JP6432499B2 - 電子機器及びメモリー寿命警告プログラム - Google Patents
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Description
また、前記システム制御部は、前記第1のメモリーに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、その後、前記設置場所毎に分類した前記他の機器側の前記統計情報の前記データ書き込み量情報から算出したデータ書き込み量に基づいて前記警告表示閾値を補正することを特徴とする。
また、前記第1のメモリーは、パーティションを有し、前記システム制御部は、前記パーティションに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、前記パーティションに対するデータの書き込みを制御することを特徴とする。
また、第2のメモリーを備え、前記第1のメモリーは、システム用パーティション及び第1の各機能用パーティションを有し、前記第2のメモリーは、前記第1のメモリーより大容量であり、前記第1の各機能用パーティションに書き込むべきデータが書き込まれる第2の各機能用パーティションを有し、前記システム制御部は、前記システム用パーティションに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、前記システム用パーティション及び前記第2の各機能用パーティションに対するデータの書き込みを制御することを特徴とする。
また、前記システム制御部は、前記設置場所毎に分類した前記他の機器側の前記統計情報の前記データ書き込み量情報を取得できない場合、前記保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が補正前の前記警告表示閾値に達すると、前記パネル部に前記第1のメモリーの交換を促す警告を表示させることを特徴とする。
また、前記システム制御部は、前記電子機器の初期起動時に前記警告表示閾値を補正することを特徴とする。
また、前記システム制御部は、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれる前記データ書き込み量の、前記統計情報の前記データ書き込み量情報の前記保証書き込み容量に対する比率により、前記警告表示閾値を求めることを特徴とする。
本発明のメモリー寿命警告プログラムは、設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報のデータ書き込み量情報を取得する工程と、前記データ書き込み量情報から算出した、第1のメモリーへのデータ書き込み量が保証書き込み容量に達する前の第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて警告表示閾値を求める工程と、前記第1のメモリーに対するデータの書き込みを制御する工程と、前記保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が前記警告表示閾値に達すると、パネル部に前記第1のメモリーの交換を促す警告を表示させる工程と、を電子機器を制御するコンピューターに実行させることを特徴とする。
本発明の電子機器及びメモリー寿命警告プログラムでは、システム制御部により、設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報のデータ書き込み量情報を取得し、データ書き込み量情報から算出した、第1のメモリーへのデータ書き込み量が保証書き込み容量に達する前の第1の期間に、第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、警告表示閾値を求めることができる。また、システム制御部により、保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が警告表示閾値に達すると、パネル部に第1のメモリーの交換を促す警告を表示させることができる。
これにより、病院、役所、学校、コンビニエンスストアなどのように不特定多数の人が利用する特定環境下において、ユーザー毎に使用ユースケース(使用頻度、使用期間、使用データなど)が異なっても、設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報のデータ書き込み量情報に基づいて警告表示閾値を補正することができ、補正した警告表示閾値を元にパネル部に第1のメモリーの交換を促す警告を表示させることができる。
また、警告表示閾値の補正は、設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報を受け取った時点で行うことができることから、機器が新たに導入されたとき、あるいは既存の第1のメモリーが交換されたときに実行できる。また、設置場所毎に分類した統計情報を一定期間(たとえば1ヶ月)毎に受け取った場合、一定期間(たとえば1ヶ月)毎に警告表示閾値を補正できる。
17000(MB)×3(ヶ月)×20(日:稼働日数)=1020000(MB)
となる。すなわち、TBWのうち残りのデータの書き込み容量(すなわち、データ書き込みが可能な量)が1020000MB(約1TB)に達した時点がSSD108の寿命の3ヶ月前となる。
以上のことから、3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計をA(TB)とし、SSD108の保証書き込み容量であるTBWをB(TB)とすると、
A(TB)÷B(TB)・・・(式1)
により、警告表示閾値を求めることができる。
よって、上述したように、3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計が1(TB)で、SSD108の保証書き込み容量が19(TB)の場合の警告表示閾値は、
1(TB)÷19(TB)≒0.05
となる。
なお、ここでは、最適なタイミングをSSD108の寿命の3ヶ月前としているが、3ヶ月前より短い期間又は3ヶ月前より長い期間としてもよい。この場合、パネル部106の操作によりSSD108の交換を促す警告を表示する際のタイミングを設定する。そして、たとえば最適なタイミングを2ヶ月前と設定したとき、システム制御部122が2ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計を求め、さらに、上記の(式1)に代入すると、
(2ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計)÷19(TB)
の演算により、警告表示閾値を求めることができる。
1(TB)÷79(TB)≒0.01
となる。
すなわち、図4(b)に示すように、SSD108へのデータの書き込みが可能な量がTBWの1%となった時点を、SSD108の交換を促す警告を表示する際の最適なタイミングとすればよい。この場合も、上記同様に、最適なタイミングをSSD108の寿命の3ヶ月前より短い期間又は3ヶ月前より長い期間としてもよい。
5000(MB)×3(月)×20(日:稼働日数)=300000(MB)
となる。すなわち、TBWのうち残りのデータの書き込み容量が300000(約0.3TB)に達した時点がSSD108の寿命の3ヶ月前となる。
以上のことから、8GBのSSD108を使用した場合のTBWが19TBWであるときの警告表示閾値は、
0.3(TB)÷19(TB)≒0.016
となる。すなわち、HDD107がオプションで追加された場合、SSD108へのデータの書き込みが可能な量がTBWの1.6%となった時点を、8GBのSSD108の交換を促す警告を表示する際の最適なタイミングとすればよい。
0.3(TB)÷79(TB)≒0.003
となる。すなわち、HDD107がオプションで追加された場合、SSD108への残りのデータの書き込みが可能な量がTBWの0.3%となった時点を、32GBのSSD108の交換を促す警告を表示する際の最適なタイミングとすればよい。
この場合も、上記同様に、最適なタイミングをSSD108の寿命の3ヶ月前より短い期間又は3ヶ月前より長い期間としてもよい。
51200(MB)×3(月)×20(日:稼働日数)=3072000(MB)
となる。すなわち、TBWのうち残りのデータの書き込み容量が3072000(約3TB)に達した時点がSSD108の寿命の3ヶ月前となる。
以上のことから、8GBのSSD108を使用した場合のTBWが19TBWであるときの警告表示閾値は、
3(TB)÷19(TB)≒0.16
となる。すなわち、SSD108へのデータの書き込みが可能な量がTBWの16%となった時点を、セキュア機能ありの8GBのSSD108の交換を促す警告を表示する際の最適なタイミングとすればよい。
3(TB)÷79(TB)≒0.04
となる。すなわち、SSD108へのデータの書き込みが可能な量がTBWの4%となった時点を、セキュア機能ありの32GBのSSD108の交換を促す警告を表示する際の最適なタイミングとすればよい。
この場合も、上記同様に、最適なタイミングをSSD108の寿命の3ヶ月前より短い期間又は3ヶ月前より長い期間としてもよい。
システム制御部122は、MFP100が新たに導入されて起動されると、まず1日当たりのデータ書き込み量cの合計を求める。この場合、図3(a)で説明したように、SSD108のパーティションA〜Hの1日当たりのデータ書き込み量cの合計は約17000MBとなる。
続いて、システム制御部122は、3ヶ月間でのSSD108のパーティションA〜Hのデータ書き込み量cの合計を求める。この場合、システム制御部122は、上述したように、まず、1ヶ月での稼働日数を20日とし、3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計を求める。
すなわち、3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計は、
17000(MB)×3(月)×20(日:稼働日数)=1020000(MB)
となる。
システム制御部122は、設計見積もりによる警告表示閾値を求める。この場合、システム制御部122は、上述した3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計から、SSD108のTBWのうち残りのデータの書き込み容量が1020000MB(約1TB)に達した時点を、SSD108の寿命の3ヶ月前と判断する。そして、システム制御部122は、上述した(式1)の演算により、
1(TB)÷19(TB)≒0.05
とした値を求める。すなわち、システム制御部122は、TBWの5%を警告表示閾値とする。ステップS103で求められた警告表示閾値は、MFP100の工場出荷時の値ということになる。
システム制御部122は、初期起動かどうかを判断する。この場合、システム制御部122は、たとえば印刷機能、コピー機能、FAX機能、ネットワーク経由でのデータ送受信機能などの初期設定が初めて行われたかどうかで初期起動かどうかを判断できる。言い換えれば、MFP100が新たに導入されたかどうかを判断できる。また、システム制御部122は、直近のSSD108の交換後、MFP100の最初の起動を初期起動と判断してもよい。システム制御部122は、初期起動であると判断すると(ステップS104:Yes)、ステップS105に移行する。
これに対し、システム制御部122は、初期起動でないと判断すると(ステップS104:No)、ステップS108に移行する。
システム制御部122は、管理サーバー200に設置場所毎に分類した統計情報の送信を要求する。この場合、システム制御部122は、管理サーバー200に固有識別情報と設置場所を示す場所情報とを送信する。ここで、設置場所とは、病院、役所、学校、コンビニエンスストアなど、業務形態等の同じ特定環境に属するカテゴリーを示す。また、設置場所を同じ病院内、同じ役所内、同じ学校内、コンビニエンスストアの同じ店舗内のように特定の設置場所としてもよい。MFP100は設置場所毎に分類される。
管理サーバー200側では、システム制御部122からの固有識別情報及び場所情報を元に、設置場所毎に分類した他のMFP100側の統計情報を送信する。管理サーバー200が送信する統計情報は、統計情報の送信を要求したMFP100が属する分類の設置場所における他のMFP100のデータ書き込み量の履歴情報である。この履歴情報は、他のMFP100のパーティション毎のデータ書き込み量の履歴としてもよいし、他のMFP100のデータ書き込み量の合計の履歴としてもよいし、他のMFP100の台数と全ての他のMFP100のデータ書き込み量の総計情報としてもよい。
なお、SSD108の交換後の初期起動時においては、統計情報の送信を要求したMFP100のSSD108交換前のデータ書き込み量の履歴情報を統計情報に加えてもよい。
システム制御部122は、管理サーバー200から統計情報を受け取ったかどうかを判断する。システム制御部122は、管理サーバー200から統計情報を受け取るまで待ち(ステップS106:No)、管理サーバー200から統計情報を受け取ったと判断すると(ステップS106:Yes)、ステップS107に移行する。
システム制御部122は、設計見積もりによる警告表示閾値を補正し、ステップS108に移行する。すなわち、システム制御部122は、管理サーバー200からの統計情報のデータ書き込み量情報を元に、再度、警告表示閾値を求める。この場合、システム制御部122は、統計情報のデータ書き込み量情報を元に、まず、SSD108の交換を促す警告を表示する際のタイミングと同じ3ヶ月間での使用実績でのデータ書き込み量cの合計を求める。ここで求められるデータ書き込み量cの合計は、設置場所毎に分類した他のMFP100側の1台当たりの使用実績である。
また、3ヶ月間でのデータ書き込み量cの合計をA(TB)とし、SSD108の保証書き込み容量をB(TB)とした場合の上記(式1)により、設置場所毎に分類した他のMFP100側の使用実績に合った警告表示閾値を求める。
そして、設計見積もりによる警告表示閾値を、設置場所毎に分類した他のMFP100側の使用実績に合った警告表示閾値に置き換えることで、SSD108の交換を促す警告を表示する際のタイミング(3ヶ月)に合わせることができる。
システム制御部122は、SSD108へのデータの書き込みが可能な量が補正した警告表示閾値に達したかどうかを判断する。システム制御部122は、SSD108へのデータの書き込みが可能な量が補正した警告表示閾値に達していなければ(ステップS108:No)、引き続き補正した警告表示閾値に達したかどうかを判断する。
これに対し、システム制御部122は、SSD108へのデータの書き込みが可能な量が補正した警告表示閾値に達したと判断すると(ステップS108:Yes)、ステップS109に移行する。
システム制御部122は、パネル操作制御部119を介し、パネル部106にSSD108の交換を促す警告を表示させる。
101 スキャナー部
102 プリンター部
103 FAX部
104 I/F
105 USBメモリー
106 パネル部
107 HDD
107B 各機能用パーティション
108 SSD
108A システム用パーティション
108B 各機能用パーティション
110 制御部
111 スキャナー制御部
112 プリンター制御部
113 FAX制御部
114 通信制御部
115 RAM
116 ROM
117 画像処理部
118 USBメモリー制御部
119 パネル操作制御部
120 HDD制御部
121 SSD制御部
122 システム制御部
123 データバス
200 管理サーバー
A〜H、E’〜H’パーティション
Claims (8)
- 情報を表示するパネル部と、
第1のメモリーと、
前記第1のメモリーに対するデータの書き込みを制御し、さらに設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報のデータ書き込み量情報を取得し、前記データ書き込み量情報から算出した、前記第1のメモリーへのデータ書き込み量が保証書き込み容量に達する前の第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、警告表示閾値を求めるシステム制御部と
を備え、
前記システム制御部は、前記保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が前記警告表示閾値に達すると、前記パネル部に前記第1のメモリーの交換を促す警告を表示させる
ことを特徴とする電子機器。 - 前記システム制御部は、
前記第1のメモリーに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、
その後、前記設置場所毎に分類した前記他の機器側の前記統計情報の前記データ書き込み量情報から算出したデータ書き込み量に基づいて前記警告表示閾値を補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記第1のメモリーは、パーティションを有し、
前記システム制御部は、
前記パーティションに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、
前記パーティションに対するデータの書き込みを制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 第2のメモリーを備え、
前記第1のメモリーは、システム用パーティション及び第1の各機能用パーティションを有し、
前記第2のメモリーは、前記第1のメモリーより大容量であり、前記第1の各機能用パーティションに書き込むべきデータが書き込まれる第2の各機能用パーティションを有し、
前記システム制御部は、
前記システム用パーティションに対して設計見積もりにより定義された第2の期間当たりのデータ書き込み量の合計と前記第1の期間を乗算して得られた、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて、前記警告表示閾値を求め、
前記システム用パーティション及び前記第2の各機能用パーティションに対するデータの書き込みを制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記システム制御部は、前記設置場所毎に分類した前記他の機器側の前記統計情報の前記データ書き込み量情報を取得できない場合、前記保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が補正前の前記警告表示閾値に達すると、前記パネル部に前記第1のメモリーの交換を促す警告を表示させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の電子機器。
- 前記システム制御部は、前記電子機器の初期起動時に前記警告表示閾値を補正することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の電子機器。
- 前記システム制御部は、前記第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれる前記データ書き込み量の、前記統計情報の前記データ書き込み量情報の前記保証書き込み容量に対する比率により、前記警告表示閾値を求めることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子機器。
- 設置場所毎に分類した他の機器側の統計情報のデータ書き込み量情報を取得する工程と、
前記データ書き込み量情報から算出した、第1のメモリーへのデータ書き込み量が保証書き込み容量に達する前の第1の期間に前記第1のメモリーへ書き込まれるデータ書き込み量に基づいて警告表示閾値を求める工程と、
前記第1のメモリーに対するデータの書き込みを制御する工程と、
前記保証書き込み容量のうち残りの書き込み容量が前記警告表示閾値に達すると、パネル部に前記第1のメモリーの交換を促す警告を表示させる工程と、を電子機器を制御するコンピューターに実行させる
ことを特徴とするメモリー寿命警告プログラム。
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