)に高熱伝導部材220の平面形状を示した。ヒータ300がヒータ支持凸部201−1にて支持されている長手方向の両端部付近に於いては中央部と比較し幅方向に短くなるように形成されており、幅220Wbで表し、
201Wa≧220Wa>220Wb・・・式(2)
の関係を満足する寸法関係である。
図3の(A)にヒータ支持部材201の概略構造を示す。ヒータ支持凸部201−1ならびにヒータ非支持凹部201−2共にヒータ支持部材201の深さ方向に対しては凹凸を有さず一定(同一平面)としている。図3(B)は図1の(B)の4AA箇所に於ける拡大断面図を示している。高熱伝導部材220は溝部201Aの座面201bに沿うように装着され、ヒータ300とヒータ支持部材201とで挟持される。
前述の式(1)で示される関係を有するため、ヒータ300の幅方向両端とヒータ支持部材201の幅方向内面の間に高熱伝導部材220が目視等で確認できる。即ち、高熱伝導部材220が折れ、ちぎれ、曲がりなどが無く正しい状況であることを容易に確認できる構成である。
[実施例2]
本実施例2では、ヒータ支持部材201の形状を変更し、ヒータ支持部位(加熱体支持部位)をヒータ長手(加熱体長手)に沿って複数箇所有することを特徴とする例を説明する。なお、実施例1と同様な構成については同一符号を付けて説明を省略する。
図7と図8に本実施例2のヒータ300、高熱伝導部材220、ヒータ支持部材201の構成を示す。高熱伝導部材220は、ヒータ支持部材201の深さ方向凹型形状の溝部201A内にて、ヒータ300とヒータ支持部材201とで挟持されている。ヒータ300は複数のヒータ支持凸部(加熱体支持部位)201−3にて長手方向にて保持される。また、ヒータ300の長手方向にはヒータ300に対して自由な領域であるヒータ非支持凹部(加熱体非支持部位)201−4が複数存在し、201Wcで表される幅を有する開口部が複数設けられている。
本実施例の概略構成を図7の(A)に示す。更に、ヒータ300、高熱伝導部材220、ヒータ支持部材201の大きさの関係性を表しているものが図7の(B)である。中央付近の複数箇所のヒータ非支持凹部201−4部分に於いて、ヒータ300、更にヒータ300の奥方向に高熱伝導部材220を目視確認できる構造を成している。
溝部201Aのヒータ非支持凹部201−4に対応する開口部の幅201Wcと、高熱伝導部材220の上記ヒータ開口部に対応する部分の幅220Wcと、ヒータ300の幅300Wの関係は
201Wc≧220Wc>300W・・・式(3)
を満足している。
図8の(A)に高熱伝導部材220の形状を示す。高熱伝導部材220は溝部201Aのヒータ支持凸部201−1に対応する部分において幅220Wb、ヒータ非支持凹部201−4に対応する部分において幅220Wb、ヒータ支持凸部201−3に対応する部分において幅220Wdを有する。それぞれの寸法関係は
201Wc>220Wb≧220Wd・・・式(4)
を満足する。
図8の(B)に実施例2に於けるヒータ支持部材201の概略構造を示す。複数のヒータ支持凸部201−3ならびにヒータ非支持凹部201−4共にヒータ支持部材201の深さ方向に対して凹凸を有さず一定(同一平面)としている。
このように、ヒータ支持部材201に複数のヒータ支持凸部201−3並びにヒータ非支持凹部201−4を設ける。これにより、ヒータ300の長手方向発熱分布が均一に出来ない場合などにおけるヒータ300のそりや曲りを補正する効果を増すことが出来る。かつ、高熱伝導部材220が折れ、ちぎれ、曲がりなどが無く正しい状況で組み込まれていることを容易に確認できる。
[実施例3]
本実施例3では、ヒータ支持部材201の形状を変更し、高熱伝導部材220と接触するヒータ支持部材201の高熱伝導部材装着部である座面201bに高熱伝導部材220の位置決め形状部を設け、位置決め精度向上を図った例を説明する。なお、実施例1、2と同様な構成については同一符号を付けて説明を省略する。
本実施例の概略構成を図9、図10に示す。これまで説明した実施例1、2との相違点は、ヒータ支持部材201の溝部201Aにおいて、高熱伝導部材装着部である座面201bに、高熱伝導部材220を保持するとともに装着位置を決める為の形状部201cとしてのへこみ形状部を有している。高熱伝導部材220の平面形状はこの形状部201cの形状とほぼ合致している。
即ち、ヒータ支持部材201において高熱伝導部材220の装着部(装着座面部)である溝部201Aの内座面201bに高熱伝導部材220の平面形状に対応するへこみ形状部201cを設けた構成としている。このへこみ形状部201cは高熱伝導部材220をヒータ支持部材201に保持するとともに装着位置を決める為の形状部であり、高熱伝導部材220はこのへこみ形状部201cに合致されて配置される。
へこみ形状部201cのへこみ深さ201Weと高熱伝導部材220の厚み220Weとの関係は、高熱伝導部材220とヒータ300とを確実に密着させる必要から
220We≧201We・・・式(5)
を満足させるものとする。即ち、へこみ形状部201cのへこみ深さ201Weは高熱伝導部材220の厚み201Weと同等もしくはそれ以下となるようにした。
図9の(B)、図10の(B)にヒータ300、高熱伝導部材220、ヒータ支持部材のそれぞれの位置での大きさの関係を示す。ヒータ支持部材201にてヒータ300を支持しているヒータ支持凸部201−5におけるそれぞれの寸法関係は、
300W>201Wj≧220Wh・・・式(6)
を満足する。また、ヒータ非支持凹部201−6におけるそれぞれの寸法関係は、
201Wh≧220Wg>300W・・・式(7)
を満足する。
図10の(A)に本実施例3に於けるヒータ支持部材201の概略構造を示す。上記のように、ヒータ支持部材201において高熱伝導部材220の装着部(装着座面部)である溝部201Aの内座面201bに高熱伝導部材220の平面形状に対応する、へこみ深さ201Weのへこみ形状部201cを形成する。このへこみ形状部201cに高熱伝導部材220がヒータ支持部材201の以下に示す各々の箇所で合致するように装着される。
第1の合致させる点は、201Wiで表す部分に高熱伝導部材220の220Wf部である。第2の合致させる点は201Whに示す部位に高熱伝導部材220の220Wg部である。第3の合致させる点は201Wjに示す部位に220Whである。
このように、ヒータ支持部材201の高熱伝導部材220に対する座面部分に高熱伝導部材装着用へこみ部分を形成する。これにより、高精度な高熱伝導部材220の位置決めが可能となり、かつ高熱伝導部材220が正しい状況で組み込まれていることを容易に確認できる特徴を有する。
ヒータ支持部材201の凹凸方向は左右方向(ヒータ300の面方向)のみであり、上下方向(ヒータ300の厚み方向)の凹凸は無いものとなっている。
実施例1から3までに説明したようにヒータ支持部材201の開口部幅を、高熱伝導部材220の幅と同等或いは広くし、更に高熱伝導部材220の幅をヒータ300の幅よりも広くする構成について説明した。このようにすることで、それぞれを組み立て後に於いても高熱伝導部材220をヒータ300幅方向両端から確認することが可能となる。故に、組立て性を改善するとともに対非通紙部昇温特性、大電力投入に対する熱的応力耐量に優れた像加熱装置に提供が可能となる。
[その他の事項]
(1)加熱体300は実施例のセラミックヒータに限られない。ニクロム線を配設したヒータ、励磁コイルにより電磁誘導発熱する誘導発熱部材などにすることもできる。
(2)本発明の像加熱装置は、実施例のような定着装置としての使用に限られない。記録材に一旦定着された或いは仮定着されたトナー像を再度加熱して光沢度などを改質する画像改質装置としても有効である。
(3)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。転写方式に限られず、記録材に直接方式でトナー像を形成する方式の画像形成装置であってもよい。
115・・像加熱装置、202・・移動体、300・・加熱体、300a・・加熱体長手側面、303・・加熱体基板、201・・加熱体の支持部材、201−1・・加熱体支持部位、220・・高熱伝導部材、208・・ニップ部形成部材、N・・ニップ部、P・・記録材、201−2・・加熱体非支持部位

Claims (6)

  1. 筒状のフィルムと、
    基板と、前記基板に設けられた発熱体と、を有し、第1の面が前記フィルムの内面に接触する、長手方向に延びるヒータと、
    前記フィルムの内部空間に配置されており、前記ヒータを保持する保持部材と、前記ヒータと前記保持部材の間に挟まれており且つ前記ヒータの前記第1の面とは反対の第2の面に接触する、シート状の高熱伝導部材であって、少なくとも前記第2の面の面方向の熱伝導率が前記基板の熱伝導率よりも高い高熱伝導部材と、
    を有し、前記フィルムを介した前記ヒータの熱で、記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
    前記ヒータの前記長手方向と直交する幅方向の両端で、前記ヒータの端部前記端部と対向する前記保持部材の内面の間から前記高熱伝導部材が目視できるように、前記ヒータと前記高熱伝導部材と前記保持部材が設けられていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記高熱伝導部材の前記ヒータの長手方向における一部には、前記長手方向に対して直交する短手方向に突出する突出部が設けられており、前記ヒータと前記高熱伝導部材と前記保持部材を、前記第1の面から前記第2の面に向う方向に見た時、前記突出部が前記ヒータに隠れずに見えることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記高熱伝導部材の前記突出部の前記短手方向の幅は、前記ヒータの前記短手方向の幅より大きいことを特徴とする請求項2に記載の像加熱装置。
  4. 前記高熱伝導部材はグラファイトシートであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の像加熱装置。
  5. 前記基板の材質はセラミックであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか一項に記載の像加熱装置。
  6. 前記装置は更に、前記フィルムを介して前記ヒータと共に記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧ローラを有することを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の像加熱装置。
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