JP6431687B2 - 3端子デバイスの端子間容量測定方法及びその装置 - Google Patents

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Description

トランジスタ、FET、パワーMOSFET、IGBT等の3端子半導体デバイスの端子間容量は、例えば、FETの場合、Cgs、Cds、Cgdとして表わされてデバイスのデータシートに記載され、3端子のデルタ接続回路(デルタ回路)として表わすことができる(後述の図9参照)。
一方で、一般的に、半導体デバイス等の静電容量は、インピーダンスメータとしても知られるLCRメータを使用して測定することができる。LCRメータは、2端子間のAC信号を測定するのが一般的だが、デルタ接続された3つの容量を備える3端子半導体デバイスを測定する場合には、非特許文献1の図5−29(a)及び図5−29(b)に記載のように、半導体デバイスの3つの端子のうちの2端子に、LCRメータのハイ側及びロー側の測定端子を接続し、残りの1端子に、LCRメータのACガード接続を測定することが知られている。なお、ACガード接続については、非特許文献1の2−14ページの2.4.7節に概要が説明されている。
上述の非特許文献1の図5−29(b)に記載された4端子接続のLCRメータを用いた測定回路を、2端子接続のLCRメータを用いてMOSFETを測定する場合の測定回路について示したものを図9に示す。
図9では、測定回路900は、被測定対象(DUT:Device Under Test)として、ドレイン(D)、ゲート(G)、ソース(S)の3端子を備えるMOSFET106が示され、3端子接続のLCRメータ102のハイ側端子Hがケーブル902によりDUTの端子Dに、ロー側端子Lがケーブル904により端子Gに、ガード端子GDがケーブル906により端子Sに接続されている。容量Cgdの両端の電圧は電圧計110で電圧Vmとして測定され、容量Cgdを流れる電流が電流計114において電流Imとして測定される。端子GDを用いたことにより、容量Cdsを流れる電流Ieは、電流計114には流れないため、容量Cgdに関する電流、電圧を精度良く測定することができる。なお、図9に示されるように、LCRメータ102は、信号源108および、接地点112を備える。また、DUT106の各端子間には、Cgs、Cds、Cgdの仮想的な容量がデルタ接続されて存在する。
3端子デバイスを組み込んだ回路を設計する機器メーカにとっては、このデバイスの端子間容量を実際のデバイスにおいて測定し、データシートのパラメータと比較してデバイスの実力を評価することが重要である。
ところで、3端子デバイスの端子間容量の測定おいては、近年、パワーMOSFET、IGBTなどの特にパワーデバイス等の発達により、端子間容量に関して各端子に印加すべきバイアス電圧が大きくなり、例えば従来のLCRメータのバイアス電圧ではカバーできないなどの不都合が生じるため、測定が容易でない場合が増えている。
本発明の目的は、3端子デバイスの端子間容量を、再現性良く、しかも残留インダクタンスによる影響をキャンセルして高精度に測定することができる測定装置及び測定方法を提供することである。
本発明による3端子を有する被測定対象の端子間容量を測定する方法は、LCRメータのハイ側端子に接続された第1の端子と、該LCRメータのロー側端子に接続された第2の端子と、該LCRメータのガード端子に接続された第3の端子と、被測定対象の第1の端子に接続するための第4の端子と、該被測定対象の第2の端子に接続するための第5の端子と、該被測定対象の第3の端子に接続するための第6の端子とを備え、該第4〜6の端子は該第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成された経路セレクタと、前記経路セレクタの前記第4の端子に接続した第1のケーブルと、前記第5の端子に接続した第2のケーブルと、前記第6の端子に接続した第3のケーブルとを備えて、3端子を有する被測定対象の端子間容量を測定する方法であって、前記被測定対象の各端子までの経路に対する誤差インピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、前記被測定対象に対して、残留インダクタンスの誤差を含んだ各端子間容量のインピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップと、前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップとの測定結果から、前記残留インダクタンスの影響をキャンセルした前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップとを備える。
ここで、前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップは、前記第1のケーブルと、前記第2のケーブルと、前記第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を互いにショート接続するステップと、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第5、6の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第1の電圧と第1の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、6の端子の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第2の電圧と第2の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、5の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第3の電圧と第3の電流を測定するステップとを備え、前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップは、前記第1、第2、第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を、被測定対象の第1の端子、第2の端子、第3の端子にそれぞれ接続するステップと、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第5の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第4の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第4の電圧と第4の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第5の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第5の電圧と第5の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第5の端子に接続され、前記第3の端子が前記第6の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第6の電圧と第6の電流を測定するステップとを備え、前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップは、該第1の電圧と該第1の電流から第1のインピーダンスを求め、該第2の電圧と該第2の電流から第2のインピーダンスを求め、該第3の電圧と該第3の電流から第3のインピーダンスを求めるステップと、前記第1〜第3のインピーダンスから、前記第1のケーブルのインピーダンスと、前記第2のケーブルのインピーダンスと、前記第3のケーブルのインピーダンスとを求めるステップと、前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第4のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第5のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第6のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第7のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第8のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第9のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第10のインピーダンスとを求めるステップと、前記第4の電圧と前記第4の電流から第11のインピーダンスを求め、前記第5の電圧と前記第5の電流から第12のインピーダンスを求め、前記第6の電圧と前記第6の電流から第13のインピーダンスを求めるステップと、前記第4〜6の電圧と前記第4〜6の電圧を測定する回路に関するキルヒホッフの定理による3連立方程式に、前記第4のインピーダンス〜第13のインピーダンスを代入し、数値解析手法を用いて、前記被測定対象の3端子の各端子間容量を表す第14、15、16のインピーダンスを求めるステップとを備える態様を含む。
さらに、前記経路セレクタが、前記第4〜6の端子に接続される信号に、第7、第8、第9の電圧をそれぞれ重畳する態様と、前記第14、15、16のインピーダンスを求めるステップにおいて、前記数値解析手法にシンプレックス法を用いる態様と、前記経路セレクタの第1の端子は、前記LCRメータのハイ側電流端子及びハイ側電圧端子に接続され、前記経路セレクタの第2の端子は、前記LCRメータのロー側電流端子及びロー側電圧端子に接続される態様とを含む。
本発明による経路セレクタは、第1の端子と、第2の端子と、第3の端子と、第4の端子と、第5の端子と、第6の端子とを備え、前記第4〜6の端子はそれぞれ、前記第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成される。
ここで、前記経路セレクタは、前記第1〜第3の端子のいずれかから前記第4〜6のいずれかに端子に接続される信号に、第7、第8、第9の電圧を重畳することができるように構成される態様と、前記経路セレクタの前記第7、第8、第9の電圧を重畳することができる構成は、前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に対応する第1、第2、第3のバイアスティーと、該第1〜第3のバイアスティーに接続された第7、第8、第9の端子を備え、該第7〜第9の端子に印加された電圧を前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に重畳するように構成される態様とを備える。
さらに、前記経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、前記第11の端子は前記第2の端子に接続される態様も含む。
本発明による測定装置は、上記の経路セレクタである第1の経路セレクタと、LCRメータと、3端子デバイスである被測定対象と、前記第1の経路セレクタの前記第4〜第6の端子と、前記被測定対象の第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第1、第2、第3のケーブルと、前記第1の経路セレクタの前記第1〜第3の端子と、前記LCRメータの第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第4、第5、第6のケーブルとを備える。
ここで、前記測定装置は、請求項1に記載の方法を実行する態様と、前記LCRメータの前記第1の端子はハイ側端子であり、前記LCRメータの前記第2の端子はロー側端子であり、前記LCRメータの前記第3の端子はガード端子である態様と、前記LCRメータは、前記第1〜第3の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる態様を含む。
さらに、前記第1の経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、前記第1の経路セレクタの前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、前記第1の経路セレクタの前記第11の端子は前記第2の端子に接続され、前記LCRメータは、第4、第5の端子を備え、前記LCRメータの前記第1及び第4の端子は、ハイ側端子であり、前記LCRメータの前記第2及び第5の端子は、ロー側端子であり、前記LCRメータの前記第3の端子は、ガード端子であり、前記LCRメータの前記第4の端子は、第7のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第10の端子に接続され、前記LCRメータの前記第5の端子は、第8のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第11の端子に接続される態様と、前記LCRメータは、前記第1〜第5の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる態様とを含む。
さらに、1以上のチャンネルのDC電圧を供給するDC測定装置と、第2の経路セレクタであって、前記DC測定装置のチャンネルのいずれかを、該第2の経路セレクタの第1、第2、第3の端子に接続することができる、第2の経路セレクタと、前記第1の経路セレクタと前記第2の経路セレクタを含む第3の経路セレクタであって、前記第1の経路セレクタの第4の端子または前記第2の経路セレクタの第1の端子のいずれかを第1の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第5の端子または前記第2の経路セレクタの第2の端子のいずれかを第2の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第6の端子または前記第2の経路セレクタの第3の端子のいずれかを第3の端子に接続することができる第3の経路セレクタとを備え、前記被測定端子の前記第1、第2、第3の端子に接続される前記第1、第2、第3のケーブルは、前記第3の経路セレクタの前記第1、第2、第3の端子とそれぞれ接続される、態様を含む。
本発明の第1の実施態様による測定装置を示すブロック図である。 図1の装置における測定の一例における等価回路を示した図である。 図1において、経路セレクタ104が第1の経路接続である場合の等価回路を示した図である。 図1において、経路セレクタ104が第2の経路接続である場合の等価回路を示した図である。 図1において、経路セレクタ104が第3の経路接続である場合の等価回路を示した図である。 図1の装置を用いた測定方法のフローチャートである。 図4のフローチャートのステップ304における第1の経路接続における等価回路を示した図である。 図4のフローチャートのステップ304における第2の経路接続における等価回路を示した図である。 図4のフローチャートのステップ304における第3の経路接続における等価回路を示した図である。 図4の測定方法を実デバイスで実行した場合の効果の一例を示すグラフである。 本発明の第2の実施態様による測定装置を示すブロック図である。 本発明の第3の実施態様による測定装置を示すブロック図である。 従来技術による、ACガードを用いたFETの容量測定装置を示すブロック図である。 図4のステップ302を説明するフローチャートである。 図4のステップ304を説明するフローチャートである。 図4のステップ306を説明するフローチャートである。
本発明の発明者は、上記課題を考察した結果、各端子に従来難しかった大きな電圧をかけ、再現性良く3端子デバイスの端子間容量を測定するためにLCRメータとDUTとの間にDC電圧を重畳できる経路セレクタを設け、それにより、LCRメータとDUTの各端子間の接続を手動によらず、さまざまな経路で接続することができるようにし、また、従来よりも大きいDC電圧を重畳することができるようにし、さらに、経路セレクタを介すことで顕在化することになる、DUTまでの経路上のインダクタンス成分すなわち残留インダクタンスをキャンセルするために、測定方法を工夫することにより、3つの端子間容量を高精度に求めることができる測定装置及び測定方法を提供することができるという知見を見出して、本発明を発明するに至ったものである。
本発明の第1の実施態様による測定装置100を図1に示す。なお、以下の図の説明において、すでに説明した要素と同じ要素には同じ参照番号が付与されている。
図1において、LCRメータ102と、FETとして例示される3端子デバイスであるDUT106については、図9に記載のものと同じなので説明を省略する。経路セレクタ104では、同軸コネクタの芯線を示す端子OUT1、OUT2、OUT3は、経路セレクタ104のリレー122、124、126によって、同軸コネクタの芯線を示す端子IN1、IN2、IN3のいずれかを接続することができるようになっている。
リレー122〜126と端子OUT1の間には、バイアスティー134及びそのバイパスリレー128が設けられて、バイパスリレー128を開離し、DC分離リレー164を閉成することにより、端子B1につながれたDC電源144の電圧をバイアス電圧として端子OUT1に重畳することができる。また、バイパスリレー128を閉成し、DC分離リレー164を開離することにより、DC電源144のバイアス電圧の端子OUT1への重畳を不可能にする。
同様な構成が、リレー122〜126と端子OUT2の間の、バイアスティー136及びそのバイパスリレー130、さらに、バイアスティー136から端子B2の間に設けられたDC分離リレー162、端子B2に接続されたDC電源142として設けられている。
さらに同様な構成が、リレー122〜126と端子OUT3の間の、バイアスティー138及びそのバイパスリレー132、さらに、バイアスティー138から端子B3の間に設けられたDC分離リレー160、端子B2に接続されたDC電源140として設けられている。
LCRメータのハイ側端子Hと経路セレクタの端子IN1は、同軸ケーブル116により接続され、ロー側端子Lと経路セレクタの端子IN2は、同軸ケーブル118により接続され、ガード端子GDと経路セレクタの端子IN3は、同軸ケーブル120により接続される。
さらに、経路セレクタの端子OUT1とDUT106のD端子は、ケーブル150により接続され、端子OUT2とG端子は、ケーブル152により接続され、端子OUT3とS端子は、ケーブル154により接続される。
さらに、プロセッサ172と、プロセッサ172に接続されたメモリ174とを内蔵するコントローラ170が設けられ、LCRメータ102、経路セレクタ104、DC電源140、142、144を制御する。
ここで、コントローラ170は、Agilent B1505A搭載のコントローラを用いることができる。また、コントローラ170は、Microsoft社製Windows(登録商標)系OS搭載のコンピュータ、他のOS搭載のコンピュータ、あるいはASIC、FPGA等の専用ICあるいは汎用ICによるコントローラとすることができる。
ここで、プロセッサ172には、市販のマイクロプロセッサ、組み込み型プロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、または、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を用いることができるが、上記に限定されない。メモリ174には、ROM(Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、その他の不揮発性メモリまたは揮発性メモリを含むことができるが、上記に限定されない。メモリ174には、さらに、ハードディスクドライブ、あるいは、CD/DVD等の光学メディアを用いた光学ドライブを備えるように構成することができる。メモリ174には、プロセッサ172で実行されるコンピュータプログラム及びそのプログラムで利用されるデータを格納することができ、本明細書に記載の方法のいずれかをプロセッサ172により実行することができる。
したがって、測定装置100は、LCRメータ102で測定をする際に、DC電源140、142、144に印加された電圧を端子OUT1〜OUT3にバイアス電圧として重畳することができる。なお、測定装置100では、バイアス電圧を重畳する際には、DC電源140〜144を使用する他、LCRメータ102に内蔵のバイアス電源(不図示)を使用することができる。
LCRメータ102には、例えば、アジレント・テクノロジー社製4294A、または、E4980Aなどの市販のLCRメータを使用することができる。
次に、図2を用いて、図1の装置を使用したDUTへの接続の一例について、図1の等価回路について説明する。
なお、図2、図4、図5では、説明を簡単にするために、コントローラ170に関係する接続と、同軸ケーブル116、118、120の外部導体に関係する接続については、表示を省略している。図2以降では、DUT106の回路記号については表示を省略し、図3A〜図3Cでは、DUT106の端子間容量の表示も省略している。
ところで、図9においては、ケーブル902〜906が各ケーブルのインダクタンスを無視することができる程度に十分に短ければ、電流計114及び電圧計110の測定値により容量Cgdを正確に測定することができる。しかしながら、図1のように自動化された経路セレクタ104をLCRメータ102とDUT106の間に設けると、経路長が長くなるために、経路上のインダクタンスを無視することができなくなり、インダクタンスの影響を考慮しない限り端子間容量を正確に測定することができない。したがって以下では、経路のインピーダンスを考慮して、図1の装置についての等価回路について考察する。
図2は、図1において、経路セレクタの端子IN1がDUT106の端子Gに接続され、端子IN2が端子Sに接続され、端子IN3が端子Dに接続された場合の等価回路を示している。ここで、経路セレクタの端子IN1からDUT106の端子Gまでの経路インピーダンスをZ1aとし、端子IN2から端子Sまでの経路インピーダンスをZ2aとし、端子IN3から端子Dまでの経路インピーダンスをZ3aとする。この時、LCRメータ102の電圧計110の測定値をVma、電流計の測定値をImaとすると、LCRメータから見たインピーダンスZmaは、
Zma=Vma/Ima (1)
で求めることができる。
同様に、図1において、経路セレクタの端子IN1がDUT106の端子Dに接続され、端子IN2が端子Sに接続され、端子IN3が端子Gに接続された場合には、端子IN1から端子Dまでの経路インピーダンスをZ1bとし、端子IN2から端子Sまでの経路インピーダンスをZ2bとし、端子IN3から端子Gまでの経路インピーダンスをZ3bとし、LCRメータ102の電圧計110の測定値をVmb、電流計の測定値をImbとすると、LCRメータから見たインピーダンスZmbは、
Zmb=Vmb/Imb (2)
で求めることができる。
同様に、図1において、経路セレクタの端子IN1がDUT106の端子Dに接続され、端子IN2が端子Gに接続され、端子IN3が端子Sに接続された場合には、端子IN1から端子Dまでの経路インピーダンスをZ1cとし、端子IN2から端子Gまでの経路インピーダンスをZ2cとし、端子IN3から端子Sまでの経路インピーダンスをZ3cとし、LCRメータ102の電圧計110の測定値をVmc、電流計の測定値をImcとすると、LCRメータから見たインピーダンスZmcは、
Zmc=Vmc/Imc (3)
で求めることができる。
さらに、DUT106の3つの端子間容量Cgs、Cds、Cgdと対応するインピーダンスZgs、Zds、Zgdとの関係は、次の(4)式の1組の式で表わすことができる。
Cgs=−1/(jωZgs)
Cds=−1/(jωZds)
Cgd=−1/(jωZgd)
(4)
図2を例に説明した3つの接続について、さらに詳細に、図3A〜図3Cを参照して説明する。まず、図3Aでは、図2のインピーダンスZ1a、Z2a、Z3aを、LCRメータの端子H、L、GDから経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3までのインピーダンスと、経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3からDUTまでのインピーダンスに分解する。さらに、図3Bでは、図2のインピーダンスZ1b、Z2b、Z3bを、LCRメータの端子H、L、GDから経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3までのインピーダンスと、経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3からDUTまでのインピーダンスに分解する。さらに、図3Cでは、図2のインピーダンスZ1c、Z2c、Z3cを、LCRメータの端子H、L、GDから経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3までのインピーダンスと、経路セレクタの端子OUT1、OUT2、OUT3からDUTまでのインピーダンスに分解する。したがって、図3A〜図3Cの上述のインピーダンスZ1a〜Z1c、Z2a〜Z2c、Z3a〜Z3cは、次の(5)〜(7)式の3組の式のように表わすことができる。
すなわち、図3Aでは、
Z1a=Zhg+Zg
Z2a=Zls+Zs
Z3a=Zgd+Zd
(5)
であり、図3Bでは、
Z1b=Zhd+Zd
Z2b=Zls+Zs
Z3b=Zgg+Zg
(6)
であり、図3Cでは、
Z1c=Zhd+Zd
Z2c=Zlg+Zg
Z3c=Zgs+Zs
(7)
である。
図3A〜3Cの3つの接続に、キルヒホッフの定理を用いることにより、次の(8)式の3連立方程式を得ることができる。
Figure 0006431687
以上の考察から、発明者は、図1の回路において、LCRメータを用いて3端子デバイスの端子間容量を測定する場合には、デバイスの3端子のうちの容量を測定したい2端子をLCRメータのハイ側及びロー側端子に接続し、残りの1端子をガード端子に接続して容量測定を行うという操作を、そのデバイスの3端子についての3組の接続について行うことが必要であり、この3組の接続は、トポロジーが同じで、接続される端子だけが異なる3組の接続であることから、この3組の接続に関する上記(8)式の連立方程式を解くことにより、各経路中の各区間についての残留インダクタンスを直接個別に測定しなくても、この3組の接続による測定結果を組み合わせることで、残留インダクタンス成分の影響を受けない各端子間容量を求めることができるとの知見を得ることができ、その知見に基づいて、次のフローチャート300による測定方法を発明するに至った。
図4に、図1の測定装置100を用いて、残留インダクタンスをキャンセルして3つの端子間容量を求める測定方法のフローチャート300を示す。
フローチャート300では、まず、ステップ302で、図1の測定装置100において、DUT106の3つの端子までの経路に対する誤差インピーダンスを求めるための3つの接続に対する測定を行う。
次に、ステップ304で、図1の測定装置100を使って、DUT106に対して、残留インダクタンスの誤差を含んだ各端子間容量のインピーダンスを求めるための3つの接続に対する測定を行う。
さらに、ステップ306で、ステップ302、304での測定結果から、残留インダクタンスの影響をキャンセルしたDUT106の各端子間容量を求める。
以上により、DUTの各端子までの経路の残留インダクタンスをキャンセルした端子間容量を求めることができる。
なお、ステップ302とステップ304とは、順番を逆にして実行することができる。さらに、DUTが複数ある場合には、ステップ304とステップ306を複数回繰り返すことができる。
次に、ステップ302について図10を用いて詳細に説明し、ステップ304について図11を用いて詳細に説明し、ステップ306について図12を用いて詳細に説明する。
図10において、ステップ302は、ステップ312と314として実行される。
まず、ステップ312では、図1の接続において、ケーブル150、152、154の経路セレクタ104に接続されていない端部を互いにショート(短絡)接続する。このショートしたポイントをp点とする(例えば図5A参照)。言い換えると、図1の接続において、DUT106を取り去り、各ケーブルの端部をショート接続する。
次に、ステップ314では、図5Aの接続を形成して、電圧計110、電流計114により電圧Vna、電流Inaを測定し、図5Bの接続を形成して同様にVnb、Inbを測定し、図5Cの接続を形成して同様にVnc、Incを測定する。
次に、図11において、ステップ304は、ステップ322と324として実行される。
まず、ステップ322では、ケーブル150〜154の経路セレクタ104に接続されていない端部を、それぞれ、DUTの端子D、G、Sに取り付ける。
次に、ステップ324では、図3Aの接続を形成して、LCRメータ102において電圧計110、電流計114により、電圧Vma、電流Imaを測定し、図3Bの接続を形成して同様にVmb、Imbを測定し、図3Cの接続を形成して同様にVmc、Imcを測定する。
次に、図12において、ステップ306は、ステップ332、334、336、338、340として実行される。
まず、ステップ332で、ステップ314の測定結果から、(9)式の1組の式を用いて、インピーダンスZna、Znb、Zncを求める。
Zna=Vna/Ina
Znb=Vnb/Inb
Znc=Vnc/Inc
(9)
ここで、図5A〜5Cより、上記のインピーダンスZna〜Zncは(10)式の1組の式で表わすことができる。
Zna=Zg+Zs+Zhg+Zls
Znb=Zd+Zs+Zhd+Zls
Znc=Zd+Zg+Zhd+Zlg
(10)
なお、(10)式において、経路セレクタ内の経路のインピーダンスZhg、Zls、Zhd,Zlgは、事前に測定しておくか、設計値として求めることができる既知の値である。
したがって、(9)式に(10)式を代入してZd、Zg、Zsについて解くと、次の(11)式の1組の式を得る。
Zd=(−3*Zna+Znb+Znc−2*Zhd+2*Zls+3*Zhg−Zlg)/2
Zg=(Zna−3*Znb+Znc+2*Zhd+2*Zls−Zhg−Zlg)/2
Zs=(Zna+Znb−3*Znc+2*Zhd−2*Zls−Zhg+3*Zlg)/2
(11)
したがって、ステップ334で、(11)式により、ケーブル150〜154のインピーダンスZd、Zg、Zsを求める。
さらに、ステップ336で、(5)式〜(7)式により、インピーダンスZ1a〜Z1c、Z2a〜Z2c、Z3a〜Z3cを求める。
次に、ステップ338で、ステップ324の測定結果から、(1)式〜(3)式によりインピーダンスZma〜Zmcを求める。なお、ここでZma〜Zmcは経路のインダクタンスがキャンセルされてない、誤差を含んだインピーダンスであることに注意されたい。
さらに、ステップ340で、以上のパラメータを(8)式に代入し、数値解析手法を用いて、インピーダンスZgs、Zds、Zgdを求め、(4)式により、DUT106の3つの端子間容量Cgs、Cds、Cgdを求める。
以上により、フローチャート300にしたがって、DUT106の3つの端子間容量Cgs、Cds、Cgdを、経路のインダクタンスをキャンセルして求めることができる。
なお、ステップ340の数値解析手法としては、線形計画法のシンプレックス法等のさまざまな解析手法を用いることができる。
次に、以上の本発明の第1の実施態様による残留インダクタンスをキャンセルする効果の一例として、Infenion製パワーMOSFET IPW60R199CPをDUT106として接続し、第1の実施態様の測定方法に従って求めた端子間容量Cgs、Cds、Cgdと、図3A〜図3Cの接続を行ってLCRメータ102で単に容量Cgs、Cds、Cgdを測定した場合の結果を、図6に示した。図6において、線Aは本発明により残留インダクタンスをキャンセルした後のCgsを示し、線Bは本発明により残留インダクタンスをキャンセルした後のCdsを示し、線Cは本発明により残留インダクタンスをキャンセルした後のCgdを示し、線Dは残留インダクタンスをキャンセルしない場合のCgsを示し、線Eは残留インダクタンスをキャンセルしない場合のCdsを示し、線Fは残留インダクタンスをキャンセルしない場合のCgdを示す。なお、LCRメータ102には、アジレント・テクノロジー社製B1505A搭載のB1520A MFCMUを使用した。
図6のグラフに示されるように、容量Cgdについては、44kHz以上で本発明によるキャンセルの効果が表れる。なお、グラフからは判別しにくいが、容量Cdsについては453kHz以上で、容量Cgsについては563kHz以上でキャンセルの効果が表れる。
次に、図7を参照して、本発明による第2の実施形態に基づく測定装置700について説明する。測定装置700では、LCRメータ702に4端子接続のLCRメータを用い、経路セレクタを、第1の実施形態の経路セレクタ104を内蔵して、LCRメータ702に対応した接続コネクタを備えた経路セレクタ704とし、さらに、コントローラ730を、LCRメータ702と経路セレクタ704に対応したコントローラとしている点が、図1の第1の実施態様と異なる。
LCRメータ702は、発振器706、電圧計708、電流計710、接地点712を備え、ハイ側電流端子Hc、ハイ側電圧端子Hp、ロー側電圧端子Lp、ロー側電流端子Lcと、それらの端子の同軸コネクタの外部導体のガード端子GDを備える。
経路セレクタ704は、LCRメータの端子Hcに対応する端子IN−Aと、端子Hpに対応する端子IN−Bを備え、端子IN−AとIN−Bをケーブル722により内蔵の経路セレクタ104の端子IN1に接続している。さらに、経路セレクタ704は、LCRメータの端子Lpに対応する端子IN−Cと、端子Lcに対応する端子IN−Dを備え、端子IN−CとIN−Dをケーブル724により内蔵の経路セレクタ104の端子IN2に接続している。さらに、LCRメータの端子GDに対応するIN−Eは、端子IN−A〜IN−Dの同軸コネクタの外部導体として備えられ、内蔵の経路セレクタ104の端子IN3に接続している。
LCRメータの端子Hcと経路セレクタ704の端子IN−Aは同軸ケーブル714で接続され、同様に、端子Hpと端子IN−Bは同軸ケーブル716で接続され、端子Lpと端子IN−Cは同軸ケーブル718で接続され、端子Lcと端子IN−Dは同軸ケーブル720で接続され、端子GDと端子IN−Eは同軸ケーブル714〜720の外部導体で接続される。
経路セレクタ704が内蔵する経路セレクタ104の端子B1、B2、B3には、経路セレクタの外部からDC電源144、142、140が接続される。
コントローラ730は、プロセッサ732及びプロセッサ732に接続されたメモリ734を備え、LCRメータ702、経路セレクタ704及び内蔵された経路セレクタ104を制御し、さらにDC電源140〜144を制御する。コントローラ730、プロセッサ732、メモリ734の構成は、第1の実施態様における説明と同様である。
経路セレクタ704に内蔵される経路セレクタ104の端子OUT1〜OUT3は、ケーブル150〜154により、DUT106の各端子に接続されて、第1の実施態様と同様な接続となっている。
第2の実施態様の経路セレクタ704は、第1の実施態様の経路セレクタを内蔵し、さらにDUT106との接続も第1の実施態様と同様である。したがって、LCRメータ702と経路セレクタ704とを図7のように接続すれば、内蔵の経路セレクタ104とDUT106の接続は図1と同様なので、第1の実施態様におけるLCRメータ102の電圧計及び電流計の電圧及び電圧の測定値を第2の実施態様におけるLCRメータ702の電圧計及び電流計の電圧及び電圧の測定値に読み替えることにより、図2、図3A〜3C、図5A〜5Cの接続と、図4、図10〜12のフローチャートに示す方法を同様に実施することができる。したがって、第2の実施態様においても、第1の実施態様と同様に残留インダクタンスをキャンセルした端子間容量を求めることができる。
以上のように、第2の実施態様は、4端子接続のLCRメータを用いて、残留インダクタンスをキャンセルした端子間容量を求める測定装置及び測定方法を提供することができる。
次に、図8を参照して、本発明による第3の実施形態に基づく測定装置800について説明する。測定装置800では、3端子接続のLCRメータ102と、DC測定装置802と、経路セレクタ804と、DC経路セレクタ806とを備え、経路セレクタ804はDUT106に接続される。
経路セレクタ804は、第1の実施態様の経路セレクタ104と、DC測定装置802用のDC経路セレクタ806を備え、経路セレクタ104の端子OUT1と、DC経路セレクタの端子DCOUT1のいずれかをリレー826、832によって端子O1に接続することができる構成を備える。経路セレクタ804は、さらに、経路セレクタ104の端子OUT2と、DC経路セレクタの端子DCOUT2のいずれかをリレー828、834によって端子O2に接続することができる構成と、経路セレクタ104の端子OUT3と、DC経路セレクタの端子DCOUT3のいずれかをリレー830、836によって端子O3に接続することができる構成とを備える。経路セレクタ804内の経路セレクタ104の端子IN1、IN2、IN3は、第1の実施態様と同様に、同軸ケーブル116、118、120を介してLCRメータ102の端子H、L、GDにそれぞれ接続される。経路セレクタ104の端子B1〜B3と、DC電源144〜140については、第1の実施態様と同様である。LCRメータ102は、第1の実施態様と同様である。
DC測定装置802は、複数チャンネルのDC電源モジュール808、810を備え、DC電源モジュール808に示されるように、DC電圧源812により電圧を印加し、電流計816による電流測定機能と、電圧計818による電圧測定機能を備える。DC測定装置802は、内蔵する複数のDC電源モジュール808、810に対応する複数の端子DC1、DC2、・・・を備え、接地点112に接続される同軸コネクタ端子DCGを備える。なお、同軸コネクタ端子DCGの外部導体はDCガード接続の端子として利用される。DC経路セレクタ806は、DC測定装置802の端子DC1、DC2、・・・、DCGに対応する複数の端子DCIN1、DCIN2、・・・、DCINGを備え、同軸ケーブル820、822、・・・、824により、DC測定装置802に接続される。なお、複数の端子DC1、DC2、・・・の数と、複数の端子DCIN1、DCIN2、・・・の数は必ずしも等しい数に制限されるものではない。DC経路セレクタ806は、端子DCOUT1、DCOUT2、・・・、DCOUT3に、端子DCIN1、DCIN2、・・・、DCINGのいずれかを、接続することができる機能を備え、DC測定装置から、大電流または高電圧の信号、もしくは、微小電流または微小電圧の信号が供給されても、測定上損失などの支障をきたさない性能を有することができる。
経路セレクタ804の端子O1、O2、O3は、DUT106の端子D、G、Sと、ケーブル150、152、154を介して接続される。
コントローラ840は、プロセッサ842と、プロセッサ842に接続されたメモリ844とを備え、LCRメータ102、DC測定装置802、経路セレクタ804を制御する。なお、経路セレクタ804の制御には、経路セレクタ104、DC経路セレクタ806、DC電源140〜144の制御も含まれる。コントローラ840、プロセッサ842、メモリ844の構成は、第1の実施態様における説明と同様である。
測定装置800は測定装置100の構成を包含するので、測定装置800により、図1〜5、図10〜12に示した方法を実行することができる。したがって、第1の実施態様同様に、第3の実施態様によっても、3端子デバイスの端子間容量測定において、残留インダクタンスのキャンセルを行うことができ、よって、高精度に端子間容量を求めることができる。
加えて、第3の実施態様によれば、上記のような3端子デバイスの端子間容量測定を含む任意の端子についてのDC電圧−容量特性の測定を行うことができるだけでなく、DC経路セレクタ806を用いて、DC測定装置802による3端子デバイスの電流−電圧特性の測定を含むDC測定も行うことができる。したがって、第3の実施態様を用いれば、3端子デバイスのDC電圧−容量特性及び電圧−電流特性の測定を、自動接続により、しかも、高精度に測定することができる。そのため、3端子デバイスの評価、特に3端子のパワーデバイスの評価の際には非常に効率的かつ高精度に試験を実行できるという効果を有する。
さらに、第3の実施態様において、LCRメータ102、経路セレクタ104、ケーブル116〜120を、第2の実施態様のLCRメータ702、経路セレクタ704、ケーブル714〜720に置き替えた測定装置として、第4の実施態様とすることができる。
なお、以上の説明では、3端子デバイスであるDUTとして、FETを例にとって記載したが、上述の説明に従って、本発明をトランジスタ、パワーMOSFET、IGBT等の他の3端子デバイスについて容易に適用することができる。その場合、端子名は、被測定対象となるデバイスの対応する端子名に読み替えて適用することができる。
さらに、図1におけるバイアスティー134〜138は、バイアス電圧を重畳することができる他の回路によって置き換えることができる。
以上のように、本発明の実施態様に沿って、本発明による方法及び測定装置に関して説明したが、当業者には、上述の説明は例示を目的としたものであり、その思想を逸脱することなく、さまざまな変更あるいは置き変えをすることができ、そのような範囲も本発明に含まれることが理解されよう。
なお、出願当初の特許請求の範囲の記載は以下の通りである。
[請求項1]
LCRメータのハイ側端子に接続された第1の端子と、該LCRメータのロー側端子に接続された第2の端子と、該LCRメータのガード端子に接続された第3の端子と、被測定対象の第1の端子に接続するための第4の端子と、該被測定対象の第2の端子に接続するための第5の端子と、該被測定対象の第3の端子に接続するための第6の端子とを備え、該第4〜6の端子は該第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成された経路セレクタと、前記経路セレクタの前記第4の端子に接続した第1のケーブルと、前記第5の端子に接続した第2のケーブルと、前記第6の端子に接続した第3のケーブルとを備えて、3端子を有する被測定対象の端子間容量を測定する方法であって、
前記被測定対象の各端子までの経路に対する誤差インピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、
前記被測定対象に対して、残留インダクタンスの誤差を含んだ各端子間容量のインピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、
前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップと、前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップとの測定結果から、前記残留インダクタンスの影響をキャンセルした前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップと
を備える方法。
[請求項2]
前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップは、
前記第1のケーブルと、前記第2のケーブルと、前記第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を互いにショート接続するステップと、
前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第5、6の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第1の電圧と第1の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、6の端子の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第2の電圧と第2の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、5の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第3の電圧と第3の電流を測定するステップとを備え、
前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップは、
前記第1、第2、第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を、被測定対象の第1の端子、第2の端子、第3の端子にそれぞれ接続するステップと、
前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第5の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第4の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第4の電圧と第4の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第5の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第5の電圧と第5の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第5の端子に接続され、前記第3の端子が前記第6の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第6の電圧と第6の電流を測定するステップとを備え、
前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップは、
該第1の電圧と該第1の電流から第1のインピーダンスを求め、該第2の電圧と該第2の電流から第2のインピーダンスを求め、該第3の電圧と該第3の電流から第3のインピーダンスを求めるステップと、
前記第1〜第3のインピーダンスから、前記第1のケーブルのインピーダンスと、前記第2のケーブルのインピーダンスと、前記第3のケーブルのインピーダンスとを求めるステップと、
前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第4のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第5のインピーダンスと、前記経路セレ
クタの前記第3の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第6のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第7のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第8のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第9のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第10のインピーダンスとを求めるステップと、
前記第4の電圧と前記第4の電流から第11のインピーダンスを求め、前記第5の電圧と前記第5の電流から第12のインピーダンスを求め、前記第6の電圧と前記第6の電流から第13のインピーダンスを求めるステップと、
前記第4〜6の電圧と前記第4〜6の電圧を測定する回路に関するキルヒホッフの定理による3連立方程式に、前記第4のインピーダンス〜第13のインピーダンスを代入し、数値解析手法を用いて、前記被測定対象の3端子の各端子間容量を表す第14、15、16のインピーダンスを求めるステップとを備える方法。
[請求項3]
前記経路セレクタが、前記第4〜6の端子に接続される信号に、第7、第8、第9の電圧をそれぞれ重畳する、請求項2に記載の方法。
[請求項4]
前記第14、15、16のインピーダンスを求めるステップにおいて、前記数値解析手法にシンプレックス法を用いる、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
[請求項5]
前記経路セレクタの第1の端子は、前記LCRメータのハイ側電流端子及びハイ側電圧端子に接続され、
前記経路セレクタの第2の端子は、前記LCRメータのロー側電流端子及びロー側電圧端子に接続される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
[請求項6]
第1の端子と、第2の端子と、第3の端子と、第4の端子と、第5の端子と、第6の端子とを備え、
前記第4〜6の端子はそれぞれ、前記第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成された経路セレクタ。
[請求項7]
前記経路セレクタは、前記第1〜第3の端子のいずれかから前記第4〜6のいずれかに端子に接続される信号に、第7、第8、第9の電圧を重畳することができるように構成されている、請求項6に記載の経路セレクタ。
[請求項8]
前記経路セレクタの前記第7、第8、第9の電圧を重畳することができる構成は、前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に対応する第1、第2、第3のバイアスティーと、該第1〜第3のバイアスティーに接続された第7、第8、第9の端子を備え、該第7〜第9の端子に印加された電圧を前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に重畳するように構成される、請求項7に記載の経路セレクタ。
[請求項9]
前記経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、
前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、
前記第11の端子は前記第2の端子に接続される、請求項6〜8のいずれかに記載の経路セレクタ。
[請求項10]
請求項6〜8のいずれかに記載の第1の経路セレクタと、
LCRメータと、
3端子デバイスである被測定対象と、
前記第1の経路セレクタの前記第4〜第6の端子と、前記被測定対象の第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第1、第2、第3のケーブルと、
前記第1の経路セレクタの前記第1〜第3の端子と、前記LCRメータの第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第4、第5、第6のケーブルと
を備える測定装置。
[請求項11]
前記測定装置は、請求項1または2に記載の方法を実行する請求項10に記載の測定装置。
[請求項12]
前記LCRメータの前記第1の端子はハイ側端子であり、
前記LCRメータの前記第2の端子はロー側端子であり、
前記LCRメータの前記第3の端子はガード端子である、請求項10または11に記載の測定装置。
[請求項13]
前記LCRメータは、前記第1〜第3の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる請求項10〜12のいずれかに記載の測定装置。
[請求項14]
前記第1の経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、
前記第1の経路セレクタの前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、
前記第1の経路セレクタの前記第11の端子は前記第2の端子に接続され、
前記LCRメータは、第4、第5の端子を備え、
前記LCRメータの前記第1及び第4の端子は、ハイ側端子であり、
前記LCRメータの前記第2及び第5の端子は、ロー側端子であり、
前記LCRメータの前記第3の端子は、ガード端子であり、
前記LCRメータの前記第4の端子は、第7のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第10の端子に接続され、
前記LCRメータの前記第5の端子は、第8のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第11の端子に接続される、請求項10〜12のいずれかに記載の測定装置。
[請求項15]
前記LCRメータは、前記第1〜第5の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる請求項14に記載の測定装置。
[請求項16]
1以上のチャンネルのDC電圧を供給するDC測定装置と、
第2の経路セレクタであって、前記DC測定装置のチャンネルのいずれかを、該第2の経路セレクタの第1、第2、第3の端子に接続することができる、第2の経路セレクタと、
前記第1の経路セレクタと前記第2の経路セレクタを含む第3の経路セレクタであって、前記第1の経路セレクタの第4の端子または前記第2の経路セレクタの第1の端子のいずれかを第1の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第5の端子または前記第2の経路セレクタの第2の端子のいずれかを第2の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第6の端子または前記第2の経路セレクタの第3の端子のいずれかを第3の端子に接続することができる第3の経路セレクタとを備え、
前記被測定端子の前記第1、第2、第3の端子に接続される前記第1、第2、第3のケーブルは、前記第3の経路セレクタの前記第1、第2、第3の端子とそれぞれ接続される、請求項10〜15のいずれかに記載の測定装置。
100 測定装置
102 LCRメータ
104 経路セレクタ
106 DUT
108 信号源
110 電圧計
112 接地点
114 電流計
116、118、120 ケーブル
122、124、126、128、130、132 リレー
134、136、138 バイアスティー
140、142、144 DC電源
150、152、154 ケーブル
160、162、164 リレー
170 コントローラ
172 プロセッサ
174 メモリ

Claims (15)

  1. LCRメータのハイ側端子に接続された第1の端子と、該LCRメータのロー側端子に接続された第2の端子と、該LCRメータのガード端子に接続された第3の端子と、被測定対象の第1の端子に接続するための第4の端子と、該被測定対象の第2の端子に接続するための第5の端子と、該被測定対象の第3の端子に接続するための第6の端子とを備え、該第4〜6の端子は該第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成された経路セレクタと、前記経路セレクタの前記第4の端子に接続した第1のケーブルと、前記第5の端子に接続した第2のケーブルと、前記第6の端子に接続した第3のケーブルとを備えて、3端子を有する被測定対象の端子間容量を測定する方法であって、
    前記被測定対象の各端子までの経路に対する誤差インピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、
    前記被測定対象に対して、残留インダクタンスの誤差を含んだ各端子間容量のインピーダンスを求めるために、前記経路セレクタの3つの接続に対する測定を行うステップと、
    前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップと、前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップとの測定結果から、前記残留インダクタンスの影響をキャンセルした前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップと
    を備える方法。
  2. 前記誤差インピーダンスを求めるために測定を行うステップは、
    前記第1のケーブルと、前記第2のケーブルと、前記第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を互いにショート接続するステップと、
    前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第5、6の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第1の電圧と第1の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、6の端子の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第2の電圧と第2の電流を測定し、前記経路セレクタの前記第1、2の端子を前記第4、5の端子にそれぞれ接続して、前記LCRメータにより第3の電圧と第3の電流を測定するステップとを備え、
    前記各端子間容量のインピーダンスを求めるために測定を行うステップは、
    前記第1、第2、第3のケーブルの前記経路セレクタに接続されてない端部を、被測定対象の第1の端子、第2の端子、第3の端子にそれぞれ接続するステップと、
    前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第5の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第4の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第4の電圧と第4の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第6の端子に接続され、前記第3の端子が前記第5の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第5の電圧と第5の電流を測定し、前記経路セレクタを、前記経路セレクタの前記第1の端子が前記第4の端子に接続され、前記第2の端子が前記第5の端子に接続され、前記第3の端子が前記第6の端子に接続されるように構成して、前記LCRメータにより第6の電圧と第6の電流を測定するステップとを備え、
    前記被測定対象の前記各端子間容量を求めるステップは、
    該第1の電圧と該第1の電流から第1のインピーダンスを求め、該第2の電圧と該第2の電流から第2のインピーダンスを求め、該第3の電圧と該第3の電流から第3のインピーダンスを求めるステップと、
    前記第1〜第3のインピーダンスから、前記第1のケーブルのインピーダンスと、前記第2のケーブルのインピーダンスと、前記第3のケーブルのインピーダンスとを求めるステップと、
    前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第4のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第5のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第6のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第1の端子から前記第4の端子を介して前記第1のケーブルの終端までの第7のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第8のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第2の端子から前記第5の端子を介して前記第2のケーブルの終端までの第9のインピーダンスと、前記経路セレクタの前記第3の端子から前記第6の端子を介して前記第3のケーブルの終端までの第10のインピーダンスとを求めるステップと、
    前記第4の電圧と前記第4の電流から第11のインピーダンスを求め、前記第5の電圧と前記第5の電流から第12のインピーダンスを求め、前記第6の電圧と前記第6の電流から第13のインピーダンスを求めるステップと、
    前記第4〜6の電圧と前記第4〜6の電圧を測定する回路に関するキルヒホッフの定理による3連立方程式に、前記第4のインピーダンス〜第13のインピーダンスを代入し、数値解析手法を用いて、前記被測定対象の3端子の各端子間容量を表す第14、15、16のインピーダンスを求めるステップとを備える、請求項1に記載の方法。
  3. 前記経路セレクタが、前記第4〜6の端子に接続される信号に、第7、第8、第9の電圧をそれぞれ重畳する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第14、15、16のインピーダンスを求めるステップにおいて、前記数値解析手法にシンプレックス法を用いる、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記経路セレクタの第1の端子は、前記LCRメータのハイ側電流端子及びハイ側電圧端子に接続され、
    前記経路セレクタの第2の端子は、前記LCRメータのロー側電流端子及びロー側電圧端子に接続される、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 第1の端子と、第2の端子と、第3の端子と、第4の端子と、第5の端子と、第6の端子とを備え前記第4〜6の端子はそれぞれ、前記第1〜3の端子のいずれかを接続することができるように構成された第1の経路セレクタと、
    LCRメータと、
    3端子デバイスである被測定対象と、
    前記第1の経路セレクタの前記第4〜第6の端子と、前記被測定対象の第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第1、第2、第3のケーブルと、
    前記第1の経路セレクタの前記第1〜第3の端子と、前記LCRメータの第1、第2、第3の端子とをそれぞれ接続する、第4、第5、第6のケーブルと
    を備える測定装置
  7. 前記第1の経路セレクタは、前記第1〜第3の端子のいずれかから前記第4〜6の端子のいずれかに接続される信号に、第7、第8、第9の電圧を重畳することができるように構成されている、請求項6に記載の測定装置
  8. 前記第1の経路セレクタの前記第7、第8、第9の電圧を重畳することができる構成は、前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に対応する第1、第2、第3のバイアスティーと、該第1〜第3のバイアスティーに接続された第7、第8、第9の端子を備え、該第7〜第9の端子に印加された電圧を前記第4〜第6の端子にそれぞれ接続される信号線に重畳するように構成される、請求項7に記載の測定装置
  9. 前記第1の経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、
    前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、
    前記第11の端子は前記第2の端子に接続される、請求項6〜8のいずれかに記載の測定装置
  10. 前記測定装置は、請求項1または2に記載の方法を実行する請求項6〜9のいずれかに記載の測定装置。
  11. 前記LCRメータの前記第1の端子はハイ側端子であり、
    前記LCRメータの前記第2の端子はロー側端子であり、
    前記LCRメータの前記第3の端子はガード端子である、請求項6〜10のいずれかに記載の測定装置。
  12. 前記LCRメータは、前記第1〜第3の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる請求項6〜11のいずれかに記載の測定装置。
  13. 前記第1の経路セレクタは、第10、第11の端子を備え、
    前記第1の経路セレクタの前記第10の端子は前記第1の端子に接続され、
    前記第1の経路セレクタの前記第11の端子は前記第2の端子に接続され、
    前記LCRメータは、第4、第5の端子を備え、
    前記LCRメータの前記第1及び第4の端子は、ハイ側端子であり、
    前記LCRメータの前記第2及び第5の端子は、ロー側端子であり、
    前記LCRメータの前記第3の端子は、ガード端子であり、
    前記LCRメータの前記第4の端子は、第7のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第10の端子に接続され、
    前記LCRメータの前記第5の端子は、第8のケーブルにより、前記第1の経路セレクタの前記第11の端子に接続される、請求項6〜11のいずれかに記載の測定装置。
  14. 前記LCRメータは、前記第1〜第5の端子のそれぞれに電圧を重畳することができる請求項13に記載の測定装置。
  15. 1以上のチャンネルのDC電圧を供給するDC測定装置と、
    第2の経路セレクタであって、前記DC測定装置のチャンネルのいずれかを、該第2の経路セレクタの第1、第2、第3の端子に接続することができる、第2の経路セレクタと、
    前記第1の経路セレクタと前記第2の経路セレクタを含む第3の経路セレクタであって、前記第1の経路セレクタの第4の端子または前記第2の経路セレクタの第1の端子のいずれかを第1の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第5の端子または前記第2の経路セレクタの第2の端子のいずれかを第2の端子に接続することができ、前記第1の経路セレクタの第6の端子または前記第2の経路セレクタの第3の端子のいずれかを第3の端子に接続することができる第3の経路セレクタとを備え、
    前記被測定端子の前記第1、第2、第3の端子に接続される前記第1、第2、第3のケーブルは、前記第3の経路セレクタの前記第1、第2、第3の端子とそれぞれ接続される、請求項6〜14のいずれかに記載の測定装置。
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