JP6428597B2 - バンドソー切断装置及びバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法 - Google Patents

バンドソー切断装置及びバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、バンドソー切断装置及びバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法に関する。
チョクラルスキー(CZ)法等によって製造されたシリコン結晶(インゴット)のコーン状の端部(トップ部及びテイル部)を切断しブロックとする場合、あるいは、そのブロックからウェーハのサンプルを採取する場合などの切断加工にバンドソー切断装置などが使用されている。
ここで、図5に従来の一般的なバンドソー切断装置の一例の概要を示す。図5に示すように、バンドソー切断装置101は、薄い台金106の端部にダイヤモンドの砥粒を糊着してなるブレード砥粒部105で構成されるエンドレスベルト状のバンドソー(ブレード)102がバンドソープーリー103、103’間に張設されている。バンドソー102はバンドソープーリー103、103’の回転により周回駆動され、バンドソー102のブレード砥粒部105でインゴット108を切断する。また、通常、バンドソープーリー103、103’の両端部に、バンドソーの走行方向をガイドする機構(静圧パッド104、104’)が設けられている。
このようなバンドソー切断装置において、良好な切れ味と高い切断精度を得るためには、インゴット切断時の台金の振れを抑える必要がある。そのために、特許文献1では、台金の二つの表面のうち、一方の表面には凹パターンが設けられ、他方の表面にはこの凹パターンに対応する位置に凸パターンが設けられた台金を用いている。この凹凸パターンによって、台金は優れた剛性を有し、振れが低減されるとしている。特許文献1において凹凸の深さ及び高さは共に5〜500μm程度とされている。
しかしながら、特許文献2に示されているように、静圧パッドとバンドソーとの間隔は、10μm〜50μmで調整されることから、台金に数十〜数百μmにも及ぶ凹凸があると静圧パッドとバンドソーの隙間を調整しにくい。このため、静圧パッドの調整が十分にできず、シリコン結晶切断時に安定した直進性を得ることが困難である。ここで、直進性とは、シリコン結晶等の被削物の切断時にバンドソーの進行方向が保たれる性質であり、直進性が良好だと高い切断精度が実現できる。
特開2006−320983号公報 特開2009−154346号公報 特許2681106号公報 特開2004−160579号公報
バンドソー(電着バンドソー)はSUS等の薄い帯鋼に対して、腰入れ、背盛り等を行った後、所定長さに切断して、端部をプラズマ溶接等で接合し無端のバンド状にしている。さらには、バンドソー長手方向に曲率を与える等している。腰入れは、台金の歪みを取る為に実施しているが、2000mm〜6000mmの全周がある台金を平均的に安定させるのは困難である。このため、従来の電着バンドソーによる加工は、小形の被削物の切断に用いられており、大形被削物では、切断精度が得られないという問題があった(特許文献3、4参照)。
そこで、大形被削物への適用を目的として、切断精度とバンドソーの形状の関係を調査した。まず、未使用のバンドソー102をバンドソー切断装置101にセットし、バンドソー102の台金106の形状を、静圧パッド104、104’を設けない状態で、ピックゲージなどの測定器具(測定子)により台金に添って上下に測定した(静圧パッドの影響を受けない状態での測定)。静圧パッドを設けていない状態のバンドソー切断装置を図6に、バンドソー102の上下方向の形状測定個所を図7に示す。静圧パッドを設けない状態でのバンドソーの台金形状の測定後、さらに、静圧パッド104、104’をセットしインゴット108の切断を行い、切断時のバンドソー102の変位を測定した。
静圧パッドを設けていない状況で、バンドソー102の台金106の形状を測定する際の測定面は、図7に示されているように、バンドソー102の輪の外側である。測定の結果、バンドソー102の台金106の形状は図8及び9に示されるように、大きく2種類の形状になることが分かった。静圧パッドの後面115を基準として、図8に示す形状を凹形状(凹面)、図9に示す形状を凸形状(凸面)とする。
バンドソー102の台金106の形状が凹形状の場合と、凸形状の場合のそれぞれについて、バンドソー切断装置101に静圧パッド104、104’取り付けて、静圧パッドとバンドソー102の隙間を調整した。さらに、図10に示すように、ブレードセンサー(変位センサー)30を取り付けて、バンドソー102とブレードセンサー30の位置決めを実施し、インゴット108切断時のバンドソー102とブレードセンサー30の間隔Lをブレードセンサー30で測定した。そして、位置決めを行った状態の間隔を変位=0とし、インゴット切断中の間隔の増減をブレード変位として表した。
まず、バンドソー102の台金106の形状が凹形状である場合の、インゴット108の切断回数とブレード変位の関係の概要を図11に示す。図11〜15において、一つの山又は谷は、切断1回の間のブレード変位を表している。また、図12に、バンドソー102のライフ(寿命)の各段階におけるブレード変位を模式的に示す。図12に示されるように、ライフ初期にはブレード変位は比較的小さく、刃先ドレッシングを行うことでブレード変位の方向(正負)を修正することも可能であるが、変位量は徐々に大きくなり、ライフ末期にはブレード変位が大きくなり、切断精度が悪化するとともに、やがてバンドソーの破断に至る。
次に、バンドソー102の台金106の形状が凸形状である場合の、インゴット108の切断回数とブレード変位の関係の概要を図13に示す。また、図14に、バンドソー102のライフの各段階におけるブレード変位を模式的に示した。図13に示されるように、バンドソー102の台金106の形状が凸形状である場合には、凹形状の場合に比べて、ブレード変位が比較的小さくなることが分かった。さらに、図14に示したように、ライフの全段階においてブレード変位がマイナス方向になる場合がないわけではないが、ブレード変位はほぼプラスに維持される。
しかしながら、バンドソー102の台金106の形状が初期には凸形状であった場合でも、ライフの途中で、凹形状になりやすく、一旦凹形状になると、その後、凹形状が維持されやすい。この様子を、図15に示す。図15のb3において台金106が凹形状となり、その結果、ブレード変位もマイナスになる。
そして、凹形状と凸形状の場合を比較すると、凸形状の方が、インゴット切断時の直進性が良く、バンドソー102の寿命も延びることが分かった。一方、凹形状では、インゴット切断時の直進性が悪く、切断されたサンプルが厚くなる傾向がある。また、初期に凸形状のバンドソー102でも切断回数が増加すると凹形状になりやすく、インゴット切断時の直進性も悪化することが分かった。
これらのことを模式的に示したのが図16(凹形状の場合)、及び図17(凸形状の場合)である。図17に示した凸形状の場合は、静圧パッド104の前面114と後面115の間隔を適切に調整すると、バンドソー102の形状は、図17(a)及び(b)に示すように凸形状から略直線状態になり、刃先も変位零の方向を向き(図17(c))、高い切断精度でインゴットを切断できる。また、バンドソーの寿命も長くなる。
これに対して、図16に示した凹形状の場合は、静圧パッドを適切に調整しても、図16(a)及び(b)に示すように、刃先がマイナス変位方向を向いてしまい(図16(c))、インゴットの切断が不安定になりやすく、切断精度が低くなり、バンドソーの寿命も短くなる。
これらのことから、バンドソー102をバンドソープーリー103、103’にセットした状態で、バンドソーの形状を凸形状にコントロールする手段が必要なことが分かった。尚、本明細書において、バンドソーの形状と台金の形状は同意である。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、シリコン結晶などの被削物を切断する際の切断精度に優れ、バンドソーの寿命を長くすることができるバンドソー切断装置、及びそのようなバンドソー切断装置を用いたシリコン結晶の切断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、二軸のバンドソープーリーと、該バンドソープーリーにより周回駆動するバンドソーとを備えるバンドソー切断装置であって、
前記バンドソープーリーの外周面に設けられた溝部と、
該溝部に収容されたOリングとを有し、
該Oリングの外周部が前記バンドソープーリーの外周面から突き出ているものであることを特徴とするバンドソー切断装置を提供する。
このように、Oリングの外周部がバンドソープーリーの外周面から突き出た構成とし、バンドソーを外周方向に変形させて凸形状とすることにより、シリコン結晶等を切断する際の切断精度が向上し、バンドソーの寿命を長くすることができる。
このとき、前記バンドソープーリーの外周面の溝部は、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下であることが好ましい。
このような溝部の形状であれば、適切なOリングを収容でき、より切断精度が向上し、また、バンドソーの寿命もより長くすることができる。
このとき、前記Oリングの外周部の、前記バンドソープーリーの外周面から突き出る高さは、1mm以上4mm以下であることが好ましい。
このような外周面から突き出る高さとすることにより、より確実にバンドソーを凸形状とすることができ、より切断精度が向上し、また、バンドソーの寿命もより長くすることができる。
このとき、前記バンドソープーリーは外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差を備えるものであることが好ましい。
このような形状のブレード砥粒逃げ段差を備えることにより、バンドソーの上下の振れを抑制することができ、切断精度及びバンドソーの寿命をより向上させることができる。
このとき、前記Oリングは、ニトリルゴム又はシリコンゴム製であり、ショア硬度がA40〜A70の範囲内のものであることが好ましい。
このようなOリングを用いることにより、バンドソーをより確実に凸形状とすることができ、切断精度及びバンドソーの寿命をより向上させることができる。
このとき、前記バンドソープーリーの回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾ける機構を有するものであることが好ましい。
このような機構を備えることにより、バンドソーの刃部の先端部とバンドソープーリーの底面の最下部を一致させる調整を容易に行うことができる。それにより、バンドソーの上下の振れを抑制し、バンドソーの寿命をより長くすることができ、切断精度もより向上する。
また、上記目的を達成するために、本発明は、二軸のバンドソープーリーと、該バンドソープーリーにより周回駆動するバンドソーとを備えるバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法であって、
前記バンドソープーリーの外周面に溝部を形成し、
前記形成された溝部にOリングを収容して、前記Oリングの外周部を前記バンドソープーリーの外周面から突出させ、
前記バンドソープーリーの外周面に前記バンドソーを張設して、該バンドソーを前記バンドソープーリーの外周面から突出したOリングにより外周方向に変形させて前記シリコン結晶を切断することを特徴とするバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法を提供する。
このように、バンドソープーリーの外周面からOリングを突出させ、バンドソーを外周方向に変形させて凸形状とすることにより、シリコン結晶を切断する際の切断精度が向上し、バンドソーの寿命を長くすることができる。
このとき、前記バンドソープーリーの外周面の溝部を、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下で形成することが好ましい。
このような溝部を形成することにより、適切なOリングを収容し、より切断精度が向上し、また、バンドソーの寿命もより長くすることができる。
このとき、前記Oリングの外周部の、前記バンドソープーリーの外周面から突出させる高さを、1mm以上4mm以下にすることが好ましい。
このような突出させる高さとすることにより、より切断精度が向上し、また、バンドソーの寿命もより長くすることができる。
このとき、前記バンドソープーリーの外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差を形成して前記シリコン結晶を切断することが好ましい。
このようなブレード砥粒逃げ段差を形成することにより、バンドソーの上下の振れを抑制することができ、切断精度及びバンドソーの寿命をより向上させることができる。
このとき、前記Oリングの材質を、ニトリルゴム又はシリコンゴムとし、前記Oリングのショア硬度をA40〜A70の範囲内のものにすることが好ましい。
このようなOリングを用いることにより、切断精度及びバンドソーの寿命をより向上させることができる。
このとき、前記バンドソープーリーの回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾けることにより、前記バンドソーの刃部の先端部と前記バンドソープーリーの底面の最下部の位置を一致させるように調整することが好ましい。
このように、バンドソーの刃部の先端部とバンドソープーリーの底面の最下部を一致させるように調整することにより、バンドソーの上下の振れが抑制され、バンドソーの寿命をより長くすることができ、切断精度もより向上する。
以上のように、本発明のバンドソー切断装置及びバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法によれば、Oリングの外周部がバンドソープーリーの外周面から突き出ており、バンドソーを外周方向に変形させる構成とすることにより、バンドソーの切断時の変位が安定し切断精度が向上するとともに、バンドソーの寿命を長くすることができる。さらには、バンドソーの切断時の変位が安定することにより、従来よりも薄刃を使用することができるようになり、1カット当たりのサンプルのロスを大幅に削減することができる。
本発明のバンドソー切断装置の一例を示す概略図である。 本発明のバンドソー切断装置のバンドソープーリーの外周部を示す断面概略図である。 外側に傾けたバンドソープーリーを示す概略図である。 バンドソーを凸形状に調整することを示す概略図である。 従来のバンドソー切断装置の一例を示す概略図である。 静圧パッドを設けていないバンドソー切断装置を示す概略図である。 バンドソーの形状測定個所を示す図である。 測定された台金の形状(凹形状)を示す概略図である。 測定された台金の形状(凸形状)を示す概略図である。 ブレードセンサーとブレード変位Lを示す概略図である。 台金が凹形状の場合の、インゴットの切断回数とブレード変位の関係を示す図である。 台金が凹形状の場合の、ライフの各段階におけるブレード変位を示す図である。 台金が凸形状の場合の、インゴットの切断回数とブレード変位の関係を示す図である。 台金が凸形状の場合の、ライフの各段階におけるブレード変位を示す図である。 台金が凸形状から凹形状に変化した場合を含む、ライフの各段階におけるブレード変位を示す図である。 台金が凹形状の場合の切断方向を示す模式図である。 台金が凸形状の場合の切断方向を示す模式図である。
上述のように、バンドソー切断装置において、バンドソーの寿命が長く、切断精度の良い装置が求められている。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、二軸のバンドソープーリーと、バンドソープーリーにより周回駆動するバンドソーとを備えるバンドソー切断装置であって、バンドソープーリーの外周面に設けられた溝部と、溝部に収容されたOリングとを有し、Oリングの外周部がバンドソープーリーの外周面から突き出た構成のバンドソー切断装置とすることにより、上述のように、バンドソーの形状を安定的に外側に凸形状とすることができるようになり、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、本発明のバンドソー切断装置について、図1から図4を参照して説明する。
図1に示すように、本発明のバンドソー切断装置1は、薄い台金6の端部にダイヤモンドの砥粒を糊着してなるブレード砥粒部5で構成されるエンドレスベルト状のバンドソー2がバンドソープーリー3、3’間に張設されている。バンドソー2はバンドソープーリー3、3’の回転により周回駆動され、バンドソー2のブレード砥粒部5でインゴット8を切断する。また、バンドソープーリー3、3’の端部に、バンドソーの走行方向をガイドする静圧パッド4、4’が設けられている。以上は、従来のバンドソー切断装置と略同様である。本発明のバンドソー切断装置1では、バンドソープーリー3、3’の外周面に溝部が形成され、その溝部にはOリング10、10’が収容されている。さらに、収容されたOリング10、10’の外周部が、バンドソープーリー3、3’の外周面からそれぞれ突き出た構成となっている。
バンドソープーリー3、3’の直径は、例えば、500mm〜700mmとすることができる。また、バンドソープーリー3、3’は、バンドソー切断装置1を設置する床面に対して平行に設置されてよい。バンドソー2の台金6の厚さは、0.2mm〜0.5mm、バンドソー2の幅は50〜80mm、ブレード砥粒部5の厚さは0.50〜1.20mmとすることができる。
次に、バンドソープーリー3の外周部の断面図である図2を参照して、本発明のバンドソー切断装置1についてさらに説明する。上述のように、バンドソープーリー3(及び3’)の外周面には、溝部16が形成されており、その溝部16にOリング10が収容されている。ここで、溝部16は、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下であることが好ましい。このような溝部16の形状(大きさ)であれば、適切なOリングを収容することにより、確実にバンドソー2の形状を凸形状とすることができる。尚、バンドソープーリー3の外周部には、プーリーゴム12が設けられていてよく、溝部16はこのプーリーゴム12に形成されることができる。
また、Oリング10の外周部の、バンドソープーリー3の外周面から突き出る高さ(Oリング頭出し)は、1mm以上4mm以下とすることができる。Oリング頭出し、さらにはバンドソー2に加えるテンション圧(張力)を調整することで、より確実にバンドソー2の形状を凸形状とすることができる。
また、バンドソープーリーは外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差18を備えることが好ましい。ブレード砥粒逃げ段差18は、一般的に、刃先(砥粒部)の逃げのために形成される。そして、前述のような形状(大きさ)とすることで、バンドソー2を通常運転速度まで上げて回転させても、上下に振れが発生することがない。このため、切断精度とバンドソー2の寿命が向上する。尚、砥粒部の厚さを厚くすると、薄刃化する意味がなくなるので、ブレード砥粒逃げ段差18の深さは、800μm以下とするのが好ましい。
また、Oリングは、ニトリルゴム又はシリコンゴム製であることが好ましく、ショア硬度がA40〜A70の範囲内のものであることが好ましい。ショア硬度がA40以上であれば、バンドソー2の形状をより確実に凸形状にすることができ、A70以下であれば切断時の直進性が良好である。
さらに、バンドソー切断装置1は、バンドソープーリー3、3’の回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾ける機構を具備してもよい。このように、バンドソープーリー3、3’の回転軸を傾ける機構を備えることにより、バンドソー2の刃部(ブレード砥粒部5)の先端部とバンドソープーリー3、3’の底面の最下部を一致させるように調整を行うことができる。図3はこのことを示す、外側に傾けたバンドソープーリーを示す概略図である。図3の下図に示す、バンドソープーリー3、3’の底面の最下部を結んだ線の位置と、バンドソー2の刃部の先端部が一致するように調整を行うことができる。このように調整することで、バンドソーを走行させた時の上下振れを抑制することができる。
上述のような構成のバンドソー切断装置1により、バンドソー2を凸形状にするとともに、図4に示すように、静圧パッドの後面25を基準にして、凸部の高い部位において、20〜50μmバンドソー2を浮かせるように調整する(図4の浮かせる高さを参照)。この調整は、溝部の形状、Oリングの材質及び太さ等によるOリングの頭出し量やバンドソーに加えるテンション圧の変更で行うことができる。
次に、本発明のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法について、図1から図3を参照して説明する。
本発明のシリコン結晶の切断方法では、図1及び図2に示すように、バンドソー切断装置において、バンドソープーリー3、3’の外周面に溝部16を形成し、形成された溝部16にOリング10、10’を収容して、これらOリングの外周部をバンドソープーリー3、3’の外周面から突出させ、バンドソープーリー3、3’の外周面にバンドソー2を張設して、該バンドソー2をバンドソープーリー3、3’の外周面から突出したOリング10、10’により外周方向に変形させてシリコン結晶8を切断する。このようなシリコン結晶の切断方法とすることで、切断精度及びバンドソーの寿命を向上させることができる。
また、バンドソープーリー3、3’の外周面の溝部16を、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下で形成することができる。このような形状の溝部16とすることで、適切なOリングを収容することができ、上述の効果をより確実に得ることができる。
また、Oリング10、10’の外周部の、バンドソープーリー3、3’の外周面から突出させる高さを、1mm以上4mm以下にすることができる。これにより、バンドソー2の形状をより確実に凸形状とすることができる。
また、バンドソープーリー3、3’の外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差18を形成してシリコン結晶8を切断することができる。このようなブレード砥粒逃げ段差18を形成することにより、切断精度とバンドソーの寿命がより向上する。
また、Oリング10、10’の材質を、ニトリルゴム又はシリコンゴムとし、ショア硬度をA40〜A70の範囲内のものにすることができる。このようなOリングを用いれば、切断精度とバンドソーの寿命をより向上させることができる。
さらに、バンドソープーリー3、3’の回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾けることにより、バンドソーの刃部(ブレード砥粒部5)の先端部とバンドソープーリー3、3’の底面の最下部の位置を一致させるように調整することができる。このように調整することで、バンドソー2の上下振れが抑制され、切断精度とバンドソーの寿命がより向上する。
尚、バンドソー2を凸形状にすることは、バンドソープーリー3、3’の外周部の樹脂部分(プーリーゴム12)を研削加工して、バンドソープーリー3、3’の外周面自体を凸形状に形成することによっても可能であるが、大口径(大直径)のバンドソープーリーを精密に加工するのは難しく、多大なコストが掛かる。これに対し、本発明のバンドソー切断装置であれば、安価かつ容易にバンドソーの凸形状を実現できる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
上述した本発明のバンドソー切断装置1を用いて、CZ法で製造した直径約300mmのシリコンインゴットを多数切断し、バンドソー2の寿命と切断直進性を調べた。ここで、切断直進性は切断精度を表している。バンドソープーリー3、3’の直径は700mm、外周部にウレタンゴム製のプーリーゴム12を備え、溝部16の幅を3〜12mm、深さを1〜6mmの間で変えたものを用いた。台金6の厚さは、0.3mmとした。Oリングの材質は、ニトリルゴムとした。結果(条件1〜5)を表1に示す。尚、以下の表においては、バンドソーの寿命は、従来のバンドソー切断装置での寿命を1.0として、相対値で示してある。
Figure 0006428597
条件1〜5のいずれにおいても、本発明のバンドソー切断装置1を用いることで、バンドソーの寿命と切断直進性が改善した。特に、溝部16の幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下の水準(条件2、3、4)では、バンドソーの寿命は1.8と大幅に向上し、切断直進性も極めて良好であった。尚、切断直進性における「改善あり」は、従来の装置よりは改善したが、「良好」で表したレベルほどではなかったことを表している。また、条件1及び5では、わずかではあるが、バンドソー2の振れが観察された。
(実施例2)
本発明のバンドソー切断装置1を用いて、CZ法で製造した直径約300mmのシリコンインゴットを多数切断し、バンドソー2の寿命と切断直進性を評価した。バンドソープーリー3、3’の直径は700mm、外周部にウレタンゴム製のプーリーゴム12を備え、溝部16の幅は6mm、深さは1mmのものを用いた。そして、Oリングの太さを変えて、バンドソープーリーの外周面から突き出る高さ(突き出す量)を変えた。台金6の厚さは、0.3mmとした。Oリングの材質は、ニトリルゴムとした。結果(条件6〜10)を表2に示す。
Figure 0006428597
条件6〜10のいずれにおいても、本発明のバンドソー切断装置1を用いることで、バンドソーの寿命と切断直進性が改善した。特に、突き出す量が1mm以上4mm以下の水準(条件6、7、8、9)では、バンドソーの寿命は1.8と大幅に向上し、切断直進性も極めて良好であった。
(実施例3)
本発明のバンドソー切断装置1を用いて、CZ法で製造した直径約300mmのシリコンインゴットを多数切断し、バンドソー2の寿命と切断直進性を調べた。バンドソープーリー3、3’の直径は700mm、外周部にウレタンゴム製のプーリーゴム12を備え、溝部16の幅は6mm、深さは3mm、Oリングの太さ6mm、突き出し量3mmのものとした。そして、バンドソープーリー3、3’の外周面に設けたブレード砥粒逃げ段差18の形状(大きさ)を変えた。台金6の厚さは、0.3mmとした。Oリングの材質は、ニトリルゴムとした。結果(条件11〜15)を表3に示す。
Figure 0006428597
条件11〜15のいずれにおいても、本発明のバンドソー切断装置1を用いることで、バンドソーの寿命と切断直進性が改善した。特に、ブレード砥粒逃げ段差18の幅が6mm以上10mm以下の水準(条件12、13、14)では、バンドソーの寿命は1.8と大幅に向上し、切断直進性も極めて良好であった。
(実施例4)
本発明のバンドソー切断装置1を用いて、CZ法で製造した直径約300mmのシリコンインゴットを多数切断し、バンドソー2の寿命と切断直進性を評価した。バンドソープーリー3、3’の直径は700mm、外周部にウレタンゴム製のプーリーゴム12を備え、溝部16の幅は6mm、深さは3mmのものを用いた。Oリングの材質は、ニトリルゴムとし、Oリングのショア硬度を変えた。台金6の厚さは、0.3mmとした。結果(条件16〜20)を表4に示す。
Figure 0006428597
条件16〜20のいずれにおいても、本発明のバンドソー切断装置1を用いることで、バンドソーの寿命と切断直進性が改善した。特に、Oリングのショア硬度がA40〜A70の範囲内(条件17、18、19)では、バンドソーの寿命は1.8と大幅に向上し、切断直進性も極めて良好であった。
以上で説明したように、本発明のバンドソー切断装置を用いてシリコン結晶を切断することにより、従来のバンドソー切断装置を用いた場合に比べて、バンドソーの寿命と切断直進性を改善することができた。また、ブレード変位が安定し、切断直進性が良くなり、切断精度が改善したことで、サンプル切断時のサンプルロスが改善された。さらには、従来よりも薄刃を使用することができるようになり、薄刃でない従来のバンドソーを使用した場合に比べ、1カット当たりのシリコン結晶の切断ロスを24%削減することもできた。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1…本発明のバンドソー切断装置、 2…バンドソー、
3、3’…溝部を備えるバンドソープーリー、 4、4’…静圧パッド、
5…ブレード砥粒部、 6…台金、 8…インゴット(シリコン結晶)、
10、10’…Oリング、 12…プーリーゴム、 16…溝部、
18…ブレード砥粒逃げ段差、 25…静圧パッドの後面、
30…ブレードセンサー、 101…従来のバンドソー切断装置、
102…バンドソー、 103、103’…バンドソープーリー、
104、104’…静圧パッド、 105…ブレード砥粒部、 106…台金、
108…インゴット(シリコン結晶)、 114…静圧パッドの前面、
115…静圧パッドの後面、 L…バンドソーとブレードセンサーの間隔。

Claims (12)

  1. 二軸のバンドソープーリーと、該バンドソープーリーにより周回駆動するバンドソーとを備えるバンドソー切断装置であって、
    前記バンドソープーリーの外周面に設けられた溝部と、
    該溝部に収容されたOリングとを有し、
    該Oリングの外周部が前記バンドソープーリーの外周面から突き出ていることにより、前記バンドソーが外周方向に変形しているものであることを特徴とするバンドソー切断装置。
  2. 前記バンドソープーリーの外周面の溝部は、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のバンドソー切断装置。
  3. 前記Oリングの外周部の、前記バンドソープーリーの外周面から突き出る高さは、1mm以上4mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバンドソー切断装置。
  4. 前記バンドソープーリーは外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差を備えるものであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置。
  5. 前記Oリングは、ニトリルゴム又はシリコンゴム製であり、ショア硬度がA40〜A70の範囲内のものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置。
  6. 前記バンドソープーリーの回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾ける機構を有するものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置。
  7. 二軸のバンドソープーリーと、該バンドソープーリーにより周回駆動するバンドソーとを備えるバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法であって、
    前記バンドソープーリーの外周面に溝部を形成し、
    前記形成された溝部にOリングを収容して、前記Oリングの外周部を前記バンドソープーリーの外周面から突出させ、
    前記バンドソープーリーの外周面に前記バンドソーを張設して、該バンドソーを前記バンドソープーリーの外周面から突出したOリングにより外周方向に変形させて前記シリコン結晶を切断することを特徴とするバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
  8. 前記バンドソープーリーの外周面の溝部を、幅が4mm以上10mm以下、深さが1mm以上5mm以下で形成することを特徴とする請求項7に記載のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
  9. 前記Oリングの外周部の、前記バンドソープーリーの外周面から突出させる高さを、1mm以上4mm以下にすることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
  10. 前記バンドソープーリーの外周面に、幅が6mm以上10mm以下、深さが100μm以上800μm以下のブレード砥粒逃げ段差を形成して前記シリコン結晶を切断することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
  11. 前記Oリングの材質を、ニトリルゴム又はシリコンゴムとし、前記Oリングのショア硬度をA40〜A70の範囲内のものにすることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
  12. 前記バンドソープーリーの回転軸を垂直方向から外側又は内側に傾けることにより、前記バンドソーの刃部の先端部と前記バンドソープーリーの底面の最下部の位置を一致させるように調整することを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか一項に記載のバンドソー切断装置によるシリコン結晶の切断方法。
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