JP2014196923A - 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 - Google Patents

力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 Download PDF

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隆伸 松本
浦野 治
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治 浦野
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Abstract

【課題】第2の回路基板で発生した熱が第1の回路基板に伝わることを抑制することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、小型化を図ることができる力検出装置等を提供する。
【解決手段】第1の基板2と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板3と、前記第1の基板2と前記第2の基板3との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子10及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部とが設けられた第1の回路基板4と、前記第1の基板2と前記第2の基板3との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板4と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板5と、前記第1の基板2と前記第2の基板3とを固定する複数の固定部材71とを備え、前記素子10と前記第2の基板3とが接触し、前記第2の回路基板5と前記第1の基板2とが接触している。
【選択図】図1

Description

本発明は、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に関する。
近年、生産効率向上を目的として、工場等の生産施設への産業用ロボット導入が進められている。このような産業ロボットは、1軸または複数軸方向に対して駆動可能なアームと、アーム先端側に取り付けられる、ハンド、部品検査用器具または部品搬送用器具等のエンドエフェクタとを備えており、部品の組み付け作業、部品加工作業等の部品製造作業、部品搬送作業および部品検査作業等を実行することができる。
このような産業用ロボットにおいては、例えば、アームとエンドエフェクタとの間に、力検出装置が設けられている。産業用ロボットに用いられる力検出装置としては、例えば、下記のような装置が用いられる。すなわち、力検出装置は、1対の基板と、その1対の基板の間に設けられ、受けた外力に応じて電荷を出力する複数の水晶圧電素子が搭載された回路基板とを備えている。また、回路基板には、水晶圧電素子から出力された電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部等のアナログ回路と、その電圧をアナログ信号からデジタル信号に変換するAD変換部および電源部等のデジタル回路とが設けられている。そして、1対の基板は、水晶圧電素子に与圧を加える与圧ボルトにより固定されている。このような水晶圧電素子を用いた力検出装置では、基板に外力が加わると、1対の基板が相対的に変位し、それによる水晶圧電素子の変形が電圧に変換され、出力される。
しかしながら、このような力検出装置では、電荷/電圧変換部でリーク電流生じ、これにより、出力ドリフトが発生する。この出力ドリフトは、力検出装置の検出分解能および検出精度を低下させることから好ましくない。また、AD変換部や電源部において熱が発生し、その熱により、リーク電流が増大し、出力ドリフトが増大するという問題がある。
また、従来の力検出装置では、電荷/電圧変換部、AD変換部および電源部等が設けられた回路基板は、1対の基板および水晶圧電素子等で構成された検出部の外部に別途外付けされているので、力検出装置が大型化するという問題がある。
なお、特許文献1には、力検出装置ではなく、放射線検出装置ではあるが、回路基板をアナログ回路基板とデジタル回路基板とに分離することが開示されている。
国際公開第2010/38877号公報
前記特許文献1のように、回路基板をアナログ回路基板とデジタル回路基板とに分離することを、仮に、力検出装置に適用すると、デジタル回路基板で発生した熱が、回路基板を伝わってアナログ回路基板に伝達することを防止することができる。
しかしながら、特許文献1を適用した力検出装置では、デジタル回路基板で発生した熱を外部に放熱する構造を有していないので、そのデジタル回路基板で発生した熱が、内部にこもってしまい、アナログ回路基板に伝わり、リーク電流が増大し、出力ドリフトが増大するという問題がある。
本発明の目的は、第2の回路基板で発生した熱が第1の回路基板に伝わることを抑制することができ、力検出の精度を向上させることができ、また、小型化を図ることができる力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、第2の回路基板で発生した熱が第1の回路基板に伝わることを抑制することができる。すなわち、まずは、第1の回路基板と第2の回路基板とが分離しているので、第2の回路基板で発生した熱が回路基板を伝わって第1の回路基板に伝わることを防止することができる。そして、第2の回路基板で発生した熱を第1の基板を介して外部に放熱することができ、これにより、その第2の回路基板で発生した熱が第1の回路基板に伝わることを抑制することができる。これによって、第1の回路基板におけるリーク電流を抑制することができ、出力ドリフトを低減することができ、力検出の精度を向上させることができる。
また、第1の基板と第2の基板との間に、第1の回路基板および第2の回路基板が配置されているので、装置の小型化を図ることができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、前記第1の基板の外周部に配置されており、
前記第1の基板は、前記固定部材と前記第1の基板の中心との間に設けられた凹部を有することが好ましい。
これにより、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制することができる。これにより、第2の回路基板で発生した熱による固定部材の熱膨張を抑制することができ、これによって、検出する外力以外の素子に加わる力の変動を抑制することができ、より精度の高い力検出を行うことができる。
本発明の力検出装置では、前記凹部は、前記第1の基板の前記固定部材と前記第2の回路基板との間に設けられていることが好ましい。
これにより、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
本発明の力検出装置では、前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板を囲む環状の溝であることが好ましい。
これにより、簡易な構造で、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
本発明の力検出装置では、前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板と重なっていることが好ましい。
これにより、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
本発明の力検出装置では、前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板の発熱源の少なくとも一部を囲む環状の溝であることが好ましい。
これにより、簡易な構造で、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、前記第2の回路基板の発熱源よりも外周側に配置されていることが好ましい。
これにより、第2の回路基板で発生した熱が第1の基板を介して固定部材に伝わることを抑制する効果を高めることができる。
本発明の力検出装置では、前記第1の基板は、前記第2の基板側に向って突出し、前記素子を支持する支持部を有することが好ましい。
これにより、素子の形状を工夫することなく、素子を支持することができる。
本発明の力検出装置では、前記素子は、前記第1の基板と前記第2の基板とで挟持されていることが好ましい。
これにより、より精度の高い力検出を行うことができる。
本発明の力検出装置では、複数の前記素子を有し、
前記各素子は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されていることが好ましい。
これにより、偏りなく外力を検出することができる。
また、3つ以上の素子を有することにより、6軸力、すなわち、x、y、z軸方向の並進力成分(せん断力)およびx、y、z軸周りの回転力成分(モーメント))を検出することができる。
本発明のロボットは、アームと、
前記アーム設けられたエンドエフェクタと、
前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、エンドエフェクタの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に作業を実行することができる。
本発明の電子部品搬送装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品搬送作業を実行することができる。
本発明の電子部品検査装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品検査作業を実行することができる。
本発明の部品加工装置は、工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
前記工具に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックすることにより、部品加工装置は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置が検出する外力によって、工具の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
本発明の移動体は、移動のための動力を供給する動力部と、
前記移動により発生する外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
前記素子と前記第2の基板とが接触し、
前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出でき、移動体は、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
本発明の力検出装置の第1実施形態を示す図である。 図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。 本発明の力検出装置の第2実施形態を示す図である。 本発明の力検出装置の第3実施形態を示す図である。 本発明の力検出装置の第4実施形態を示す平面図である。 図6に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。
以下、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置の第1実施形態を示す図であり、図1(a)は、断面図、図1(b)は、平面図である。図2は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。図3は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1(a)中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示す力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた外力を検出する機能を有する。
図1に示すように、力検出装置1は、第1の基板(第1の部材)2と、第1の基板2から所定の間隔を隔てて配置され、第1の基板2に対向する第2の基板(第2の部材)3と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、加えられた外力に応じて信号を出力する電荷出力素子(素子)10が搭載されたアナログ回路基板(第1の回路基板)4と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、アナログ回路基板4から離間してアナログ回路基板4と対向配置され、かつアナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板(第2の回路基板)5と、第1の基板2と第2の基板3とを固定する2つの与圧ボルト(固定部材)71とを備えている。
電荷出力素子10は、外力の検出に用いられる電荷(信号)を取得するための素子である。
電荷出力素子10は、アナログ回路基板4の第2の基板3側の面に配置され、アナログ回路基板4ごと、第1の基板2と第2の基板3とで挟持されている。なお、第1の基板2と、第2の基板3とのいずれを力が加わる側の基板としてもよいが、本実施形態では、第2の基板3を力が加わる側の基板として説明する。また、電荷出力素子10は、アナログ回路基板4の第1の基板2側の面に配置されていてもよい。
第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視で、その外形形状は、円形をなしている。なお、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。
また、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の各素子および各配線以外の部位、デジタル回路基板5の各素子および各配線以外の部位の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。但し、第2の基板3は、伝熱性を有するもの、すなわち、熱伝導率が比較的高いもの、例えば、各種の金属材料等が好ましい。
また、電荷出力素子10の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の中央部に配置されている。
この場合、第1の基板2の第2の基板3側の面の中央部には、第2の基板3側に向って突出する支持部21が形成されている。支持部21の形状は特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、支持部21は、電荷出力素子10と同様の形状をなし、その上面は、平面になっている。そして、アナログ回路基板4は、支持部21の上部に固定されており、電荷出力素子10は、支持部21に支持され、その支持部21と第2の基板3とで挟持されている。すなわち、電荷出力素子10は、支持部21および第2の基板3に接触している。
図2に示すように、アナログ回路基板4は、搭載された電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する変換出力回路90aと、電荷Qzを電圧Vzに変換する変換出力回路90bと、電荷Qyを電圧Vyに変換する変換出力回路90cとを備えている。
また、デジタル回路基板5は、加えられた外力を検出する外力検出回路40を備えている。このデジタル回路基板5は、アナログ回路基板4から離間しており、アナログ回路基板4よりも第1の基板2側、すなわち、アナログ回路基板4と第1の基板2との間に配置されている。また、デジタル回路基板5は、第1の基板2に支持され、その第1の基板2に接触している。これにより、デジタル回路基板5で発生した熱が回路基板を伝わってアナログ回路基板4に伝わることを防止することができ、また、デジタル回路基板5で発生した熱は、第1の基板2を介して外部に放熱される。
また、アナログ回路基板4の出力端子と、デジタル回路基板5の入力端子とは、コネクター81により電気的に接続されている。なお、アナログ回路基板4の出力端子とデジタル回路基板5の入力端子とを電気的に接続する接続部材としては、コネクターに限らず、この他、例えば、配線が設けられ、可撓性を有するフレキシブル基板等が挙げられる。
第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71により、固定されている。各与圧ボルト71は、その頭部が第2の基板3側に配置され、第1の基板2に螺合している。なお、各与圧ボルト71は、その頭部が第1の基板2側に配置され、第2の基板3に螺合していてもよい。また、与圧ボルト71による「固定」は、2つの固定対象物の互いの所定量の移動を許容しつつ行われる。具体的には、第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71により、互いの所定量の第1の基板2、第2の基板3の面方向の移動が許容されつつ固定される。
そして、この与圧ボルト71により、各電荷出力素子10に、所定の大きさのZ軸方向の圧力、すなわち、与圧が加えられる。なお、前記与圧の大きさは、特に限定されず、適宜設定される。また、与圧ボルト71の数は、2つに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3の周方向に沿って、等角度間隔(180°間隔)に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。また、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3の外周部、すなわち、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5よりも外周側に配置されている。これにより、各与圧ボルト71は、内部の発熱源であるデジタル回路基板5の発熱源よりも外周側に位置する。
<電荷出力素子(素子)>
電荷出力素子10は、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
図3に示すように、電荷出力素子10は、グランド(基準電位点)に接地された4つのグランド電極層11と、β軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する第1のセンサ12と、γ軸に平行な外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する第2のセンサ13と、α軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する第3のセンサ14とを有し、グランド電極層11と各センサ12、13、14は交互に積層されている。なお、図3において、グランド電極層11およびセンサ12、13、14の積層方向をγ軸方向とし、γ軸方向に直交し且つ互いに直交する方向をそれぞれα軸方向、β軸方向としている。
図示の構成では、図3中の下側から、第1のセンサ12、第2のセンサ13、第3のセンサ14の順で積層されているが、本発明はこれに限られない。センサ12、13、14の積層順は任意である。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、クロム、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。また、グランド電極層11の1例としては、クロム、金、クロムをこの順序で積層してなる積層体等が挙げられる。なお、グランド電極層11は、グランドの機能を有していない電極層に変更してもよい。
第1のセンサ12は、β軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する機能を有する。第1のセンサ12は、β軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、β軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第1のセンサ12は、第1の結晶軸CA1を有する第1の圧電体層121と、第1の圧電体層121と対向して設けられ、第2の結晶軸CA2を有する第2の圧電体層123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられ、電荷Qを出力する出力電極層122を有する。
第1の圧電体層121はβ軸の負方向に配向した第1の結晶軸CA1を有する圧電体によって構成されている。第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その結果、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2の圧電体層123は、β軸の正方向に配向した第2の結晶軸CA2を有する圧電体によって構成されている。第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その結果、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
このように、第1の圧電体層121の第1の結晶軸CA1は、第2の圧電体層123の第2の結晶軸CA2の方向と反対方向を向いている。これにより、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123のいずれか一方のみと、出力電極層122によってセンサ12を構成する場合と比較して、出力電極層122近傍に集まる正電荷または負電荷を増加させることができる。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qを増加させることができる。
なお、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の構成材料としては、水晶、トパーズ、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等が挙げられる。これらの中でも特に、水晶が好ましい。水晶により構成された圧電体層は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有するためである。また、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層122は、第1の圧電体層121内および第2の圧電体層123内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qyとして出力する機能を有する。前述のように、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、正の電荷Qyが出力される。一方、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、負の電荷Qyが出力される。
また、出力電極層122の幅は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の幅以上であることが好ましい。出力電極層122の幅が、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123よりも狭い場合、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123の一部は出力電極層122と接しない。そのため、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123に生じた電荷の一部を出力電極層122から出力できない場合がある。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qyが減少してしまう。なお、後述する出力電極層132、142についても同様である。
第2のセンサ13は、γ軸に沿って加えられた(受けた)外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する機能を有する。第2のセンサ13は、γ軸に平行な圧縮力に応じて正電荷を出力し、γ軸に平行な引張力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第2のセンサ13は、第3の結晶軸CA3を有する第3の圧電体層131と、第3の圧電体層131と対向して設けられ、第4の結晶軸CA4を有する第4の圧電体層133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられ、電荷Qzを出力する出力電極層132を有する。
第3の圧電体層131は、γ軸の正方向に配向した第3の結晶軸CA3を有する圧電体によって構成されている。第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第4の圧電体層133は、γ軸の負方向に配向した第4の結晶軸CA4を有する圧電体によって構成されている。第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第3の圧電体層131および第4の圧電体層133の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第3の圧電体層131および第4の圧電体層133のように、層の面方向に垂直な外力(圧縮/引張力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Xカット水晶により構成することができる。
出力電極層132は、第3の圧電体層131内および第4の圧電体層133内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qzとして出力する機能を有する。前述のように、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、正の電荷Qzが出力される。一方、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な引張力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、負の電荷Qzが出力される。
第3のセンサ14は、α軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する機能を有する。第3のセンサ14は、α軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、α軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第3のセンサ14は、第5の結晶軸CA5を有する第5の圧電体層141と、第5の圧電体層141と対向して設けられ、第6の結晶軸CA6を有する第6の圧電体層143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられ、電荷Qxを出力する出力電極層142を有する。
第5の圧電体層141は、α軸の負方向に配向した第5の結晶軸CA5を有する圧電体によって構成されている。第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第6の圧電体層143は、α軸の正方向に配向した第6の結晶軸CA6を有する圧電体によって構成されている。第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様に、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層142は、第5の圧電体層141内および第6の圧電体層143内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qxとして出力する機能を有する。前述のように、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、正の電荷Qxが出力される。一方、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、負の電荷Qxが出力される。
このように、第1のセンサ12、第2のセンサ13、および第3のセンサ14は、各センサの力検出方向が互いに直交するように積層されている。これにより、各センサは、それぞれ、互いに直交する力成分に応じて電荷を誘起することができる。そのため、電荷出力素子10は、3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿った外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力することができる。
<変換出力回路>
図2に示すように、電荷出力素子10には、変換出力回路(電荷/電圧変換部)90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換して電圧Vyを出力する機能を有する。変換出力回路90cは、オペアンプ91と、コンデンサー92と、スイッチング素子93とを有する。オペアンプ91の第1の入力端子(マイナス入力)は、電荷出力素子10aの出力電極層122に接続され、オペアンプ91の第2の入力端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ91の出力端子は、外力検出回路40に接続されている。コンデンサー92は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子93は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー92と並列接続されている。また、スイッチング素子93は、駆動回路(図示せず)に接続されており、駆動回路からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子93はスイッチング動作を実行する。
スイッチング素子93がオフの場合、電荷出力素子10から出力された電荷Qyは、静電容量C1を有するコンデンサー92に蓄えられ、電圧Vyとして外力検出回路40に出力される。次に、スイッチン素子93がオンになった場合、コンデンサー92の両端子間が短絡される。その結果、コンデンサー92に蓄えられた電荷Qyは、放電されて0クーロンとなり、外力検出回路40に出力される電圧Vは、0ボルトとなる。スイッチング素子93がオンとなることを、変換出力回路90cをリセットするという。なお、理想的な変換出力回路90cから出力される電圧Vyは、電荷出力素子10から出力される電荷Qyの蓄積量に比例する。
スイッチング素子93は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子である。半導体スイッチング素子は、機械式スイッチと比べて小型および軽量であるので、力検出装置1aの小型化および軽量化に有利である。以下、代表例として、スイッチング素子93としてMOSFETを用いた場合を説明する。
スイッチング素子93は、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を有している。スイッチング素子93のドレイン電極またはソース電極の一方がオペアンプ91の第1の入力端子に接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がオペアンプ91の出力端子に接続されている。また、スイッチング素子93のゲート電極は、駆動回路(図示せず)に接続されている。
各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93には、同一の駆動回路が接続されていてもよいし、それぞれ異なる駆動回路が接続されていてもよい。各スイッチング素子93には、駆動回路から、全て同期したオン/オフ信号が入力される。これにより、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93の動作が同期する。すなわち、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93のオン/オフタイミングは一致する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vxと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vyとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター(AD変換部)401と、ADコンバーター401に接続された演算部402と、各電源部(図示せず)を有する。なお、各電源部は、入力された電源電圧を所定の大きさの電圧に変換する機能を有し、前記変換された各電圧は、必要な各部に入力される。
ADコンバーター401は、電圧Vx、Vy、Vzをアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzは、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vxを出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vyを出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vzを出力する。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzに対して、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等の各処理を行う。そして、演算部402は、電荷出力素子10から出力される電荷Qx、Qy、Qzの蓄積量に比例する3つの信号を出力する。この3つの信号は、電荷出力素子10に加えられた3軸力(せん断力および圧縮/引張力)に対応するので、力検出装置1は、電荷出力素子10に加えられた3軸力を検出することができる。
以上説明したように、この力検出装置1によれば、デジタル回路基板5で発生した熱がアナログ回路基板4に伝わることを抑制することができる。すなわち、まずは、アナログ回路基板4と、デジタル回路基板5とが分離しているので、デジタル回路基板5で発生した熱が回路基板を伝わってアナログ回路基板4に伝わることを防止することができる。そして、デジタル回路基板5で発生した熱を第1の基板2を介して外部に放熱することができ、これにより、そのデジタル回路基板5で発生した熱がアナログ回路基板4に伝わることを抑制することができる。これによって、アナログ回路基板4におけるリーク電流を抑制することができ、出力ドリフトを低減することができ、力検出の精度を向上させることができる。
また、第1の基板2と第2の基板3との間に、アナログ回路基板4およびデジタル回路基板5が配置されているので、装置の小型化を図ることができる。
<第2実施形態>
図4は、本発明の力検出装置の第2実施形態を示す図であり、図4(a)は、断面図、図4(b)は、図4(a)中のA−A線での断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図4(a)中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の力検出装置1では、第1の基板2は、与圧ボルト71よりも内周側、すなわち、与圧ボルト71と第1の基板2の中心との間に設けられた溝(凹部)22を有している。
この溝22は、第1の基板2のデジタル回路基板5よりも外周側、すなわち、与圧ボルト71とデジタル回路基板5との間に形成されている。また、溝22の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、溝22は、第1の基板2の平面視で、円環状(環状)をなしている。そして、溝22は、第1の基板2の平面視で、デジタル回路基板5を囲っている。
この溝22により、デジタル回路基板5で発生した熱が第1の基板2を介して与圧ボルト71に伝わることを抑制することができる。これにより、デジタル回路基板5で発生した熱による与圧ボルト71の熱膨張を抑制することができ、これによって、検出する外力以外の電荷出力素子10に加わる力の変動を抑制することができ、より精度の高い力検出を行うことができる。
また、溝22の寸法は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、溝22の深さ(高さ)dは、1mm以上であることが好ましく、1mm以上、1.5mm以下であることがより好ましい。溝22の深さdが前記下限値よりも小さいと、他の条件によっては、デジタル回路基板5で発生した熱が第1の基板2を介して与圧ボルト71に伝わることを抑制する効果が低下する。また、溝22の深さdが前記上限値よりも大きいと、他の条件によっては、第1の基板2の強度が低下する。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、溝22内に、例えば、断熱性を有する断熱材が充填されていてもよい。その断熱材の構成材料としては、断熱性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、各種有機材料、各種無機材料を用いることができる。また、断熱材は、断熱性向上のため、微細な多数の空孔が形成された多孔質体で構成されてもよい。また、断熱材は、織物または編み物、あるいは、不織布のような形態をなすものであってもよい。
また、溝22は、必ずしも1周に亘って設けられていなくてもよい。
また、本実施形態では、凹部は、有底の溝22であるが、第1の基板2を貫通する孔であってもよい。
<第3実施形態>
図5は、本発明の力検出装置の第3実施形態を示す図であり、図5(a)は、断面図、図5(b)は、図5(a)中のB−B線での断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図5(a)中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
以下、第3実施形態について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示すように、第3実施形態の力検出装置1では、溝22は、第1の基板2の平面視で、デジタル回路基板5と重なっている。
そして、溝22は、第1の基板2の平面視で、デジタル回路基板5の発熱源である、ADコンバーター401、演算部402、各電源部(図示せず)の少なくとも一部を囲っている。なお、溝22は、デジタル回路基板5の発熱源の一部を囲っていればよいが、その発熱源の全部を囲っていることが好ましい。
この力検出装置1によれば、前述した第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態では、溝22は、第1の基板2の平面視で、その全体がデジタル回路基板5と重なっているが、その一部がデジタル回路基板5と重なっていてもよい。
<第4実施形態>
図6は、本発明の力検出装置の第4実施形態を示す平面図である。図7は、図6に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、第4実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図6に示す第4実施形態の力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、6軸力(x、y、z軸方向の並進力成分(せん断力)およびx、y、z軸周りの回転力成分(モーメント))を検出する機能を有する。
図6に示すように、力検出装置1は、電荷出力素子10を4つ、与圧ボルト71を4つ有している。各電荷出力素子10の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。また、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いた状態で回路基板4に搭載されているが、これに限定されるものではない。
なお、電荷出力素子10の数は、前記4つに限定されるものではなく、例えば、2つ、3つ、または5つ以上でもよい。但し、電荷出力素子10の数は、複数であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。なお、力検出装置1は、少なくとも3つの電荷出力素子10を有していれば、6軸力を検出可能である。電荷出力素子10が3つの場合、電荷出力素子10の数が少ないので、力検出装置1を軽量化することができる。また、電荷出力素子10が図示のように4つの場合、後述する非常に単純な演算によって6軸力を求めることができるので、演算部402を簡略化することができる。
また、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71の数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。
また、各与圧ボルト71は、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5よりも外周側に配置されている。これにより、各与圧ボルト71は、内部の発熱源であるデジタル回路基板5の発熱源よりも外周側に位置する。なお、各与圧ボルト71は、デジタル回路基板5の発熱源よりも外周側であれば、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5を貫通していてもよい。
また、各与圧ボルト71は、隣り合う2つの電荷出力素子10の中間位置に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。なお、例えば、与圧ボルト71の数を8つに変更し、1対の与圧ボルト71が電荷出力素子10を挟んで電荷出力素子10の両側に位置していてもよい。
<変換出力回路>
図7に示すように、各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路(電荷/電圧変換部)90a、90b、90cが接続されている。各変換回路90a、90b、90cは、前述した第1、第2実施形態の変換出力回路90a、90b、90cと同様であるので、その説明は省略する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、変換出力回路90cから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター(AD変換部)401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4をアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4は、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4を出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4を出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4を出力する。
また、第1の基板2および第2の基板3は、互いにx軸周りに回転する相対変位、y軸周りに回転する相対変位、およびz軸周りに回転する相対変位が可能であり、各回転に伴う外力を電荷出力素子10に伝達することが可能である。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4に基づき、x軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを演算する機能を有する。各力成分は、以下の式により求めることができる。
Fx=Vx1+Vx2+Vx3+Vx4
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
このように、力検出装置1は、6軸力を検出することができる。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第4実施形態は、第2、第3実施形態にも適用することができる。
<単腕ロボットの実施形態>
次に、図8に基づき、本発明のロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8は、本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図8の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530と、アーム520とエンドエフェクタ530との間に設けられた力検出装置100とを有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクタ530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクタ530は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム520の駆動によりエンドエフェクタ530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置100は、エンドエフェクタ530に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクタ530の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、単腕ロボット500は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
<複腕ロボットの実施形態>
次に、図9に基づき、本発明のロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9は、本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図9の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクタ640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクタ640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクタ640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクタ640bとの間に設けられた力検出装置100を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台610は、第1のアーム620および第2のアーム630を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bは、対象物を把持する機能を有する。第1のエンドエフェクタ640aは、第1の指641aおよび第2の指642aを有している。第2のエンドエフェクタ640bは、第1の指641bおよび第2の指642bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクタ640aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641aおよび第2の指642aの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630の駆動により第2のエンドエフェクタ640bが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641bおよび第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置100は第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bに加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を基台610の制御部にフィードバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、複腕ロボット600は、第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
<電子部品検査装置および電子部品搬送装置の実施形態>
次に、図10、図11に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10は、本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図11は、本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
図10の電子部品検査装置700は、基台710と、基台710の側面に立設された支持台720とを有する。基台710の上面には、検査対象の電子部品711が載置されて搬送される上流側ステージ712uと、検査済みの電子部品711が載置されて搬送される下流側ステージ712dとが設けられている。また、上流側ステージ712uと下流側ステージ712dとの間には、電子部品711の姿勢を確認するための撮像装置713と、電気的特性を検査するために電子部品711がセットされる検査台714とが設けられている。なお、電子部品711の例として、半導体、半導体ウェハー、CLDやOLED等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサ、インクジェットヘッド、各種MEMSデバイス等などが挙げられる。
また、支持台720には、基台710の上流側ステージ712uおよび下流側ステージ712dと平行な方向(Y方向)に移動可能にYステージ731が設けられており、Yステージ731からは、基台710に向かう方向(X方向)に腕部732が延設されている。また、腕部732の側面には、X方向に移動可能にXステージ733が設けられている。また、Xステージ733には、撮像カメラ734と、上下方向(Z方向)に移動可能なZステージを内蔵した電子部品搬送装置740が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端側には、電子部品711を把持する把持部741が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端と、把持部741との間には、力検出装置100が設けられている。更に、基台710の前面側には、電子部品検査装置700の全体の動作を制御する制御装置750が設けられている。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
電子部品検査装置700は、以下のようにして電子部品711の検査を行う。最初に、検査対象の電子部品711は、上流側ステージ712uに載せられて、検査台714の近くまで移動する。次に、Yステージ731およびXステージ733を動かして、上流側ステージ712uに載置された電子部品711の真上の位置まで電子部品搬送装置740を移動させる。このとき、撮像カメラ734を用いて電子部品711の位置を確認することができる。そして、電子部品搬送装置740内に内蔵されたZステージを用いて電子部品搬送装置740を降下させ、把持部741で電子部品711を把持すると、そのまま電子部品搬送装置740を撮像装置713の上に移動させて、撮像装置713を用いて電子部品711の姿勢を確認する。次に、電子部品搬送装置740に内蔵されている微調整機構を用いて電子部品711の姿勢を調整する。そして、電子部品搬送装置740を検査台714の上まで移動させた後、電子部品搬送装置740に内蔵されたZステージを動かして電子部品711を検査台714の上にセットする。電子部品搬送装置740内の微調整機構を用いて電子部品711の姿勢が調整されているので、検査台714の正しい位置に電子部品711をセットすることができる。次に、検査台714を用いて電子部品711の電気的特性検査が終了した後、今度は検査台714から電子部品711を取り上げ、Yステージ731およびXステージ733を動かして、下流側ステージ712d上まで電子部品搬送装置740を移動させ、下流側ステージ712dに電子部品711を置く。最後に、下流側ステージ712dを動かして、検査が終了した電子部品711を所定位置まで搬送する。
図11は、力検出装置100を含む電子部品搬送装置740を示す図である。電子部品搬送装置740は、把持部741と、把持部741に接続された6軸力検出装置100と、6軸力検出装置100を介して把持部741に接続された回転軸742と、回転軸742に回転可能に取り付けられた微調整プレート743を有する。また、微調整プレート743は、ガイド機構(図示せず)によってガイドされながら、X方向およびY方向に移動可能である。
また、回転軸742の端面に向けて、回転方向用の圧電モーター744θが搭載されており、圧電モーター744θの駆動凸部(図示せず)が回転軸742の端面に押しつけられている。このため、圧電モーター744θを動作させることによって、回転軸742(および把持部741)をθ方向に任意の角度だけ回転させることが可能である。また、微調整プレート743に向けて、X方向用の圧電モーター744xと、Y方向用の圧電モーター744yとが設けられており、それぞれの駆動凸部(図示せず)が微調整プレート743の表面に押しつけられている。このため、圧電モーター744xを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をX方向に任意の距離だけ移動させることができ、同様に、圧電モーター744yを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をY方向に任意の距離だけ移動させることが可能である。
また、検出装置100は、把持部741に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を制御装置750にフィードバックすることにより、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、把持部741の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より安全な作業を実行可能である。
<部品加工装置の実施形態>
次に、図12に基づき、本発明の部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12は、本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図12の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置100と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台810は、被加工部品860を載置し、固定するための台である。支柱820は、送り機構830を固定するための柱である。送り機構830は、工具変位部840を昇降させる機能を有する。送り機構830は、送り用モーター831と、送り用モーター831からの出力に基づいて工具変位部840を昇降させるガイド832を有する。工具変位部840は、工具850に回転、振動等の変位を与える機能を有する。工具変位部840は、変位用モーター841と、変位用モーター841に連結された主軸(図示せず)の先端に設けられた工具取付け部843と、工具変位部840に取り付けられ主軸を保持する保持部842とを有する。工具850は、工具変位部840の工具取付け部843に、力検出装置1を介して取り付けられ、工具変位部840から与えられる変位に応じて被加工部品860を加工するために用いられる。工具850は、特に限定されないが、例えば、レンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、カッター、丸のこ、ニッパ、錐、ドリル、フライス等である。
力検出装置100は、工具850に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する外力を送り用モーター831や変位用モーター841にフィードバックすることにより、部品加工装置800は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する外力によって、工具850の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具850に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置800は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
<移動体の実施形態>
次に、図13に基づき、本発明の移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13は、本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図13の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
移動体900は、本体910(例えば、乗り物の筐体、ロボットのメインボディ等)と、本体910を移動させるための動力を供給する動力部920と、本体910の移動により発生する外力を検出する本発明の力検出装置100と、制御部930を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置100は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置100によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置100から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
以上、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、素子と第2の基板とが、直接、接触しているが、本発明では、これに限定されず、素子と第2の基板とが、間接的に接触していてもよい。すなわち、素子と第2の基板との間に他の部材や層が介在していてもよい。
また、前記実施形態では、第2の回路基板と第1の基板とが、直接、接触しているが、本発明では、これに限定されず、第2の回路基板と第1の基板とが、間接的に接触していてもよい。すなわち、第2の回路基板と第1の基板第2の回路基板と第1の基板との間に他の部材や層が介在していてもよい。
また、本発明では、固定部材として、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有していないものを用いてもよい。
また、本発明のロボットは、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
1…力検出装置 2…第1の基板 21…支持部 22…溝 3…第2の基板 4…アナログ回路基板 40…外力検出回路 401…ADコンバーター 402…演算部 5…デジタル回路基板 71…与圧ボルト 81…コネクター 90a、90b、90c…変換出力回路 91…オペアンプ 92…コンデンサー 93…スイッチング素子 10…電荷出力素子(素子)11…グランド電極層 12…第1のセンサ 121…第1の圧電体層 122…出力電極層 123…第2の圧電体層 13…第2のセンサ 131…第3の圧電体層 132…出力電極層 133…第4の圧電体層 14…第3のセンサ 141…第5の圧電体層 142…出力電極層 143…第6の圧電体層 500…単腕ロボット 510…基台 520…アーム 521…第1のアーム要素 522…第2のアーム要素 523…第3のアーム要素 524…第4のアーム要素 525…第5のアーム要素 530…エンドエフェクタ 531…第1の指 532…第2の指 600…複腕ロボット 610…基台 620…第1のアーム 621…第1のアーム要素 622…第2のアーム要素 630…第2のアーム 631…第1のアーム要素 632…第2のアーム要素 640a…第1のエンドエフェクタ 641a…第1の指 642a…第2の指 640b…第2のエンドエフェクタ 641b…第1の指 642b…第2の指 700…電子部品検査装置 710…基台 711…電子部品 712u…上流側ステージ 712d…下流側ステージ 713…撮像装置 714…検査台 720…支持台 731…Yステージ 732…腕部 733…Xステージ 734…撮像カメラ 740…電子部品搬送装置 741…把持部 742…回転軸 743…微調整プレート 744x、744y、744θ…圧電モーター 750…制御装置 800…部品加工装置 810…基台 820…支柱 830…送り機構 831…送り用モーター 832…ガイド 840…工具変位部 841…変位用モーター 842…保持部 843…工具取付け部 850…工具 860…被加工部品 900…移動体 910…本体 920…動力部 930…制御部 CA1…第1の結晶軸 CA2…第2の結晶軸 CA3…第3の結晶軸 CA4…第4の結晶軸 CA5…第5の結晶軸 CA6…第6の結晶軸

Claims (15)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする力検出装置。
  2. 前記固定部材は、前記第1の基板の外周部に配置されており、
    前記第1の基板は、前記固定部材と前記第1の基板の中心との間に設けられた凹部を有する請求項1に記載の力検出装置。
  3. 前記凹部は、前記第1の基板の前記固定部材と前記第2の回路基板との間に設けられている請求項2に記載の力検出装置。
  4. 前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板を囲む環状の溝である請求項2または3に記載の力検出装置。
  5. 前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板と重なっている請求項2に記載の力検出装置。
  6. 前記凹部は、前記第1の基板の平面視で、前記第2の回路基板の発熱源の少なくとも一部を囲む環状の溝である請求項2または5に記載の力検出装置。
  7. 前記固定部材は、前記第2の回路基板の発熱源よりも外周側に配置されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の力検出装置。
  8. 前記第1の基板は、前記第2の基板側に向って突出し、前記素子を支持する支持部を有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の力検出装置。
  9. 前記素子は、前記第1の基板と前記第2の基板とで挟持されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の力検出装置。
  10. 複数の前記素子を有し、
    前記各素子は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出装置。
  11. アームと、
    前記アーム設けられたエンドエフェクタと、
    前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とするロボット。
  12. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする電子部品搬送装置。
  13. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記電子部品を検査する検査部と
    前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする電子部品検査装置。
  14. 工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
    前記工具に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする部品加工装置。
  15. 移動のための動力を供給する動力部と、
    前記移動により発生する外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて電荷を出力する素子及び前記電荷を電圧に変換する電荷/電圧変換部が設けられた第1の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられ、前記第1の回路基板から離間して前記第1の回路基板と対向配置され、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換部が設けられた第2の回路基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板とを固定する複数の固定部材とを備え、
    前記素子と前記第2の基板とが接触し、
    前記第2の回路基板と前記第1の基板とが接触していることを特徴とする移動体。
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