JP6436257B1 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】振り抜き性の向上を図りミスショットを防止する。
【解決手段】フェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402と第1基準面P1との交点a1と、輪郭線1402と第2基準面との交点a2とを結ぶ直線L1が水平面HPとなす角度をヒール側フェース面輪郭線角度θh1とする。ソール部輪郭線1802と第1基準面P1との交点b1と、ソール部輪郭線1802と第2基準面P2との交点b2とを結ぶ直線L3が水平面HPとなす角度をヒール側中心軸ソール部角度θh2とする。ヒール側フェース面輪郭線角度θh1を15°以上35°以下とし、ヒール側中心軸ソール部角度θh2を15°以上35°以下とする。ソール面18Aのうちフェース部14寄りの部分でかつヒール24寄りの部分の地面からの高さが確保されインパクト前半において地面や芝生(ラフ)に接触するソール面18Aの部分の面積が減少する。
【選択図】図5

Description

本発明はゴルフクラブヘッドに関する。
ウッド型のゴルフクラブヘッドのうち、フェアウェイウッドやユーティリティでゴルフボールを打撃する際、ゴルフボールは地面や芝生(ラフ)の上に載置された状態であることが多いため、トップやダフリといったミスショットを生じがちである。
また、地面や芝生(ラフ)の上に載置されたゴルフボールを打撃する際には、ゴルフクラブヘッドのソール部が地面や芝生(ラフ)と接触して摩擦することでゴルフクラブヘッドが抵抗を受けてソール部の抜けが悪くなる(振り抜き性が低下する)ことによってもミスショットしやすくなる。
そこで、特許文献1には、ソール部の前後方向の中間部からフェースバック方向に至るにつれて次第に上方に変位する傾斜部を設け、ソール面の後端側(フェースバック寄り)がボールのインパクト前に地面と接地し難くなるようにしたゴルフクラブヘッドが開示されている。
また、特許文献2には、ソール面に、フェースバック側に開放されたリセス(凹部)を設け、ソール面のフェースバック寄りの接地面積をリセスによって減少させたゴルフクラブヘッドが開示されている。
特開平11−290489号公報 特許第2831585号
ところで、ゴルフクラブヘッドによるゴルフボールのインパクト時の前半と後半とで、ゴルフクラブヘッドが地面や芝生(ラフ)から受ける接地抵抗について分析すると、以下のことが判明した。
すなわち、ゴルフボールのインパクトの前半では、地面や芝生(ラフ)に対して接触するフェース面寄りのソール面の部分の接触面積の大小が接地抵抗に影響を与える。
ゴルフボールのインパクトの後半では、地面や芝生(ラフ)に対して接触するフェースバック寄りのソール面の部分の接触面積の大小が接地抵抗に影響を与える。
特にインパクト後半における接地抵抗の大小よりも、インパクト前半における接地抵抗の大小がソール部の抜け(振り抜き性)に与える影響がより大きいことがわかった。
特許文献1、2では、何れもソール面のフェースバック寄りの接地面積を減少させることに留まっており、フェース面寄りのソール面の部分の接触面積については何ら考慮されておらず、インパクト前半における接地抵抗を低減する上で不利となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、振り抜き性の向上を図りミスショットを防止する上で有利なゴルフクラブヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、 フェース部と、前記フェース部の上部から後方に延在するクラウン部と、前記フェース部の下部から後方に延在するソール部と、前記クラウン部と前記ソール部の間で前記フェース部のトウ側縁とヒール側縁との間をフェースバックを通って延在するサイド部とを含むヘッド本体を備え、それらフェース部とクラウン部とソール部とサイド部とで囲まれた内部が中空部であり、前記ヘッド本体の体積が90cc以上210cc以下であり、ロフト角が15°以上35°であるウッド型のゴルフクラブヘッドであって、
前記ゴルフクラブヘッドを水平面に対して予め定められたライ角およびロフト角通りに設置した基準状態において、フェース面の中心点を通る法線を含む鉛直面で前記ヘッド本体を破断した断面をフェース中心基準断面と、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からヒール寄りに12.5mm離間した鉛直面を第1基準面とし、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からヒール寄りに25.0mm離間した鉛直面を第2基準面とし、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース面の前記ソール部寄りの輪郭線と前記第1基準面との交点と、前記輪郭線と前記第2基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をヒール側フェース面輪郭線角度θh1としたとき、前記ヒール側フェース面輪郭線角度θh1が15°以上35°以下であり、
前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを、シャフトが挿入されるホーゼル部の中心軸を含む鉛直面で破断したときの前記ソール部の断面の外側の輪郭線をソール部輪郭線と、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記ソール部輪郭線と前記第1基準面との交点と、前記ソール部輪郭線と前記第2基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をヒール側中心軸ソール部角度θh2としたとき、前記ヒール側中心軸ソール部角度θh2が15°以上35°以下であり、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からトウ寄りに12.5mm離間した鉛直面を第3基準面とし、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からトウ寄りに25.0mm離間した鉛直面を第4基準面とし、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース面の前記ソール部寄りの輪郭線と前記第3基準面との交点と、前記輪郭線と前記第4基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をトウ側フェース面輪郭線角度θt1としたとき、前記トウ側フェース面輪郭線角度θt1が20°以上35°以下であり、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記ソール部輪郭線と前記第3基準面との交点と、前記ソール部輪郭線と前記第4基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をトウ側中心軸ソール部角度θt2としたとき、前記トウ側中心軸ソール部角度θt2が20°以上35°以下であり、前記ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きく、かつ、前記トウ側フェース面輪郭線角度θt1が前記トウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、ヘッド本体の体積が90cc以上210cc以下であり、ロフト角が15°以上35°であるウッド型のゴルフクラブヘッドにおいて、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1を15°以上35°以下とし、ヒール側中心軸ソール部角度θh2を15°以上35°以下とした。
したがって、ソール面のうちフェース部寄りの部分でかつヒール寄りの部分の地面からの高さが確保されるため、ゴルフボールのインパクト前半において地面や芝生(ラフ)に接触するソール面の部分の面積が減少する。
これにより、ヒール寄りのソール面の部分と地面との接触抵抗を抑制でき、ゴルフクラブヘッドの振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となる。
実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(フェアウェイウッド)をフェース面の前方から見た正面図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(フェアウェイウッド)の平面図である。 図1のA矢視図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(ユーティリティ)の平面図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(フェアウェイウッド)の各角度の説明図であり、ゴルフクラブヘッドを正面から見た状態を示す。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッド(フェアウェイウッド)の各角度の説明図であり、ゴルフクラブヘッドをホーゼルの中心軸を含む鉛直面で破断した輪郭を示す。 実施の形態のゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブがゴルフボールを打撃する際の状態の一例を示す説明図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッドのソール幅、ソール高さ、ヘッド高さの説明図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの一例を示す正面図である。 実施の形態に係るゴルフクラブヘッドの他の例を示す正面図である。 曲率半径変化部の定義を説明する説明図である。 クラブ長さと、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2との関係を示す線図である。 クラブ長さと、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2との関係を示す線図である。 フェース面の中心点Pcの規定方法を示す第1の説明図である。 フェース面の中心点Pcの規定方法を示す第2の説明図である。 フェース面の中心点Pcの規定方法を示す第3の説明図である。 フェース面の中心点Pcの規定方法を示す第4の説明図である。 ゴルフクラブヘッドの重心点G0とフェース面上重心点FGとの関係を示すゴルフクラブヘッドの断面図である。 フェース面の輪郭線Iの定義を説明するゴルフクラブヘッドの正面図である。 フェース面の輪郭線Iの定義を説明するゴルフクラブヘッドの断面図である。 フェース面の中心点Pcの定義を説明するゴルフクラブヘッドの正面図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。 実施の形態における実験例の評価結果を示す図である。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施の形態において、ゴルフクラブヘッド10は、ウッド型のゴルフクラブヘッドであって、中空のフェアウェイウッド10A(図1〜図3)および中空のユーティリティ10B(図4)であり、ヘッド本体12を含んで構成されている。
なお、以下では、フェアウェイウッド10Aとユーティリティ10Bとが共通する部分については、フェアウェイウッド10Aの図面を用いて説明し、フェアウェイウッド10Aと異なるユーティリティ10Bの部分については、ユーティリティ10Bの図面を用いて説明する。
ヘッド本体12は、主に金属材料により構成される。
前記金属材料としては、例えばステンレス鋼、マルエージング鋼、純チタン、チタン合金又はアルミニウム合金等の1種又は2種以上が用いられる。
ヘッド本体12は、フェース部14と、クラウン部16と、ソール部18と、サイド部20とを備えている。
フェース部14は、上下の高さを有して左右に延在している。
クラウン部16は、フェース部14よりも小さい肉厚でフェース部14の上部から後方に延在している。
ソール部18は、フェース部14の下部から後方に延在している。
サイド部20は、クラウン部16とソール部18の間でフェース部14のトウ22側縁とヒール24側縁との間をフェースバック26を通って延在している。
ヘッド本体12は、それらフェース部14とクラウン部16とソール部18とサイド部20とで囲まれた内部が中空部28とされた中空構造を呈している。
フェース部14の外側に露出する表面がボールを打撃するフェース面14Aである。
フェース面14Aには、複数のスコアライン34がソールクラウン方向に間隔をおいてトウヒール方向に延在して形成されている。
クラウン部16の外側に露出する表面がクラウン面16Aである。
クラウン部16には、フェース面14A側でかつヒール24寄りの位置にシャフト32に接続するホーゼル部30が設けられ、ホーゼル部30にシャフト32が接続されることでゴルフクラブ100が構成される。
ホーゼル部30にシャフト32が接続された状態で、ホーゼル部30の中心軸3002はシャフト32の中心軸3202と合致している。
ソール部18の外側に露出する表面がソール面18Aである。
図中、符号19はリーディングエッジを示す。
次に、フェース面14Aの中心点Pcの規定方法について説明する。
フェース面14Aの中心点Pcは、フェース面14Aの幾何学的中心であり、中心点Pcの規定方法としては以下に例示する第1の規定方法、第2の規定方法を含め従来公知のさまざまな方法が採用可能である。
[A]フェース面14Aの中心点Pcの第1の規定方法:
フェース面14Aと他のゴルフクラブヘッド10の部分との境目が明確である場合、言い換えると、フェース面14Aの周縁が稜線によって特定される場合における中心点Pcの規定方法である。この場合はフェース面14Aが明瞭に定義されることになる。
図14〜図17はフェース面14Aの中心点Pcの規定方法を示す説明図である。
(1)まず、図14に示すように、ライ角およびフェース角が規定値となるように水平面HP上にゴルフクラブヘッド10を載置する。このときのゴルフクラブヘッド10の状態を基準状態とする。なお、ライ角およびフェース角の設定値は、例えば製品カタログに記載された値である。
(2)次にクラウン部16及びソール部18を結ぶ方向における仮中心点c0を求める。
すなわち、図14に示すように、トウ22およびヒール24を結ぶ水平面HPと平行な線(以下水平線という)の概略中心点と交差する垂線f0を引く。
この垂線f0とフェース面14Aの上縁とが交差するa0点と、垂線f0とフェース面14Aの下縁とが交差するb0点の中点を仮中心点c0とする。
(3)次に図15に示すように仮中心点c0を通る水平線g0を引く。
(4)次に図16に示すように水平線g0とフェース面14Aのトウ22側の縁とが交差するd0点と、水平線g0とフェース面14Aのヒール24側の縁とが交差するe0点の中点を仮中心点c1とする。
(5)次に図17に示すように仮中心点c1を通る垂線f1を引き、この垂線f1とフェース面14Aの上縁とが交差するa1点と、垂線f1とフェース面14Aの下縁とが交差するb1点の中点を仮中心点c2とする。
ここで、仮中心点c1とc2とが合致したならばその点をフェース面14Aの中心点Pcとして規定する。
仮中心点c1とc2が合致しなければ、(2)乃至(5)の手順を繰り返す。
なお、フェース面14Aは曲面を呈しているため、水平線g0の中点、垂線f0、f1の中点を求める場合の水平線g0の長さ、垂線f0、f1の長さはフェース面14Aの曲面に沿った長さを用いるものとする。
そして、フェースセンターラインCLは、中心点Pcを通りかつトウ22−ヒール24方向と直交する方向に延在する直線で定義される。
[B]フェース面14Aの中心点Pcの第2の規定方法:
次に、フェース面14Aの周縁と他のゴルフクラブヘッド10の部分との間が曲面で接続されておりフェース面14Aが明瞭に定義できない場合の中心点Pcの定義を説明する。
図18に示すように、ゴルフクラブヘッド10は中空であり、符号G0はゴルフクラブヘッド10の重心点を示し、符号Lpは重心点G0とフェース面14A上重心点FGとを結ぶ直線であり、言い換えると、直線Lpは重心点G0を通るフェース面14Aの垂線である。
すなわち、ゴルフクラブヘッド10の重心点G0をフェース面14Aに投影した点がフェース面14A上重心点FGである。
ここで、図19に示すように、重心点G0とフェース面14A上重心点FGとを結ぶ直線Lpを含む多数の平面H1、H2、H3、…、Hnを考える。
ゴルフクラブヘッド10を各平面H1、H2、H3、…、Hnに沿って破断したときの断面において、図20に示されるように、ゴルフクラブヘッド10の外面の曲率半径r0を測定する。
曲率半径r0の測定に際して、フェース面14A上のフェースライン、パンチマーク等が無いものとして扱う。
曲率半径r0は、フェース面14Aの中心点Pcから外方向(図20における上方向、下方向)に向かって連続的に測定される。
そして、測定において曲率半径r0が最初に所定の値以下となる部分をフェース面14Aの周縁を表わす輪郭線Iとして定義する。
所定の値は例えば200mmである。
多数の平面H1、H2、H3、…、Hnに基づいて決定された輪郭線Iによって囲まれた領域が、図19、図20に示すように、フェース面14Aとして定義される。
次に、図21に示すように、ライ角およびフェース角が規定値となるように水平な地面上(水平面HP)にゴルフクラブヘッド10を載置する。
直線LTは、フェース面14Aのトウ22側点PTを通過して鉛直方向に延在する。
直線LHは、フェース面14Aのヒール24側点PHを通過して鉛直方向に延在する。
直線LCは、直線LTおよび直線LHと平行である。直線LCと直線LTとの距離は、直線LCと直線LHとの距離と等しい。
符号Puは、フェース面14Aの上側点を示し、符号Pdはフェース面14Aの下側点である。上側点Puおよび下側点Pdは、いずれも直線LCと輪郭線Iとの交点である。
中心点Pcは、上側点Puと下側点Pdとを結ぶ線分の中点で定義される。
次に、ゴルフクラブヘッド10の各部の規定について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、ゴルフクラブヘッド10を水平面HPに対して予め定められたライ角およびロフト角通りに設置した基準状態とする。
図1に示すように、基準状態において、フェース面14Aの中心点Pcを通る法線を含む鉛直面Xでヘッド本体12を破断した断面をフェース中心基準断面Pfcとする。言い換えると、フェース中心基準断面Pfcは、基準状態において、フェースセンターラインCLを含みかつ鉛直面Xでヘッド本体12を破断した断面である。
前述したように、ゴルフラブヘッド10は、フェアウェイウッド10Aあるいはユーティリティ10Bであり、ヘッド本体12の体積は90cc以上210cc以下であり、ロフト角が15°以上35°である。上記体積およびロフト角の範囲は、一般的なフェアウェイウッド10Aあるいはユーティリティ10Bの体積およびロフト角と同様の値となっている。
次に、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2について説明する。
図5は基準状態のゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)の正面図である。
図6は基準状態のゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)を、シャフト32が挿入されるホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面で破断したときのヘッド本体12の正面図であり、ヘッド本体12の断面の外側の輪郭線を示している。
図5に示すように、基準状態のゴルフクラブヘッド10を正面視した状態で、フェース中心基準断面Pfcと平行しかつフェース中心基準断面Pfcからヒール24寄りに12.5mm離間した鉛直面を第1基準面P1とする。
フェース中心基準断面Pfcと平行しかつフェース中心基準断面Pfcからヒール24寄りに25.0mm離間した鉛直面を第2基準面P2とする。
フェース中心基準断面Pfcと平行しかつフェース中心基準断面Pfcからトウ寄りに12.5mm離間した鉛直面を第3基準面P3とする。
フェース中心基準断面Pfcと平行しかつフェース中心基準断面Pfcからトウ寄りに25.0mm離間した鉛直面を第4基準面P4とする。
基準状態のゴルフクラブヘッド10を正面視した状態で、フェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402と第1基準面P1との交点a1と、輪郭線1402と第2基準面との交点a2とを結ぶ直線L1が水平面HPとなす角度をヒール側フェース面輪郭線角度θh1とする。
このヒール側フェース面輪郭線角度θh1を15°以上35°以下とした。
基準状態のゴルフクラブヘッド10を正面視した状態で、フェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402と第3基準面P3との交点a3と、輪郭線1402と第4基準面P4との交点a4とを結ぶ直線L2が水平面HPとなす角度をトウ側フェース面14A輪郭線角度θt1とする。
このトウ側フェース面14A輪郭線角度θt1を20°以上35°以下とした。
図6に示すように、基準状態のゴルフクラブヘッド10を、シャフト32が挿入されるホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面で破断したときのソール部18の断面の外側の輪郭線1802をソール部輪郭線1802とする。
基準状態のゴルフクラブヘッド10を正面視した状態で、ソール部輪郭線1802と第1基準面P1との交点b1と、ソール部輪郭線1802と第2基準面P2との交点b2とを結ぶ直線L3が水平面HPとなす角度をヒール側中心軸ソール部角度θh2とする。
このヒール側中心軸ソール部角度θh2を15°以上35°以下とした。
基準状態のゴルフクラブヘッド10を正面視した状態で、ソール部輪郭線1802と第3基準面P3との交点b3と、ソール部輪郭線1802と第4基準面P4との交点b4とを結ぶ直線L4が水平面HPとなす角度をトウ側中心軸ソール部角度θt2とする。
このトウ側中心軸ソール部角度θt2を20°以上35°以下とした。
そして、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きく、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きいものとした。
このようにヒール側フェース面輪郭線角度θh1を15°以上35°以下とし、ヒール側中心軸ソール部角度θh2を15°以上35°以下とすることで、ソール面18Aのうちフェース部14寄りの部分でかつヒール24寄りの部分の地面からの高さが確保されるため、ゴルフボールのインパクト前半において地面や芝生(ラフ)に接触するソール面18Aの部分の面積が減少する。
特に、図7に示すように、実際にゴルフクラブヘッド10によりゴルフボールを打撃する際には、ゴルフクラブヘッド10は、そのヒール24側の地面からの高さよりもトウ22側の地面からの高さが高くなるような姿勢となることが多い。
ゴルフクラブ100のアドレスは、若干トウ22が上に上がった状態で構えるため、インパクト時のゴルフクラブヘッド10も若干トウ22が上に上がった状態になる。これは、クラブ長さが長くなるほど顕著である。例えば、ゴルフクラブヘッド10の基準状態での規定ライ角が60°であれば、インパクト時のライ角は、約52°となる。
そのため、ソール面18Aのうちフェース部14寄りの部分において、トウ22寄りのソール面18Aの部分よりもヒール24寄りのソール面18Aの部分が地面に接近して地面と摩擦し易い状態となることが多い。
この場合に、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2をそれぞれ上記の角度範囲とすることでヒール24寄りのソール面18Aの部分の地面からの高さが確保され、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となる。
なお、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2が上記の規定範囲を下回ると、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で不利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で不利となる。
また、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2が上記の規定範囲を上回ると、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすく、ゴルフクラブの構えやすさが低下する不利がある。
すなわち、ヒール24側だけフェース面積が小さくなり、アドレス時に違和感がある。
仮に、トウ22側とヒール24側のフェース面積のバランスを取ろうとすれば、トウ22側、ヒール24側ともにフェース面積が小さくなるので、アドレス時に打球への不安感が生じ、ボールに当てることだけを意識してしまい、ヘッドスピードが遅くなり芝から抜け出す力も小さくなり、ミスショットを出し易くなってしまう。
また、トウ側フェース面14A輪郭線角度θt1を20°以上35°以下とし、トウ側中心軸ソール部角度θt2を20°以上35°以下とすることで、ソール面18Aのうちフェース部14寄りの部分でかつトウ22寄りの部分の地面からの高さが確保されるため、ゴルフボールのインパクト前半において地面や芝生(ラフ)に接触する面積がより一層減少する。
そのため、トウ22寄りのソール面18Aの部分の地面からの高さが確保され、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上でより一層有利となる。
なお、トウ側フェース面輪郭線角度θt1およびトウ側中心軸ソール部角度θt2が上記の規定範囲を下回ると、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で不利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する効果が低下する。
また、トウ側フェース面輪郭線角度θt1およびトウ側中心軸ソール部角度θt2が上記の規定範囲を上回ると、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下する。
すなわち、トウ22側だけフェース面積が小さくなり、アドレス時に違和感がある。
仮に、トウ22側とヒール24側のフェース面積のバランスを取ろうとすれば、トウ22側、ヒール24側ともにフェース面積が小さくなるので、アドレス時に打球への不安感が生じ、ボールに当てることだけを意識してしまい、ヘッドスピードが遅くなり芝から抜け出す力も小さくなり、ミスショットを出し易くなってしまう。
また、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きく、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きいものとしたので、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じにくく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する上で有利となる。
なお、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2以下であり、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2以下である場合は、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下する。
また、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きくなること、および、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きくなると、一般的にソール面18Aがスクープ角となり、ソールの抜けが良くなる。
上記とは逆に、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも小さくなること、および、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも小さくなることは、一般的にソール面18Aがバウンス角となり、地面にソールが接触したときにバウンドするようになってしまい、トップやダフリのミスショットとなりやすい。
次にソール高さSHについて説明する。
図8は、実施の形態のフェアウェイウッド10Aのフェース中心基準断面Pfcの外側の輪郭を示している。
図8に示すように、フェース中心基準断面Pfcにおける水平面HPからフェースバック26寄りのソール面18Aの最も高い位置までを結んだ鉛直線の寸法をソール高さSHとしたとき、ソール高さSHが10mm以上35mm以下である。
次にソール幅SWについて説明する。
図8に示すように、フェース中心基準断面Pfcにおけるソール面18Aのフェース面14A寄りの前端と、ソール面18Aのフェースバック26寄りの後端とを結ぶ直線を水平面HPに投影した距離をソール幅SWとしたとき、ソール幅SWが70mm以上100mm以下である。
次にヘッド高さHHについて説明する。
図8に示すように、フェース中心基準断面Pfcにおける水平面HPからクラウン面16Aの最も高い位置までを結んだ鉛直線の寸法をヘッド高さHHとしたとき、ヘッド高さHHが35mm以上45mm以下である。
なお、ユーティリティ10Bのソール高さSH、ソール幅SW、ヘッド高さHHについても上記と同様に規定される。
図9に示すように、基準状態において、ゴルフクラブヘッド10を正面視したときに、フェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402が下方に凸状のV字状を呈し、フェース面14Aのクラウン部16寄りの輪郭線1404が上方に凸状のV字状を呈している。
あるいは、図10に示すように、基準状態において、ゴルフクラブヘッド10を正面視したときに、フェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402が下方に凸状のV字状を呈し、フェース面14Aのクラウン部16寄りの輪郭線1404がほぼ直線状を呈している。
このようにフェース面14Aのソール部18寄りの輪郭線1402が下方に凸状のV字状を呈していると、トウヒール方向の中央から両側に向かって上方に変位するソール面18Aの傾斜角度が大きくなることから、スイング時にソール面18Aがラフ(芝生)から受ける抵抗を低減でき、したがって、軽い力でゴルフラブヘッド10を振り抜く上で有利となる。
また、図1〜図4に示すように、クラウン面16Aは、フェース面14Aの上縁に接続されトウヒール方向に延在しフェース面14Aの上縁から上方に変位しつつ後方に延在する傾斜面部1602と、トウヒール方向に延在する稜線1604を介して傾斜面部1602の後端に接続されたクラウン面本体部1606とを有している。
そして、図2に示すように、基準状態において、ゴルフクラブヘッド10を平面視したときに、フェース部14とフェースバック26とを結ぶ前後方向における傾斜面部1602の幅は、フェース中心基準断面Pfcにおいて最大となり、トウヒール方向に離間するにつれて次第に小さくなるように形成されている。
このようにすると、あたかもクラウン面16の傾斜面部1602がフェース面14Aの一部として視認され、フェース面14Aが大きく見え、構えやすさの向上を図る上で有利となる。
また、図3に示すように、基準状態において、ホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0と平行しこの鉛直面P0からフェース部14側に5mm離間した距離に位置する平面を第1平面P10とし、上記鉛直面P0と平行しこの鉛直面P0からフェースバック26側に5mm離間した距離に位置する平面を第2平面P11としたとき、ゴルフクラブヘッド10を上記鉛直面P0および水平面HPと平行する方向から見たときのクラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610が第1平面P10と第2平面P11との間に位置している。
このように構成すると、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202に近くなることから、構えやすさの向上を図る上で有利となる。
また、ゴルフクラブヘッド10の質量をY(g)、ゴルフクラブヘッド10を備えたゴルフクラブのクラブ長さをX(inch)としたとき、以下の式(1)を満たすようにした。
−10.8X+670<Y<−10.8X+680……(1)
式(1)を満たすようにすることで、シャフト32に対してゴルフラブヘッド10の質量を重めに設定したので、ラフ(芝生)に位置したゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打ち出すときに、ゴルフクラブヘッド10の重みを利用してスイングし易くなり、スイング時にソール面18Aがラフ(芝生)から受ける抵抗の影響を抑制してゴルフラブヘッド10を軽い力で振り抜く上で有利となる。
また、図1に示すように、基準状態において、フェース面14Aを正面から見たとき、フェース面14Aの高さ方向の下部の領域A0が残りの領域A1と異なる表面仕上げとなっている。
具体的には、フェース面14Aの高さ方向の下部(例えばフェース面14Aの高さの1/3)の領域A0はフェース部14の地金がそのまま露出しており、残りの領域A1はイオンプレーティングなどのように表面に何らかの被膜が形成されている。
このようにすると、スイング時にラフや土などで摩擦されて傷が付きやすいフェース面14Aの下部の領域A0は被膜が剥がれることがなく、長期間にわたってフェース面14Aの美観を維持する上で有利となる。
また、下部の領域A0と残りの領域A1との境界線42が、フェース面14Aのスコアライン34と平行するように形成されていると、その境界線42を視認しつつゴルフクラブヘッド10の位置決めを行えるため、構えやすさの向上を図る上で有利となる。
もちろん、フェース面14Aの表面仕上げを1つの種類(例えば、地金露出=サテン仕上げ、イオンプレーティング仕上げ、塗装など)としてもよいことは無論である。
図2、図4に示すように、クラウン面16に曲率半径が急激に変化しつつ延在する曲率半径変化部36が設けられている。
クラウン面16は、曲率半径変化部36を境目とした複数の面部38A、38B、38Cに分割されており、曲率半径変化部36は複数設けられている。
本実施の形態では、クラウン面16が2つの曲率半径変化部36によって3つの面部38A、38B、38Cに分割されている。
なお、本発明においては、曲率半径変化部36は隣り合う面部38A、38B、38Cの間の境界に形成される稜線を含むものとする。
また、図11に示すように、曲率半径変化部36は以下のように定義される。
すなわち、互いに分割された面部38A、38B、38Cの境界と直交する平面でクラウン面16Aを破断した断面において、クラウン面16Aの曲率半径Rを1mmピッチで測定していき、複数の測定点の曲率半径を得る。
そして、連続する3つの測定点の曲率半径RをR1、R2、R3とし、3つの測定点のうち中央の測定点の曲率半径R2で隣接する測定点の曲率半径R1、R3をそれぞれ除した値、すなわち、R1/R2およびR3/R2がそれぞれ10倍以上となるか否かを1mmずつ測定点をずらしながら調べる。
R1/R2およびR3/R2がそれぞれ10倍以上となったとき、3つの測定点のうち中央の測定点を曲率半径変化部36とする。
このように第2領域42が曲率半径変化部36を境目とした複数の面部38A、38B、38Cに分割されていると、クラウン部16の剛性を確保でき、打球音の周波数帯域が低くなることを抑制でき打球音の改善を図る上で有利となる。
なお、曲率半径変化部36は無くてもよく、したがって、クラウン面16Aが単一の面部で構成されていてもよいことは無論であるが、本実施の形態のようにすると、打球音の改善を図る上で有利となる。
本実施の形態では、2つの曲率半径変化部36は、クラウン面16のフェース部14寄りの箇所のトウヒール方向の中央部からフェースバック方向に至るにつれて互いに離れる方向に延在している。
このようにすることでクラウン面16Aを見た時のデザイン性を確保する上で有利となる。
なお、曲率半径変化部36は3つ以上設けてもよいことは無論である。
クラウン面16のフェース部14寄りの箇所のトウヒール方向の中央部に凹部40が設けられている。
2つの曲率半径変化部36のフェース部14寄りの箇所は凹部40に接続されている。
例えば、ヘッド本体12を金型を用いて鋳造で製造する場合、複数の曲率半径変化部36が互いに交差する位置関係であり、それら複数の曲率半径変化部36が直接交差すると、ヘッド本体12の製造誤差により、それら曲率半径変化部36の交差箇所の位置のばらつきが生じ、見栄えが悪くなることが懸念される。
そこで本実施の形態のように凹部40を設けると、このような曲率半径変化部36の交差箇所の位置のばらつきが目立たなくなり、ゴルフラブヘッド10の見栄えを良くする上で有利となる。
また、ゴルフラブヘッド10の基準状態で、ゴルフラブヘッド10を平面視したときに、トウヒール方向におけるフェース中心基準断面Pfcと凹部40との位置が合致していると、凹部40がゴルフラブヘッド10を構えるときの目安となる利点がある。
また、凹部40を、ゴルフクラブヘッド10のロフト角や番手に応じて異なる色で着色すれば、ひと目でゴルフラブを識別する上で有利となる。
また、本実施の形態のゴルフクラブヘッド10を有するゴルフクラブを含むゴルフクラブセットでは、クラブ長さが長くなるほど、少なくともヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2が大きくなるように構成されている。
すなわち、クラブ長が長くなるほど、ゴルフクラブを構えたときに、ライ角が小さくなる傾向となり、トウ側が上を向くようにゴルフクラブヘッド10が傾斜する傾向となる。したがって、インパクト時もソール面18Aのうちフェース部14寄りでかつヒール24寄りの部分の高さが低くなる(地面に近づく)。
そのため、ソール面18Aのうちフェース部14寄りでかつヒール24寄りの部分の高さを確保してソール面18Aの接地抵抗を低減するためには、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2を大きく確保する必要があるためである。
また、クラブ長さが長くなるほどヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2が大きくなるように構成することに加え、クラブ長さが長くなるほど、トウ側フェース面輪郭線角度θt1およびトウ側中心軸ソール部角度θt2が大きくなるように構成してもよい。
このようにすると、ゴルフクラブヘッド10を視認したときの違和感が少なくなり、ゴルフクラブの構えやすさを確保する上でより有利となる。
また、クラブ長が長くなるほど、ゴルフクラブを構えたときに、ライ角が小さくなる傾向となり、トウ22側が上を向くようにゴルフクラブヘッド10が傾斜する傾向となる。したがって、インパクト時もソール面18Aのうちフェース部14寄りでかつヒール24寄りの部分の高さが低くなる(地面に近づく)。
そのため、ソール面18Aのうちフェース部14寄りでかつヒール24寄りの部分の高さを確保してソール面18Aの接地抵抗を低減するためには、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1およびヒール側中心軸ソール部角度θh2を大きく確保する必要があるためである。
また、クラブ長が長くなるほど、ゴルフクラブ100の軌道を制御しにくく、インパクト時のゴルフクラブヘッド10の位置がばらつく。
インパクト時のゴルフクラブヘッド10の位置がばらついても、前述したように、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1をヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きくし、および、トウ側フェース面輪郭線角度θt1をトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きくしておけば、ソール面18Aがスクープ角となり、ソールの抜けが良くなる。
これとは逆に、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1をヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも小さくし、および、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも小さくすると、ソール面18Aがバウンス角となり、地面にソールが接触したときにバウンドするようになってしまい、トップやダフリのミスショットとなりやすい。
図12、図13を参照して、クラブ長さと、各角度θh1、θh2、θt1、θt2との関係についてさらに説明する。
図12は、横軸にクラブ長さ、縦軸にヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2をプロットした線図である。
各符号○と角度との対応関係は以下の通りである。
・符号○:実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のヒール側フェース面輪郭線角度θh1
・符号□:実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のヒール側中心軸ソール部角度θh2
・符号●:一般的なゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のヒール側フェース面輪郭線角度θh1
・符号■:一般的なゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のヒール側中心軸ソール部角度θh2
図12から明らかなように、実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10のヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が15°以上35°以下の範囲内であるのに対して、一般的なゴルフクラブヘッド10のヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が15°未満であることがわかる。
図13は、横軸にクラブ長さ、縦軸にトウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2をプロットした線図である。
各符号○と角度との対応関係は以下の通りである。
・符号○:実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のトウ側フェース面輪郭線角度θt1
・符号□:実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のトウ側中心軸ソール部角度θt2
・符号●:一般的なゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のトウ側フェース面輪郭線角度θt1
・符号■:一般的なゴルフクラブヘッド10(フェアウェイウッド10A)のトウ側中心軸ソール部角度θt2
図13から明らかなように、実施の形態に係るゴルフクラブヘッド10のトウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が20°以上35°以下の範囲内であるのに対して、一般的なゴルフクラブヘッド10のトウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が20°未満であることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態では、ヘッド本体12の体積が90cc以上210cc以下であり、ロフト角が15°以上35°であるウッド型のゴルフクラブヘッド10において、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1を15°以上35°以下とし、ヒール側中心軸ソール部角度θh2を15°以上35°以下とした。
したがって、ソール面18Aのうちフェース部14寄りの部分でかつヒール24寄りの部分の地面からの高さが確保されるため、ゴルフボールのインパクト前半において地面や芝生(ラフ)に接触するソール面18Aの部分の面積が減少する。
これにより、ゴルフボールのインパクト前半においてヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となる。
以下、本発明の実験例について説明する。
図22〜図37は、本発明に係るゴルフクラブヘッド10の実験結果を示す図である。
試料となるゴルフクラブヘッド10を各実験例毎に作成し、以下の4つの評価項目を測定し指数(評価点)を求めると共に、4つの指数の合計点を求めた。
なお、以下の実験例では、ゴルフクラブヘッド10としてフェアウェイウッド10A、ユーティリティ10Bをそれぞれ実験対象とした。
(1)振り抜き性
実際に、芝生(ラフ)に載置されたゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打撃した場合の振り抜き性(振り抜きやすさ)を指数で評価した。
ここで、振り抜き性は以下のようにして求める。
すなわち、打球フィールドに目標点を設定してゴルファーが目標点に向かって打球する。
1つのゴルフクラブに対して10球ずつ試打を行い、振り抜き性を5点満点で振り抜き性が良いほど点数が高くなるように評価し、評価した点数を評価データとして求めた。
ここでは、20人の被験者について各実験例のゴルフクラブを用いて振り抜き性の評価データをそれぞれ求め、各ゴルフクラブのそれぞれについて20人の振り抜き性の評価データの平均値を求めた。そして、比較例に相当する実験例の評価データの平均値を100とし、比較例以外の実験例を指数によって評価した。即ち、指数が高いほど振り抜き性が優れている。
(2)飛距離のばらつき
実際にゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打撃した場合の飛距離のばらつきを指数で評価した。
ここで、飛距離のばらつきは以下のようにして求める。
すなわち、打球フィールドに目標点を設定してゴルファーが目標点に向かって打球する。1つのゴルフクラブに対して10球ずつ行い、飛距離の最大値と最小値との差分を飛距離のばらつきの評価データとして測定する。
ここでは、20人の被験者について各実験例のゴルフクラブを用いて飛距離のばらつきの評価データをそれぞれ求め、各ゴルフクラブのそれぞれについて20人の飛距離のばらつきの評価データの平均値を求めた。そして、比較例に相当する実験例の評価データの平均値を100とし、比較例以外の実験例を指数((比較例に相当する実験例の評価データの平均値/比較例以外の実験例の評価データの平均値)×100)によって評価した。即ち、指数が高いほど飛距離のばらつきが小さく優れている。
(3)左右のばらつき
実際にゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打撃した場合の左右のばらつきを指数で評価した。
ここで、左右のばらつきは以下のようにして求める。
すなわち、打球フィールドに目標点を設定してゴルファーが目標点に向かって打球する。そして打球する地点と目標点を結んだ直線と、打球されたボールが停止した点までの距離を方向ブレ幅(ヤード)として記録する。
目標飛球線Lgに対して右方向のずれ量を正(+)の値で、左方向へのずれ量を負(−)の値で表示しており、何れの値も10球の測定値を算術平均した値を左右ばらつきの評価データとして求めた。
ここでは、20人の被験者について各実験例のゴルフクラブを用いて左右ばらつきの評価データをそれぞれ求め、各ゴルフクラブのそれぞれについて20人の左右ばらつきの評価データの平均値を求めた。そして、比較例に相当する実験例の評価データの平均値を100とし、比較例以外の実験例を指数((比較例に相当する実験例の評価データの平均値/比較例以外の実験例の評価データの平均値)×100)によって評価した。即ち、指数が高いほど左右ばらつきが少なく優れている。
(4)構えやすさ
50人の右打ちゴルファ(ハンディキャップ3〜25)により目標飛球線に対して実際に構えてもらい、その時の目標のとりやすさや構えた際の違和感などを総合的に評価し、100点満点で採点した。
構え易さは指数で評価し、比較例としての実験例の指数を100とし指数が大きいほど構え易いことを示す。
(5)合計点
上述した振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさの4つの指数を合計したものを合計点とした。
比較例に相当する実験例の合計点を400とし合計点が大きいほど評価が良いことを示す。
実験はフェアウェイウッド10A、ユーティリティ10Bに対して実施した。
まず、フェアウェイウッド10Aの実験について説明する。
(条件1)
図22に示すように、請求項1で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
なお、図22〜図29に示す実験例2〜29において、ゴルフクラブヘッド10のクラウン面16Aには、図2に示すように、2つの曲率半径変化部36が形成され、クラウン面16Aは3つの面部38A、38B、38Cが形成されている。
また、図22〜図29において、クラウン面16の最大高さHmaxの位置の欄は、ホーゼル部30の中心軸3002を通る鉛直面P0に対するクラウン面16の最大高さHmaxの位置の距離(最短距離)を示し、クラウン面16の最大高さHmaxの位置がフェース部側に位置した場合の距離を正(+)の値、フェースバック側に位置した場合の距離を負(−)の値で示している。
すなわち、請求項9で規定したクラウン面16の最大高さHmaxの位置1610が第1平面P10と第2平面P11との間に位置しているということは、クラウン面16の最大高さHmaxの位置1610の鉛直面P0からの距離が−5mm以上+5mm以下の範囲に位置していることになる。
また、実験例2〜29は、図10に示すように、基準状態において、ゴルフクラブヘッド10を正面視したときに、フェース面14Aの下側の輪郭線1402が下方に凸状のV字状を呈し、フェース面14Aの上側の輪郭線1404がほぼ直線状を呈している。
図22に示すように、実験例1は、一般的なフェアウェイウッド10Aであって比較例に相当するものである。
実験例2は、ロフト角φL以外の請求項1、2の規定は満足しているものの、ロフト角φLが14°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性101、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ100、合計点403であり、実験例1と同程度である。
これは、ロフト角φLが15°を下回っているため、ゴルファーがゴルフクラブヘッド10を視認したときに、ゴルフボールが上がらないイメージを受けやすく、そのため、スイングがアッパースイングになりやすく、ダフリなどのミスショットを生じやすく、そのため、振り抜き性も悪くなるためである。
実験例3は、ロフト角φL以外の請求項1、2の規定は満足しているものの、ロフト角φLが37°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性101、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ101、合計点404であり、実験例1と同程度である。
これは、ロフト角φLが35°を上回っているため、ゴルファーがゴルフクラブヘッド10を視認したときに、フェース部14が小さく(フェース面が上を向きすぎ)スイングがしにくいイメージを受けやすく、ミスショットを生じやすく、そのため、振り抜き性も悪くなるためである。
実験例4は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが16.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が16.0°、25.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が23.0°、30.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性114、飛距離のばらつき113、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点451であり、請求項1の規定を満たさない実験例1、2、3、6、7に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ロフト角φLが範囲内であるため、スイングがしやすく、また、各角度θh1、θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例5は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが34.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性115、飛距離のばらつき114、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点453であり、請求項1の規定を満たさない実験例1、2、3、6、7に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ロフト角φLが範囲内であるため、スイングがしやすく、また、各角度θh1、θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例6は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が14.0°、13.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲を下回り、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性98、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ102、合計点402であり、実験例1と同程度である。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲を下回っているため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗が高く、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で不利となるためである。
実験例7は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が37.0°、36.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲を上回り、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性99、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ102、合計点403であり、実験例1と同程度である。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲を上回っているため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすい。すなわち、フェース面14Aを小さく感じやすく、また、トウ22側、ヒール24側のフェース形状のバランスが悪く違和感を感じやすい。
これにより、ゴルフクラブの構えやすさが低下して、ミスショットが増えるためである。
実験例8は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が17.0°、16.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性114、飛距離のばらつき114、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点452であり、請求項1の規定を満たさない実験例1、2、3、6、7に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例9は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が34.0°、33.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性116、飛距離のばらつき113、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点453であり、請求項1の規定を満たさない実験例1、2、3、6、7に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1の規定を満たす実験例4、5、8、9は、請求項1の規定を満たさない実験例1、2、3、6、7に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件2)
図23に示すように、請求項1、3、4〜10の規定を満たし、請求項2で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例10は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が19.0°、18.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性99、飛距離のばらつき103、左右のばらつき103、構えやすさ102、合計点407であり、実験例1に比較して評価が概ね改善されているものの改善度合いは少ない。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項1の範囲を下回っているため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する効果が少なく、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する効果が低下するためである。
実験例11は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が37.0°、36.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性100、飛距離のばらつき103、左右のばらつき103、構えやすさ102、合計点408であり、実験例1に比較して評価が概ね改善されているものの改善度合いは少ない。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項1の範囲を上回っているため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすい。すなわち、フェース面14Aを小さく感じやすく、また、トウ22側、ヒール24側のフェース形状のバランスが悪く違和感を感じやすい。
そのため、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下し、そのため、ミスショットを抑制する効果が低下するためである。
実験例12は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が22.0°、21.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性118、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ115、合計点463であり、請求項2の規定を満たさない実験例1、10、11に比較して全ての評価が改善されている。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項2の範囲内であるため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例13は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が34.0°、33.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性119、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ115、合計点464であり、請求項2の規定を満たさない実験例1、10、11に比較して全ての評価が改善されている。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項2の範囲内であるため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1、2の規定を満たす実験例12、13は、請求項2の規定を満たさない実験例1、10、11に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件3)
図24に示すように、請求項1、2の規定を満たし、請求項3で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例14は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が23.0°、25.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が27.0°、30.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしていない。
したがって、振り抜き性105、飛距離のばらつき105、左右のばらつき104、構えやすさ110、合計点424であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項3の規定を満たす実験例15に比較して改善度合いが少ない。
これは、請求項3の規定を満たしていないため、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下する。
また、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2より小さく、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも小さくなることによって、前述したように、ソール面18Aがバウンス角となり、地面にソールが接触したときにバウンドするようになってしまい、トップやダフリのミスショットとなりやすい。
したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する効果が低下するためである。
実験例15は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、24.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、29.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
したがって、振り抜き性119、飛距離のばらつき118、左右のばらつき118、構えやすさ118、合計点473であり、請求項3の規定を満たさない実験例1、14に比較して全ての評価が改善されている。
これは、請求項3の規定を満たしているため、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じにくく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1、2、3の規定を満たす実験例15は、請求項3の規定を満たさない実験例1、14に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件4)
図25に示すように、請求項1〜4の規定を満たし、請求項5、6で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例16は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが110.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲を上回っている。
また、ヘッド高さHHが32mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性97、飛距離のばらつき112、左右のばらつき111、構えやすさ110、合計点430であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項5、6の規定を満たす実験例18、19に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例17は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが65.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲を下回っている。
また、ヘッド高さHHが50mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性114、飛距離のばらつき110、左右のばらつき110、構えやすさ99、合計点433であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項5、6の規定を満たす実験例18、19に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例18は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが73.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが44.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性123、飛距離のばらつき120、左右のばらつき119、構えやすさ123、合計点485であり、請求項5、6の規定を満たさない実験例1、16、17に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が確保されているためである。
実験例19は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが98.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが36.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性122、飛距離のばらつき122、左右のばらつき119、構えやすさ120、合計点483であり、請求項5、6の規定を満たさない実験例1、16、17に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が確保されているためである。
したがって、請求項1〜6の規定を満たす実験例18、19は、請求項5、6の規定を満たさない実験例1、16、17に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件5)
図26に示すように、請求項1、2、3、5、6の規定を満たし、請求項4で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例20は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが8.7mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲を下回っている。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性110、飛距離のばらつき105、左右のばらつき107、構えやすさ110、合計点432であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項4の規定を満たす実験例22、23に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例21は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが36.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲を上回っている。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性111、飛距離のばらつき105、左右のばらつき111、構えやすさ106、合計点433であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項4の規定を満たす実験例22、23に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例22は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが11.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが73.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが44.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性123、飛距離のばらつき120、左右のばらつき119、構えやすさ123、合計点485であり、請求項4の規定を満たさない実験例1、20、21に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例23は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが34.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが98.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが36.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性121、飛距離のばらつき122、左右のばらつき119、構えやすさ120、合計点482であり、請求項4の規定を満たさない実験例1、20、21に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
したがって、請求項1〜6の規定を満たす実験例22、23は、請求項4の規定を満たさない実験例1、20、21に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件6)
図27に示すように、請求項1〜6の規定を満たし、請求項9で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例24は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−7mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲外である。
したがって、振り抜き性115、飛距離のばらつき110、左右のばらつき110、構えやすさ110、合計点445であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項9の規定を満たす実験例26、27に比較して改善度合いが少ない。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)から離れるため、構えやすさの向上を図る効果が低下しているからである。これは、一般的なフェアウェイウッドのヘッド本体においても上記鉛直面P0からの中心軸3002の距離が離れすぎている(−5mm以上+5mm以下の範囲より大きい)ので、構えたときのスイングイメージがアッパー軌道になりやすいためである。
実験例25は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は+7mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲外である。
したがって、振り抜き性116、飛距離のばらつき110、左右のばらつき111、構えやすさ106、合計点443であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項9の規定を満たす実験例26、27に比較して改善度合いが少ない。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)から離れるため、構えやすさの向上を図る効果が低下しているからである。すなわち、フェース面14A側に最大高さHmaxの位置1610がずれている場合は、構えたときのスイングイメージがアッパー軌道になりやすいためである。
実験例26は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−4.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性128、飛距離のばらつき120、左右のばらつき124、構えやすさ123、合計点495であり、請求項9の規定を満たさない実験例24、25に比較して全ての評価が改善されている。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)に近いため、構えやすさの向上を図る効果が確保されているからである。
実験例27は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は+4.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性126、飛距離のばらつき123、左右のばらつき124、構えやすさ120、合計点492であり、請求項9の規定を満たさない実験例24、25に比較して全ての評価が改善されている。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)に近いため、構えやすさの向上を図る効果が確保されているからである。
したがって、請求項1〜6、9の規定を満たす実験例26、27は、請求項9の規定を満たさない実験例1、24、25に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件7)
図28に示すように、請求項1〜6、9の規定を満たし、請求項10で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例28は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−1.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
ゴルフクラブヘッド10の質量Y(g)とゴルフクラブのクラブ長さX(inch)が式(1)を満たさず、請求項10の規定を満たさないものとした。具体的には、式(1)で規定するよりもゴルフクラブヘッド10の質量Yが軽いものとした。
したがって、振り抜き性124、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ116、合計点470であり、実験例1に比較して評価が向上しているものの、請求項10の規定を満たす後述する実験例29に比較すると評価が低い。
これは、式(1)を満たさず、シャフト32に対してゴルフラブヘッド10の質量が軽いので、ラフに位置したゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打ち出すときに、ゴルフクラブヘッド10の重みを利用してスイングし易くなる(ラフの抵抗に負けずにボールを打撃する)という効果が低下するからである。
(条件8)
図29に示すように、請求項1〜6、9、10で規定する条件をすべて満たしたものとした。
実験例29は、体積が165ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−1.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
ゴルフクラブヘッド10の質量Y(g)とゴルフクラブのクラブ長さX(inch)が式(1)を満たし、請求項10の規定を満たすものとした。
したがって、実験例29は、振り抜き性130、飛距離のばらつき123、左右のばらつき130、構えやすさ123、合計点506であり、実験例1〜28に比較して評価が向上している。
したがって、請求項1〜6、9、10の規定をすべて満たす実験例29は、振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が最も優れている。
次に、ユーティリティ10Bの実験について説明する。
(条件1)
図30に示すように、請求項1で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
なお、以下の説明では、図22〜図29と同様の部分については重複する説明を省略する。
なお、図30〜図37に示す実験例32〜59において、ゴルフクラブヘッド10のクラウン面16Aには、図4に示すように、2つの曲率半径変化部36が形成され、クラウン面16Aは3つの面部38A、38B、38Cが形成されている。
また、実験例32〜59は、図10に示すように、基準状態において、ゴルフクラブヘッド10を正面視したときに、フェース面14Aの下側の輪郭線1402が下方に凸状のV字状を呈し、フェース面14Aの上側の輪郭線1404がほぼ直線状を呈している。
図30に示すように、実験例31は、一般的なユーティリティであって比較例に相当するものである。
実験例32は、ロフト角φL以外の請求項1、2の規定は満足しているものの、ロフト角φLが14°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性102、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ100、合計点404であり、実験例31と同程度である。
これは、ロフト角φLが15°を下回っているため、ゴルファーがゴルフクラブヘッド10を視認したときに、ゴルフボールが上がらないイメージを受けやすく、そのため、スイングがアッパースイングになりやすく、ダフリなどのミスショットを生じやすく、そのため、振り抜き性も悪くなるためである。
実験例33は、ロフト角φL以外の請求項1、2の規定は満足しているものの、ロフト角φLが37°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性101、飛距離のばらつき101、左右のばらつき100、構えやすさ101、合計点403であり、実験例31と同程度である。
これは、ロフト角φLが35°を上回っているため、ゴルファーがゴルフクラブヘッド10を視認したときに、フェース部14が小さくスイングがしにくいイメージを受けやすく、ミスショットを生じやすく、そのため、振り抜き性も悪くなるためである。
実験例34は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが16.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が16.0°、25.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が23.0°、30.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性114、飛距離のばらつき112、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点450であり、請求項1の規定を満たさない実験例31、32、33、36、37に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ロフト角φLが範囲内であるため、スイングがしやすく、また、各角度θh1、θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例35は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが34.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性114、飛距離のばらつき114、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点452であり、請求項1の規定を満たさない実験例31、32、33、36、37に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ロフト角φLが範囲内であるため、スイングがしやすく、また、各角度θh1、θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例36は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が14.0°、13.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲を下回り、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性99、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ102、合計点403であり、実験例31と同程度である。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲を下回っているため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗が高く、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で不利となるためである。
実験例37は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が37.0°、36.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲を上回り、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性100、飛距離のばらつき102、左右のばらつき100、構えやすさ102、合計点404であり、実験例31と同程度である。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲を上回っているため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすい。すなわち、フェース面14Aを小さく感じやすく、また、トウ22側、ヒール24側のフェース形状のバランスが悪く違和感を感じやすい。
これにより、ゴルフクラブの構えやすさが低下して、ミスショットが増えるためである。
実験例38は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が17.0°、16.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性115、飛距離のばらつき114、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点453であり、請求項1の規定を満たさない実験例31、32、33、36、37に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例39は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が34.0°、33.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性115、飛距離のばらつき113、左右のばらつき112、構えやすさ112、合計点452であり、請求項1の規定を満たさない実験例31、32、33、36、37に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1、ヒール側中心軸ソール部角度θh2が請求項1の範囲内であるため、ヒール24寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1の規定を満たす実験例34、35、38、39は、請求項1の規定を満たさない実験例31、32、33、36、37に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件2)
図31に示すように、請求項1、3、4〜10の規定を満たし、請求項2で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例40は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が19.0°、18.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性100、飛距離のばらつき103、左右のばらつき103、構えやすさ102、合計点408であり、実験例31に比較して評価が概ね改善されているものの改善度合いは少ない。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項1の範囲を下回っているため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する効果が少なく、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する効果が低下するためである。
実験例41は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が37.0°、36.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性99、飛距離のばらつき103、左右のばらつき103、構えやすさ102、合計点407であり、実験例1に比較して評価が概ね改善されているものの改善度合いは少ない。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項1の範囲を上回っているため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制することができるものの、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすい。すなわち、フェース面14Aを小さく感じやすく、また、トウ22側、ヒール24側のフェース形状のバランスが悪く違和感を感じやすい。
そのため、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下し、そのため、ミスショットを抑制する効果が低下するためである。
実験例42は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が22.0°、21.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性119、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ115、合計点464であり、請求項2の規定を満たさない実験例31、40、41に比較して全ての評価が改善されている。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項2の範囲内であるため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
実験例43は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が34.0°、33.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性119、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ115、合計点464であり、請求項2の規定を満たさない実験例31、40、41に比較して全ての評価が改善されている。
これは、トウ側フェース面輪郭線角度θt1、トウ側中心軸ソール部角度θt2が請求項2の範囲内であるため、トウ22寄りのソール面18Aの部分と地面との接触抵抗を抑制する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1、2の規定を満たす実験例42、43は、請求項2の規定を満たさない実験例31、40、41に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件3)
図32に示すように、請求項1、2の規定を満たし、請求項3で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例44は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が23.0°、25.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が27.0°、30.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしていない。
したがって、振り抜き性104、飛距離のばらつき105、左右のばらつき104、構えやすさ110、合計点423であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項3の規定を満たす実験例45に比較して改善度合いが少ない。
これは、請求項3の規定を満たしていないため、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じやすく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する効果が低下する。
また、ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2より小さく、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1がトウ側中心軸ソール部角度θt2よりも小さくなることによって、前述したように、ソール面18Aがバウンス角となり、地面にソールが接触したときにバウンドするようになってしまい、トップやダフリのミスショットとなりやすい。
したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する効果が低下するためである。
実験例45は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、24.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、29.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
したがって、振り抜き性119、飛距離のばらつき118、左右のばらつき118、構えやすさ119、合計点474であり、請求項3の規定を満たさない実験例31、44に比較して全ての評価が改善されている。
これは、請求項3の規定を満たしているため、ゴルファがゴルフクラブヘッド10を視認した場合のその外観形状に違和感を感じにくく、ゴルフクラブの構えやすさを確保する上で有利となり、したがって、ゴルフクラブヘッド10の振り抜き性の向上を図り、トップやダフリといったミスショットの発生を抑制する上で有利となるためである。
したがって、請求項1、2、3の規定を満たす実験例45は、請求項3の規定を満たさない実験例31、44に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件4)
図33に示すように、請求項1〜4の規定を満たし、請求項5、6で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例46は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが110.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲を上回っている。
また、ヘッド高さHHが32mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲を下回っている。
したがって、振り抜き性97、飛距離のばらつき112、左右のばらつき111、構えやすさ109、合計点429であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項5、6の規定を満たす実験例48、49に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例47は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが65.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲を下回っている。
また、ヘッド高さHHが50mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲を上回っている。
したがって、振り抜き性113、飛距離のばらつき110、左右のばらつき110、構えやすさ99、合計点432であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項5、6の規定を満たす実験例48、49に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例48は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが73.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが44.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性122、飛距離のばらつき120、左右のばらつき119、構えやすさ123、合計点484であり、請求項5、6の規定を満たさない実験例31、46、47に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が確保されているためである。
実験例49は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが98.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが36.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性123、飛距離のばらつき122、左右のばらつき119、構えやすさ120、合計点484であり、請求項5、6の規定を満たさない実験例31、46、47に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール幅WS、ヘッド高さHHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が確保されているためである。
したがって、請求項1〜6の規定を満たす実験例48、49は、請求項5、6の規定を満たさない実験例31、46、47に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件5)
図34に示すように、請求項1、2、3、5、6の規定を満たし、請求項4で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例50は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが8.7mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲を下回っている。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性110、飛距離のばらつき105、左右のばらつき107、構えやすさ109、合計点431であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項4の規定を満たす実験例52、53に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例51は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが36.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲を上回っている。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性111、飛距離のばらつき105、左右のばらつき111、構えやすさ107、合計点434であり、実験例1に比較して評価が改善されているものの、請求項4の規定を満たす実験例52、53に比較して改善度合いが少ない。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感が大きいため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例52は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが11.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが73.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが44.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性123、飛距離のばらつき120、左右のばらつき119、構えやすさ124、合計点486であり、請求項4の規定を満たさない実験例31、50、51に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
実験例53は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが34.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが98.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが36.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性122、飛距離のばらつき122、左右のばらつき119、構えやすさ120、合計点483であり、請求項4の規定を満たさない実験例31、50、51に比較して全ての評価が改善されている。
これは、ソール高さSHに起因するヘッド本体12の形状の違和感がないため、トップやダフリといったミスショットを防止する効果が低下しているからである。
したがって、請求項1〜6の規定を満たす実験例52、53は、請求項4の規定を満たさない実験例31、50、51に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件6)
図35に示すように、請求項1〜6の規定を満たし、請求項9で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例54は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−7mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲外である。
したがって、振り抜き性115、飛距離のばらつき110、左右のばらつき110、構えやすさ109、合計点444であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項9の規定を満たす実験例56、57に比較して改善度合いが少ない。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)から離れるため、構えやすさの向上を図る効果が低下しているからである。これは、一般的なユーティリティのヘッド本体においても上記鉛直面P0からの中心軸3002の距離が離れすぎている(−5mm以上+5mm以下の範囲より大きい)ので、構えたときのスイングイメージがアッパー軌道になりやすいためである。
実験例55は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は+7mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲外である。
したがって、振り抜き性116、飛距離のばらつき110、左右のばらつき111、構えやすさ107、合計点444であり、実験例31に比較して評価が改善されているものの、請求項9の規定を満たす実験例56、57に比較して改善度合いが少ない。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)から離れるため、構えやすさの向上を図る効果が低下しているからである。すなわち、フェース面14A側に最大高さHmaxの位置1610がずれている場合は、構えたときのスイングイメージがアッパー軌道になりやすいためである。
実験例56は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−4.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性129、飛距離のばらつき120、左右のばらつき124、構えやすさ123、合計点496であり、請求項9の規定を満たさない実験例54、55に比較して全ての評価が改善されている。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)に近いため、構えやすさの向上を図る効果が確保されているからである。
実験例57は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は+4.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
したがって、振り抜き性126、飛距離のばらつき123、左右のばらつき124、構えやすさ121、合計点493であり、請求項9の規定を満たさない実験例54、55に比較して全ての評価が改善されている。
これは、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610がシャフト32の中心軸3202(ホーゼル部30の中心軸3002)に近いため、構えやすさの向上を図る効果が確保されているからである。
したがって、請求項1〜6、9の規定を満たす実験例56、57は、請求項9の規定を満たさない実験例31、54、55に対して振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が優れている。
(条件7)
図36に示すように、請求項1〜6、9の規定を満たし、請求項10で規定する条件を変更し、他の規定はほぼ一定条件となるようにした。
実験例58は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが20.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が25.0°、23.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が30.0°、27.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが15.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが85.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが40.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−1.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
ゴルフクラブヘッド10の質量Y(g)とゴルフクラブのクラブ長さX(inch)が式(1)を満たさず、請求項10の規定を満たさないものとした。具体的には、式(1)で規定するよりもゴルフクラブヘッド10の質量Yが軽いものとした。
したがって、振り抜き性123、飛距離のばらつき115、左右のばらつき115、構えやすさ116、合計点469であり、実験例31に比較して評価が向上しているものの、請求項10の規定を満たす後述する実験例59に比較すると評価が低い。
これは、式(1)を満たさず、シャフト32に対してゴルフラブヘッド10の質量が軽いので、ラフに位置したゴルフボールをゴルフクラブヘッド10で打ち出すときに、ゴルフクラブヘッド10の重みを利用してスイングし易くなる(ラフの抵抗に負けずにボールを打撃する)という効果が低下するからである。
(条件8)
図37に示すように、請求項1〜6、9、10で規定する条件をすべて満たしたものとした。
実験例59は、体積が100ccであり請求項1の90cc以上210ccの範囲内であり、ロフト角φLが30.0°であり、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、各角度θh1、θh2が30.0°、28.0°と、請求項1の15°以上35°以下の範囲内であり、また、角度θt1、θt2が33.0°、31.0°と、請求項2の20°以上35°以下の範囲内である。
また、請求項3のヒール側フェース面輪郭線角度θh1>ヒール側中心軸ソール部角度θh2、かつ、トウ側フェース面輪郭線角度θt1>トウ側中心軸ソール部角度θt2という規定を満たしている。
また、ソール高さSHが16.0mmであり、請求項4の10mm以上35mm以下の範囲内である。
また、ソール幅WSが70.0mmであり、請求項5の70mm以上100mm以下の範囲内である。
また、ヘッド高さHHが39.0mmであり、請求項6の35mm以上45mm以下の範囲内である。
また、クラウン面16Aの最大高さHmaxの位置1610のホーゼル部30の中心軸3002を含む鉛直面P0からの距離は−1.0mmであり、請求項9の−5mm以上+5mm以下の範囲内である。
ゴルフクラブヘッド10の質量Y(g)とゴルフクラブのクラブ長さX(inch)が式(1)を満たし、請求項10の規定を満たすものとした。
したがって、実験例59は、振り抜き性135、飛距離のばらつき121、左右のばらつき126、構えやすさ123、合計点505であり、実験例31〜58に比較して評価が向上している。
したがって、請求項1〜6、9、10の規定をすべて満たす実験例59は、振り抜き性、飛距離のばらつき、左右のばらつき、構えやすさ、合計点の向上を図る効果が最も優れている。
10 ゴルフクラブヘッド
10A フェアウェイウッド
10B ユーティリティ
12 ヘッド本体
14 フェース部
14A フェース面
1402 輪郭線
1404 輪郭線
16 クラウン部
16A クラウン面
1602 傾斜面部
1604 稜線
1606 クラウン面本体部
18 ソール部
1802 ソール部輪郭線
18A ソール面
22 トウ
24 ヒール
26 フェースバック
28 中空部
30 ホーゼル部
3002 中心軸
32 シャフト
3202 中心軸
36 曲率半径変化部
38A、38B、38C 面部
40 凹部
P0 鉛直面
P1 第1基準面
P2 第2基準面
P3 第3基準面
P4 第4基準面
P10 第1平面
P11 第2平面
θh1 ヒール側フェース面輪郭線角度
θh2 ヒール側中心軸ソール部角度
θt1 トウ側フェース面輪郭線角度
θt2 トウ側中心軸ソール部角度
Hmax 最大高さ

Claims (11)

  1. フェース部と、前記フェース部の上部から後方に延在するクラウン部と、前記フェース部の下部から後方に延在するソール部と、前記クラウン部と前記ソール部の間で前記フェース部のトウ側縁とヒール側縁との間をフェースバックを通って延在するサイド部とを含むヘッド本体を備え、それらフェース部とクラウン部とソール部とサイド部とで囲まれた内部が中空部であり、前記ヘッド本体の体積が90cc以上210cc以下であり、ロフト角が15°以上35°であるウッド型のゴルフクラブヘッドであって、
    前記ゴルフクラブヘッドを水平面に対して予め定められたライ角およびロフト角通りに設置した基準状態において、フェース面の中心点を通る法線を含む鉛直面で前記ヘッド本体を破断した断面をフェース中心基準断面と、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からヒール寄りに12.5mm離間した鉛直面を第1基準面とし、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からヒール寄りに25.0mm離間した鉛直面を第2基準面とし、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース面の前記ソール部寄りの輪郭線と前記第1基準面との交点と、前記輪郭線と前記第2基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をヒール側フェース面輪郭線角度θh1としたとき、前記ヒール側フェース面輪郭線角度θh1が15°以上35°以下であり、
    前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを、シャフトが挿入されるホーゼル部の中心軸を含む鉛直面で破断したときの前記ソール部の断面の外側の輪郭線をソール部輪郭線と、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記ソール部輪郭線と前記第1基準面との交点と、前記ソール部輪郭線と前記第2基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をヒール側中心軸ソール部角度θh2としたとき、前記ヒール側中心軸ソール部角度θh2が15°以上35°以下であり、
    前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からトウ寄りに12.5mm離間した鉛直面を第3基準面とし、前記フェース中心基準断面と平行しかつ前記フェース中心基準断面からトウ寄りに25.0mm離間した鉛直面を第4基準面とし、前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記フェース面の前記ソール部寄りの輪郭線と前記第3基準面との交点と、前記輪郭線と前記第4基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をトウ側フェース面輪郭線角度θt1としたとき、前記トウ側フェース面輪郭線角度θt1が20°以上35°以下であり、
    前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、前記ソール部輪郭線と前記第3基準面との交点と、前記ソール部輪郭線と前記第4基準面との交点とを結ぶ直線が前記水平面となす角度をトウ側中心軸ソール部角度θt2としたとき、前記トウ側中心軸ソール部角度θt2が20°以上35°以下であり、
    前記ヒール側フェース面輪郭線角度θh1がヒール側中心軸ソール部角度θh2よりも大きく、かつ、前記トウ側フェース面輪郭線角度θt1が前記トウ側中心軸ソール部角度θt2よりも大きい、
    ことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記フェース中心基準断面における前記水平面からフェースバック寄りのソール面の最も高い位置までを結んだ鉛直線の寸法をソール高さとしたとき、前記ソール高さが10mm以上35mm以下である、
    ことを特徴とする請求項記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記フェース中心基準断面におけるソール面の前記フェース面寄りの前端と、前記ソール面のフェースバック寄りの後端とを結ぶ直線を前記水平面に投影した距離をソール幅としたとき、前記ソール幅が35mm以上100mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記フェース中心基準断面における前記水平面からクラウン面の最も高い位置までを結んだ鉛直線の寸法をヘッド高さとしたとき、前記ヘッド高さが35mm以上45mm以下である、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記基準状態の前記ゴルフクラブヘッドを正面視した状態で、
    前記フェース面の前記ソール部寄りの輪郭線が下方に凸状のV字状を呈している、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  6. クラウン面は、前記フェース面の上縁に接続されトウヒール方向に延在し前記フェース面の上縁から上方に変位しつつ後方に延在する傾斜面部と、トウヒール方向に延在する稜線を介して前記傾斜面部の後端に接続されるクラウン面本体部とを有し、
    前記基準状態において、前記ゴルフクラブヘッドを平面視したときに、前記フェース部とフェースバックとを結ぶ前後方向における前記傾斜面部の幅は、前記フェース中心基準断面において最大となり、トウヒール方向に離間するにつれて次第に小さくなるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記基準状態において、前記ホーゼル部の中心軸を含む鉛直面と平行し前記鉛直面から前記フェース部側に5mm離間した距離に位置する平面を第1平面とし、前記鉛直面と平行し前記鉛直面から前記フェースバック側に5mm離間した距離に位置する平面を第2平面としたとき、
    前記ゴルフクラブヘッドを前記鉛直面および前記水平面と平行する方向から見たときの前記水平面からのクラウン面の最大高さHmaxの位置が前記第1平面と前記第2平面との間に位置している、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記ゴルフクラブヘッドの質量をY(g)、前記ゴルフクラブヘッドを備えたゴルフクラブのクラブ長さをX(inch)としたとき、式(1)を満たす、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
    −10.8X+670<Y<−10.8X+680……(1)
  9. 前記基準状態において、前記フェース面を正面から見たとき、
    前記フェース面の高さ方向の下部の領域が残りの領域と異なる表面仕上げとなっている、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  10. クラウン面に曲率半径が急激に変化しつつ延在する曲率半径変化部が設けられ、
    前記クラウン面が前記曲率半径変化部を境目とした複数の面部に分割され、
    前記曲率半径変化部は複数設けられ、
    前記複数の曲率半径変化部は、前記クラウン面の前記フェース部寄りの箇所のトウヒール方向の中央部からフェースバック方向に至るにつれて互いに離れる方向に延在し、
    前記クラウン面の前記フェース部寄りの箇所のトウヒール方向の中央部に凹部が設けられ、
    前記複数の曲率半径変化部の前記フェース部寄りの箇所は前記凹部に接続されている、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 請求項1から10の何れか1項記載のゴルフクラブヘッドを有するゴルフクラブを含むゴルフクラブセットであって、
    クラブ長さが長くなるほど前記ヒール側フェース面輪郭線角度θh1および前記ヒール側中心軸ソール部角度θh2が大きくなるように構成されている、
    ことを特徴とするゴルフクラブセット。
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