JP6429276B2 - 制動制御装置または制動制御方法 - Google Patents
制動制御装置または制動制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6429276B2 JP6429276B2 JP2015083884A JP2015083884A JP6429276B2 JP 6429276 B2 JP6429276 B2 JP 6429276B2 JP 2015083884 A JP2015083884 A JP 2015083884A JP 2015083884 A JP2015083884 A JP 2015083884A JP 6429276 B2 JP6429276 B2 JP 6429276B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- braking force
- friction
- unit
- replacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Description
(構成)
まず、構成を説明する。本実施形態の制動制御装置は、車両における制駆動制御システムに適用される。車両は電気自動車である。なお、車両はハイブリッド車でもよい。車両は、モータユニットと、液圧制動ユニットと、液圧制御ユニットHUと、各種コントローラを有する。モータユニットは、モータ、バッテリ、および電力変換装置(インバータ)等を備える。モータは、車輪に対してシャフト等を介して連結される電動機であり、例えば交流同期モータが用いられる。モータは、インホイールモータであってもよい。モータは、車輪に駆動用のトルクを供給するモータとして機能すると共に、車輪からのトルクにより回転されることで発電する発電機としても機能する。後者の場面で、モータユニットは、回生制動装置(電気制動装置)であり、車輪に対して回生制動力(電気制動力)を発生させる。
次に、作用効果を説明する。液圧制動ユニットは、ある一定以上の液圧が発生した状態でないと、車両の減速度Gを発生しない。これは、ロータとパッドとの間のクリアランスのため、摩擦制動力が発生しない液圧領域があるためである。図12は、液圧Pと減速度Gとの関係を示す。実際の摩擦制動では、実線で示すように、P0からP1までの液圧領域ではGが発生せず、PがP1以上になると、Gが発生する。一方、従来の回生協調制御では、点線で示すように、Gが発生する液圧PをP1でなくP0としている。よって、回生制動力を減少させ摩擦制動力を増加させるすり替えの開始時に、PがP0からP1まで上昇するまでの間、摩擦制動力によるGが発生しない一方、摩擦制動力によるGが発生している前提で回生制動力が減少される。このため、全体としての制動力が一時的に不足してGが低下する。この一時的なGの低下が乗員に対し違和感を与え、乗り心地の低下を招くおそれがある。例えば、運転者の制動操作量が一定である状態で、(車速が低下する等が原因で)すり替えが行われるような場合、運転者に違和感を与えるおそれが高い。なお、図12でPがP3まで上昇すれば、点線に対する実線のGの低下は解消される。よって、全体としての制動力の一時的な不足も解消される。
以下、本実施形態の制動制御装置または制動制御方法が奏する効果を列挙する。
(1) 車輪に対して電気制動力を発生させるモータユニット(電気制動装置)と、作動することによって車輪に対して摩擦制動力を発生させる液圧制動ユニット(摩擦制動装置)とを備えた車両の制動制御コントローラ1(制動制御装置)であって、運転者要求制動力Fd(目標制動力)を算出する運転者要求制動力演算部31(目標制動力演算部)と、所定の条件(Tmax<T_Fd)が成立すると、算出されたFdを実現するように電気制動力を減少させ摩擦制動力を増加させる制御であるすり替えを行う回生トルク目標値決定部33、目標液圧決定部34、およびすり替え前増圧加算部36(すり替え制御部)と、電気制動力を減少させる前に液圧制動ユニットを作動させるすり替え前増圧判断部35およびすり替え前増圧加算部36(摩擦制動制御部)とを備えた。
電気制動力を減少させる前に液圧制動ユニットを作動させることで、減速度Gの低下を抑制できる。
回生制動力を減少させる前に摩擦制動力を増加させることで、減速度Gの低下を抑制できる。
すり替えを行う前に先行して液圧制動ユニットを作動させることで、すり替え時における減速度Gの低下を抑制できる。
クリアランスを低減するように液圧制動ユニットを作動させることで、すり替え時における減速度Gの低下をより確実に抑制できる。
(Vedですり替えが終了するよう設定された)制限値TmaxがT_Fdを下回るとすり替えを行うことで、すり替えを精度よく行うことができる。
δTがΔT以下になったとき液圧制動ユニットの作動を開始することで、液圧制動ユニットの作動開始タイミングを適切に設定できる。例えば、無駄な負荷を抑制できる。
運転者の制動操作開始後に液圧制動ユニットを作動させることで、液圧制動ユニットの作動開始タイミングを適切に設定できる。例えば、無駄な負荷を抑制できる。
回生制動力の減少に先立って液圧制動ユニットを作動させることで、減速度Gの低下を抑制できる。
運転者の制動操作開始後に液圧制動ユニットの作動が行われることで、液圧制動ユニットの作動開始タイミングを適切に設定できる。例えば、無駄な負荷を抑制できる。
本実施形態において、オフセット液圧ΔPの所定値ΔP1は、所定の走行条件で、ロータとパッドが接触するような値とされる。実施形態1(図4)と同様、ΔPは、Pdがある程度(Pd1)以上高くなると一定値ΔP1になるように設定される。他の構成は実施形態1と同様である。よって、すり替え前に、ΔP1が発生すると、予めロータとパッドとが接触し、微小な摩擦制動力が発生する。このため、より確実に、Gの一時的な低下が抑制される。なお、ΔP1は、ロータとパッドとを過度に押付けず、不必要な摩擦制動力(無駄な負荷)の発生が抑制される値に設定することが好ましい。
(4)(12) すり替え前増圧判断部35およびすり替え前増圧加算部36(摩擦制動制御部、すり替え摩擦制動制御部)は、所定の条件(Tmax<T_Fd)が成立する前に、液圧制動ユニット(摩擦制動装置)により所定値(ΔP1に相当する摩擦制動力)以下の摩擦制動力を発生させる。
予め摩擦制動力を発生させることで、摩擦制動装置の作動の遅れを小さくし、減速度Gの低下をより効果的に抑制できる。また、発生させる摩擦制動力を所定値以下にすることで、負荷の増加を抑制できる。
予めロータとパッドを接触させることで、摩擦制動装置の作動の遅れを小さくし、減速度Gの低下をより効果的に抑制できる。
以上、本発明を実施するための形態を、実施形態に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。例えば、回生トルク偏差δTや車速V以外の適当なパラメータを用いて、すり替えを開始する条件を規定してもよい。
31 運転者要求制動力演算部(目標制動力演算部)
32 回生トルク制限値決定部(電気制動トルク制限値設定部)
33 回生トルク目標値決定部(すり替え制御部、すり替え摩擦制動制御部)
34 目標液圧決定部(すり替え制御部、すり替え摩擦制動制御部)
35 すり替え前増圧判断部(摩擦制動制御部、すり替え摩擦制動制御部)
36 すり替え前増圧加算部(すり替え制御部、摩擦制動制御部、すり替え摩擦制動制御部)
Claims (7)
- 車輪に対して電気制動力を発生させる電気制動装置と、
作動することによって車輪に対して摩擦制動力を発生させる摩擦制動装置と
を備えた車両の制動制御装置であって、
目標制動力を算出する目標制動力演算部と、
所定の条件が成立すると、前記算出された目標制動力を実現するように前記電気制動力を減少させ前記摩擦制動力を増加させる制御であるすり替えを行うすり替え制御部と、
前記所定の条件が成立する前に前記摩擦制動装置を作動させる摩擦制動制御部と、
前記すり替え制御部によるすり替えを終了させる車速であるすり替え終了車速を設定し、前記電気制動力に相当するトルクである電気制動トルクを制限値に沿って減少させたときに前記すり替え終了車速ですり替えが終了するよう、前記制限値を設定する電気制動トルク制限値設定部と、
をさらに備え、
前記所定の条件は、前記目標制動力に相当する前記電気制動トルクを前記制限値が下回るときであることを特徴とする制動制御装置。 - 請求項1に記載の制動制御装置において、
前記摩擦制動装置は、
車輪と共に回転するロータと、
前記ロータに対して所定のクリアランスをおいて配置され、前記ロータに接触することで前記摩擦制動力を発生させるパッドとを備え、
前記摩擦制動制御部は、前記所定の条件が成立する前に前記クリアランスを低減するように前記摩擦制動装置を作動させることを特徴とする制動制御装置。 - 請求項2に記載の制動制御装置において、
前記摩擦制動制御部は、前記所定の条件が成立する前に、前記摩擦制動装置により所定値以下の前記摩擦制動力を発生させることを特徴とする制動制御装置。 - 請求項2に記載の制動制御装置において、
前記摩擦制動制御部は、前記所定の条件が成立する前に前記ロータと前記パッドを接触させることを特徴とする制動制御装置。 - 請求項1に記載の制動制御装置において、
前記摩擦制動制御部は、前記目標制動力に相当する前記電気制動トルクよりも前記制限値が大きい状態で、前記目標制動力に相当する前記電気制動トルクと前記制限値との偏差が所定の偏差以下になったとき、前記摩擦制動装置の作動を開始することを特徴とする制動制御装置。 - 請求項1に記載の制動制御装置において、
前記目標制動力演算部は、運転者の制動操作状態に応じて前記目標制動力を算出し、
前記摩擦制動制御部は、運転者の制動操作開始後、前記所定の条件が成立する前に前記摩擦制動装置を作動させることを特徴とする制動制御装置。 - 運転者の制動操作状態に基づき目標制動力を算出し、前記算出された目標制動力を実現するように、車両に設けられた回生制動装置および摩擦制動装置を作動させる車両の制動制御方法であって、
運転者の制動操作中であって前記摩擦制動装置が非作動であり前記回生制動装置により回生制動力が発生しているとき、所定の条件が成立すると前記回生制動力を減少させ、前記回生制動力の減少に先立って前記摩擦制動装置を作動させるすり替えを行うにあたり、
前記すり替えを終了させる車速であるすり替え終了車速を設定し、前記回生制動力に相当するトルクである回生制動トルクを制限値に沿って減少させたときに前記すり替え終了車速ですり替えが終了するよう、前記制限値を設定し、
前記所定の条件を、前記目標制動力に相当する前記回生制動トルクを前記制限値が下回るときとする制動制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015083884A JP6429276B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | 制動制御装置または制動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015083884A JP6429276B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | 制動制御装置または制動制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016203677A JP2016203677A (ja) | 2016-12-08 |
JP6429276B2 true JP6429276B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=57488619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015083884A Active JP6429276B2 (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | 制動制御装置または制動制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6429276B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019131095A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用ブレーキシステム |
JP7143751B2 (ja) * | 2018-12-17 | 2022-09-29 | 富士電機株式会社 | 蒸気生成ヒートポンプ装置 |
JP7479631B2 (ja) | 2020-11-24 | 2024-05-09 | 株式会社エフ・シー・シー | 電動車両 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008094239A (ja) * | 2006-10-11 | 2008-04-24 | Toyota Motor Corp | 車両制御装置 |
JP5787859B2 (ja) * | 2012-10-23 | 2015-09-30 | 株式会社アドヴィックス | 車両用制動制御装置 |
-
2015
- 2015-04-16 JP JP2015083884A patent/JP6429276B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016203677A (ja) | 2016-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5736673B2 (ja) | 複合ブレーキの制動力協調制御装置 | |
JP6618073B2 (ja) | 制動制御装置 | |
US9469283B2 (en) | Braking apparatus of vehicle | |
JP6545276B2 (ja) | 車両の回生ブレーキシステムを作動させる方法、および車両の回生ブレーキシステムのための制御装置 | |
JP5999047B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP5668856B2 (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP5471429B2 (ja) | 車両の停止制御装置及び車両の停止制御方法 | |
JP6429276B2 (ja) | 制動制御装置または制動制御方法 | |
KR101583942B1 (ko) | 구동모터 제어방법 및 제어장치 | |
JP2007276655A (ja) | 車両用ブレーキ制御装置 | |
CN106314408B (zh) | 运行具有电动机的制动系统的方法和电动机的控制设备 | |
KR20140020034A (ko) | 차량의 아이들 스톱 제어 방법 및 장치 | |
JP6237139B2 (ja) | 車両用制動制御装置 | |
JP2007276683A (ja) | 車両用ブレーキ制御装置 | |
JP5853682B2 (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP6124123B2 (ja) | 回生協調ブレーキ制御システム | |
JP2021093875A (ja) | 車両の制御装置 | |
JP2014080126A (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP2015030314A (ja) | 車両制御装置 | |
JP2015226364A (ja) | 車両のブレーキ装置 | |
JP2019098962A (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP6939286B2 (ja) | 車両用制動装置 | |
JP6291806B2 (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP4952611B2 (ja) | 車両用ブレーキシステム | |
JP2016123207A (ja) | 車両の制動システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180717 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180904 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181025 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6429276 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |