JP6431353B2 - 通信装置、通信品質推定方法及び通信品質推定用プログラム - Google Patents

通信装置、通信品質推定方法及び通信品質推定用プログラム Download PDF

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本発明は、無線通信を行う通信装置、通信装置による通信の品質を推定する方法、及び通信品質推定用プログラムに関する。
無線LANを始めとする無線通信システムにおいては、親機と子機との距離が大きくなると、受信電波強度が小さくなりスループットが低下することが知られている。スループットの低下を防ぐ方法として、親機と子機との間に、データの送受信を中継する中継機を設置する方法が知られている。特許文献1には、無線LANシステムにおいて中継機を設置した場合の効果を測定する方法が開示されている。
特開2014−168133号公報
しかし、従来の方法においては、中継機を設置した後にスループットを実測し、実測したスループットと目標とするスループットとを比較することにより、中継機を設置した効果があったかどうかを表示するので、中継機を設置する前に、中継機を設置する効果を確認することができなかった。したがって、ユーザは、中継機を設置する効果があるかどうかがわからない状況で、中継機を購入する必要があった。その結果、中継機を設置したにもかかわらず、中継機を設置した効果がない場合が発生し、この場合、ユーザが購入した中継機が無駄になってしまうという問題が生じていた。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、中継機を設置する前に、中継機を設置する効果を確認できるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様においては、電波を発信する親機と無線通信可能な通信装置であって、第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度、前記第1位置よりも親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度、及び前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得する電波強度取得部と、前記第1電波強度、前記第2電波強度及び前記第3電波強度に基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定する推定部と、前記推定部が推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させる表示制御部と、を備える通信装置を提供する。
上記の通信装置は、前記中継機の特性、前記親機の特性及び前記通信装置の特性の少なくともいずれかを取得する特性取得部をさらに備え、前記推定部は、前記中継機の特性、前記親機の特性及び前記通信装置の特性の少なくともいずれかにさらに基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。
前記推定部は、前記第1電波強度、前記第2電波強度及び前記第3電波強度に基づいて、前記第3位置に前記中継機を設置した場合の前記第2位置におけるスループットを前記通信品質レベルとして推定してもよい。
また、上記の通信装置は、前記第1位置において測定された第1スループット、前記第2位置において測定された第2スループット、及び前記第3位置において測定された第3スループットを示すスループット情報を取得するスループット取得部をさらに備え、前記推定部は、前記スループット情報に基づいて、前記第3位置に前記中継機を設置した場合の前記第2位置におけるスループットを前記通信品質レベルとして推定してもよい。
前記推定部は、前記中継機が電波を送受信可能な周波数帯に基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。また、前記推定部は、前記中継機が有するアンテナの数に基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。
前記電波強度取得部は、前記親機から受信する電波以外の干渉電波の強度をさらに取得し、前記推定部は、前記電波強度取得部が取得した前記干渉電波の強度に基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。前記推定部は、前記親機及び前記通信装置が電波を送受信可能な複数の周波数帯のそれぞれにおける前記干渉電波の強度に基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。
また、前記電波強度取得部は、前記第1位置よりも親機から遠く、前記第2位置と異なる第4位置において前記親機から受信した電波の強度である第4電波強度をさらに取得し、前記推定部は、前記第1電波強度と、前記第2電波強度及び前記第4電波強度のうち小さい値の電波強度と、前記第3電波強度とに基づいて、前記通信品質レベルを推定してもよい。
本発明の第2の態様においては、電波を発信する親機と無線通信可能な通信装置であって、第1位置において前記親機と通信した際の第1スループット、前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機と通信した際の第2スループット、及び前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機と通信した際の第3スループットを取得するスループット取得部と、前記第1スループット、前記第2スループット及び前記第3スループットに基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定する推定部と、前記推定部が推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させる表示制御部と、を備える通信装置を提供する。
本発明の第3の態様においては、電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定する方法であって、第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度を取得するステップと、前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度を取得するステップと、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得するステップと、前記第1電波強度、前記第2電波強度及び前記第3電波強度に基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、を備える通信品質推定方法を提供する。
本発明の第4の態様においては、電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定する方法であって、第1位置において前記親機と通信した際の第1スループットを取得するステップと、前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機と通信した際の第2スループットを取得するステップと、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機と通信した際の第3スループットを取得するステップと、前記第1スループット、前記第2スループット及び前記第3スループットに基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、を備える通信品質推定方法を提供する。
本発明の第5の態様においては、電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定するための通信品質推定用プログラムであって、コンピュータに、第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度を取得するステップと、前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度を取得するステップと、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得するステップと、前記第1電波強度、前記第2電波強度及び前記第3電波強度に基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、を実行させるための通信品質推定用プログラムを提供する。
本発明の第6の態様においては、電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定するための通信品質推定用プログラムであって、コンピュータに、第1位置において前記親機と通信した際の第1スループットを取得するステップと、前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機と通信した際の第2スループットを取得するステップと、前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機と通信した際の第3スループットを取得するステップと、前記第1スループット、前記第2スループット及び前記第3スループットに基づいて、前記第3位置に、前記親機から受信する電波を中継する中継機を設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、を実行させるための通信品質推定用プログラムを提供する。
本発明によれば、中継機を設置する前に、中継機を設置する効果を確認できるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。 中継機3を設置する位置によりスループットが変化する状況を示す模式図である。 子機2の構成を示す図である。 アプリケーションの表示画面の例を示す図である。 電波強度取得部241が電波強度を取得する位置を示す図である。 親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性の一例を示す図である。 推定部243が通信品質レベルを推定する方法の一例を示す図である。 通信品質レベルに関する情報の表示画面の一例を示す図である。 子機2が通信品質レベルを推定する動作のフローチャートである。 複数の位置で子機2が使用されることが想定されている状況を示す図である。 第3の実施形態に係る子機2の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
[発明の概要の説明]
図1は、第1の実施形態に係る通信システムSの構成を示す図である。通信システムSは、親機1及び子機2により構成される。親機1は、電波を発信する機能を有しており、例えば無線LANのアクセスポイントである。子機2は、親機1と無線により通信可能な通信装置であり、例えばスマートフォン又はタブレットである。図1においては、親機1が建物H1に設置されており、子機2を持ったユーザが、建物H1内を自由に移動できることが想定されている。
親機1と子機2との間の距離が大きい場合、子機2が親機1から受信する電波の強度が弱くなり、通信品質が低下する。例えば、子機2が親機1を介してインターネットにアクセスしてデータを送受信する場合、通信品質の低下に伴いエラー発生率が高くなることにより、通信スループットが低下する。
図1(a)は、子機2が親機1から比較的遠い位置で使用される状態を示す図である。この状態において、例えば子機2が親機1から受信する電波の強度が、RSSI(Received Signal Strength Indicator)=−80dBmであり、スループットが10Mbpsであるとする。本明細書におけるスループットは、子機2から親機1に対して所定量のデータを送信し、送信したデータ量を、送信したデータが親機1で折り返されて戻ってくるまでの時間(RTT:Round Trip Time)で除算することにより算出される。なお、スループットは、子機2から親機1を介して外部のスループット測定用サーバに所定量のデータを送信することにより算出してもよい。
親機1から受信する電波の強度が−80dBmと弱い状態における通信品質を改善するために、親機1と子機2との間に、中継機を設置することが考えられる。
図1(b)は、親機1と子機2との間に中継機3を設置した状態を示す図である。中継機3は、親機1から受信した電波を増幅してから子機2に送信する。また、中継機3は、子機2から受信した電波を増幅してから親機1に送信する。本実施形態に係る通信システムSは、このように中継機3を設置した場合に、子機2が親機1から受信する電波の強度がどのように改善され、スループットがどのように改善されるかを推定することができる。したがって、ユーザは、中継機3を設置する前に、中継機3を設置することによる効果が十分にあるかどうかを判断することが可能になる。また、ユーザは、中継機3をどこに設置すると効果的であるかどうかを判断することが可能になる。
図2は、中継機3を設置する位置によりスループットが変化する状況を示す模式図である。図2(a)は、中継機3が親機1と子機2との中間の位置に設置されている状態を示す図である。親機1と中継機3は、子機2よりもアンテナの数が多く、送信電力が大きく、受信感度が高いことを想定している。この場合、親機1と中継機3との距離が子機2と中継機3との距離と等しい場合、子機2と中継機3との間のスループット(例えば30Mbps)は、親機1と中継機3との間のスループット(例えば100Mbps)よりも小さくなる。その結果、子機2と中継機3との間のスループットがボトルネックになり、子機2と親機1との間のスループットは、子機2と中継機3との間のスループットである30Mbpsに等しくなる。
図2(b)は、中継機3が親機1よりも子機2に近い位置に設置されている状態を示す図である。親機1及び中継機3の通信性能が子機2よりも高いことにより、親機1と中継機3との距離が子機2と中継機3との距離よりも長いにもかかわらず、親機1と中継機3との間のスループットが子機2と中継機3との間のスループットと等しくなっている。その結果、子機2と親機1との間のスループットが、図2(a)の状態におけるスループットよりも高くなっている。中継機3を子機2にさらに近づけると、親機1と中継機3との間のスループットが低下することにより、親機1と中継機3との間のスループットがボトルネックになって、子機2と親機1との間のスループットが図2(b)の状態におけるスループットよりも低下する。
本実施形態においては、中継機3を設置する前に、子機2にインストールされたアプリケーションソフトウェアの動作により、図2(b)に示すように、子機2と親機1との間のスループットが良好になる中継機3の設置位置を推定できるようになる。
なお、本明細書における「親機1に遠い位置」、「親機1に近い位置」は、必ずしも物理的な遠近に関連付けられておらず、親機1から受信する電波の強度の大小に関連付けられている。すなわち、「親機1に近い位置」において親機1から受信する電波の強度は、「親機1に遠い位置」において親機1から受信する電波の強度よりも大きい。
以下、子機2の構成及び動作の詳細を説明する。
[子機2の構成及び動作]
図3は、子機2の構成を示す図である。子機2は、通信部21と、表示部22と、記憶部23と、制御部24とを有する。
通信部21は、親機1との間で無線によるデータの送受信を行うためのアンテナ、高周波モジュール、変調回路及び復調回路等を有する。通信部21は、親機1から電波を受信し、受信した電波の強度に対応するRSSIを出力する。また、通信部21は、制御部24から入力されたデータを電波に乗せて親機1に送信し、電波に乗せて親機1から送信されたデータを制御部24へと出力する。
表示部22は、ディスプレイであり、制御部24から入力された文字及び画像を表示する。表示部22の上にはタッチパネルが設けられており、タッチパネルは、ユーザが表示部22にタッチした位置の座標値を制御部24に通知する。
記憶部23は、ROM及びRAMを有する。記憶部23は、制御部24により実行される通信品質推定用プログラム等のアプリケーションプログラムを記憶している。また、記憶部23は、制御部24が処理に用いる各種情報を記憶している。記憶部23は、例えば、子機2が親機1と通信をする際の通信品質レベルを推定するために必要な情報として、子機2が受信した電波の強度とスループットとの関係を示すテーブルを記憶している。
制御部24は、例えばCPUである。制御部24は、記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより、電波強度取得部241、特性取得部242、推定部243、及び表示制御部244として機能する。
電波強度取得部241は、子機2が親機1から受信した電波の強度を示す情報であるRSSIを取得する。図4は、電波強度取得部241が電波強度を取得する動作を開始するためにユーザにより用いられるアプリケーションの表示画面の例を示す図である。図5は、電波強度取得部241が電波強度を取得する位置を示す図である。
図4(a)は、電波強度取得部241が、親機1の近傍の第1位置(図5における位置P1)において親機1から受信した電波の強度である第1電波強度を取得する際に、表示部22に表示される画面である。子機2を持ったユーザが、親機1の近傍に移動して「測定開始」ボタンをタッチすると、電波強度取得部241は、通信部21が出力するRSSI値を第1電波強度として取得し、取得したRSSI値を第1電波強度として記憶部23に記憶させる。電波強度取得部241は、所定時間内に複数のRSSI値を取得し、取得した複数のRSSI値の平均値や中央値を第1電波強度として記憶部23に記憶させてもよい。
図4(b)は、電波強度取得部241が、第1位置よりも親機1から遠い、ユーザが子機2を使用する予定の第2位置(図5における位置P2)において親機1から受信した電波の強度である第2電波強度を取得する際に、表示部22に表示される画面である。子機2を持ったユーザが、子機2を使用する予定の第2位置に移動して「測定開始」ボタンをタッチすると、電波強度取得部241は、通信部21が出力するRSSI値を第2電波強度として取得し、取得したRSSI値を第2電波強度として記憶部23に記憶させる。電波強度取得部241は、所定時間内に複数のRSSI値を取得し、取得した複数のRSSI値の平均値や中央値を第2電波強度として記憶部23に記憶させてもよい。
図4(c)は、電波強度取得部241が、第1位置と第2位置との間の第3位置(図5における位置P3)において親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得する際に、表示部22に表示される画面である。子機2を持ったユーザが、中継機3を設置する予定の位置の付近の第3位置に移動して「測定開始」ボタンをタッチすると、電波強度取得部241は、通信部21が出力するRSSI値を第3電波強度として取得し、取得したRSSI値を第3電波強度として記憶部23に記憶させる。電波強度取得部241は、所定時間内に複数のRSSI値を取得し、取得した複数のRSSI値の平均値を第3電波強度として記憶部23に記憶させてもよい。ユーザが、「測定終了」ボタンをタッチすると、電波強度取得部241は、電波強度を取得する動作を終了する。
なお、電波強度取得部241は、親機1から受信した電波の強度を取得するだけでなく、親機1以外の装置から受信した干渉電波の強度を取得してもよい。また、上記の説明においては、電波強度取得部241が、通信部21から出力されるRSSIを電波強度として取得するものとしたが、電波強度取得部241は、親機1との間で通信した際のビット誤り率、スループット、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSRP(Reference Signal Received Power)、SIR(Signal to Interference Ratio)等の他の情報を、電波強度を示す情報として取得してもよい。
特性取得部242は、親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性の少なくともいずれかを取得する。特性取得部242は、取得した特性を示す情報を推定部243へと出力する。
図6は、親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性の一例を示す図である。図6(a)は親機1の特性を示し、図6(b)は子機2の特性を示し、図6(c)は中継機3の特性を示している。
図6に示すように、親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性は、それぞれが対応している無線通信の規格、それぞれが通信可能な周波数、それぞれが有するアンテナの本数等である。図6の「対応規格」の欄における「11g」はIEEE802.11gに対応していることを示しており、「11a/b/g/n」はIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11nに対応していることを示している。また、図6の「対応周波数」の欄における「2.4G」は、2.4GHz帯の周波数で通信可能であることを示しており、「2.4G/5G」は、2.4GHz帯の周波数及び5GHz帯の周波数で通信可能であることを示している。
特性取得部242は、例えば親機1の特性を要求するメッセージを親機1に送信することにより、親機1の特性を取得する。特性取得部242は、予め記憶部23に記憶された子機2の特性を示す情報を読み出すことにより、子機2の特性を取得する。また、特性取得部242は、ユーザにより入力された中継機3の型名を外部のサーバに送信することにより、外部のサーバに記憶された中継機3の特性を取得する。
なお、特性取得部242が、親機1の特性、子機2の特性、中継機3の特性をどこから取得するかは任意であり、例えば、予め記憶部23に記憶された中継機3の特性を取得してもよい。また、特性取得部242は、親機1の特性、子機2の特性、中継機3の特性をユーザに入力させる画面を表示部22に表示させ、ユーザにより入力された特性を取得してもよい。
推定部243は、電波強度取得部241から取得した第1電波強度、第2電波強度及び第3電波強度に基づいて、第3位置に中継機3を設置した場合の、第2位置における通信品質レベルを推定する。第2位置における通信品質レベルとは、図5における位置P2に子機2を設置した状態において子機2が親機1と通信をする場合のスループットの大きさに対応しており、例えばスループットの値、ビット誤り率、受信電波強度等のいずれかを用いて示される。例えば、通信品質レベルとしてスループットの値が用いられる場合、推定部243は、第1電波強度、第2電波強度及び第3電波強度に基づいて、子機2と親機1との間でのスループットを推定する。また、推定部243は、例えば、親機1と中継機3との間のスループットの推定値、及び中継機3と子機2との間のスループットの推定値の比に基づいて、中継機3を設置する予定の位置が適切であるか否かを推定する。
図7は、推定部243が通信品質レベルを推定する方法の一例を示す図である。図7(a)は、第1位置(P1)で測定された第1電波強度が−20dBm、第2位置(P2)で測定された第2電波強度が−80dBm、第3位置(P3)において測定された第3電波強度が−60dBmであったことを示している。第1電波強度と第3電波強度との差は40dBであり、第3電波強度と第2電波強度との差は20dBであることがわかる。
図7(b)は、推定部243が、第3位置に中継機3を設置した場合に想定される、第2位置における第2電波強度を推定した値を示している。図7(b)においては、中継機3として、図6(c)に示した中継機Aが用いられることを想定している。推定部243は、中継機3が、第3位置に設置された場合、中継機3が親機1から受信した電波を増幅することにより、第3位置における第3電波強度が、第1位置における第1電波強度と同じ値になると推定する。そして、推定部243は、第2位置における第2電波強度は、第3電波強度よりも20dB低い−40dBmであると推定する。
推定部243は、第1電波強度、第2電波強度及び第3電波強度に基づいて、第3位置に中継機3を設置した場合の、第2位置におけるスループットを通信品質レベルとして推定してもよい。具体的には、推定部243は、第1電波強度、第2電波強度及び第3電波強度に基づいて、第3位置に中継機3を設置した場合の第2位置における第2電波強度を推定すると、記憶部23に記憶された電波強度とスループットとの関係を示す情報を参照し、推定した第2電波強度に対応するスループットの推定値を特定する。
図7に示す例の場合、電波強度−40dBmがスループット300Mbpsに対応し、電波強度−60dBmがスループット100Mbpsに対応し、電波強度−80dBmがスループット30Mbpsに対応するものとしている。このような場合、推定部243は、第3位置に中継機3が設置された場合の親機1と中継機3との間のスループットを100Mbps、中継機3と子機2との間のスループットを300Mbpsと推定する。この場合、中継機3と親機1との間のスループット100Mbpsがボトルネックになり、推定部243は、親機1と子機2との間のスループットを100Mbpsであると推定する。
推定部243は、各種の情報にさらに基づいて通信品質レベルを推定することにより、推定する通信品質レベルの精度を向上させることができる。
(アンテナの数に基づいて推定)
推定部243は、例えば、親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性の少なくともいずれかにさらに基づいて、通信品質レベルを推定する。具体的には、推定部243は、親機1、子機2及び中継機3の少なくともいずれかが有するアンテナの数に基づいて、スループットの推定値を補正する。例えば、中継機3のアンテナの本数が多い場合、親機1と中継機3との間のスループットが大きくなると考えられるので、スループットの推定値を大きくする。
図7(c)は、中継機3として図6(c)に示したアンテナを3本有する中継機Bが用いられる場合のスループットの推定値を示している。中継機3がアンテナを3本有する中継機Bの受信感度は、アンテナを1本有する中継機Aの受信感度よりも高いので、測定された第3電波強度が−20dBmである場合であっても、図7(b)に示したスループット100Mbpsよりも高い300Mbpsが得られることを示している。その結果、ボトルネックであった親機1と中継機3との間のスループットが改善するので、推定部243は、親機1と子機2との間のスループットが300Mbpsであると推定する。
(通信可能な周波数帯に基づいて推定)
推定部243は、中継機3が電波を送受信可能な周波数帯に基づいて、通信品質レベルを推定してもよい。中継機3が電波を送受信可能な周波数帯が、例えば2.4GHz帯のみである場合、親機1と中継機3との間の通信、及び中継機3と子機2との間の通信には、共に2.4GHzが使用される。この場合、中継機3は、親機1との通信及び子機2との通信を時分割で行う必要があるので、スループットが半減することになる。
これに対して、中継機3が、2.4GHz帯及び5GHz帯の複数の周波数帯で電波を送受信可能である場合、2.4GHz帯を用いて親機1と中継機3との間の通信を行い、5GHz帯を用いて中継機3と子機2との間の通信を行うことができる。そこで、推定部243は、中継機3が複数の周波数帯で電波を送受信可能な場合のスループットの推定値を、中継機3が単一の周波数帯でしか電波を送受信できない場合のスループットの推定値よりも大きくする。
推定部243は、親機1が使用可能な周波数帯、子機2が使用可能な周波数帯、及び中継機3が使用可能な周波数帯の組み合わせに基づいて、通信品質レベルの推定値を補正してもよい。例えば、推定部243は、中継機3が複数の周波数帯で電波を送受信可能であり、かつ、親機1が、中継機3が電波を送受信可能な周波数帯以外の周波数帯で、電波を送受信可能である場合に、それ以外の場合に比べて、スループットの推定値を大きくする。
(外部からの干渉の大きさに基づいて推定)
推定部243は、通信部21が親機1以外の装置から受信した干渉電波の強度を電波強度取得部241から取得し、干渉電波の強度に基づいて通信品質レベルを推定してもよい。具体的には、推定部243は、親機1及び子機2が電波を送受信可能な周波数帯における干渉電波の強度に基づいて、通信品質レベルを推定する。例えば、推定部243は、親機1及び子機2が2.4GHz帯での送受信が可能である場合、親機1が電波を送信していない間に受信する2.4GHz帯の電波の強度を干渉電波の強度であると推定する。推定部243は、推定した干渉電波の強度に基づいて、通信品質レベルの推定値を補正する。具体的には、推定部243は、推定した干渉電波の強度が大きい場合に、推定した干渉電波の強度が小さい場合よりもスループットの推定値を小さくする。
推定部243は、親機1及び子機2が複数の周波数帯での送受信が可能である場合、複数の周波数帯のそれぞれにおける干渉電波の強度に基づいて、通信品質レベルを推定してもよい。具体的には、推定部243は、親機1及び子機2が2.4GHz帯及び5GHz帯において送受信可能である場合、2.4GHz帯における干渉電波の強度、及び5GHz帯における干渉電波の強度のうち、干渉電波の強度が小さい方の周波数帯の強度に基づいて通信品質レベルを推定する。推定部243は、通信品質レベルの推定に用いた周波数帯を特定する情報を表示制御部244に通知して表示部22に表示させることにより、推定に用いた周波数帯をユーザに通知してもよい。
続いて、推定部243が推定した通信品質レベルに関する情報をユーザに通知するための構成について説明する。表示制御部244は、推定部243が推定した通信品質レベルに関する情報を表示部22に表示させる。通信品質レベルに関する情報とは、第1電波強度、第2電波強度、第3電波強度等の電波強度を示す情報、第1位置、第2位置、第3位置において子機2が親機1と通信する際のスループットを示す情報、及び第3位置が適切であるか否かを示す情報等の情報である。
図8は、表示制御部244が表示部22に表示させる通信品質レベルに関する情報の表示画面の一例を示す図である。表示制御部244は、推定部243が第2位置における通信品質レベル及び第3位置における通信品質レベルを推定すると、推定した結果に基づいて、中継機3を設置することで通信品質レベルがどの程度改善するかを表示部22に表示させる。また、表示制御部244は、第3電波強度を取得した第3位置が適切であるか否かを示す情報を表示する。
図8においては、最上部に、「30Mbpsから100Mbpsに改善」と表示されており、中継機3を設置する効果があることが示されている。また、第3電波強度を取得した第3位置が親機に近過ぎることを示す「親機に近過ぎ」という領域、第3位置が適切な位置であることを示す「適切」という領域、及び第3位置が親機から遠過ぎることを示す「親機から遠過ぎ」という領域を有する画面が表示されている。左側の三角のマーカーの位置により、第3位置が親機に近過ぎるのか、適切なのか、親機から遠過ぎるのかが示される。
表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループット及び中継機3と子機2との間のスループットの大小関係に基づいて、親機に近過ぎるか、適切であるか、親機から遠過ぎるかを判定する。具体的には、表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループットが中継機3と子機2との間のスループットよりも小さい場合、親機1と中継機3との間のスループットがボトルネックになっていると考えられるので、第3位置が親機から遠過ぎると判定する。表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループットと中継機3と子機2との間のスループットとの差が所定の閾値よりも小さい場合、第3位置が適切であると判定する。表示制御部244は、中継機3と子機2との間のスループットが親機1と中継機3との間のスループットよりも小さい場合、中継機3と子機2との間のスループットがボトルネックになっていると考えられるので、第3位置が親機に近過ぎると判定する。
図8(a)は、第3位置が親機に近過ぎる場合を示している。表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループットが、中継機3と子機2との間のスループットよりも、所定値以上大きい場合に、第3位置が親機に近過ぎると判定して、図8(a)のように表示部22に表示させる。
図8(b)は、第3位置が適切である場合を示している。表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループットと、中継機3と子機2との間のスループットとの差が所定値以下である場合に、第3位置が適切であると判定して、図8(b)のように表示部22に表示させる。中継機3の位置が適切であるので、図8(a)に表示されているスループット(100Mbps)よりも大きな値のスループット(300Mbps)が表示されている。なお、表示制御部244は、第2位置におけるスループットの推定値が所定値以上であることを条件として、第3位置が適切である旨を表示部22に表示させてもよい。
また、表示制御部244は、親機1と中継機3との間のスループットと、中継機3と子機2との間のスループットとの差が所定値以下であるにもかかわらず、第2位置におけるスループットの推定値が所定値未満である場合、中継機3を用いても十分な効果を得られないことを示す警告情報を表示部22に表示させてもよい。
図8に示す画面には、「再測定」というボタンが表示されており、ユーザが「再測定」ボタンにタッチすることにより、電波強度取得部241は、第3電波強度を再度取得し、推定部243は、通信品質レベルを再度推定する。ユーザは、第3位置を移動し、複数の第3位置において通信品質レベルの推定を子機2に行わせて、それぞれの第3位置が適切であるか否かを確認することができる。ユーザは、このような測定を繰り返すことにより、中継機3の設置位置として最適な位置を見つけることができる。ユーザが「終了」ボタンにタッチすると、測定が終了する。
なお、表示制御部244は、より詳細な各種情報を表示部22に表示させてもよい。例えば、まず、特性取得部242が、親機1、子機2及び中継機3の対応周波数(2.4GHz/5GHz)を収集する。推定部243が、それぞれの周波数における通信品質を示す品質情報、及びそれぞれの機種の特性を示す機種特性情報に基づいて、親機1と中継機3との間で使用する周波数、及び中継機3と子機2との間で使用する周波数の複数の組み合わせに対してスループットを推定する。表示制御部244は、推定部243が推定したスループットが大きい順番に、周波数の組み合わせ、及びスループットの推定値を表示部22に表示させる。
また、子機2は、記憶部23に電波強度の測定データを記憶しておき、ユーザが、選択する中継機3を変更すると、推定部243がスループットの推定値を再計算し、表示制御部244は、再計算したスループットの推定値を表示部22に表示させてもよい。
[子機2の動作フローチャート]
図9は、子機2が通信品質レベルを推定する動作のフローチャートである。
ユーザが、通信品質レベルを推定するためのアプリケーションを起動すると、子機2は、ユーザが使用する予定の中継機3の型名を入力する画面を表示する。子機2は、中継機3の型名を取得すると、外部のサーバに問い合わせることにより、中継機3の特性を取得する(S101)。
次に、子機2は、図4(a)に示した画面を表示し、親機1の付近の第1位置における第1電波強度を取得する(S102)。続いて、子機2は、図4(b)に示した画面を表示し、子機2を使用する予定の第2位置における第2電波強度を取得する(S103)。
続いて、子機2は、図4(c)に示した画面を表示し、親機1と子機2の間における中継機3を設置する位置の付近の第3位置における第3電波強度を取得する(S104)。子機2は、第1電波強度、第2電波強度及び第3電波強度を取得すると、ステップS101で取得した中継機3の特性も考慮して、第2位置における通信品質レベルを推定する(S105)。そして、子機2は、推定した通信品質レベルに基づく情報を表示部22に表示する(S106)。
子機2は、ユーザから再測定の操作を受け付けた場合(S107においてYESの場合)、ステップS104に戻って、第3位置での第3電波強度を再度取得し、ステップS104からS106までを行う。子機2は、S107においてNOの場合、ユーザが終了の操作を行うかどうかを監視し、終了の操作が行われるまで、再測定の操作が行われるかどうかを監視する(S108)。子機2は、終了の操作を受け付けると、通信品質レベルを推定する動作を終了する。
[第1の実施形態における効果]
以上説明したように、第1の実施形態に係る子機2は、親機1の近傍の第1位置における第1電波強度、子機2を使用する予定の第2位置における第2電波強度、及び第1位置と第2位置との間の第3位置における第3電波強度に基づいて、中継機3を第3位置に設置した場合の第2位置における通信品質レベルを推定する。そして、子機2は、推定した結果に基づく情報を表示する。このようにすることで、ユーザは、中継機3を設置する前に、中継機3を設置するのに適した位置を把握することができるとともに、中継機3を設置する効果があるかどうかを把握することができる。その結果、効果がないにもかかわらず中継機3を購入してしまうことを防止できるとともに、中継機3の設置に適した位置を把握することが可能になる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、ユーザが第2位置において子機2を使用することが想定されていたのに対して、第2の実施形態においては、ユーザが複数の位置において子機2を使用することが想定されている点で第1の実施形態と異なる。
図10は、建物H2において、複数の位置(第2位置P2、第4位置P4)で子機2が使用されることが想定されている状況を示す図である。この場合、電波強度取得部241は、第1位置よりも親機1から遠く、第2位置と異なる第4位置において親機から受信した電波の強度である第4電波強度をさらに取得する。そして、推定部243は、第1電波強度と、第2電波強度及び第4電波強度のうち小さい値の電波強度と、第3電波強度とに基づいて、通信品質レベルを推定する。
具体的には、電波強度取得部241は、第1電波強度を取得した後に第2電波強度を取得して、取得した第2電波強度を記憶部23に記憶させる。また、電波強度取得部241は、第2電波強度を取得した後に第4電波強度を取得して、取得した第4電波強度を記憶部23に記憶させる。続いて、電波強度取得部241は、第3電波強度を取得する。
推定部243は、第2電波強度と第4電波強度を比較し、小さい方の電波強度を特定する。推定部243は、特定した電波強度と、第1電波強度と、第3電波強度とに基づいて、特定した電波強度に対応する位置における通信品質レベルを推定し、表示制御部244が、推定された通信品質レベルに基づく情報を表示部22に表示させる。
推定部243は、第2電波強度及び第4電波強度の両方に対応する通信品質レベルを推定してもよい。具体的には、推定部243は、第1電波強度と、第2電波強度と、第3電波強度とに基づいて、第2位置における通信品質レベルを推定し、推定した結果を記憶部23に記憶させる。続いて、推定部243は、第1電波強度と、第4電波強度と、第3電波強度とに基づいて、第4位置における通信品質レベルを推定し、推定した結果を制御部24に記憶させる。
表示制御部244は、第2位置における通信品質レベルの推定値、及び第4位置における通信品質レベルの推定値に基づいて、第3位置が中継機3の設置位置として適切であるか否かを示す情報を表示部22に表示させる。表示制御部244は、第2位置で子機2が使用される場合、及び第4位置で子機2が使用される場合のそれぞれに対して、第3位置が適切であるか否かを示す情報を表示部22に表示させてもよい。例えば、表示制御部244は、第2位置で子機2が使用される場合に第3位置が親機に近過ぎ、第4位置で子機2が使用される場合に第3位置が親機から遠過ぎるという情報を表示部22に表示させる。
表示制御部244は、第2位置における通信品質レベルの推定値、及び第4位置における通信品質レベルの推定値、並びに第3位置における通信品質レベルの推定値に基づいて、第3位置が適切であるか否かを示す情報を表示してもよい。具体的には、表示制御部244は、第1電波強度と、第2電波強度と、第3電波強度とに基づいて、第2位置で子機2が使用される場合に、第3位置が適切であると判定し、かつ、第1電波強度と、第4電波強度と、第3電波強度とに基づいて、第4位置で子機2が使用される場合に、第3位置が適切であると判定した場合に、第3位置が適切であると判定する。表示制御部244は、第2位置及び第4位置のいずれかで子機2が使用される場合に第3位置が適切ではない場合、親機に近過ぎるか親機に遠過ぎるかを表示する。
[第2の実施形態における効果]
以上説明したように、第2の実施形態に係る子機2は、子機2を使用する予定の複数の位置で取得された電波強度に基づいて、中継機3を設置する第3位置が適切か否かを表示する。このようにすることで、ユーザは、第2位置で子機2を使用する場合に、中継機3の設置位置が適切であるか否か、及び第4位置で子機2を使用する場合に、中継機3の設置位置が適切であるか否かを把握することができる。したがって、ユーザが複数の位置で子機2を使用する場合に、ユーザは、中継機3を設置することで、どの場所での通信品質の向上に効果があるかを把握できる。また、ユーザが、全ての位置で良好な通信品質を得られる位置に中継機3を設置することが可能になる。なお、上記の説明においては、第2位置及び第4位置に子機を設置する予定であるとしたが、子機を設置する予定の位置の数は3箇所以上であってもよい。
<第3の実施形態>
第1の実施形態に係る子機2は、第1位置、第2位置及び第3位置において取得した電波強度に基づいて通信品質レベルを推定した。これに対して、第3の実施形態に係る子機2は、第1位置、第2位置及び第3位置において親機1との間でデータの送受信を行うことで取得したスループットに基づいて通信品質レベルを推定する点で、第1の実施形態に係る子機2と異なる。
図11は、第3の実施形態に係る子機2の構成を示す図である。図11に示す子機2は、スループット取得部245をさらに有する点で、第1の実施形態に係る子機2と異なり、他の点で同じである。
スループット取得部245は、第1位置において測定された第1スループット、第2位置において測定された第2スループット、及び第3位置において測定された第3スループットを示すスループット情報を順次取得する。具体的には、スループット取得部245は、それぞれの位置において、ユーザによるスループットを測定するための操作を受け付けると、通信部21を介して、親機1に所定のデータを送信するとともに、親機1から送信されるデータを受信する。スループット取得部245は、所定時間内に送受信することができたデータ量に基づいて、単位時間当たりのデータ送受信量に対応するスループットを取得する。スループット取得部245は、取得したスループットを推定部243に通知する。
推定部243は、第1スループット、第2スループット、及び第3スループットに基づいて、中継機3が第3位置に設置された状態で子機2が第2位置で使用される場合の通信品質レベルを推定する。第1の実施形態と同様に、推定部243は、親機1の特性、子機2の特性及び中継機3の特性等の各種情報に基づいて、推定結果を補正してもよい。
推定部243は、推定した結果を表示制御部244に通知する。表示制御部244は、第1の実施形態と同様に、図8に示したような通信品質レベルに基づく情報を表示部22に表示させる。
[第3の実施形態における効果]
以上説明したように、第3の実施形態に係る子機2は、第1位置において測定された第1スループット、第2位置において測定された第2スループット、及び第3位置において測定された第3スループットを示すスループット情報に基づいて、中継機3が第3位置に設置された状態で子機2が第2位置で使用される場合の通信品質レベルを推定する。本実施形態のようにスループットに基づいて通信品質レベルを推定することにより、推定精度が向上する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
例えば、上記の実施形態においては、電波強度取得部241が、第1電波強度、第2電波強度、第3電波強度を、この順序で取得する場合について説明したが、これらの取得順序は任意である。電波強度取得部241は、第1電波強度、第2電波強度、第3電波強度を任意の順序で取得し、取得した電波強度を記憶部23に記憶させてもよい。
1・・・親機
2・・・子機
3・・・中継機
21・・・通信部
22・・・表示部
23・・・記憶部
24・・・制御部
241・・・電波強度取得部
242・・・特性取得部
243・・・推定部
244・・・表示制御部
245・・・スループット取得部
S・・・通信システム

Claims (10)

  1. 電波を発信する親機と無線通信可能な通信装置であって、
    第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度、前記第1位置よりも親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度、及び前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得する電波強度取得部と、
    前記親機から受信する電波を増幅して中継する中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第3電波強度が前記第1電波強度と同じ値の推定第3電波強度になると推定し、前記第2電波強度と前記第3電波強度との差に基づいて、前記中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定する推定部と、
    前記推定部が推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させる表示制御部と、
    を備える通信装置。
  2. 前記中継機の特性、前記親機の特性及び前記通信装置の特性の少なくともいずれかを取得する特性取得部をさらに備え、
    前記推定部は、前記中継機の特性、前記親機の特性及び前記通信装置の特性の少なくともいずれかにさらに基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記推定部は、前記第1電波強度、前記第2電波強度及び前記第3電波強度と、電波強度とスループットとの関係を示す情報とに基づいて、前記第3位置に前記中継機を設置した場合の前記第2位置におけるスループットを前記通信品質レベルとして推定する、
    請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記推定部は、前記中継機が電波を送受信可能な周波数帯に基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記推定部は、前記中継機が有するアンテナの数に基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記電波強度取得部は、前記親機から受信する電波以外の干渉電波の強度をさらに取得し、
    前記推定部は、前記電波強度取得部が取得した前記干渉電波の強度に基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記推定部は、前記親機及び前記通信装置が電波を送受信可能な複数の周波数帯のそれぞれにおける前記干渉電波の強度に基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項に記載の通信装置。
  8. 前記電波強度取得部は、前記第1位置よりも親機から遠く、前記第2位置と異なる第4位置において前記親機から受信した電波の強度である第4電波強度をさらに取得し、
    前記推定部は、前記第1電波強度と、前記第2電波強度及び前記第4電波強度のうち小さい値の電波強度と、前記第3電波強度とに基づいて、前記通信品質レベルを推定する、
    請求項1からのいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定する方法であって、
    第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度を取得するステップと、
    前記第1位置よりも親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度を取得するステップと、
    前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得するステップと、
    前記親機から受信する電波を増幅して中継する中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第3電波強度が前記第1電波強度と同じ値の推定第3電波強度になると推定し、前記第2電波強度と前記第3電波強度との差に基づいて、前記中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、
    前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、
    を備える通信品質推定方法。
  10. 電波を発信する親機と、前記親機と無線通信可能な通信装置との間での通信品質を推定するための通信品質推定用プログラムであって、
    コンピュータに、
    第1位置において前記親機から受信した電波の強度である第1電波強度を取得するステップと、
    前記第1位置よりも前記親機から遠い第2位置において前記親機から受信した電波の強度である第2電波強度を取得するステップと、
    前記第1位置と前記第2位置との間の第3位置において前記親機から受信した電波の強度である第3電波強度を取得するステップと、
    前記親機から受信する電波を増幅して中継する中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第3電波強度が前記第1電波強度と同じ値の推定第3電波強度になると推定し、前記第2電波強度と前記第3電波強度との差に基づいて、前記中継機を前記第3位置に設置した場合の前記第2位置における通信品質レベルを推定するステップと、
    前記推定するステップにおいて推定した前記通信品質レベルに基づく情報を表示部に表示させるステップと、
    を実行させるための通信品質推定用プログラム。
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