JP5135105B2 - テープ取付装置 - Google Patents

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Description

この発明は、横型ブラインドのラダーテープあるいは昇降テープをドラムに取着するための取付装置に関するものである。
横型ブラインドは、ヘッドボックスからラダーコードを介して多数段のスラットが吊下支持される。各スラットは、ラダーコードの支持位置近傍で昇降コードが挿通され、その昇降コードの下端にボトムレールが吊下支持される。
そして、ヘッドボックス内のチルト軸を回転させることによりラダーコードを介して各スラットを角度調節可能である。また、昇降コードを介してボトムレールを昇降することによりスラットを昇降可能となっている。
このような横型ブラインドでは、各スラットの昇降コード挿通孔からの光漏れ及びその挿通孔の室内側への露出を防止するために、ラダーコードの縦糸部分を幅広のテープ状としたラダーテープを使用したものがある。
図8及び図9は、ラダーテープの上端をチルトドラムに取着する取付装置の従来例を示す。ラダーテープ31の上端には袋縫い加工が施されて袋状部32が形成され、チルトドラム33に形成された挿通孔34に挿通されるピン35を袋状部32に挿通することにより、ラダーテープ31の上端部をチルトドラム33に保持している。
実公昭62−23999号公報 実公昭37−21885号公報
上記のようなラダーテープの取付装置では、ラダーテープ31の上端部に袋状部32を設ける必要があるので、袋縫い加工が煩雑であるとともに、組立工数が増大する。また、ラダーテープ31に幅方向の力が作用すると、チルトドラム33に支持されたラダーテープ31の上端部が捩れてしまい、元の状態に復帰しないことがあるという問題点がある。
特許文献1には、主軸にすだれの上端を取着するばね板が開示されているが、直ちにラダーテープの取付装置に応用することはできない。また、ラダーテープの捩れを防止する構成も開示されていない。
特許文献2には、上記従来例のピン35に相当する掛片を使用してブラインドの昇降用金属薄帯(昇降テープ)を円盤に取着する構成が開示されているが、上記従来例と同様な問題点がある。
この発明の目的は、ラダーテープあるいは昇降テープをドラムに容易に取付可能とするとともに、使用時にはドラムに対するテープの捩れを確実に防止し得る横型ブラインドのテープ取付装置を提供することにある。
請求項1では、ヘッドボックス内に回転可能に支持される回転ドラムからテープを吊下支持し、前記回転ドラムの回転操作に基づいて前記テープを介してスラットを駆動する横型ブラインドにおいて、前記回転ドラムにテープを取着する板状の取付金具と、前記回転ドラムに設けられ、前記取付金具を保持する係止手段と、前記取付金具に設けられ、前記テープに作用する荷重により前記テープを前記取付金具に固定する掛止部とを備え、前記取付金具は、弾性を備えた金属板を湾曲させて構成し、前記掛止部として一方の端縁に鋸刃状の凹凸を設けた
求項では、前記回転ドラムには、前記取付金具を挿入可能とした開口部と、前記テープに作用する荷重により前記取付金具を前記開口部内に保持する係止部とを備えた。
請求項では、前記取付金具には、前記係止部に係合して前記テープの幅方向の移動を阻止する位置決め手段を設けた。
請求項では、前記取付金具には、前記テープを仮止めする仮止め手段を備えた。
本発明によれば、ラダーテープあるいは昇降テープをドラムに容易に取付可能とするとともに、使用時にはドラムに対するテープの捩れを確実に防止し得る横型ブラインドのテープ取付装置を提供することができる。
以下、この発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1及び図2に示す横型ブラインドは、ヘッドボックス1から幅広の織紐で形成されたラダーテープ2を介して多数段のスラット3が吊下支持され、ラダーテープ2の下端にボトムレール4が取着されている。
前記スラット3には、前記ラダーテープ2の支持位置近傍でそれぞれ昇降コード5が挿通され、各昇降コード5の一端には前記ボトムレール4が吊下支持されている。前記昇降コード5の他端はヘッドボックス1内をその一端側に案内され、同ヘッドボックス1の一端側に設けられたストッパ装置6を経て下方へ垂下されている。
ヘッドボックス1の一端から垂下された複数本の昇降コード5の下端にはイコライザー7が取着され、そのイコライザー7には操作コード8が吊下支持されている。
そして、操作コード8を操作して昇降コード5をヘッドボックス1から引き出せば、ボトムレール4が引き上げられて下段のスラット3から順次押し上げられ、ボトムレール4の重量により昇降コード5をヘッドボックス1内に引き込ませれば、ボトムレール4が下降して、上段のスラット3から順次ラダーテープ2に支持される状態に復帰する。
なお、操作コード8を手放せば、ストッパ装置6が作動して、ボトムレール4の自重降下が阻止される。
前記ヘッドボックス1内には複数の支持部材9が配設され、各支持部材9にチルトドラム10がそれぞれ回転可能に支持されている。そして、各チルトドラム10に前記ラダーテープ2の上端が取着されている。
前記チルトドラム10にはチルト軸11が相対回転不能に挿通されている。前記チルト軸11の一端は前記ヘッドボックス1の一端に配設される伝達ギヤ12の出力軸に接続されている。前記伝達ギヤ12の入力軸13はヘッドボックス1の前面から斜め下方に突出され、その先端から操作棒14が吊下支持されている。
そして、操作棒14の回転操作により伝達ギヤ12を介してチルト軸11が回転され、チルト軸11の回転にともなって前記チルトドラム10及びラダーテープ2を介して各スラット3が回動されるようになっている。
次に、前記ラダーテープ2の上端をチルトドラム10に取付けるための構成を説明する。図3に示すように、前記チルトドラム10は中央部に軸部15が形成され、その軸部15の中心部に前記チルト軸11を挿通するための六角孔16が形成されている。
前記軸部15の周囲には筒部17が形成されている。筒部17と軸部15は、軸部15の中心に対しほぼ90度の間隔で形成されたリブ18で連結されている。軸部15の中心に対し前記リブ18の反対側には、前記筒部17にはほぼ60度の範囲で開口する開口部19が形成されている。そして、前記開口部19の中央部には前記軸部15から断面T字状の係止部21が突出されている。
前記ラダーテープ2の上端部を前記チルトドラム10に取付けるための取付金具22は、弾性を備えた金属板を前記チルトドラム10の筒部17の内周面に沿うように湾曲させて形成される。
前記取付金具22の一方の湾曲縁の両端部には位置決め突部(位置決め手段)23が形成され、その位置決め突部23間に前記係止部21を保持可能となっている。また、取付金具22の他方の湾曲縁には鋸刃状の凹凸が掛止部24として形成されている。
上記のような取付金具22を使用してラダーテープ2の上端をチルトドラム10に取着するには、図4及び図5に示すように、まず取付金具22の凹面に両面テープ(仮止め手段)25を貼着する。そして、ヘッドボックス1の下方からヘッドボックス1内に挿通されたラダーテープ2の端縁を前記取付金具22の位置決め突部23側の端縁に沿わせて、ラダーテープ2を前記両面テープ25に貼着して仮止めする。
そして、図6に示すように、ラダーテープ2を取付金具22の凸面側に折り返し、この状態で取付金具22を掛止部24側からチルトドラム10の開口部19内に挿入し、軸部15と筒部17との間に位置させる。なお、チルトドラム10はチルト軸11が挿通され、支持部材9に支持されている。
次いで、取付金具22の位置決め突部23を係止部21の両側に位置させ、この状態で取付金具22を撓ませながら位置決め突部23間の端縁を係止部21の内側に押し込む。すると、図7に示すように、位置決め突部23が係止部21の両端部に係合して左右方向すなわちチルトドラム10の軸方向に位置決めされる。
この状態では、ラダーテープ2にボトムレール4及びスラット3の荷重が作用すると、取付金具22が係止部21に向かって押圧されるため、取付金具22がチルトドラム10から外れることはない。
また、ボトムレール4及びスラット3の荷重により、ラダーテープ2が取付金具22の掛止部24に食い込むため、ラダーテープ2がチルトドラム10から脱落することはない。
ラダーテープ2をチルトドラム10から取り外すには、取付金具22の位置決め突部23を押圧して撓ませ、係止部21との係合を解除すると、取付金具22をチルトドラム10から取り外すことができる。そして、取付金具22の両面テープ25からラダーテープ2を剥がせばよい。
上記のように構成されたラダーテープの取付装置では、次に示す作用効果を得ることができる。
(1)ラダーテープ2の上端部に袋縫い加工を施すことなく、ラダーテープ2を両面テープ25で取付金具22に仮止めし、その取付金具22をチルトドラム10に取付けることにより、ラダーテープ2をチルトドラム10に取付けることができる。
(2)係止部21の両端部に取付金具22の位置決め突部23が係合するので、取付金具22のチルトドラム10の軸方向への横ズレを防止することができる。
(3)ラダーテープ2を、取付金具22の掛止部24に係合させて、取付金具22に対する横ズレを防止することができる。従って、ラダーテープ2に左右方向すなわち横型ブラインドの幅方向への力が作用しても、ラダーテープ2の上端部での捩れの発生を防止することができる。
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記のような取付装置を、横型ブラインド等の昇降テープの上端を巻取りドラムに取着する取付装置として使用することもできる。
横型ブラインドを示す正面図である。 横型ブラインドを示す平面図である。 ラダーテープ取付装置を示す分解斜視図である。 取付金具に取着したラダーテープを示す正面図である。 取付金具に取着したラダーテープを示す断面図である。 チルトドラムへの取付金具の取付作業を示す側面図である。 ラダーテープを取着したチルトドラムを示す平面図である。 従来のラダーテープ取付装置を示す側面図である。 従来のラダーテープ取付装置を示す平面図である。
符号の説明
1…ヘッドボックス、2…ラダーテープ、3…スラット、10…回転ドラム(チルトドラム)、21…係止手段(係止部)、22…取付金具、23…位置決め手段(位置決め突部)、24…掛止部、25…仮止め手段(両面テープ)。

Claims (4)

  1. ヘッドボックス内に回転可能に支持される回転ドラムからテープを吊下支持し、前記回転ドラムの回転操作に基づいて前記テープを介してスラットを駆動する横型ブラインドにおいて、
    前記回転ドラムにテープを取着する板状の取付金具と、
    前記回転ドラムに設けられ、前記取付金具を保持する係止手段と、
    前記取付金具に設けられ、前記テープに作用する荷重により前記テープを前記取付金具に固定する掛止部と
    を備え
    前記取付金具は、弾性を備えた金属板を湾曲させて構成し、前記掛止部として一方の端縁に鋸刃状の凹凸を設けたことを特徴とするテープ取付装置。
  2. 前記回転ドラムには、
    前記取付金具を挿入可能とした開口部と、
    前記テープに作用する荷重により前記取付金具を前記開口部内に保持する係止部とを備えたことを特徴とする請求項記載のテープ取付装置。
  3. 前記取付金具には、前記係止部に係合して前記テープの幅方向の移動を阻止する位置決め手段を設けたことを特徴とする請求項記載のテープ取付装置。
  4. 前記取付金具には、前記テープを仮止めする仮止め手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のテープ取付装置。
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