JP6435147B2 - 抜け止め防止構造 - Google Patents

抜け止め防止構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6435147B2
JP6435147B2 JP2014193376A JP2014193376A JP6435147B2 JP 6435147 B2 JP6435147 B2 JP 6435147B2 JP 2014193376 A JP2014193376 A JP 2014193376A JP 2014193376 A JP2014193376 A JP 2014193376A JP 6435147 B2 JP6435147 B2 JP 6435147B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retaining pin
shift
retaining
select shaft
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014193376A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016065561A (ja
Inventor
梅宮 孝博
孝博 梅宮
下田 肇
肇 下田
肇 粂内
肇 粂内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AI Co Ltd
Original Assignee
Aisin AI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AI Co Ltd filed Critical Aisin AI Co Ltd
Priority to JP2014193376A priority Critical patent/JP6435147B2/ja
Priority to BR112016007403A priority patent/BR112016007403B8/pt
Priority to PCT/JP2015/001798 priority patent/WO2016047007A1/ja
Priority to CN201580001495.2A priority patent/CN105637237A/zh
Publication of JP2016065561A publication Critical patent/JP2016065561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6435147B2 publication Critical patent/JP6435147B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B21/00Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings
    • F16B21/10Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings by separate parts
    • F16B21/12Means for preventing relative axial movement of a pin, spigot, shaft or the like and a member surrounding it; Stud-and-socket releasable fastenings by separate parts with locking-pins or split-pins thrust into holes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Sheet Holders (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Description

本発明は、2つの部材間において一方が他方から抜けることを防止する抜け止め防止構造に関する。
従来から2つの部材を固定するために種々の構造が提案されている。例えば車両用の変速機においてフォークシャフトにフォークを固定したり、シフトアンドセレクトシャフトにインナレバーを固定したりする際に一方の部材を他方の部材にスプライン嵌合した後、抜け止めピンを両者を貫通する貫通孔内に挿入している。
ここで抜け止めピンは貫通孔に圧入されることで2つの部材の間を確実に連結する。その場合に抜け止めピンは径方向に拡大縮小可能なスロテッドピンが採用されることがある(特許文献1など)。
特開2008−32167号公報 特開2010−65730号公報
しかしながら抜け止めピンは使用に伴い予期せぬ方向に抜けてしまうことがあった。
本発明は上記実情に鑑み完成したものであり簡便な構成であっても効果的に抜け止めピン自身の抜け止めを実現可能な抜け止め防止構造を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する目的で本願発明者らは鋭意検討を行った結果、以下の知見を得ることができ、その知見に基づいて本願発明を完成した。
2つの部材に設けられた貫通孔と、抜け止めピンとは必ずしも全体にて密着するような精度で形成されるわけでは無く、互いに接する部位がばらつくことが普通である。
例えば、図6に示すように、従来技術においてはシフトアンドセレクトシャフト91に設けられた貫通孔910が、インナレバーに設けられた貫通孔920に対してずれて形成される場合がある(図6では図面上方。)。
図6ではシフトアンドセレクトシャフト91にインナレバー92を固定する際にシフトアンドセレクトシャフト91の固定部とインナレバー92に設けた固定孔とにスプラインを形成してスプライン嵌合を行う。シフトアンドセレクトシャフト91とインナレバー92とはスプライン嵌合したときに抜け止めピン93が挿入できる貫通孔910及び920を形成する。
抜け止めピン93はスロテッドピンであり、外力に応じて径が縮小可能である。貫通孔910及び920が何らかの理由からシフトアンドセレクトシャフト91の貫通孔910の部分が図面上方に偏っている場合を以下、想定する。
シフトアンドセレクトシャフト91の固定部をインナレバー92の固定孔に挿入した後、抜け止めピン93を図面右方側から挿入すると、抜け止めピン93はインナレバー92の貫通孔920からシフトアンドセレクトシャフト91の貫通孔910に先端部が縮径して移動し、その後、上方に変位する。
抜け止めピン93をそのまま進めて貫通孔910から貫通孔920に移動させるときにも先端が縮径する。全体としてみると抜け止めピン93は貫通孔910及び920の形態に大まかに倣い、中央が図面上方に膨らみ、両端部が図面下方に変位した形態になっている(図6)。
その結果、抜け止めピン93とインナレバー92の貫通孔920とは図面左方側では部位A及び部位Bにて接触し、図面右方側では部位C及び部位Dにて接触する。
この場合に、シフトアンドセレクトシャフト91とインナレバー92との間に図7に示すような相対移動(シフトアンドセレクトシャフト91は図面上の時計回りI、インナレバー92は図面上の反時計回りII)をさせる場合について説明する。
図面右方側では、インナレバー92から抜け止めピン93には部位Cにて力が加わり、シフトアンドセレクトシャフト91から抜け止めピン93にはシフトアンドセレクトシャフト91の固定部に設けられた貫通孔920が図面左方側に開口する端部(固定部の外周)の図面上方側にて力が加わることになる。
すると、シフトアンドセレクトシャフト91の部位Cは固定部の外周から離れているため、図面右方側ではインナレバー92の時計回りの旋回に伴って部位Cから加えられる力が抜け止めピン93を固定部の外周に接する部分を中心として反時計回りに旋回させられる曲げモーメントを発生させ、結果として抜け止めピン93の図面下方側を図面右方に移動する方向に力が加えられる。
反対側の図面左方側では、インナレバー92から抜け止めピン93には部位Bにて力が加わり、シフトアンドセレクトシャフト91から抜け止めピン93にはシフトアンドセレクトシャフト91の固定部に設けられた貫通孔920が図面左方側に開口する端部(固定部の外周)の図面下方側にて力が加わることになる。
シフトアンドセレクトシャフト91の部位Bは固定部の外周にほぼ一致しているため、図面左方側ではインナレバー92の時計回りの旋回に伴って抜け止めピン93には特に旋回力は発生しない。
その結果、図面の左右に相当する部位で力の不均衡が発生して抜け止めピン93は図面右方に移動する力が加わることになる。反対に回転する場合には抜け止めピン93には反対方向に移動する力が加えられる。
図6のように貫通孔910が貫通孔920に対して全体として図面上方にずれている場合には以上のように抜け止めピン93へ力が加わるが、貫通孔910及び920の間のずれの程度、方向などによっては抜け止めピン93に加えられる力の向きや大きさは制御できない。
以上のようにインナレバー92とシフトアンドセレクトシャフト91との相対回転を加えると抜け止めピン93に右方乃至左方に移動する力が発生し、その力が抜け止めピン93と貫通孔910及び920との間の摩擦力に勝ると抜け止めピン93はその方向に移動することになる。このようにして何度も継続的に繰り返すうちに抜け止めピン93は移動してしまうことがわかった。
つまり、抜け止めピン93に加わる力の大きさや方向はシフトアンドセレクトシャフト91の固定部の外周から、インナレバー92に設けた貫通孔920が抜け止めピン93に接する部位までの距離の大小・バランスによって決定されることが分かった。
以上の結果から従来技術において抜け止めピン93の抜ける方向が制御できなかったのは、抜け止めピン93と貫通孔910及び920とが接する位置を制御できていないことにあることを発見した。
そこで本願発明では抜け止めピン93と貫通孔910及び920とが接する位置を狭い範囲に制限することにより抜け止めピンに加わる力を制御して抜け止めピンが抜けることを抑制することに成功した。
なお、特許文献2ではこのような課題を解決することを意図するものではないが、抜け止めピンを挿入する貫通孔としてシフトアンドセレクトシャフトの周方向(軸方向に直交する方向)が長くなっている長穴を採用する形態を開示している。周方向に長い長穴にすることによりシフトアンドセレクトシャフトを回転させたときでも抜け止めピンはインナレバーに形成した貫通孔とは接触せず抜け止めピンに偏った力が加わることはないと推測される。
しかしながら、特許文献2のような長穴は加工が煩雑になるためコスト上昇の一因になる。そのために簡便な構成にて同様の効果を奏することができる構造が求められる。
(1)上記課題を解決する本発明の抜け止め防止構造は、略円筒形の固定部をもつ第1構造と、前記固定部の外周に嵌合する固定孔をもつ第2構造体と、前記固定部が前記固定孔に嵌合したときに前記固定部の径方向に向け、前記固定部及び前記第2構造体の間を接続するように配設される外形が略円筒状の抜け止めピンとを有し、
前記第2構造体に設けられた前記抜け止めピンが挿入される挿入孔は、前記固定部の外周に接する部分を含む径方向内側の一部であって前記抜け止めピンに接触する近接部と、外側からの残部であって前記抜け止めピンに密着しないように前記近接部よりも拡径されている拡径部とをもち、
前記近接部と前記拡径部との内径差は、前記第2構造体に設けられた前記挿入孔と前記第1構造体に設けられた前記抜け止めピンとで最大限発生すると想定されるずれ量が小さいほど小さい
第2構造体に設けられている挿入孔の内径を調節することにより第2構造体に形成された挿入孔の内壁と抜け止めピンとが接触する部位が変動する範囲(ぶれる範囲)を小さくすることが可能となって、接触する部位の不均衡に起因して抜け止めピンに加わる曲げモーメントに由来する力(抜け止めピンが抜ける方向に加わる力)を小さくすることが可能になる。
上述した(1)の構成に対して以下に記す(2)〜(4)の構成のうちの少なくとも一方を加えることができる。
(2)前記近接部は前記固定部の外周に接する部分のみである。第2構造体に形成された挿入孔における抜け止めピンが接触する部位が、抜け止めピンの長さ方向において規定できるため抜け止めピンに加わる力も規定することが可能になって抜け止めピン自身が抜ける方向に加わる力を適正に制御可能になる。
(3)前記抜け止めピンは径方向に弾性変形できる。抜け止めピンが径方向に伸縮できることによって抜け止めピンが挿入孔の内壁に接触できる範囲が拡がって抜け止めピンに加わる力の不均衡が抑制できる。このような抜け止めピンはスロテッドピンと称されるものが知られている。
(4)前記近接部の軸方向長さは、前記第1構造体の直径の0.5倍〜0.05倍である。
実施形態における抜け止め防止構造を採用したシフトアンドセレクトシャフト及びインナレバーの断面図である。 実施形態における抜け止め防止構造におけるシフトアンドセレクトシャフトの断面図である。 実施形態における抜け止め防止構造におけるインナレバー断面図である。 実施形態における抜け止め防止構造を採用したシフトアンドセレクトシャフト及びインナレバーの一部拡大図である。 実施形態における抜け止め防止構造を採用したシフトアンドセレクトシャフト及びインナレバーであって形成された挿入孔にずれがある場合の断面図である。 従来における抜け止め防止構造を採用したシフトアンドセレクトシャフト及びインナレバーであって形成された挿入孔にずれがある場合の断面図である。 従来における抜け止め防止構造を採用したシフトアンドセレクトシャフト及びインナレバーであって形成された挿入孔にずれがある場合に抜け止めピンに力が加わったときの断面図である。
本発明の抜け止め防止構造について以下実施形態に基づいて詳細に説明を行う。本実施形態の抜け止め防止構造は第1構造体と第2構造体とを抜け止めピンにより固定されている構造体において、第1構造体と第2構造体との固定が外れないようにするものであり、そのために抜け止めピンが抜けることを防止する抜け止め防止構造である。以下の実施形態では車両に搭載される変速機内の構成要素に採用されるものに基づき説明を行う。具体的には第1構造体としてはシフトアンドセレクトシャフト、第2構造体としてはインナレバーである。シフトアンドセレクトシャフトは車両に搭載される変速機の一部を構成する。例えば変速機としての手動変速機においてシフトレバーの動きをシフトアンドセレクトシャフトの軸方向の動きと回転方向とに変換して変速動作を行うものである。
図1に示すように、第1構造体としてのシフトアンドセレクトシャフト1に第2構造体としてのインナシャフト2を固定している。シフトアンドセレクトシャフト1は棒状の部材であり、円筒状の固定部11をもつ。インナレバー2は固定部11が挿入される固定孔2aが形成されている。固定部11の外周面12と固定孔2aの内周面24とは互いに噛合可能なスプライン(図略)が形成されており、噛合した状態ではシフトアンドセレクトシャフト1とインナレバー2とは軸方向においては自由に相対移動可能であっても相対回転はできないようになっている。インナレバー2は先端部29がフォークヘッド(図略)に係合してそのフォークヘッドが設けられているフォークシャフトを移動させる。
シフトアンドセレクトシャフト1とインナレバー2とが組み合わさった状態で抜け止めピン3が両者を貫通して挿入できるように挿入孔10、20が形成される。本実施形態では挿入孔10,20は断面が円である。
抜け止めピン3は断面がC字状になるように板状体を丸めて形成したピンで有り、挿入される孔の内径に応じてその径が弾性変形して縮小できるピンであり、挿入孔10,20に挿入することによりシフトアンドセレクトシャフト1とインナレバー2との間の軸方向での相対移動を規制する。
挿入孔10は挿入前の抜け止めピン3の外径よりも僅かに小さい内径を持ち、抜け止めピン3は挿入されることで縮径して挿入孔10の内壁に密着する。挿入孔20はシフトアンドセレクトシャフト1の外周面12に近接する部位において抜け止めピン3に密着できる近接部22をもつ。近接部22は本願発明の密着部位に相当する。近接部22と抜け止めピン3とが密着するのは近接部22の一部分であってもよい。特に密着部として好適に作用させるためには固定部11の外周面12に接する部分のみを近接部22とすることが望ましい。具体的には近接部22の軸方向(シフトアンドセレクトシャフト1を基準とした軸方向)の長さを小さくすることが望ましい。例えば近接部22として抜け止めピン3に密着する部分の軸方向の長さの上限として、1mm、0.75mm、0.5mm、0.25mm、0.1mm、0.05mmなどの値や近接部22の直径の0.5倍、0.4倍、0.3倍、0.2倍、0.1倍、0.05倍などの値を採用することが出来る。この値は、小さくすることにより抜け止めピン3と近接部22とが密着することになる部位が生起する範囲を狭くすることが可能であり、反対に大きくすることにより近接部22の強度を向上できる。
近接部22の内径と固定部11に設けられた挿入孔10の内径との関係については近接部22の内壁に抜け止めピン3が密着できるようにするためには挿入孔10及び20がずれていないときに、挿入された抜け止めピン3が近接部22の内径と同じなるようにする必要がある。
挿入孔20の近接部22以外の部位は近接部22よりも内径が大きくなっている拡径部位21を構成する。挿入孔20に抜け止めピン3が挿入されるときには、抜け止めピン3は近接部22において縮径される。そのため抜け止めピン3は拡径部位21の内壁には接触しない。なお、図面において近接部22と拡径部位21との内径の差は理解を容易にするために非常に大きく描写しているが本実施形態において作用効果を発現できるためには僅かな内径差であっても充分であることが多い。例えば挿入孔10及び20において最大限発生すると想定されるずれの大きさが小さい場合には内径差を小さくすることもできる。
・作用効果
本実施形態の抜け止め防止構造は上述の構成をもつことから以下の作用効果を発現できる。
シフトアンドセレクトシャフト1は固定部11とインナレバー2の固定孔2aとに設けられたスプラインにより嵌合してシフトアンドセレクトシャフト1の軸回り方向における相対回転が制限される。抜け止めピン3が挿入されていることでシフトアンドセレクトシャフト1とインナレバー2とは相対移動が制限される。
ここで図5に示すように、挿入孔10,20が形成されている位置が何らかの理由にてずれている場合について説明する。何らかの理由としては特に限定しないが、加工を行う装置の精度などに起因することが想定できる。なお、図5ではシフトアンドセレクトシャフト1に設けられた挿入孔10がインナレバー2に設けられた挿入孔20よりも図面上方にずれて形成されている様子を表しているが、説明が容易になるようにずれの大きさを誇張して記載している。実際には殆どずれが無い場合であっても挿入孔10、20と抜け止めピン3との接触の程度が変わりうる程度のずれがある場合でも本実施形態の作用効果が発現できる。
図5に示すように、挿入孔10が挿入孔20よりも図面上方にずれているため、挿入されている抜け止めピン3は、中央部が図面上方に、両端部が図面下方に移動して全体としては中央部が図面上方に突出するように屈曲する形態になっている。本実施形態の構成を採用することにより抜け止めピン3が屈曲しても、抜け止めピン3とインナレバー2に設けられた固定孔2aの内周面とが接する部位は近接部22で表されるA〜Dの部位であり、シフトアンドセレクトシャフト1の固定部11の外周からの距離は抜け止めピン3の屈曲の程度(すなわち挿入孔10及び20のずれの大きさ)に関わらずほぼ一定にできる。つまり、近接部22を固定部11の外周からどの程度まで形成するか、近接部22を固定部11の外周からどの程度の距離に形成するかによりA〜Dの位置のばらつきを小さくできる。特に近接部22は固定部11の外周に接するように形成することが製造の容易さの観点などから望ましい。
その結果、シフトアンドセレクトシャフト1が回転するときにインナレバー2との間で相対回転する方向に力が加わったときに、スプライン嵌合の隙間に由来して僅かに回転することになってもインナレバー2が抜け止めピン3に対して力を印加する部位は、挿入孔10及び20の間のずれの大きさに関わらず、シフトアンドセレクトシャフト1の固定部11の外周の近傍に制御することが可能になって、従来技術にて説明したような応力の不均衡が生じず、抜け止めピン3に対して軸方向の大きな力が加わることがなく、抜け止めピン3が挿入孔10及び20から抜けることを防止できる。
また、挿入孔20は軸方向に垂直な方向での断面が円であるため、長穴と比べて加工が容易である。
1、91…シフトアンドセレクトシャフト(第1構造体) 10…挿入孔
11…固定部
2、92…インナレバー(第2構造体) 20…挿入孔 21…拡径部位
22…近接部
3、93…抜け止めピン(スロテッドピン)

Claims (4)

  1. 略円筒形の固定部をもつ第1構造と、前記固定部の外周に嵌合する固定孔をもつ第2構造体と、前記固定部が前記固定孔に嵌合したときに前記固定部の径方向に向け、前記固定部及び前記第2構造体の間を接続するように配設される外形が略円筒状の抜け止めピンとを有し、
    前記第2構造体に設けられた前記抜け止めピンが挿入される挿入孔は、前記固定部の外周に接する部分を含む径方向内側の一部であって前記抜け止めピンに接触する近接部と、外側からの残部であって前記抜け止めピンに密着しないように前記近接部よりも拡径されている拡径部とをもち、
    前記近接部と前記拡径部との内径差は、前記第2構造体に設けられた前記挿入孔と前記第1構造体に設けられた前記抜け止めピンとで最大限発生すると想定されるずれ量が小さいほど小さい、抜け止め防止構造。
  2. 前記近接部は前記固定部の外周に接する部分のみである請求項1に記載の抜け止め防止構造。
  3. 前記抜け止めピンは径方向に弾性変形できる請求項1又は2に記載の抜け止め防止構造。
  4. 前記近接部の軸方向長さは、前記第1構造体の直径の0.5倍〜0.05倍である請求項1〜3の何れか1項に記載の抜け止め防止構造。
JP2014193376A 2014-09-24 2014-09-24 抜け止め防止構造 Expired - Fee Related JP6435147B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193376A JP6435147B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 抜け止め防止構造
BR112016007403A BR112016007403B8 (pt) 2014-09-24 2015-03-27 Mecanismo retentor
PCT/JP2015/001798 WO2016047007A1 (ja) 2014-09-24 2015-03-27 抜け止め防止構造
CN201580001495.2A CN105637237A (zh) 2014-09-24 2015-03-27 脱落防止构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193376A JP6435147B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 抜け止め防止構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016065561A JP2016065561A (ja) 2016-04-28
JP6435147B2 true JP6435147B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=55580563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193376A Expired - Fee Related JP6435147B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 抜け止め防止構造

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6435147B2 (ja)
CN (1) CN105637237A (ja)
BR (1) BR112016007403B8 (ja)
WO (1) WO2016047007A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109799867A (zh) * 2019-03-26 2019-05-24 威廉姆斯(苏州)控制系统有限公司 一种控制手柄

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5100256A (en) * 1990-06-29 1992-03-31 Ingersoll-Rand Company Retaining pin module
JPH0674222A (ja) * 1992-05-21 1994-03-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 着脱式部品の取付け構造
JP2001254714A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Matsushita Electric Works Ltd 止めピン
JP2010065730A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Toyota Motor Corp シフト装置

Also Published As

Publication number Publication date
BR112016007403B8 (pt) 2022-09-13
BR112016007403A2 (pt) 2017-08-01
JP2016065561A (ja) 2016-04-28
CN105637237A (zh) 2016-06-01
WO2016047007A1 (ja) 2016-03-31
BR112016007403B1 (pt) 2021-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11465671B2 (en) Method for the production of electric power steering systems as well as an electric power steering system
JP6452274B2 (ja) 特にステアリングコラムのための軸受装置、及び当該軸受装置を具備するロータリーエンジン
JP6435147B2 (ja) 抜け止め防止構造
JP6202188B2 (ja) ボールねじ装置
JP2008260375A (ja) ステアリング装置
US9523392B2 (en) Shaft-to-universal joint coupling structure
KR102028056B1 (ko) 파동기어장치 및 파동발생기
JP2010014257A (ja) シャフト抜け防止構造
JP2019116948A (ja) バネ組立体
JP2015224744A (ja) ラチェット型ワンウェイクラッチ及び爪部材の設定方法
JP3183490U (ja) 座金付ナット
JPWO2019189281A1 (ja) コイルばね組立体
JP5080314B2 (ja) 歯車構造体及び時計
JP5566558B1 (ja) カムクラッチ
JP2007083790A (ja) 軸受装置および軸受装置を備えたステアリング装置
JP5529213B2 (ja) ディテント装置
JP6213047B2 (ja) ステアリング装置
JP5149763B2 (ja) 過大トルクリリース機構を有する歯車組立体及びそれを備える減速機
JP2015075121A (ja) シャフトの嵌合部材の抜止構造
JP2015152148A5 (ja)
JP2010065730A (ja) シフト装置
JP2008215450A (ja) 変速機の同期装置
JP6424458B2 (ja) ボールねじ装置
JP2015039948A (ja) ステアリング装置
JP6558041B2 (ja) ころ軸受用保持器、及びころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6435147

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees