JP6435090B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマを利用して基板の処理を行うプラズマ処理装置に関する。
液晶ディスプレイ(LCD)に代表されるフラットパネルディスプレイの製造過程では、基板に対して、各種の処理、例えば成膜処理、エッチング処理などが行われる。これらの処理を行う基板処理装置として、プラズマ処理装置が知られている。
プラズマ処理装置は、処理容器内で処理ガスのプラズマを生成させて基板の処理を行う。この際、プラズマや腐食性ガスの作用によって、アルミニウム等の金属製の処理容器の内面が消耗する可能性がある。そのため、例えばアルミニウム製の処理容器には、陽極酸化処理(アルマイト処理)が施されている。
また、処理容器本体の損傷や局所的プラズマの発生を防ぐために、処理容器の内側に保護部材を配備することも行われている。例えば、特許文献1では、基板を搬入出するためのゲート開口部に石英製ウォールを配備し、ゲート開口部における局所的プラズマの発生やプラズマの偏りを抑制するとともに、基板面内での処理の均一性を図ることが提案されている。特許文献1では、ゲート開口部に配備する石英製ウォールの厚みを処理容器内の他の部位に比べて大きくすることによって、プラズマからみたゲート開口部の電気インピーダンスを高くしている。
一方、特許文献2では、処理容器内の圧力検出用の開口部に、多孔状又は網目状の導電性の電磁波シールドを配備し、圧力信号に重畳する電磁波ノイズを抑制することが提案されている。
特開2007−103697号公報(特許請求の範囲など) 特開平6−29247号公報(図6など)
近年では、FPD用の基板に対する大型化の要求が強まっており、一辺が2mを超える巨大な基板を処理対象とする場合もある。基板の大型化に対応して処理容器も大型化し、ゲート開口部も大きくなっている。特許文献1で提案されているように、ゲート開口部に配備される石英製ウォールの厚みを大きくして絶縁性を確保する方法では、基板が安全に通過できるように十分なクリアランスを確保するために、石英製ウォールの厚みの分だけゲート開口部の高さを大きくする必要がある。しかし、ゲート開口部を大きくすると、ゲート開口部を開閉させるためのゲートバルブを大型化しなければならなくなる。また、ゲート開口部を大きくすると、処理容器の耐圧強度も低下する。そのため、ゲート開口部の大きさ(高さ)をなるべく抑制しながら、ゲート開口部における局所的プラズマの発生を確実に防止することが求められていた。
また、ゲート開口部における局所的プラズマの発生は、基板を載置する載置台に大きなバイアス電圧を印加した場合に特に発生しやすくなる傾向がある。従って、載置台に大きなバイアス電圧を印加するプラズマ処理装置において、ゲート開口部における局所的プラズマの発生を防止することが求められていた。
本発明の目的は、プラズマ処理装置において、処理容器の貫通開口部における局所的プラズマの発生を防止することである。
本発明のプラズマ処理装置は、処理容器の内部でプラズマを生成させて基板を処理するプラズマ処理装置である。本発明のプラズマ処理装置において、前記処理容器は、貫通開口部が形成された壁を備えており、前記貫通開口部は、互いに対向する開口底面及び開口天井面と、2つの開口側面とを有している。そして、本発明のプラズマ処理装置は、少なくとも前記開口底面に、前記貫通開口部の電気インピーダンスを調整するインピーダンス調整部材が設けられている。
本発明のプラズマ処理装置において、前記貫通開口部は、前記基板を搬入出するゲート開口部であってもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が10以下の材料によって構成されていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が4以下の材料によって構成されていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が4以下の樹脂材料によってシート状に形成されていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記インピーダンス調整部材は、ポリテトラフルオロエチレンからなるシートであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記インピーダンス調整部材の上に、さらに、誘電体からなるカバー部材が積層して設けられていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記インピーダンス調整部材が、前記カバー部材と同じか、又はそれよりも小さい比誘電率を有する材料によって構成されていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記カバー部材がセラミックスからなるものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記処理容器の内壁面に沿って、該内壁面を前記プラズマから保護する絶縁性の保護部材を備えていてもよい。この場合、前記インピーダンス調整部材によって、前記プラズマから見た前記貫通開口部の電気インピーダンスを前記保護部材よりも高くしてもよい。具体的には、前記保護部材の電気インピーダンスに対して、前記インピーダンス調整部材の電気インピーダンスが8Ω以上大きくてもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記処理容器の内壁面には、該内壁面を前記プラズマから保護する絶縁性の保護膜が形成されていてもよい。この場合、前記インピーダンス調整部材によって、前記プラズマから見た前記貫通開口部の電気インピーダンスを前記保護膜よりも高くしてもよい。具体的には、前記絶縁性の保護膜の電気インピーダンスに対して、前記インピーダンス調整部材のインピーダンスが8Ω以上大きくてもよい。
本発明のプラズマ処理装置において、前記処理容器はアルミニウムからなり、前記絶縁性の保護膜はアルマイト膜からなるものであってもよい。
本発明のプラズマ処理装置は、前記貫通開口部として、外部から前記処理容器の内部を観測するための観測用開口部を備えていてもよい。この場合、前記観測用開口部の前記処理容器の内部側の端部に、前記観測用開口部内への電磁波の進入を遮蔽するための複数の穴を有する導電性の材質よりなる電磁波シールドプレートが設けられていてもよい。
本発明のプラズマ処理装置によれば、インピーダンス調整部材によって、ゲート開口部における局所的プラズマの発生を効果的に防止できる。
本発明の一実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置の構成を模式的に示す断面図である。 図1の誘導結合プラズマ処理装置の内部からみた本体容器の2つの側壁の構成を示す斜視図である。 本体容器の側壁のゲート開口部の周囲を拡大して示す断面図である。 第1の変形例において、本体容器の側壁のゲート開口部の周囲を拡大して示す断面図である。 本体容器の側壁の観測用開口部の周囲を拡大して示す正面図である。 本体容器の側壁の観測用開口部の周囲を拡大して示す断面図である。 第2の変形例において、本体容器の側壁の観測用開口部の周囲を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る誘導結合プラズマ処理装置1の構成を模式的に示す断面図である。なお、以下では、誘導結合プラズマ処理装置を例にして説明するが、本発明は、任意のプラズマ処理装置に対して同様に適用することができる。
図1に示した誘導結合プラズマ処理装置1は、例えばFPD用のガラス基板(以下、単に「基板」と記す)Sに対してプラズマエッチング処理を行うものである。FPDとしては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、エレクトロルミネセンス(EL:Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)等が例示される。
誘導結合プラズマ処理装置1は、本体容器2Aと上部容器2Bとを有する処理容器2を備えている。
<本体容器>
本体容器2Aは、底壁2bと4つの側壁2cとを有する角筒形状の容器である。なお、本体容器2Aは、円筒形状の容器であってもよい。本体容器2Aの材料としては、例えばアルミニウム、アルミニウム合金等の導電性材料が用いられる。本体容器2Aの材料としてアルミニウムを用いた場合には、本体容器2Aの内壁面から汚染物が発生しないように、本体容器2Aの内壁面にアルマイト処理(陽極酸化処理)が施される。また、本体容器2Aは接地されている。本体容器2Aには複数の貫通開口部が形成されている。これらの貫通開口部の構成については、後述する。
<上部容器>
上部容器2Bは、天井部分2aと、本体容器2Aの上部に配置されて、処理容器2内の空間を上下の2つの空間に区画する誘電体壁6と、誘電体壁6を支持する支持部材として、蓋部材7及び支持梁16とを備えている。
上部容器2B内にはアンテナ室4が形成され、本体容器2A内には処理室5が形成され、これら2つの部屋は誘電体壁6によって区画されている。すなわち、アンテナ室4は処理容器2内における誘電体壁6の上側の空間に形成され、処理室5は処理容器2内における誘電体壁6の下側の空間に形成されている。従って、誘電体壁6は、アンテナ室4の底部を構成すると共に、処理室5の天井部分を構成する。処理室5は、気密に保持され、そこで基板Sに対してプラズマ処理が行われる。
誘電体壁6は、略正方形形状または略矩形状の上面および底面と、4つの側面とを有する板状をなしている。誘電体壁6の厚みは、例えば30mmである。誘電体壁6は、誘電体材料によって形成されている。誘電体壁6の材料としては、例えば、Al等のセラミックスや、石英が用いられる。なお、誘電体壁6は、複数、例えば4つの部分に分割されていてもよい。
蓋部材7は、上部容器2Bの下部に設けられている。蓋部材7は、本体容器2Aの上端に位置合わせされて配置されている。蓋部材7は、本体容器2A上に配置することで処理容器2が閉じられ、本体容器2Aと離すことによって処理容器2が開放される。なお、蓋部材7は、上部容器2Bと一体であってもよい。
支持梁16は、例えば十字形状をなしており、誘電体壁6は、蓋部材7と支持梁16とによって支持されている。
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、それぞれ上部容器2Bの天井部分2aに接続された上端部を有する複数の円筒形状のサスペンダ8を備えている。図1では、3つのサスペンダ8を図示しているが、サスペンダ8の数は任意である。支持梁16は、サスペンダ8下端部に接続されている。このようにして、支持梁16は、複数のサスペンダ8によって上部容器2Bの天井部分2aより吊り下げられて、処理容器2の内部における上下方向の略中央の位置において、水平状態を維持するように配置されている。
支持梁16には、後述するガス供給装置20から処理ガスが供給される図示しないガス流路と、このガス流路に供給された処理ガスを放出するための図示しない複数の開口部とが形成されている。支持梁16の材料としては、導電性材料が用いられる。この導電性材料としては、アルミニウム等の金属材料を用いることが好ましい。支持梁16の材料としてアルミニウムを用いた場合には、表面から汚染物が発生しないように、支持梁16の内外の表面にはアルマイト処理(陽極酸化処理)が施される。
<ガス供給装置>
本体容器2Aの外部には、更に、ガス供給装置20が設置されている。ガス供給装置20は、例えば、中央のサスペンダ8の中空部に挿入されたガス供給管21を介して支持梁16の図示しないガス流路に接続されている。ガス供給装置20は、プラズマ処理に用いられる処理ガスを供給するためのものである。プラズマ処理が行われる際には、処理ガスは、ガス供給管21、支持梁16内のガス流路および開口部を通して、処理室5内に供給される。処理ガスとしては、例えばSFガスが用いられる。
<第1の高周波供給部>
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、アンテナ室4の内部、すなわち処理室5の外部であって誘電体壁6の上方に配置された高周波アンテナ(以下、単に「アンテナ」と記す。)13を備えている。アンテナ13は、例えば略正方形の平面角形渦巻き形状をなしている。アンテナ13は、誘電体壁6の上面の上に配置されている。
処理容器2の外部には、整合器14と、高周波電源15とが設置されている。アンテナ13の一端は、整合器14を介して高周波電源15に接続されている。アンテナ13の他端は、上部容器2Bの内壁に接続され、本体容器2Aを介して接地されている。基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、アンテナ13に、高周波電源15から誘導電界形成用の高周波電力(例えば、13.56MHzの高周波電力)が供給される。これにより、アンテナ13によって、処理室5内に誘導電界が形成される。この誘導電界は、処理ガスをプラズマに転化させる。
<載置台>
誘導結合プラズマ処理装置1は、更に、基板Sを載置するためのサセプタ(載置台)22と、絶縁体枠24と、支柱25と、ベローズ26とを備えている。支柱25は、本体容器2Aの下方に設置された図示しない昇降装置に接続され、本体容器2Aの底壁2bに形成された開口部2b1を通して、処理室5内に突出している。また、支柱25は、中空部を有している。絶縁体枠24は、支柱25の上に設置されている。この絶縁体枠24は、上部が開口した箱状をなしている。絶縁体枠24の底部には、支柱25の中空部に続く開口部が形成されている。ベローズ26は、支柱25を包囲し、絶縁体枠24および本体容器2Aの底壁2bの内壁に気密に接続されている。これにより、処理室5の気密性が維持される。
サセプタ22は、絶縁体枠24内に収容されている。サセプタ22は、基板Sを載置するための載置面22Aを有している。サセプタ22の材料としては、例えば、アルミニウム等の導電性材料が用いられる。サセプタ22の材料としてアルミニウムを用いた場合には、表面から汚染物が発生しないように、サセプタ22の表面にアルマイト処理(陽極酸化処理)が施される。
<第2の高周波供給部>
処理容器2の外部には、更に、整合器28と、高周波電源29とが設置されている。サセプタ22は、絶縁体枠24の開口部および支柱25の中空部に挿通された通電棒を介して整合器28に接続され、更に、この整合器28を介して高周波電源29に接続されている。基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、サセプタ22には、高周波電源29からバイアス用の高周波電力(例えば、380kHzの高周波電力)が供給される。この高周波電力は、プラズマ中のイオンを、サセプタ22上に載置された基板Sに効果的に引き込むために使用されるものである。
<排気装置>
処理容器2の外部には、更に、複数の排気装置30が設置されている。排気装置30は、本体容器2Aの底壁2bの複数箇所に形成された排気口2b2に接続された排気管31を介して、処理室5に接続されている。基板Sに対してプラズマ処理が行われる際には、排気装置30は、処理室5内の空気を排気し、処理室5内を真空若しくは減圧雰囲気に維持する。
<貫通開口部>
図2は、図1の誘導結合プラズマ処理装置1の内部からみた本体容器2Aの2つの側壁2cの構成を示す斜視図である。なお、説明の便宜上、図2では、後述する絶縁部材45、カバー部材47及び電磁波シールドプレート49は図示を省略している。本体容器2Aの一つの側壁2cには、貫通開口部としてのゲート開口部41が形成されている。ゲート開口部41は、横長に形成されており、基板Sが通過できるように、基板Sの幅よりも大きな横幅を有している。ゲート開口部41は、貫通開口を画する壁面として、互いに対向する開口底面41a及び開口天井面41bと、2つの開口側面41cとを有している。
また、本体容器2Aの他の側壁2cには、ゲート開口部41とは異なる貫通開口部として、観測用開口部43が形成されている。観測用開口部43は、貫通開口を画する壁面として、互いに対向する開口底面43a及び開口天井面43bと、2つの開口側面43cとを有している。
<ゲートバルブ>
ゲートバルブ50は、本体容器2Aの側壁2cの外側に設けられている。ゲートバルブ50は、図示しない駆動部によってゲート開口部41を開閉する機能を有している。ゲートバルブ50は、閉状態でゲート開口部41を気密に封止する。従って、ゲートバルブ50は、閉状態で処理室5の気密性を維持すると共に、開状態で処理室5と外部との間で基板Sの移送を可能する。
<ライナー>
本体容器2Aの4つの側壁2cの内側には、各側壁2cの内壁面に沿って、該内壁面を覆ってプラズマから保護する絶縁性の保護部材として、ライナー60が配備されている。ライナー60は、例えば石英、アルマイト処理されたアルミニウム等の材質で形成されている。ゲート開口部41が形成された側壁2cに設けられたライナー60は、当該ゲート開口部41に対応する開口を有している。観測用開口部43が形成された側壁2cに設けられたライナー60は、当該観測用開口部43に対応する開口を有している。
なお、本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1では、ゲート開口部41の開口天井面41bにも、該開口天井面41bを覆うようにライナー60が装着されている。
<インピーダンス調整部材>
次に、図3を参照しながら、ゲート開口部41に配備されるインピーダンス調整部材について詳細に説明する。図3は、ゲートバルブ50及びゲート開口部41を含む側壁2cの要部断面図である。ゲート開口部41の開口底面41aには、インピーダンス調整部材としての絶縁部材45が配設されている。絶縁部材45は、例えば、板状又はシート状の形態とすることができる。
絶縁部材45は、比誘電率が10以下、好ましくは4以下の材料によって構成されている。ここで、絶縁部材45を構成する材料としては、例えばアルミナ(比誘電率10)、石英(比誘電率4)等のセラミックス、ポリテトラフルオロエチレン(比誘電率2)、ポリカーボネート(比誘電率3)等の合成樹脂などを挙げることができる。これらの中でも、ポリテトラフルオロエチレン等の耐熱性を有する材質の樹脂シートを絶縁部材45として使用することが望ましい。
ゲート開口部41に絶縁部材45を配設することによって、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンス(正確には、ゲート開口部41における、絶縁部材45が配備された壁面の電気インピーダンスを意味する。以下、同様である。)を高めて、異常放電や局所的プラズマの発生を防止できる。すなわち、絶縁部材45によって、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンスを、本体容器2Aのライナー60よりも大きくすることができるので、ゲート開口部41にプラズマ電流が流れ難くなり、異常放電や局所的プラズマの発生を防止できる。
絶縁部材45は、少なくともゲート開口部41の開口底面41aに設ければよい。開口側面41c及び/又は開口天井面41bに絶縁部材45を設けることも可能であるが、ゲート開口部41に基板Sを通過させる際のクリアランスの確保という観点から、ゲート開口部41の開口底面41aにのみ設けることが好ましい。また、基板Sへのパーティクル付着を防止するという観点でも、絶縁部材45は、ゲート開口部41の開口底面41aにのみ設けることが好ましい。開口側面41c及び/又は開口天井面41bにも絶縁部材45を設けると、ゲート開口部41の電気的インピーダンスが高くなり過ぎ、これらの部位が、サセプタ22に供給されるバイアス電力の対向電極として機能し難くなる。その結果、開口側面41c及び/又は開口天井面41bへのスパッタ力が弱まって、プラズマ処理中に堆積物が付着しやすくなり、付着した堆積物が剥がれてパーティクル原因となる可能性がある。従って、パーティクル抑制という観点でも、絶縁部材45は、ゲート開口部41の開口底面41aにのみ設けることが好ましい。
絶縁部材45は、単一の部材に限らず、複数の部分に分割されていてもよい。また、絶縁部材45は、単一層に限らず、複数層を重ねて配備してもよい。この場合、各層の絶縁部材45として、異なる材質のものを用いることができる。
絶縁部材45の厚みは、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンスを高めて局所的プラズマの発生を防止しながら、ゲート開口部41を通過する基板Sとのクリアランスを十分に確保するために、例えば、10mm以下とすることが好ましく、2mm以上10mm以下の範囲内とすることがより好ましい。一例として、絶縁部材45として、比誘電率が2のポリテトラフルオロエチレン製の樹脂シートを使用する場合、その厚みが2mm以上であれば、プラズマから見たゲート開口部41における絶縁部材45の電気インピーダンスを、本体容器2Aのライナー60よりも8Ω以上大きくすることができる。そして、プラズマから見たゲート開口部41における絶縁部材45と本体容器2Aのライナー60との電気インピーダンスの差が8Ω以上あれば、ゲート開口部41における異常放電や局所的プラズマの発生を確実に防止できることが実験的に確認されている。なお、絶縁部材45を複数層とする場合は、複数層の合計厚みを上記範囲内とすることが好ましい。
<カバー部材>
図3に示したように、本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1は、インピーダンス調整部材としての絶縁部材45の上に、カバー部材47を設けることが好ましい。絶縁部材45に積層してカバー部材47を設け、絶縁部材45の表面を覆うことによって、絶縁部材45をプラズマによるダメージから保護することができる。
カバー部材47は、耐プラズマ性を有する材料によって構成することが好ましい。カバー部材47の材質として、例えばアルミナ(Al;比誘電率10)、アルマイト処理されたアルミニウム(比誘電率10)、石英(比誘電率4)などのセラミックスや、アルミニウム基材表面をイットリア溶射膜で被覆した被覆物(比誘電率11)等を挙げることができる。これらの中でも、カバー部材47は、比誘電率が10前後の板材、例えばアルミナ板などによって形成することが好ましい。
カバー部材47の厚みは、絶縁部材45をプラズマから保護しながら、ゲート開口部41を通過する基板Sとのクリアランスを十分に確保するために、例えば、20mm以下とすることが好ましく、10mm以上20mm以下の範囲内とすることがより好ましい。
本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1において、絶縁部材45は、カバー部材47と同じか、又はそれよりも小さい比誘電率を有する材料によって構成することが好ましい。従って、カバー部材47の比誘電率が10以上のときは、絶縁部材45の比誘電率は10以下、カバー部材47の比誘電率が4以上のときは、絶縁部材45の比誘電率は4以下の材料によって構成することが好ましい。絶縁部材45とカバー部材47との好ましい組み合わせの例として、絶縁部材45がポリテトラフルオロエチレン等からなる樹脂シートであり、カバー部材47がアルミナ等のセラミックス製板材である場合を挙げることができる。この場合、樹脂シートの厚みは、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンスを高めて局所的プラズマの発生を防止するため、例えば2mm以上10mm以下の範囲内とし、セラミックス製板材の厚みは、絶縁部材45をプラズマから確実に保護する観点から、例えば10mm以上18mm以下の範囲内とすることができる。ただし、ゲート開口部41を通過する基板Sとのクリアランスを十分に確保するために、樹脂シートの厚みとセラミックス製板材の厚みの合計は、例えば20mm以下とすることが好ましい。
本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1では、ゲート開口部41にカバー部材47と、比誘電率がカバー部材47と同じか、又はそれよりも小さい材料からなる絶縁部材45とを組み合わせて配備することによって、カバー部材47を単独で配備する場合と比較して、局所的プラズマの発生を防止するために必要な絶縁部材45とカバー部材47との合計の厚みを小さく抑えることができる。その結果、ゲート開口部41自体を広げることなく、ゲート開口部41に基板Sを通過させるために必要なクリアランスを十分に確保することができる。また、高周波電源29からサセプタ22に大きなバイアス電圧を印加しても、ゲート開口部41における局所的プラズマの発生を防止することができる。
<第1変形例>
上記のとおり、本体容器2Aの内壁面にアルマイト処理(陽極酸化処理)を施し、絶縁性の保護膜としてのアルマイト膜を形成することによって、ライナー60を省略してもよい。図4は、誘導結合プラズマ処理装置1において、ライナー60を設けず、本体容器2Aの内壁面に、絶縁性の保護膜としてのアルマイト膜61を形成した変形例を示している。本体容器2Aの内壁面にアルマイト膜61を形成する場合は、絶縁部材45によって、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンスを、本体容器2Aのアルマイト膜61よりも大きくすることができるので、ゲート開口部41における異常放電や局所的プラズマの発生を防止できる。
<電磁波シールド部材>
次に、図5及び図6を参照しながら、貫通開口部としての観測用開口部43に配備される電磁波シールド部材について説明する。図5は、電磁波シールド部材を装着した状態の観測用開口部43を含む側壁2cの正面図である。図6は、図5におけるVI-VI線矢視における断面を示しており、電磁波シールド部材を装着した状態の観測用開口部43を含む側壁2cの要部断面図である。観測用開口部43の開口底面43a、開口天井面43b、2つの開口側面43cには、これらを覆うように、ライナー60が装着されている。
電磁波シールドプレート49は、板状をなし、電磁波を遮蔽するために、導電性の材質、例えばステンレス、アルミニウム等の金属によって構成されている。また、電磁波シールドプレート49は、処理容器2の外部から、処理室5の内部を視認できるように、複数の穴49aを有している。電磁波シールドプレート49は、観測用開口部43における本体容器2Aの内部側の端部に配備されている。電磁波シールドプレート49は、例えば金属製の螺子80等の固定手段によって、ライナー60を介して本体容器2Aの側壁2cに装着することができる。電磁波シールドプレート49は、例えば螺子80により、接地された本体容器2Aと導通している。
電磁波シールドプレート49は、観測用開口部43における処理室5側の端部を覆うように配備されている。観測用開口部43の他端側には、例えば石英等の材質からなる透過窓70が配設されている。この透過窓70、観測用開口部43及び電磁波シールドプレート49を介して、処理室5内の状態、例えばプラズマの発光を観察することができる。観測用開口部43に電磁波シールドプレート49を配備することによって、観測用開口部43内への電磁波の進入を防ぎ、観測用開口部43における異常放電や局所的プラズマの発生を防止することができる。また、電磁波シールドプレート49を配備することによって、観測用開口部43内における付着物や堆積物を抑制できる。
次に、以上のように構成される誘導結合プラズマ処理装置1を用いて基板Sに対してプラズマ処理を施す際の処理動作について説明する。
まず、ゲートバルブ50を開放にした状態で、図示しない搬送機構により基板Sを処理室5内に搬入し、サセプタ22の載置面22Aに載置した後、静電チャックなどにより基板Sをサセプタ22上に固定する。
次に、ガス供給装置20から、ガス供給管21、支持梁16内の図示しないガス流路及び複数の開口部を介して処理ガスを処理室5内に吐出させるとともに、排気装置30により排気管31を介して処理室5内を真空排気することにより、処理容器内を例えば1.33Pa程度の圧力雰囲気に維持する。
次に、高周波電源15から13.56MHzの高周波をアンテナ13に印加し、これにより誘電体壁6を介して処理室5内に均一な誘導電界を形成する。このようにして形成された誘導電界により、処理室5内で処理ガスがプラズマ化し、高密度の誘導結合プラズマが生成される。このようにして生成されたプラズマ中のイオンは、高周波電源29からサセプタ22に対して印加される高周波電力によって基板Sに効果的に引き込まれ、基板Sに対して均一なプラズマ処理が施される。
プラズマ処理の間、インピーダンス調整部材としての絶縁部材45によって、プラズマから見たゲート開口部41の電気インピーダンスがライナー60(又はアルマイト膜61)よりも高く維持されるため、ゲート開口部41における局所的プラズマの発生が抑制される。また、電磁波シールドプレート49によって、観測用開口部43内への電磁波の進入が抑制され、観測用開口部43における局所的プラズマの発生が抑制される。従って、誘導結合プラズマ処理装置1では、処理室5内でプラズマを安定して生成させることが可能になり、基板Sの面内及び基板S間での処理の均一化を実現できる。
<第2変形例>
次に、図7を参照しながら、観測用開口部43にインピーダンス調整部材を配設した第2変形例について説明する。上記のとおり、観測用開口部43に、電磁波シールドプレート49を装着することによって(図6参照)、観測用開口部43内における異常放電や局所的プラズマの発生を防止することができる。しかし、観測用開口部43に電磁波シールドプレート49を装着する代わりに、図7に示したように、インピーダンス調整部材としての絶縁部材46を配備してもよい。
図7は、第2変形例における観測用開口部43を含む側壁2cの要部断面図である。観測用開口部43の開口底面43aには、インピーダンス調整部材としての絶縁部材46が配設されている。なお、絶縁部材46は、開口底面43aだけでなく、開口側面43c及び/又は開口天井面43bにも設けることができる。また、インピーダンス調整部材としての絶縁部材46の上に、カバー部材48を設けることが好ましい。
観測用開口部43に設ける絶縁部材46及びカバー部材48の構成は、厚みの制約が少ない点を除き、ゲート開口部41における絶縁部材45及びカバー部材47と同様である。本変形例において、観測用開口部43に設ける絶縁部材46の厚みは、プラズマから見た観測用開口部43の電気インピーダンス(正確には、観測用開口部43における、絶縁部材46が配備された壁面の電気インピーダンスを意味する。)を高めて、異常放電や局所的プラズマの発生を防止するため十分な任意の厚み、例えば10mm以上20mm以下の範囲内とすることができる。また、観測用開口部43に設けるカバー部材48の厚みは、絶縁部材46をプラズマから確実に保護するために十分な任意の厚み、例えば10mm以上20mm以下の範囲内とすることができる。
以上説明したように、本実施の形態の誘導結合プラズマ処理装置1によれば、インピーダンス調整部材としての絶縁部材45によって、ゲート開口部41における局所的プラズマの発生を効果的に防止できる。
以上、本発明の実施の形態を例示の目的で詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に制約されることはなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、誘導結合プラズマ装置を例に挙げたが、本発明は、処理容器に開口部を有するプラズマ処理装置であれが制限なく適用可能であり、例えば、平行平板型プラズマ装置、表面波プラズマ装置、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ装置、ヘリコン波プラズマ装置など他の方式のプラズマ装置にも適用可能である。また、ドライエッチング装置に限らず、成膜装置やアッシング装置などにも同等に適用可能である。
また、本発明は、FPD用基板を被処理体とするものに限らず、例えば半導体ウエハや太陽電池用基板を被処理体とする場合にも適用できる。
1…誘導結合プラズマ処理装置、2A…本体容器、2B…上部容器、4…アンテナ室、5…処理室、6…誘電体壁、7…蓋部材、8…サスペンダ、13…アンテナ、14…整合器、15…高周波電源、16…支持梁、20…ガス供給装置、21…ガス供給管、22…サセプタ、22A…載置面、24…絶縁体枠、25…支柱、26…ベローズ、28…整合器、29…高周波電源、30…排気装置、31…排気管、41…ゲート開口部、43…観測用開口部、45…絶縁部材、47…カバー部材、50…ゲートバルブ、60…ライナー、S…基板

Claims (12)

  1. 処理容器の内部でプラズマを生成させて基板を処理するプラズマ処理装置であって、
    前記処理容器は、貫通開口部が形成された壁を備えており、
    前記貫通開口部は、前記基板を搬入出するゲート開口部であり、互いに対向する開口底面及び開口天井面と、2つの開口側面とを有しており、
    前記貫通開口部における前記開口底面にのみ、前記貫通開口部の電気インピーダンスを調整するインピーダンス調整部材が設けられ、
    前記インピーダンス調整部材の上に、さらに、誘電体からなり、前記インピーダンス調整部材をプラズマから保護するカバー部材が積層して設けられており、
    前記インピーダンス調整部材が、前記カバー部材よりも小さい比誘電率を有する材料によって構成されていることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記インピーダンス調整部材が樹脂シートであり、前記カバー部材がセラミックス製板材であって、前記樹脂シートと前記セラミックス製板材の合計厚みが20mm以下である請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が10以下の材料によって構成されている請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が4以下の材料によって構成されている請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記インピーダンス調整部材は、比誘電率が4以下の樹脂材料によってシート状に形成されている請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記インピーダンス調整部材は、ポリテトラフルオロエチレンからなるシートである請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記カバー部材がセラミックスからなる請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記処理容器の内壁面に沿って、該内壁面を前記プラズマから保護する絶縁性の保護部材を備えており、
    前記インピーダンス調整部材によって、前記プラズマから見た前記貫通開口部の電気インピーダンスを前記保護部材よりも高くした請求項1から7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記保護部材の電気インピーダンスに対して、前記インピーダンス調整部材の電気インピーダンスが8Ω以上大きい請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記処理容器の内壁面には、該内壁面を前記プラズマから保護する絶縁性の保護膜が形成されており、
    前記インピーダンス調整部材によって、前記プラズマから見た前記貫通開口部の電気インピーダンスを前記保護膜よりも高くした請求項1から7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記絶縁性の保護膜の電気インピーダンスに対して、前記インピーダンス調整部材のインピーダンスが8Ω以上大きい請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記処理容器はアルミニウムからなり、前記絶縁性の保護膜はアルマイト膜からなることを特徴とする請求項10又は11に記載のプラズマ処理装置。
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