JP6429716B2 - 支持フレームの取付ブラケット、遮蔽装置 - Google Patents

支持フレームの取付ブラケット、遮蔽装置 Download PDF

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Description

この発明は、横型ブラインド、縦型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン、ロールスクリーン等の遮蔽装置の支持フレームの取り付けに利用される取付ブラケットに関する。
特許文献1に記載の取付ブラケットは、ブラケット本体に、弾性を有する合成樹脂等で形成されたスライドブロックをスライド可能に支持している。そして、スライドブロックを待機位置に保持した状態で支持フレームの一側をブラケット本体に掛止めし、この状態で、支持フレームでスライドブロックの係止片を押圧することにより、スライドブロックを付勢手段の付勢力で支持フレーム保持位置までスライドさせて支持フレームの他側を係止するようになっている。
特許第4751626号
ところで、特許文献1の取付ブラケットは天井面に取り付ける以外にも、直立した壁面(直立面)に取り付けることも可能である。本発明者が、取付ブラケットを直立面に取り付け、この取付ブラケットで支持フレームを保持した状態で無端状の操作コードを用いて遮蔽材の開閉を行うという試験を行ったところ、遮蔽材が上限又は下限にまで到達して操作コードに加えた引張り力が支持フレームに直接加わる状態で、操作コードに強い引張り力を加えると、支持フレームが取付ブラケットから外れて脱落してしまう場合があることが分かった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、取付ブラケットを直立面に取り付けた場合でも、支持フレームが取付ブラケットから外れることを抑制することができる取付ブラケットを提供するものである。
本発明によれば、本体掛止部を有するブラケット本体と、前記ブラケット本体に対してスライド可能に支持され且つスライドブロック掛止部を有するスライドブロックと、前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部の間の距離が狭まる方向に前記スライドブロックを付勢する付勢部材とを備え、前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部によって支持フレームの前縁及び後縁をそれぞれ支持可能である支持フレームの取付ブラケットであって、前記スライドブロックは、前記ブラケット本体の上壁に沿って配置されるスライドブロック本体部と、前記スライドブロック本体部から前記上壁の反対方向に突出するように設けられる掛止ベース部を備え、前記スライドブロック掛止部は、前記掛止ベース部から前記本体掛止部に向かって突出するように設けられ、前記スライドブロック掛止部には、前記後縁に対向する対向面に、前記掛止ベース部から離れるにつれて前記スライドブロック本体部に近づくように傾斜する傾斜部が設けられる、支持フレームの取付ブラケットが提供される。
従来技術では、支持フレームの一縁を支持するスライドブロック掛止部の係止面は、スライドブロックの移動方向に平行な平面になっている。これは、取付ブラケットから支持フレームを外すときに、スライドブロックをブラケット本体に対してスライド移動させる必要があり、この係止面をスライドブロックの移動方向に平行な平面にすることがスライドブロックをスムーズに移動させるために望ましいと考えられていたからである。
このような構成であっても、取付ブラケットを天井面に取り付ける場合には、支持フレームが取付ブラケットから外れることはなかった。しかし、このような構成の取付ブラケットを直立面に取り付けた場合には、操作コードに加えた引張り力によって発生するトルクによってスライドブロックが大きく反り変形して支持フレームが外れて脱落してしまう場合があることが分かった。
このような状況において、本発明者は、取付ブラケットを直立面に取り付けた場合の支持フレームの脱落の問題を解消すべく鋭意検討を行ったところ、スライドブロック掛止部の、支持フレームの後縁に対向する対向面に、掛止ベース部から離れるにつれてスライドブロック本体部に近づくように傾斜する傾斜部を設けることによってスライドブロックの反り変形が抑制されて、支持フレームの脱落の問題が解消することを見出し、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記ブラケット本体は、前記上壁の両側から下方に向けられた第1及び第2側壁とを備え、前記スライドブロックは、前記スライドブロック本体部の両側面から突出する第1及び第2係合凸部を備え、第1及び第2側壁は、第1及び第2係合凸部と係合して前記スライドブロックを前記ブラケット本体に対してスライド可能に支持する第1及び第2スライド孔を備え、前記ブラケット本体は、前記支持フレームの上面に対向する領域においては、第1及び第2側壁の何れからも内側方向への突出部を備えず、前記支持フレームの上面に対向しない領域において前記スライドブロック掛止部に加わる荷重を受ける支持部を備える。
本発明の別の観点によれば上記記載の取付ブラケットと、前縁及び後縁を有する支持フレームを備え、前記支持ブラケットの前縁及び後縁がそれぞれ前記前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部によって支持されている、遮蔽装置が提供される。
本発明の一実施形態の取付ブラケット3の斜視図である。 図1の取付ブラケット3の分解斜視図である。 図2を別の角度から見た斜視図である。 図1中の領域Aの斜視図である。 (a)は、図4からブラケット本体5を除いて露出したスライドブロック7の斜視図である。(b)は、(a)の平面図である。 (a)〜(b)は、それぞれ、支持フレーム1を取付ブラケット3に取り付けている途中及び取り付けた後の状態を示す右側面図である。(c)は、(b)中の領域Bの拡大図である。 (a)〜(b)は、それぞれ、天井付け及び正面付けの場合に支持フレーム1に加わる力の状態を示す右側面図である。 (a)は、従来技術での、図7(b)中の領域Cに対応する部位の拡大図であり、(b)は、スライドブロック掛止部7aの変形後の状態を示す。 (a)は、本発明の実施形態での、図7(b)中の領域Cに対応する部位の拡大図であり、(b)は、スライドブロック掛止部7aの変形後の状態を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.取付ブラケット3の全体構成
まず、本発明の一実施形態の取付ブラケット3の全体構成を説明する。なお、図1〜図6及び図7(a)の説明中での上下・左右・前後は、図1(b)に示すように定義する。図7(b)及び図8〜図9の説明中での上下方向は、鉛直上向き及び下向き方向である。
図1〜図6に示すように、支持フレーム1を取着可能である取付ブラケット3は、ブラケット本体5と、ブラケット本体5に対してスライド可能に支持されるスライドブロック7と、コイルスプリング(付勢部材)9とを備える。取付ブラケット3は、第1及び第2本体掛止部5ac,5adを有する。スライドブロック7は、スライドブロック掛止部7aを有する。コイルスプリング9は、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aの間の距離が狭まる方向にスライドブロック7を付勢する。図6に示すように、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aによって支持フレーム1の前縁1aと後縁1bがそれぞれ支持されることによって、支持フレーム1が取付ブラケット3に固定される。通常、ブラケット本体5は、金属板を折り曲げて形成され、スライドブロック7は、弾性を有する合成樹脂で成形される。なお、本実施形態では、支持フレーム1は、ロールスクリーンの巻取軸の両端に設けられる支持ブラケットを支持する支持フレームを例に挙げて説明を行うが、本実施形態の取付ブラケット3は、横型ブラインド、縦型ブラインド、たくし上げカーテン、プリーツスクリーン、ロールスクリーン等の種々の遮蔽装置の支持フレームの取り付けに適用可能である。
図1〜図2に示すように、2つの本体掛止部5ac,5adのうち、一方(第1本体掛止部5ac)にのみ、支持フレーム1の前縁1aが本体掛止部5ac,5adから外れることを防ぐ係止部5tcが設けられる。係止部5tcを両方の本体掛止部5ac,5adに設けた場合に比べて、複数の取付ブラケット3の前後方向の位置がずれた場合でも支持フレーム1を本体掛止部5ac,5adに支持させることが容易になり、施工性が向上し且つ支持フレーム1を取り付け後の安定性が向上する。
ブラケット本体5は、上壁5bと、上壁5bの両側から下方に向けられた側壁5c,5dとを備える。側壁5c,5dは、通常、上壁5bの両側を直角に折り曲げて形成される。本体掛止部5ac,5adは、フック状の本体掛止部5ac,5adが残るように側壁5c,5dを切り抜いて形成される。スライドブロック7は、ブラケット本体5の上壁5bに沿って配置されるスライドブロック本体部7bの両側面から突出する係合凸部7c,7dを備える。側壁5c,5dは、係合凸部7c,7dと係合して前記スライドブロック7をブラケット本体5に対してスライド可能に支持するスライド孔5cs,5dsを備える。上壁5bには所定の取付穴5bhが設けられており、取付穴5bhにビスを挿通させて、取付ブラケット3を天井面又は立設壁(図示せず)に固定する。
図2及び図6に示すように、ブラケット本体5は、支持フレーム1の上面に対向する領域においては、側壁5c,5dの何れからも内側方向への突出部を備えておらず、支持フレーム1の上面に対向しない領域においてスライドブロック掛止部7aに加わる荷重を受ける支持部5eを備える。支持部5eは、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aによって支持フレーム1が支持されている状態においてスライドブロック掛止部7aを下側から支持可能な位置に設けられる。支持部5eは、側壁5c,5dをそれぞれ内側に折り曲げて形成される。また、支持部5eは、スライドブロック掛止部7aよりも幅方向外側に位置する後方側部7ce,7deにおいてスライドブロック7を支持する。
スライドブロック7は、スライドブロック本体部7bから上壁5bの反対方向に突出するように設けられる掛止ベース部7hを備える。スライドブロック掛止部7aは、掛止ベース部7hから本体掛止部5ac,5adに向かって突出するように設けられる。
スライドブロック7は、図4に示すように、幅方向外側に突出する仮止突出部7gを有する仮止アーム7fを備える。仮止アーム7fには幅方向内側に突出する内側突出部7ftが設けられ、内側突出部7ftが、スライドブロック本体部7bに当接することによって仮止アーム7fが幅方向内側に屈曲することが妨げられる。また、仮止アーム7fは、屈曲部7fkにおいてブラケット本体5の上壁5bに近づく方向に向かって屈曲している。仮止突出部7gは、屈曲部7fkよりも、仮止アーム7fの先端側に設けられる。仮止突出部7gに隣接した位置には、下側に突出する下側突起7guが設けられる。
また、図4に示すように、ブラケット本体5に設けられた仮止係止部5gの前側には、仮止突出部7gを上方向に導く前側テーパー面5gfが設けられ、仮止突出部7gの、前側テーパー面5gfに当接する側には、後側テーパー面7gbが設けられる。また、仮止係止部5gの後側には後側係止面5gbが設けられ、仮止突出部7gの前側には前側係止面7gcが設けられる。
図3に示すように、スライドブロック7の後方側部7deから前方に向かって、コイルスプリング9を収容するコイルスプリング収容部7iが設けられる。図2に示すように、コイルスプリング収容部7iの底面には、コイルスプリング9の直径よりも幅が狭い溝7jが設けられる。このような溝7jを設けることによってコイルスプリング9の落下を防ぎつつ、できるだけ直径が大きいコイルスプリング9を使用することを可能にしている。ブラケット本体5には、上壁5bからコイルスプリング収容部7i内に突出するコイルスプリング当接部5iが設けられる。
2.取付ブラケット3の組立方法
次に、図2〜図3を用いて、本実施形態の取付ブラケット3の組立方法について説明する。
まず、ブラケット本体5と、スライドブロック7と、コイルスプリング9を準備し、コイルスプリング9をスライドブロック7のコイルスプリング収容部7i内に収容する。
次に、スライドブロック7の後方側部7ce,7deを、ブラケット本体5の支持部5eと上壁5bの間に挿入する。この際、コイルスプリング9の一端をコイルスプリング当接部5iに当接させる。
そのまま、スライドブロック7を押し込み、かつスライドブロック本体部7bの両側面に設けられた係合凸部7c,7dをスライド孔5cs,5dsに係合させて、図1に示す状態にして、取付ブラケット3の組み立てが完了する。係合凸部7c,7dは、ブラケット本体5の下側から側壁5c,5dを乗り越えて、スライド孔5cs,5dsに係合させるので、この係合に必要な力を低減するように、図3に示すように、係合凸部7c,7dの上側の面には、幅方向外側に向かって低くなるテーパー面7ct,7dtが形成されている。
また、図2及び図3に示すように、係合凸部7c,7dは、スライドブロック7に設けられた両持ちアーム7ca,7daに設けられている。片持ちアームではなく両持ちアーム7ca,7daに設けられているので、係合凸部7c,7dを幅方向の内側に押し込むには比較的強い力が必要であり、そのため、係合凸部7c,7dは、スライド孔5cs,5dsからは容易に外れない。このために、係合凸部7c,7dは、スライドブロック7を支持する支持部として機能する。従来技術においては、片持ちアームに係合凸部が設けられているものがあるが、このような係合凸部は弱い力でも幅方向の内側に押し込まれてしまい、支持部としては機能しない。
3.支持フレーム1の支持方法
次に、取付ブラケット3で支持フレーム1を支持する方法について説明する。
まず、支持フレーム1を取り付ける前に、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aの間の距離が離れる方向にスライドブロック7を押し込んで、図6(a)に示すように、仮止突出部7gを仮止係止部5gに係合させる。これによって、スライドブロック7が仮止めされて、スライドブロック掛止部7aが本体掛止部5ac,5adから離れた状態で保持される。より詳しくは、図3に示す状態(つまり、仮止突出部7gが、前側切欠5cf内に位置している状態)から、スライドブロック7を後側方向に押すと、仮止突出部7gの後側テーパー面7gbが仮止係止部5gの前側テーパー面5gfに当接し、スライドブロック7を後側方向にさらに押し込むと、仮止突出部7gが仮止係止部5gを乗り越えて、図6(a)に示す状態となる。スライドブロック7は、コイルスプリング9によって、常に、前側方向に付勢されており、仮止突出部7gの前側係止面7gcが仮止係止部5gの後側係止面5gbに当接することによって、スライドブロック7が前側方向に移動することが妨げられる。これによって、スライドブロック7が仮止めされる。この状態では、仮止突出部7gは、後側切欠5cu内に位置している。
次に、図6に示すように、支持フレーム1の前縁1aを本体掛止部5ac,5adに支持させながら、支持フレーム1の後側を持ち上げて、支持フレーム1の後縁1bをスライドブロック掛止部7aに支持させる。この際、支持フレーム1の後縁1bの上面1eが、下側突起7guに当接して、仮止突出部7gを上方に押し上げる。仮止突出部7gが上方に移動して、前側係止面7gcと後側係止面5gbの間の係合が外れると、コイルスプリング9による付勢力によりスライドブロック7が前側に移動し、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aの間の距離が狭まって、図6(b)に示すように、本体掛止部5ac,5adとスライドブロック掛止部7aの間に支持フレーム1が保持される。
本実施形態のスライドブロック掛止部7aには、図6(c)に示すように、後縁1bに対向する対向面7pには、掛止ベース部7hから離れるにつれて(つまり、本体掛止部5ac,5adに近づくにつれて)スライドブロック本体部7bに近づくように(つまり、上向きに)傾斜する傾斜部7sが設けられている。言い換えると、スライドブロック掛止部7aが凹状になっている。このような構成によれば、後述する原理によって、立設壁に取り付けられた取付ブラケット3で支持フレーム1を支持した場合でも、支持フレーム1の脱落を抑制することができる。
より詳細には、後縁1bには、スライドブロック掛止部7a側に向かって突出する係止突起1btが設けられており、係止突起1btの先端が対向面7pに当接している。係止突起1btの先端以外では後縁1bと対向面7pが非接触になっている。また、傾斜部7sの高さt1は、係止突起1btの高さと同じか、これよりも小さくなっている。
スライドブロック掛止部7aの対向面7pに傾斜部7sを設けると、支持フレーム1を取り外す際にスライドブロック7を図6(b)の矢印R方向に移動させるために、傾斜部7sの高さt1分だけ、係止突起1btを持ち上げる必要がある。このため、傾斜部7sの高さt1を過度に大きくすると支持フレーム1の取り外しが困難になるので、傾斜部7sの高さt1は、係止突起1btの高さと同じか、これよりも小さいことが好ましい。また、傾斜部7sは、平面と曲面の何れであってもよいが、傾斜部7sが平面である方が、傾斜部7s上での係止突起1btの移動がスムーズになるので、傾斜部7sは平面であることが好ましい。また、係止突起1btのみが傾斜部7sに当接しているので、摩擦力が最小限に押えられて係止突起1btの移動がスムーズになっている。
支持フレーム1を取り付ける際に支持フレーム1の後縁1bがスライドブロック掛止部7aに衝突する場合がある。そこで、本実施形態では、スライドブロック掛止部7aの端部に、掛止ベース部7hから離れるにつれて下向きに傾斜するガイド部7tを設け、後縁1bをスライドブロック掛止部7aの上方に導いている。
4.天井付けと正面付けの比較
ここで、取付ブラケット3を天井面に取り付ける場合(天井付け)と、取付ブラケット3を直立面に取り付ける場合(正面付け)を比較して、正面付けの場合に支持フレーム1が取付ブラケット3から外れやすい原理、及び本発明によって支持フレーム1が取付ブラケット3から外れにくくなる原理について説明する。
図7(a)〜(b)は、支持フレーム1が支持ブラケット8を支持し、無端状の操作コード(ボールチェーン)11が掛装された操作プーリー10が支持ブラケット8に回転可能に支持されている状態を示す。支持ブラケット8には図示しない巻取軸が回転可能に支持されており、操作プーリー10の回転に伴って巻取軸が正方向及び逆方向に回転されて、スクリーンの巻取り及び巻戻しが行われる。ここでは、操作コード11の第1部分11aを引き下げることによってスクリーンが上昇し、操作コード11の第2部分11bを引き下げることによってスクリーンが下降するタイプのロールスクリーンを例に挙げて説明する。
(天井付けの場合)
天井付けの場合に、操作プーリー10が回転可能な状態で、第1部分11a又は第2部分11bを引き下げると、その引張り力が操作プーリー10に伝達されて操作プーリー10が回転される。操作プーリー10が回転可能な間は第1又は第2部分11a,11bに加えた引張り力は支持ブラケット8にはほとんど伝達されない。
スクリーンが上限位置にあって操作プーリー10が回転不能になった状態で、第1部分11aを引き下げると、その引張り力が支持ブラケット8を介して支持フレーム1に伝達され、図7(a)に示すように前縁1aに下方向の力Faが加わる。しかし、前縁1aは、高剛性の本体掛止部5ac,5adによって支持されているので、力Faによって支持フレーム1が外れることはない。
また、スクリーンが下限位置にあって操作プーリー10が回転不能になった状態で、第2部分11bを引き下げると、その引張り力が支持ブラケット8を介して支持フレーム1に伝達され、図7(a)に示すように後縁1bに下方向の力Fbが加わる。しかし、力Fbは、ほぼ真下に向かって加わるので、力Fbによるスライドブロック7の反り変形が生じにくく、力Fbによって支持フレーム1が外れることもない。
従って、天井付けの場合は、スライドブロック掛止部7aの対向面7pが、従来技術のように水平面である場合でも、支持フレーム1が外れることがない。
(正面付けの場合)
正面付けの場合に、スクリーンが上限又は下限位置にあって操作プーリー10が回転不能になった状態で、第1又は第2部分11a,11bを引き下げると、その引張り力が支持ブラケット8を介して支持フレーム1に伝達され、図7(b)に示すように、支持フレーム1の前縁1aを支点として支持フレーム1を回転させるトルクTに変換される。
従来技術では、図8(a)に示すように、スライドブロック掛止部7aの対向面7pは、スライドブロック7のスライド方向に平行になっており、トルクTは、前縁1aを中心とした円の接線方向に加わるので、トルクTの方向が対向面7pの垂線Nの方向にほぼ一致している。この状態ではスライドブロック7の反り変形は起きにくいが、後縁1bの係止突起1btがわずかでも回動してスライドブロック7の掛止ベース部7h及びスライドブロック掛止部7aが変形すると、図8(b)に示すように、トルクTの方向が斜め下向きになると共に対向面7pがスライドブロック本体部7bとスライドブロック掛止部7aの間隔を広げるように変形する。この状態では、トルクTの方向が対向面7pの垂線Nよりもスライドブロック掛止部7aの先端側に向いているので、トルクTが対向面7pに加わると、スライドブロック掛止部7aには水平面よりも上側に向いた垂線N方向の力が加わり、後縁1bには対向面7pに沿って下向きに移動する力が加わるので、掛止ベース部7h及びスライドブロック掛止部7aの反り変形及びスライドブロック掛止部7aからの後縁1bの離脱が促進される。以上の原理によって、従来技術では、正面付けの場合には、トルクTの増大に伴って、支持フレーム1が外れてしまう場合がある。
これに対して、本発明者の実施形態では、図9(a)に示すように、スライドブロック掛止部7aの対向面7pにはスライドブロック本体部7bとスライドブロック掛止部7aの間隔を狭めるように傾斜しており、トルクTの方向が対向面7pの垂線Nよりも掛止ベース部7h側に向いている。この状態では、トルクTが対向面7pに加わると、スライドブロック掛止部7aには水平面よりも下側に向いた垂線N方向の力が加わり、後縁1bには対向面7pに沿って上向きに移動する力が加わるので、スライドブロック7の反り変形及びスライドブロック掛止部7aからの後縁1bの離脱が抑制される。また、後縁1bの係止突起1btがわずかに回動してスライドブロック7の掛止ベース部7h及びスライドブロック掛止部7aが変形して図9(b)の状態になっても、トルクTの方向が対向面7pの垂線Nの方向に一致しているので、スライドブロック掛止部7aと後縁1bを分離させる方向の力は発生しない。以上の原理によって、本発明者の実施形態では、正面付けの場合でも、支持フレーム1の脱落が抑制される。
ところで、本実施形態に示すように、支持フレーム1の上面に対向しない領域のみにおいてスライドブロック掛止部7aに加わる荷重を受ける支持部5eが設けられているタイプの取付ブラケット3では、支持フレーム1の上面に対向する領域ではスライドブロック7がブラケット本体5で囲まれていないので、この領域でのスライドブロック本体部7bの反り変形が起こりやすい。このため、掛止ベース部7h及びスライドブロック掛止部7aの変形時にスライドブロック本体部7bも変形しやすい。そして、スライドブロック本体部7bの変形の分だけ、掛止ベース部7h及びスライドブロック掛止部7aの変位が増大されて、支持フレーム1がより外れやすくなる。従って、上記タイプの取付ブラケット3では、本発明を適用して支持フレーム1の外れを抑制する必要性が一層大きい。
上記実施形態の取付ブラケット3は、以下の態様で実施することもできる。
・ブラケット本体5は、特許文献1と同様に、支持フレーム1の上面に対向する領域において、側壁5c,5dから内側方向への突出部を備えるように構成してもよい。
・上記実施形態では、本体掛止部5ac,5adが前後方向の外側から前縁1aを支持する内掛け式であるが、本体掛止部5ac,5adが前後方向の内側から前縁1aを支持する外掛け式であってもよい。
・2つの本体掛止部5ac,5adの両方に係止部5tcを設けてもよい。
・スライドブロック7の仮止めは必須ではなく、仮止アーム7fと仮止突出部7gは必須ではない。
1:支持フレーム
1a:前縁
1b:後縁
1bt:係止突起
3:取付ブラケット
5:ブラケット本体
5ac,5ad:本体掛止部
5b:上壁
5c,5d:側壁
5tc:係止部
7:スライドブロック
7a:スライドブロック掛止部
7b:スライドブロック本体部
7h:掛止ベース部
7p:対向面
7s:傾斜部
7t:ガイド部
9:コイルスプリング

Claims (3)

  1. 本体掛止部を有するブラケット本体と、前記ブラケット本体に対してスライド可能に支持され且つスライドブロック掛止部を有するスライドブロックと、前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部の間の距離が狭まる方向に前記スライドブロックを付勢する付勢部材とを備え、前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部によって支持フレームの前縁及び後縁をそれぞれ支持可能である支持フレームの取付ブラケットであって、
    前記スライドブロックは、前記ブラケット本体の上壁に沿って配置されるスライドブロック本体部と、前記スライドブロック本体部から前記上壁の反対方向に突出するように設けられる掛止ベース部を備え、
    前記スライドブロック掛止部は、前記掛止ベース部から前記本体掛止部に向かって突出するように設けられ、
    前記スライドブロック掛止部には、前記後縁に対向する対向面に、前記掛止ベース部から離れるにつれて前記スライドブロック本体部に近づくように傾斜する傾斜部が設けられる、支持フレームの取付ブラケット。
  2. 前記ブラケット本体は、前記上壁の両側から下方に向けられた第1及び第2側壁とを備え、
    前記スライドブロックは、前記スライドブロック本体部の両側面から突出する第1及び第2係合凸部を備え、第1及び第2側壁は、第1及び第2係合凸部と係合して前記スライドブロックを前記ブラケット本体に対してスライド可能に支持する第1及び第2スライド孔を備え、
    前記ブラケット本体は、前記支持フレームの上面に対向する領域においては、第1及び第2側壁の何れからも内側方向への突出部を備えず、前記支持フレームの上面に対向しない領域において前記スライドブロック掛止部に加わる荷重を受ける支持部を備える、請求項1に記載の取付ブラケット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の取付ブラケットと、前縁及び後縁を有する支持フレームを備え、
    前記支持ブラケットの前縁及び後縁がそれぞれ前記前記本体掛止部と前記スライドブロック掛止部によって支持されている、遮蔽装置。
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