JP6436259B1 - 操縦部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦部のフロアの下側および上側に広い空間を確保できる駐車ブレーキペダルの支持構造を有する操縦部構造を実現すること。【解決手段】操縦席(12)の前側下部に操縦者が乗降するフロア(13)を配置した操縦部構造であって、操縦席(12)の前方に、上下方向に延在する第1フレーム(21)および第2フレーム(22)を左右方向に間隔をおいて立設し、この第1フレーム(21)と第2フレーム(22)に左右方向に延在する回動軸(60)を支持し、駐車ブレーキに連繋されたペダル支持アーム(50)の上部を回動軸(60)に取り付け、ペダル支持アーム(50)およびこのペダル支持アーム(50)の下部に備えたペダル(51)を、前記フロア(13)の上面よりも上側に配置する。【選択図】図8

Description

本発明は、操縦部構造に関するものである。
従来の操縦部構造として、走行装置を駆動するトランスミッションの駐車ブレーキを操作する駐車ブレーキペダルを、操縦部のフロアの左部に設ける技術が知られている。(特許文献1参照)
また、操縦部の前部に操向レバー等を配置したフロントパネルを設け、フロントパネルと操縦席の間の下部に操縦者が乗降するフロアを設け、操縦席の左側に変速レバー等を配置したサイドパネルを設ける技術が知られている。(特許文献2参照)
特開2006−115737号公報 特開2010−263853号公報
しかし、特許文献1の技術では、駐車ブレーキペダルの下部をフロアの床板の下側に設けられた左右方向に延在する支軸に回転自在に固定しているので、フロアの床板の下側に形成される空間が狭く、油圧機器の配置方法が制約される恐れがある。また、駐車ブレーキペダルがフロアの床板の下側から上側へ突設されるため、フロアの床面が狭くなる欠点がある。
特許文献2の技術では、平面視において、操縦部の枠組を形成する操縦部フレームのフロントパネルとサイドパネルを支持する上フレームを、略逆L字形状に形成し、上フレームの前部の右端部を機体フレームから後上側に湾曲しながら延在する縦フレームで支持し、上フレームの前部の左端部の後側を機体フレームから上側に真っすぐ延在する縦フレームで支持し、上フレームの後端部を機体フレームから右上側に湾曲しながら延在する縦フレームで支持しているので剛性が低く、操向レバー等に大きな力が作用した場合には、上フレームや縦フレームが変形する恐れがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、操縦部のフロアの下側および上側に広い空間を確保できる駐車ブレーキペダルの支持構造を有する操縦部構造を実現することにある。
また、次なる課題は、駐車ブレーキペダルの踏み込みを容易に行なえる操縦部構造を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明は次の技術的手段を講じる。
すなわち、請求項1記載の発明は、操縦席(12)の前側下部に操縦者が乗降するフロア(13)を配置した操縦部構造であって、前記操縦席(12)の前方に、上下方向に延在する第1フレーム(21)および第2フレーム(22)を左右方向に間隔をおいて立設し、この第1フレーム(21)と第2フレーム(22)に左右方向に延在する回動軸(60)を支持し、駐車ブレーキに連繋されたペダル支持アーム(50)の上部を前記回動軸(60)に取り付け、前記ペダル支持アーム(50)およびこのペダル支持アーム(50)の下部に備えたペダル(51)を、前記フロア(13)の上面よりも上側に配置し、前記回動軸(60)に回動アーム(55)の前後方向での中間部を固定し、この回動アーム(55)の前後方向の一端部には駐車ブレーキに至る連繋手段を接続し、前記回動アーム(55)の前後方向の他端部には左右方向に延在する係合部(56)を設け、前記操縦席(12)の左右一側に、走行装置(2)の駆動速度を前進方向から後進方向にわたる範囲で変速操作する変速レバー(14A)を配置し、この変速レバー(14A)の変速操作に連動して前後方向に移動する牽制部材(70)を設け、この牽制部材(70)の前部に、前記回動軸(60)を遊嵌する前後方向の第1長穴(71)を形成し、前記牽制部材(70)の前後方向の中間部には、前記係合部(56)を遊嵌する前後方向の第2長穴(72)を形成し、前記牽制部材(70)における第2長穴(72)の上下一側の部位には、前記係合部(56)を第2長穴(72)内に侵入させる案内溝(73)を形成したことを特徴とする操縦部構造である。
請求項2記載の発明は、前記案内溝(73)の前側縁部を後下がり傾斜させ、前記案内溝(73)の後側縁部を後上がり傾斜させ、前記牽制部材(70)と変速レバー(14A)における支軸(88)よりも下側の部位を弾性部材(84)を介して接続した請求項1記載の操縦部構造である。
請求項1記載の発明によれば、フロア(13)の下側に大きな空間を形成することができる。また、フロア(13)の下側から上側へ突設されるものがなくなり、フロア(13)の上側に広い空間を確保することができ、操縦者の足元にゆとりができ、操縦部の居住性が向上する。
そして、変速レバー(14A)を中立位置へ戻して駐車ブレーキペダル(50)を踏込み、走行装置(2)を停止状態に保持した後に、変速レバー(14A)を変速操作して、例えばコンバインでは、刈取装置を駆動して畦際での刈取作業を行うことができる。
請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明による効果に加えて、変速レバー(14A)が完全に中立位置に戻っていなくても、ペダル(51)の踏込操作によって係合部(56)を案内溝(73)内に円滑に案内することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの平面図である。 コンバインの左側面図である。 操縦部フレームを形成するフレームの斜視図である。 機体フレームとフロアの正面図である。 機体フレームとフロアの平面図である。 機体フレームとフロアの左側面図である。 ペダル支持アームと牽制部材の斜視図である。 ペダル支持アームと牽制部材を説明する断面正面図である。 作動解除時の回動アームと牽制部材を説明する断面左側面図である。 作動時の回動アームと牽制部材を説明する断面左側面図である。 回動アームと牽制部材を説明する断面右側面図である。 レバーアームを説明する断面正面面図である。 レバーアームを説明する断面左側面図である。
以下、本発明について図面を参照しつつ説明する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明する。
図1〜3に示すように、本発明の操縦部構造を有するコンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取装置3が設けられている。また、刈取装置3の後方左側部に刈取装置3で収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取装置3の後方右側部に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側には、エンジンEを搭載するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側には、脱穀装置4で脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7に貯留された穀粒は、グレンタンク7に連結された排出オーガ(図示省略)によって外部に排出される。
操縦部5の前部には、コンバインの旋回や刈取装置3の昇降等を操作する操向レバー11A等が配置されたフロントパネル11が設けられ、後部には、操縦者が着席する操縦席12が設けられ、フロントパネル11と操縦席12の間の下部には、操縦者が乗降するフロア13が設けられている。また、操縦席12の左側には、コンバインの走行速度を操作する変速レバー14Aや脱穀クラッチ等の接続状態を操作するクラッチ操作レバー14B等が配置されたサイドパネル14が設けられている。
図4〜7に示すように、機体フレーム1は、前後方向に延在する5本の機体前後フレーム15A〜15Eと、左右方向に延在する5本の機体左右フレーム16A〜16Eを溶接して形成されている。機体フレーム1の右側から数えて第1番目の機体前後フレーム15Aと第2番目の機体前後フレーム15Bは、機体フレーム1の前側から数えて第1番目の機体左右フレーム16Aよりも前側に延在して形成されている。
操縦部5の枠組みを形成する操縦部フレーム20は、前側右部に配置された上下方向に延在する縦フレーム(請求項における「第1フレーム」)21と、前側左部に配置された上下方向に延在する縦フレーム(請求項における「第2フレーム」)22と、後側右部に配置された上下方向に延在する縦フレーム23と、後側左部に配置された上下方向に延在する縦フレーム24から形成されている。
縦フレーム21〜24は、上下方向に直線状に延在して形成されている。なお、図8に示すように。縦フレーム21は、後上がり傾斜させて形成することもできる。
縦フレーム21の下部は、機体前後フレーム15Aの前端部に固定され、縦フレーム23の下部は、機体前後フレーム15Aにおける機体前後フレーム15Aと機体左右フレーム16Aの連結部に近接した部位に固定され、縦フレーム24の下部は、機体前後フレーム15Bにおける機体前後フレーム15Bと機体左右フレーム16Aの連結部に近接した部位に固定されている。また、正面視において、縦フレーム21と、縦フレーム23と、縦フレーム24の上端部は、上下方向において略同一高さに位置している。
縦フレーム21の上部と縦フレーム22の上部は、上側に配置された左右方向に延在する横フレーム25で連結され、縦フレーム21の下部と縦フレーム22の下部は、下側に配置された左右方向に延在する横フレーム26で連結されている。なお、横フレーム25,26は、左右方向に真っすぐ直線状に延在して形成されている。また、横フレーム25の上側には、支持部材を介してフロントパネル11が設けられる。
縦フレーム23の上部と縦フレーム24の上部は、左右方向に延在する横フレーム27で連結されている。なお、横フレーム27は、左右方向に直線状に延在して形成されている。
横フレーム25の左部と横フレーム27の左部は、前後方向に延在する前後フレーム28で連結されている。なお、前後フレーム28は、前後方向に直線状に延在して形成されている。また、前後フレーム28の上側には、支持部材を介してサイドパネル14が設けられる。
これにより、操縦部フレーム20の剛性が高まり、操縦部フレーム20の変形を防止することができる。また、縦フレーム22等が直線状に形成されているので、操縦部フレーム20の組立作業も容易に行うことができる。
操縦部フレーム20の下部には、操縦者が乗降する床板34を上載する板金を折曲げて成型した板フレーム30が設けられている。板フレーム30は、右側に配置された前後板フレーム31と、左側に配置された前後板フレーム32と、前後板フレーム31の前部と前後板フレーム32の前部を連結する左右板フレーム33から形成されている。なお、前後板フレーム31と、前後板フレーム32と、左右板フレーム33の上面は、上下方向において同一高さに位置している。
前後板フレーム31は、縦フレーム21の下部と縦フレーム23の下部に係合され、前後板フレーム32は、正面視において、縦フレーム22と対向する横フレーム26の部位と縦フレーム24の下部に係合されている。これにより、特に、横フレーム26の剛性がより高められ、横フレーム26の左部に連結されている縦フレーム22の変形を防止することができる。
横フレーム27の左部は、縦フレーム24を超えて左側に延在して左側延在部27Aを形成し、正面視において、縦フレーム22は、縦フレーム24よりも左側に配置されている。また、縦フレーム22の右面と、前後フレーム28の右面と、縦フレーム24の前面には、フロア13と外部を区画する左板が設けられている。これにより、フロア13の左板を機体内側(操縦部5からすると外側)に張出して操縦者の足元に広い空間を形成することができる。
正面視において、縦フレーム24は、エンジンEのクランク軸41の左側に設けられたエンジンプレート42よりも右側に配置されている。これにより、縦フレーム25とクランク軸41の回転を脱穀装置4に伝動するベルト(図示省略)の干渉を防止することができる。また、正面視において、縦フレーム24は、エンジンEを機体に固定する前側のエンジンマウント43の左右方向の間に配置されている。
縦フレーム23の後側には、エンジンルーム6に設けられた配置されたエンジンEを循環する冷却水を冷却するラジエータ45が配置されている。縦フレーム23とラジエータ45は、連結部材(図示省略)で連結されている。これにより、ラジエータ45をエンジンルーム6の右部に容易に配置することができる。なお、縦フレーム23の前面と、横フレーム27の前面と、縦フレーム24の前面には、フロア13とエンジンルーム6を区画する後板が設けられている。
前後フレーム28の後部は、横フレーム27を超えて後側に延在して後側延在部28Aを形成している。後側延在部28Aには、クラッチ操作レバー14Bの下部を回転自在に支持する左右方向に延在する支軸35が設けられている。これにより、支軸35を支持する別部材を配置する必要がなくなり部品点数を削減することができる。
<ペダル支持アーム>
次に、トランスミッションに設けられた駐車ブレーキを作動させて走行装置2を停止状態に維持させる駐車ブレーキペダルのペダル支持アーム50について説明する。図8〜12に示すように、ペダル支持アーム50の上部は、左右方向に延在する丸パイプから形成された回動軸60の左部に固定されている。これにより、フロア13における床板34よりも下側に大きな空間を形成することができる。
回動軸60の軸心方向視において、ペダル支持アーム50は、略くの字形状に屈曲形成されている。ペダル支持アーム50の下部には、操縦者がペダル支持アーム50を足で踏込んで操作するペダル51が設けられている。ペダル51は、左右方向に所定の幅を有するプレートから形成され、側面視において、略への字形状に形成されている。ペダル支持アーム50およびこのペダル支持アーム50の下部に備えたペダル51は、フロア13の床板34よりも上側に配置される。これにより、操縦者がペダル51の踏込みを容易に行うことができる。
ペダル支持アーム50におけるペダル51の上側の部位には、前後板フレーム32の前部に設けられたロック部材36に係合するフック部材52の上部を、左右方向の支軸53によって回転自在に支持する。また、フック部材52と支軸53の間には、トルク・スプリング(図示省略)が介装されている。これにより、ペダル51を踏込んでペダル支持アーム50を下方回動させ、フック部材52をロック部材36に容易に係合させることができる。また、ペダル51を再び踏込んでフック部材52とロック部材36の係合を容易に解除することができる。
回動軸60におけるペダル支持アーム50の左側の部位には、側面視において、略への字形状に形成された回動アーム55が設けられている。回動アーム55の前後方向の中心部は、回動軸60に固定され、回動アーム55の後部には、左側に向かって延在する係合部56が横設され、回動アーム55の前部には、右側に向かって延在する接続部57が横設されている。接続部57には、トランスミッション内の駐車ブレーキを操作するワイヤ(図示省略、請求項における「連繋手段」)が連結されている。これにより、ペダル51の踏込み操作に連動して、回動軸60の軸芯を中心として回動軸60と回動アーム55を周方向に回動させてトランスミッション内の駐車ブレーキを作動させることができる。
回動軸60の両側部は、縦フレーム21の前面の上下方向の中間部に設けられたステーに固定された前後方向に延在する略三角形形状に形成された支持部材61と、縦フレーム22の前面の上下方向の中間部に設けられたステーに固定された前後方向に延在する略三角形形状に形成された支持部材62に回転自在に支持されている。
<牽制部材>
次に、回動軸60と変速レバー14Aの下側に設けられたレバーアーム80に連結される牽制部材70について説明する。図8〜12に示すように、牽制部材70の前部には、回動軸60の左部を遊挿する前後方向に長径を有する第1長穴71が形成され、牽制部材70の前後方向の中間部には、係合部56の左部を遊挿する前後方向に長径を有する第2長穴72が形成されている。
牽制部材70における第2長穴72の上側の部位には、第2長穴72の前後方向中央部に連通する案内溝73が形成されている。案内溝73の前部は、牽制部材70の上端部から後下がり傾斜に形成された後に、下側の第2長穴72に向かって真っすぐに形成され、案内溝73の後部は、牽制部材70の上端部から前下がり傾斜に形成された後に、下側の第2長穴72に向かって真っすぐに形成されている。これにより、回動アーム55の係合部56と 牽制部材70の第2長穴72の位置調整が容易になり、回動アーム55や牽制部材70の組込作業を容易に行うことができる。また、変速レバー14Aが完全に中立位置に戻っていなくても、ペダル51の踏込操作によって係合部56を案内溝73内に円滑に案内することができる。
図10等に示すように、変速レバー14Aをサイドパネル14に対して略垂直姿勢に起立させた中立位置では、油圧式無段変速機85の出力回転が停止して、走行装置2と、刈取装置3と、脱穀装置4の駆動が停止する。なお、油圧式無段変速機85は、エンジンEの出力回転を正転又は逆転方向への切替えと、エンジンEの出力回転数の増減速を行い、走行装置2駆動用のトランスミッションと刈取装置3を駆動する機器である。
変速レバー14Aを前側傾斜に操作すると、油圧式無段変速機85の出力回転が正転方向に増速して、走行装置2が前進駆動するとともに刈取装置3が駆動し、変速レバー14Aを後側傾斜姿勢に操作すると、油圧式無段変速機85の出力回転が逆転方向に増速して、走行装置2が後進駆動し、刈取装置3は駆動されない。
変速レバー14Aが中立位置にある状態で、ペダル51を踏込操作すると、ペダル支持アーム50と共に回動する回動アーム55の係合部56が、案内溝73から侵入して牽制部材70の第2長穴72に挿嵌され、この回動アーム55の回動が許容される。これによって、回動アーム55の接続部57からのワイヤ連繋によってトランスミッション内の駐車ブレーキが作動して走行装置2の停止状態が維持される。
一方、変速レバー14Aが前側傾斜に操作された状態では、牽制部材70が後側に移動して、ペダル支持アーム50と共に回動する回動アーム55の係合部56が、牽制部材70の案内溝73よりも前側の上端部に接触して、ペダル支持アーム50の踏込み操作が牽制される。同様に、変速レバー14Aが後側傾斜に操作された状態では、牽制部材70が前側に移動して、ペダル支持アーム50と共に回動する回動アーム55の係合部56が、牽制部材70の案内溝73よりも後側の上端部に接触して、ペダル支持アーム50の踏込み操作が牽制される。
これにより、変速レバー14Aが前側傾斜、又は、後側傾斜にあって走行装置2が前進駆動、又は、後進駆動している場合には、ペダル51の踏込み操作を行うことができず、操縦者の誤操作を防止することができる。
変速レバー14Aの下部は、連結部材86を介してレバーアーム80の上部に固定されている。レバーアーム80の後部には、油圧式無段変速機85の操作軸を回動する操作ロッド82が設けられている。
レバーアーム80の中心部は、左右方向に延在する支軸88に回転自在に支持され、レバーアーム80の下部には、前後方向に延在する連結棒83が設けられ、連結棒83には、スプリング等の弾性部材84が外嵌されている。なお、牽制部材70の後部は、連結棒83の前部に前後方向に移動可能に支持されている。
変速レバー14Aが中立位置付近にある状態で、ペダル51を踏込むと、回動アーム55の係合部56が案内溝73の傾斜縁に案内されながら牽制部材70の第2長穴72に挿嵌される。このとき、係合部56によって案内溝73の傾斜縁を押すことで、牽制部材70を強制的に前後動作させ、弾性部材84を介して変速レバー14Aを中立位置に復帰させる。これにより、走行装置2の駆動を停止させた後に、この変速レバー14Aを前側傾斜に操作して、刈取装置3を駆動することができ、畦際の穀稈の刈取作業を効率よく行うことができる。
<操作レバー>
次に、回動軸60を回動させる操作レバー66について説明する。図8〜12に示すように、回動軸60における支持部材61よりも右側に延在した右端部には、上下方向に延在するアーム63の上部が固定されている。アーム63の下部には、左右方向に延在するピン64が固定され、ピン64の右部には、回転自在にローラ65が支持されている。
縦フレーム21の下部の前面には、左右方向に延在する支持ボス68が設けられている。支持ボス68の軸心方向視において、操作レバー66は、略への字形状に折曲げられて形成され、操作レバー66の下端部は、支持ボス68に回動自在に支持されている。
支持ボス68の軸心方向視において、操作レバー66の下部の前面には、前側に向かって延在する略M字形状に形成されたガイド67が設けられ、操作レバー66とガイド67の間の空間にローラ65が内嵌されている。
これにより、降車した操縦者が操作レバー66を回動操作すると、これに連動して回動軸60と回動アーム55が回動してトランスミッション内の駐車ブレーキが操作される。
<レバーアーム>
次に、変速レバー14Aの操作に応じて油圧式無段変速機85を操作するレバーアーム80について説明する。図13,14に示すように、レバーアーム80の右側には、レバーアーム80のスリップ部80Aが摺動する摩擦板81が並設されている。スリップ部80Aは、レバーアーム80の前後方向の中間部に円状に形成され、摩擦板81に向かって突出して形成されている。
レバーアーム80の軽量化を図るために、レバーアーム80を樹脂で一体成型するのが好ましい。また、レバーアーム80を樹脂で一体成型した場合には、スリップ部80Aが摺動する摩擦板81が不要になり取除くことができ、部品点数の削減も図ることができる。
この場合、所定以上の強度を確保するために、変速レバー14Aの下部に設けられた連結部材86が連結されるレバーアーム80の上部の連結部80Bの前後方向の長さをスリップ部80Aの直径よりも大きく形成するのが好ましい。
また、レバーアーム80の後部における左右方向に延在する支軸87が設けられた部位の上部に左側に向かって突出するリブを形成するのが好ましい。これにより、レバーアーム80の後部に支軸86を確実に固定でき、支軸86と操作ロッド82の間に粉塵等の付着を防止することができる。
2 走行装置
12 操縦席
13 フロア
14A 変速レバー
21 縦フレーム(第1フレーム)
22 縦フレーム(第2フレーム)
50 ペダル支持アーム
51 ペダル
55 回動アーム
56 係合部
60 回動軸
70 牽制部材
71 第1長穴
72 第2長穴
73 案内溝
84 弾性部材
88 支軸

Claims (2)

  1. 操縦席(12)の前側下部に操縦者が乗降するフロア(13)を配置した操縦部構造であって、前記操縦席(12)の前方に、上下方向に延在する第1フレーム(21)および第2フレーム(22)を左右方向に間隔をおいて立設し、この第1フレーム(21)と第2フレーム(22)に左右方向に延在する回動軸(60)を支持し、駐車ブレーキに連繋されたペダル支持アーム(50)の上部を前記回動軸(60)に取り付け、前記ペダル支持アーム(50)およびこのペダル支持アーム(50)の下部に備えたペダル(51)を、前記フロア(13)の上面よりも上側に配置し、前記回動軸(60)に回動アーム(55)の前後方向での中間部を固定し、この回動アーム(55)の前後方向の一端部には駐車ブレーキに至る連繋手段を接続し、前記回動アーム(55)の前後方向の他端部には左右方向に延在する係合部(56)を設け、前記操縦席(12)の左右一側に、走行装置(2)の駆動速度を前進方向から後進方向にわたる範囲で変速操作する変速レバー(14A)を配置し、この変速レバー(14A)の変速操作に連動して前後方向に移動する牽制部材(70)を設け、この牽制部材(70)の前部に、前記回動軸(60)を遊嵌する前後方向の第1長穴(71)を形成し、前記牽制部材(70)の前後方向の中間部には、前記係合部(56)を遊嵌する前後方向の第2長穴(72)を形成し、前記牽制部材(70)における第2長穴(72)の上下一側の部位には、前記係合部(56)を第2長穴(72)内に侵入させる案内溝(73)を形成したことを特徴とする操縦部構造。
  2. 前記案内溝(73)の前側縁部を後下がり傾斜させ、前記案内溝(73)の後側縁部を後上がり傾斜させ、前記牽制部材(70)と変速レバー(14A)における支軸(88)よりも下側の部位を弾性部材(84)を介して接続した請求項1記載の操縦部構造。
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