JP6431859B2 - バンド締付具 - Google Patents
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ここで、前記状態切替用凸部は、前記樹脂バンドを巻付けた前記回動レバーを回動させて前記係止部が前記ベース部の前記被係止部に係止するロック状態になった際に、前記バンド巻付部における前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側とは反対側の端部との間で樹脂バンドを挟持するように構成しても良い。
また、本発明に係るバンド締付具は、樹脂部材の中に複数本の芯線を内蔵した樹脂バンドを引っ張りながら回動する回動レバーと、その回動レバーを回動させてロックするベース部とを備え、対象物へ前記樹脂バンドを締付けて取付けるバンド締付具であって、前記回動レバーは、当該回動レバーの先端部側に係止部が設けられている一方、当該回動レバーの基端部側には、バンド巻付部と、回動軸部とが設けられ、前記バンド巻付部には、前記回動レバーの先端部側から前記樹脂バンドの一端を通すバンド挿通孔と、前記回動軸部の回転中心より回動レバーの先端部側に位置して、回動レバーを開放状態からロック状態へ回動させた際に前記樹脂バンドが巻付き当該樹脂バンドの一端側を引っ張ることにより当該樹脂バンドに引張力を付与するバンド引張部とが設けられている一方、前記ベース部には、前記樹脂バンドの他端が係止されるバンド係止部と、前記回動レバーの前記回動軸部を回動可能に支持する回動軸支持部と、前記回動レバーの前記係止部が係止する被係止部とが設けられており、前記ベース部には、さらに、前記樹脂バンドが巻付けられた前記バンド巻付部の回動を許容するよう凹んで形成され、前記バンド巻付部との間に隙間を形成する巻付部回動用凹部が設けられており、前記回動レバーには、さらに、当該回動レバーの先端部側と、前記バンド巻付部との間に中央開口部が形成されていると共に、その中央開口部には左右の両側面に連結された主ブリッジ部が形成され、前記ベース部における前記巻付部回動用凹部のバンド出口側には、前記中央開口部における前記主ブリッジ部と前記バンド巻付部との間の第1中央開口部に突出して、前記主ブリッジ部および前記バンド巻付部との間で前記樹脂バンドを曲げつつ挟持するバンド曲げ挟持用凸部が形成されていることを特徴とする。
ここで、前記バンド曲げ挟持用凸部における前記巻付部回動用凹部側には、ベース側段部が形成されている一方、前記回動レバーを回動させて前記係止部が前記ベース部の前記被係止部に係止するロック状態になった際に、前記バンド曲げ挟持用凸部の前記ベース側段部に対向する前記バンド巻付部には、レバー側段部が形成されており、前記ロック状態になった際には、前記ベース側段部と前記レバー側段部との間で前記樹脂バンドを曲げながら挟持するように構成しても良い。
また、前記ベース部の前記被係止部には、天井面が内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した被係止用斜面部を有する被係止孔が設けられている一方、前記回動レバーの前記係止部には、前記被係止孔の前記被係止用斜面部に係止するように前記回動レバーを前記ベース部に閉じた際に内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した係止用斜面部が設けられるように構成しても良い。
また、前記回動レバーの先端部には、中央がその両側よりも盛り上がった盛上がり部が設けられていても良い。
また、前記回動レバーの前記回動軸部は、左右の回動軸部の外径の大きさを変える一方、前記ベース部の左右の前記回動軸支持部は、それぞれ、前記回動レバーの左右の回動軸部を支持する軸受け孔を有し、その左右の軸受け孔は、前記回動レバーの左右の回動軸部の外径の大きさに応じた内径を有するように構成しても良い。
また、前記バンド巻付部における前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側とは反対側の端部は、前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側の端部、および前記バンド挿通孔のバンド入口側の上下の両端部よりも鋭角に形成されていると良い。
また、回動レバーの先端部側とバンド巻付部との間に中央開口部を形成すると共に、その中央開口部には左右の両側面に連結された主ブリッジ部を形し、ベース部における巻付部回動用凹部のバンド出口側には、中央開口部における主ブリッジ部とバンド巻付部との間の第1中央開口部に突出して、主ブリッジ部およびバンド巻付部との間で樹脂バンドを曲げつつ挟持するバンド曲げ挟持用凸部を設けた場合には、回動レバーを閉めてロック(閉止)状態にした際に、バンド曲げ挟持用凸部と、主ブリッジ部およびバンド巻付部との間で樹脂バンドを曲げつつ挟持するので、樹脂バンドをさらに確実に締付けることができ、この点でも作業性をさらに向上させることができる。
回動レバー11は、図1〜図8等に示すように、基端部側にバンド巻付部11aおよび回動軸部11b1,11b2を有する一方、先端部側に係止部11c,11cと舌片部11dを有し、回動軸部11b1,11b2を中心とした回動により図1〜図5に示す大開状態からほぼ180度回転して、図15や図16等に示すロック(閉止)状態になる。
ベース部12は、図9〜図11に示すように、回動レバー11の回動軸部11b1,11b2を回動可能に支持する回動軸支持部12a1,12a2と、回動レバー11の係止部11c,11cが係止する被係止部12b,12bと、樹脂バンド2の他端が係止されるバンド係止孔12cと、巻付部回動用凹部12dと、バンド曲げ挟持用凸部12eと、状態切替用凸部12fを有する。
次に、このバンド締付具1の使用方法について、図12〜図17を参照して説明する。
以上説明したように、本実施形態のバンド締付具1では、ベース部12の被係止部12b,12bには、それぞれ、天井面が内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した被係止用斜面部12b11,12b11を有する被係止孔12b1,12b1が設けられている一方、回動レバー11先端の係止部11c,11cには、それぞれ、ベース部12の被係止部12b,12bの被係止用斜面部12b11,12b11に係止するように回動レバー11を回動させてベース部12に閉じた際に内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した係止用斜面部11c1,11c1が設けられているため、閉じた回動レバー11をベース部12から外れ難くして、確実に樹脂バンド2を締付けることができる。
11 回動レバー
11a バンド巻付部
11a1 バンド挿通孔
11a2 第1バンド巻付部
11a21 凹凸条部
11a21a 凸条部
11a21b 凹条部
11a22 バンド出口側端部
11a23 バンド入口側端部
11a24 レバー側段部
11a3 第2バンド巻付部
11a31 バンド引張部
11a32 バンド出口側端部
11a33 バンド入口側端部
11a34 係合用端部
11b1,11b2 回動軸部
11c,11c 係止部
11c1,11c1 係止用斜面部
11c2,11c2 案内用斜面部
11d 舌片部
11e 中央開口部
11e1 第1中央開口部
11e2 第2中央開口部
11e3 第3中央開口部
11f1 主ブリッジ部
11f2 副ブリッジ部
11g 盛上り部
12 ベース部
12a1,12a2 回動軸支持部
12a11,12a21 軸受け孔
12a12,12a22 案内溝部
12b,12b 被係止部
12b1,12b1 被係止孔
12b11,12b11 被係止用斜面部
12b12,12b12 水平面部
12b2,12b2 係止部案内用斜面部
12c バンド係止孔
12d 巻付部回動用凹部
12e バンド曲げ挟持用凸部
12e1 ベース側段部
12f 状態切替用凸部
12g 脚部
2 樹脂バンド
2a 樹脂部材
2b 芯線
3 電柱(対象物)
Claims (8)
- 樹脂部材の中に複数本の芯線を内蔵した樹脂バンドを引っ張りながら回動する回動レバーと、その回動レバーを回動させてロックするベース部とを備え、対象物へ前記樹脂バンドを締付けて取付けるバンド締付具であって、
前記回動レバーは、
当該回動レバーの先端部側に係止部が設けられている一方、当該回動レバーの基端部側には、バンド巻付部と、回動軸部とが設けられ、
前記バンド巻付部には、
前記回動レバーの先端部側から前記樹脂バンドの一端を通すバンド挿通孔と、
前記回動軸部の回転中心より回動レバーの先端部側に位置して、回動レバーを開放状態からロック状態へ回動させた際に前記樹脂バンドが巻付き当該樹脂バンドの一端側を引っ張ることにより当該樹脂バンドに引張力を付与するバンド引張部とが設けられている一方、
前記ベース部には、
前記樹脂バンドの他端が係止されるバンド係止部と、
前記回動レバーの前記回動軸部を回動可能に支持する回動軸支持部と、
前記回動レバーの前記係止部が係止する被係止部とが設けられており、
前記ベース部の後端部には、
前記ベース部に装着された前記回動レバーを回転させた際、前記バンド巻付部の前記バンド引張部における前記バンド挿通孔から離間した係合用端部に係合する状態切替用凸部が設けられており、
前記状態切替用凸部が前記バンド引張部側に位置する場合は、前記回動レバーが前記ベース部に対し大きく開いた大開状態を保持する一方、その大開状態から前記回動レバーが閉まる方向に回動して、前記係合用端部が前記状態切替用凸部を乗り越えると、前記バンド巻付部における前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部と、前記ベース部のバンド曲げ挟持用凸部との間で前記樹脂バンドを挟持することにより当該樹脂バンドを仮止めすることを特徴とするバンド締付け具。 - 請求項1に記載のバンド締付具において、
前記状態切替用凸部は、
前記樹脂バンドを巻付けた前記回動レバーを回動させて前記係止部が前記ベース部の前記被係止部に係止するロック状態になった際に、前記バンド巻付部における前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側とは反対側の端部との間で樹脂バンドを挟持することを特徴とするバンド締付具。 - 樹脂部材の中に複数本の芯線を内蔵した樹脂バンドを引っ張りながら回動する回動レバーと、その回動レバーを回動させてロックするベース部とを備え、対象物へ前記樹脂バンドを締付けて取付けるバンド締付具であって、
前記回動レバーは、
当該回動レバーの先端部側に係止部が設けられている一方、当該回動レバーの基端部側には、バンド巻付部と、回動軸部とが設けられ、
前記バンド巻付部には、
前記回動レバーの先端部側から前記樹脂バンドの一端を通すバンド挿通孔と、
前記回動軸部の回転中心より回動レバーの先端部側に位置して、回動レバーを開放状態からロック状態へ回動させた際に前記樹脂バンドが巻付き当該樹脂バンドの一端側を引っ張ることにより当該樹脂バンドに引張力を付与するバンド引張部とが設けられている一方、
前記ベース部には、
前記樹脂バンドの他端が係止されるバンド係止部と、
前記回動レバーの前記回動軸部を回動可能に支持する回動軸支持部と、
前記回動レバーの前記係止部が係止する被係止部とが設けられており、
前記ベース部には、さらに、
前記樹脂バンドが巻付けられた前記バンド巻付部の回動を許容するよう凹んで形成され、前記バンド巻付部との間に隙間を形成する巻付部回動用凹部が設けられており、
前記回動レバーには、さらに、
当該回動レバーの先端部側と、前記バンド巻付部との間に中央開口部が形成されていると共に、その中央開口部には左右の両側面に連結された主ブリッジ部が形成され、
前記ベース部における前記巻付部回動用凹部のバンド出口側には、前記中央開口部における前記主ブリッジ部と前記バンド巻付部との間の第1中央開口部に突出して、前記主ブリッジ部および前記バンド巻付部との間で前記樹脂バンドを曲げつつ挟持するバンド曲げ挟持用凸部が形成されていることを特徴とするバンド締付具。 - 請求項3に記載のバンド締付具において、
前記バンド曲げ挟持用凸部における前記巻付部回動用凹部側には、ベース側段部が形成されている一方、
前記回動レバーを回動させて前記係止部が前記ベース部の前記被係止部に係止するロック状態になった際に、前記バンド曲げ挟持用凸部の前記ベース側段部に対向する前記バンド巻付部には、レバー側段部が形成されており、
前記ロック状態になった際には、前記ベース側段部と前記レバー側段部との間で前記樹脂バンドを曲げながら挟持することを特徴とするバンド締付具。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載のバンド締付具において、
前記ベース部の前記被係止部には、
天井面が内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した被係止用斜面部を有する被係止孔が設けられている一方、
前記回動レバーの前記係止部には、
前記被係止孔の前記被係止用斜面部に係止するように前記回動レバーを前記ベース部に閉じた際に内側から外側に向かって徐々に上がっていくように傾斜した係止用斜面部が設けられていることを特徴とするバンド締付具。 - 請求項5に記載のバンド締付具において、
前記回動レバーの先端部には、中央がその両側よりも盛り上がった盛上がり部が設けられていることを特徴とするバンド締付具。 - 請求項5または請求項6に記載のバンド締付具において、
前記回動レバーの前記回動軸部は、左右の回動軸部の外径の大きさを変える一方、
前記ベース部の左右の前記回動軸支持部は、それぞれ、前記回動レバーの左右の回動軸部を支持する軸受け孔を有し、その左右の軸受け孔は、前記回動レバーの左右の回動軸部の外径の大きさに応じた内径を有することを特徴とするバンド締付具。 - 請求項1〜請求項7のいずれか一の請求項に記載のバンド締付具において、
前記バンド巻付部における前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側とは反対側の端部は、前記バンド挿通孔のバンド出口側の端部であって前記バンド引張部が形成された側の端部、および前記バンド挿通孔のバンド入口側の上下の両端部よりも鋭角に形成されていることを特徴とするバンド締付具。
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