JP5167958B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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本発明は、電子機器に使用される固体電解コンデンサに関するものである。
電子機器の高速化、高周波化に伴って、CPUの電源ライン等に使用される固体電解コンデンサは、低周波領域に加えて1MHz以上の高周波領域に至る広帯域のノイズ除去や過渡応答性に優れたものとするために、大容量かつ低インピーダンスが強く要望されている。
図4は、従来の固体電解コンデンサの側面断面図である。
従来の固体電解コンデンサは、弁作用金属板の一方側に陽極部42、他方側に陰極部43が分離部によって分割された矩形状のコンデンサ素子41を備え、陰極部43は誘電体酸化皮膜層、導電性高分子から構成される固体電解質層、さらに陰極層が順次形成されたものである。
図4に示すように、コンデンサ素子41は、陽極部42が陰極部43を中心として1つずつ交互に相反する方向に並べられて積層され、積層したコンデンサ素子41の陽極部42と陽極端子44とを溶接し、陰極部43と陰極端子45とを導電性接着剤で接合して、積層したコンデンサ素子41の下面に陽極端子44、陰極端子45を設けたものである。
さらにコンデンサ素子41をモールド成形により外装樹脂46で被覆し、陽極端子44と陰極端子45を近接させて外装樹脂46の実装面となる下面47から露呈させ固体電解コンデンサとしている。
このようにコンデンサ素子41を交互に積層することによって、一方方向に向いたコンデンサ素子41に流れる電流と他方の反対方向に向いたコンデンサ素子41に流れる電流から夫々発生する磁界が打ち消し合って、ESL(等価直列インダクタンス)を小さくでき低インピーダンスにすることができる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1に示すものが知られている。
特開2007−5760号公報
このような従来の固体電解コンデンサは、外装樹脂46をモールド成形する際に、溶融した外装樹脂46がコンデンサ素子41の陽極部42間の隙間48の内部に流れるときと、この隙間48の外側に流れるときとのタイミングがずれるため、溶融した外装樹脂46によって陽極部42が変形し、陽極部42側の陰極部43に形成された誘電体酸化皮膜層や固体電解質層に損傷が生じて漏れ電流が劣化する課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決し漏れ電流特性に優れた固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、陽極接続部を有する陽極部と陰極部に2分割され、絶縁性の分離部が前記陰極部と前記陽極接続部との境界に設けられた平板状の複数のコンデンサ素子と、前記陽極接続部の少なくとも一部と接続した陽極端子と、前記陰極部と接続した陰極端子と、前記コンデンサ素子を被覆した外装樹脂とを有した固体電解コンデンサであって、前記複数のコンデンサ素子は、一方側に向いた陽極部を有する第1のコンデンサ素子と他方側に向いた陽極部を有する第2のコンデンサ素子とを含み、前記第1のコンデンサ素子と前記第2のコンデンサ素子の前記陰極部、前記一方側に向いた陽極部、前記他方側に向いた陽極部が夫々隣接して積層されたものであり、かつ前記複数のコンデンサ素子は、第2のコンデンサ素子が少なくとも2つ隣接して前記第1のコンデンサ素子間に積層され、隣接した第2のコンデンサ素子の前記分離部の少なくとも一部が前記陽極部間において互いに接触されたものを有した固体電解コンデンサである。
以上のように本発明の固体電解コンデンサによれば、第2のコンデンサ素子が少なくとも2つ隣接して第1のコンデンサ素子間に積層することにより、第1のコンデンサ素子の陽極部間の隙間の間隔が広くなり、溶融した外装樹脂がこの隙間に流れ易くなるので、隙間を流れる外装樹脂と隙間の外側を流れる外装樹脂との流れるタイミングを同じにすることができる。
これによって、溶融した外装樹脂が第1のコンデンサ素子の陽極部の上下面から作用する加圧力は同程度になるので、陽極部の変形を小さくできる。
また、第2のコンデンサ素子は、第2のコンデンサ素子どうしが隣接して積層しているため第2のコンデンサ素子の陽極部間の隙間の間隔はほとんどなく、この隙間に溶融した外装樹脂が流れないため、溶融した外装樹脂の加圧力は陽極部間の隙間の外側のみから作用する。しかし陽極部間の隙間の間隔がほとんどないので、溶融した外装樹脂によって第2のコンデンサ素子の陽極部間を狭くするような変形が生じ難い。
これによって、陽極部の変形によるコンデンサ素子の漏れ電流の劣化を低減でき、漏れ電流特性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態の固体電解コンデンサについて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるコンデンサ素子の側面断面図である。
コンデンサ素子1は、平板状の形状であり、図1に示すように陽極部2と陰極部3に2分割され、陽極部2、陰極部3は陽極体4上に設けられている。
陽極体4は、アルミニウム、タンタル、チタン、ニオブ等の弁作用金属からなる箔であり、陽極体4の表面はエッチング処理によって粗面化されて表面積が拡大されている。
また、陽極体4は、弁作用金属の箔を用いたものの他に、弁作用金属の粉末からなる多孔質焼結体に弁作用金属部材を埋め込んで接合したものでもよい。
陰極部3は、陽極体4の表面に誘電体酸化皮膜層5、固体電解質層6、陰極層7が順次形成されたものである。
誘電体酸化皮膜層5は、陽極体4の表面を化成処理することによって形成される。
固体電解質層6は、誘電体酸化皮膜層5の表面に形成され、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子、酸化マンガン物等からなる無機半導体から選択されたいずれかを含むものである。
陰極層7は、カーボン層と導電体層とを固体電解質層6の表面に順次積層したものであり、カーボン層はグラファイト等からなり、導電体層は銀等の導電性粒子とエポキシ等の樹脂を含有する導電性ペーストを塗布、硬化させたものである。
また、陽極部2は、分離部8と陽極接続部9を有している。
分離部8は、ポリイミド樹脂、シリコン樹脂などの絶縁性樹脂からなり、陽極接続部9と陰極部3との境界の陽極体4上に帯状に設けられ、この分離部8によって固体電解質層6や陰極層7が陽極接続部9に形成されないように防止されている。
陽極接続部9は、陽極体4が露呈したものである。
図2は本発明の実施の形態における固体電解コンデンサの側面断面図、図3は同固体電解コンデンサの上面透視図である。
図2、図3に示すように、固体電解コンデンサは複数のコンデンサ素子1を有し、この複数のコンデンサ素子1は第1のコンデンサ素子1aと第2のコンデンサ素子1bを含んでいる。
第1のコンデンサ素子1aは一方側に向いた陽極部2aを有するコンデンサ素子1であり、第2のコンデンサ素子1bは他方側に向いた陽極部2bを有するコンデンサ素子1であり、また第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bは夫々陰極部3a、陰極部3bを有している。
第1のコンデンサ素子1aと第2のコンデンサ素子1bは、陰極部3a、3b同士が隣接して重なり合い積層され、陰極部3a、3b間が導電性接着層13を介して接合されている。
第1のコンデンサ素子1aの一方側に向いた陽極部2aは、陽極部2aの陽極接続部9a同士が隣接して、陽極接続部9aの全面又は一部の平面が重なり合い積層され、陽極接続部9a同士が溶接又は圧着によって固着されている。
第2のコンデンサ素子1bの他方に向いた陽極部2bは、第1のコンデンサ素子1aの陽極部2aと同様に陽極部2bの陽極接続部9b同士が隣接して積層されて、陽極接続部9b同士が溶接又は圧着によって固着されている。
積層された陽極接続部9a、9bは、積層された陰極部3a、3bを中心にして相反して一方方向に並べられ、積層された陰極部3a、3bは、両端の積層された陽極接続部9a、9b間の中央に設けられている。
このように第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bが交互に積層することによって、第1のコンデンサ素子1aに流れる電流と第2のコンデンサ素子1bに流れる電流によって生じる夫々の磁界が、お互いに打ち消し合って、ESLを小さくしインピーダンスを低減している。
さらに、複数のコンデンサ素子1は、第2のコンデンサ素子1bが少なくとも2つ隣接して第1のコンデンサ素子1a間に積層されたものを有している。
図2に示す複数のコンデンサ素子1は、2つの第2のコンデンサ素子1b同士が隣接して積層され、この隣接した第2のコンデンサ素子1bはこの上下に隣接した第1のコンデンサ素子1a間に積層されている。
2つの第1のコンデンサ素子1aは、この陽極部2a間に隙間20aを有していて、隙間20aは分離部8aの陰極部3a側から固着された陽極接続部9a間にある陽極部2aに挟まれる領域である。
第1のコンデンサ素子1aの陽極部2a間の隙間20aは、この間隔が第1のコンデンサ素子1a間に積層された第2のコンデンサ素子1bの陰極部3bの厚み分が広くなっている。
一方、2つの第2のコンデンサ素子1bは、この陽極部2b間に隙間20bを有していて、隙間20bは分離部8bの陰極部3b側から固着された陽極接続部9b間にある陽極部2bに挟まれる領域である。
隙間20bの上下にある分離部8b又は陽極接続部9bは、一部又は全面が互いに接触しているため、隙間20bの間隔がほとんどないものである。
ここで隙間20a、20bの間隔は第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bの積層方向間の寸法である。
陽極端子11a、11bは、積層された陽極接続部9a、9bに夫々対向して下方に設けられ、陽極端子11a、11bの上面は、抵抗溶接、超音波溶接、レーザ溶接等の溶接により陽極接続部9a、9bと接合している。
陰極端子12は、陽極端子11a、11b間の中央に配設され、積層された陰極部3a、3bに対向して下方に設けられ、陰極端子12の上面は、導電性接着層13を介して陰極部3a、3bと接合している。
陽極端子11a、11b、陰極端子12は、第1のコンデンサ素子1aと第2のコンデンサ素子1bが積層された積層体の下面から下方に向かって引き出され、外装樹脂14の実装面となる下面15で露呈している。
下面15から露呈した陽極端子11a、11b、陰極端子12の表面には、回路基板と接合するためにSnめっき等の金属皮膜が設けられている。
このように、陽極端子11a、11b及び陰極端子12が第1のコンデンサ素子1aと第2のコンデンサ素子1bの積層体の下面と接合して、外装樹脂14の下面15に直接引き出されることによって、積層された第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bと回路基板のランドとの電流経路の距離を短くでき、ESLを小さくしインピーダンスを低減している。
外装樹脂14は、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの絶縁性樹脂と、シリカなどの無機系粒子とを含有したものである。
外装樹脂14は、第1のコンデンサ素子1aと第2のコンデンサ素子1bの積層体と、陽極端子11と陰極端子12の一部とを被覆している。
外装樹脂14の形成は、積層された第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bを陽極端子11a、11b、陰極端子12に接合した後、溶融した外装樹脂14を第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bが収納された成形金型に加圧注入し、硬化させて行われる。
次に、溶融した外装樹脂14の第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bに対する作用について説明する。
図2に示す第1のコンデンサ素子1aの場合は、2つの第1のコンデンサ素子1aの隙間20aは、間隔が、この第1のコンデンサ素子1a間に挟み込まれた2つの第2のコンデンサ素子1bの陰極部3bの厚み分が広くなっている。
このため溶融した外装樹脂14は、第1のコンデンサ素子1aの隙間20aに流れやすくなり、陽極部2aの隙間20a側の面と、これと反対にある陽極部2aの外側の面に同じタイミングで流れて行き、陽極部2aの上下面は、溶融した外装樹脂14から同じ加圧力を受けることになり陽極部2aの変形が生じ難くなる。
また、図2に示す第2のコンデンサ素子1bの場合は、2つの第2のコンデンサ素子1bの隙間20bは、間隔がほとんどない状態となっている。
このため溶融した外装樹脂14は、第2のコンデンサ素子1bの隙間20bに流れずに隙間20bの外側の面に流れ、陽極部2bは、隙間20bの外側面が溶融した外装樹脂14から加圧力を受けることになる。しかし隙間20bを構成する2つの陽極部2bは接触しているので陽極部2bは変形が生じ難くなっている。
このように、外装樹脂14の形成の際に、第1のコンデンサ素子1aの陽極部2a及び第2のコンデンサ素子1bの陽極部2bの変形を小さくできるので、第1のコンデンサ素子1a、第2のコンデンサ素子1bの誘電体酸化皮膜層5等の損傷が低減でき、漏れ電流特性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
一方、図4に示すように、一方側に向いた陽極部42を有するコンデンサ素子41間に他方側に向いた陽極部42を有するコンデンサ素子41を1つ設けた場合は、コンデンサ素子41の隙間48の間隔は、図2に示す第1のコンデンサ素子1aの隙間20aに比較し狭くなる。
このため溶融した外装樹脂46は、コンデンサ素子41の隙間48内に流れるが、隙間48内の外装樹脂46は、隙間48の外側面に流れる外装樹脂46より遅く流れ、外装樹脂46が形成されるタイミングがずれる。
これによって、コンデンサ素子41の陽極部42は、隙間48の外側面から内側に向かって外装樹脂46からの加圧力を受けることになり、陽極部42が変形し易くなり、コンデンサ素子41の漏れ電流の増加が生じる。
また、第1のコンデンサ素子1aは、陰極端子12の最も近くに隣接して積層される個数が少ない方が好ましく、1つであることがより好ましく、ESLを小さくでき低インピーダンスの固体電解コンデンサを得ることができる。
例えば、図2に示す固体電解コンデンサは、1つの第1のコンデンサ素子1aが陰極端子12の最も近くに設けられ陰極端子12の上面に接合され、この第1のコンデンサ素子1a上に第2のコンデンサ素子1bが少なくとも1つ隣接して積層されたものであり、ESLを小さくできる。
以下、具体的な実施例について説明する。
ここで、コンデンサ素子の積層体の構成は、第1のコンデンサ素子がm枚隣接したものをAm、第2のコンデンサ素子がn枚隣接したものをBnとし、コンデンサ素子の積層体の下面に設けた陰極端子側から最も近い順にAm、Bnと積層している場合、Am−Bnと表す。
例えば、図2に示すコンデンサ素子の積層体の構成はA1−B2−A1、図4はA1−B1−A1−B1となる。
また、実施例、比較例の第1のコンデンサ素子の陽極部間の隙間の間隔は、図2に示す第1のコンデンサ素子の隙間20aの場合を例にとると、分離部8aの陰極部3a側間の寸法を示す。
(実施例1〜実施例4)
実施例1〜実施例4の固体電解コンデンサは、6つのコンデンサ素子を相反させて交互に積層して陽極端子、陰極端子に搭載した後、積層した陽極接続部同士を重ね合わせて陽極端子に溶接し、導電性接着層を介して積層した陰極部同士を重ね合わせて陰極端子と接合した。
次に、積層したコンデンサ素子を成形金型に収納し、外装樹脂により被覆した。
平均粒子径60〜80μmのシリカを80〜90重量%含有するエポキシ樹脂を用いて、このエポキシ樹脂のペレットをトランスファーモールド成形により温度160〜180℃で溶融しながら成形金型に注入し硬化して外装樹脂を形成し、2V220μFの固体電解コンデンサを作製した。
実施例1〜実施例4のコンデンサ素子の積層体の構成は、夫々A1−B2−A2−B1、A1−B1−A2−B2、A2−B2−A1−B1、A2−B2−A2である。
2つの第1のコンデンサ素子の隙間の間隔は、第2のコンデンサ素子を2つ隣接させて第1のコンデンサ素子間に積層されたものは0.35mm〜0.45mmであり、また第2のコンデンサ素子を第1のコンデンサ素子間に挟み込まずに第1のコンデンサ素子を隣接して積層したものは、0.00mm〜0.03mmであった。
(比較例)
比較例は、実施例とコンデンサ素子の積層体の構成が異なる以外は、実施例と同様に作製し、2V220μFの固体電解コンデンサを得た。
比較例のコンデンサ素子の積層体の構成は、6つのコンデンサ素子を1つずつ相反させて交互に積層し、A1−B1−A1−B1−A1−B1としたものである。
比較例の第1のコンデンサ素子の陽極部の隙間は、第1のコンデンサ素子間に第2のコンデンサ素子が1つ積層されたものであり、間隔が0.16〜0.23mmであった。
次に、実施例、比較例の固体電解コンデンサの100個の試料について、定格電圧2Vを1分間印加し漏れ電流値を測定し、漏れ電流の不良率を算出した。
また、各100個の試料について周波数500MHzにおけるESL特性を測定し、その平均値を算出した。
その結果を(表1)に示す。
Figure 0005167958
(表1)に示すように、漏れ電流の不良率は、実施例1〜実施例4は、夫々3.5%、4.7%、4.5%、3.3%であり、比較例は5.3%であり、実施例1〜実施例4は、漏れ電流の不良率が比較例より低減できている。
このように、一方側に向いた陽極部を有する第1のコンデンサ素子間に他方側に向いた陽極部を有する第2のコンデンサ素子を少なくとも2つ隣接して設けることにより、漏れ電流の不良率が改善でき、漏れ電流特性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
また、ESL特性は、実施例1〜実施例4は、夫々76.0pH、76.0pH、78.4pH、78.2pHであり、比較例は76.0pHであった。
実施例、比較例のESL特性を比較すると、実施例1、実施例2は、ESL特性が比較例と同じであり実施例3、実施例4より小さくなっている。
実施例1と実施例2、比較例は、1つの第1のコンデンサ素子を陰極端子の最も近くに設け、この第1のコンデンサ素子の上に第2のコンデンサ素子を1つ又は2つ積層したものであり、これに対し実施例3と実施例4は、隣接させた2つの第1のコンデンサ素子を陰極端子の最も近くに設けたものである。
このように、第1のコンデンサ素子は、陰極端子の最も近くに隣接する個数が1つであることにより、ESLを小さくすることができ低インピーダンスの固体電解コンデンサを得ることができる。
本発明にかかる固体電解コンデンサは、陽極部の変形を小さくできるので、コンデンサ素子の漏れ電流の劣化を低減でき、漏れ電流特性に優れた固体電解コンデンサの提供が可能になり、CPUの電源ライン等に使用される、電子機器に有用なものである。
本発明の実施の形態におけるコンデンサ素子の側面断面図 本発明の実施の形態における固体電解コンデンサの側面断面図 本発明の実施の形態における固体電解コンデンサの上面透視図 従来の固体電解コンデンサの側面断面図
符号の説明
1 コンデンサ素子
1a 第1のコンデンサ素子
1b 第2のコンデンサ素子
2、2a、2b 陽極部
3、3a、3b 陰極部
8、8a、8b 分離部
9、9a、9b 陽極接続部
11a、11b 陽極端子
12 陰極端子
13 導電性接着層
14 外装樹脂
20a、20b 隙間

Claims (3)

  1. 陽極接続部を有する陽極部と陰極部に2分割され、絶縁性の分離部が前記陰極部と前記陽極接続部との境界に設けられた平板状の複数のコンデンサ素子と、前記陽極接続部の少なくとも一部と接続した陽極端子と、前記陰極部と接続した陰極端子と、前記コンデンサ素子を被覆した外装樹脂とを有した固体電解コンデンサであって、前記複数のコンデンサ素子は、一方側に向いた陽極部を有する第1のコンデンサ素子と他方側に向いた陽極部を有する第2のコンデンサ素子とを含み、前記第1のコンデンサ素子と前記第2のコンデンサ素子の前記陰極部、前記一方側に向いた陽極部、前記他方側に向いた陽極部が夫々隣接して積層されたものであり、かつ前記複数のコンデンサ素子は、第2のコンデンサ素子が少なくとも2つ隣接して前記第1のコンデンサ素子間に積層され、隣接した第2のコンデンサ素子の前記分離部の少なくとも一部が前記陽極部間において互いに接触されたものを有した固体電解コンデンサ。
  2. 1つの第1のコンデンサ素子が陰極端子の最も近くに設けられ、この第1のコンデンサ素子上に第2のコンデンサ素子が少なくとも1つ隣接して積層されたものを有した請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記陽極端子および前記陰極端子は、それぞれの上面が第1のコンデンサ素子と第2のコンデンサ素子とが積層された積層体に接合し、前記積層体の下面から下方に向かって引き出され、前記外装樹脂の下面から露呈した請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
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