遊技店では、獲得した遊技媒体を計数して、計数した遊技媒体を持遊技媒体として管理し、該持遊技媒体の関連づけられたカードを発行し、当日中について該カードを別の台間カード処理機10に挿入して再利用の指示である再プレイ操作を受け付けたならば持遊技媒体数を減算して所定数の遊技媒体を使用可能な状態にすることが可能な持遊技媒体のサービスを行っている。また、会員に対しては、獲得した遊技媒体を預け入れると、会員カードのカードIDに関連付けて貯遊技媒体として管理を行い、翌日以降の再プレイ操作によって預け入れた貯遊技媒体数を減算して所定数の遊技媒体を使用可能な状態にすることが可能な貯遊技媒体のサービスも提供されている。このように、持遊技媒体又は貯遊技媒体から遊技媒体を使用可能な状態にすることを再プレイと言う。
ただし、遊技機の種類には開放式と封入式があり、開放式と封入式では遊技媒体を使用可能な状態にすることの内容が異なる。具体的には、開放式の遊技機では、遊技媒体の貸出、持遊技媒体再プレイ、貯遊技媒体再プレイ及び入賞によって、遊技機から遊技媒体の実物が投出され、投出された遊技媒体を遊技機に投入することによって遊技をすることができる。一方、封入式の遊技機では、発射可能な遊技媒体の数である遊技可能数を遊技玉数として管理を行っており、遊技媒体実物の投出されることはなく遊技媒体実物の投入をすることもできない。封入式の遊技機では、遊技媒体の貸出、持遊技媒体再プレイ、貯遊技媒体再プレイ及び入賞によってそれぞれの所定数が遊技機の遊技可能数に加算され、遊技で遊技媒体を消費すると遊技可能数から減算されることとなる。
まず、実施例1に係る持玉及び遊技玉の管理の概要を説明する。図1は、実施例1に係る持玉及び遊技玉の管理の概要を説明するための説明図である。
台間カード処理機10の管理する持玉の数がゼロで、封入式の遊技機20の遊技玉の数もゼロの状態で、持玉1000玉が関連付けられているカードを台間カード処理機10に挿入すると、台間カード処理機10から図示しないカード管理装置40にカード挿入通知を送信することによって、該カードに関連付けられている持玉数の情報(1000玉)を取得する。台間カード処理機10は、カード管理装置40から取得した持玉数を一旦装置内に記憶して、自動的に1000玉の持玉再プレイのデータを遊技機20に送信して、正常に遊技機20に持玉再プレイのデータ送信が行われたならば、一旦記憶した持玉数をゼロクリアする。
封入式の遊技機20は、1000玉の持玉再プレイのデータを受け付けたならば、受け付けた1000玉を遊技玉数に加算する。これによって、遊技機20は、1000玉を遊技に使用することが可能な状態となる。カードを挿入してから、遊技客による明示的な、持玉再プレイの操作を行わなくとも、遊技機20の遊技玉数に持玉が加算されて、当該持玉数分の遊技が可能な状態となる。
この状態で、遊技客が遊技機20を操作して遊技玉を150玉発発射したならば、遊技機20の管理している遊技玉数から150玉が減算されて、遊技可能な遊技玉数は850玉に更新される。また、遊技玉が850玉になったところで入賞によって遊技客が500玉を獲得した場合には、遊技機20の管理している遊技玉数に500玉が加算されて、遊技可能な遊技玉数は1350玉に更新される。
この状態で、遊技客によってカード返却の操作がされた場合には、台間カード処理機10は、遊技機20に遊技可能な遊技玉が残っているのか否かの判定を行って、遊技玉が残っている場合には、遊技機20に残っている遊技玉を台間カード処理機10に管理を移行することの依頼である管理移行依頼を送信する。遊技機20は、管理移行依頼を受け付けたならば、遊技機20の管理している遊技玉数(1350玉)を移行データとして台間カード処理機10に送信して、遊技機20の管理する遊技玉数はゼロにクリアする。
台間カード処理機10は、遊技機20からの移行データ(1350玉)を受け付けると、受け付けた玉数(1350玉)を装置内の持玉に加算した結果を持玉数として一旦記憶して、図示しないカード管理装置40に持玉数の情報(1350玉)を送信する。台間カード処理機10は、カード管理装置40への持玉数の情報の送信が正常に行えたならば、装置内に一旦記憶した持玉数をゼロにクリアして、カードの排出を行う。
このように、封入式の遊技機20が管理している遊技に使用可能な遊技媒体の数がゼロでない状態において、台間カード処理機10でカードの排出を指示する操作を受け付けた場合に、台間カード処理機10は、台間カード処理機10から封入式の遊技機20に管理移行の依頼を行うことによって、封入式の遊技機20の管理している遊技媒体数を取得して、取得した遊技媒体数を自装置で記憶している持遊技媒体数に加算して、その加算結果を持遊技媒体数としてカード管理装置40に退避して、カードを排出するようにしたので、封入式の遊技機20において、遊技可能数を好適に管理することができる。
次に、遊技システムのシステム構成を説明する。図2は、遊技システムのシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線80と接続する。通信回線80には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置70と、精算機60とが接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技者が発射可能な遊技玉の数である遊技可能数を記憶する遊技玉メモリ26aを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、遊技機20は、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数を遊技玉メモリ26aにおいて記憶している遊技玉数に加算して記憶内容を更新する。また、遊技機20における所定の管理移行操作に基づいて、遊技玉メモリ26aに保持している遊技玉数を一定数ずつ台間カード処理機10に通知して、遊技玉メモリ26aに記憶している遊技玉数のデータを一定数ずつ減算する。さらに、台間カード処理機10から玉貸操作に基づく遊技玉数の通知を受けた場合には、通知された遊技玉数を遊技玉メモリ26aに記憶している遊技玉数に加算して記憶内容を更新する。
また、遊技機20では、所定の条件を満たした場合には、試し打ちを行うことができる。試し打ちとは、遊技媒体を遊技玉として無償で貸し出して、通常と同様に遊技を可能とするもので、所定時間の経過等の終了条件を満たしたならば遊技玉をゼロとすることによって、試し打ちを終了とする。また、試し打ちができる条件の設定が可能で、例えば試し打ちが可能な遊技機20として登録されていて、入金を受け付けている若しくは一般カードを受け付けている若しくは会員カードを受け付けている等の条件が設定されることによって、遊技店にとって不利益となる冷やかし防止も考慮することができる。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸し出し、カード管理装置40との通信、並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉数を遊技機20に通知し、遊技玉メモリ26aに加算させる。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。さらに、実施例1の構成では、記憶した持玉の残高は、自動的に遊技機20に持玉数の全数が持玉再プレイデータとして通知され、これを受け付けた遊技機20は遊技玉メモリ26aの遊技玉数に加算する。また、台間カード処理機10に持玉数の残高がある状態において、再プレイ操作が行われると、遊技機20に所定数ずつ通知され、これによって台間カード処理機10の持玉数が所定数分減算され、遊技機20の遊技玉メモリ26aの遊技玉数に所定数が加算される。さらに、台間カード処理機10は、後述するように遊技機20の現在の遊技玉数を示すデータを取得することができるため、カード挿入時または再プレイ操作時に遊技機20に一定数以上(例えば100玉以上)の持玉数が存在し、なおかつ前回挿入されていたカードとカード識別番号が異なる場合には、所定の表示部にて警告を行うとともに、遊技機20にて後述の管理移行操作が行われて遊技機20に残存する持玉データが0となるまでは、挿入されたカードによる再プレイ操作および貸出操作を禁止する。管理移行操作によって台間カード処理機10に移行された持玉データは、挿入されたカードとは関連付けられずに別管理される。
また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させて一時的に記憶した後、減算させた貯玉数に対応する数の持玉数を遊技機20に通知し、遊技玉メモリ26aに加算させる。
また、台間カード処理機10は、遊技機20での管理移行操作により一定数の持玉データを受信した場合には、受信した持玉数を遊技玉メモリ26aに加算する。そして、カード返却操作を受け付けたならば、遊技玉メモリ26aに記憶している持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
また、台間カード処理機10は、所定の休憩要求操作(遊技を中断する操作)が行われた場合にも、遊技機20に持玉数が所定数以上(例えば1玉以上)存在しているかどうかを遊技機20から取得したデータにより判断し、存在していると判断した場合には警告を表示する。この場合、遊技機20の持玉数が台間カード処理機10に全て管理移行操作されることを条件に休憩要求を許容してもよいし、遊技機20の持玉数を自動的に台間カード処理機10に管理を移行させるよう構成してもよい。さらに、警告のみにするか、管理移行操作を条件に休憩要求を許容するか、自動的に管理の移行を行うかを設定で切り替えられるようにしてもよい。
また、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、カード管理装置40から受信した認証キーとを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
また、台間カード処理機10は、一定時間ごとに遊技機20と定期的に通信を行っており、遊技機20の遊技機状態(大当り、確率変動、時短遊技、各種異常、ドアオープン、休憩中など)と、現在の遊技玉数を示すデータを取得するようになっている。台間カード処理機10は、これらの情報を元に現在の遊技状況を把握し、遊技状況に応じた制御を行うことができる。また、台間カード処理機10は、遊技機20の遊技機状態と台間カード処理機10自身の状態(待機中、入金中、会員カード挿入中、カードエンプティ、各種異常、不正カード使用など)とを、それぞれの状態の変化時若しくは定期的にカード管理装置40に送付する。カード管理装置40は、遊技機20、台間カード処理機10の状況をほぼリアルタイムで把握し、状況に応じて従業員に報知を行う。何らかの従業員の対応が必要な異常(例えば紙幣詰まり)の発生が検知されたならば、従業員に異常の発生している装置の識別情報と異常の内容を報知する。また、不正が疑われる行為を検知した場合にも、従業員に不正が疑われる行為の検知された装置の識別情報と疑われる不正行為の内容を報知する。
また、台間カード処理機10は、所定の遊技終了時刻の所定時間前になると遊技機表示操作部19に遊技終了時刻を表示する。また、台間カード処理機10は、該遊技終了時刻になると、それ以降はカード挿入操作、入金操作、玉貸操作及び貯玉再プレイ操作等の遊技操作を制限する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉データの残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉データの残高を持玉加算要求に示された持玉数に更新する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置70からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置70に対して通知する。さらに、精算機60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機60に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データ55aを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員の登録処理は、台間カード処理機10及び遊技機20からの操作で実施することができる。会員の種類には、カード会員と携帯会員がある。カード会員は、会員カードの発行を受けて、該会員カードのカードIDに関連付けて貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等が管理される。携帯会員は、会員カードは発行されず、当該会員の有するICチップ内蔵の携帯電話の識別情報に関連付けて貯玉数、ポイント、暗証番号等が管理される。また、カード会員の登録方法は台間カード処理機10及び遊技機20からの操作で暗証番号及び氏名等の属性情報の登録を行う通常の登録方式と、台間カード処理機10及び遊技機20では会員登録の予約のみで暗証番号及び氏名等の属性情報の登録は事後にインターネット経由でパソコンやスマートフォンから実施する多段階会員登録方式がある。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、景品管理装置70から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を景品管理装置70に通知する。
精算機60は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
景品管理装置70は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置70には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置70は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するローカルアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データ45aを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)を遊技機20に通知し、遊技玉に加算させる。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するローカルアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉データのうち、該電文により特定されたレートの持玉データの残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持玉データの残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉データの残高を遊技機20に通知し、遊技玉メモリ26aの遊技玉数に加算させる。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、遊技機20から遊技玉メモリ26aの遊技玉数を取得し、自装置内で管理している持玉数に加算してカード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するローカルアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、遊技機20から取得した遊技玉メモリ26aの遊技玉数を加算した持玉数と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉データのうち、該電文により特定されたレートの持玉データの残高を受信した持玉数に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するローカルアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高と、を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するローカルアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数を遊技機20に通知し、遊技玉に加算させる。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。なお、本実施例では同一の遊技機20での同一会員の2回目以降の貯玉再プレイ操作では暗証番号の確認は不要としたが、暗証番号の入力を貯玉再プレイ操作の都度行うよう設定等で変更できてもよい。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データ45aの持玉データの残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉データが存在する場合には、該持玉データの残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉データ残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉データの残高をゼロにクリアする。
次に、閉店処理時に遊技機20に遊技玉が残っていた場合の処理について説明する。カード管理装置40は、閉店処理においてアウトパルス、セーフパルス等の遊技機内に加算された遊技媒体数と減算された遊技媒体数を遊技機20ごとに特定可能な情報を利用して店内の全ての遊技機20の遊技玉数がゼロであることのチェックを実施する。該チェックの結果、遊技玉数がゼロではない遊技機20が存在した場合には、遊技玉数がゼロではない遊技機20の一覧を出力するとともに、遊技機表示操作部19若しくは台間カード処理機10の表示操作部13に遊技玉の残留がある旨を示すメッセージを表示する。遊技店の従業員は、出力された一覧を利用するか、遊技機表示操作部19若しくは台間カード処理機10の表示操作部13を確認することによって、遊技玉数がゼロではない遊技機20において台間カード処理機10への遊技玉の管理移行操作を行うことによって、遊技機20の遊技玉数をゼロにクリアする。また、管理移行操作によって遊技玉数を受け付けた台間カード処理機10は、遊技機20の識別情報若しくは台間カード処理機10の識別情報と遊技玉数とを含む未処理遊技玉データを、カード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、受け付けた未処理遊技玉データを受け付けると、受け付けた内容を記憶して所定期間保管する。また、上記の遊技機20における台間カード処理機10への遊技玉の管理移行操作による遊技玉の台間カード処理機10への移行処理を、台間カード処理機10から遊技玉管理移行依頼を遊技機20へ送付することによって自動で動作させる構成としてもよい。この場合、管理移行依頼は、カード管理装置40等の上位装置における特定の操作でおこなわれてもよいし、台間カード処理機10が閉店処理の指令を受け付けた時点で自動的におこなってもよい。
次に、図2に示した台間カード処理機10及び封入式の遊技機20の外観構成を説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び封入式の遊技機20の外観構成を示す図である。図3には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、硬貨受け付け用のユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aと、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードID、プリペイド価値、貯玉データ及び持玉データが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aと非接触ICカード又はICチップ内蔵の携帯電話機との間で非接触のデータ送受信を行うためのかざし部14bと、遊技機20の遊技盤面の下部に配置されるタッチパネルディスプレイ等の遊技機表示操作部19が設けられている。
遊技機20には、封入された遊技玉を遊技領域に打ち込む際に使用するハンドル21が設けられている。
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の実施例1に係る内部構成を説明する。図4は、台間カード処理機10及び遊技機20の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、通信部15と、遊技機管理基板18と、遊技機表示操作部19と、記憶部16と、制御部17とを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸し操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。また、遊技機表示操作部19も会員登録処理などの各種操作の受け付けを行なう大型のタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。遊技機表示操作部19は遊技機20の遊技盤面の下部に配置される。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、通信回線80を介してカード管理装置40との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
遊技機管理基板18は、台間カード処理機10に内蔵された基板である。遊技機管理基板18は、遊技機20の認証と起動管理とを行なう。具体的には、カード管理装置40から受信した認証キーを使用して遊技機20の認証を実施する。認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信し、認証成功の結果をカード管理装置40に送信する。また、遊技機管理基板18は、台間カード処理機10と遊技機20との通信を行なう。具体的には、遊技機20からの遊技機IDの取得、台間カード処理機10から遊技機20への持玉の移行、遊技機20から台間カード処理機10への遊技玉の返却、遊技機20における遊技玉数や打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
この暗号通信についてさらに説明する。遊技機管理基板18は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有するものであり、後述する遊技機20のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
セキュリティチップは、遊技機管理基板18から入出力するデータが予め定められたセキュリティ性を要するデータ種別に該当するかどうかを判別し、該当しない場合はそのままデータの入出力を行う。一方、セキュリティ性を要するデータ種別に該当する場合は、データの入出力に際し、自己の識別IDと相手方の識別IDを用いて、遊技機20のセキュリティチップとの間で相互認証処理を行う。このセキュリティチップの相互認証は、割り込み単位で行われる。相互認証OKであれば、出力の場合は暗号化プログラムにより暗号化したデータを出力し、入力の場合は、相手方からのデータの入力待ちとなって、受信したデータの復号化を行う。遊技機20のセキュリティチップとの間では、予め暗号化・復号化方式が取り決められており、相互に相手方が暗号化したデータを復号化することが可能となっている。
ここで、セキュリティ性を要しないデータとは、返却ボタン等の入力信号等、不正に入力されても実質的に損害のないものが含まれる。セキュリティ性を要するデータとは、持玉数データ、遊技機20における不正検出信号など、遊技者・遊技店の利益に直接かかわるものが含まれる。また、セキュリティ性を要するデータ種別かどうかの判断は、制御部17で行ってもよい。また、相互認証にてNGとなった場合には、相互認証NGを検知した機器(遊技機20あるいは台間カード処理機10)は上位装置および自機の表示部に異常を出力した上で、エラーダウンする。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、カードID16a、有価価値データ16b、遊技設定データ16c、遊技玉制御パラメータ16d、遊技玉数データ16e及び試し打ちパラメータ16fを有する。
カードID16aは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。また、カードが挿入されていない状態で入金が行なわれたならば、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新される。なお、本実施例ではカードが挿入されていない状態の入金操作で、図示しないカード収納部からリーダライタ14にカードが搬送され、リーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードID16aが更新されるとしたが、これに限定するものではない。最後にカードが排出された時に、図示しないカード収納部の一番上にあるカードをリーダライタ14に搬送して、カードIDを読み取って記憶しておくことによって、遊技客によるカード挿入がされていない状態で入金された場合には、記憶しているカードIDでカードID16aを更新するものとしてもよい。
有価価値データ16bは、持玉を加算するために使用可能な有価価値を示すデータである。この有価価値には、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高、持玉データの残高、貯玉再プレイ用の暗証番号並びに貯玉口座の残高を含む。
遊技設定データ16cは、台間カード処理機10に設定された遊技種等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技種名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技種から遊技に使用するレートを選択して、遊技設定データ16cとして記憶する。遊技設定データ16cは、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技種を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
遊技玉制御パラメータ16dは、カード挿入時に全持玉数を自動で持玉再プレイを行うか否か、及びカード抜取操作時に遊技機20の管理している遊技玉の台間管理処理機への管理の移行を自動で行うか否かの設定を有するパラメータである。当該パラメータは装置としてのデフォルト設定値と、遊技客により任意に指定された設定値とを有する。デフォルト設定値は店舗によって指定される。なお、ここでは遊技客により任意に設定された設定値を別途有する例を示すが、遊技客による指定を受け付けず、遊技客指定の設定値を有していなくても良い。また、遊技玉制御パラメータ16dは、遊技玉が遊技機に残存している場合にカードの抜き取りを許容するか否かの設定を含んでいる。
遊技玉数データ16eは、遊技機20から定期的に通知される遊技機20で管理する遊技玉メモリ26aの遊技玉数で随時更新されるデータである。試し打ちパラメータ16fは、試し打ちに係わるパラメータで、当該遊技機20の試し打ちの可否や、試し打ちを開始可能な条件、試し打ちの時間などの情報を有する。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、レート設定処理部17b、自動持玉再プレイ部17c、自動管理移行部17d、パラメータ設定部17e、遊技機状態管理部17f及び試し打ち管理部17gを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID16a及び台間カード処理機10の識別情報を含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値により有価価値データ16bを更新する。また、実施例1の構成では、持玉再プレイ操作を行わずに、受け付けた持玉の残高全てを持玉の再プレイ玉数として遊技機20に通知し、有価価値データ16bの持玉数をゼロにクリアする。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID16a及び台間カード処理機10の識別情報を含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID16a及び台間カード処理機10の識別情報を含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、所定数の持玉の加算を行なうよう遊技機20に通知する。
また、データ管理部17aは、有価価値データ16bに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13又は遊技機表示操作部19に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID16a及び台間カード処理機10の識別情報を含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、有価価値データ16bの貯玉口座の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数を遊技機20に通知する。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、有価価値データ16bに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、実施例1の構成では、遊技客によりカード返却操作が行なわれた場合には、遊技機20に遊技機20の管理する遊技玉の管理移行依頼を送信し、遊技機20から移行する遊技玉の数を取得して、有価価値データ16bの持玉数に加算する。さらに、データ管理部17aは、カードID16a、台間カード処理機10の識別情報並びに有価価値データ16bの持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信して、有価価値データ16bをクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出する。
また、データ管理部17aは、閉店処理時にカード管理装置40から遊技機20に遊技玉の残留のある旨の通知を受けて、その後遊技機20から残留していた遊技玉数を含む移行のデータを受け付けた場合には、受け付けた持玉数を未処理持玉データとしてカード管理装置40に送信する。また、閉店処理時にカード管理装置40から遊技機20に遊技玉の残留がある旨の通知を受け付けた時に、遊技玉の管理移行依頼を遊技機20へ送付することによって遊技機20の有する遊技玉を自動で取得する構成としてもよい。
レート設定処理部17bは、表示操作部13又は遊技機表示操作部19に対し、遊技設定データ16cに設定された現在の遊技種に対応するレートを表示するとともに、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされている場合は、表示操作部13又は遊技機表示操作部19に対して選択可能なレートを表示する。遊技客が所望のレートを選択すると、当該遊技機の遊技種を指定された遊技種とする。一方、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされていない場合は、遊技中には選択可能なレートは表示されない。この場合、従業員によるリモコン操作等を受け付け、認証を行ったことを条件として、選択可能なレートが表示される。従業員がレートを選択すると、当該遊技機の遊技種を指定された遊技種とする。
自動持玉再プレイ部17cは、遊技玉制御パラメータ16dが「カード挿入時に全持玉数を自動で持玉再プレイを行う」という設定になっている場合に機能するものであり、カード挿入時にカード管理装置40から取得した全持玉数を持玉再プレイ玉数として遊技機20に持玉再プレイデータを送信する。
自動管理移行部17dは、遊技玉制御パラメータ16dが「カード抜取操作時に遊技機20の管理している遊技玉の台間管理処理機への管理の移行を自動で行う」という設定になっている場合に機能するものであり、カード抜取操作時に遊技機20に管理移管依頼を送信することによって、遊技機20の管理している遊技玉を取得して持玉数に加算する。
パラメータ設定部17eは、顧客の指定に従って遊技玉制御パラメータ16dの遊技客別の設定を行う。また、パラメータ設定部17eは、カードが挿入されている場合にはカード管理装置40にカードID16a及び遊技玉制御パラメータ16dの当該遊技客の設定内容を送信する。カード管理装置40は、受け付けた内容をカードIDに対応付けて記憶する。また、カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受け付けると、持玉の情報やプリペイド価値と併せて該カードのカードIDに関連付けて記憶されている遊技玉制御パラメータ16dの遊技客の設定に対応する情報も台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、これを受け付けたならば遊技玉制御パラメータ16dに記憶する。
遊技機状態管理部17fは、遊技機20からの遊技玉数の通知を受け付けると、受け付けた内容で遊技玉数データ16eを更新する。
試し打ち管理部17gは、試し打ちパラメータ16fに準じて試し打ちの可否、開始及び終了などを管理する。試し打ち管理部17gは、遊技客による試し打ちの操作が行われると、試し打ちパラメータ16fを参照して、当該遊技機20が試し打ちを許可されているか否か、及び試し打ち可能な条件を満たしているのかの判定を行い、試し打ちが可能と判定した場合には試し打ち用に所定数を遊技機20の管理する遊技玉数にセットすることによって試し打ちを開始する。また、試し打ち管理部17gは、試し打ち開始時に試し打ちパラメータ16fに規定される試し打ち可能時間でタイマーをセットして、所定の時間が経過した場合には遊技機20の管理する遊技玉数をゼロにクリアすることによって試し打ちの終了を制御する。また、試し打ちは、遊技客の操作による試し打ちだけではなく、遊技機20が使用されていない時間が所定の時間を過ぎた場合に非稼働台のデモンストレーションとして無人で試し打ちを実行させたり、営業時間外に遊技機20の性能等の検証目的で無人で試し打ちを実行させてもよい。
遊技機20は、通信部23、遊技制御部25及び遊技玉制御部26を有する。通信部23は、台間カード処理機10との間のデータ通信を行うためのインタフェース部である。通信部23は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有するものであり、台間カード処理機10のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
セキュリティチップは、通信部23から入出力するデータが予め定められたセキュリティ性を要するデータ種別に該当するかどうかを判別し、該当しない場合はそのままデータの入出力を行う。一方、セキュリティ性を要するデータ種別に該当する場合は、データの入出力に際し、自己の識別IDと相手方の識別IDを用いて、台間カード処理機10のセキュリティチップとの間で相互認証処理を行う。ここで相互認証OKであれば、出力の場合は暗号化プログラムにより暗号化したデータを出力し、入力の場合は、相手方からのデータの入力待ちとなって、受信したデータの復号化を行う。台間カード処理機10のセキュリティチップとの間では、予め暗号化・復号化方式が取り決められており、相互に相手方が暗号化したデータを復号化することが可能となっている。
ここで、セキュリティ性を要しないデータとは、返却ボタン等の入力信号等、不正に入力されても実質的に損害のないものが含まれる。セキュリティ性を要するデータとは、持玉数、遊技機20における不正検出信号など、遊技者・遊技店の利益に直接かかわるものが含まれる。また、セキュリティ性を要するデータ種別かどうかの判断は、遊技制御部25で行ってもよい。
さらに、遊技機20は、営業を開始時に電源をONされると制御を開始するが、電源のON状態では通常の遊技制御(遊技可能)状態にはならず、待機制御状態にある。待機制御状態において、台間カード処理機10との間の相互認証が通信部23においてOKとなり、なおかつ通信部23を通して台間カード処理機10から遊技制御開始信号を受信した場合に遊技可能になる。
遊技制御部25は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。具体的には、遊技制御部25は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0〜65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技者に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技者に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいてもよい。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部25は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技者が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、景品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体獲得数を封入式遊技機にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
遊技玉制御部26は、遊技玉数を制御する制御部である。具体的には、発射可能な遊技玉の数である遊技可能数を遊技玉メモリ26aに記憶させ、遊技玉を発射する度に遊技玉数を1減算する。また、台間カード処理機10より持玉再プレイや貯玉再プレイ及び玉貸によって遊技玉数を通知された場合には、通知された遊技玉数を遊技玉メモリ26aが記憶する遊技玉数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技玉数を受信した旨を示す確認信号を送信する。そして、所定の操作部にて管理移行操作を受け付けた場合には、遊技玉メモリ26aが記憶する遊技玉数から一定数ずつの遊技玉データを読み出して台間カード処理機10に送信して当該数の遊技玉データの管理を台間カード処理機10に移行し、遊技玉メモリ26aから当該数の遊技玉を減算処理する。また、遊技玉制御部26は、遊技機20に封入された遊技玉(循環玉)のクリーニング制御を行うこともできる。
遊技制御部25と遊技玉制御部26とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部25が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部26が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
次に、図2に示した台間カード処理機10の実施例1に係るデータ構成について説明する。図5は、台間カード処理機10の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
有価価値データ16bは、カードID16aに関連付けて管理されているプリペイド価値、遊技種ごとの持遊技媒体の残高及び遊技種ごとの貯遊技媒体の残高を有する。図5の有価価値データ16bの例は、プリペイド価値が「5000」で、持遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「300」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「0」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「0」枚で、貯遊技媒体の玉4円の遊技種の残高が「200」玉、玉2円の遊技種の残高が「0」玉、玉1円の遊技種の残高が「2000」玉、メダル20円の遊技種の残高が「0」枚、メダル5円の遊技種の残高が「400」枚であることを示している。
遊技玉制御パラメータ16dは、持玉再プレイ自動化レベルと管理移行自動化レベルと、遊技玉残時カード抜取可否の設定を有している。持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルは、それぞれが装置デフォルトの設定と遊技客指定の設定を有している。設定値は、コード化されており「0」が自動化しないことを意味し、「1」が自動化することを意味する。図5の遊技玉制御パラメータ16dの例は、持玉再プレイ自動化レベルについては、装置デフォルトの設定は「0」であり自動化しないことを示し、遊技客指定の設定は「1」であり自動化することを示している。また、管理移行自動化レベルは、装置デフォルトの設定は「1」であり自動化することを示し、遊技客指定の設定も「1」であり自動化することを示している。遊技玉残時カード抜取可否の設定は、遊技機20に所定数(例えば1)以上の遊技玉が存在する場合に、カード抜取操作を許容するか否かを示す設定であり、「0」が抜取不可であることを意味し、「1」が抜取可能であることを意味する。遊技玉残時カード抜取可否の設定が「0」に設定された場合は、管理移行自動化レベルは「0」に設定され、更新操作が不能になる。この遊技玉残時カード抜取可否の設定に用いる所定数の設定は、従業員操作により変更可能である。変更可能な態様としては、0を下限とした整数値に連続的に設定可能であることが好ましい。また、抜取可能な範囲の下限値を設定可能な構成としてもよい。このような構成とした場合、下限値を上回ったことにより抜取りが可能な場合には、遊技可能数が残存している旨の警告を行う。このような構成の場合、下限値を下回った場合はカードを抜き取って立ち去ることが不能になり、遊技者が少量の遊技媒体を遊技機に残して立ち去り、次の遊技者の遊技が不能になる事態を防ぐことができる。
試し打ちパラメータ16fは、当該台間カード処理機10に接続される遊技機20の試し打ちの可否と、試し打ちの開始可能条件と、試し打ち可能時間と、試し打ち時のハンドル操作の可否の情報を有している。試し打ち開始可能条件には、入金を行った場合の試し打ち開始の可否と、カード挿入時の試し打ち開始の可否と、会員カード挿入時の試し打ち開始の可否とを有していて、それぞれに「可能」、「不可能」若しくは「無条件」の設定を行うことができる。「可能」が設定されている操作が行われた時に試し打ちを行うことが可能となることを示している。また、「不可能」が設定されている操作が行われても試し打ちを行うことは可能とはならないことを示している。また、入金、カード挿入及び会員カード挿入のいずれにも「無条件」が設定されている場合には、試し打ち開始に必要な条件はないことを示している。図5の試し打ちパラメータ16fの例は、当該台間カード処理機10に接続される遊技機20は試し打ちが可能で、入金、カード挿入または会員カード挿入が行われれば試し打ちを開始することが可能で、試し打ち可能時間は15分間で、試し打ち時のハンドル操作が可能であることを示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の実施例1に係る内部構成を説明する。図6は、カード管理装置40の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線80を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、景品管理装置70等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a、遊技玉管理パラメータ45b及び試し打ち設定データ45cを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、遊技種ごとの持遊技媒体口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機10のIDを示す使用先IDと、乗り入れ再プレイを行うか否かの指定を対応付けたデータである。
遊技玉管理パラメータ45bは、台間カード処理機10の遊技玉制御パラメータ16dの装置デフォルトの設定情報であり、更新されると更新内容を店舗内の全台間カード処理機に配信する。試し打ち設定データ45cは、台間カード処理機10の試し打ちパラメータ16fに対応するデータであり、台間カード処理機10の試し打ちパラメータ16fと比較して試し打ち設定データ45cには、店舗内で試し打ちが許可されている全ての遊技機20の情報を有している。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、パラメータ管理部46b及び試し打ちパラメータ管理部46cを有する。実際には、この機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、このプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46aに対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先を、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各遊技種の持遊技媒体口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、挿入されたカードが会員カードである場合には、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。カード管理部46aは、台間カード処理機10から持遊技媒体減算要求を受信した場合に、持遊技媒体減算要求に示された持遊技媒体口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から金額、カードID16a及び装置IDを含む入金通知を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から貯遊技媒体再プレイ要求を受信した場合には、該貯遊技媒体再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯遊技媒体再プレイ要求に対する会員管理装置50からの応答についても、カード管理部46aが転送制御をおこなう。
また、カード管理部46aは、持遊技媒体加算要求を受信した場合には、持遊技媒体加算要求に示された持遊技媒体口座の残高に受信した持遊技媒体数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先について値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10においてカードが挿入されている状態で持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの遊技客の指定が行われた場合に台間カード処理機10から通知される情報に従って、カード管理データ45aに含まれる持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの更新を行う。また、カード管理部46aは、カード挿入通知を受け付けた場合には、カード管理データ45aに含まれる該カード挿入通知のカードIDに関連付けられた持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルを通知する。
また、カード管理部46aは、景品管理装置70からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各遊技種の持遊技媒体口座の残高を景品管理装置70に対して通知する。
パラメータ管理部46bは、遊技玉管理パラメータ45bの設定及び更新を行う処理部である。また、パラメータ管理部46bは、遊技玉管理パラメータ45bの更新を行ったならば、更新内容を店舗内の全ての台間カード処理機10に配信する。
試し打ちパラメータ管理部46cは、試し打ち設定データ45cの設定及び更新を行う処理部である。また、試し打ちパラメータ管理部46cは、試し打ち設定データ45cの更新を行ったならば、更新内容を店舗内の全ての台間カード処理機10に配信する。
次に、図2に示したカード管理装置40の実施例1に係るデータ構成について説明する。図7は、カード管理装置40の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
カード管理データ45aは、カードIDに関連付けて、該カードIDのカードを使用している装置の使用先と、プリペイド価値と、持遊技媒体数と、持玉再プレイ自動化レベルと、管理移行自動化レベルとを示す情報を有する。持遊技媒体数は、遊技種ごとの持遊技媒体の残高であり、遊技種が玉4円、玉2円、玉1円、メダル20円及びメダル5円の持遊技媒体の残高を有している。持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルはコード化されたデータであり、「0」は自動化しないことを示し、「1」は自動化することを示す。持玉再プレイ自動化レベルが「1」の自動化する設定となっている場合には、当該カードIDのカードが台間カード処理機10に挿入されたときに、台間カード処理機10に対応する遊技機20が封入式の遊技機20である場合には、持玉があれば全持玉を持玉再プレイとして遊技機20に送信することを意味する。また、管理移行自動化レベルが「1」の自動化する設定となっている場合には、当該カードIDのカードが挿入済の台間カード処理機10においてカード抜取操作が行われたときに、台間カード処理機10に対応する遊技機20が封入式の遊技機20である場合には、遊技機20の管理する遊技玉の管理移管を自動的に行うことを意味する。
図7のカード管理データ45aの例は、カードID「00001」のカードが、使用先が示す「5006」の装置で使用中で、プリペイド価値が「5000」であり、玉4円の持玉数が「300」で、玉2円の持玉数が「0」で、玉1円の持玉数が「0」で、メダル20円の持メダル数が「0」で、メダル5円の持メダル数が「0」であり、持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの遊技客の指定は行われていないことを示している。また、カードID「01001」のカードが、使用先が示す「2003」の装置で使用中で、プリペイド価値が「4000」であり、玉4円の持玉数が「0」で、玉2円の持玉数が「0」で、玉1円の持玉数が「0」で、メダル20円の持メダル数が「600」で、メダル5円の持メダル数が「200」で、持玉再プレイ自動化レベルは「0」であり自動化せず、管理移行自動化レベルは「1」であり自動化することを示している。
遊技玉管理パラメータ45bは、持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルを有する。遊技玉管理パラメータ45bが有する持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルは、持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの遊技客ごとの指定を行っていない遊技客に対して適用される。台間カード処理機10の遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの装置デフォルトは、遊技玉管理パラメータ45bの内容が反映されたものである。また、台間カード処理機10の遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの遊技客指定は、カード管理データ45aの持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの内容又は後述する会員管理装置50の会員管理データ55aの持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの内容が反映されたものである。図7の遊技玉管理パラメータ45bの例は、持玉再プレイ自動化レベルは「0」であり自動化せず、管理移行自動化レベルは「1」であり自動化することを示している。
試し打ち設定データ45cは、試し打ちの開始可能条件と、試し打ち可能時間と、試し打ち時のハンドル操作の可否と、試し打ちを許可する装置の情報を有する。試し打ち開始可能条件には、入金を行った場合の試し打ち開始の可否と、カード挿入時の試し打ち開始の可否と、会員カード挿入時の試し打ち開始の可否とを有している。また、試し打ちを許可する装置の情報には、試し打ちを許可する全ての装置の識別情報を有している。図7の試し打ち設定データ45cの例は、入金、カード挿入または会員カード挿入が行われれば試し打ちを開始することが可能で、試し打ち可能時間は15分間で、試し打ち時のハンドル操作が可能で、試し打ちを許可する装置の識別情報に「5001」、「5002」、「5003」を含むことを示している。
次に、図2に示した会員管理装置50の実施例1に係る内部構成を説明する。図8は、会員管理装置50の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、外部ネットワーク通信部53と、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。外部ネットワーク通信部53は、遊技店外のネットワークを介してデータ通信するためのインタフェース部である。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線80を介して景品管理装置70及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b及び景品マスタ55cを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、会員個人情報及び貯遊技媒体数等を関連付けたデータである。
遊技種設定データ55bは、遊技種に対して貸出レート、交換レート及び表示名を関連付けたデータである。景品マスタ55cは、遊技玉を景品に交換する際に使用するデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a、景品マスタ管理部56b及びパラメータ管理部56cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び景品管理装置70と通信して、カードIDに関連付けられた貯遊技媒体口座の残高を更新する。また、会員管理部56aは、会員登録要求を受け付けた場合には、会員管理データ55aに会員を追加する更新を行う。
会員管理部56aは、カード挿入通知を受け付けた場合には、該カード挿入通知のカードIDに関連付けられた暗証番号と、全ての遊技種の貯遊技媒体口座の残高とを含む貯遊技媒体再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、会員管理部56aは、貯遊技媒体再プレイ要求を受付けた場合には、貯遊技媒体の残高から所定の遊技媒体数を減算し、更新後の全ての遊技種の貯遊技媒体口座の残高を含む貯遊技媒体再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
景品マスタ管理部56bは、景品マスタ55cの更新及び更新を行った場合の景品管理装置70への配信処理を行う。パラメータ管理部56cは、台間カード処理機10において会員が持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの指定が行われた場合に台間カード処理機10から通知される情報に従って、会員管理データ55aに含まれる持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの更新を行う。また、パラメータ管理部56cは、カード挿入通知を受け付けた場合には、会員管理データ55aに含まれる該カード挿入通知のカードIDに関連付けられた持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルを通知する。
次に、図2に示した会員管理装置50の実施例1に係るデータ構成について説明する。図9は、会員管理装置50の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
会員管理データ55aは、カードIDに関連付けて、会員区分、携帯IDm、暗証番号、持玉再プレイ自動化レベル、管理移行自動化レベル、会員個人情報及び貯遊技媒体数をレコードの保有項目とするデータである。会員個人情報には、氏名、住所、電話番号などの情報を有する。貯遊技媒体数は遊技種ごとに預け入れられた遊技媒体の数を有している。
図9の会員管理データ55aの例は、カードIDが「00001」の会員が、会員区分が「正規会員」で、持玉再プレイ自動化レベルが「1」で自動化することを示し、管理移行自動化レベルが「1」で自動化することを示し、遊技種が玉4円の貯玉が「200」玉で、遊技種が玉2円の貯玉が「0」玉で、遊技種が玉1円の貯玉が「2000」玉で、遊技種がメダル20円の貯メダルが「0」枚で、遊技種がメダル5円の貯メダルが「400」枚であることを示すレコードを有していることを表している。
遊技種設定データ55bは、遊技種名、遊技媒体、貸出レート、交換レート及び表示名等をレコードの保有項目とするデータである。図9の遊技種設定データ55bの例は、遊技種名が「玉4円」の遊技種は、遊技媒体が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「4円」で、交換レートが1玉「4円」で、表示名が「4パチ」であり、遊技種名が「玉2円」の遊技種は、遊技媒体が「遊技玉」で、貸出レートが1玉「2円」で、交換レートが1玉「2円」で、表示名が「2パチ」であることを示すレコードを有していることを表している。
景品マスタ55cは、景品を一意に識別する景品コードに対し、景品名、群コード、景品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。ここで、群コードは景品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊景品を示す。群コード「02」以降は、特殊景品以外の日用品などを含む一般景品である。
図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0001」に対し、景品名「大景品」、群コード「01」、景品価値「1000」、玉4円の交換玉数「250」、玉2円の交換玉数「500」、玉1円の交換玉数「1000」、メダル20円の交換メダル数「50」並びにメダル5円の交換メダル数「200」を関連付けている。
また、図9の景品マスタ55cの例は、景品コード「0002」に対し、景品名「小景品」、群コード「01」、景品価値「100」、玉4円の交換玉数「25」、玉2円の交換玉数「50」、玉1円の交換玉数「100」、メダル20円の交換メダル数「5」並びにメダル5円の交換メダル数「20」を関連付けている。
次に図2に示した台間カード処理機10のカード挿入時の処理手順を説明する。図10は、台間カード処理機10のカード挿入時の処理手順を示すフローチャートである。
台間カード処理機10においてカードが挿入されたならば(ステップS101;Yes)、データ管理部17aは、カード挿入通知をカード管理装置40に送信することによって、カード管理装置40から持玉データ、貯玉データ及びプリペイド価値を取得して、取得した内容で有価価値データ16bを更新する(ステップS102)。また、カード挿入通知をカード管理装置40への送信することによって、遊技客の指定した持玉再プレイ自動化レベル及び管理移行自動化レベルの情報を取得して、パラメータ設定部17eは、取得した情報を遊技玉制御パラメータ16dの遊技客指定の情報として記憶する(ステップS103)。
有価価値データ16bの該当する遊技種に対する持玉がある場合(ステップS104;Yes)で、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が行われていて(ステップS105;Yes)、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が自動化する指定になっている場合(ステップS106;Yes)には、自動持玉再プレイ部17cは、有価価値データ16bの該当する遊技種に対する持玉の全てを再プレイするものとして遊技機20に持玉再プレイデータを送信する(ステップS107)。また、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が行われていて(ステップS105;Yes)、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が自動化しない指定になっている場合(ステップS106;No)には、処理を終了する。また、有価価値データ16bの該当する遊技種に対する持玉がある場合(ステップS104;Yes)で、受け付けたカードIDに対応して、遊技玉数と持玉数を対応付けた抜取時情報(後述)が記憶されている場合であって、持玉数が抜取時情報の遊技玉数と持玉数の合計に合致する場合には、遊技玉制御パラメータ16dの状態にかかわらず、抜取時情報に含まれる遊技玉数に相当する玉数を持玉数から減算し、遊技機20に送信する。
遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が行われていない場合(ステップS105;No)で、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの装置デフォルトが自動化する指定になっている場合(ステップS108;Yes)には、ステップS107に移行する。また、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの遊技客指定が行われていない場合(ステップS105;No)で、遊技玉制御パラメータ16dの持玉再プレイ自動化レベルの装置デフォルトが自動化しない指定になっている場合(ステップS108;No)には、処理を終了する。
また、カード挿入を受け付けていない場合(ステップS101;No)、及びカード挿入を受け付け後に取得した有価価値データ16bの該当の遊技種の持玉がない場合(ステップS104;No)には、処理を終了する。
次に、図2に示した台間カード処理機10のカード抜取時の処理手順を説明する。図11は、台間カード処理機10のカード抜取時の処理手順を示すフローチャートである。
台間カード処理機10においてカード抜取の操作を受け付けて(ステップS201;Yes)、遊技玉制御パラメータ16dの管理移行自動化レベルが自動化する設定となっていて(ステップS202;Yes)、遊技機20の管理する遊技玉数を示す遊技玉数データ16eがゼロではなくて(ステップS203;Yes)、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼を実施済ではない場合(ステップS204;No)には、自動管理移行部17dは、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼の処理を行う(ステップS205)。遊技機20から管理移行依頼に基づいて移行データを受け付けたならば(ステップS206;Yes)、データ管理部17aは、受け付けた遊技玉数を有価価値データ16bの該当の遊技種の持玉に加算して(ステップS207)、カードのIDに対応付けてステップ206で受け付けた移行データに対応する遊技玉数と、移行データを受け付ける前の持玉数を特定可能なデータを抜取時情報として記憶した上で、ステップS203に戻る。また、遊技機20から移行データを受け付けていない場合(ステップS206;No)にも、ステップS203に戻る。また、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼を実施済の場合(ステップS204;Yes)には、ステップS205の管理移行依頼処理をスキップしてステップS206に移行する。また、カード抜取の操作を受け付けていない場合(ステップS201;No)には、処理を終了する。
遊技玉制御パラメータ16dの管理移行自動化レベルが自動化する設定となっていない場合(ステップS202;No)、及び遊技玉制御パラメータ16dの管理移行自動化レベルが自動化する設定となっている(ステップS202;Yes)が、遊技機20の管理する遊技玉数を示す遊技玉数データ16eがゼロの場合(ステップS203;No)には、ステップS208に移行する。ステップS208では、有価価値データ16bを参照しての持遊技媒体に残がある場合(ステップS208;Yes)には、持遊技媒体の情報をカード管理装置40に送信して(ステップS209)、カードを排出して(ステップS210)、処理を終了する。また、有価価値データ16bを参照しての持遊技媒体に残がない場合(ステップS208;No)には、ステップS209をスキップしてステップS210に移行する。また、遊技玉制御パラメータ16dの遊技玉残時カード抜取可否の設定が「0」に設定されている場合であって、遊技機20の管理する遊技玉数を示す遊技玉数データ16eがゼロでない(つまり1以上であるとき)には、カード抜取操作を受け付けないように制御するとともに、遊技機20が管理する遊技玉数が残存している旨を認識可能な表示を遊技機表示操作部19に行う。例えば、「遊技機に玉が残っています」や、「カードの抜取を行なうには計数操作を行ってください」等の表示を行う。この場合「カード抜取操作を受け付けないようにする」とは、抜取操作のための操作部への入力を禁止すること、操作部がタッチパネル等に表示されている場合はその表示を消去すること、操作部への操作は受け付けるが、操作に対応する処理を拒絶すること、などの抜取操作を制限する態様であればすべてを含む意味である。操作部への操作を受け付ける場合は、上述の表示は操作を受け付けた時点で行うのが好ましい。
また、上述の実施例では、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼を実施済ではない場合に遊技機20に遊技玉の管理移行依頼を行い、受け付けた移行でデータから特定される遊技玉数と持玉数を合算してカード管理装置40に送信する例を示した。しかしながら、持玉データの送信のタイミングはこれに限らず、次のようなタイミングでも実施することができる。台間カード処理機10においてカード抜取の操作を受け付けて(ステップS201;Yes)、遊技玉制御パラメータ16dの管理移行自動化レベルが自動化する設定となっていて(ステップS202;Yes)、遊技機20の管理する遊技玉数を示す遊技玉数データ16eがゼロではなくて(ステップS203;Yes)、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼を実施済ではない場合(ステップS204;No)には、有価価値データ16bに自機が記憶している持玉数をカード管理装置40に送信する。その上で、自動管理移行部17dは、遊技機20に遊技玉の管理移行依頼の処理を行う(ステップS205)。遊技機20から管理移行依頼に基づいて移行データを受け付けたならば(ステップS206;Yes)、データ管理部17aは、受け付けた遊技玉数を有価価値データ16bの該当の遊技種の持玉に加算して(ステップS207)、持遊技媒体の情報をカード管理装置40に送信して(ステップS209)、カードを排出して(ステップS210)、処理を終了する。
次に、台間カード処理機10の携帯電話機受付時の処理手順について説明する。台間カード処理機10がかざし部14bで遊技客が所持する携帯電話機を受け付けると、携帯電話機のICチップと通信を行い識別情報(IDm等)を取得する。そして、取得したIDmをカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、取得したIDmが会員IDと対応付けて管理されている場合には、会員IDが確認できた旨と、会員IDと対応付けて管理されている貯玉から一定数を減算し、減算した値とを台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、この送信を受けて、会員モードに設定を切替える。会員モードでは、会員IDと対応付けたIDmを有する携帯電話機をかざすのみで一定数ずつの貯玉の再プレイが可能になる。この設定の切替と同時に、送信された貯玉の値を一時記憶し、次いで記憶した値に対応する遊技媒体数の加算を遊技機20に指示する。遊技機20から加算が完了した旨の信号を受け付けると、一時記憶した貯玉の値をゼロにクリアする。この会員モードは、所定のモード解除操作により手動で解除されるか、最終の貯玉再プレイの時点から遊技機の稼動状態(ハンドル操作など)が無くなって一定時間経った時点で自動的に解除される。
上述してきたように、実施例1では、封入式の遊技機20が管理している遊技に使用可能な遊技媒体の数がゼロでない状態において、台間カード処理機10でカードの排出を指示する操作を受け付けた場合に、台間カード処理機10は、封入式の遊技機20に遊技玉の管理の移行の依頼を行うことによって、封入式の遊技機20の管理している遊技媒体数を取得して、取得した遊技媒体数を自装置で記憶している持遊技媒体数に加算して、その加算結果を持遊技媒体数としてカード管理装置40に退避して、カードを排出するよう構成したので、封入式の遊技機20において、遊技可能数を好適に管理することができる。