JP6232319B2 - チャネル選択装置、チャネル選択システム及びチャネル選択方法 - Google Patents

チャネル選択装置、チャネル選択システム及びチャネル選択方法 Download PDF

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本発明は、チャネル選択装置、チャネル選択システム及びチャネル選択方法に関する。
無線LANの普及に伴い、無線LAN環境が整備された住宅が増加している。無線LAN環境は、宅内に1又は複数のアクセスポイントを設置することで整備され、このアクセスポイントと無線通信を行うことによって宅内の任意の位置でインターネット等へのアクセスを可能にする。
ところで、近隣の住宅に無線LAN環境が整備されている場合、ユーザ宅に設置されているアクセスポイントが発信する電波と、この近隣の住宅に設置された他のアクセスポイントが発信する電波とが干渉することがある。
これに対して、無線通信のチャネル設定において、他のアクセスポイントとの干渉を起こりにくくする技術が提案されている。例えば、特許文献1では、チャネル毎にチャネルスキャンを行った結果に基づいて干渉状況を示す情報を記憶しておき、干渉が最小であることを示す干渉状況を示す情報に関係付けられたチャネルを、無線通信に用いるチャネルに設定するアクセスポイントが提案されている。
特開2013−201629号公報
ここで、ユーザ宅内のアクセスポイントと無線通信を行う端末の台数は、ユーザ宅の家族構成等によって異なり、端末が1台の場合もあれば複数台の場合もある。このとき、端末が1台である場合、当該端末が頻繁に利用される場所で他のアクセスポイントとの干渉が起こりにくいチャネルに設定すればよいのに対し、端末が複数台である場合には複数の端末に好適なチャネルを設定しなければならない。
この点、従来のアクセスポイントは、無線通信を行う端末の台数を考慮することなくチャネルを設定することとしており、複数の端末が用いられる場合に、複数の端末に適したチャネルを設定することができなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、アクセスポイントと無線通信を行う複数の端末に好適なチャネルを選択可能なチャネル選択装置、チャネル選択システム及びチャネル選択方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係るチャネル選択装置は、所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得する取得部と、前記通信可能エリア内に位置する複数の端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、を備える。
また、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部、を備え、前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が第1距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1距離優先算出方式と、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離とは異なる第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2距離優先算出方式と、を少なくとも含み、前記算出部は、複数の前記端末のそれぞれについて特定した前記利用場所の傾向が、前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内である場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内である場合に、前記第2距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出することとしてもよい。
また、前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離の位置又は前記第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第3距離優先算出方式を含み、前記算出部は、一の前記端末について特定した前記利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内であり、且つ、他の前記端末について特定した利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内である場合に、前記第3距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出することとしてもよい。
また、前記算出部は、一の前記端末について特定した前記利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内であり、且つ、他の前記端末について特定した利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内である場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて第1干渉度を算出し、且つ、前記第2距離優先算出方式を用いて第2干渉度を算出し、前記チャネル選択部は、算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記第1干渉度及び前記第2干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択することとしてもよい。
また、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうち電波環境を優先する優先端末を複数設定する優先端末設定部、を備え、前記場所傾向特定部は、複数の前記優先端末の利用場所の傾向を特定することとしてもよい。
また、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうちの1の端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部と、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する端末の台数に基づいて所定範囲を設定する範囲設定部と、を備え、前記算出部は、前記1の端末の前記利用場所から前記所定範囲内の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出することとしてもよい。
また、前記場所傾向特定部は、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定し、前記範囲設定部は、前記端末の台数に応じた範囲を限度として、特定した複数の前記端末の利用場所が含まれるように前記所定範囲を設定することとしてもよい。
また、前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントから特定距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1算出方式と、前記所定のアクセスポイントに対する影響が相対的に強い前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2算出方式と、を含み、前記場所傾向特定部が特定した複数の前記端末の前記利用場所が前記所定範囲に含まれているか否かを判定する判定部、を備え、前記算出部は、前記判定部が全ての前記端末の利用場所が前記所定範囲に含まれると判定すると前記第1算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記判定部が少なくとも一の前記端末の前記利用場所が前記所定範囲に含まれていないと判定すると前記第2算出方式を用いて前記干渉度を算出することとしてもよい。
また、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうち電波環境を優先する優先端末を設定する優先端末設定部、を備え、前記1の端末は、優先端末設定部により設定される優先端末であってもよい。
本発明の第2の態様に係るチャネル選択システムは、チャネル選択装置と端末とを備えるチャネル選択システムであって、前記端末は、所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを測定する測定部と、前記他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記チャネル選択装置に送信する送信部と、を有し、前記チャネル選択装置は、前記通信可能エリア内に位置する複数の端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、を有する。
本発明の第3の態様に係るチャネル選択方法は、所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得するステップと、前記通信可能エリア内に位置する複数の端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出するステップと、算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するステップと、を含む。
本発明によれば、アクセスポイントを利用する複数の端末に好適なチャネルを設定することができる。
第1実施形態に係るチャネル選択システム及び当該チャネル選択システムの外部環境を示す図である。 第1実施形態に係るアクセスポイントの通信可能エリアと、複数の他のアクセスポイントの通信可能エリアとの関係例を示す図である。 第1実施形態に係る端末の機能構成図である。 第1実施形態に係るアクセスポイントの機能構成図である。 記憶部に記憶される電波強度情報の一例を示す図である。 アクセスポイント2からの距離と電波強度との関係例を示す図である。 第1実施形態における算出方式の選択方法の一例を示す図である。 各アクセスポイントから発せられる電波の電波強度を測定した地点を示す図である。 ユーザ宅におけるチャネル毎に干渉の程度が相対的に高い領域を示す図である。 チャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度を示す図である。 複数のチャネルのそれぞれの他のアクセスポイントの電波強度、及び干渉度を示す図である。 アクセスポイントの処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における算出方式の選択方法の一例を示す図である。 第3実施形態における算出方式の選択方法の一例を示す図である。 第4実施形態の概要を示す図である。 第4実施形態に係るアクセスポイントの機能構成図である。 第4実施形態における範囲設定方法の一例を示す図である。 第4実施形態における範囲設定方法の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[チャネル選択システムSの構成]
図1は、第1実施形態に係るチャネル選択システムS及び当該チャネル選択システムSの外部環境を示す図である。チャネル選択システムSは、インターネット等のネットワークNを介して複数の外部サーバ3に接続されている。チャネル選択システムSは、複数の端末1と、チャネル選択装置として機能する所定のアクセスポイント2とを備える。
複数の端末1のそれぞれは、所定の住宅の住人等が使用するスマートフォン等の携帯電話機、タブレット、及びゲーム機等の携帯端末である。なお、端末1は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータのように固定端末であってもよい。
所定のアクセスポイント2は、所定の住宅に設置されており、端末1のそれぞれと無線により通信を行う。所定のアクセスポイント2は、例えば、ケーブルテレビ放送等の放送信号を受信し、映像及び音声等の信号に変換して出力したり、インターネット上の外部サーバ3が提供するコンテンツを取得して端末1に無線送信したりすることができるセットトップボックスである。なお、所定のアクセスポイント2は、上述した機能を有していない無線LANのアクセスポイントであってもよい。以下、所定のアクセスポイント2を単にアクセスポイント2という。
複数の他のアクセスポイント5は、アクセスポイント2が設置されている所定の住宅の近隣の住宅等に設置されており、当該近隣の住宅等のユーザの端末(不図示)と無線により通信を行う。以下、図においてアクセスポイントをAPとも表現する。
図2は、第1実施形態に係るアクセスポイント2が無線により通信可能なエリアを示す通信可能エリアと、複数の他のアクセスポイント5の通信可能エリアとの関係例を示す図である。
図2に示すように、ユーザ宅100では、リビングにアクセスポイント2が設置され、無線LAN環境が整備されている。一方、ユーザ宅100の近隣の近隣宅101−1、101−2及び101−3には、それぞれ他のアクセスポイント5−1、5−2及び5−3が設置される。
図2において破線で示される複数の楕円は、各アクセスポイントのそれぞれが発した電波の電波強度が等しい地点を示しており、当該楕円の内側のエリアは、当該アクセスポイントを介して通信可能なエリアであることを示している。ここで、電波強度とは、各アクセスポイントが発信する電波の受信信号強度(RSSI)をいう。
例えば、図2では、アクセスポイント2を中心として3つの楕円が表示されている。この3つの楕円のうち、最も内側の楕円は、第1電波強度の地点を示しており、次に内側の楕円は、第1電波強度よりも弱い第2電波強度の地点を示しており、最も外側の楕円は、第2電波強度よりも弱い第3電波強度の地点を示している。ここで、端末1は、最も外側の楕円よりも内側のエリアでアクセスポイント2と無線通信が可能であるものとする。
また、ユーザ宅100には、他のアクセスポイント5−1、5−2及び5−3から発信した電波が到達し、ユーザ宅100の無線LAN環境に干渉する。このとき、ユーザ宅100のリビング、寝室、子供部屋では、干渉の度合いがそれぞれ異なる。即ち、リビングでは近隣宅101−1の他のアクセスポイント5−1が強く干渉し、寝室では近隣宅101−2の他のアクセスポイント5−2が強く干渉し、子供部屋では近隣宅101−3の他のアクセスポイント5−3が強く干渉する。
このため、例えば、端末1を頻繁に利用する場所がリビングである場合には、アクセスポイント2のチャネルを他のアクセスポイント5−1との干渉が起こりにくいチャネルに設定することが好ましく、端末1を頻繁に利用する場所が子供部屋である場合には、アクセスポイント2のチャネルを他のアクセスポイント5−3との干渉が起こりにくいチャネルに設定することが好ましい。
また、端末1を頻繁に利用する場所が定まっておらず、各部屋において満遍なく利用される場合には、アクセスポイント2のチャネルを、アクセスポイント2の通信可能エリアの複数の地点で干渉が起こりにくく安定して通信を行うことができるチャネルに設定することが好ましい。
ところで、チャネル選択システムSのように、アクセスポイント2から発信した電波を利用する端末1が複数存在する場合、ある端末1はリビングで頻繁に利用されるものの、他の端末1は子供部屋で頻繁に利用される等のように頻繁に利用される場所が端末1毎に異なることがある。この点、チャネル選択システムSでは、複数の端末1に好適なチャネルの設定を行う。
以下、チャネル選択システムSを構成する端末1及びアクセスポイント2の機能構成について説明する。
[端末1の構成例]
図3は、第1実施形態に係る端末1の機能構成図である。なお、複数の端末1は、基本的に同一の構成である。端末1は、入力部11と、表示部12と、無線部13と、記憶部14と、制御部15とを備える。
入力部11は、例えば、ボタンや、表示部12に重畳して配置される接触センサ等により構成されており、端末1のユーザから操作入力を受け付ける。なお、端末1がデスクトップ型又はノート型のパーソナルコンピュータ等である場合には、入力部11は、マウスやキーボードより構成されていてもよい。
表示部12は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により構成される。表示部12は、制御部15の制御に応じて文字や図形等を表示する。
無線部13は、制御部15から出力された信号を変調してRF(Radio Frequency)信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号をアクセスポイント2に無線送信する。無線部13は、アンテナを介してアクセスポイント2から受信したRF信号を復調し、復調により得られた信号を制御部15に出力する。ここで、無線部13は、無線規格(IEEE 802.11)により規定される2.4GHz(チャネル数13)又は5GHz(チャネル数19)の無線周波数帯の周波数を利用してアクセスポイント2と通信を行う。
記憶部14は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部14は、端末1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部14は、端末1の制御部15を、後述する測定部151、送信部152、コンテンツ取得部153として機能させるためのコンテンツ取得用プログラムを記憶する。記憶部14は、外部メモリ等の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み取って記憶してもよく、ネットワークNを介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
制御部15は、例えば、CPUにより構成される。制御部15は、記憶部14に記憶されている各種プログラムを実行することにより、端末1に係る機能を統括的に制御する。制御部15は、測定部151と、送信部152と、コンテンツ取得部153とを備える。
測定部151は、アクセスポイント2の通信可能エリアにおいて、アクセスポイント2の電波強度と、アクセスポイント2とは異なる他のアクセスポイント5の電波強度と、他のアクセスポイント5が使用するチャネルとを測定する。測定部151は、測定時に、他のアクセスポイント5のMACアドレス、ESSIDを取得する。測定部151は、例えば、コンテンツ取得用プログラムが実行されたことに応じて測定を開始する。
なお、測定部151は、コンテンツ取得用プログラムが実行されている場合に、定期的(例えば、1週間に1回)に測定を行うようにしてもよい。また、測定部151は、コンテンツ取得部153が外部サーバ3からコンテンツを取得している場合、即ち、端末1のユーザが当該コンテンツを閲覧している場合にバックグラウンドで測定を行うようにしてもよい。
送信部152は、アクセスポイント2の電波強度と、他のアクセスポイント5の電波強度を示す情報と、他のアクセスポイント5が使用するチャネルを示す情報と、他のアクセスポイント5のMACアドレス及びESSIDと、測定した日付及び時刻とを含む電波強度情報をアクセスポイント2に送信する。
コンテンツ取得部153は、入力部11によりコンテンツの取得操作が行われたことに応じて、アクセスポイント2を介して外部サーバ3からコンテンツを取得する。コンテンツ取得部153は、取得したコンテンツがテキスト情報、画像情報、又は映像情報である場合、表示部12に表示させる。コンテンツ取得部153は、取得したコンテンツに音声情報が含まれている場合、当該音声情報に基づいた音声を端末1が備えているスピーカー(不図示)から出力させてもよい。
[アクセスポイント2の構成例]
続いて、アクセスポイント2の機能構成について説明する。図4は、第1実施形態に係るアクセスポイント2の機能構成図である。アクセスポイント2は、無線部21と、通信部22と、記憶部23と、制御部24とを備える。
無線部21は、制御部24から出力された信号を変調してRF信号を生成し、アンテナ(不図示)を介して当該RF信号を端末1に無線送信する。無線部21は、アンテナを介して端末1から受信したRF信号を復調し、復調により得られた信号を制御部24に出力する。なお、無線部21は、2.4GHz又は5GHzの無線周波数帯の周波数を利用して端末1と通信を行う。
通信部22は、有線により外部機器と通信を行う。具体的には、通信部22は、ネットワークNを介して外部サーバ3と通信を行う。
記憶部23は、例えば、ROM及びRAM等により構成される。記憶部23は、アクセスポイント2を機能させるための各種プログラムを記憶する。記憶部23は、ネットワークNを介して外部機器からダウンロードされたプログラムを記憶してもよい。
また、記憶部23は、複数の端末1から取得した電波強度情報を記憶する。
ここで、図5を参照して、記憶部23に記憶される電波強度情報について説明する。図5に示すように、記憶部23は、電波強度を測定した日時を識別する識別情報(No)に対応付けて、電波強度情報を記憶する。
なお、電波強度情報は、電波強度を測定した端末1の端末ID、電波強度を測定した日付及び時刻、アクセスポイント2の電波強度(RSSI_0)、他のアクセスポイント5のMACアドレス、他のアクセスポイント5のESSID、他のアクセスポイント5が使用しているチャネル、他のアクセスポイント5の電波強度(他APのRSSI)、アクセスポイント2の電波強度から他のアクセスポイント5の電波強度を減算したときの値(RSSI_0−他APのRSSI)を含む情報である。
図4に戻り、制御部24は、例えば、CPUにより構成される。制御部24は、記憶部23に記憶されている各種プログラムを実行することにより、アクセスポイント2に係る機能を統括的に制御する。制御部24は、取得部241と、場所傾向特定部242と、算出方式選択部243と、算出部244と、チャネル選択部248と、チャネル設定部249と、コンテンツ送信部250とを備える。
取得部241は、アクセスポイント2の通信可能エリアにおいて端末1が測定した、アクセスポイント2の電波強度と、他のアクセスポイント5の電波強度と、他のアクセスポイント5が使用するチャネルと、他のアクセスポイント5のMACアドレス及びESSIDと、測定した日付及び時刻とを含む電波強度情報を複数の端末1のそれぞれから取得する。
取得部241は、電波強度情報を取得すると、電波強度情報に、測定した日時及び場所を識別する識別情報、電波強度を測定した端末1を識別する端末ID及びアクセスポイント2の電波強度から他のアクセスポイント5の電波強度を減算したときの値を付加して記憶部23に記憶させる。
場所傾向特定部242は、アクセスポイント2が発する電波を利用する複数の端末1の利用場所の傾向を特定する。なお、利用場所の傾向の特定方法は任意であるが、以下その一例について説明する。
端末1が電波強度を測定した場所は、端末1の利用場所であるため、場所傾向特定部242は、端末1が測定したアクセスポイント2の電波強度に基づいて、端末1における利用場所の傾向を特定する。具体的には、場所傾向特定部242は、端末1が測定した電波強度が属する、アクセスポイント2からの距離に対応する複数の範囲に基づいて、利用場所の傾向を特定する。
ここで、図6(A)にアクセスポイント2からの距離と電波強度との関係を示す。図6(A)に示すように、アクセスポイント2からの距離に対応する複数の範囲は、例えば、電波強度が第1閾値(例えば、−30dBm)以上である第1範囲、電波強度が第1閾値未満、且つ、第2閾値(例えば、−70dBm)以上である第2範囲、及び電波強度が第2閾値未満である第3範囲である。なお、第1範囲は、電波強度が最も強い範囲であるため、アクセスポイント2からの距離が近距離とされる範囲であり、第2範囲は、電波強度が次に強い範囲であるため、アクセスポイント2からの距離が中距離とされる範囲であり、第3範囲は、電波強度が最も弱い範囲であるため、アクセスポイント2からの距離が長距離とされる範囲である。
場所傾向特定部242は、端末1が測定したアクセスポイント2の電波強度が属する範囲に基づいて、端末1の利用場所の傾向を特定する。
一例として、場所傾向特定部242は、端末1が最後に測定した電波強度が属する範囲を端末1の利用場所の傾向として特定する。即ち、最後に測定した電波強度が「−30」[dBm]である場合には、場所傾向特定部242は、この端末1の利用場所の傾向を近距離と特定する。
もちろん、場所傾向特定部242は、端末1の過去の測定結果を集計してこの端末1の利用場所の傾向を特定することとしてもよい。即ち、場所傾向特定部242は、所定期間(例えば、1週間)内に端末1が測定したアクセスポイント2の電波強度を定期的に参照し、複数の範囲のそれぞれにおける測定回数を集計することで、端末1の利用場所の傾向を特定する。
図6(B)は、ある端末1の測定結果の一例を示す図である。図6(B)に示す例では、第1範囲で20回、第2範囲で9回、第3範囲で6回、電波強度が測定されている。そこで、場所傾向特定部242は、この端末1の利用場所の傾向を測定回数が最も多い近距離(第1範囲)と特定する。なお、測定回数だけではなく、その割合等も利用して利用場所の傾向を特定することとしてもよい。
図4に戻り、算出方式選択部243は、特定した利用場所の傾向に基づいて、他のアクセスポイント5の電波強度に基づいてアクセスポイント2が発する電波に対する干渉度を算出する複数の算出方式から、一の算出方式を選択する。
ここで、算出方式には、アクセスポイント2から特定距離の位置における他のアクセスポイント5の電波強度に基づいて干渉度を算出する第1算出方式と、他のアクセスポイント5それぞれの電波強度のうち、アクセスポイント2に対する影響が相対的に強い電波強度に基づいて干渉度を算出する第2算出方式とが含まれる。
第1算出方式は、アクセスポイント2からの距離が特定の距離である場合に安定して通信を行うことができる方式であり、アクセスポイント2からの距離が近距離である場合に安定して通信を行うことができる近距離優先方式、アクセスポイント2からの距離が中距離である場合に安定して通信を行うことができる中距離優先方式、及びアクセスポイント2からの距離が長距離である場合に安定して通信を行うことができる長距離優先方式が含まれる。
一方、第2算出方式は、アクセスポイント2からの距離に関わらず安定して通信を行うことができる方式、言い換えるとアクセスポイント2の通信可能エリアの複数の地点において(即ち、通信可能エリアのどこにいても)安定して通信を行うことができる方式である。第2算出方式は、他のアクセスポイント5それぞれの電波強度が強いエリア(ワーストケース)に着目し、干渉度を算出する。
算出方式選択部243は、場所傾向特定部242によって特定された複数の端末1における利用場所の傾向に基づいて、複数の算出方式の中から一の算出方式を選択する。
ここで、図7に本実施形態における算出方式の選択方法の一例を示す。図7(A)に示すように、アクセスポイント2を利用する3台の端末1(端末X,Y,Z)のうち、端末X,Zの利用場所の傾向が近距離であり、端末Yの利用場所の傾向が中距離である場合、複数の端末1全体としてみるとアクセスポイント2の近距離で利用される傾向が強い。そこで、算出方式選択部243は、第1算出方式の近距離優先方式を選択する。
このように、算出方式選択部243は、複数の端末1の利用場所の傾向として最も多く特定された場所(近距離、中距離、長距離)において好適な算出方式を選択する。もちろん、このような選択方法は一例に過ぎず、図7(B)に示す測定回数や割合等を利用した所定の演算により端末1全体における利用場所の傾向を特定し、算出方法を選択することとしてもよい。
また、複数の端末1において特定した利用場所の傾向が、近距離、中距離及び長距離のいずれも含む場合、算出方式選択部243は、アクセスポイント2からの距離に関わらず安定して通信を行うことができる第2算出方式を選択することとしてもよい。
算出部244は、選択された一の算出方式を用いて、アクセスポイント2の通信可能エリア内に位置する複数の端末1が測定した他のアクセスポイント5の電波強度から、アクセスポイント2が発する電波に対する干渉度を算出する。具体的には、算出部244は、電波強度選択部245と、電波強度推定部246と、干渉度算出部247とを備える。
電波強度選択部245は、選択された一の算出方式に基づいて、記憶部23に記憶された電波強度情報から、後述の電波強度推定部246における電波強度の推定に用いられる電波強度を選択する。
例えば、第1算出方式が選択された場合、電波強度選択部245は、記憶部23に記憶された電波強度情報から、アクセスポイント2の電波強度として所定の電波強度が測定された測定タイミング(日付、時刻)を特定する。なお、所定の電波強度は、近距離優先方式、中距離優先方式、長距離優先方式によってそれぞれ異なり、近距離優先方式の場合には第1閾値(例えば、−30dBm)以上、中距離優先方式の場合には第1閾値未満、且つ、第2閾値(例えば、−70dBm)以上、長距離優先方式の場合には第2閾値未満の電波強度が対応する。
電波強度選択部245は、所定の電波強度が測定された測定タイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
具体的には、電波強度選択部245は、近距離優先方式が選択されると、アクセスポイント2の電波強度のうち、第1閾値以上の電波強度を特定し、当該電波強度と同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
例えば、電波強度選択部245は、図5に示す電波強度情報を参照し、アクセスポイント2の電波強度「−30」[dBm]を測定したタイミングを特定し、この電波強度と同時に測定された、「OtherAP1」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度「−40」、「OtherAP2」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度「−62」、「OtherAP6」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度「−70」を選択する。ここで、「OtherAP3」、「OtherAP4」及び「OtherAP5」に対応する他のアクセスポイント5については電波強度が同時に測定されていないため、電波強度選択部245は、これら他のアクセスポイント5の電波強度として、ほとんど影響がない電波強度である「−100」[dBm]を割り当てる。
また、電波強度選択部245は、中距離優先方式が選択されると、アクセスポイント2の電波強度のうち、第1閾値未満、且つ、第2閾値以上の電波強度を測定したタイミングを特定し、この電波強度と同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
また、電波強度選択部245は、長距離優先方式が選択されると、アクセスポイント2の電波強度のうち、第2閾値未満の電波強度を測定したタイミングを特定し、この電波強度と同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
他方、第2算出方式が選択された場合、電波強度選択部245は、記憶部23に記憶された電波強度情報から、アクセスポイント2に対する影響が相対的に強い他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。具体的には、電波強度選択部245は、記憶部23に記憶されている電波強度情報を参照し、他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を、他のアクセスポイント5のそれぞれについて選択する。この選択方式を、方式Aという。
図8は、各アクセスポイントから発せられる電波の電波強度を端末1が測定した地点を示す図である。図8に示す地点P1〜P7は、端末1が各アクセスポイントから発せられる電波強度を測定した地点を示している。また、図8に示す電波強度の等しい地点を示す楕円上には、当該地点の電波強度を示している。
方式Aでは、他のアクセスポイント5のそれぞれについて、取得部241が取得した他のアクセスポイント5の電波強度のうち、最も高い電波強度を選択する。そのため、電波強度選択部245は、図8に示す例において、他のアクセスポイント5−1に対応して地点P1において測定された電波強度を選択し、他のアクセスポイント5−2に対応して地点P3において測定された電波強度を選択し、他のアクセスポイント5−3に対応して地点P5において測定された電波強度を選択する。
例えば、図5に示す電波強度情報の場合、電波強度選択部245は、ESSIDが「OtherAP1」の他のアクセスポイント5について、最も高い電波強度として「−40」[dBm]を選択する。電波強度選択部245は、同様に、「OtherAP2」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度を「−62」、「OtherAP3」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度を「−55」、「OtherAP4」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度を「−40」、「OtherAP5」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度を「−60」、「OtherAP6」に対応する他のアクセスポイント5の電波強度を「−65」と選択する。
なお、電波強度選択部245は、第2算出方式において、方式Aの代わりに、アクセスポイント2の電波強度から他のアクセスポイント5の電波強度を減算した値が最小となる電波強度を選択してもよい。この選択方式を方式Bという。
アクセスポイント2に対する影響を考えた場合、他のアクセスポイント5だけでなく、アクセスポイント2自体の電波強度を考慮した方が干渉度を適切に算出できる場合がある。即ち、アクセスポイント2の電波強度が十分に高い場所であれば、他のアクセスポイント5の電波強度に関わらずアクセスポイント2に対する影響が小さい場合があり、また、アクセスポイント2の電波強度が低い場所であれば、他のアクセスポイント5の電波強度が低くてもアクセスポイント2に対する影響が大きい場合がある。
そこで、方式Bでは、他のアクセスポイント5の電波強度として、アクセスポイント2の電波強度から他のアクセスポイント5の電波強度を減算した値が最小となる電波強度を選択する。
例えば、図8に示す例では、地点P1は、アクセスポイント2の電波強度が約−30dBmであり、他のアクセスポイント5−1の電波強度が約−50dBmである。地点P2は、アクセスポイント2の電波強度が約−60dBmであり、他のアクセスポイント5−1の電波強度が約−55dBmである。よって、地点P2は、地点P1に比べて他のアクセスポイント5−1の電波強度が弱いものの、アクセスポイント2の電波強度も弱く、地点P1に比べてアクセスポイント2が干渉の影響を受けやすい。同様に、地点P4は、地点P3に比べて他のアクセスポイント5−2の電波強度が弱いものの、地点P3に比べてアクセスポイント2が干渉の影響を受けやすい。
そこで、電波強度選択部245は、方式Bにより電波強度を選択する場合、他のアクセスポイント5−1に対応して地点P2において測定された電波強度を選択し、他のアクセスポイント5−2に対応して地点P4において測定された電波強度を選択し、他のアクセスポイント5−3に対応して地点P5において測定された電波強度を選択する。このように選択することで、電波強度選択部245は、干渉が発生しやすい地点を適切に選択することができる。
また、電波強度選択部245は、方式A、Bの代わりに、第2算出方式において、チャネル毎に影響が高い他のアクセスポイント5(ドミナントアクセスポイント)の電波強度を選択してもよい。この方式を方式Cという。
第2算出方式は、アクセスポイント2の通信可能エリアのどこにいても安定して通信をすることができる方式であり、ワーストケースを考慮してアクセスポイント2に対する干渉度を算出する。この点、方式A、Bは、他のアクセスポイント5の電波強度に着目し、他のアクセスポイント5の電波強度が最も高い又は、アクセスポイント2の電波強度から他のアクセスポイント5の電波強度を減算した値が最小となる地点をワーストケースとして特定する。これに対して、方式Cでは、チャネル毎に干渉の程度が相対的に高い地点をワーストケースとして特定し、これらの地点において測定された他のアクセスポイント5の電波強度に基づいて、アクセスポイント2に対する干渉度を算出する。
図9は、ユーザ宅100におけるチャネル毎に干渉の程度が相対的に高い領域を示す図である。なお、図9では、チャネル1、5、10について干渉の程度が相対的に高い領域を示し、その他のチャネルについては図示を省略している。
図9において、領域301は、アクセスポイント2がチャネル1を用いて通信を行った場合に干渉の程度が相対的に高い領域であり、領域302は、アクセスポイント2がチャネル5を用いて通信を行った場合に干渉の程度が相対的に高い領域であり、領域303は、アクセスポイント2がチャネル10を用いて通信を行った場合に干渉の程度が相対的に高い領域である。そのため、チャネル1に着目すると、領域301内で測定された他のアクセスポイント5の電波強度に基づいてアクセスポイント2に対する干渉度を算出することが、チャネル1におけるワーストケースに相当する。
そこで、電波強度選択部245は、方式Cにより電波強度を選択する場合、チャネル1については、領域301内の地点P11において測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択し、チャネル5については、領域302内の地点P12において測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択し、チャネル10については、領域303内の地点P13において測定された他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
このようにすることで、複数のチャネルのそれぞれに対して干渉が発生しやすい地点における他のアクセスポイント5の電波強度を選択することができる。
このように、電波強度選択部245が算出方式に応じて適切な他のアクセスポイント5の電波強度を選択することで、後述の電波強度推定部246において、複数のチャネルのそれぞれに対応する他のアクセスポイント5の電波強度を推定できるようになる。
ここで、電波強度選択部245は、所定期間以内に取得された他のアクセスポイント5の電波強度から、電波強度を選択してもよい。このようにすることで、近隣宅における他のアクセスポイント5の配置状況に変化があっても、その変化に対応して他のアクセスポイント5の電波強度を選択することができる。
電波強度推定部246は、電波強度選択部245が他のアクセスポイント5のそれぞれについて選択した電波強度と、記憶部23に予め記憶されている、チャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度とに基づいて、複数のチャネルのそれぞれに対応する他のアクセスポイント5それぞれの電波強度を推定する。図10は、チャネルの周波数間隔(Δchi)による電波干渉の影響度ω(Δchi)を示す図である。ここで、Δchiの「i」は、離れている間隔を示す値である。
図10では、2.4GHz帯におけるチャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度と、5GHz帯におけるチャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度とを示している。図10のように、電波干渉の影響度は、無線通信において用いる周波数帯によって異なる。例えば、2.4GHz帯では、チャネルが1離れると、電波干渉の影響度ω(Δch1)は、−2dBmとなり、チャネルが2離れると、電波干渉の影響度ω(Δch2)は、−5dBmとなる。また、5GHz帯では、チャネルが1離れると、電波干渉の影響度ω(Δch1)は、−100dBmとなる。
なお、図10に示す電波干渉の影響度ω(Δchi)は一例に過ぎず、適宜異なる値を設定することとしてもよい。
電波強度推定部246は、チャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度、及び電波強度選択部245が他のアクセスポイント5のそれぞれについて選択された電波強度に基づいて、複数のチャネルのそれぞれに対応する他のアクセスポイント5それぞれの電波強度を推定する。
以下に、電波強度推定部246が電波強度を推定する処理について、第1算出方式の近距離優先方式が選択された場合における、ESSIDが「OtherAP1」の他のアクセスポイント5の電波強度を推定する例を用いて説明する。
まず、電波強度選択部245が「OtherAP1」について、近距離優先方式に対応して、電波強度として「−40」を選択する。「OtherAP1」に対応するチャネルは「6」であることから、電波強度推定部246は、チャネル「6」に対応する電波強度を「−40」とする(図5参照)。
続いて、電波強度推定部246は、チャネル「6」から1チャネル離れているチャネル「5」及び「7」の電波強度を、チャネル「6」に対応する電波強度「−40」に影響度「−2」を加算した「−42」と推定する。また、電波強度推定部246は、チャネル「6」から2チャネル離れているチャネル「4」及び「8」に対応する電波強度を、チャネル「6」に対応する電波強度「−40」に影響度「−5」を加算した「−45」と推定する。同様に、電波強度推定部246は、チャネル「3」及び「9」に対応する電波強度を「−50」と推定し、チャネル「2」及び「10」に対応する電波強度を「−68」と推定し、チャネル「1」及び「11」に対応する電波強度を「−140」と推定する。
また、チャネル「12」及び「13」は、チャネル「6」から5チャネル以上離れていることから、電波強度推定部246は、チャネル「12」及び「13」に対応する電波強度を、チャネル「6」に対応する電波強度「−40」に影響度「−100」を加算した「−140」と推定する。
なお、電波強度推定部246は、第2算出方式の方式Cを除く他の算出方式においても上述した説明と同様に複数の他のアクセスポイント5のそれぞれの電波強度を推定する。
また、電波強度推定部246は、電波強度選択部245が第2算出方式の方式Cを用いて他のアクセスポイント5の電波強度を選択した場合、以下の手順で各チャネルにおける複数の他のアクセスポイント5の電波強度を推定する。
まず、電波強度推定部246は、各チャネルにおいて選択された電波強度と同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を特定する。ここで、電波強度推定部246は、同時に測定されなかった他のアクセスポイント5の電波強度に「−100」を割り当て、さらに、チャネルの周波数間隔による電波干渉の影響度を加算することにより電波強度を推定する。例えば、チャネル「3」における他のアクセスポイント5の電波強度を推定する際に、同時に測定されなかった他のアクセスポイント5のチャネルが「6」である場合、電波強度推定部246は、電波強度に「−100」を割り当てる。さらに、チャネルが3離れていることから、電波強度推定部246は、「−100」に対して電波干渉の影響度「−10」を加算した「−110」を当該他のアクセスポイント5の電波強度と推定する。
図4に戻り、干渉度算出部247は、複数のチャネルのそれぞれについて、推定した他のアクセスポイント5それぞれの電波強度に基づいてアクセスポイント2が発する電波に対する干渉度を算出する。具体的には、干渉度算出部247は、キャリア対干渉波の電力比(CIR)からアクセスポイント2の電波強度(RSSI_0)を減算した値(CIR−RSSI_0)を干渉度として算出する。この干渉度は、以下の式で求められる。なお、Nは、他のアクセスポイント5の台数である。
Figure 0006232319
ここで、(1)式により算出された値(CIR−RSSI_0)が大きい場合、アクセスポイント2に対する他のアクセスポイント5の干渉度合いが小さく、(1)式により算出された値が小さい場合、アクセスポイント2に対する他のアクセスポイント5の干渉度合いが大きい。
図11は、第1算出方式の近距離優先方式が選択された場合において、複数のチャネルのそれぞれに対して推定された他のアクセスポイント5の電波強度、及び算出された干渉度を示す図である。図11では、チャネル「11」のCIR−RSSI_0が最も大きいことから、チャネル「11」においてアクセスポイント2に対する他のアクセスポイント5の干渉度合いが最も小さいことが確認できる。
チャネル選択部248は、算出された複数のチャネルそれぞれの干渉度に基づいて、アクセスポイント2のチャネルを選択する。具体的には、チャネル選択部248は、複数のチャネルそれぞれの干渉度を示す値(CIR−RSSI_0)が最も大きいチャネルを選択する。
チャネル設定部249は、チャネル選択部248がチャネルを選択したことに応じて、無線部21が使用するチャネルを、チャネル選択部248が選択したチャネルに設定する。チャネル設定部249は、コンテンツ送信部250がコンテンツを送信していない場合にチャネルを設定するようにしてもよい。
コンテンツ送信部250は、端末1の入力部11によりコンテンツの取得操作が行われたことに応じて、外部サーバ3からコンテンツを取得する。コンテンツ送信部250は、外部サーバ3から取得したコンテンツを、無線部21を介して端末1に送信する。
[アクセスポイント2の処理]
続いて、図12を参照して、アクセスポイント2がチャネルを選択する処理の流れについて説明する。なお、記憶部23には、取得部241によって取得された電波強度情報が記憶されているものとする。
まず、場所傾向特定部242は、複数の端末1の利用場所の傾向を特定する(ステップS1)。この処理では、場所傾向特定部242は、記憶部23に記憶された電波強度情報を参照して、利用場所の傾向がアクセスポイント2から近距離、中距離、長距離のいずれであるかを、端末1毎に特定する。
続いて、算出方式選択部243は、特定した利用場所の傾向に基づいて、干渉度を算出するための算出方式を選択する(ステップS2)。この処理では、算出方式選択部243は、端末1毎に特定した利用場所の傾向から、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向を特定し、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向に適した算出方式を選択する。
一例として、算出方式選択部243は、複数の端末1について特定した利用場所の傾向のうち、最も多い利用場所(近距離、中距離、長距離)を端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向と特定する。その結果、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向が近距離である場合には、算出方式選択部243は、第1算出方式の近距離優先方式を選択し、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向が中距離である場合には、算出方式選択部243は、第1算出方式の中距離優先方式を選択し、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向が長距離である場合には、算出方式選択部243は、第1算出方式の長距離優先方式を選択する。
続いて、算出部244(電波強度選択部245)は、選択した一の算出方法に基づいて、複数の他のアクセスポイント5のそれぞれの電波強度を電波強度情報から取得する(ステップS3)。続いて、算出部244(電波強度推定部246、干渉度算出部247)は、選択した算出方式に基づいて各チャネルそれぞれの干渉度を算出する(ステップS4)。
即ち、算出部244は、ステップS3で取得した電波強度に基づいて、各チャネルにおける他のアクセスポイント5の電波強度を推定するとともに、上述の(1)式を用いて推定した電波強度から各チャネルにおける干渉度を算出する。
続いて、チャネル選択部248は、算出された複数のチャネルそれぞれの干渉度に基づいて、アクセスポイント2のチャネルを選択し(ステップS5)、処理を終了する。チャネル選択部248は、算出した値(CIR−RSSI_0)が最も大きいチャネルを、アクセスポイント2のチャネルとして選択する。
[第1実施形態のチャネル選択システムSの効果]
以上、本発明のチャネル選択システムSの第1実施形態について説明した。続いて、チャネル選択システムSにおける効果について説明する。
チャネル選択システムSでは、ユーザ宅に設置されたアクセスポイント2が発する電波を利用する複数の端末1が測定した他のアクセスポイント5の電波強度から算出した干渉度に基づいて、アクセスポイント2のチャネルを選択する。これにより、アクセスポイント2に対して、アクセスポイント2と無線通信を行う複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
具体的には、チャネル選択システムSでは、複数の端末1のそれぞれについて利用場所の傾向を特定しておき、それぞれの利用場所の傾向からアクセスポイント2と無線通信を行う複数の端末1全体における利用場所の傾向を特定する。そして、チャネル選択システムSでは、特定した端末1全体における利用場所の傾向に応じた算出方式を用いて干渉度を算出し、チャネルの設定を行う。
例えば、端末1全体として、アクセスポイント2から近距離の位置で利用される傾向がある場合には近距離優先方式を用いて干渉度を算出するため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
<第2実施形態>
続いて、図13を参照して、チャネル選択システムSの第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態のチャネル選択システムSを構成する複数の端末1及びアクセスポイント2の構成は、基本的に第1実施形態と同一であるため、図示及び詳細な説明は省略する。
第1実施形態のチャネル選択システムSと第2実施形態のチャネル選択システムSとでは、複数の端末1それぞれの利用場所の傾向から端末1全体としての利用場所の傾向を特定する方法が異なる。
即ち、第1実施形態のチャネル選択システムSでは、端末1の利用場所の傾向として最も多く特定された一の利用場所(近距離、中距離、長距離)を、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。これに対して、第2実施形態のチャネル選択システムSでは、端末1の利用場所の傾向として特定された複数の利用場所をまとめて、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。
以下、図13を参照して、具体的に説明する。図13は、第2実施形態における算出方式の選択方法の一例を示す図である。
図13(A)に示すように3台の端末1(端末X,Y,Z)のうち、端末X,Zの利用場所の傾向が近距離であり、端末Yの利用場所の傾向が中距離である場合、算出方式選択部243は、近距離及び中距離をまとめた範囲を端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。この場合、算出方式選択部243は、近・中距離優先方式を算出方式として選択する。
また、図13(B)に示すように3台の端末1(端末X,Y,Z)のうち、端末X,Zの利用場所の傾向が近距離であり、端末Yの利用場所の傾向が長距離である場合、算出方式選択部243は、近距離及び長距離をまとめた範囲を端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。この場合、算出方式選択部243は、近・長距離優先方式を算出方式として選択する。
なお、図示しないものの、端末X,Zの利用場所の傾向が中距離であり、端末Yの利用場所の傾向が長距離である場合、算出方式選択部243は、中距離及び長距離をまとめた範囲を端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。この場合、算出方式選択部243は、中・長距離優先方式を算出方式として選択する。
ここで、近・中距離優先方式と、近距離優先方式及び中距離優先方式とでは、干渉度(CIR_RSSI_0)を算出するための他のアクセスポイント5の電波強度の選択方法が異なる。即ち、近・中距離優先方式では、近距離優先方式において規定される範囲及び中距離優先方式において規定される範囲の双方の範囲から、他のアクセスポイント5の電波強度を選択する。
具体的には、近距離優先方式では、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値(例えば、−30dBm)以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を選択し、中距離優先方式では、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値未満、且つ、第2閾値(例えば、−70dBm)以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を選択する。
これに対して、近・中距離優先方式では、アクセスポイント2の電波強度として第2閾値以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を選択する。
即ち、近距離優先方式において規定される範囲が「第1閾値以上」であり、中距離優先方式において規定される範囲が「第1閾値未満、且つ、第2閾値以上」であることから、近・中距離優先方式において規定される範囲は「第2閾値以上」となる。
近・長距離優先方式及び中・長距離優先方式についても同様である。即ち、近・長距離優先方式では、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値以上又は第2閾値未満の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を選択する。また、中・長距離優先方式では、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値未満の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度のうち最も高い電波強度を選択する。
なお、他のアクセスポイント5の電波強度を選択した後の処理(電波強度の推定及び(1)式に基づく干渉度(CIR−RSSI_0)の算出)は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
また、図13(C)に示すように3台の端末1(端末X,Y,Z)のうち、端末Xの利用場所の傾向が近距離であり、端末Zの利用場所の傾向が中距離であり、端末Yの利用場所の傾向が長距離である場合、算出方式選択部243は、近距離、中距離及び長距離を端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向として特定する。この場合、算出方式選択部243は、アクセスポイント2からの距離に関わらず安定して通信を行うことができる第2算出方式を算出方式として選択する。
[第2実施形態のチャネル選択システムSの効果]
第2実施形態のチャネル選択システムSでは、算出方式として、アクセスポイント2からの距離が近距離又は中距離の位置における他のアクセスポイント5の電波強度に基づいて干渉度を算出する近・中距離優先方式等を含み、一の端末1について特定した利用場所の傾向が近距離であり、他の端末1について特定した利用場所の傾向が中距離である場合に、この近・中距離優先方式により干渉度を算出する。
これにより、第2実施形態のチャネル選択システムSでは、アクセスポイント2に対して、アクセスポイント2と無線通信を行う複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。即ち、第1実施形態のチャネル選択システムSでは、多数の端末1の利用場所に着目して少数の端末1の利用場所を考慮していなかったが、第2実施形態のチャネル選択システムSでは、少数の端末1の利用場所の傾向も考慮してチャネルの設定を行うため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
<第3実施形態>
続いて、図14を参照して、チャネル選択システムSの第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態のチャネル選択システムSを構成する複数の端末1及びアクセスポイント2の構成は、基本的に第1実施形態と同一であるため、図示及び詳細な説明は省略する。
第2実施形態のチャネル選択システムSでは、複数の利用場所の傾向をまとめて1つの利用場所の傾向として特定することとしている。これに対して、第3実施形態のチャネル選択システムSでは、複数の利用場所の傾向はまとめることなく、それぞれの利用場所の傾向に応じて干渉度を算出するとともに、その算出結果をまとめてアクセスポイント2のチャネルを選択する。
具体的には、図14に示すように、3台の端末1(端末X,Y,Z)のうち、端末X,Zの利用場所の傾向が近距離であり、端末Yの利用場所の傾向が中距離である場合、算出方式選択部243は、端末X,Zの利用場所の傾向に適した近距離優先方式、及び端末Yの利用場所の傾向に適した中距離優先方式の双方を選択する。そして、算出部244は、近距離優先方式及び中距離優先方式の双方を用いて干渉度を示す値(CIR−RSSI_0)を算出する。
これにより、第3実施形態のチャネル選択システムSでは、近距離優先方式に基づく干渉度(第1干渉度)と、中距離優先方式に基づく干渉度(第2干渉度)とが算出される。
近距離優先方式及び中距離優先方式に基づく干渉度を算出すると、チャネル選択部248は、干渉度を示す値(CIR−RSSI_0)が所定の閾値を満たすチャネルを、近距離優先方式及び中距離優先方式の双方において特定する。そして、チャネル選択部248は、所定の閾値を満たす双方のチャネルのAND条件をとり、一のチャネルを選択する。
即ち、図14に示すように、所定の閾値を満たすチャネルとして、近距離優先方式では「CH1,2,3,4」が選択され、中距離優先方式では「CH4,5,6,7」が選択された場合、チャネル選択部248は、双方の算出方式で重複する「CH4」をアクセスポイント2に設定するチャネルとして選択する。
なお、図14では、複数の端末1の利用場所の傾向が近距離及び中距離である場合について説明したが、近距離及び長距離、又は中距離及び長距離についても同様である。また、図14では、双方の算出方式で重複するチャネルが1つの場合について説明したが、重複するチャネルが複数ある場合には、重複する複数のチャネルのうちの任意のチャネルを選択することとしてよい。一例として、複数の端末1に優先順位を設けておき、重複する複数のチャネルのうち、優先する端末1の利用場所に基づき算出された干渉度を示す値(CIR−RSSI_0)が最も大きいチャネルを選択することとしてもよい。
[第3実施形態のチャネル選択システムSの効果]
第3実施形態のチャネル選択システムSでは、一の端末1について特定した利用場所の傾向が近距離であり、且つ、他の端末1について特定した利用場所の傾向が中距離である場合、算出部244は、近距離優先方式に基づく干渉度(第1干渉度)と、中距離優先方式に基づく干渉度(第2干渉度)とを算出し、チャネル選択部248は、いずれの算出方式においても干渉度が所定の閾値を満たすチャネルを、アクセスポイント2のチャネルとして選択する。
これにより、第3実施形態のチャネル選択システムSでは、アクセスポイント2に対して、アクセスポイント2と無線通信を行う複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。即ち、第3実施形態のチャネル選択システムSでは、複数の利用場所において干渉度が所定の閾値を満たすチャネルを選択するため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
<第4実施形態>
続いて、図15〜図18を参照して、チャネル選択システムSの第4実施形態について説明する。
アクセスポイント2を複数の端末1が利用する場合、一台の端末1が利用する場合に比べて、利用場所の傾向が分散する可能性が高い。この点、第1実施形態等のチャネル選択システムSでは、端末1全体としてみた場合の利用場所の傾向を特定し、アクセスポイント2のチャネルを選択する。これに対して、第4実施形態のチャネル選択システムSでは、端末1の台数に応じて近距離、中距離、長距離の範囲を調整する。
図15は、第4実施形態のチャネル選択システムSの概要を示す図であり、一例として、中距離優先方式が選択された場合の第4実施形態の概要を示す。
図15(A)に示すように、中距離優先方式が選択された場合、第1実施形態のチャネル選択システムSでは、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値(例えば、−30dBm)未満、且つ、第2閾値(例えば、−70dBm)以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を用いて干渉度を算出する。
これに対して、図15(B)に示すように、第4実施形態のチャネル選択システムSでは、中距離優先方式が規定する範囲(第1閾値及び第2閾値)を端末1の台数に応じて変更する。即ち、第4実施形態のチャネル選択システムSでは、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値´未満、且つ、第2閾値´以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を用いて干渉度を算出する。
以下、第4実施形態のチャネル選択システムSについて説明する。
図16は、第4実施形態のアクセスポイント2の機能構成図である。なお、第1実施形態のアクセスポイント2と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第4実施形態の制御部24は、第1実施形態の制御部24が有する機能に加え、優先端末設定部251と、範囲設定部252と、判定部253と、を備える。
優先端末設定部251は、アクセスポイント2が発する電波を利用する複数の端末1のうち電波環境を優先する優先端末を設定する。優先端末の設定方法は任意であり、優先端末設定部251は、例えば、端末1のハードウェア構成、端末1にインストールされているアプリケーションの種別、端末1で利用されるコンテンツ、端末1がアクセスポイント2の電波を利用する頻度、ユーザの選択操作等に基づいて、複数の端末1から優先端末を設定する。
ハードウェア構成が異なる端末1では、アクセスポイント2が発する電波の利用態様が異なることが想定される。例えば、タブレットのような端末1では、アクセスポイント2が発する電波を利用して動画を視聴することも想定されるが、端末1が携帯電話である場合、携帯電話の種別によっては動画の視聴が想定されないことがある。
そこで、優先端末設定部241は、端末1のハードウェア構成に基づいて、複数の端末1から優先端末を設定することとしてもよい。一例として、動画視聴が想定される端末1を優先端末とし、動画視聴が想定されない端末1よりも電波環境を優先する。
また、インストールされているアプリケーションの種別が異なる端末1では、アクセスポイント2が発する電波の利用態様が異なることが想定される。例えば、動画再生アプリケーションがインストールされている端末1では、アクセスポイント2が発する電波を利用して動画を視聴することも想定されるが、動画再生アプリケーションがインストールされていない端末1では、動画の視聴を想定する必要がない。
そこで、優先端末設定部241は、端末1のアプリケーション種別に基づいて、複数の端末1から優先端末を設定することとしてもよい。一例として、動画再生アプリケーションがインストールされている端末1を優先端末とし、動画再生アプリケーションがインストールされていない端末1よりも電波環境を優先する。
また、端末1のハードウェア構成やアプリケーション種別ではなく、端末1で利用されるコンテンツの傾向を直接見て優先端末を設定することとしてもよい。この場合、優先端末設定部241は、より強い電波を必要とするコンテンツ(例えば、動画)を利用する端末1を優先端末として設定する。
また、アクセスポイント2が発する電波を利用する頻度が高い端末1は、他の端末1に対して電波環境を優先することが好ましい。そこで、優先端末設定部241は、利用頻度の高い端末1を優先端末として設定することとしてもよい。
また、例えば、両親と成人していない子供とが同居するユーザ宅では、子供が所有する端末1の利用に制限をかけ、両親が所有する端末1を優先する場合がある。ユーザにとってみれば、このような場合には、端末1のハードウェア構成からではなく、ユーザの意思により優先端末を設定可能にすることが好ましい。
そこで、優先端末設定部241は、複数の端末1から一の端末1を選択する選択操作に基づいて、優先端末を設定することとしてもよい。
第4実施形態の場所傾向特定部242は、優先端末設定部251が設定した優先端末の利用場所の傾向を特定する。なお、利用場所の傾向の特定方法は、第1実施形態と同一であるため、詳細な説明を省略する。
範囲設定部252は、アクセスポイント2が発する電波を利用する端末1の台数に基づいて、優先端末の利用場所として特定された位置の範囲を設定する。即ち、範囲設定部252は、優先端末の利用場所が近距離である場合、近距離に対応する電波強度の範囲を設定し、優先端末の利用場所が中距離である場合、中距離に対応する電波強度の範囲を設定し、優先端末の利用場所が長距離である場合、長距離に対応する電波強度の範囲を設定する。
ここで、図17及び図18に範囲設定部252による範囲設定方法の一例を示す。なお、図17及び図18では中距離を例にとり範囲設定方法の一例を示しているが、近距離、中距離、長距離のいずれにおいても範囲設定方法は同一である。
図17に示すように、中距離に対応する電波強度の範囲は第1閾値(−30dBm)未満、且つ、第2閾値(−70dBm)未満であるところ、端末1が2台である場合は、範囲設定部252は、中距離に対応する電波強度の範囲を、例えば、第1閾値´(−25dBm)未満、且つ、第2閾値´(−75dBm)未満に設定する。同様に、端末1が3台である場合は、範囲設定部252は、中距離に対応する電波強度の範囲を、例えば、第1閾値´´(−20dBm)未満、且つ、第2閾値´´(−80dBm)未満に設定する。
即ち、範囲設定部252は、端末1が2台である場合、中距離に対応する電波強度の範囲の上限及び下限を例えば「5dBm」分広げ、端末1が3台である場合、中距離に対応する電波強度の範囲の上限及び下限を例えば「10dBm」分広げる。このように、範囲設定部252は、端末1の台数に基づいて近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を調整する。
範囲設定部252が優先端末の利用場所の範囲を設定すると、算出部244は、設定した範囲に対応する第1算出方式(近距離優先方式、中距離優先方式、長距離優先方式)を用いて干渉度を算出する。即ち、優先端末の利用場所が中距離であり、端末2の台数が2台である場合、算出部244は、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値´未満、且つ、第2閾値´以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を用いて干渉度を算出する。また、優先端末の利用場所が中距離であり、端末2の台数が3台である場合、算出部244は、アクセスポイント2の電波強度として第1閾値´´未満、且つ、第2閾値´´以上の電波強度が測定されたタイミングと同時に測定された他のアクセスポイント5の電波強度を用いて干渉度を算出する。
なお、範囲設定部252は、端末1の台数に応じた範囲を限度として、近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を調整することとしてもよい。即ち、端末1が2台である場合に、電波強度の範囲の上限及び下限を「5dBm」分広げることなく、「3dBm」分等広げることとしてもよい。
そこで、場所傾向特定部242は、優先端末以外の他の端末1の利用場所の傾向も特定する。このとき、場所傾向特定部242は、他の端末1が最後に測定したアクセスポイント2の電波強度、他の端末1が最も多く測定したアクセスポイントの電波強度、又は他の端末1が測定したアクセスポイントの電波強度の平均値等を、他のアクセスポイント1の利用場所の傾向として特定する。
そして、範囲設定部252は、端末1の台数に応じた範囲を限度として、特定した他の端末1の利用場所が含まれるように近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を設定する。以下、図18を参照して、具体的に説明する。
図18(A)に示すように、アクセスポイント2が発する電波を端末X,Y,Zの3台の端末1が利用する場合、範囲設定部252は、中距離に対応する電波強度の範囲を「10dBm」分広げ、下限を「−80dBm」に設定する。このとき、端末Yの利用場所の傾向(例えば、最後に測定した電波強度)が「−75dBm」である場合、中距離に対応する電波強度の範囲を端末1の台数分の「10dBm」広げることなく「5dBm」分広げることで、端末Yの利用場所を中距離に対応する電波強度の範囲に含めることができる。
そこで、範囲設定部252は、中距離に対応する電波強度の範囲を、端末X,Y,Zの全ての利用場所が含まれる「−30dBm」未満、且つ、「−75dBm」以上の範囲に設定する。
他方、図18(B)に示すように、端末Yの利用場所の傾向が「−85dBm」である場合、中距離に対応する電波強度の範囲を端末1の台数に応じた限度(10dBm)分広げても、端末Yの利用場所を中距離に対応する電波強度の範囲に含めることができない。
この場合、算出部244は、干渉度を算出する算出方式を、第1算出方式の中距離優先方式から第2算出方式に切り替えて、干渉度を算出する。
そこで、判定部253は、複数の端末1の利用場所の傾向が、範囲設定部252が設定した範囲に含まれているか否かを判定する。
このとき、判定部253が全ての端末1の利用場所が設定した範囲に含まれると判定すると、算出部244は、優先端末の利用場所に適した第1算出方式を用いて干渉度を算出する。他方、判定部253が少なくとも一の端末1の利用場所が設定した範囲に含まれていないと判定すると、算出方式選択部243が算出方式を第1算出方式から第2算出方式に切り替え、算出部244が第2算出方式を用いて干渉度を算出する。
[第4実施形態のチャネル選択システムSの効果]
第4実施形態のチャネル選択システムSでは、アクセスポイント2が発する電波を利用する端末1の台数に基づいて近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を調整し、アクセスポイント2が発する電波に対する干渉度を算出する。これにより、端末1の台数に応じた範囲において干渉度の低いチャネルを設定することができるため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
また、第4実施形態のチャネル選択システムSでは、端末1の台数に応じた範囲を限度に、優先端末以外の他の端末1の利用場所の傾向が含まれるように、近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を調整する。これにより、端末1の利用場所の傾向によっては、近距離、中距離、長距離に対応する電波強度の範囲を不必要に広げることがないため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
このとき、第4実施形態のチャネル選択システムSでは、優先端末以外の他の端末1の利用場所の傾向が、端末1の台数に応じた調整限度を超えている場合は、第1算出方式ではなく第2算出方式を用いて干渉度を算出し、チャネルを設定する。これにより、通信可能エリアのどこにいても一定の安定性を確保したチャネルが設定されるため、複数の端末1に好適なチャネルを設定することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。特に、装置の分散・統合の具体的な実施形態は以上に図示するものに限られず、その全部又は一部について、種々の付加等に応じて、又は、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、本実施形態に記載されたアクセスポイント2の制御部24が備える機能を、無線LANのアクセスポイントとは異なる他の装置に実装させるようにしてもよい。ここで、他の装置は、例えば、自身をアクセスポイントとして機能させるテザリング機能を有するスマートフォンやタブレット等の携帯端末であってもよい。
第1実施形態乃至第3実施形態では、複数の端末1の利用場所の傾向から算出方式を選択することとしている。ここで、上述した第1実施形態乃至第3実施形態では、アクセスポイント2を利用する全ての端末1の利用場所の傾向を考慮することとしているため、複数の端末1の中にめったに利用されない端末1が存在する場合に必ずしも好適でない場合がある。即ち、このような場合には、利用頻度の低い端末1も考慮して算出方式が選択(干渉度が算出)されてしまうため、その他の利用頻度の高い端末1に好適なチャネルが設定されるとは限らない。
そこで、第1実施形態乃至第3実施形態においても、アクセスポイント2が発する電波を利用する複数の端末1のうち電波環境を優先する優先端末を設定する優先端末設定部251を備えることとしてもよい。このとき、第4実施形態では、複数の端末1から1の優先端末を設定することとしているが、第1実施形態乃至第3実施形態では、複数の端末1から利用場所を考慮しない端末1を除くために優先端末が用いられるため、第1実施形態乃至第3実施形態に優先端末設定部251を設ける場合には、優先端末設定部251は、複数の優先端末を設定することとしてよい。
そして、場所傾向特定部242は、これら複数の優先端末の利用場所の傾向を特定し、算出方式選択部243は、複数の優先端末の利用場所の傾向から算出方式を選択する。
これにより、複数の端末1の中に、利用頻度が低い等のようにチャネル選択に際して考慮する必要のない端末1が含まれる場合であっても、適切にチャネルを選択することができる。
また、第4実施形態では、範囲設定部252は、アクセスポイント2を利用する端末1の台数に基づいて、近距離、中距離、長距離の範囲を設定する。このとき、第4実施形態では、複数の端末1から1台の優先端末を設定しておき、この優先端末の利用場所として特定された位置を、範囲設定する位置の一例として説明している。この点、範囲設定部252が範囲設定する位置は、優先端末の利用場所として特定された位置に限るものではなく、複数の端末1のうちの任意の一台の端末1の利用場所として特定された位置であればよい。
そこで、第4実施形態において、優先端末設定部251を備えることなく、場所傾向特定部242が特定した一の端末1の利用場所の傾向を、範囲設定部252が端末1の台数に基づいて設定することとしてもよい。
このような構成によっても、上述した第4実施形態と同様の効果を期待できる。
1・・・端末、11・・・入力部、12・・・表示部、13・・・無線部、14・・・記憶部、15・・・制御部、151・・・測定部、152・・・送信部、153・・・コンテンツ取得部、2・・・アクセスポイント、21・・・無線部、22・・・通信部、23・・・記憶部、24・・・制御部、241・・・取得部、242・・・場所傾向特定部、243・・・算出方式選択部、244・・・算出部、245・・・電波強度選択部、246・・・電波強度推定部、247・・・干渉度算出部、248・・・チャネル選択部、249・・・チャネル設定部、250・・・コンテンツ送信部、3・・・外部サーバ、N・・・ネットワーク、S・・・チャネル選択システム

Claims (12)

  1. 所定のアクセスポイントとして機能するチャネル選択装置であって、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを端末に送信する送信部と、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて前記端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得する取得部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部と、
    前記通信可能エリア内に位置する複数の前記端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、
    を備え、
    前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が第1距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1距離優先算出方式と、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離とは異なる第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2距離優先算出方式と、を少なくとも含み、
    前記算出部は、複数の前記端末のそれぞれについて特定した前記利用場所の傾向が、前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内における利用を示している場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内における利用を示している場合に、前記第2距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出する、
    チャネル選択装置。
  2. 前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離の位置又は前記第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第3距離優先算出方式を含み、
    前記算出部は、一の前記端末について特定した前記利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内であり、且つ、他の前記端末について特定した利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内である場合に、前記第3距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出する、
    請求項1に記載のチャネル選択装置。
  3. 前記算出部は、一の前記端末について特定した前記利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内であり、且つ、他の前記端末について特定した利用場所の傾向が前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内である場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて第1干渉度を算出し、且つ、前記第2距離優先算出方式を用いて第2干渉度を算出し、
    前記チャネル選択部は、算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記第1干渉度及び前記第2干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択する、
    請求項1又は2に記載のチャネル選択装置。
  4. 前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうち電波環境を優先する優先端末を複数設定する優先端末設定部、を備え、
    前記場所傾向特定部は、複数の前記優先端末の利用場所の傾向を特定する、
    請求項1から3のいずれかに記載のチャネル選択装置。
  5. 所定のアクセスポイントとして機能するチャネル選択装置であって、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを端末に送信する送信部と、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて前記端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得する取得部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうちの1の端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する端末の台数に基づいて所定範囲を設定する範囲設定部と、
    前記1の端末の前記利用場所から前記所定範囲内の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、
    を備えるチャネル選択装置。
  6. 前記場所傾向特定部は、前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定し、
    前記範囲設定部は、前記端末の台数に応じた範囲を限度として、特定した複数の前記端末の利用場所が含まれるように前記所定範囲を設定する、
    請求項5に記載のチャネル選択装置。
  7. 前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントから特定距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1算出方式と、前記所定のアクセスポイントに対する影響が相対的に強い前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2算出方式と、を含み、
    前記場所傾向特定部が特定した複数の前記端末の前記利用場所が前記所定範囲に含まれているか否かを判定する判定部、を備え、
    前記算出部は、前記判定部が全ての前記端末の利用場所が前記所定範囲に含まれると判定すると前記第1算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記判定部が少なくとも一の前記端末の前記利用場所が前記所定範囲に含まれていないと判定すると前記第2算出方式を用いて前記干渉度を算出する、
    請求項5又は6に記載のチャネル選択装置。
  8. 前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうち電波環境を優先する優先端末を設定する優先端末設定部、を備え、
    前記1の端末は、優先端末設定部により設定される優先端末である、
    請求項5から7のいずれかに記載のチャネル選択装置。
  9. 所定のアクセスポイントとして機能するチャネル選択装置と端末とを備えるチャネル選択システムであって、
    前記端末は、
    前記所定のアクセスポイントからコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを測定する測定部と、
    前記他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記チャネル選択装置に送信する送信部と、を有し、
    前記チャネル選択装置は、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部と、
    前記通信可能エリア内に位置する複数の前記端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、
    を有し、
    前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が第1距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1距離優先算出方式と、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離とは異なる第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2距離優先算出方式と、を少なくとも含み、
    前記算出部は、複数の前記端末のそれぞれについて特定した前記利用場所の傾向が、前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内における利用を示している場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内における利用を示している場合に、前記第2距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出する、
    チャネル選択システム。
  10. 所定のアクセスポイントとして機能するチャネル選択装置と端末とを備えるチャネル選択システムであって、
    前記端末は、
    前記所定のアクセスポイントからコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを測定する測定部と、
    前記他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記チャネル選択装置に送信する送信部と、を有し、
    前記チャネル選択装置は、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを前記端末に送信するコンテンツ送信部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうちの1の端末の利用場所の傾向を特定する場所傾向特定部と、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する端末の台数に基づいて所定範囲を設定する範囲設定部と、
    前記1の端末の前記利用場所から前記所定範囲内の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出する算出部と、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するチャネル選択部と、
    を有するチャネル選択システム。
  11. 所定のアクセスポイントが実行する、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを端末に送信するステップと、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて前記端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得するステップと、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末の利用場所の傾向を特定するステップと、
    前記通信可能エリア内に位置する複数の前記端末が測定した前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出するステップと、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するステップと、
    を含み、
    前記所定算出方式は、前記所定のアクセスポイントからの距離が第1距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第1距離優先算出方式と、前記所定のアクセスポイントからの距離が前記第1距離とは異なる第2距離の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記干渉度を算出する第2距離優先算出方式と、を少なくとも含み、
    前記算出するステップにおいて、複数の前記端末のそれぞれについて特定した前記利用場所の傾向が、前記所定のアクセスポイントから前記第1距離内における利用を示している場合に、前記第1距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出し、前記所定のアクセスポイントから前記第2距離内における利用を示している場合に、前記第2距離優先算出方式を用いて前記干渉度を算出する、
    チャネル選択方法。
  12. 所定のアクセスポイントが実行する、
    外部装置からコンテンツを取得し、当該コンテンツを端末に送信するステップと、
    前記所定のアクセスポイントの通信可能エリアにおいて前記端末が測定した、前記所定のアクセスポイントの電波強度と、前記所定のアクセスポイントとは異なる他のアクセスポイントの電波強度と、前記他のアクセスポイントが使用するチャネルとを含む電波強度情報を前記端末から取得するステップと、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する複数の前記端末のうちの1の端末の利用場所の傾向を特定するステップと、
    前記所定のアクセスポイントが発する電波を利用する端末の台数に基づいて所定範囲を設定するステップと、
    前記1の端末の前記利用場所から前記所定範囲内の位置における前記他のアクセスポイントの電波強度に基づいて前記所定のアクセスポイントが発する電波に対する干渉度を算出する所定算出方式を用いて、複数のチャネルそれぞれの前記干渉度を算出するステップと、
    算出された前記複数のチャネルそれぞれの前記干渉度に基づいて、前記所定のアクセスポイントのチャネルを選択するステップと、
    を含むチャネル選択方法。
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