JP6431450B2 - 床構造 - Google Patents
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例えば、特開2003−193691号の複層戸建てコンクリート住宅では、外壁構造体と一体に形成されるコンクリート造りの構造梁に、木造又は鉄骨造の床組みを構築する構造が開示されているが、木造の場合には、上下の積層ビーム材を連結板で固着したI形ビームからなる床・梁を間隔を置いて多数並設し、該床・梁の両端を外壁または構造梁に固定しているが、構造が複雑となると共に木造のみの場合には十分な剛性が得られず高層階の床材に使用することができなかった。
また、実公平7−28249号の木造構造における集成材梁の継手構造では、相互に接続される集成材梁の端部に鉛直及び水平に設けられた断面キ字状のスリットに、梁成より小さい高さで、梁幅より小さい幅のH形の接合金物を片側を集成材梁端面から突出させて差し込み、両集成材梁の端面から突出した接合金物を互いに複数箇所ボルト接合するとともに、接合金物回りのスリット内に埋込材を挿入し、スリット内の空隙部に充填剤を密実に充填してなる継手構造が開示されているが、これは集成材を延出方向に接続する構造であって集成材を床材として使用する場合には剛性を高めることができないという問題点がある。
対向する一対の梁の間に掛け渡される長さの断面が矩形または正方形の集成材を複数並列に並べ、隣接する集成材をH型鋼で連結した床構造であって、
前記集成材がCLT(Cross Laminated Timber)からなっており、
前記集成材には延出方向の全長に亘って左右の側面に上下一対のスリットが設けられており、
横幅方向に隣接する集成材間に横倒して配置されたH型鋼で一対のフランジのウエブより左右に突出する片を前記上下一対のスリットにそれぞれ嵌合して前記隣接する集成材を一体に連結して床材となし、
前記H型鋼の前後の延出部分を梁の内部に嵌合し梁に内蔵した鉄筋に固着し、または前記H型鋼の先端部分に梁連結用金属部材が固着されており梁に前記梁連結用金属部材と固着される梁連結用金属受部材を固着してなり、
前記梁に、前記集成材の前後の端部を掛止める段部が形成されており、
前記H型鋼を介して床材を梁に固着してなることを特徴とする。
請求項2の発明では、
前記集成材の側面に、上下一対のスリットと、該一対のスリット間をつなぎH形鋼のウエブの厚みの少なくとも半分からなる深さを有する凹部でウエブの一側を嵌合するウエブ嵌合凹部が形成されて、左右に隣接する集成材の間を隙間なく連結してなることを特徴とする。
また、梁は新設のものでも、既設の梁を利用し、床構造のみを置き換えるものでもよい。
なお、図1では一方の梁2と床5との連結構造を図示するが、対向する梁2側も同様であるので図示省略している。
本実施例では、梁2は、断面略矩形の鉄筋コンクリートからなっており、一例を挙げると柱幅700mmで梁幅は500mmとなっており、梁の長さは800mmのものを用いている。
図示例では前記梁2に、床5を構成する集成材6(6’)の前後の端面を掛止める段差部3が形成されており、該段差部3は、梁2の上端から中央まで400mmの長さで50mm奥に窪んだL状段差となっており、床5の端部側を嵌合している。
前記隣接する集成材6と6’の対向する側面6aと6a’に、それぞれ長手方向の全長にわたって貫通するように上下一対のスリット7、8と7’、8’が設けられている。
該H形鋼10は、ウエブ11の長さが、集成材6の厚みより短い長さとなっており、一例を挙げれば、集成材6の厚み(上下の長さ)が300mmの場合、ウエブ11は200mmとなっており、前記上下のスリット7,8はそれぞれ上下に50mmづつの余裕が出るように集成材6の厚みの中央を基準に上下対称に配置されている。
なお、図示例では、集成材6の横幅(左右の長さ)は1800mmからなっている。
この発明では上記各数値は一例であって、特に限定されるものではないこと勿論である。
このように連結された集成材6の上面、および下面には、公知の耐火被覆や仕上げ等の被覆加工層20が施される(図1、図4参照)。
該前後の延出部分30は、それぞれ前後の梁2に固着されて床5を梁2に強固に固着する。
上記構成は、住宅の新築時に、梁2を新規に形成する場合に用いられるが、既存のコンクリート梁2に孔を穿って、前記H形鋼10の延出部分を孔に嵌合し、鉄筋等に固着した後に孔をコンクリートで埋め戻すなどしてもよい。
この場合も、集成材6をH型鋼10で連結する構造は前記実施例1と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する(図2〜4参照)。
ここで基部50は、図示例では、鉄筋コンクリートの梁2の上半分に一体に形成されたコンクリートブロックからなっており、一例を示すと、実施例1と同様に梁幅500mm、梁高さ800mmの梁2と、梁2の上半分で高さ400mm、長さ550mmのブロックを基部50として残しておく。
この基部50は、既存の住宅の構造躯体の一部であり、損傷されていなければ強度が確保されているのでそのまま利用するためである。
図示例では、梁連結用金属部材55は、H型鋼10のフランジの横幅以上の横幅を有し、集成材6の縦幅を上下共に超える長さで、前記基部50の高さと同様に設定することが好ましい。
そして、前記梁連結用金属部材55と梁連結用金属受部材56とを固定金具40や溶接等を用いて一体に固着する。
ここで、梁連結用金属部材55と梁連結用金属受部材56との間には、隙間を塞ぐための調整部材57を介設して、固定金具などの固定手段で隙間無く一体的に固着しうる構成となっている。
CLTは、ひき板を並べた層を、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルを示すもので、CLTを用いることで、木材であっても、軽量で高強度な素材を利用することができ、経済的にも優れている。
また、その他の集成材であってもCLTと同様の強度を有するものであれば同様に使用することができし、無垢材を用いてもよい。
また、床の前後両端と梁との固着構造は同一構造である必要はなく、それぞれが異なる固着構造を用いてもよい。
その他、この発明で要素を変更しない範囲で種々設計変更しうる。
2 梁
3 段差部
4 鉄筋
5 床
6 集成材
6a 側面
7、8 上下のスリット
10 H型鋼
11 ウエブ
12、13 上下のフランジ
12a、12b フランジ12の左右の片
13a、13b フランジ13の左右の片
20 被覆加工層
30 延出部分
40、45 固定金具
50 基部
55 梁連結用金属部材
56 梁連結用金属受部材
57 調整部材
Claims (2)
- 対向する一対の梁の間に掛け渡される長さで断面が矩形または正方形の集成材を複数並列に並べ、隣接する集成材をH型鋼で連結した床構造であって、
前記集成材がCLT(Cross Laminated Timber)からなっており、
前記集成材には延出方向の全長に亘って左右の側面に上下一対のスリットが設けられており、
横幅方向に隣接する集成材間に横倒して配置されたH型鋼で一対のフランジのウエブより左右に突出する片を前記上下一対のスリットにそれぞれ嵌合して前記隣接する集成材を一体に連結して床材となし、
前記H型鋼の前後の延出部分を梁の内部に嵌合し梁に内蔵した鉄筋に固着し、または前記H型鋼の先端部分に梁連結用金属部材が固着されており梁に前記梁連結用金属部材と固着される梁連結用金属受部材を固着してなり、
前記梁に、前記集成材の前後の端部を掛止める段部が形成されており、
前記H型鋼を介して床材を梁に固着してなることを特徴とする床構造。 - 集成材の側面に、上下一対のスリットと、該一対のスリット間をつなぎH形鋼のウエブの厚みの少なくとも半分からなる深さを有する凹部でウエブの一側を嵌合するウエブ嵌合凹部が形成されて、左右に隣接する集成材の間を隙間なく連結してなることを特徴とする請求項1に記載の床構造。
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