JP5606821B2 - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板にプラズマ処理を施す誘導結合型のプラズマ処理装置に関する。
半導体デバイスや液晶表示装置(LCD)をはじめとするFPD(Flat Panel Display)の製造工程において、ガラス基板をはじめとする各種基板に対してプラズマ処理を施すプラズマ処理装置が知られている。プラズマ処理装置は、プラズマの生成方法の違いによって、容量結合型プラズマ処理装置と誘導結合型プラズマ処理装置とに大別される。
誘導結合型プラズマ処理装置(以下、「ICP処理装置」という。)は、処理室(チャンバ)の一部に設けられた石英等の誘電体を介してチャンバの外部に配置された渦巻き状、コイル状又は螺旋状の高周波アンテナ(以下、「RFアンテナ」という。)に高周波電力を印加し、該高周波電力が印加されたRFアンテナの周りに誘導磁場を形成し、該誘導磁場に基づいてチャンバ内に形成される誘導電界によって処理ガスのプラズマを生成し、生成したプラズマを用いて基板にプラズマ処理を施すものである。
このようなICP処理装置は、主に誘導電界によってプラズマが生成されるために高密度のプラズマが得られるという点で優れており、FPD等の製造におけるエッチング及び成膜工程で好適に用いられている。
また、最近では、ICP処理装置のチャンバ内に配置された誘電体にプラズマ処理中に発生した異物が付着することを効果的に防止するための技術等も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−209098号公報
しかしながら、このようなICP処理装置において、例えば多重にRFアンテナを配置し、該RFアンテナに印加するプラズマ生成用の高周波電力(以下、「励起用RF」という。)のパワーを制御しても、RFアンテナに対して1対1で対応するように分布するプラズマを発生させることは困難であり、チャンバ内のプラズマ分布を任意に制御できないという問題がある。
図16は、高周波アンテナに対応する位置とは異なる位置にプラズマが発生する状況を説明するためのプラズマ処理装置の断面図である。
図16において、プラズマ処理装置200のチャンバ201の天井部分に誘電体(以下、「誘電体窓」という。)202が配置されており、誘電体窓202上、すなわち誘電体窓202を介してチャンバ201の処理空間Sと隣接する空間内に、円環状のRFアンテナ203a及び203bが同心円状に配置されている。円環状のRFアンテナ203a及び203bの一端はそれぞれ整合器を介してプラズマ生成用の高周波電源204a及び204bに電気的に接続されており、他端はそれぞれグランド電位に接地されている。
このようなプラズマ処理装置200において、RFアンテナ203a及び203bに、励起用RFを印加した場合、同心円状に配置された2つの円環状のRFアンテナ203a及び203bにそれぞれ対応する2重のプラズマが生成されないで、2つの円環状のRFアンテナ203a及び203bの中間部に対応する1つの円環状のプラズマ205が生成することがある。
この原因は、以下のように考えられる。すなわち、円環状のRFアンテナ203a及び203bに励起用RFを印加すると、RFアンテナ203a及び203bには高周波電流が流れ、RFアンテナ203a及び203bのそれぞれの周りに誘導磁場が形成される。そして、合成された誘導磁場が強い所に対応して1つの円環状のプラズマ205が形成される。
すなわち、従来のプラズマ処理装置においては、RFアンテナ203a及び203bに1対1で対応するプラズマを生成することが困難であり、チャンバ内のプラズマ分布を任意に制御することができないという問題があった。
本発明の課題は、高周波アンテナに1対1で対応するプラズマをパワーに応じて生成させることができ、処理室内のプラズマ分布を任意に制御することができるプラズマ処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のプラズマ処理装置は、基板に所定のプラズマ処理を施す真空排気可能な処理室と、該処理室内で、前記基板を載置する基板載置台と、該基板載置台と処理空間を隔てて対向するように設けられた誘電体窓と、該誘電体窓を介して前記処理空間と隣接する空間内に設けられた複数又は多重の高周波アンテナと、前記処理空間に処理ガスを供給するガス供給部と、前記複数又は多重の高周波アンテナに高周波電力を印加して誘導結合によって前記処理空間内に前記処理ガスのプラズマを発生させる高周波電源と、を有し、前記複数又は多重の高周波アンテナに対応して前記誘電体窓が分割され、該分割された誘電体窓の相互間にグランド電位に接地された導電体が配置され、前記プラズマに接する前記導電体の面はSiO やイットリアで被覆されることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、高周波アンテナに1対1で対応するプラズマをパワーに応じて生成させることができ、処理室内のプラズマ分布を任意に制御することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 第3の実施の形態の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。 第3の実施の形態の別の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第9の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第10の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第11の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 本発明の第12の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。 高周波アンテナに対応する位置とは異なる位置にプラズマが発生する状況を説明するためのプラズマ処理装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。このプラズマ処理装置は、例えば、液晶表示装置(LCD)製造用のガラス基板にエッチング又は成膜等の所定のプラズマ処理を施すものである。
図1において、プラズマ処理装置10は、処理対象のガラス基板(以下、単に「基板」という。)Gを収容する処理室(チャンバ)11を有し、該チャンバ11の図中下方には基板Gを載置する円筒状の載置台(サセプタ)12が配置されている。サセプタ12は、例えば、表面がアルマイト処理されたアルミニウムからなる基材13で主として構成されており、基材13は絶縁部材14を介してチャンバ11の底部に支持されている。基材13の上部平面は基板Gを載置する基板載置面となっており、基板載置面の周囲を囲むようにフォーカスリング15が設けられている。
基材13の基板載置面には、静電電極板16を内蔵する静電チャック(ESC)20が形成されている。静電電極板16には直流電源17が接続されており、静電電極板16に正の直流電圧が印加されると、基板載置面に載置された基板Gにおける静電電極板16側の面(以下、「裏面」という。)には負電位が発生し、これによって静電電極板16及び基板Gの裏面の間に電位差が生じ、該電位差に起因するクーロン力又はジョンソン・ラーベック力により、基板Gが基板載置面に吸着保持される。
サセプタ12における基材13の内部には、例えば、円周方向に延在する環状の冷媒流路18が設けられている。冷媒流路18には、チラーユニット(図示省略)から冷媒用配管19を介して低温の冷媒、例えば、冷却水やガルデン(登録商標)が循環供給される。冷媒によって冷却されたサセプタ12は上部の静電チャック20を介して基板G及びフォーカスリング15を冷却する。
基材13及び静電チャック20には、複数の伝熱ガス供給孔21が開口している。複数の伝熱ガス供給孔21は図示省略された伝熱ガス供給部に接続され、伝熱ガス供給部から伝熱ガスとして、例えばヘリウム(He)ガスが静電チャック20及び基板Gの裏面の間隙に供給される。静電チャック20及び基板Gの裏面の間隙に供給されたヘリウムガスは基板Gの熱をサセプタ12に効果的に伝達する。
サセプタ12の基材13には、バイアス用高周波電力(以下、「バイアス用RF」という。)を供給するための高周波電源24が給電棒22及び整合器23を介して接続されている。サセプタ12は下部電極として機能し、整合器24は、サセプタ12からの高周波電力の反射を低減して高周波電力のサセプタ12への印加効率を最大にする。高周波電源24からは、40MHz以下、例えば13.56MHzのバイアス用RFがサセプタ12に印加され、これによって、処理空間Sで生成されるプラズマが基板Gに引き込まれる。
プラズマ処理装置10では、チャンバ11の内側壁とサセプタ12の側面との間に側方排気路26が形成される。この側方排気路26は排気管27を介して排気装置28に接続されている。排気装置28としてのTMP(Turbo Molecular Pump)及びDP(Dry Pump)(ともに図示省略)はチャンバ11内を真空引きして減圧する。具体的には、DPはチャンバ11内を大気圧から中真空状態(例えば、1.3×10Pa(0.1Torr)以下)まで減圧し、TMPはDPと協働してチャンバ11内を中真空状態より低い圧力である高真空状態(例えば、1.3×10−3Pa(1.0×10−5Torr)以下)まで減圧する。なお、チャンバ11内の圧力はAPCバルブ(図示省略)によって制御される。
チャンバ11の天井部分には、サセプタ12と処理空間Sを介して対向するように誘電体窓30が配置されている。誘電体窓30は、例えば、石英板からなる気密状のものであり、磁力線を透過させる。誘電体窓30の上部空間29には、円環状のRFアンテナ31a及び31bが同心円状に、且つ、例えばサセプタ12と同軸状に配置されている。円環状のRFアンテナ31a及び31bは、例えば絶縁体からなる固定部材(図示省略)によって誘電体窓30における上部空間S側の表面とは逆の表面(以下、「上面」という。)に固定されている。
RFアンテナ31a及び31bの一端は、それぞれ整合器32a、32bを介してプラズマ生成用の高周波電源33a及び33bに電気的に接続されており、他端は、それぞれグランド電位に接地されている。高周波電源33a及び33bは、高周波放電によりプラズマの生成に適した一定周波数、例えば13.56MHzの高周波電力(RF)を出力し、RFアンテナ31a及び31bに印加する。整合器32a及び32bの機能は、整合器23の機能と同じである。
誘電体窓30の下方のチャンバ11の側壁には、チャンバ11の内周に沿って環状のマニホールド36が設けられており、この環状のマニホールド36は、ガス流路を介して処理ガス供給源37に接続されている。マニホールド36には、例えば、等間隔に複数のガス吐出口36aが設けられており、処理ガス供給源37からマニホールド36に導入された処理ガスはガス吐出口36aを経てチャンバ11内に供給される。
このプラズマ処理装置10においては、高周波電源33a及び33bから高周波電力が印加されたRFアンテナ31a及び31bの周りに形成される誘導磁場が合成することを防止するための誘導磁場合成防止手段が設けられている。
すなわち、図1中、誘電体窓30の処理空間S側の表面(以下、「下面」という。)における円環状のRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置にそれぞれ誘電体からなる突出部34が設けられている。ここで、RFアンテナ相互間とは、別個独立に設けられたRFアンテナ相互の間に加え、渦巻き状又は螺旋状のRFアンテナにおける渦巻き形状もしくは螺旋形状を形成する隙間部分及び円環状のRFアンテナの中心部空間を含む広い概念である(以下、本明細書において同様)。突出部34を構成する誘電体としては、例えば、イットリア、アルミナ等を適用することができ、好適にはガラスが適用される。突出部34は、合成磁場が発生する箇所を物理的に占領するように設けられるので、合成磁場に基づくプラズマが存在することができず、結果としてRFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応する箇所にプラズマが生成される。
チャンバ11の側壁には基板搬入出口38が設けられており、この基板搬入出口38はゲートバルブ39により開閉可能となっている。基板搬入出口38を介して処理対象である基板Gがチャンバ11内に搬入出される。
このような構成のプラズマ処理装置10において、処理ガス供給源37からマニホールド36及びガス吐出口36aを介してチャンバ11の処理空間S内に処理ガスが供給される。一方、高周波電源33a及び33bから整合器32a及び32bを介してRFアンテナ31a及び31bにそれぞれ励起用RFが印加され、RFアンテナ31a及び31bに高周波電流が流れる。高周波電流が流れることによってRFアンテナ31a及び31bの周りに誘導磁場が発生し、該誘導磁場によって処理空間Sに誘導電界が発生する。そして、この誘導電界によって加速された電子が処理ガスの分子や原子と電離衝突を起こし、誘導電界に対応した処理ガスのプラズマが生成する。
生成したプラズマ中のイオンは、高周波電源24から整合器23及び給電棒22を介してサセプタ12に印加されるバイアス用RFによって基板Gに引きこまれ、基板Gに対して所定のプラズマ処理が施される。
プラズマ処理装置10の各構成部品の動作は、プラズマ処理装置10が備える制御部(図示省略)のCPUがプラズマ処理に対応するプログラムに応じて制御する。
本実施の形態によれば、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置、具体的には、RFアンテナ31a及び31bとの間及び円環状のRFアンテナ31aにおける中心部に対応する位置に、それぞれガラスからなる円環状の突出部及び円形の突出部34を設けたので、RFアンテナ31aの周りに形成される誘導磁場と、RFアンテナ31bの周りに形成される誘導磁場との合成磁場の発生箇所にプラズマが存在し得ず、結果として、RFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応する誘導磁場が維持され、各誘導磁場に基づいてそれぞれ誘導電界が発生し、各誘導電界に起因してそれぞれRFアンテナ31a及び31bに1対1で対応し、且つ印加された高周波RFのパワーに応じたプラズマが生成される。
本実施の形態によれば、チャンバ11内のプラズマを生成させたい任意の位置に対応してRFアンテナを配置し、該RFアンテナに印加する高周波RFの出力を調整することにより、チャンバ11内におけるプラズマ分布を任意に制御することができる。
本実施の形態において、誘電体からなる突出部34は、誘電体窓30と同じ材料を用いて一体に形成することができ、また、誘電体窓30とは別の材料を用いて別体として形成することもできる。
本実施の形態において、誘電体からなる円環状又は円形の突出部34に、例えばマニホールドを設け、ガス導入手段を兼用させることもできる。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
近年、処理対象となる基板Gの大型化に伴ってチャンバ11も大型化し、且つ大きなチャンバ11の内部空間の真空度を保つために、誘電体窓30の厚さも厚くなっている。誘電体窓30が厚くなるとRFアンテナ31a及び31bとチャンバ11内の処理空間Sとの距離が長くなって隣接するRFアンテナ相互の中間部に合成磁場が形成されやすくなり、これによって、RFアンテナに1対1で対応するプラズマが生成され難くなっている。本実施の形態は、このような問題を解決するものであり、誘電体窓30におけるRFアンテナ31a及び31bに対応する位置の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くし、これによってチャンバ11内にRFアンテナ31a及び31bに1対1で対応するプラズマ42を発生させるようにしたものである。
具体的には、図2に示すプラズマ処理装置40は、図1のプラズマ処理装置10と異なり、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置に誘電体からなる円環状又は円形の突出部34を設ける代わりに、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応する部分に円環状の凹部41を設け、RFアンテナ31a及び31bに対応する部分の誘電体窓30の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしている。
本実施の形態によれば、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31bに対応する部分に円環状の凹部41を設けてその部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたので、合成磁場よりも強い誘導磁場がRFアンテナ31a及び31bの直下にそれぞれ形成される。これによって、チャンバ11内に、各RFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応するプラズマ42を生成させることができる。
本実施の形態において、誘電体窓30の厚さは、例えば20〜50mmであり、円環状の凹部41を設けた部分の厚さは、例えば10〜20mmである。
本実施の形態において、円環状の凹部41は、RFアンテナ31a及び31bに対応して全周に亘って設けられるが、誘電体窓30の強度等を考慮して、RFアンテナ31a及び31bに対応する全円周の一部に設けることもできる。
図3は、本発明の第3の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図3において、このプラズマ処理装置50が図1のプラズマ処理装置10と異なるところは、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置に誘電体からなる突出部34を設ける代わりに、誘電体窓30の上面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に、誘電体窓30とは透磁率の異なる部材からなる円環状又は円形の突出部51aを設けた点である。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31b相互間に、それぞれ誘電体窓30とは透磁率の異なる部材からなる円環状又は円形の突出部51aを設けたので、RFアンテナ31a及び31bの回りにそれぞれ生成される誘導磁場における磁力線が突出部51aによって変化し生成されるプラズマが変わる。これによって、合成磁場の生成が阻害され、結果としてチャンバ11内に、各RFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応する誘導電界が形成され、この誘導電界に基づいてそれぞれRFアンテナ31a及び31bに対応する円環状のプラズマ52が生成される。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31bに1対1で対応する位置にプラズマ52を生成することができ、その強度を印加する励起用RFのパワーによって制御することができるので、チャンバ11内におけるプラズマの制御性が著しく向上する。
本実施の形態において、誘電体窓30とは透磁率の異なる部材としては、例えばフェライト、パーマロイ等が挙げられ、突出部51aは、例えばフェライトによって形成される。
図4は、第3の実施の形態の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。
図4において、このプラズマ処理装置50が、図3のプラズマ処理装置と異なるところは、誘電体窓30とは透磁率の異なる部材からなる突出部51bの断面積を図3の突出部51aの断面積よりも若干大きくすると共に、その一部を誘電体窓30の上面に設けられた、例えばざぐり部分に嵌合して埋没させた点である。
本実施の形態の変形例においても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の変形例によれば、円環状の突出部51bの断面積を上記実施の形態の突出部50aの断面積よりも若干大きくしたので、合成磁場の生成を阻害する効果が大きくなり、各RFアンテナ31a及び31bに対応する位置に正確にプラズマ52を生成することができる。また、突出部51bの一部を誘電体窓30に埋没させたことにより突出部51bを正確に位置決めして固定することができる。
図5は、第3の実施の形態の別の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。
図5において、このプラズマ処理装置50が、図3のプラズマ処理装置と異なるところは、円環状の突出部51cの断面積を上記実施の形態の突出部51aの断面積よりも若干大きくし、誘電体窓30の下面に配置した点である。
本実施の形態の別の変形例においても、上記実施の形態と同様の効果が得られる。
また、本実施の形態の別の変形例によれば、円環状の突出部51cの断面積を上記実施の形態の突出部50aの断面積よりも若干大きくしたので、合成磁場の生成を阻害する効果が大きくなり、各RFアンテナ31a及び31bに対応する位置に正確にプラズマ52を生成することができる。
本実施の形態の別の変形例において、突出部51cはチャンバ11内で発生するプラズマに曝されるので、例えばSiOやイットリア等によって被覆することが好ましい。これによって、突出部51cの寿命を延ばすことができる。
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図6において、このプラズマ処理装置60が図1のプラズマ処理装置10と異なるところは、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置に誘電体からなる突出部34を設ける代わりに、RFアンテナ31bの円環状の径をRFアンテナ31aの円環状の径よりもかなり大きくして、RFアンテナ31bをチャンバ11内に設けたものである。具体的には、基板Gの径よりも大きな径のRFアンテナ31bを誘電体窓30の外側であって、且つチャンバ11内に配置したものである。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31aと31bとの間隔を大きくしたので、RFアンテナ31a及び31bの回りにそれぞれ発生する誘導磁場に起因する渦電流が重なることはない。従って、合成渦電流の生成が回避され、チャンバ11内に各RFアンテナ31a及び31bに1対1で対応する誘導電界、ひいてはプラズマ62を生成させることができる。
本実施の形態において、チャンバ11内に設けられたRFアンテナ31bを、例えば、SiOやイットリア等の誘電体で被覆することが好ましい。これによって、RFアンテナ31bに対するプラズマの直接照射を回避することができ、RFアンテナ31bの寿命を延ばすことができる。
図7は、本発明の第5の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図7において、このプラズマ処理装置70が図1のプラズマ処理装置10と異なるところは、誘電体窓30の下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置に誘電体の突出部34を設ける代わりに、RFアンテナ31a及び31bに対応して誘電体窓30を分割し、分割部分にグランド電位に接地された導電体としてのメタル71を配置した点である。メタル71としては、例えばアルミ等が使用される。プラズマに接するアルミの面はSiOや イットリアで被覆することが望ましい。
チャンバ11の中央部に配置された誘電体窓30a上に円環状のRFアンテナ31aが設けられ、チャンバ11の内周部に配置された誘電体窓30b上には円環状のRFアンテナ31bが設けられている。
本実施の形態によれば、誘電体窓を、チャンバ11の中央部に配置された誘電体窓30aとチャンバ11の内周部に配置された誘電体窓30bとに分割し、分割した誘電体窓相互間にグランド電位に接地されたメタル71を配置したので、誘電体窓30a上に設けられたRFアンテナ31a及び誘電窓30b上に設けられたRFアンテナ31bの回りにそれぞれ形成される誘導磁場における渦電流がメタル71を介してグランドに流れる。これによって、渦電流の合成が回避され、各RFアンテナ31a及び31bに1対1で対応するプラズマ72が生成する。
本実施の形態において、分割した誘電体窓相互間に設けられたメタル71に処理ガス導入手段を設けてシャワーヘッドとして機能させることもできる。
図8は、本発明の第6の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図8において、このプラズマ処理装置80は、第5の実施の形態の特徴部分と第2の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、誘電体窓30をRFアンテナ31a及び31bに対応して分割し、分割部分にグランド電位に接地されたメタル81を配置すると共に、RFアンテナ31a及び31bに対応する誘電体窓30a及び30bの下面に円環状の凹部82を設けてその部分における誘電体窓30a及び30bの厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたものである。
本実施の形態によれば、誘電体窓を、RFアンテナ31a及び31bに対応して誘電体窓30a及び30bに分割し、分割した誘電体窓相互間にグランド電位に接地されたメタル81を配置すると共に、RFアンテナ31a及び31bに対応する誘電体窓30a及び30bの下面に円環状の凹部82を設けてその部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたので、グランド電位に接地されたメタル81による渦電流を解消する作用と、誘電体窓を薄くして合成磁場よりも強い誘導磁場によってRFアンテナ直下のチャンバ内にプラズマを発生させる作用との相乗作用によって、チャンバ11内にRFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応するプラズマ83を生成させることができる。また、これによって、RFアンテナ31a及び31bの配置位置に対応してチャンバ11内の任意の位置にプラズマ83を形成することができるようになり、チャンバ11内におけるプラズマ分布の制御性が向上する。
図9は、本発明の第7の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図9において、このプラズマ処理装置90は、第5の実施の形態の特徴部分と第1の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、誘電体窓をRFアンテナ31a及び31bに対応して誘電体窓30aと30bとに分割し、分割部分にグランド電位に接地されたメタル91を配置すると共に、誘電体窓30a上にRFアンテナ31aよりも径の大きいRFアンテナ31cを設け、RFアンテナ31a及び31c相互間に対応する誘電体窓30aの下面に誘電体からなる突出部92を設けたものである。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31bに対応して誘電体窓を誘電体窓30aと30bに分割し、分割した誘電体窓相互間にグランド電位に接地されたメタル91を配置するとともに、誘電体窓30a上にRFアンテナ31aよりも径の大きいRFアンテナ31cを設け、RFアンテナ31a及び31c相互間に対応する誘電体窓30aの下面に誘電体、例えばガラスからなる突出部92を設けたので、グランド電位に接地されたメタル91による渦電流を解消する作用と、誘電体からなる突出部92による合成磁場の発生箇所にプラズマを物理的に存在させないようにする作用との相乗作用によって、チャンバ11内に、RFアンテナ31a〜31cにそれぞれ1対1で対応するプラズマ93を生成させることができる。また、RFアンテナ31a〜31cに対応して任意の位置にプラズマを生成させることができるので、チャンバ11内におけるプラズマ制御性が向上する。
図10は、本発明の第7の実施の形態の変形例の要部の概略構成を示す断面図である。
図10において、このプラズマ処理装置90が図9のプラズマ処理装置と異なるところは、誘電体窓30aにおけるRFアンテナ31aの外周部にRFアンテナ31cを設ける代わりに、チャンバ11の内周部に設けられた誘電体窓31b上にRFアンテナ31bよりも径が小さいRFアンテナ31cを設け、RFアンテナ31bと31c相互間に対応する誘電体窓30bの下面にガラスからなる円環状の突出部94を設けた点である。
本実施の形態においても、第7の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明の第8の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図11において、このプラズマ処理装置100は、第5の実施の形態の特徴部分と第3の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、誘電体窓をチャンバ11の中央部の誘電体窓30aと、チャンバ11の内周部の誘電体窓30bとに分割し、分割部分にグランド電位に接地されたメタル101を配置すると共に、誘電体窓30a上にRFアンテナ31aよりも径の大きいRFアンテナ31cを設け、RFアンテナ31a及び31c相互間に対応する誘電体窓30aの上面に誘電体窓30aとは透磁率が異なる円環状又は円形の突出部102を設けたものである。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31bに対応して誘電体窓を、誘電体窓30a及び30bに分割し、分割した誘電体窓相互間にグランド電位に接地されたメタル101を配置するとともに、誘電体窓30a上にRFアンテナ31aよりも径の大きいRFアンテナ31cを設け、RFアンテナ31a及び31c相互間に対応する誘電体窓30aの上面に誘電体窓30aとは透磁率が異なる円環状又は円形の突出部102を設けたので、グランド電位に接地されたメタル101による渦電流を解消する作用と、透磁率が異なる突出部102による磁力線を分断する作用との相乗作用によって、RFアンテナ31a〜31cにそれぞれ1対1で対応するプラズマ103を形成することができる。また、RFアンテナ31a〜31cに対応してチャンバ11内の任意の位置にプラズマ103を形成することができるので、プラズマ制御性が向上する。
図12は、本発明の第9の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図12において、このプラズマ処理装置110は、第3の実施の形態の特徴部分と第2の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、RFアンテナ31a及び31b相互間に誘電体窓30とは透磁率が異なる部材からなる円環状又は円形の突出部111を設けると共に、RFアンテナ31a及びRFアンテナ31bに対応する誘電体窓30の下面に凹部112を設け、その部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたものである。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31b相互間に対応する誘電体窓30の上面に誘電体窓30とは透磁率が異なる円環状又は円形の突出部111を設けると共に、RFアンテナ31a及びRFアンテナ31bに対応する誘電体窓30の下面に凹部112を設けてその部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたので、透磁率が異なる突出部111による磁力線を分断する作用と、誘電体窓30を薄くして合成磁場よりも強い誘導磁場によってRFアンテナ直下にプラズマを発生させる作用との相乗作用によって、RFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応してプラズマ113を生成させることができる。
図13は、本発明の第10の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図13において、このプラズマ処理装置120は、第2の実施の形態の特徴部分と第1の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、RFアンテナ31a及び31b相互間に対応する誘電体窓30の下面に誘電体からなる円環状又は円形の突出部121を設けると共に、RFアンテナ31a及びRFアンテナ31bに対応する誘電体窓30の下面に凹部112を設けてその部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたものである。
本実施の形態によれば、RFアンテナ31a及び31b相互間に対応する誘電体窓30の下面に誘電体からなる円環状の突出部121を設け、且つRFアンテナ31a及びRFアンテナ31bに対応する誘電体窓30の下面に円環状の凹部122を設けてその部分の厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くしたので、誘電体からなる突出部121による合成磁場の発生箇所にプラズマを物理的に存在させないようにする作用と、RFアンテナに対応する誘電体窓30を薄くして合成磁場よりも強い誘導磁場によってRFアンテナ直下にプラズマを発生させる作用との相乗作用によって、RFアンテナ31a及び31bにそれぞれ対応するプラズマ123を形成することができ、また、これによって、上記実施の形態と同様、チャンバ11内のプラズマ制御性が向上する。
図14は、本発明の第11の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図14において、このプラズマ処理装置130は、第1の実施の形態の特徴部分と第4の実施の形態の特徴部分を組み合わせたものであり、RFアンテナ31bの径よりも大きい径を有するRFアンテナ31cを誘電体窓30の外周部の外側のチャンバ11内に配置し、RFアンテナ31a乃至31c相互間に対応する誘電体窓30の下面に、誘電体からなる円環状の突出部131を設けたものである。
本実施の形態によれば、誘電体からなる突出部131による合成磁場の発生箇所にプラズマを物理的に存在させないようにする作用と、RFアンテナ31cをRFアンテナ31bから離してチャンバ11内に配置することによる合成磁場の生成を防止する作用との相乗作用によって、RFアンテナ31a乃至31cにそれぞれ対応する独立のプラズマ132を形成することができる。また、これによって、上記実施の形態と同様、チャンバ11内のプラズマ制御性が向上する。
本実施の形態において、RFアンテナ31bと31cにおいて高周波電源33bを共用させたが、各高周波電源としてそれぞれ独立のものを設けることもできる。
図15は、本発明の第12の実施の形態に係るプラズマ処理装置の要部の概略構成を示す断面図である。
図15において、このプラズマ処理装置140は、第1乃至第5の実施の形態の特徴部分を全て備えたものであり、誘電体窓をチャンバ11の中央部の誘電体窓30aと内周部近傍に沿った誘電体窓30bとに分割し、分割部分にグランド電位に接地されたメタル141を配置し、誘電体窓30aの下面におけるRFアンテナ31a及び31b相互間に対応する位置に誘電体からなる円環状又は円形の突出部142を設け、上面に誘電体窓30aとは透磁率が異なる部材からなる円環状又は円形の突出部143を設け、誘電体窓30a及び30bの下面におけるRFアンテナ31a及び31bに対応する位置に凹部144を設けてその厚さをそれ以外の部分の厚さよりも薄くし、且つ誘電体窓30b上に設けたRFアンテナ31cの径よりも大きい径を有するRFアンテナ31dを誘電体窓30bの外周部の外側のチャンバ11内に配置したものである。
本実施の形態によれば、第1乃至第5の実施の形態の特徴的な構成を全て備えることによって、その特徴的な構成の相乗作用によって、各RFアンテナ31a乃至31dに1対1で対応する位置にそれぞれプラズマ145を正確に発生させることができ、これによって、上記各実施の形態と同様、チャンバ11内おけるプラズマ分布の制御性を向上させることができる。
本実施の形態において、RFアンテナ31a及び31bで、並びにRFアンテナ31c及び31dで、それぞれ高周波電源33a及び33bを共用したが、各RFアンテナ31a〜31dに対応してそれぞれ別個の高周波電源を設けることもできる。すなわち、高周波電力の印加方法は特に限定されない。また、誘電体窓30の分割方法も特に限定されるものではない。
上述した各実施の形態において、プラズマ処理が施される基板は、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板だけでなく、エレクトロルミネセンス(Electro Luminescence;EL)ディスプレイ、プラズマディスプレイパネル(PDP)等をはじめとするFPD(Flat Panel Display)に用いる各種基板であってもよい。
10 プラズマ処理装置
30、30a、30b 誘電体窓
31a〜31d RFアンテナ
33a、33b 高周波電源
34、92、94 誘電体からなる突出部
41、82、112 凹部
42、52、62、72、 プラズマ
51a〜51c 誘電体窓とは透磁率が異なる部材からなる突出部
71、81、91 メタル

Claims (9)

  1. 基板に所定のプラズマ処理を施す真空排気可能な処理室と、
    該処理室内で、前記基板を載置する基板載置台と、
    該基板載置台と処理空間を隔てて対向するように設けられた誘電体窓と、
    該誘電体窓を介して前記処理空間と隣接する空間内に設けられた複数又は多重の高周波アンテナと、
    前記処理空間に処理ガスを供給するガス供給部と、
    前記複数又は多重の高周波アンテナに高周波電力を印加して誘導結合によって前記処理空間内に前記処理ガスのプラズマを発生させる高周波電源と、を有し、
    前記複数又は多重の高周波アンテナに対応して前記誘電体窓が分割され、該分割された誘電体窓の相互間にグランド電位に接地された導電体が配置され、前記プラズマに接する前記導電体の面はSiO やイットリアで被覆されることを特徴とするプラズマ処理装置。
  2. 前記導電体に前記処理ガスの導入手段を設けることを特徴する請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記複数又は多重の高周波アンテナに対応して形成される誘導磁場の合成を防止する誘導磁場合成防止手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記誘導磁場合成防止手段は、前記誘電体窓の前記処理空間側表面における前記複数又は多重の高周波アンテナ相互間に対応する位置に設けられた誘電体からなる突出部であることを特徴とする請求項3記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記誘電体窓の前記複数又は多重の高周波アンテナに対応する部分の厚さが、前記誘電体窓におけるその他の部分の厚さよりも薄くなっていることを特徴とする請求項3又は4記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記誘電体窓における前記複数又は多重の高周波アンテナ相互間に対応する位置に、前記誘電体窓とは透磁率が異なる部材からなる突出部が設けられていることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記誘電体窓とは透磁率が異なる部材からなる突出部は、前記誘電体窓における前記処理空間側表面又は前記処理空間側表面とは逆の表面に設けられていることを特徴とする請求項6記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記誘電体窓とは透磁率が異なる部材からなる突出部は、その一部が、前記誘電体窓に埋没していることを特徴とする請求項6又は7記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記複数又は多重の高周波アンテナ相互間が、前記複数又は多重の高周波アンテナに対応して生成される誘導磁場の合成を回避するのに十分な間隔となるように調整されていることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
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