JP6429733B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents
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Description
以下の特許文献2には、エアロゾルの移動に伴う散乱光のドップラーシフト量から風速を計測するレーザレーダ装置が開示されており、このレーザレーダ装置に対して、特許文献1に開示されている複数のレーザ開口部及び光スイッチを適用すれば、レーザ光の視線方向を切り換えながら風速を計測することで、風速の鉛直プロファイルの取得や広範囲な風速計測を実現することが可能になる。
なお、レーザレーダ装置内に、レーザ光の視線方向を検出するフォトディテクタなどを実装すれば、レーザ光の視線方向が切り換わっているか否かを確認することができるが、フォトディテクタなどを実装する分、装置サイズや重量が大きくなるとともに、フォトディテクタなどに対する配線が複雑になる問題が生じる。
図1はこの発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図であり、図1のレーザレーダ装置は、いわゆるコヒーレントドップラーライダ装置である。
図1において、大口径望遠鏡1は開口径が小口径望遠鏡2の開口径よりも大きい望遠鏡である。
小口径望遠鏡2は開口径が大口径望遠鏡1の開口径よりも小さい望遠鏡である。
望遠鏡切換制御器4はレーザ光の送受信に使用する使用対象の望遠鏡を切り換える際、トリガ信号を望遠鏡切換器5及び信号処理部14に出力する。
望遠鏡切換器5は望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を切り換える装置である。
即ち、望遠鏡切換器5は現在の使用対象の望遠鏡が大口径望遠鏡1であるとき、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を小口径望遠鏡2に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を小口径望遠鏡2に出力する一方、小口径望遠鏡2により受光された散乱光(エアロゾルに散乱されて戻ってきたパルス送信光の散乱光)を送受信分離部11に出力する。
また、望遠鏡切換器5は現在の使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2であるとき、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を大口径望遠鏡1に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を大口径望遠鏡1に出力する一方、大口径望遠鏡1により受光された散乱光を送受信分離部11に出力する。
光源7は単一波長の連続波光であるレーザ光を発振する。
光分配器8は光源7により発振されたレーザ光を2分岐して、一方のレーザ光を光変調器9に出力し、他方のレーザ光をローカル光として光混合器12に出力する。
光変調器9は光分配器8から出力されたレーザ光の周波数をシフトするとともに、周波数シフト後のレーザ光をパルス変調し、パルス変調後のレーザ光であるパルス送信光を送受信分離部11に出力する。
送受信分離部11は光変調器9から出力されたパルス送信光を望遠鏡切換器5に出力する一方、望遠鏡切換器5から出力された散乱光を光混合器12に出力する。
光混合器12は光分配器8から出力されたローカル光と、送受信分離部11から出力された散乱光を合波し、そのローカル光と散乱光の合波光を光ヘテロダイン受信器13に出力する。
光ヘテロダイン受信器13は光混合器12から出力された合波光をヘテロダイン検波し、そのヘテロダイン検波結果であるアナログの電気信号を受信信号として信号処理部14に出力する。
図2は信号処理部14におけるデジタル信号処理を実施する部分(A/D変換器15を除く部分)のハードウェア構成図である。
A/D変換器15は光ヘテロダイン受信器13から出力されたアナログの受信信号をデジタル信号(以下、「デジタル受信データ」と称する)に変換し、そのデジタル受信データをSNR算出部16に出力する。
また、SNR算出部16は複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2の集光距離が変化しても、大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2におけるSNR(信号対雑音比)の高低の関係が変化しない距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する処理を実施する。
即ち、SNR算出部16は複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する処理を実施する。
SNR取得部18は例えばCPU及びメモリを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどからなるSNR取得処理回路33で構成されており、SNR算出部16により算出された最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRのうち、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力される直前に算出されたSNRと、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力された直後に算出されたSNRとを取得する処理を実施する。
警報提示部20は例えば液晶ディスプレイあるいはスピーカなどから構成されており、切換判定部19により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、レーザレーダ装置のシステム異常が発生している旨の警報を提示する。
図3は信号処理部14におけるデジタル信号処理を実施する部分がコンピュータで構成される場合のハードウェア構成図である。
デジタル信号処理を実施する部分がコンピュータで構成される場合、SNR算出部16、風速算出部17、SNR取得部18及び切換判定部19の処理内容を記述しているプログラムをコンピュータのメモリ41に格納し、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図4はデジタル信号処理を実施する部分の処理内容を示すフローチャートである。
大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2は、望遠鏡切換器5から出力されたパルス送信光を大気中に出射したのち、エアロゾルに散乱されて戻ってきたパルス送信光の散乱光を受光する機能を有するが、大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2におけるSNRは距離依存性が存在する。
図5は大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2を用いる場合のSNRの距離依存性を示す説明図である。
式(1)において、Lは計測距離[m]、hはプランク定数[Js]、Eはパルス送信光のエネルギー[J]、Bは受信帯域幅[Hz]、βはエアロゾル後方散乱定数[m−1sr−1]、Kは大気透過率[km−1]、Dは送信ビーム径(1/e2径)[m]、λは波長である。
また、ηD(L)はシステム効率であり、下記の式(2)で表される。
式(2)において、Fは集光距離、ηFはFar Field結合効率、ACはビームのけられの影響を示す定数、S0は横コヒーレント長さである。
これに対して、開口径が大きい大口径望遠鏡1を用いる場合には、集光距離Fが変化すると、得られるSNRが大きく変化する。
ただし、大口径望遠鏡1を用いる場合には、開口径が大きい分だけ、受信光量も大きくなるので、小口径望遠鏡2を用いる場合よりも、遠方までの風計測が可能になる。
したがって、開口径が異なる複数の望遠鏡を備えて、使用対象の望遠鏡を適宜切り換えることで、レーザレーダ装置において、複数の運用方法が可能になる。具体的には、下記に示すような運用方法等が可能になる。
(1)近距離領域の風を安定的に計測したい場合には小口径望遠鏡2を使用し、より遠方の風速を計測したい場合には大口径望遠鏡1を使用することで、近距離〜遠距離までの風速を計測する運用方法
(2)大口径望遠鏡1と小口径望遠鏡2を上下異なる指向方向に設定しておき、パルス送信光を照射する望遠鏡を連続的に切替えながら計測を行うことで、風速の鉛直プロファイルを取得する運用方法
光分配器8は、光源7がレーザ光を発振すると、そのレーザ光を2分岐して、一方のレーザ光を光変調器9に出力し、他方のレーザ光をローカル光として光混合器12に出力する。
光変調器9は、光分配器8からレーザ光を受けると、そのレーザ光の周波数をシフトするとともに、周波数シフト後のレーザ光をパルス変調し、パルス変調後のレーザ光であるパルス送信光を送受信分離部11に出力する。
望遠鏡切換部3の望遠鏡切換制御器4は、使用対象の望遠鏡を切り換える際、トリガ信号を望遠鏡切換器5及び信号処理部14に出力する。
トリガ信号としては、信号レベルがHigh/Lowで切り換わる信号や、信号出力がOn/Offで切り換わる信号などを用いることができる。
即ち、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が大口径望遠鏡1であるとき、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を小口径望遠鏡2に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を小口径望遠鏡2に出力する。
また、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2であるとき、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を大口径望遠鏡1に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を大口径望遠鏡1に出力する。
また、大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2は、エアロゾルに散乱されて戻ってきたパルス送信光の散乱光を受光し、その散乱光を送受信分離部11に出力する。
また、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2であるとき、小口径望遠鏡2からパルス送信光の散乱光を受けると、その散乱光を送受信分離部11に出力する。
光混合器12は、光分配器8から出力されたローカル光と、送受信分離部11から出力された散乱光を合波し、そのローカル光と散乱光の合波光を光ヘテロダイン受信器13に出力する。
光ヘテロダイン受信器13は、光混合器12から合波光を受けると、その合波光をヘテロダイン検波し、そのヘテロダイン検波結果であるアナログの電気信号を受信信号として信号処理部14に出力する。
SNR算出部16は、A/D変換器15からデジタル受信データを受けると、そのデジタル受信データをフーリエ変換する。
即ち、SNR算出部16は、そのデジタル受信データを予め設定された固定の距離ゲート毎に周波数解析することで、複数の距離領域での周波数スペクトルを算出するとともに、複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する(図4のステップST1)。
特に図6(a)は大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2の集光距離Fが長距離である場合の最も近距離領域でのSNR特性を示し、図6(b)は集光距離Fが近距離である場合の最も近距離領域でのSNR特性を示している。
図6から明らかなように、最も近距離領域でのSNRは、集光距離Fが長距離であっても、近距離であっても、常に小口径望遠鏡2>大口径望遠鏡1である。
したがって、例えば、大口径望遠鏡1と小口径望遠鏡2の集光距離Fを異なる距離に設定して風計測を行う運用においても、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRは、望遠鏡の切り換わりの判定指標として用いることができる。
このため、この実施の形態1では、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出している。
また同様に、距離L2より距離が長い領域では、大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2の集光距離Fが変化しても、SNRが常に小口径望遠鏡2<大口径望遠鏡1であるため、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する代わりに、距離L2より距離が長い領域での周波数スペクトルのSNRを算出するようにしてもよい。ただし、距離L3より距離が長い領域では、小口径望遠鏡2におけるSNRが略零になるため、距離L3より距離が近い領域での周波数スペクトルのSNRを算出する必要がある。
警報提示部20は、風速算出部17により換算された風速を表示する。
即ち、SNR取得部18は、SNR算出部16が最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する毎に、そのSNRを取得し(ステップST2)、この時点で未だ望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力されていなければ(ステップST3:NOの場合)、そのSNRを内部のメモリに上書き保存する(ステップST4)。
SNR取得部18は、SNR算出部16により算出されたSNRを取得した時点で、既に望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力されている場合(ステップST3:YESの場合)、その取得したSNRを、トリガ信号が出力された直後に算出されたSNRを示す判定指標情報aafterとして切換判定部19に出力する。また、内部のメモリに保存しているSNRを、トリガ信号が出力される直前に算出されたSNRを示す判定指標情報abeforeとして切換判定部19に出力する(ステップST5)。
図7は使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1に切り換えられた場合のSNRの変化を示す説明図である。
また、図8は使用対象の望遠鏡が大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2に切り換えられた場合のSNRの変化を示す説明図である。
以下、図7及び図8を参照しながら、切換判定部19による判定処理を具体的に説明する。
aafter<abefore
一方、使用対象の望遠鏡が大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2に切り換えられた場合、図8に示すように、集光距離Fが長距離であっても、近距離であっても、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRが増加する。
aafter>abefore
Th1=abefore−ΔA (3)
なお、切換判定部19は、望遠鏡切換制御器4から出力されたトリガ信号の数をカウントし、今回出力されたトリガ信号が何個目のトリガ信号であるかを確認することで、使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1に切り換えられたのか、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2に切り換えられたのかを判断することができる。
Th2=abefore+ΔA (4)
一方、判定指標情報aafterが切換判定用閾値Th1以上であれば(ステップST9:NOの場合)、小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST12)。即ち、切り換えが異常であると判定する。
一方、判定指標情報aafterが切換判定用閾値Th2以下であれば(ステップST10:NOの場合)、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST12)。即ち、切り換えが異常であると判定する。
また、警報提示部20は、切換判定部19により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、システム異常が発生している旨の警報を表示する(ステップST14)。
上記実施の形態1では、複数の距離領域での周波数スペクトルのうち、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出し、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力された前後のSNRを比較することで、望遠鏡切換部3により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定する例を示している。
この場合、簡易に正常に切り換えられたか否かを判定することができるが、大口径望遠鏡1においても、近距離領域でのSNRが大きい条件で計測している場合には、望遠鏡の切換前後で、SNRが大きく変わらないために、判定精度が低下する可能性がある。
この実施の形態2では、このような条件で計測している場合でも正確な判定を行うことができるレーザレーダ装置について説明する。
SNR算出部21は図1のSNR算出部16と同様に、例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどからなるSNR算出処理回路31で構成されており、A/D変換器15から出力されたデジタル受信データを予め設定された固定の距離ゲート毎に周波数解析することで、複数の距離領域での周波数スペクトルを算出する処理を実施する。
また、SNR算出部21は複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する。
さらに、SNR算出部21は複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出して、複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRから、エアロゾルの計測が可能な距離として、エアロゾルの最大計測可能距離を特定するとともに、SNRがピークとなる距離領域であるSNRピーク位置を特定する処理を実施する。
また、SNR取得部22はSNR算出部21により特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置のうち、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力される直前に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置と、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力された直後に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置とを取得する処理を実施する。
また、切換判定部23は、それらの比較処理の結果から、望遠鏡切換器5により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定する処理を実施する。
デジタル信号処理を実施する部分がコンピュータで構成される場合、SNR算出部21、風速算出部17、SNR取得部22及び切換判定部23の処理内容を記述しているプログラムを図3に示すコンピュータのメモリ41に格納し、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図10はデジタル信号処理を実施する部分の処理内容を示すフローチャートである。
SNR算出部21、SNR取得部22及び切換判定部23以外は、上記実施の形態1と同様であるため、ここでは、主にSNR算出部21、SNR取得部22及び切換判定部23の処理内容を説明する。
図11は大口径望遠鏡1及び小口径望遠鏡2を用いる場合のSNRの距離依存性を示す説明図である。
大口径望遠鏡1を使用する場合に得られるSNRと、小口径望遠鏡2を使用する場合に得られるSNRとを比較すると、図11に示すように、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRが異なるほか、エアロゾルの計測が可能な距離である最大計測可能距離や、SNRがピークとなる距離領域であるSNRピーク位置が異なっている。
したがって、この実施の形態2では、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRのほかに、最大計測可能距離やSNRピーク位置についても、望遠鏡の切り換わりの判定指標として用いるものとする。
ここで、図12は望遠鏡の切り換わりの判定指標として用いることが可能なパラメータを示す説明図である。
図12の例では、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置のほかに、スペクトル積分面積やSNRの傾きについても、判定指標として用いることが可能なパラメータとして列挙している。
SNR算出部21は、A/D変換器15からデジタル受信データを受けると、図1のSNR算出部16と同様に、そのデジタル受信データを予め設定された固定の距離ゲート毎に周波数解析することで、複数の距離領域での周波数スペクトルを算出するとともに、複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、最も近距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出する(図10のステップST21)。
そして、残っているSNRの中で、最も遠い距離領域でのSNRを特定し、その最も遠い距離領域を最大計測可能距離とする(ステップST21)。
さらに、SNR算出部21は、複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRを比較することで、SNRがピークとなる距離領域であるSNRピーク位置を特定する(ステップST21)。
また、SNR取得部22は、SNR算出部21により特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置のうち、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力される直前に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置と、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力された直後に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク位置とを取得する。
SNR取得部22は、SNR算出部21により算出されたSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置を取得した時点で、既に望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力されている場合(ステップST23:YESの場合)、その取得したSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置を、トリガ信号が出力された直後に算出されたSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置を示す判定指標情報aafter,bafter,cafterとして切換判定部23に出力する。また、内部のメモリに保存しているSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置を、トリガ信号が出力される直前に算出されたSNR、最大計測可能距離及びSNRピーク位置を示す判定指標情報abefore,bbefore,cbeforeとして切換判定部23に出力する(ステップST25)。
図13は使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1に切り換えられた場合のSNRの変化を示す説明図である。
以下、図13を参照しながら、切換判定部23による判定処理を具体的に説明する。
aafter<abefore
また、図13(b)に示すように、最大計測可能距離が増加する。
bafter>bbefore
さらに、図13(c)に示すように、SNRピーク位置が増加する。
cafter>cbefore
aafter>abefore
bafter<bbefore
cafter<cbefore
Th1=abefore−ΔA (5)
Th3=bbefore+ΔB (6)
Th5=cbefore+ΔC (7)
なお、切換判定部23は、望遠鏡切換制御器4から出力されたトリガ信号の数をカウントし、今回出力されたトリガ信号が何個目のトリガ信号であるかを確認することで、使用対象の望遠鏡が小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1に切り換えられたのか、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2に切り換えられたのかを判断することができる。
Th2=abefore+ΔA (8)
Th4=bbefore−ΔB (9)
Th6=cbefore−ΔC (10)
切換判定部23は、判定指標情報aafterが切換判定用閾値Th1より小さければ(ステップST29:YESの場合)、判定指標情報bafterと切換判定用閾値Th3を比較し、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th3以下であれば(ステップST30:NOの場合)、小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST36)。
切換判定部23は、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th3より大きければ(ステップST30:YESの場合)、判定指標情報cafterと切換判定用閾値Th5を比較し、判定指標情報cafterが切換判定用閾値Th5以下であれば(ステップST31:NOの場合)、小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST36)。
切換判定部23は、判定指標情報cafterが切換判定用閾値Th5より大きければ(ステップST31:YESの場合)、小口径望遠鏡2から大口径望遠鏡1への切り換えが正常に行われたものと判定する(ステップST35)。
切換判定部23は、判定指標情報aafterが切換判定用閾値Th2より大きければ(ステップST32:YESの場合)、判定指標情報bafterと切換判定用閾値Th4を比較し、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th4以上であれば(ステップST33:NOの場合)、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST36)。
切換判定部23は、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th4より小さければ(ステップST33:YESの場合)、判定指標情報cafterと切換判定用閾値Th6を比較し、判定指標情報cafterが切換判定用閾値Th6以上であれば(ステップST34:NOの場合)、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2への切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST36)。
切換判定部23は、判定指標情報cafterが切換判定用閾値Th6より小さければ(ステップST34:YESの場合)、大口径望遠鏡1から小口径望遠鏡2への切り換えが正常に行われたものと判定する(ステップST35)。
また、警報提示部20は、切換判定部23により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、システム異常が発生している旨の警報を表示する(ステップST38)。
上記実施の形態1,2では、開口径が異なる大口径望遠鏡1と小口径望遠鏡2の切換判定を実施するものを示したが、開口径が同じ複数の望遠鏡の切換判定を実施するものであってもよい。
望遠鏡51,52は開口径が同一又は同程度の望遠鏡であり、望遠鏡切換器5から出力されたパルス送信光を大気中に出射したのち、エアロゾルに散乱されて戻ってきたパルス送信光の散乱光を受光する機能を有する。
焦点距離設定部53は望遠鏡切換制御器4からトリガ信号が出力されると、望遠鏡51,52に対して互いに異なる焦点距離を設定し、焦点距離の設定後にトリガ信号を望遠鏡切換器5及び信号処理部14に出力する。
ただし、2つの望遠鏡51,52の開口径が同一である場合、望遠鏡51,52の焦点距離が同一である条件下では、風計測で得られる受信信号のスペクトルのSNR距離依存性が同一であるため、そのままではSNR距離依存性の変化を観測しても、望遠鏡の切換判定を実施することができない。
そのため、この実施の形態3では、望遠鏡51,52に対して互いに異なる焦点距離を設定するようにしている。
また、SNR算出部61は複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出して、複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRからエアロゾルの計測が可能な距離である最大計測可能距離を特定するとともに、SNRがピークとなる値であるSNRピーク高さを特定する処理を実施する。
また、切換判定部63は、それらの比較処理の結果から、望遠鏡切換器5により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定する処理を実施する。
デジタル信号処理を実施する部分がコンピュータで構成される場合、SNR算出部61、風速算出部17、SNR取得部62及び切換判定部63の処理内容を記述しているプログラムを図3に示すコンピュータのメモリ41に格納し、コンピュータのプロセッサ42がメモリ41に格納されているプログラムを実行するようにすればよい。
図15はデジタル信号処理を実施する部分の処理内容を示すフローチャートである。
レーザ光発振部6の光源7は、単一波長の連続波光であるレーザ光を発振する。
光分配器8は、光源7がレーザ光を発振すると、そのレーザ光を2分岐して、一方のレーザ光を光変調器9に出力し、他方のレーザ光をローカル光として光混合器12に出力する。
光変調器9は、光分配器8からレーザ光を受けると、そのレーザ光の周波数をシフトするとともに、周波数シフト後のレーザ光をパルス変調し、パルス変調後のレーザ光であるパルス送信光を送受信分離部11に出力する。
望遠鏡切換部3の望遠鏡切換制御器4は、使用対象の望遠鏡を切り換える際、トリガ信号を焦点距離設定部53に出力する。
トリガ信号としては、信号レベルがHigh/Lowで切り換わる信号や、信号出力がOn/Offで切り換わる信号などを用いることができる。
焦点距離設定部53は、望遠鏡51,52の焦点距離を設定すると、トリガ信号を望遠鏡切換器5及び信号処理部14に出力する。
ここで、望遠鏡51,52に設定する焦点距離は、2つの望遠鏡51,52の受信信号のSNR距離依存性を区別できるものであればよく、例えば、(1)近距離と長距離、(2)近距離と中距離、(3)中距離と長距離など、ユーザが任意に設定することができる。
また、2つの望遠鏡51,52に対して、受信信号のSNR距離依存性を区別できるように、望遠鏡51,52の焦点距離が、予め異なる焦点距離に設定されている状態で計測を行うようにしてもよい。
この場合、焦点距離設定部53は、望遠鏡切換制御器4からトリガ信号を受ける毎に、望遠鏡51,52に対して、焦点距離の設定を行う必要がない。したがって、望遠鏡切換制御器4から出力されたトリガ信号は、上記実施の形態1,2と同様に、直接、望遠鏡切換器5及び信号処理部14に出力される。
即ち、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が望遠鏡51であるとき、焦点距離設定部53からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を望遠鏡52に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を望遠鏡52に出力する。
また、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が望遠鏡52であるとき、焦点距離設定部53からトリガ信号を受けると、使用対象の望遠鏡を望遠鏡51に切り換えて、送受信分離部11から出力されたパルス送信光を望遠鏡51に出力する。
また、望遠鏡51,52は、エアロゾルに散乱されて戻ってきたパルス送信光の散乱光を受光し、その散乱光を送受信分離部11に出力する。
また、望遠鏡切換器5は、現在の使用対象の望遠鏡が望遠鏡52であるとき、望遠鏡52からパルス送信光の散乱光を受けると、その散乱光を送受信分離部11に出力する。
光混合器12は、光分配器8から出力されたローカル光と、送受信分離部11から出力された散乱光を合波し、そのローカル光と散乱光の合波光を光ヘテロダイン受信器13に出力する。
光ヘテロダイン受信器13は、光混合器12から合波光を受けると、その合波光をヘテロダイン検波し、そのヘテロダイン検波結果であるアナログの電気信号を受信信号として信号処理部14に出力する。
SNR算出部61は、A/D変換器15からデジタル受信データを受けると、図9のSNR算出部21と同様に、そのデジタル受信データを予め設定された固定の距離ゲート毎に周波数解析することで、複数の距離領域での周波数スペクトルを算出する。
SNR算出部61は、複数の距離領域での周波数スペクトルを算出すると、図9のSNR算出部21と同様に、複数の距離領域での周波数スペクトルのSNRを算出することで、エアロゾルの計測が可能な距離である最大計測可能距離を特定する(図15のステップST41)。
この実施の形態3では、望遠鏡の切り換わりの判定指標として用いることが可能なパラメータとして、最大計測可能距離とSNRピーク高さを特定しているが、これに限るものではなく、例えば、計測可能範囲やSNRピーク位置を特定するようにしてもよい。
警報提示部20は、風速算出部17により換算された風速を表示する。
SNR取得部62は、SNR算出部61により特定された最大計測可能距離及びSNRピーク高さを取得した時点で、既に焦点距離設定部53からトリガ信号が出力されている場合(ステップST43:YESの場合)、その取得した最大計測可能距離及びSNRピーク高さを、トリガ信号が出力された直後に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク高さを示す判定指標情報bafter,dafterとして切換判定部63に出力する。また、内部のメモリに保存している最大計測可能距離及びSNRピーク高さを、トリガ信号が出力される直前に特定された最大計測可能距離及びSNRピーク高さを示す判定指標情報bbefore,dbeforeとして切換判定部63に出力する(ステップST45)。
図16は切換後の望遠鏡の焦点距離が切換前の望遠鏡の焦点距離より短くなっている場合のSNRの変化を示す説明図である。
以下、図16を参照しながら、切換判定部63による判定処理を具体的に説明する。
bafter<bbefore
また、図16(a)に示すように、SNRピーク高さが増加する。
dafter>dbefore
一方、切換後の望遠鏡の焦点距離が切換前の望遠鏡の焦点距離より長くなっている場合、最大計測可能距離は増加し、SNRピーク高さは減少する。
bafter>bbefore
dafter<dbefore
Th4=bbefore−ΔB (11)
Th7=dbefore+ΔD (12)
Th3=bbefore+ΔB (13)
Th8=cbefore−ΔD (14)
切換判定部63は、判定指標情報dafterが切換判定用閾値Th7より大きければ(ステップST49:YESの場合)、判定指標情報bafterと切換判定用閾値Th4を比較し、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th4以上であれば(ステップST50:NOの場合)、望遠鏡の切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST54)。
切換判定部63は、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th4より小さければ(ステップST50:YESの場合)、望遠鏡の切り換えが正常に行われているものと判定する(ステップST53)。
切換判定部63は、判定指標情報dafterが切換判定用閾値Th8より小さければ(ステップST51:YESの場合)、判定指標情報bafterと切換判定用閾値Th3を比較し、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th3以下であれば(ステップST52:NOの場合)、望遠鏡の切り換えが正常に行われていないものと判定する(ステップST54)。
切換判定部63は、判定指標情報bafterが切換判定用閾値Th3より大きければ(ステップST52:YESの場合)、望遠鏡の切り換えが正常に行われているものと判定する(ステップST53)。
また、警報提示部20は、切換判定部63により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、システム異常が発生している旨の警報を表示する(ステップST56)。
Claims (7)
- 開口径が異なる複数の望遠鏡と、
前記複数の望遠鏡の中で、レーザ光の送受信に使用する使用対象の望遠鏡を切り換える望遠鏡切換部と、
レーザ光を発振するレーザ光発振部と、
前記望遠鏡切換部により切り換えられた使用対象の望遠鏡を用いて、前記レーザ光発振部により発振されたレーザ光を大気中に放射したのち、エアロゾルに散乱されて戻ってきた前記レーザ光の散乱光を受信するレーザ光送受信部と、
前記レーザ光送受信部により散乱光が受信される毎に、前記散乱光の受信信号の信号対雑音比を算出する信号対雑音比算出部と、
前記信号対雑音比算出部により算出された信号対雑音比の中で、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が切り換えられた前後での信号対雑音比を比較することで、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定する切換判定部と、
前記切換判定部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、異常が発生している旨の警報を提示する警報提示部と
を備えたレーザレーダ装置。 - 前記信号対雑音比算出部は、
前記レーザ光送受信部により受信された散乱光の受信信号における複数の距離領域での周波数スペクトルを算出し、前記複数の距離領域での周波数スペクトルの中で、前記複数の望遠鏡の集光距離が変化しても、前記複数の望遠鏡における信号対雑音比の高低の関係が変化しない距離領域での周波数スペクトルの信号対雑音比を算出することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。 - 複数の望遠鏡と、
前記複数の望遠鏡に対して互いに異なる焦点距離を設定する焦点距離設定部と、
前記複数の望遠鏡の中で、レーザ光の送受信に使用する使用対象の望遠鏡を切り換える望遠鏡切換部と、
レーザ光を発振するレーザ光発振部と、
前記望遠鏡切換部により切り換えられた使用対象の望遠鏡を用いて、前記レーザ光発振部により発振されたレーザ光を大気中に放射したのち、エアロゾルに散乱されて戻ってきた前記レーザ光の散乱光を受信するレーザ光送受信部と、
前記レーザ光送受信部により散乱光が受信される毎に、前記散乱光の受信信号の信号対雑音比を算出する信号対雑音比算出部と、
前記信号対雑音比算出部により算出された信号対雑音比の中で、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が切り換えられた前後での信号対雑音比を比較することで、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定する切換判定部と、
前記切換判定部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられていない旨の判定がなされた場合、異常が発生している旨の警報を提示する警報提示部と
を備えたレーザレーダ装置。 - 前記信号対雑音比算出部は、前記レーザ光送受信部により散乱光が受信される毎に、前記散乱光の受信信号における複数の距離領域での周波数スペクトルを算出して、前記複数の距離領域での周波数スペクトルの信号対雑音比を算出し、前記複数の距離領域での周波数スペクトルの信号対雑音比から前記エアロゾルの計測が可能な距離を特定し、
前記切換判定部は、前記信号対雑音比算出部により特定された計測が可能な距離の中で、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が切り換えられた前後での計測が可能な距離を比較することで、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーザレーダ装置。 - 前記信号対雑音比算出部は、前記レーザ光送受信部により散乱光が受信される毎に、前記散乱光の受信信号における複数の距離領域での周波数スペクトルを算出し、前記複数の距離領域での周波数スペクトルの信号対雑音比を算出して、前記信号対雑音比がピークとなる距離領域を特定し、
前記切換判定部は、前記信号対雑音比算出部により特定されたピークとなる距離領域の中で、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が切り換えられた前後でのピークとなる距離領域を比較することで、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーザレーダ装置。 - 前記信号対雑音比算出部は、前記レーザ光送受信部により散乱光が受信される毎に、前記散乱光の受信信号における複数の距離領域での周波数スペクトルを算出し、前記複数の距離領域での周波数スペクトルの信号対雑音比を算出して、前記信号対雑音比がピークとなる値を特定し、
前記切換判定部は、前記信号対雑音比算出部により特定されたピークとなる値の中で、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が切り換えられた前後でのピークとなる値を比較することで、前記望遠鏡切換部により使用対象の望遠鏡が正常に切り換えられたか否かを判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のレーザレーダ装置。 - 前記レーザ光送受信部により受信された散乱光の受信信号から前記エアロゾルによるドップラーシフト量を算出して、前記ドップラーシフト量を風速に換算する風速算出部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のレーザレーダ装置。
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