JP2014196921A - 力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 - Google Patents

力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】熱膨張による測定誤差を抑制することができる力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を提供する。
【解決手段】力検出装置は、第1の基板2と、前記第1の基板と対向配置された第2の基板3と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部6と、前記中間部6と前記第2の基板3との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子10と、前記第1の基板2と前記第2の基板3と固定する固定部材71、72と、前記第1の基板2と前記中間部6との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材82と、前記第2の基板3と前記素子6との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材83とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に関する。
近年、生産効率向上を目的として、工場等の生産施設への産業用ロボット導入が進められている。このような産業ロボットは、1軸または複数軸方向に対して駆動可能なアームと、アーム先端側に取り付けられる、ハンド、部品検査用器具または部品搬送用器具等のエンドエフェクタとを備えており、部品の組み付け作業、部品加工作業等の部品製造作業、部品搬送作業および部品検査作業等を実行することができる。
このような産業用ロボットにおいては、例えば、アームとエンドエフェクタとの間に、力検出装置が設けられている。産業用ロボットに用いられる力検出装置としては、例えば、特許文献1に開示されているような力検出装置が用いられる。特許文献1に記載の力検出装置は、1対の押圧板と、その1対の押圧板の間に設けられた複数の水晶圧電素子とを備えている。前記押圧板に外力が加わると、1対の押圧板が相対的に変位し、水晶圧電素子により、1対の押圧板間の力が検出される。このような水晶圧電素子を用いた力検出装置では、外力による水晶圧電素子の変形が電圧に変換され、出力される。また、水晶圧電素子に与圧を加える与圧ボルトにより、1対の押圧板が固定される。
特開2011−80586号公報
しかしながら、従来の力検出装置では、断熱構造を有していないので、外部の発熱源からの熱伝達により力検出装置の検出部等に温度変化が生じ、これにより、水晶圧電素子を支持する中間部、水晶圧電素子に与圧を加えている与圧ボルト等が熱膨張する。これにより、前記中間部の熱膨張と前記与圧ボルトの熱膨張とに差があると、その熱膨張の差に応じた力が水晶圧電素子に加わり、これによって、水晶圧電素子がその熱膨張によって生じた力を検知し、出力が変化してしまう。このため、変動する環境下での使用に支障を来す。
本発明の目的は、熱膨張による測定誤差を抑制することができる力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする。
これにより、熱膨張による測定誤差を抑制し、測定精度を向上させることができる。
すなわち、外部から第1の基板や第2の基板に熱が伝達された場合、第1の断熱部材、第2の断熱部材により、固定部材、中間部、素子にその熱が伝達されることを防止または抑制することができる。これにより、固定部材の線膨張と、中間部の線膨張との差を0に近づけることができ、これによって、検出する外力以外の素子に加わる力の変動を抑制することができ、測定精度を向上させることができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、柱状の部位を有し、
前記固定部材の一端部は、前記中間部に固定されていることが好ましい。
これにより、中間部を介して第1の基板と第2の基板とを固定することができる。
本発明の力検出装置では、頭部および柱状の部位を有し、前記第1の基板と前記中間部とを固定する中間部固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部固定部材の前記頭部との間に設けられ、断熱性を有する第3の断熱部材とを有することが好ましい。
これにより、第1の基板と中間部とを容易に固定することができ、また、外部から第1の基板に熱が伝達された場合、第3の断熱部材により、中間部固定部材にその熱が伝達されることを防止または抑制することができる。
本発明の力検出装置では、柱状の部位を有し、
前記固定部材の一端部は、前記第1の基板に固定されていることが好ましい。
これにより、中間部を介すことなく第1の基板と第2の基板とを固定することができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、ボルトと、前記ボルトと螺合するナットとを有することが好ましい。
これにより、容易に、第1の基板と第2の基板とを固定することができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、他端部に頭部を有しており、
前記第2の基板と前記固定部材の前記頭部との間に、断熱性を有する第4の断熱部材を有することが好ましい。
これにより、外部から第2の基板に熱が伝達された場合、第4の断熱部材により、中間部固定部材にその熱が伝達されることを防止または抑制することができる。
本発明の力検出装置では、前記中間部は、前記第2の基板側に凸部を有し、
前記素子は、前記凸で支持されていることが好ましい。
これにより、簡易な構造で素子を支持することができる。
本発明の力検出装置では、前記固定部材は、ボルトを有することが好ましい。
これにより、容易に前記固定を行うことができる。
本発明の力検出装置では、前記素子は、前記第2の基板と前記中間部とで挟持されていることが好ましい。
これにより、素子に与圧を加えることができる。
本発明の力検出装置では、複数の前記固定部材を有し、
前記各固定部材は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されていることが好ましい。
これにより、バランス良く第1の基板と第2の基板とを固定することができる。
本発明の力検出装置では、複数の前記素子を有し、
前記各素子は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されていることが好ましい。
これにより、偏りなく外力を検出することができる。
本発明のロボットは、アームと、
前記アームに設けられたエンドエフェクタと、
前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、エンドエフェクタの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に作業を実行することができる。
本発明の電子部品搬送装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品搬送作業を実行することができる。
本発明の電子部品検査装置は、モーターと、
前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と
前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品検査作業を実行することができる。
本発明の部品加工装置は、工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
前記工具に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックすることにより、部品加工装置は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置が検出する外力によって、工具の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
本発明の移動体は、移動のための動力を供給する動力部と、
前記移動により発生する外力を検出する力検出装置とを備え、
前記力検出装置は、第1の基板と、
前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出でき、移動体は、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
本発明の力検出装置の第1実施形態を示す図である。 図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。 本発明の力検出装置の第2実施形態を示す図である。 本発明の力検出装置の第3実施形態を示す平面図である。 図5中のA−A線での断面図である。 図5に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。 本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。 本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。
以下、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置の第1実施形態を示す断面図であり、図1(a)は、断面図、図1(b)は、平面図である。図2は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。図3は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1(a)中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
図1に示す力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた外力を検出する機能を有する。
力検出装置1は、第1の基板(第1の部材)2と、第1の基板2から所定の間隔を隔てて配置され、第1の基板2に対向する第2の基板(第2の部材)3と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、加えられた外力に応じて信号を出力する電荷出力素子(素子)10が搭載されたアナログ回路基板4と、アナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板5と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、電荷出力素子10を支持する支持部(中間部)6と、頭部712および柱状の部位を有する2つの与圧ボルト(固定部材)71と、頭部722および柱状の部位を有する2つの固定ボルト(中間部固定部材)72と、断熱性を有する4つの断熱ワッシャー(第3、第4の断熱部材)81と、断熱性を有する断熱板(第1の断熱部材)82、断熱板(第2の断熱部材)83とを備えている。なお、各断熱ワッシャー81、断熱板82、断熱板83は、それぞれ、断熱効果を有するものであればよく、例えば、材質等は、同一であってもよく、また、異なっていてもよい。
電荷出力素子10は、アナログ回路基板4の第2の基板3側の面に配置され、アナログ回路基板4ごと第2の基板3と支持部6とで挟持されている。なお、第1の基板2と、第2の基板3とのいずれを力が加わる側の基板としてもよいが、本実施形態では、第2の基板3を力が加わる側の基板として説明する。また、電荷出力素子10は、アナログ回路基板4の第1の基板2側の面に配置されていてもよい。
第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視で、その外形形状は、円形をなしている。なお、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。また、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の各素子および各配線以外の部位、デジタル回路基板5の各素子および各配線以外の部位の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
図2に示すように、アナログ回路基板4は、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する変換出力回路90aと、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する変換出力回路90bと、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する変換出力回路90cとを備えている。また、デジタル回路基板5は、加えられた外力を検出する外力検出回路40を備えている。
<電荷出力素子(素子)>
電荷出力素子10は、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
図3に示すように、電荷出力素子10は、グランド(基準電位点)に接地された4つのグランド電極層11と、β軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する第1のセンサ12と、γ軸に平行な外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する第2のセンサ13と、α軸に平行な外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する第3のセンサ14とを有し、グランド電極層11と各センサ12、13、14は交互に積層されている。なお、図3において、グランド電極層11およびセンサ12、13、14の積層方向をγ軸方向とし、γ軸方向に直交し且つ互いに直交する方向をそれぞれα軸方向、β軸方向としている。
図示の構成では、図3中の下側から、第1のセンサ12、第2のセンサ13、第3のセンサ14の順で積層されているが、本発明はこれに限られない。センサ12、13、14の積層順は任意である。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れた耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサ12は、β軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qyを出力する機能を有する。第1のセンサ12は、β軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、β軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第1のセンサ12は、第1の結晶軸CA1を有する第1の圧電体層121と、第1の圧電体層121と対向して設けられ、第2の結晶軸CA2を有する第2の圧電体層123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられ、電荷Qを出力する出力電極層122を有する。
第1の圧電体層121はβ軸の負方向に配向した第1の結晶軸CA1を有する圧電体によって構成されている。第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第1の圧電体層121内に電荷が誘起される。その結果、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第1の圧電体層121の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第1の圧電体層121の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第1の圧電体層121のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第2の圧電体層123は、β軸の正方向に配向した第2の結晶軸CA2を有する圧電体によって構成されている。第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第2の圧電体層123内に電荷が誘起される。その結果、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には正電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第2の圧電体層123の表面に対し、β軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第2の圧電体層123の出力電極層122側表面近傍には負電荷が集まり、第2の圧電体層123のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
このように、第1の圧電体層121の第1の結晶軸CA1は、第2の圧電体層123の第2の結晶軸CA2の方向と反対方向を向いている。これにより、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123のいずれか一方のみと、出力電極層122によってセンサ12を構成する場合と比較して、出力電極層122近傍に集まる正電荷または負電荷を増加させることができる。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qを増加させることができる。
なお、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の構成材料としては、水晶、トパーズ、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等が挙げられる。これらの中でも特に、水晶が好ましい。水晶により構成された圧電体層は、広いダイナミックレンジ、高い剛性、高い固有振動数、高い対荷重性等の優れた特性を有するためである。また、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層122は、第1の圧電体層121内および第2の圧電体層123内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qyとして出力する機能を有する。前述のように、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、正の電荷Qyが出力される。一方、第1の圧電体層121の表面または第2の圧電体層123の表面にβ軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層122近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層122からは、負の電荷Qyが出力される。
また、出力電極層122の幅は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123の幅以上であることが好ましい。出力電極層122の幅が、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123よりも狭い場合、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123の一部は出力電極層122と接しない。そのため、第1の圧電体層121または第2の圧電体層123に生じた電荷の一部を出力電極層122から出力できない場合がある。その結果、出力電極層122から出力される電荷Qyが減少してしまう。なお、後述する出力電極層132、142についても同様である。
第2のセンサ13は、γ軸に沿って加えられた(受けた)外力(圧縮/引張力)に応じて電荷Qzを出力する機能を有する。第2のセンサ13は、γ軸に平行な圧縮力に応じて正電荷を出力し、γ軸に平行な引張力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第2のセンサ13は、第3の結晶軸CA3を有する第3の圧電体層131と、第3の圧電体層131と対向して設けられ、第4の結晶軸CA4を有する第4の圧電体層133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられ、電荷Qzを出力する出力電極層132を有する。
第3の圧電体層131は、γ軸の正方向に配向した第3の結晶軸CA3を有する圧電体によって構成されている。第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第3の圧電体層131内に電荷が誘起される。その結果、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第3の圧電体層131の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第3の圧電体層131の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第3の圧電体層131のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第4の圧電体層133は、γ軸の負方向に配向した第4の結晶軸CA4を有する圧電体によって構成されている。第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、圧電効果により、第4の圧電体層133内に電荷が誘起される。その結果、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には正電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第4の圧電体層133の表面に対し、γ軸に平行な引張力が加えられた場合、第4の圧電体層133の出力電極層132側表面近傍には負電荷が集まり、第4の圧電体層133のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第3の圧電体層131および第4の圧電体層133の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第3の圧電体層131および第4の圧電体層133のように、層の面方向に垂直な外力(圧縮/引張力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、Xカット水晶により構成することができる。
出力電極層132は、第3の圧電体層131内および第4の圧電体層133内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qzとして出力する機能を有する。前述のように、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な圧縮力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、正の電荷Qzが出力される。一方、第3の圧電体層131の表面または第4の圧電体層133の表面にγ軸に平行な引張力が加えられた場合、出力電極層132近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層132からは、負の電荷Qzが出力される。
第3のセンサ14は、α軸に沿って加えられた(受けた)外力(せん断力)に応じて電荷Qxを出力する機能を有する。第3のセンサ14は、α軸の正方向に沿って加えられた外力に応じて正電荷を出力し、α軸の負方向に沿って加えられた外力に応じて負電荷を出力するよう構成されている。
第3のセンサ14は、第5の結晶軸CA5を有する第5の圧電体層141と、第5の圧電体層141と対向して設けられ、第6の結晶軸CA6を有する第6の圧電体層143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられ、電荷Qxを出力する出力電極層142を有する。
第5の圧電体層141は、α軸の負方向に配向した第5の結晶軸CA5を有する圧電体によって構成されている。第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第5の圧電体層141内に電荷が誘起される。その結果、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第5の圧電体層141の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第5の圧電体層141の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第5の圧電体層141のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第6の圧電体層143は、α軸の正方向に配向した第6の結晶軸CA6を有する圧電体によって構成されている。第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、圧電効果により、第6の圧電体層143内に電荷が誘起される。その結果、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には正電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には負電荷が集まる。同様に、第6の圧電体層143の表面に対し、α軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、第6の圧電体層143の出力電極層142側表面近傍には負電荷が集まり、第6の圧電体層143のグランド電極層11側表面近傍には正電荷が集まる。
第5の圧電体層141および第6の圧電体層143の構成材料としては、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様の構成材料を用いることができる。また、第5の圧電体層141および第6の圧電体層143のように、層の面方向に沿った外力(せん断力)に対して電荷を生ずる圧電体層は、第1の圧電体層121および第2の圧電体層123と同様に、Yカット水晶により構成することができる。
出力電極層142は、第5の圧電体層141内および第6の圧電体層143内に生じた正電荷または負電荷を電荷Qxとして出力する機能を有する。前述のように、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の正方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、正電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、正の電荷Qxが出力される。一方、第5の圧電体層141の表面または第6の圧電体層143の表面にα軸の負方向に沿った外力が加えられた場合、出力電極層142近傍には、負電荷が集まる。その結果、出力電極層142からは、負の電荷Qxが出力される。
このように、第1のセンサ12、第2のセンサ13、および第3のセンサ14は、各センサの力検出方向が互いに直交するように積層されている。これにより、各センサは、それぞれ、互いに直交する力成分に応じて電荷を誘起することができる。そのため、電荷出力素子10は、3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿った外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力することができる。
<変換出力回路>
電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換して電圧Vyを出力する機能を有する。変換出力回路90cは、オペアンプ91と、コンデンサー92と、スイッチング素子93とを有する。オペアンプ91の第1の入力端子(マイナス入力)は、電荷出力素子10aの出力電極層122に接続され、オペアンプ91の第2の入力端子(プラス入力)は、グランド(基準電位点)に接地されている。また、オペアンプ91の出力端子は、外力検出回路40に接続されている。コンデンサー92は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続されている。スイッチング素子93は、オペアンプ91の第1の入力端子と出力端子との間に接続され、コンデンサー92と並列接続されている。また、スイッチング素子93は、駆動回路(図示せず)に接続されており、駆動回路からのオン/オフ信号に従い、スイッチング素子93はスイッチング動作を実行する。
スイッチング素子93がオフの場合、電荷出力素子10から出力された電荷Qyは、静電容量C1を有するコンデンサー92に蓄えられ、電圧Vyとして外力検出回路40に出力される。次に、スイッチン素子93がオンになった場合、コンデンサー92の両端子間が短絡される。その結果、コンデンサー92に蓄えられた電荷Qyは、放電されて0クーロンとなり、外力検出回路40に出力される電圧Vは、0ボルトとなる。スイッチング素子93がオンとなることを、変換出力回路90cをリセットするという。なお、理想的な変換出力回路90cから出力される電圧Vyは、電荷出力素子10から出力される電荷Qyの蓄積量に比例する。
スイッチング素子93は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子である。半導体スイッチング素子は、機械式スイッチと比べて小型および軽量であるので、力検出装置1aの小型化および軽量化に有利である。以下、代表例として、スイッチング素子93としてMOSFETを用いた場合を説明する。
スイッチング素子93は、ドレイン電極、ソース電極、およびゲート電極を有している。スイッチング素子93のドレイン電極またはソース電極の一方がオペアンプ91の第1の入力端子に接続され、ドレイン電極またはソース電極の他方がオペアンプ91の出力端子に接続されている。また、スイッチング素子93のゲート電極は、駆動回路(図示せず)に接続されている。
各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93には、同一の駆動回路が接続されていてもよいし、それぞれ異なる駆動回路が接続されていてもよい。各スイッチング素子93には、駆動回路から、全て同期したオン/オフ信号が入力される。これにより、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93の動作が同期する。すなわち、各変換出力回路90a、90b、90cのスイッチング素子93のオン/オフタイミングは一致する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vxと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vyとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx、Vy、Vzをアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzは、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vxを出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vyを出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vzを出力する。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzに対して、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等の各処理を行う。そして、演算部402は、電荷出力素子10から出力される電荷Qx、Qy、Qzの蓄積量に比例する3つの信号を出力する。この3つの信号は、電荷出力素子10に加えられた3軸力(せん断力および圧縮/引張力)に対応するので、力検出装置1は、電荷出力素子10に加えられた3軸力を検出することができる。
また、第1の基板2の第2の基板3側の面の中央部には、支持部6が設置されている。
支持部6は、基部61と、基部61の上面の中央部に形成された凸部62とで構成されている。アナログ回路基板4は、支持部6の第2の基板3側の面に設置されており、電荷出力素子10は、凸部62に支持され、その凸部62と第2の基板3とで挟持されている。
そして、第2の基板3と電荷出力素子10との間には、断熱板82が設置されている。これにより、第2の基板3から電荷出力素子10、また、その電荷出力素子10を介して支持部6に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱板83は、第2の基板3の平面視で、凸部62を包含している。
また、第1の基板2と支持部6の基部61との間には、断熱板83が設置されている。これにより、第1の基板2から支持部6に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱板83は、第1の基板2の平面視で、支持部6を包含している。
断熱板82、83の構成材料としては、断熱性を有するものであれば、特に限定されず、例えば、各種有機材料、各種無機材料を用いることができる。
また、断熱板82、83は、断熱性向上のため、微細な多数の空孔が形成された多孔質体で構成されてもよい。また、断熱板82、83は、織物または編み物、あるいは、不織布のような形態をなすものであってもよい。
また、断熱板82、83の厚さは、前述したような断熱性を発揮することができれば、特に限定されないが、例えば、0.1〜5mmであることが好ましく、0.2〜3mmであることがより好ましい。
支持部6の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、基部61は、円形をなし、凸部62は、電荷出力素子10と同様の形状、すなわち、四角形をなしている。また、アナログ回路基板4の電荷出力素子10に対応する位置、すなわち、中央部には、凸部62と同様の形状の開口41が形成されており、電荷出力素子10は、その開口41を塞ぐように、アナログ回路基板4の中央部に搭載されている。そして、凸部62は、開口41に挿入され、その開口41を介して電荷出力素子10を支持している。
なお、基部61の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。また、凸部62の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
また、デジタル回路基板5は、第1の基板2の第2の基板3側の面に設置されている。なお、デジタル回路基板5の位置は、これに限らず、例えば、第2の基板3の第1の基板2側の面等に設置されていてもよい。
また、第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71および2つの固定ボルト72により、固定されている。すなわち、第1の基板2と、支持部6の基部61とは、2つの固定ボルト72により固定され、また、第2の基板3と、支持部6の基部61とは、2つの与圧ボルト71により、固定されている。これにより、第1の基板2と、第2の基板3とは、互いの所定量の第1の基板2、第2の基板3の面方向の移動が許容される。なお、与圧ボルト71による「固定」は、2つの固定対象物の互いの所定量の移動を許容しつつ行われる。具体的には、第2の基板3と、支持部6の基部61とは、2つの与圧ボルト71により、互いの所定量の第2の基板3の面方向の移動が許容されつつ固定される。なお、これは、他の実施形態においても同様である。
各与圧ボルト71は、その頭部712が第2の基板3側となるように配置され、各与圧ボルト71の雄ネジ711aが、第2の基板3、アナログ回路基板4を貫通して支持部6の基部61に形成された雌ネジ63に螺合している。そして、各与圧ボルト71により、各電荷出力素子10に、所定の大きさのZ軸方向(図3参照)の圧力、すなわち、与圧が加えられる。なお、前記与圧の大きさは、特に限定されず、適宜設定される。また、各固定ボルト72は、その頭部722が第1の基板2側となるように配置され、各固定ボルト72の雄ネジ721が、第1の基板2、断熱板83を貫通して支持部6の基部61に形成された雌ネジ63に螺合している。
また、各与圧ボルト71の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト71は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(180°間隔)、すなわち、第2の基板3の平面視で、電荷出力素子10を介して対向するように配置されている。また、各固定ボルト72の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各固定ボルト72は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(180°間隔)、すなわち、すなわち、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10を介して対向するように配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。また、本実施形態では、各与圧ボルト71と、各固定ボルト72とは、第1の基板2、第2の基板3の平面視で、同じ位置に配置されている。なお、与圧ボルト71、固定ボルト72の数は、それぞれ、2つに限定されず、例えば、3つ以上であってもよい。
また、第2の基板3の第1の基板2と反対側の面の各与圧ボルト71に対応する位置には、それぞれ、凹部31が形成されており、各与圧ボルト71の頭部712は、各凹部31内に配置されている。また、各与圧ボルト71の頭部712は、第2の基板3の第1の基板2と反対側の面よりも第1の基板2側に位置している。これにより、力検出装置1を所定の部位に設置した場合、その力検出装置1を設置した部位と各与圧ボルト71の頭部712との接触を抑制することができる。
また、第1の基板2の第2の基板3と反対側の面の各固定ボルト72に対応する位置には、それぞれ、凹部21が形成されており、各固定ボルト72の頭部722は、各凹部21内に配置されている。また、各固定ボルト72の頭部722は、第1の基板2の第2の基板3と反対側の面よりも第2の基板3側に位置している。これにより、力検出装置1を所定の部位に設置した場合、その力検出装置1を設置した部位と各固定ボルト72の頭部722との接触を抑制することができる。
なお、各与圧ボルト71、各固定ボルト72の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
そして、第2の基板3と各与圧ボルト71の頭部712との間には、それぞれ、断熱ワッシャー81が設置されている。これにより、第2の基板3から各与圧ボルト71に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱ワッシャー81の外径は、与圧ボルト71の頭部712の外径よりも大きい。
また、第1の基板2と各固定ボルト72の頭部722との間には、それぞれ、断熱ワッシャー81が設置されている。これにより、第1の基板2から各固定ボルト72に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱ワッシャー81の外径は、固定ボルト72の頭部722の外径よりも大きい。
なお、各断熱ワッシャー81の構成材料としては、前記断熱板82、83と同様のものを用いることができる。また、各断熱ワッシャー81の厚さの好適範囲は、前記断熱板82、83と同様である。
以上説明したように、この力検出装置1によれば、外部から第1の基板2や第2の基板3に熱が伝達された場合、各断熱ワッシャー81、各断熱板82、83により、各与圧ボルト71、各固定ボルト72、支持部6、電荷出力素子10にその熱が伝達されることを防止または抑制することができる。これにより、各与圧ボルト71および各固定ボルト72の軸方向の線膨張と、支持部6の前記と同一方向の線膨張との差を0に近づけることができ、これによって、電荷出力素子10に加わっている与圧の変動を抑制することができ、測定精度を向上させることができる。
また、デジタル回路基板5は、力検出装置1の内部の他の部位に比べて発熱量が多いが、各断熱ワッシャー81、断熱板83により、そのデジタル回路基板5で発生した熱が第1の基板2から各固定ボルト72、支持部6に伝達されることを防止または抑制することができる。これにより、各与圧ボルト71および各固定ボルト72の軸方向の線膨張と、支持部6の前記と同一方向の線膨張との差を0に近づけることができ、これによって、電荷出力素子10に加わっている与圧の変動を抑制することができ、測定精度を向上させることができる。
なお、各固定ボルト72を省略し、他の部材で、支持部6を断熱板83を介して第1の基板2に固定してもよい。
<第2実施形態>
図4は、本発明の力検出装置の第2実施形態を示す断面図であり、図4(a)は、断面図、図4(b)は、平面図である。
なお、以下では、説明の都合上、図4(a)中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の力検出装置1では、与圧ボルト71、固定部材72に替えて、与圧ボルト(固定部材)73および与圧ボルト73に螺合するナット(固定部材)74が設けられている。すなわち、頭部732aおよび柱状の部位を有する2つの与圧ボルト73と、2つの与圧ボルト73に螺合する2つのナット74とを有している。そして、第1の基板2と、第2の基板3とは、2つの与圧ボルト71および2つのナット74により、固定されている。また、支持部6は、各与圧ボルト73および各ナット74の締結力により固定されている。
各与圧ボルト73は、その頭部732aが第2の基板3側となるように配置され、各与圧ボルト73が、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5を貫通して、第1の基板2の第2の基板3と反対側に配置されたナット74に螺合している。
また、各与圧ボルト73の頭部732aは、各凹部31内に配置されている。また、各与圧ボルト73の頭部732aは、第2の基板3の第1の基板2と反対側の面よりも第1の基板2側に位置している。これにより、力検出装置1を所定の部位に設置した場合、その力検出装置1を設置した部位と各与圧ボルト73の頭部732aとの接触を抑制することができる。
また、各ナット74は、各凹部21内に配置されている。また、各ナット74は、第1の基板2の第2の基板3と反対側の面よりも第2の基板3側に位置している。これにより、力検出装置1を所定の部位に設置した場合、その力検出装置1を設置した部位と各ナット74との接触を抑制することができる。
なお、各与圧ボルト73、各ナット74の構成材料としては、それぞれ、特に限定されず、例えば、各種の樹脂材料、各種の金属材料等を用いることができる。
そして、第2の基板3と各与圧ボルト73の頭部732aとの間には、それぞれ、断熱ワッシャー81が設置されている。これにより、第2の基板3から各与圧ボルト73に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱ワッシャー(第4の断熱部材)81の外径は、与圧ボルト73の頭部732aの外径よりも大きい。
また、第1の基板2と各ナット74との間には、それぞれ、断熱ワッシャー(第5の断熱部材)81が設置されている。これにより、第1の基板2から各ナット74、すなわち、各ナット74を介して各与圧ボルト73に熱が伝達されることを防止または抑制することができる。この断熱ワッシャー81の外径は、ナット74の外径よりも大きい。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
図5は、本発明の力検出装置の第3実施形態を示す平面図である。図6は、図5中のA−A線での断面図である。図7は、図5に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、第3実施形態について、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図5に示す第3実施形態の力検出装置1は、外力(モーメントを含む)を検出する機能、すなわち、6軸力(x、y、z軸方向の並進力成分(せん断力)およびx、y、z軸周りの回転力成分(モーメント))を検出する機能を有する。
図5に示すように、力検出装置1は、電荷出力素子10を4つ、与圧ボルト73およびナット74をそれぞれ4つ有している。各電荷出力素子10の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。また、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いた状態で回路基板4に搭載されているが、これに限定されるものではない。
また、図5および図6に示すように、デジタル回路基板5の支持部6および断熱板83に対応する部位には、切り欠き51が形成され、また、与圧ボルト73に対応する部位には、切り欠き52が形成されている。切り欠き51により、デジタル回路基板5が支持部6および断熱板83に接触することが防止され、また、切り欠き52により、デジタル回路基板5が与圧ボルト73に接触することが防止される。
なお、電荷出力素子10の数は、前記4つに限定されるものではなく、例えば、2つ、3つ、または5つ以上でもよい。但し、電荷出力素子10の数は、複数であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。なお、力検出装置1は、少なくとも3つの電荷出力素子10を有していれば、6軸力を検出可能である。電荷出力素子10が3つの場合、電荷出力素子10の数が少ないので、力検出装置1を軽量化することができる。また、電荷出力素子10が図示のように4つの場合、後述する非常に単純な演算によって6軸力を求めることができるので、演算部402を簡略化することができる。
<変換出力回路>
図7に示すように、各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換回路90a、90b、90cは、前述した第1、第2実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
<外力検出回路>
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4をアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4は、演算部402に入力される。
すなわち、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにα(X)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4を出力する。同様に、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにβ(Y)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4を出力する。また、第1の基板2および第2の基板3の相対位置が互いにγ(Z)軸方向にずれる外力が加えられた場合、ADコンバーター401は、電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4を出力する。
また、第1の基板2および第2の基板3は、互いにx軸周りに回転する相対変位、y軸周りに回転する相対変位、およびz軸周りに回転する相対変位が可能であり、各回転に伴う外力を電荷出力素子10に伝達することが可能である。
演算部402は、デジタル変換された電圧Vx1、Vy1、Vz1、Vx2、Vy2、Vz2、Vx3、Vy3、Vz3、Vx4、Vy4、Vz4に基づき、x軸方向の並進力成分Fx、y軸方向の並進力成分Fy、z軸方向の並進力成分Fz、x軸周りの回転力成分Mx、y軸周りの回転力成分My、z軸周りの回転力成分Mzを演算する機能を有する。各力成分は、以下の式により求めることができる。
Fx=Vx1+Vx2+Vx3+Vx4
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
このように、力検出装置1は、6軸力を検出することができる。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
図5に示すように、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト73と、4つのナット74(図4参照)とにより、互いの所定量の第1の基板2、第2の基板3の面方向の移動が許容されつつ固定されている。なお、与圧ボルト73、ナット74の数は、それぞれ、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
また、各与圧ボルト73および各ナット74の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各与圧ボルト73および各ナット74は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4、デジタル回路基板5の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。また、各与圧ボルト73は、隣り合う2つの電荷出力素子10の間で、かつ中間位置に配置されている。これにより、第1の基板2と第2の基板3とをバランス良く固定することができ、また、各電荷出力素子10にバランス良く与圧を加えることができる。
この力検出装置1によれば、前述した第2実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第3実施形態は、第1実施形態にも適用することができる。
<単腕ロボットの実施形態>
次に、図8に基づき、本発明のロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図8は、本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図8の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530と、アーム520とエンドエフェクタ530との間に設けられた力検出装置100とを有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台510は、アーム520を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台510は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
エンドエフェクタ530は、対象物を把持する機能を有する。エンドエフェクタ530は、第1の指531および第2の指532を有している。アーム520の駆動によりエンドエフェクタ530が所定の動作位置まで到達した後、第1の指531および第2の指532の離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置100は、エンドエフェクタ530に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を基台510の制御部にフィードバックすることにより、単腕ロボット500は、より精密な作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、単腕ロボット500は、エンドエフェクタ530の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、単腕ロボット500は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
<複腕ロボットの実施形態>
次に、図9に基づき、本発明のロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2、第3および第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9は、本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図9の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクタ640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクタ640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクタ640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクタ640bとの間に設けられた力検出装置100を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台610は、第1のアーム620および第2のアーム630を回動させるための動力を発生させるアクチュエーター(図示せず)およびアクチュエーターを制御する制御部(図示せず)等を収納する機能を有する。また、基台610は、例えば、床、壁、天井、移動可能な台車上などに固定される。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631および第2のアーム要素632を回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bは、対象物を把持する機能を有する。第1のエンドエフェクタ640aは、第1の指641aおよび第2の指642aを有している。第2のエンドエフェクタ640bは、第1の指641bおよび第2の指642bを有している。第1のアーム620の駆動により第1のエンドエフェクタ640aが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641aおよび第2の指642aの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。同様に、第2のアーム630の駆動により第2のエンドエフェクタ640bが所定の動作位置まで到達した後、第1の指641bおよび第2の指642bの離間距離を調整することにより、対象物を把持することができる。
力検出装置100は第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bに加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を基台610の制御部にフィードバックすることにより、複腕ロボット600は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、複腕ロボット600は、第1、第2のエンドエフェクタ640a、640bの障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、複腕ロボット600は、より安全に作業を実行することができる。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
<電子部品検査装置および電子部品搬送装置の実施形態>
次に、図10、図11に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図10は、本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図11は、本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
図10の電子部品検査装置700は、基台710と、基台710の側面に立設された支持台720とを有する。基台710の上面には、検査対象の電子部品711が載置されて搬送される上流側ステージ712uと、検査済みの電子部品711が載置されて搬送される下流側ステージ712dとが設けられている。また、上流側ステージ712uと下流側ステージ712dとの間には、電子部品711の姿勢を確認するための撮像装置713と、電気的特性を検査するために電子部品711がセットされる検査台714とが設けられている。なお、電子部品711の例として、半導体、半導体ウェハー、CLDやOLED等の表示デバイス、水晶デバイス、各種センサ、インクジェットヘッド、各種MEMSデバイス等などが挙げられる。
また、支持台720には、基台710の上流側ステージ712uおよび下流側ステージ712dと平行な方向(Y方向)に移動可能にYステージ731が設けられており、Yステージ731からは、基台710に向かう方向(X方向)に腕部732が延設されている。また、腕部732の側面には、X方向に移動可能にXステージ733が設けられている。また、Xステージ733には、撮像カメラ734と、上下方向(Z方向)に移動可能なZステージを内蔵した電子部品搬送装置740が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端側には、電子部品711を把持する把持部741が設けられている。また、電子部品搬送装置740の先端と、把持部741との間には、力検出装置100が設けられている。更に、基台710の前面側には、電子部品検査装置700の全体の動作を制御する制御装置750が設けられている。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
電子部品検査装置700は、以下のようにして電子部品711の検査を行う。最初に、検査対象の電子部品711は、上流側ステージ712uに載せられて、検査台714の近くまで移動する。次に、Yステージ731およびXステージ733を動かして、上流側ステージ712uに載置された電子部品711の真上の位置まで電子部品搬送装置740を移動させる。このとき、撮像カメラ734を用いて電子部品711の位置を確認することができる。そして、電子部品搬送装置740内に内蔵されたZステージを用いて電子部品搬送装置740を降下させ、把持部741で電子部品711を把持すると、そのまま電子部品搬送装置740を撮像装置713の上に移動させて、撮像装置713を用いて電子部品711の姿勢を確認する。次に、電子部品搬送装置740に内蔵されている微調整機構を用いて電子部品711の姿勢を調整する。そして、電子部品搬送装置740を検査台714の上まで移動させた後、電子部品搬送装置740に内蔵されたZステージを動かして電子部品711を検査台714の上にセットする。電子部品搬送装置740内の微調整機構を用いて電子部品711の姿勢が調整されているので、検査台714の正しい位置に電子部品711をセットすることができる。次に、検査台714を用いて電子部品711の電気的特性検査が終了した後、今度は検査台714から電子部品711を取り上げ、Yステージ731およびXステージ733を動かして、下流側ステージ712d上まで電子部品搬送装置740を移動させ、下流側ステージ712dに電子部品711を置く。最後に、下流側ステージ712dを動かして、検査が終了した電子部品711を所定位置まで搬送する。
図11は、力検出装置100を含む電子部品搬送装置740を示す図である。電子部品搬送装置740は、把持部741と、把持部741に接続された6軸力検出装置100と、6軸力検出装置100を介して把持部741に接続された回転軸742と、回転軸742に回転可能に取り付けられた微調整プレート743を有する。また、微調整プレート743は、ガイド機構(図示せず)によってガイドされながら、X方向およびY方向に移動可能である。
また、回転軸742の端面に向けて、回転方向用の圧電モーター744θが搭載されており、圧電モーター744θの駆動凸部(図示せず)が回転軸742の端面に押しつけられている。このため、圧電モーター744θを動作させることによって、回転軸742(および把持部741)をθ方向に任意の角度だけ回転させることが可能である。また、微調整プレート743に向けて、X方向用の圧電モーター744xと、Y方向用の圧電モーター744yとが設けられており、それぞれの駆動凸部(図示せず)が微調整プレート743の表面に押しつけられている。このため、圧電モーター744xを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をX方向に任意の距離だけ移動させることができ、同様に、圧電モーター744yを動作させることによって、微調整プレート743(および把持部741)をY方向に任意の距離だけ移動させることが可能である。
また、検出装置100は、把持部741に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置100が検出する力を制御装置750にフィードバックすることにより、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する力によって、把持部741の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、電子部品搬送装置740および電子部品検査装置700は、より安全な作業を実行可能である。
<部品加工装置の実施形態>
次に、図12に基づき、本発明の部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12は、本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図12の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置100と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
基台810は、被加工部品860を載置し、固定するための台である。支柱820は、送り機構830を固定するための柱である。送り機構830は、工具変位部840を昇降させる機能を有する。送り機構830は、送り用モーター831と、送り用モーター831からの出力に基づいて工具変位部840を昇降させるガイド832を有する。工具変位部840は、工具850に回転、振動等の変位を与える機能を有する。工具変位部840は、変位用モーター841と、変位用モーター841に連結された主軸(図示せず)の先端に設けられた工具取付け部843と、工具変位部840に取り付けられ主軸を保持する保持部842とを有する。工具850は、工具変位部840の工具取付け部843に、力検出装置1を介して取り付けられ、工具変位部840から与えられる変位に応じて被加工部品860を加工するために用いられる。工具850は、特に限定されないが、例えば、レンチ、プラスドライバー、マイナスドライバー、カッター、丸のこ、ニッパ、錐、ドリル、フライス等である。
力検出装置100は、工具850に加えられる外力を検出する機能を有する。力検出装置1が検出する外力を送り用モーター831や変位用モーター841にフィードバックすることにより、部品加工装置800は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置100が検出する外力によって、工具850の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具850に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置800は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
<移動体の実施形態>
次に、図13に基づき、本発明の移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2および第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13は、本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図13の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
移動体900は、本体910(例えば、乗り物の筐体、ロボットのメインボディ等)と、本体910を移動させるための動力を供給する動力部920と、本体910の移動により発生する外力を検出する本発明の力検出装置100と、制御部930を有する。なお、力検出装置100としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置100は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置100によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置100から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
以上、本発明の力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記実施形態では、外力に応じて信号を出力する素子として、圧電体を用いたものを使用しているが、本発明では、加えられる外力に応じて出力が変化するものであればこれに限定されず、その他、例えば、感圧導電体等を用いたものが挙げられる。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよい。
また、本発明では、回路基板の機能の一部、例えば、デジタル回路基板のADコンバーター、演算部等が、外部に設けられていてもよい。
また、本発明のロボットは、アーム型ロボット(ロボットアーム)に限定されず、他の形式のロボット、例えば、スカラーロボット、脚式歩行(走行)ロボット等であってもよい。
また、本発明の力検出装置は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
1…力検出装置 2…第1の基板 21…凹部 3…第2の基板 31…凹部 4…アナログ回路基板 40…外力検出回路 401…ADコンバーター 402…演算部 41…開口 5…デジタル回路基板 51、52…切り欠き 6…支部部 61…基部 62…凸部 63…雌ネジ 71…与圧ボルト 711a…雄ネジ 712…頭部 72…固定ボルト 721…雄ネジ 722…頭部 73…与圧ボルト 732a…頭部 74…ナット 81…断熱ワッシャー 82、83…断熱板 90a、90b、90c…変換出力回路 91…オペアンプ 92…コンデンサー 93…スイッチング素子 10…電荷出力素子(素子)11…グランド電極層 12…第1のセンサ 121…第1の圧電体層 122…出力電極層 123…第2の圧電体層 13…第2のセンサ 131…第3の圧電体層 132…出力電極層 133…第4の圧電体層 14…第3のセンサ 141…第5の圧電体層 142…出力電極層 143…第6の圧電体層 500…単腕ロボット 510…基台 520…アーム 521…第1のアーム要素 522…第2のアーム要素 523…第3のアーム要素 524…第4のアーム要素 525…第5のアーム要素 530…エンドエフェクタ 531…第1の指 532…第2の指 600…複腕ロボット 610…基台 620…第1のアーム 621…第1のアーム要素 622…第2のアーム要素 630…第2のアーム 631…第1のアーム要素 632…第2のアーム要素 640a…第1のエンドエフェクタ 641a…第1の指 642a…第2の指 640b…第2のエンドエフェクタ 641b…第1の指 642b…第2の指 700…電子部品検査装置 710…基台 711…電子部品 712u…上流側ステージ 712d…下流側ステージ 713…撮像装置 714…検査台 720…支持台 731…Yステージ 732…腕部 733…Xステージ 734…撮像カメラ 740…電子部品搬送装置 741…把持部 742…回転軸 743…微調整プレート 744x、744y、744θ…圧電モーター 750…制御装置 800…部品加工装置 810…基台 820…支柱 830…送り機構 831…送り用モーター 832…ガイド 840…工具変位部 841…変位用モーター 842…保持部 843…工具取付け部 850…工具 860…被加工部品 900…移動体 910…本体 920…動力部 930…制御部 CA1…第1の結晶軸 CA2…第2の結晶軸 CA3…第3の結晶軸 CA4…第4の結晶軸 CA5…第5の結晶軸 CA6…第6の結晶軸

Claims (16)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする力検出装置。
  2. 前記固定部材は、柱状の部位を有し、
    前記固定部材の一端部は、前記中間部に固定されている請求項1に記載の力検出装置。
  3. 頭部および柱状の部位を有し、前記第1の基板と前記中間部とを固定する中間部固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部固定部材の前記頭部との間に設けられ、断熱性を有する第3の断熱部材とを有する請求項2に記載の力検出装置。
  4. 前記固定部材は、柱状の部位を有し、
    前記固定部材の一端部は、前記第1の基板に固定されている請求項1に記載の力検出装置。
  5. 前記固定部材は、ボルトと、前記ボルトと螺合するナットとを有する請求項4に記載の力検出装置。
  6. 前記固定部材は、他端部に頭部を有しており、
    前記第2の基板と前記固定部材の前記頭部との間に、断熱性を有する第4の断熱部材を有する請求項2ないし5のいずれか1項に記載の力検出装置。
  7. 前記中間部は、前記第2の基板側に凸部を有し、
    前記素子は、前記凸で支持されている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の力検出装置。
  8. 前記固定部材は、ボルトを有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の力検出装置。
  9. 前記素子は、前記第2の基板と前記中間部とで挟持されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の力検出装置。
  10. 複数の前記固定部材を有し、
    前記各固定部材は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の力検出装置。
  11. 複数の前記素子を有し、
    前記各素子は、前記第1の基板または前記第2の基板の周方向に沿って、等角度間隔に配置されている請求項1ないし10のいずれか1項に記載の力検出装置。
  12. アームと、
    前記アームに設けられたエンドエフェクタと、
    前記アームと前記エンドエフェクタの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする特徴とするロボット。
  13. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする電子部品搬送装置。
  14. モーターと、
    前記モーターにより駆動され、電子部品を把持する把持部と、
    前記電子部品を検査する検査部と
    前記把持部に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする電子部品検査装置。
  15. 工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
    前記工具に加えられる外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする部品加工装置。
  16. 移動のための動力を供給する動力部と、
    前記移動により発生する外力を検出する力検出装置とを備え、
    前記力検出装置は、第1の基板と、
    前記第1の基板と対向配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に設けられた中間部と、
    前記中間部と前記第2の基板との間に設けられ、外力に応じて信号を出力する素子と、
    前記第1の基板と前記第2の基板と固定する固定部材と、
    前記第1の基板と前記中間部との間に設けられ、断熱性を有する第1の断熱部材と、
    前記第2の基板と前記素子との間に設けられ、断熱性を有する第2の断熱部材とを備えることを特徴とする移動体。
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CN112743527A (zh) * 2019-10-31 2021-05-04 精工爱普生株式会社 机器人

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