JP6183158B2 - センサーデバイス、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 - Google Patents
センサーデバイス、力検出装置、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置および部品加工装置 Download PDFInfo
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Description
しかしながら、このような素子では、内部電極は、比較的薄いものであるため、配線と十分に電気的に接続されないおそれがある。さらに、導電性ペーストは、応力が生じた際、その応力によって破断(断線)するおそれがある。
[適用例1]
本発明のセンサーデバイスは、複数の圧電体と、
前記複数の圧電体の間に形成された内部電極と、
出力端子を有し、前記複数の圧電体を収納するパッケージと、
前記複数の内部電極と電気的に接続された第1の導電性部材と、
前記第1の導電性部材と前記出力端子とを電気的に接続し、前記第1の導電性部材よりも弾性率が低い第2の導電性部材と、を備えることを特徴とする。
これにより、導電性部材に応力が生じた場合であっても、弾性率の低い第2の導電性部材がその応力を吸収することができる。よって、導電性部材が破断するのを抑制または防止することができる。その結果、信頼性の高いセンサーデバイスを得ることができる。
本発明のセンサーデバイスでは、前記第1の導電性部材のヤング率は、3.4GPa以上5.0GPaであり、第2の導電性部材のヤング率は、0.1GPa以上0.2GPa以下であるのが好ましい。
これにより、導電性部材に応力が生じた場合であっても、弾性率の低い第2の導電性部材がその応力を吸収することができる。よって、導電性部材が破断するのを効果的に抑制または防止することができる。
本発明のセンサーデバイスでは、前記第1の導電性部材および前記第2の導電性部材は、導電性を有するフィラーを含むペースト状材料で構成され、
前記第1の導電性部材のフィラーの含有率は、前記第2の導電性部材のフィラーの含有率よりも大きいのが好ましい。
これにより、第1の導電性部材と内部電極とを確実に電気的に接続することができる。
本発明のセンサーデバイスでは、前記内部電極は、膜状をなし、その厚さは、20nm以上100nm以下であるのが好ましい。
これにより、センサーデバイスの小型化を図ることができる。
[適用例5]
本発明のセンサーデバイスでは、前記パッケージは、前記圧電体が収納され、その深さが段階的に変化し、前記出力端子が設けられた段差部を有する凹部を有し、
前記第2の導電性部材は、前記段差部と接続されているのが好ましい。
これにより、第2の導電性部材とパッケージとの接触面積をできるだけ大きくすることができ、よって、第2の導電性部材とパッケージとを確実に接着することができる。
本発明の力検出装置は、複数の圧電体と、
複数の前記圧電体の間に形成された複数の内部電極と、
出力端子を有し、前記圧電体を収納するパッケージと、
前記複数の内部電極と電気的に接続された第1の導電性部材と、
前記第1の導電性部材と前記出力端子とを電気的に接続し、前記第1の導電性部材よりも弾性率が低い第2の導電性部材と、有するセンサーデバイスと、
前記センサーデバイスから出力された電圧に基づいて、センサーデバイスへ加えられた外力を検出する外力検出回路と、を備えていることを特徴とする。
これにより、導電性部材に応力が生じた場合であっても、弾性率の低い第2の導電性部材がその応力を吸収することができる。よって、導電性部材が破断するのを抑制または防止することができる。その結果、信頼性の高い力検出装置を得ることができる。
本発明のロボットは、アームを複数有し、前記複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなる少なくとも1つのアーム連結体と、
前記アーム連結体の先端側に設けられたエンドエフェクタと、
前記アーム連結体と前記エンドエフェクタとの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
本発明の電子部品搬送装置は、電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品搬送作業を実行することができる。
本発明の電子部品検査装置は、電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックし、より精密に作業を実行することができる。また、力検出装置が検出した外力によって、把持部の障害物への接触等を検知することができる。そのため、従来の位置制御では困難だった障害物回避動作、対象物損傷回避動作等を容易に行うことができ、より安全に電子部品検査作業を実行することができる。
本発明の部品加工装置は、工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
前記工具に加えられる外力を検出する本発明の力検出装置とを備えていることを特徴とする。
これにより、前記本発明の力検出装置と同様の効果が得られる。そして、力検出装置が検出した外力をフィードバックすることにより、部品加工装置は、より精密に部品加工作業を実行することができる。また、力検出装置が検出する外力によって、工具の障害物への接触等を検知することができる。そのため、工具に障害物等が接触した場合に緊急停止することができ、部品加工装置は、より安全な部品加工作業を実行可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の力検出装置(センサーデバイス)の第1実施形態を示す断面図、図2は、図1に示す力検出装置の平面図、図3は、図1に示す力検出装置を概略的に示す回路図、図4は、図1に示す力検出装置の電荷出力素子を概略的に示す断面図、図5は、(a)および(b)が図1に示す電荷出力素子の電極層を示す平面図、図6は、図1に示す電荷出力素子の電極層およびグランド電極層を示す平面図であり、(a)が電極層を示す平面図、(b)がグランド電極層を示す平面図、図7は、図1に示すセンサーデバイスを示す断面図、図8は、図7中の矢印A方向から見た図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1、図4および図7中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。
力検出装置1は、第1の基板2と、第1の基板2から所定の間隔を隔てて配置され、第1の基板2に対向する第2の基板3と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられたアナログ回路基板(回路基板)4と、第1の基板2と第2の基板3との間に設けられ、アナログ回路基板4と電気的に接続されたデジタル回路基板5と、アナログ回路基板に搭載され、加えられた外力に応じて信号を出力する電荷出力素子(センサー素子)10および電荷出力素子10を収納するパッケージ60を有するセンサーデバイス6と、2つの与圧ボルト(固定部材)71とを備えている。
電荷出力素子10は、互いに直交する3軸(α(X)軸、β(Y)軸、γ(Z)軸)に沿って加えられた(受けた)外力のそれぞれに応じて3つの電荷Qx、Qy、Qzを出力する機能を有する。
電荷出力素子10の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視、すなわち、第1の基板2に対して垂直な方向から見て、四角形をなしている。なお、電荷出力素子10の平面視での前記の他の外形形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。
グランド電極層11は、グランド(基準電位点)に接地された電極である。グランド電極層11を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、金、チタニウム、アルミニウム、銅、鉄またはこれらを含む合金が好ましい。これらの中でも特に、鉄合金であるステンレスを用いるのが好ましい。ステンレスにより構成されたグランド電極層11は、優れた耐久性および耐食性を有する。
第1のセンサー12は、第1の結晶軸CA1を有する第1の圧電体層(圧電体)121と、第1の圧電体層121と対向して設けられ、第2の結晶軸CA2を有する第2の圧電体層(圧電体)123と、第1の圧電体層121と第2の圧電体層123との間に設けられ、電荷Qを出力する出力電極層(内部電極)122を有する。
第2のセンサー13は、第3の結晶軸CA3を有する第3の圧電体層(圧電体)131と、第3の圧電体層131と対向して設けられ、第4の結晶軸CA4を有する第4の圧電体層(圧電体)133と、第3の圧電体層131と第4の圧電体層133との間に設けられ、電荷Qzを出力する出力電極層(内部電極)132を有する。
第3のセンサー14は、第5の結晶軸CA5を有する第5の圧電体層(圧電体)141と、第5の圧電体層141と対向して設けられ、第6の結晶軸CA6を有する第6の圧電体層(圧電体)143と、第5の圧電体層141と第6の圧電体層143との間に設けられ、電荷Qxを出力する出力電極層(内部電極)142を有する。
また、図5および図6に示すように、出力電極層122、132、142および各グランド電極層11は、平面視で四角形をなしており、各辺の長さは、圧電体層121、123、131、133、141、143の各辺の長さよりもそれぞれ短い。
なお、本実施形態では、出力電極層122、132、142および各グランド電極層11の厚さは、20nm以上100nm以下であるのが好ましい。これにより、電荷出力素子10の薄型化を図ることができる。
センサーデバイス6は、前記電荷出力素子10と、電荷出力素子10を収納するパッケージ60とを有している。
パッケージ60は、凹部611を有する基部(第1の部材)61と、その基部61に接合された蓋体(第2の部材)62とを有している。凹部611の底面612には、電荷出力素子10が配置されている。この配置状態で、凹部611は、蓋体62により封止されている。これにより、電荷出力素子10を保護することができ、信頼性の高い力検出装置1を提供することができる。なお、電荷出力素子10の上面は、蓋体62に接触している。また、パッケージ60の蓋体62は、上側、すなわち、第2の基板3側に配置され、基部61は、下側、すなわち、第1の基板2側に配置され、その基部61がアナログ回路基板4に固定されている。この構成により、基部61と蓋体62とが、凸部21と第2の基板3とで挟持されて与圧され、その基部61と蓋体62とにより、電荷出力素子10が挟持されて与圧される。
第2の面615には、膜状をなし、電荷出力素子10と電気的に接続された4つの端子(出力端子)63a、63b、63c、63gが設けられている。端子63aは、電極層122と電気的に接続されており、端子63bは、出力電極層132と電気的に接続されており、端子63cは、出力電極層142と電気的に接続されており、端子63gは、各グランド電極層11と電気的に接続されている。各端子63a、63b、63c、63gは、略同様の構成であるため、以下、端子63aについて代表的に説明する。
部分631は、後述の導電性ペースト64aを介して、出力電極層122に電気的に接続されている。一方、部分632は、図示しない配線を介して、アナログ回路基板4と電気的に接続されている。これにより、電荷出力素子10とアナログ回路基板4とが電気的に接続される。
また、蓋体62は、本実施形態では、板状をなし、その中央部625と外周部626との間の部位が屈曲することで、中央部625が第2の基板3に向って突出している。中央部625の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、蓋体62の中央部625の上面および下面は、いずれも平面である。
また、パッケージ60の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、四角形をなしている。なお、パッケージ60の平面視での前記の他の形状としては、例えば、五角形等の他の多角形、円形、楕円形等が挙げられる。また、パッケージ60の形状が多角形の場合、例えば、その角部が、丸みを帯びていてもよく、また、斜めに切り欠かれていてもよい。
電荷出力素子10には、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。変換出力回路90aは、電荷出力素子10から出力された電荷Qxを電圧Vxに変換する機能を有する。変換出力回路90bは、電荷出力素子10から出力された電荷Qzを電圧Vzに変換する機能を有する。変換出力回路90cは、電荷出力素子10から出力された電荷Qyを電圧Vyに変換する機能を有する。変換出力回路90a、90b、90cは、同様であるので、以下では、代表的に、変換出力回路90cについて説明する。
外力検出回路40は、変換出力回路90aから出力される電圧Vxと、変換出力回路90bから出力される電圧Vzと、変換出力回路90cから出力される電圧Vyとに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
ADコンバーター401は、電圧Vx、Vy、Vzをアナログ信号からデジタル信号へ変換する機能を有する。ADコンバーター401によってデジタル変換された電圧Vx、Vy、Vzは、演算部402に入力される。
また、凸部21の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、第1の基板2の平面視で、電荷出力素子10と同じ形状、すなわち、四角形をなしている。なお、凸部21の平面視での前記の他の形状としては、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等が挙げられる。
なお、アナログ回路基板4には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの孔42が形成され、同様に、デジタル回路基板5には、2つの与圧ボルト71が挿通する2つの孔52が形成されている。
さて、図8に示すように、センサーデバイス6の電荷出力素子10の側面には、4つの導電性ペースト64a、64b、64c、64gが設けられている。
導電性ペースト64aは、導電性を有し、電荷出力素子10のβ軸負側の側面と、端子63aとに接触している。これにより、出力電極層122と端子63aとは、電気的に接続される。
導電性ペースト64cは、導電性を有し、電荷出力素子10のβ軸正側の側面と、端子63cとに接触している。これにより、出力電極層142と端子63cとは、電気的に接続される。
導電性ペースト64gは、導電性を有し、電荷出力素子10のα軸正側の側面と、端子63gとに接触している。これにより、出力電極層122と端子63gとは、電気的に接続される。
図7および図8に示すように、導電性ペースト64aは、電荷出力素子10の側面に設けられた第1の導電性ペースト65と、第1の導電性ペースト65と端子63aとを接続する第2の導電性ペースト66とで構成されている。第1の導電性ペースト65および第2の導電性ペースト66は、パッケージ60の凹部611の底面612と非接触で設けられている。すなわち、第1の導電性ペースト65および第2の導電性ペースト66は、電荷出力素子10とパッケージ60との間に架設されている。このような構成によれば、第1の導電性ペースト65および第2の導電性ペースト66が、パッケージ60と必要な部分だけ接触することとなる。よって、凹部611の底面612にも電極を配置することができるとともに、各導電性ペースト64a、64b、64c、64gがα軸方向、β軸方向およびγ軸方向に変形することができる。
第1の導電性ペースト65のヤング率は、3.4GPa以上5.0GPaであるのが好ましく、4.0GPa以上4.4以下であるのがより好ましい。これにより、前記効果をより奏することができるとともに、第1の導電性ペースト65と電荷出力素子10とが接着されている状態を効果的に維持することができる。
このように、各導電性ペースト64aが、第1の導電性ペースト65と、第1の導電性ペースト65よりも弾性率が低い第2の導電性ペースト66とで構成されていることで、導電性ペースト64と電荷出力素子10との高い接着性と、前記応力による破断の防止とを両立することができる。
このように、センサーデバイス6では、導電性ペースト64が第1の導電性ペースト65と、第1の導電性ペースト65よりも弾性率が低い第2の導電性ペースト66とで構成されている。このため、導電性ペースト64に応力が発生した場合であっても、第2の導電性ペースト66がその応力を吸収することができる。よって、導電性ペースト64が破断するのを抑制または防止することができる。その結果、信頼性の高いセンサーデバイス6および力検出装置1を得ることができる。
図9は、本発明の力検出装置の第2実施形態を示す平面図である。図10は、図9中のA−A線での断面図である。図11は、図9に示す力検出装置を概略的に示す回路図である。
以下、第2実施形態について、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図9および図10に示すように、力検出装置1は、センサーデバイス6を4つ、与圧ボルト71を4つ有している。各センサーデバイス6の位置は、特に限定されないが、本実施形態では、各センサーデバイス6、すなわち、各電荷出力素子10は、第1の基板2、第2の基板3、アナログ回路基板4の周方向に沿って、等角度間隔(90°間隔)に配置されている。これにより、偏りなく外力を検出することができる。そして、6軸力を検出することができる。また、本実施形態では、各電荷出力素子10は、全て同じ方向を向いているが、これに限定されるものではない。
なお、センサーデバイス6の数は、前記4つに限定されるものではなく、例えば、2つ、3つ、または5つ以上でもよい。但し、センサーデバイス6の数は、複数であることが好ましく、3つ以上であることがより好ましい。なお、力検出装置1は、少なくとも3つのセンサーデバイス6を有していれば、6軸力を検出可能である。センサーデバイス6が3つの場合、センサーデバイス6の数が少ないので、力検出装置1を軽量化することができる。また、センサーデバイス6が図示のように4つの場合、後述する非常に単純な演算によって6軸力を求めることができるので、演算部402を簡略化することができる。
図11に示すように、各電荷出力素子10には、それぞれ、変換出力回路90a、90b、90cが接続されている。各変換出力回路90a、90b、90cは、前述した第1、第2実施形態の変換出力回路90と同様であるので、その説明は省略する。
外力検出回路40は、各変換出力回路90aから出力される電圧Vx1、Vx2、Vx3、Vx4と、各変換出力回路90bから出力される電圧Vz1、Vz2、Vz3、Vz4と、各変換出力回路90cから出力される電圧Vy1、Vy2、Vy3、Vy4とに基づき、加えられた外力を検出する機能を有する。外力検出回路40は、変換出力回路90a、90b、90cに接続されたADコンバーター401と、ADコンバーター401に接続された演算部402とを有する。
また、第1の基板2および第2の基板3は、互いにx軸周りに回転する相対変位、y軸周りに回転する相対変位、およびz軸周りに回転する相対変位が可能であり、各回転に伴う外力を電荷出力素子10に伝達することが可能である。
Fy=Vy1+Vy2+Vy3+Vy4
Fz=Vz1+Vz2+Vz3+Vz4
Mx=b×(Vz4−Vz2)
My=a×(Vz3−Vz1)
Mz=b×(Vx2−Vx4)+a×(Vy1−Vy3)
ここで、a、bは定数である。
なお、演算部402は、例えば、各変換出力回路90a、90b、90c間の感度の差をなくす補正等を行うようになっていてもよい。
また、図9および図10に示すように、第1の基板2と、第2の基板3とは、4つの与圧ボルト71により、固定されている。なお、与圧ボルト71の数は、4つに限定されず、例えば、2つ、3つ、または、5つ以上であってもよい。
この力検出装置1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図12に基づき、本発明のロボットの実施形態である単腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図12は、本発明の力検出装置を用いた単腕ロボットの1例を示す図である。図12の単腕ロボット500は、基台510と、アーム520と、アーム520の先端側に設けられたエンドエフェクタ530と、アーム520とエンドエフェクタ530との間に設けられた力検出装置1とを有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
アーム520は、第1のアーム要素521、第2のアーム要素522、第3のアーム要素523、第4のアーム要素524および第5のアーム要素525を有しており、隣り合うアーム同士を回動自在に連結することにより構成されている。アーム520は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、エンドエフェクタ530は、ここでは、ハンドであるが、本発明では、これに限定されるものではない。エンドエフェクタの他の例としては、例えば、部品検査用器具、部品搬送用器具、部品加工用器具、部品組立用器具、測定器等が挙げられる。これは、他の実施形態におけるエンドエフェクタについても同様である。
なお、図示の構成では、アーム520は、合計5本のアーム要素によって構成されているが、本発明はこれに限られない。アーム520が、1本のアーム要素に構成されている場合、2〜4本のアーム要素によって構成されている場合、6本以上のアーム要素によって構成されている場合も本発明の範囲内である。
次に、図13に基づき、本発明のロボットの実施形態である複腕ロボットを説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2、第3および第4実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図13は、本発明の力検出装置を用いた複腕ロボットの1例を示す図である。図13の複腕ロボット600は、基台610と、第1のアーム620と、第2のアーム630と、第1のアーム620の先端側に設けられた第1のエンドエフェクタ640aと、第2のアーム630の先端側に設けられた第2のエンドエフェクタ640bと、第1のアーム620と第1のエンドエフェクタ640a間および第2のアーム630と第2のエンドエフェクタ640bとの間に設けられた力検出装置1を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
第1のアーム620は、第1のアーム要素621および第2のアーム要素622を回動自在に連結することにより構成されている。第2のアーム630は、第1のアーム要素631aおよび第2のアーム要素632aを回動自在に連結することにより構成されている。第1のアーム620および第2のアーム630は、制御部の制御によって、各アーム要素の連結部を中心に複合的に回転または屈曲することにより駆動する。
なお、図示の構成では、アームは合計2本であるが、本発明はこれに限られない。複腕ロボット600が3本以上のアームを有している場合も、本発明の範囲内である。
次に、図14、図15に基づき、本発明の実施形態である電子部品検査装置および電子部品搬送装置を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図14は、本発明の力検出装置を用いた電子部品検査装置および部品搬送装置の1例を示す図である。図15は、本発明の力検出装置を用いた電子部品搬送装置の1例を示す図である。
次に、図16に基づき、本発明の部品加工装置の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図16は、本発明の力検出装置を用いた部品加工装置の1例を示す図である。図16の部品加工装置800は、基台810と、基台810の上面に起立形成された支柱820と、支柱820の側面に設けられた送り機構830と、送り機構830に昇降可能に取り付けられた工具変位部840と、工具変位部840に接続された力検出装置1と、力検出装置1を介して工具変位部840に装着された工具850を有する。なお、力検出装置1としては、前述した各実施形態と同様のものを用いる。
次に、図17に基づき、本発明の移動体の実施形態を説明する。以下、本実施形態について、前述した第1、第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
図17は、本発明の力検出装置を用いた移動体の1例を示す図である。図17の移動体900は、与えられた動力により移動することができる。移動体900は、特に限定されないが、例えば、自動車、バイク、飛行機、船、電車等の乗り物、2足歩行ロボット、車輪移動ロボット等のロボット等である。
動力部920から供給された動力によって本体910が移動すると、移動に伴い振動や加速度等が生じる。力検出装置1は、移動に伴い生じた振動や加速度等による外力を検出する。力検出装置1によって検出された外力は、制御部930に伝達される。制御部930は、力検出装置1から伝達された外力に応じて動力部920等を制御することにより、姿勢制御、振動制御および加速制御等の制御を実行することができる。
また、本発明は、前記実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第1の凸部からはみ出していてもよい。
また、本発明では、素子は、第1の基板の平面視で、第2の凸部からはみ出していてもよい。
また、本発明では、与圧ボルトに替えて、例えば、素子に与圧を加える機能を有してないものを用いてもよく、また、ボルト以外の固定方法を採用してもよい。
また、本発明の力検出装置(センサーデバイス)は、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、部品加工装置および移動体に限らず、他の装置、例えば、他の搬送装置、他の検査装置、振動計、加速度計、重力計、動力計、地震計、傾斜計等の測定装置、入力装置等にも適用することができる。
Claims (10)
- 複数の圧電体と、
前記複数の圧電体の間に形成された内部電極と、
出力端子を有し、前記複数の圧電体を収納するパッケージと、
前記複数の内部電極と電気的に接続された第1の導電性部材と、
前記第1の導電性部材と前記出力端子とを電気的に接続し、前記第1の導電性部材よりも弾性率が低い第2の導電性部材と、を備えることを特徴とするセンサーデバイス。 - 前記第1の導電性部材のヤング率は、3.4GPa以上5.0GPaであり、前記第2の導電性部材のヤング率は、0.1GPa以上0.2GPa以下である請求項1に記載のセンサーデバイス。
- 前記第1の導電性部材および前記第2の導電性部材は、導電性を有するフィラーを含むペースト状材料で構成され、
前記第1の導電性部材のフィラーの含有率は、前記第2の導電性部材のフィラーの含有率よりも大きい請求項1または2に記載のセンサーデバイス。 - 前記内部電極は、膜状をなし、その厚さは、20nm以上100nm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載のセンサーデバイス。
- 前記パッケージは、前記圧電体が収納され、その深さが段階的に変化し、前記出力端子が設けられた段差部を有する凹部を有し、
前記第2の導電性部材は、前記段差部と接続されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のセンサーデバイス。 - 複数の圧電体と、
複数の前記圧電体の間に形成された複数の内部電極と、
出力端子を有し、前記圧電体を収納するパッケージと、
前記複数の内部電極と電気的に接続された第1の導電性部材と、
前記第1の導電性部材と前記出力端子とを電気的に接続し、前記第1の導電性部材よりも弾性率が低い第2の導電性部材と、有するセンサーデバイスと、
前記センサーデバイスから出力された電圧に基づいて、センサーデバイスへ加えられた外力を検出する外力検出回路と、を備えていることを特徴とする力検出装置。 - アームを複数有し、前記複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなる少なくとも1つのアーム連結体と、
前記アーム連結体の先端側に設けられたエンドエフェクタと、
前記アーム連結体と前記エンドエフェクタとの間に設けられ、前記エンドエフェクタに加えられる外力を検出する請求項6に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とするロボット。 - 電子部品を把持する把持部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する請求項6に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする電子部品搬送装置。 - 電子部品を把持する把持部と、
前記電子部品を検査する検査部と、
前記把持部に加えられる外力を検出する請求項6に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする電子部品検査装置。 - 工具を装着し、前記工具を変位させる工具変位部と、
前記工具に加えられる外力を検出する請求項6に記載の前記力検出装置とを備えていることを特徴とする部品加工装置。
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