JP6435499B2 - 電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は電気機器・電子機器の電子回路などに使用される固体電解コンデンサに関するものである。
近年、高周波を用いた電子機器の発展に伴い、高周波領域において内部インピーダンスの低い高周波特性に優れた小型且つ大容量のコンデンサが必要とされている。特に、コンデンサの内部インピーダンスのうち、ESR(等価直列抵抗)を低減する要求が大きくなってきている。
従来の技術としては、アルミニウムなどの弁金属箔の表面をエッチングして弁金属多孔質箔とし、この弁金属多孔質箔の表面に誘電体被膜を形成し、この誘電体被膜の表面に固体電解質層、さらに集電体層を形成してコンデンサ素子とし、このコンデンサ素子を任意の数だけ層間に銀ペーストを介在させて積層し、集電体層に銀ペーストによって陰極外部接続端子を接着し、弁金属多孔質箔の電極引出部に溶接等によって陽極外部接続端子を取り付け、全体を外装樹脂材でモールドした構造の電解コンデンサが提案されている(例えば、特許文献1に記載)。
また、タンタルやニオブなどの弁金属リード線の一端が埋没した弁金属多孔質体の表面に誘電体被膜を形成し、この誘電体被膜上に導電性高分子層を形成して固体電解質層とし、この固体電解質層上にカーボン層と銀層とからなる集電体層を形成し、この銀層側に陰極外部接続端子を接着し、弁金属リード線に溶接等によって陽極外部接続端子を取り付け、次に全体を外装樹脂材でモールドした構造の固体電解コンデンサが提案されている( 例えば、特許文献2に記載) 。
しかしながら、アルミニウムを陽極体に用いた従来の固体電解コンデンサでは、ESRはタンタルに比べ低いものの、容量の点で大容量化が困難である。また、タンタルを陽極体に用いた従来の固体電解コンデンサでは、容量の点で優れているものの、ESRが比較的高い。このように、小型で大容量且つ低ESRという容量とESRのバランスのとれた固体電解コンデンサがないのが現実の姿である。
上記課題を解決するために特許第3857857号や特開2004−88073号公報では、タンタルやニオブなどの弁金属多孔質体からなる弁金属リード線が埋没した直方体のコンデンサ素子又はタンタルやニオブなどの弁金属箔を用いたシート状のコンデンサ素子とアルミニウムなどの弁金属多孔質箔からなるコンデンサ素子を複数積層した、小型で大容量且つ低ESRの固体電解コンデンサが開示されている。
特開2000−068158号公報 特開平10−060234号公報 特許第3857857号 特開2004−88073号公報
小型で大容量且つ低ESRの固体電解コンデンサを実現するために、タンタルを陽極体に用いたコンデンサとアルミニウムを陽極体に用いた端子形状の異なるコンデンサを複数並列接続するに当たり、製造工程が非常に煩雑になる課題があった。
特許第3857857号では、アルミ固体電解コンデンサのリードワイヤーとタンタル固体電解コンデンサの陽極リード線とを、陽極リードフレームに溶接にて接続することが記載されているが、積層素子数が増加するに連れて製造工程が煩雑になるという課題がある。また、各素子をリードワイヤーで接続するため、ESRが十分に低減しないという課題もある。
また特開2004−88073号公報では、タンタル固体電解コンデンサの弁金属ワイヤーをタンタル又はニオブの弁金属箔に代えることで、低抵抗化を実現している。しかしながら、レアメタルである弁金属の使用量が増加することで大幅なコストアップになる課題がある。
本発明は上記課題を解決するもので、製造工程が簡便で低ESR且低コストの大容の電解コンデンサを提供するものである。
上記課題を解決するため本発明の電子部品は、陽極と陰極とを備えた形状の異なる基本素子を夫々1個以上積み重ね、基本素子間は、陽極と陽極との電気的接続、または陰極と陰極との電気的接続の内、少なくとも何れか一方の電気的接続を備え、この電気的接続は、夫々の基本素子に備えられた平板状の接続部を重ねた状態で接続部どうしが接続されている。
本発明にかかる電子部品によれば、形状の異なる基本素子に、同じ平板状の接続部を備え、この平板状の接続部で形状の異なる基本素子どうしを電気的に接続することで、製造工程を簡易化することができる。また、従来のような断面積が小さいワイヤーに比べて、平板状の接続部は断面積が大きくなるので、低ESRとすることができる。
本発明の実施の形態1における電解コンデンサの一部を示す平面図および断面図 本発明の実施の形態1におけるブロック状の基本素子の平面図および断面図 本発明の実施の形態1における平板状の基本素子の平面図および断面図 本発明の実施の形態2における電解コンデンサの一部を示す平面図および断面図 本発明の実施の形態における電解コンデンサの製造工程図 従来の電解コンデンサの平面図および断面図
以下、本発明の実施の形態について電解コンデンサを例に、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における電解コンデンサ1Aの一部を示す平面図およびこの平面図をA−A´で切断した断面図、
図2は本発明の実施の形態1におけるブロック状の基本素子の平面図およびこの平面図をE−E´で切断した断面図、図3は本発明の実施の形態1における平板状の基本素子の平面図およびこの平面図をF−F´で切断した断面図である。
図1において、本発明の電解コンデンサ1Aは、第1基本素子10と、この第1基本素子10とは形状の異なる第2基本素子20を備えている。第1基本素子10の形状はブロック状で、第2基本素子20の形状は平板状で、第1基本素子10と第2基本素子20とは積層されている。第1基本素子10に形成された集電体層15と第2基本素子20に形成された集電体層25とは陰極外部接続端子4に接続され、第1基本素子10に設けられた平板状の接続部17と第2基本素子20に設けられた平板状の接続部27とは、陽極外部接続端子3に接続されている。なお外装(図示せず)は必要に応じて備える。
図2において、ブロック状の第1基本素子10は、タンタルやニオブなどの弁金属のワイヤー18の表面に陽極となる直方体形状の弁金属多孔質体11を形成し、この弁金属多孔質体11の表面に誘電体被膜12を形成し、この誘電体被膜12の表面に固体電解質層13を形成し、さらにこの固体電解質層13の表面に陰極となる集電体層15としてカーボン層15aおよび銀層15bを形成して素子本体部19を構成している。素子本体部19の弁金属のワイヤー18には平板状の接続部17が溶接により接続されている。平板状の接続部17の材料としては、安価で、低抵抗なアルミニウム箔が好ましい。
図3 において、平板状の第2基本素子20は、アルミニウムなどの弁金属箔の表面をエッチングして陽極となる弁金属多孔質箔21とし、この弁金属多孔質箔21の表面に誘電体被膜22を形成し、更に誘電体被膜22の表面に固体電解質層23を形成し、更に固体電解質層23の表面に陰極となる集電体層25としてカーボン層25aおよび銀層25bを形成している。
平板状の接続部27は、弁金属多孔質箔21を素子本体部29から延設して設けている、素子本体部29の平板状の接続部27側の端部には、誘電体被膜22の表面に絶縁分離層28が形成されている。
そして図1に示すように、第1基本素子10と第2基本素子20とは、第1基本素子10が最上部になるように積層され、第1基本素子10の陰極側の集電体層15と第2基本素子20の陰極側の集電体層25とは、銀層よりなる合わせ部5を介して接続され、更に陰極外部接続端子4に接続されている。
第1基本素子10の平板状の接続部17と第2基本素子20の平板状の接続部27と陽極外部接続端子3とは、積層方向に直線的に連続する溶接部2で電気的に接続されている。この溶接部2は、第1基本素子10と第2基本素子20との積層時に、夫々の基本素子(10、20)に設けられた平板状の接続部(17,27)全てを陽極外部接続端子3上に重ねた後に、一回の溶接操作によって形成されたものである。
このように、素子の形状が異なっていても、形状の異なる素子夫々に形状が同じ平板状の接続部を設けることにより、全て同じ形状の素子(平板状の素子)と同様に素子の積層と溶接とが出来るので、製造工程を簡易にできるという効果が得られる。
また、一回の溶接操作で全ての平板状の接続部どうしと陽極外部接続端子とが積層方向に直線的に連続する溶接部で接続されることになるので低ESR化にも貢献するという効果が得られる。
なお、第1基本素子10の平板状の接続部17と、第2基本素子20の平板状の接続部27とを重ねて溶接して接続部どうしを接続した後に、溶接以外の方法で接続部を陽極外部接続端子に接続してもよい。この場合でも、上記効果を奏することができる。
なお、平板状の接続部にアルミニウム箔を用いれば、タンタルやニオブなどからなる高価で高抵抗で、断面積が小さいワイヤーに比べて、安価で導電率が高く、断面積も大きくできるので、低コスト且つ低ESRの電解コンデンサを得ることができる。
また、形状の異なる基本素子に備える平板状の接続部を、全て同じ材質とすれば、接続部間の溶接強度の安定化を図ることが出来、電解コンデンサの信頼性の向上にも貢献する。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における電解コンデンサ1Bの一部を示す平面図およびこの平面図をB−B´で切断した断面図である。
実施の形態2では、ブロック状の第1基本素子10は、タンタルのワイヤー18と平板状の接続部17との接続箇所となる溶接部16を、平面視で平板状の第2基本素子20の絶縁分離層28に重なる位置(図中D−D´間)に設けるようにした以外は実施の形態1と同じ構成となっている。
このような構成とすることで、第1基本素子10の平板状の接続部17のエッジ部分のバリと第2基本素子20の平板状の接続部27との接触による、第2基本素子の平板状の接続部27の断線を防止する効果が得られる。
次に、本発明の電解コンデンサの製造工程について図5(a)〜(e)を参照しながら説明する。
図5(a)〜(e)は本発明の電解コンデンサの製造工程を順に示した図である。
図5(a)に示す工程では、タンタルやニオブなどの弁金属よりなるワイヤー18の一端を埋設した、弁金属多孔質体よりなるブロック状の第1基本素子10を作製する。
図5(b)に示す工程では、図5(a)の工程で作製したブロック状の第1基本素子10のワイヤー18に、平板状の接続部17としてアルミニウム箔を溶接により接続して平板状の接続部17を備えたブロック状の第1基本素子10を準備する。
なお、ワイヤー18と平板状の接続部17との溶接は、設備価格の比較的安価な抵抗溶接を適用することができる。
図5(c)に示す工程では、平板状の接続部27が設けられた弁金属多孔質箔21を陽極体とする第2基本素子20を準備する。この第2基本素子に設けられた平板状の接続部27は、素子本体部29から弁金属多孔質箔を延設したものである。
図5(d)に示す工程では、夫々の基本素子(10、20)に設けられた平板状の接続部(17,27)全てが陽極外部接続端子3上に重なるように、第1基本素子10と第2基本素子20とを、陰極外部接続端子4上に、積層間に銀ペーストを介在させて積層して第1基本素子10の陰極側の集電体層と第2基本素子20の陰極側の集電体層および陰極外部接続端子4を接続する。
図5(e)に示す工程では、陽極外部接続端子3と、この陽極外部接続端子3上に重ねられた第1基本素子10の平板状の接続部17と第2基本素子20の平板状の接続部27とをレーザー溶接により溶接する。この溶接で形成された溶接部2によって全ての基本素子の平板状の接続部どうしと陽極外部接続端子3とを電気的に接続する。
以下本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1について説明する。実施例1では、まず、ブロック状の第1基本素子は、弁金属多孔質体として、10万CVのタンタル粉末から成るタンタル多孔質体を用いた。このタンタル多孔質体にタンタルワイヤーの一部を埋め込み、真空焼結により3.2mm×4.4mm×0.3mmの直方体形状のタンタル多孔質体を形成した。
このタンタル多孔質体の表面に誘電体酸化被膜を形成するため、純水中にリン酸を0.017重量%の濃度で含む電解液を用いて、タンタル多孔質体とタンタルワイヤーの一部を陽極酸化した。具体的には、65℃の電解液中で定電圧10Vを印加して12時間陽極化成することにより、タンタル多孔質体の表面に誘電体被膜を形成した。
次に、タンタル多孔質体を、ピロール3.0M(モル/リットル)を含むエタノール溶液に5分間浸漬し、次に過硫酸アンモニウム0.1M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.1Mを含む水溶液に25℃で5分間浸漬して、第1導電性高分子層を形成した。さらに、ピロール0.2M及びアルキルナフタレンスルホン酸0.2Mを含む25℃の水溶液中に、第1導電性高分子層を形成したタンタル多孔質体を浸漬し、第1導電性高分子層を陽極として、0.5mAの電流を3時間通電することにより、第2導電性高分子層を形成した。この第2高分子層と第1導電性高分子層と合わせて固体電解質層とした。
次に、タンタル多孔質体の外周部の第2導電性高分子層の上に、カーボンペーストを塗布した後乾燥し、カーボン層を形成し、更にカーボン層の上に、銀ペーストを塗布して乾燥し銀層を形成した。この銀層とカーボン層とを合わせて集電体層とした。そして、タンタルワイヤーに厚みが0.1mmのアルミニウム箔から成る平板状の接続部を抵抗溶接にて接続し第1基本素子とした。
平板状の第2基本素子は、陽極体となる弁金属多孔質箔として、表面をエッチングしたアルミニウム箔1(3×4×0.1mm)を用いた。このアルミニウム箔をリン酸アンモニウム溶液中で陽極化成(10V)して表面に誘電体被膜を形成した。このアルミニウム箔は、素子本体部と、この素子本体部から延設された平板状の接続部を構成している。
素子本体部の平板状の接続部側の端部に、シリコン樹脂を塗布して絶縁分離層を形成した後、チオフェンとp−トルエンスルホン酸鉄(三価)とブタノールの溶液中に浸漬してプレコート層を形成し、次いで、チオフェンとアルキルナフタレンスルホン酸とイソプロピルアルコール溶液中で、作用電極であるステンレス線をプレコート層に軽く接触させ、ステンレス板を対電極として定電圧3Vを印加して30分間電解重合を行い、アルミニウム箔の素子本体部分に導電性高分子よりなる固体電解質層を形成した。
さらに、固体電解質層の表面にカーボンペーストを塗布した後乾燥し、カーボン層を形成し、更にカーボン層の上に、銀ペーストを塗布して乾燥し銀層を形成した。この銀層とカーボン層とを合わせて集電体層とした。
そして、タンタル多孔質体よりなるブロック状の第1基本素子が最上部になるように、第1基本素子及びアルミニウム箔よりなる平板状の第2基本素子を、夫々の接続部が陽極外部接続端子上に順次重なるように積層して、各基本素子の陰極側の集電体層間および基本素子の集電体層と陰極外部接続端子とを銀ペーストによって形成した銀層で接続した。そして、陽極外部接続端子上に重ねた各基本素子の平板状の接続部と陽極外部接続端子とをレーザー溶接し、各平板状の接続部および陽極外部接続端子を電気的に接続した。
最後に、エポキシ樹脂でモールドして外装し電解コンデンサを作製した。
(実施例2)
次に実施例2について説明する。実施例2では、タンタル多孔質体よりなるブロック状の第1基本素子のタンタルワイヤーと平板状の接続部との接続箇所を、平面視で、アルミニウム箔よりなる平板状の第2基本素子の絶縁分離層上に位置するようにした以外は、実施の形態1と同じ方法にて電解コンデンサを作製した。
次に比較例について説明する。
(比較例)
比較例では、実施の形態1におけるタンタル多孔質体よりなるブロック状の第1基本素子において、平板状の接続部に替えてタンタルワイヤーを用いた以外は、実施例1と同様の方法にて電解コンデンサを作製した。
(電解コンデンサの特性の評価)
作製した電解コンデンサについて、静電容量及びESRを測定した。ESRは、LCRメータ(インダクタンス−キャパシタンス−レジスタンス測定装置)を用いて、周波数100kHzで測定した。測定結果を表1に示す。
表1に示す測定結果から、本発明の実施例1と2の電解コンデンサは、比較例の電解コンデンサに比べ、ESRが小さくなっている。これは、第1基本素子が、従来のように、弁金属多孔質を用いた素子と陽極外部接続端子との接続に使用していたタンタル(抵抗率:131nΩ・m)から成るワイヤーの一部を、抵抗率の低いアルミニウム(抵抗率:28.2nΩ・m)に置き換えた形になるので、第1基本素子のESRが低減し、それを積層した電解コンデンサとしてもESRが低減したと考えられる。
(積層工程の比較)
次に積層工程について、本発明と従来の技術との比較を、図面を参照しながら説明する。
図6は、従来の技術による電解コンデンサの積層状態を示す平面図およびこの平面図をC−C´で切断した断面図である。
従来の技術では、複数の形状の異なる素子を積層した電子部品を製造する場合、例えば、外部接続端子に接続するためのタンタルワイヤーを備えた弁金属多孔質体からなる第1素子と、弁金属箔からなる第2素子を複数層積層して並列接続する場合、図6に示すように、まず第1素子60と、この第1素子とは形状の異なる一つ目の第2素子70aとの合わせ部55aに銀ペーストを塗布し、第1素子60と第2素子70とを重ね合わせた後に、第1素子60のタンタルワイヤー68と第2素子70の弁金属箔77aとを溶接して溶接部56で電気的に接続し、高温中で銀ペーストを硬化して一旦第1素子60と第2素子70との積層体57を作製する。
次に第1素子60と第2素子70との積層体57と、二つ目以降の複数の第2素子70b、70cと、陰極外部接続端子54とを積層間に銀ペーストを介して重ね合わせ、積層体57の弁金属箔77aと、複数の第2素子の弁金属箔77b、77cと陽極外部接続端子53とを溶接し、高温中で銀ペーストを硬化させて作製していた。
一方、本発明では、第1基本素子のワイヤーに平板状の接続部を溶接し、この第1基本素子と第2基本素子とを夫々の平板状の接続部を重ねて積層し、積層部分を溶接して電気的に接続し、高温中で銀ペーストを硬化させることで形状の異なる素子の積層体を作製することができる。
このように従来の技術においては、第1素子と一つ目の第2素子とを積層するために銀ペーストを塗布し積層した後に一旦高温中で銀ペーストを硬化させ、さらに二つ目以降の第2素子を銀ペーストを挟んで積層した後に、再び高温中で銀ペーストを硬化させる必要があるのに対し、本発明では、高温中での銀ペーストの硬化は一度で済むことになるので、工程数とエネルギーを削減することが出来る。
また、本発明では、形状の異なる基本素子夫々に同じ平板状の接続部を備えているので、ブロック状の基本素子であっても、平板状の基本素子を積層する操作と同じ操作で積層することができる。従って大幅な生産装置の改造や新たな生産装置の導入を必要としないので、設備面のコストを削減することができる。
本発明は、形状の異なる素子を備えた電子部品に適用できる。
1A、1B 電解コンデンサ
2、16 溶接部
3 陽極外部接続端子
4 陰極外部接続端子
5 合わせ部
10 第1基本素子
11 弁金属多孔質体
12、22 誘電体被膜
13 固体電解質層
15 集電体層
15a カーボン層
15b 銀層
17、27 平板状の接続部
18 ワイヤー
19、29 素子本体部
20 第2基本素子
21 弁金属多孔質箔
23 固体電解質層
25 集電体層
25a カーボン層
25b 銀層
28、78 絶縁分離層

Claims (3)

  1. 多孔質体と前記多孔質体に接続されたワイヤー部とを有する陽極と、前記多孔質体の少なくとも一部に形成された陰極と、前記ワイヤー部に接続された平板状の接続部と、を備えた第1基本素子と、
    平板状の多孔質箔からなる陽極と、前記多孔質箔の少なくとも一部に形成された陰極と、前記多孔質箔における前記陰極が形成されていない部分で構成された接続部と、前記陰極と前記接続部とを分離する絶縁分離層と、を備えた第2基本素子と、を備え、
    前記第1基本素子と前記第2基本素子が夫々1個以上積層され、
    前記第1基本素子の前記接続部と前記第2基本素子の前記接続部とが重ねられた状態で接続され、
    前記第1基本素子における前記接続部と前記ワイヤー部との接続箇所は、平面視で、前記第2基本素子における前記絶縁分離層と重なる位置に設けられていることを特徴とする電子部品。
  2. 前記第1基本素子の接続部と、前記第2基本素子の接続部とが、同じ材質であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第1基本素子の前記接続部と、前記第2基本素子の接続部とが、溶接により形成された積層方向に連続する少なくとも一つの溶接部で接続されていることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の電子部品。
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