JP2017142425A - 像加熱装置 - Google Patents

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佑介 中島
Yusuke Nakajima
佑介 中島
水田 貴之
Takayuki Mizuta
貴之 水田
酒井 宏明
Hiroaki Sakai
宏明 酒井
並木 輝彦
Teruhiko Namiki
輝彦 並木
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Abstract

【課題】ヒータおよびヒータの支持部材の熱膨張に起因する熱伝導異方性部材のシワや折れの発生を抑えた像加熱装置を提供する。【解決手段】筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、前記ヒータと共に前記フィルムを介してニップ部を形成する加圧部材と、前記ヒータを支持する支持部材と、前記ヒータと前記支持部材との間に設けられ、前記ヒータの前記フィルムの内面と接触する面と反対側の面に接触する熱伝導異方性部材と、を有し、ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら前記画像を加熱する像加熱装置において、前記支持部材は、接着剤により前記熱伝導異方性部材と接着固定させる接着固定部を前記記録材の搬送方向に直交する長手方向において1箇所備える。【選択図】図5

Description

本発明は、像加熱装置に関し、電子写真複写機、電子写真プリンタ等の画像形成装置に好適なものである。
電子写真方式が用いられた複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、表面にトナー像が形成された記録紙を加熱することによって、未定着画像を定着させる加熱式の像加熱装置が広く用いられている。
像加熱装置を搭載する画像形成装置で後述する小サイズ紙を連続プリントすると、定着ニップ部の長手方向において、紙が通過しない領域の温度が徐々に上昇する現象(非通紙部昇温)が発生する。加えて、近年の印刷速度向上に伴う加熱体への投入電力アップに対する熱的応力への耐量確保が望まれていた。特に安価な加熱体材料を用いる場合、この傾向が顕著になる。そこで、安価な加熱体材料を使いた場合においても、これら課題に対応する手法の一つとして、特許文献1に記載されているように、加熱体の支持部材と、加熱体の間に、 グラファイトシート(熱伝導異方性部材)を挟持させる方法が提案されている。
特開2014−102429号公報
しかしながら、熱伝導異方性部材としてのグラファイトシートをヒータとヒータの支持部材との間に配し、更にグラファイトシートを加熱体支持部材に接着して固定する場合に、熱膨張発生時にグラファイトシートのシワや折れが発生していた。これは、ヒータとヒータの支持部材、グラファイトシートの線膨張係数の違いによるものである。
グラファイトシートの熱伝導効果はヒータとグラファイトシートとの接触状態に依存し、接触状態によってはグラファイトシートの効果を十分に引き出すことができない場合がある。そのため、像加熱装置の熱膨張に影響されずグラファイトシートの性能を引き出すことのできるグラファイトシートと加熱体支持部材との接着固定方法の確立が望まれていた。
本発明の目的は、ヒータおよびヒータの支持部材の熱膨張に起因する熱伝導異方性部材のシワや折れの発生を抑えた像加熱装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る像加熱装置は、筒状のフィルムと、前記フィルムの内面に接触するヒータと、前記ヒータと共に前記フィルムを介してニップ部を形成する加圧部材と、前記ヒータを支持する支持部材と、前記ヒータと前記支持部材との間に設けられ、前記ヒータの前記フィルムの内面と接触する面と反対側の面に接触する熱伝導異方性部材と、を有し、ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら前記画像を加熱する像加熱装置において、前記支持部材は、接着剤により前記熱伝導異方性部材と接着固定させる接着固定部を前記記録材の搬送方向に直交する長手方向において1箇所備えることを特徴とする。
本発明によれば、ヒータおよびヒータの支持部材の熱膨張に起因する熱伝導異方性部材のシワや折れの発生を抑えた像加熱装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る像加熱装置を搭載した画像形成装置の説明図 本発明の実施形態に係る像加熱装置の断面図 本発明の実施形態に係る像加熱装置のヒータの制御回路図 第1の実施形態の熱伝導異方性部材の設置構成を説明する図 第1の実施形態の像加熱装置の構成を説明する長手方向断面図 第2の実施形態の像加熱装置の構成を説明する短手方向断面図 第2の実施形態の熱伝導異方性部材の構成を説明する図 第2の実施形態の像加熱装置の構成を説明する長手方向断面図
以下、本発明に係る像加熱装置を実施形態に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(画像形成装置)
図1に、本発明の実施形態に係る像加熱装置を搭載した画像形成装置100の構成の概要を示す。給紙カセット101に積載された記録材(以降、記録紙Pと記述する)は、ピックアップローラ102、給紙ローラ103、レジストローラ104を介して、所定のタイミングでプロセスカートリッジ105へ搬送される。プロセスカートリッジ105は、帯電手段106、現像手段107、クリーニング手段108、及び感光体ドラム109で一体的に構成される。
そして、像露光手段111から出射されるレーザ光により、公知である電子写真プロセスの一連の処理が行われ、感光体ドラム109上に未定着トナー像が形成される。そして、転写手段110により、感光体ドラム109上の未定着トナー像が記録紙Pに転写されると、記録紙Pは像加熱装置115において加熱加圧処理され、未定着トナー像が記録紙Pに定着される。
その後、中間排紙ローラ116、排紙ローラ117を介して画像形成装置100の本体外に排出され、一連のプリント動作を終える。モータ118は、像加熱装置115を含む各ユニットに駆動力を与えている。また、像加熱装置115は、セラミックヒータ駆動回路400とCPU406により駆動及び制御が行われる。
図1の画像形成装置100は複数の用紙サイズに対応しており、給紙カセット101にセットされたLetter紙(約216mm×279mm)、A4紙(210mm×297mm)、A5紙(148mm×210mm)を含む複数の用紙サイズをプリントできる。基本的に紙を縦送りする(長辺が記録材搬送方向と平行になるように搬送する)プリンタであり、対応している定型の記録材サイズ(カタログ上の対応用紙サイズ)のうち最も大きな(幅が大きな)サイズはLetter紙の約216mm幅である。
このように、画像形成装置100が対応する最大サイズよりも小さな紙幅の用紙(A4紙、A5紙)を、本明細書では小サイズ紙と定義する。
(像加熱装置)
図2は、本実施形態に係る像加熱装置115の断面図である。像加熱装置115は、筒状のフィルム(移動体)202と、フィルム202の内面に接触するヒータ(加熱体)300と、フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部(ニップ部)Nを形成する加圧ローラ(ニップ部形成部材)208と、を有する。加圧部材としての加圧ローラ208は、モータ118から動力を受けて矢印方向に回転する。そして、加圧ローラ208が回転することによって、フィルム202が従動して回転する。
フィルム202のベース層の材質は、ポリイミド等の耐熱樹脂、またはステンレス等の金属である。加圧ローラ208は、鉄やアルミニウム等の材質の芯金209と、シリコーンゴム等の材質の弾性層210を有する。記録材の搬送方向に比べ記録材の搬送方向に直交する長手方向に長い熱源としてのヒータ300は、耐熱樹脂製のヒータ支持部材201に支持されている。ヒータ支持部材201は、フィルム202の回転を案内するガイド機能も有している。
図中204はヒータ支持部材201に不図示のバネの圧力を加えるための金属製のステーである。金属ステー204は、その横断面がU字型の形状であり、フィルム202の長手方向に長い部材である。金属ステー204の役割は、像加熱装置115中のフィルムユニット203の曲げ剛性を高めることであり、また、ヒータ支持部201との位置決め基準の役割も果たす。
ヒータ300は、セラミック製のヒータ基板303と、ヒータ基板303上に基板長手方向に沿って設けられている抵抗発熱体(発熱体)を有する。抵抗発熱体は、基板短手方向(記録材搬送方向)で異なる位置に長手方向(記録材搬送方向と直交方向)に沿って設けられる抵抗発熱体301−1と抵抗発熱体301−2とを有する。また、抵抗発熱体301−1及び301−2を覆う絶縁性(本実施形態ではガラス)の表面保護層304を有する。
ヒータ支持部材201とヒータ300の間には、ヒータ300のフィルム202の内面と接触する面と反対側の面に接触するグラファイトシート(熱伝導異方性部材)220が設けられる。このグラファイトシート220は、不図示のバネの圧力によって得られる定着ニップ部Nの加圧力によって挟持される。そして、ヒータ300の非通紙面側には、サーミスタ(第1の温度検知部材)211がグラファイトシート220を介して当接している。
ヒータ300の非通紙面側には、ヒータ300が異常昇温した時に作動して発熱領域への給電ラインを遮断するサーモスイッチや温度ヒューズ等のサーモスタット(第2の温度検知部材)212もグラファイトシート220を介して当接している。
サーミスタ211及びサーモスタット212は、グラファイトシート220に対して、不図示の板バネ等によって加圧されている。未定着トナー画像を担持する記録紙Pは、定着ニップ部Nで挟持搬送されつつ加熱されて定着処理される。
(ヒータ温度制御)
次に、本実施形態に係る像加熱装置におけるヒータ温調制御について説明する。
1)ヒータ温調制御の方式
ヒータ温調制御の方式には、波数制御、位相制御、波数制御と位相制御を組み合わせたハイブリッド制御がある。位相制御は、商用交流電源の一半波内の任意の位相角でヒータに備わる発熱体へ電力供給する制御方式であり、フリッカを抑えるのに適している。一方、波数制御はヒータに備わる発熱体のオン/オフを商用交流電源の半波単位で行う制御方式であり、高調波電流歪みやスイッチングノイズの抑制に適している。
また、ハイブリッド制御は、複数半波を一制御周期とするうちの一部の半波を位相制御し、残りを波数制御する制御方式である。位相制御だけの場合に比較して高調波電流やスイッチングノイズの発生を抑えることができ、さらに、波数制御だけの場合に比較してフリッカを低減することができる。商用交流電源の電圧やフリッカの発生状況に応じて、上記3つの何れかの制御方式に固定されることが一般的である。
2)ヒータの電力制御部
図3は、本実施形態のヒータ300の電力制御部400を示す。401は、レーザプリンタ100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック416の通電/遮断により行われる。ヒータ300への電力供給はコンタクト部C1〜C2を介して行われており、ヒータ300の抵抗発熱体301−1及び、301−2に電力供給される。
ゼロクロス検知部430は交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU406にZEROX信号を出力している。ZEROX信号はヒータの制御に用いており、ゼロクロス回路の一例として、特開2011−18027号公報に記載されている方法を使用できる。
3)トライアックの動作
トライアック416の動作について説明する。抵抗413、417はトライアック416を駆動するための抵抗で、フォトトライアックカプラ415は一次・二次間の沿面距離を確保するためのデバイスである。そして、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードに通電することによりトライアック416をオンさせる。抵抗418は、フォトトライアックカプラ415の発光ダイオードの電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ419によりフォトトライアックカプラ415をオン/オフする。
トランジスタ419は、CPU406からのFUSER信号に従って動作する。サ−ミスタ211によって検知される温度は、抵抗411との分圧がTH信号としてCPU406で検知されている。CPU406の内部処理では、サーミスタ211の検知温度とヒータ300の設定温度に基づき、例えばPI制御により、供給するべき電力を算出する。更に供給する電力に対応した位相角(位相制御)、波数(波数制御)の制御レベルに換算し、その制御条件によりトライアック416を制御している。
例えばトライアック416がショートするなど、電力制御部の故障などにより、像加熱装置200が定常状態を越えた発熱状態になった場合、サーモスタット212が動作し、ヒータ300への電力供給を遮断する。また、サーミスタ検知温度(TH信号)が所定の温度以上を検知した場合、リレー402を非通電状態とし、ヒータ300への電力供給を遮断する。
(グラファイトシートの設置構成)
図4に、本実施形態のグラファイトシート220の設置構成について説明する。図4(a)は、ヒータ300を取り外した状態でグラファイトシート220がヒータ支持部材201に設置された状態の図である。図4(b)は、グラファイトシート220のヒータ支持部材201に対する接着固定部201aを説明する斜視図である。図4(c)は、グラファイトシート220とヒータ支持部材201を接着固定部201aにて、接着剤600を用いて接着固定した長手方向断面図である。
図4(b)で、本実施形態の特徴であるヒータ支持部材201のグラファイトシート220を接着固定する接着固定部201aについて説明する。本実施形態では、グラファイトシート220は、厚みが0.1mmで一定であるものを用いている。グラファイトシート220のヒータと接触する部分の長手方向長さLは223mm、搬送方向幅Mは7mmである。ここで、ヒータ支持部材201は、図4(b)に示すように、接着固定部201aをグラファイトシートの長手方向中央位置より非給電コネクタ側へ長手方向A=110mmずれた位置に1箇所備える。
接着固定部201aは、長手方向長さa=5mm、短手方向長さb=4mmの凹形状となっており、この凹部に塗布される接着剤600でグラファイトシート220を接着固定する。なお、図4(c)に示すように、グラファイトシート220は接着固定部201aに塗布される接着剤600を用い、接着固定部201aより長手方向端部側においてヒータ支持部材201に当接するように固定される。
(グラファイトシートのヒータ発熱による影響)
次に、図5の長手方向断面図を用いて、ヒータ発熱時における熱膨張により、グラファイトシート220においてシワ、または折れが発生するメカニズムを説明する。ここで、ヒータ300が発熱した際のヒータ300及びヒータ支持部材201の長手方向の変形量ΔL(mm)は、次式で計算することができる。
ΔL=L×α×ΔT L:長さ、α:線膨張係数、ΔT=温度差
ヒータ基板303の長手方向長さLは223mm、ヒータ基板303に使用しているアルミナは、線膨張係数0.75×10^−5/℃、像加熱装置使用時のヒータ基板の温度はおよそ200℃である。このため、常温を20℃としてΔT=180℃を上式に代入して計算すると、ヒータ基板303の長手方向の変形量は223×0.75×10^−5×180=0.3mm(ΔLHT)となる。すなわち、ヒータ300は像加熱装置使用時に長手方向に0.3mm伸びる。
一方、ヒータ支持部材201に使用している液晶ポリマー樹脂の線膨張係数は、1.3×10^−5/℃であるため、長手方向には、223×1.3×10^−5×180=0.52mm(ΔLHLD)伸びる。また、グラファイトシート220の線膨張係数は、ほぼ0であるため、長手方向には、ほぼ伸びない。
このようにして、図5(a)、(b)に示すように、ヒータ支持部材201は前述した膨張量分、金属ステー204で決められたヒータ支持部材位置決め箇所より、Aに向かって膨張する。また、ヒータ300はヒータ支持部材201とヒータ300との付き当て位置より、Aに向かって膨張する。
ここで、ヒータ300の膨張量ΔLHTに比べてヒータ支持部材201の膨張量ΔLHLDが大きいため、ヒータ300(ヒータ基板303)とヒータ支持部材201の間に狭持されるグラファイトシート220は、膨張量の少ないヒータ300に引っ張られる。そして、グラファイトシート220は、膨張方向とは逆の方向(FGS)に引っ張り応力がかかる。
この際、図示するグラファイトシート220に引っ張り応力のかかる箇所(接着固定部201a)において、接着剤600によってヒータ支持部材201と接着固定されることにより、グラファイトシート220はシワや折れを防ぐことが可能である。
即ち、本実施形態では、ヒータの支持部材の熱膨張量がヒータの熱膨張量より大きく、ヒータとヒータの支持部材の熱膨張開始に係る基準点(図5のヒータ支持部材位置決め箇所)が長手方向の一端に在ることを前提に、接着固定部を基準点と逆側の端部に設ける。なお、ヒータ支持部材201の接着固定部201aは、画像への影響を鑑み、ヒータ支持部材201の発熱体領域外に設けてもよい。
また、ヒータ300の熱膨張による変化量(ΔLHT)がヒータ支持部材201の熱膨張による変化量(ΔLHLD)より大きい場合は、接着固定部を図5の長手方向の中央位置に対して左右対称な位置に設ける。これは、図5のFGS(膨張方向とは逆の方向、即ち長手方向の端部側から中央部側に向かう方向)を逆向きに生じさせる必要があるからである。
この場合、ヒータの支持部材の熱膨張量がヒータの熱膨張量より小さく、ヒータとヒータの支持部材の熱膨張開始に係る基準点(図5のヒータ支持部材位置決め箇所)が長手方向の一端に在ることを前提に、接着固定部は基準点が在る側の端部に設けられる。
《第2の実施形態》
本実施形態は、グラファイトシートに第1の開口部、第2の開口部を備え、第1の開口部を介して接着剤によりヒータとヒータ支持部材201とを接着固定する、また第2の開口部を介してヒータの温度を検知することを可能としたものである。このように、本実施形態では、グラファイトシートは開口部を備える構成(グラファイトシート切り抜き構成)
を採り、このようなグラファイトシートがヒータ支持部材201(グラファイトシート座面)上の凸形状部材箇所に設けられる。
本実施形態における像加熱装置において、第1の実施形態と同様の箇所には同じ符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴部についてのみ説明する。図6は、ヒータ300とヒータ支持部材201とを接着固定する接着部及び、温度検知部におけるグラファイトシート220のヒータ短手方向断面の形状を示す図である。
図6(a)は、ヒータ300、グラファイトシート220、ヒータ支持部材201の関係に加え、ヒータ300とヒータ支持部材201とを接着固定するヒータ用の接着固定部800に接着剤が塗布された状況を説明する短手方向の断面図である。図6(a)に示すように、グラファイトシート220はヒータ300と接着剤が塗布されるヒータ用の接着固定部800が接触する部分を切り抜いた形状になっている。なお、この接着箇所は1つの像加熱装置の長手方向に複数あってもよい。
図6(b)は、ヒータ300とグラファイトシート220、点線枠で囲んだサーミスタ211、ヒータ支持部材201の位置関係を断面から見た図である。サーミスタ211は樹脂602の上にセラミックペーパ603を敷き、その上にチップサイズのサーミスタ素子604を有している。また、これを絶縁フィルム601で巻いている。図示するようにグラファイトシート220は温度検知部が接触する部分を切り抜いた形状になっている。なお、この温度検知部は1つの像加熱装置に複数あってもよく、本実施形態では、サーミスタ211と、サーモスタット212が各1つずつ存在する。
図7は、ヒータ300とヒータ支持部201とを接着固定する接着部及び、温度検知部におけるグラファイトシート220のヒータ長手方向の形状を示す図である。図7(a)は、ヒータ300を取り外した状態でグラファイトシート220がヒータ支持部材201に設置された状態の図である。図7(b)は、グラファイトシート220のヒータ支持部材201に対する切り抜き構成を説明する斜視図である。また、図7(c)はグラファイトシート220とヒータ支持部材201を接着固定部201aにて、接着剤600を用いて接着固定した長手方向断面図である。
図7(b)(c)に示すように、グラファイトシート220は、接着部及び、温度検知部が接触する部分を切り抜いた形状になっている。第1の開口部としての220b、220cは、ヒータ300とヒータ支持部材201とを接着固定する接着固定部201b及び201cにおいて、接着剤が塗布されるヒータ用の接着固定部800及び802がヒータ300に接触する部分である。接着部201b及び201cの長手方向の長さに、ヒータ支持部材201の長手方向の熱膨張分を加えた長さ(開口幅)の開口部を形成するようにグラファイトシートを切り抜いている。
また、第2の開口部としての220dは、サーミスタ211がヒータ300に接触する部分であり、201dに具備されるサーミスタ211とヒータ300の接触面積に加え、ヒータ支持部材201の熱膨張分長くグラファイトシートが切り抜かれている。即ち、サーミスタ211とヒータ300の長手方向の長さに、ヒータ支持部材201の長手方向の熱膨張分を加えた長さ(開口幅)の開口部を形成するようにグラファイトシートを切り抜いている。
同じように、第2の開口部としての220eは、温度検知部であるサーモスタット212がヒータ300と接する部分である。この部分も、サーモスタットの感熱面とヒータ300の接触面積に加え、ヒータ支持部材201の熱膨張分長くグラファイトシート220が切り抜かれている。
図8は、本実施形態で示すグラファイトシート220とヒータ300をヒータ支持部材201に接着固定した長手方向断面図である。図8(a)に示すように、グラファイトシート220に当接される凸形状部材(接着部及び、温度検知部)箇所において、グラファイトシート220は切り抜かれ、ヒータ300とヒータ支持部材201の間に狭持される。
図8(b)に示すように、ヒータ支持部材201及びヒータ300が夫々前述の膨張量分、膨張方向Aに向かって膨張した際、グラファイトシート220はLGS分、膨張方向Aに移動する。グラファイトシート220の移動により、切り抜かれたグラファイトシート端から凸形状部材までの距離は、ヒータ300常温時の211Ma/212Ma/800Ma/801Maから211Mb/212Mb/800Mb/801Mbへ変化する。本実施形態では、凸形状部材箇所におけるグラファイトシート切り抜き寸法を、211Mb/212Mb/800Mb/801Mbが0mm以上となる寸法とする。
以上より、熱膨張によるグラファイトシート220の移動が発生した際、切り抜かれたグラファイトシート端が凸形状部材と接触することなく、グラファイトシートのシワや折れを防ぐことが可能である。なお、ヒータ300と当接される温度検知部は、グラファイトシート220との接触部の表面摺動性が高いものであれば、グラファイトシート220を切り抜かなくてもよい。
(変形例)
上述した実施形態では、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の範囲内で種々の変形が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、ニップ部を形成する第1及び第2の部材としてのフィルム202、加圧ローラ208の一方(フィルム202)が熱せられる構成を採ったが、第1及び第2の部材の少なくとも一方が熱せられる構成でも良い。
(変形例2)
上述した実施形態では、未定着トナー像をシートに定着する定着装置を例に説明したが、本発明は、これに限らず、画像の光沢を向上させるべく、シートに仮定着されたトナー像を加熱加圧する装置にも同様に適用可能である。
(変形例3)
上述した実施形態では、記録材として記録紙を説明したが、本発明における記録材は紙に限定されるものではない。一般に、記録材とは、画像形成装置によってトナー像が形成されるシート状の部材であり、例えば、定型或いは不定型の普通紙、厚紙、薄紙、封筒、葉書、シール、樹脂シート、OHPシート、光沢紙等が含まれる。なお、上述した実施形態では、便宜上、記録材(シート)Pの扱いを通紙、排紙、給紙、通紙部、非通紙部などの用語を用いて説明したが、これによって本発明における記録材が紙に限定されるものではない。
201・・ヒータ支持部材
201a・・接着固定部
220・・グラファイトシート
300・・ヒータ

Claims (7)

  1. 筒状のフィルムと、
    前記フィルムの内面に接触するヒータと、
    前記ヒータと共に前記フィルムを介してニップ部を形成する加圧部材と、
    前記ヒータを支持する支持部材と、
    前記ヒータと前記支持部材との間に設けられ、前記ヒータの前記フィルムの内面と接触する面と反対側の面に接触する熱伝導異方性部材と、
    を有し、ニップ部で画像が形成された記録材を搬送しながら前記画像を加熱する像加熱装置において、
    前記支持部材は、接着剤により前記熱伝導異方性部材と接着固定させる接着固定部を前記記録材の搬送方向に直交する長手方向において1箇所備えることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記ヒータは、基板と、前記基板の上に設けられた発熱体と、を有し、
    前記熱伝導異方性部材は前記基板と前記支持部材との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記支持部材の熱膨張量が前記ヒータの熱膨張量より大きく、前記ヒータと前記支持部材の熱膨張開始に係る基準点が前記長手方向の一端に在り、
    前記接着固定部を、前記長手方向で前記基準点と逆側の端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
  4. 前記支持部材の熱膨張量が前記ヒータの熱膨張量より小さく、前記ヒータと前記支持部材の熱膨張開始に係る基準点が前記長手方向の一端に在り、
    前記接着固定部を、前記長手方向で前記基準点が在る側の端部に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の像加熱装置。
  5. 前記熱伝導異方性部材は第1の開口部を備え、
    前記支持部材は、前記第1の開口部を介して接着剤により前記ヒータと接着固定させるヒータ用の接着固定部を備え、
    前記第1の開口部は、前記長手方向において、前記ヒータ用の接着固定部に前記支持部材の熱膨張分を加えた開口幅を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  6. 前記熱伝導異方性部材は第2の開口部を備え、
    前記第2の開口部を介して前記ヒータの温度を検知する温度検知部材を有し、
    前記第2の開口部は、前記長手方向において、前記温度検知部材に前記支持部材の熱膨張分を加えた開口幅を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の像加熱装置。
  7. 前記熱伝導異方性部材はグラファイトシートであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の像加熱装置。
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