JP6436261B2 - 力検出装置、およびロボット - Google Patents
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そこで、このような問題を解決し、装置全体の小型化を図るためには、回路基板を1対の基板の間に設置し、その回路基板に素子を搭載することが考えられる。
本発明の目的は、装置を小型化しつつ、力検出の精度を向上させることができる力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を提供することにある。
本発明の力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
また、第1の凸部と第2の基板とで、回路基板を介することなく、素子を挟持することができる。これにより、回路基板が緩衝材となって素子に加わる力が分散してしまうことを防止することができ、これによって、素子に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の精度を向上させることができる。
これにより、力検出の際、第1の基板または第2の基板に加わる外力が素子全体に加わるので、その外力が素子の一部に加わる場合に比べて、大きな検出信号が得られ、これによって、より精度の高い力検出を行うことができる。
これにより、素子に与圧を加えることができ、これによって、正逆両方向の力を検出することができる。
本発明の力検出装置では、前記素子は、前記第1の凸部と前記第2の基板とで与圧されていることが好ましい。
これにより、正逆両方向の力を検出することができる。
これにより、製造時に第2の基板と素子との位置合わせが不要となり、容易に力検出装置を製造することができる。
本発明の力検出装置では、前記第2の基板に設けられ、前記素子に向って突出する第2の凸部を有し、
前記素子は、前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に配置されていることが好ましい。
これにより、第1の凸部と第2の凸部とで、回路基板を介することなく、素子を挟持することができる。これにより、回路基板が緩衝材となって素子に加わる力が分散してしまうことを防止することができ、これによって、素子に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の精度を向上させることができる。
これにより、力検出の際、第1の基板または第2の基板に加わる外力が素子全体に加わるので、その外力が素子の一部に加わる場合に比べて、大きな検出信号が得られ、これによって、より精度の高い力検出を行うことができる。
これにより、素子に与圧を加えることができ、これによって、正逆両方向の力を検出することができる。
本発明の力検出装置では、前記素子が配置され、凹部を有する第1の部材と、前記凹部を封止する第2の部材とを備えることが好ましい。
これにより、耐気体、耐水性が向上する。すなわち、第1の部材および第2の部材により、素子を保護することができ、信頼性の高い力検出装置を提供することができる。
これにより、第1の凸部と第2の基板とで、第1の部材を介して素子を挟持することができ、素子に与圧を加えることができ、これによって、正逆両方向の力を検出することができる。
これにより、簡易な構成で素子と回路基板とを電気的に接続することができ、これによって、力検出装置の製造時の手間、時間、コストを低減することができる。
本発明の力検出装置では、複数の前記素子を有し、
前記各素子は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されていることが好ましい。
これにより、偏りなく外力を検出することができ、より精度の高い力検出を行うことができる。
これにより、第1の基板または第2の基板に加わった外力を第1の凸部と第2の基板とで、回路基板を介することなく、素子に加えることができる。これにより、回路基板が緩衝材となって素子に加わる力が分散してしまうことを防止することができ、これによって、素子に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の精度を向上させることができる。
これにより、第1の凸部と第2の基板とで、回路基板を介することなく、素子を挟持することができる。これにより、回路基板が緩衝材となって素子に加わる力が分散してしまうことを防止することができ、これによって、素子に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の精度を向上させることができる。
前記アームに設けられたエンドエフェクタと、
前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
前記電子部品を検査する検査部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
前記工具に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
前記移動により発生する外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
前記回路基板に搭載され、外力に応じて信号を出力する素子とを備え、
前記回路基板の前記素子が配置されている部位に孔が形成されており、
前記第1の基板には、前記孔に挿入され、前記素子に向って突出する第1の凸部が設けられていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出でき、移動体は、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置の第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す力検出装置の平面図である。図3は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。図4は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。
図1および図2に示す力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた外力を検出する機能を有する。
電荷出力素子10は、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視、すなわち、第1の基板2に対して垂直な方向から見て、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れた耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサー12は、第1の結晶軸CA1を有する第1の圧電体層121と、第1の圧電体層121と対向して設けられ、第2の結晶軸CA2を有する第2の圧電体層123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられ、電荷Qを出力する出力電極層122を有する。
第2のセンサー13は、第3の結晶軸CA3を有する第3の圧電体層131と、第3の圧電体層131と対向して設けられ、第4の結晶軸CA4を有する第4の圧電体層133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられ、電荷Qzを出力する出力電極層132を有する。
第3のセンサー14は、第5の結晶軸CA5を有する第5の圧電体層141と、第5の圧電体層141と対向して設けられ、第6の結晶軸CA6を有する第6の圧電体層143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられ、電荷Qxを出力する出力電極層142を有する。
センサーデバイス6は、前記電荷出力素子10と、電荷出力素子10を収納するパッケージ60とを有している。
パッケージ60は、凹部611を有する基部(第1の部材)61と、その基部61に接合された蓋体(第2の部材)62とを有している。電荷出力素子10は、基部61の凹部611に設置されており、その基部61の凹部611は、蓋体62により封止されている。これにより、電荷出力素子10を保護することができ、信頼性の高い力検出装置1を提供することができる。なお、電荷出力素子10の上面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋体62は、上側、すなわち、第2の基板3側に配置され、基部61は、下側、すなわち、第1の基板2側に配置され、その基部61がアナログ回路基板4に固定されている。この構成により、基部61と蓋体62とが、凸部21と第2の基板3とで挟持されて与圧され、その基部61と蓋体62とにより、電荷出力素子10が挟持されて与圧される。
また、パッケージ60の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、パッケージ60の平面視での前記の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60の形状が多角形の場合、例えば、その角部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vxと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vyとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vxを出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vyを出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vzを出力する。
また、凸21部の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、凸部21の平面視での前記の他の形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。
なお、アナログ回路基板4には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの孔42が形成され、同様に、デジタル回路基板5には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの穴52が形成されている。
以上説明したように、この力検出装置1によれば、アナログ回路基板4およびデジタル回路基板5が第1の基板2と第2の基板3との間に設けられているので、装置を小型化することができる。
また、パッケージ60の蓋体62の中央部625は、第2の基板3に向って突出しているので、第2の基板3の下面36が平面であっても電荷出力素子10に対して十分に与圧を加えることができ、また、力検出の際、外力が加わり難くなることを防止することができる。そして、第2の基板3の下面36が平面であるので、製造時に第2の基板3と電荷出力素子10との位置合わせが不要となり、容易に力検出装置1を製造することができる。
図5は、本発明の力検出装置の第2実施形態を示す断面図である。図6は、図5に示す力検出装置の平面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図5中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図5に示すように、第2実施形態の力検出装置1では、第2の基板3にも凸部(第2の凸部)31が設けられている。凸部31は、電荷出力素子10に対応する位置に配置され、電荷出力素子10に向って突出している。また、凸部31の下面(第1の基板2と対向する面)311は、平面である。この凸部31は、第2の基板3と一体的に形成されていてもよく、また、別部材で形成されていてもよい。なお、凸部31の構成材料は、特に限定されず、例えば、第2の基板3と同様のものとすることができる。
センサーデバイス6は、凸部21と凸部31との間に配置され、凸部31の下面311が蓋体62に当接し、凸部21の上面211が基部61に当接している。すなわち、センサーデバイス6は、凸部21と凸部31とで挟持され、これにより、電荷出力素子10は、パッケージ60を介して凸部21と凸部31とで挟持されている。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
図7は、本発明の力検出装置の第3実施形態を示す平面図である。図8は、図7中のA−A線での断面図である。図9は、図7に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、第3実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図7および図8に示すように、力検出装置1は、センサーデバイス6を4つ、与圧ボルト71を4つ有している。各センサーデバイス6の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各センサーデバイス6、すなわち、各電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。また、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いているが、これに限定されるものではない。
また、第1の基板2には、各センサーデバイス6に対応するように、4つの凸部21が設けられている。なお、この凸部21については、第1実施形態で説明済みであるので、その説明は省略する。
図9に示すように、各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換出力回路90a、90b、90cは、前述した第1、第2実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4に基づき、x軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを演算する機能を有する。各力成分は、以下の式により求めることができる。
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
また、図7および図8に示すように、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71の数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第3実施形態は、第2実施形態にも適用することができる。すなわち、第3実施形態における第2の基板3に、第2実施形態における凸部31を設けてもよい。
次に、図10に基づき、本発明のロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10は、本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図10の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530と、アーム520とエンドエフェクタ530との間に設けられた力検出装置100とを有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、エンドエフェクタ530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに限定されるものではない。エンドエフェクタの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクタについても同様である。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
次に、図11に基づき、本発明のロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2、第3および第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図11は、本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図11の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクタ640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクタ640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクタ640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクタ640bとの間に設けられた力検出装置100を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
次に、図12、図13に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12は、本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図13は、本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
次に、図14に基づき、本発明の部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14は、本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図14の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置100と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
次に、図15に基づき、本発明の移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図15は、本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図15の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置100は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置100によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置100から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第1の凸部からはみ出していてもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第2の凸部からはみ出していてもよい。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよく、また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
Claims (13)
- 第1の基板と、
第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた回路基板と、
第1の部材、第2の部材、及び前記第1の部材と前記第2の部材との間に配置され、外力に応じて信号を出力する素子を有するセンサーデバイスと、を備え、
前記第1の部材は、前記回路基板と前記素子とを電気的に接続し、前記第1の基板に接している、力検出装置。 - 前記第1の基板には、前記素子に向かって突出する凸部が設けられ、
前記第1の部材と前記凸部との接触点は、前記凸部上にある、請求項1に記載の力検出装置。 - 前記第2の部材は、前記第2の基板と接している、請求項1または2に記載の力検出装置。
- 前記第1の部材には、前記回路基板と前記素子とを電気的に接続する端子が設けられ、前記第1の部材の前記端子が設けられている面は、前記第1の基板と接している、請求項1から3のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記センサーデバイスは、前記第1の基板と前記第2の基板とで挟持されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記挟持されている方向と直交する方向からみて、前記第1の基板の一部は、前記回路基板と重なっている、請求項5に記載の力検出装置。
- 前記センサーデバイスは、前記第1の基板と前記第2の基板とで与圧されている、請求項5または6に記載の力検出装置。
- 前記センサーデバイスを複数備え、
前記複数のセンサーデバイスは、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されている、請求項1から7のいずれか1項に記載の力検出装置。 - 前記素子は、水晶を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記第1の部材は、凹部を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 前記凹部は、前記素子が配置され、前記第2の部材によって封止されている、請求項10に記載の力検出装置。
- 前記回路基板には、与圧ボルトが挿通される孔が形成されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の力検出装置。
- 基台と、
前記基台に接続され、請求項1から12のいずれか1項に記載の力検出装置が設けられているアームと、を備える、ロボット。
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