JPS6031871Y2 - 帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤

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JPS6031871Y2
JPS6031871Y2 JP6864081U JP6864081U JPS6031871Y2 JP S6031871 Y2 JPS6031871 Y2 JP S6031871Y2 JP 6864081 U JP6864081 U JP 6864081U JP 6864081 U JP6864081 U JP 6864081U JP S6031871 Y2 JPS6031871 Y2 JP S6031871Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は、一般的に、いわゆる帯鋸盤に係り、さらに詳
しくは、そのような帯鋸盤の無端の帯鋸刃が懸回される
帯鋸型またはプーリーに係るものである。
本考案に関する帯鋸盤は、はぼ平行に間隔をなした複数
の軸上に回転可能に装着され、無端の帯鋸刃が懸回され
る複数個の帯鋸型またはプーリーを有する鋸頭部体を備
える。
帯鋸型の1つは、動力駆動され、駆動車としてその周面
と帯鋸刃の平らな側面の一方との摩擦係合によって帯鋸
刃を駆動する。
また、帯鋸刃を適宜に緊張させるために、帯鋸型の一方
は、その軸とともに他方の帯鋸型からラジアル方向に牽
引または蓄勢される。
さらにまた、帯鋸型の間の帯鋸刃の懸張部の1つは、そ
の平らな側面が被切断加工材が載置される加工材台に対
して垂直であるように、複数個の案内手段によって滑動
自在に案内保持される。
かくて、横型帯鋸盤は、鋸頭部体が加工材台に対して下
降し、これにより帯鋸車上を回動する帯鋸刃が加工材台
上に載置された加工材を切断できるように構成される。
このような帯鋸盤は、多年に亘る継続的な努力の結果、
大きく改良され、今や多種多様な材料を切断するための
最も便利、かつ経済的な装置として、多くの産業におけ
る多くの大小の工場において広く使用されている。
しかしながら、意外にも、帯鋸盤の問題は、その最も基
礎的な機素であり、かつ一方単純にして問題なしと考え
られがちな帯鋸型についても、今なお未解決である。
従来、帯鋸盤として多用されている一般的な横型帯鋸盤
の厄介な問題の1つは、帯鋸刃が特に切断作業中に非常
に鋭い喧喚な騒音を発することである。
そのような騒音の発生は、帯鋸刃が切断作業中に激しく
振動することと、さらにその結果、帯鋸刃が帯鋸車上を
回動中に帯鋸型の周囲に対して衝突を続けることを主な
原因としていた。
もちろん、帯鋸刃のそのような鋭く喧操な騒音は、はな
はだ耳ざわりであり、かつまた横型帯鋸盤の操作員の健
康にとって有害である。
のみならず、そのような騒音は、横型帯鋸盤が実に広く
非工業地域の小さな工場でも使用されるため、騒音公害
として問題化しつつある。
鋭く喧嘩な騒音の原因となる帯鋸刃の振動の発生は、主
として帯鋸刃が切断作業中にその柔軟な性質のために、
必然的に側面方向ないし横方向と幅方向ないし上下方向
の両方向に振れることによる。
さらにまた、そのようにして発生する帯鋸刃の振動は、
帯鋸刃が駆動帯鋼車によって強力な緊張力にて駆動され
牽引されるため、帯鋸刃の被切断加工材を切断通過した
後の部分における引っ張り応力が、加工材に切り込む直
前のそれよりも大きいために、増大または増幅される。
したがって、帯鋸刃の振動とそれによる騒音は、帯鋸刃
が加工材に切り込む直前の部分で最も激しく発生する。
帯鋸刃の好ましからぬ振動は、帯鋸刃を滑動自在に案内
する帯鋸刃案内装置によって軽減されるが、実際には振
動はあまりに激しく、帯鋸刃案内装置のみでは所望のと
おりに軽減せしめることは不可能であり、したがって帯
鋸刃は帯鋸車上の回動中依然として好ましからぬ振動を
続ける。
加えて不都合なことに、帯鋸刃の振動は、単に鋭く喧嘩
な騒音を生じるばかりでなく、帯鋸刃の切削精度と切削
率およびその寿命に悪影響をおよぼし、さらにまた切削
油を飛散せしめる。
たとえば、帯鋸刃の振動は、切断された加工材の表面粗
さを悪<シ、かつまた横方向の振動のために、切り口の
最初の部分がその後の普通の部分より広くなり、正確に
真直ぐな切断が得られなくなる。
帯鋸刃が側面方向および幅方向に振動するので、浮動す
る傾向を生じ、切削率はそれだけ悪くなる。
また、帯鋸刃の横振れの結果として、帯鋸刃は切削を行
なうことなく無用に摩耗することになり、寿命が無用に
短縮される。
さらにまた振動する帯鋸刃が切削油を霧のごとく飛散せ
しめれば、切削油は横型帯鋸盤の外へ回収されることな
く損失され、しかも横型帯鋸盤の操作員とその周辺を汚
すことになる。
従来の横型帯鋸盤のさらに1つの根本的な厄介な問題は
、帯鋸刃が切削作業を行ないつつ帯鋸車上を回動中に、
帯鋼車の上でスリップすることである。
このようなスリップは、帯鋸刃が切削作業中宮に切削油
を供給され、その切削油が帯鋸刃によって帯鋼車の周面
に運ばれ、その結果帯鋸刃と帯鋼車の周面との間に油膜
が生じるからである。
帯鋸刃が帯鋸車上でスリップすれば、スリップと同時に
、帯鋸刃は正常に切削走行することなく、被切断加工材
に強引に喰い込まされることになり、大なり小なりの損
傷を受け、多くの場合は切損する。
帯鋸刃のスリップは、帯鋼車の間の帯鋸刃の緊張力を増
強することによっである程度までは克服できるが、過度
の緊張力は帯鋸刃の早期摩耗または切損を招く。
かくて、横型帯鋸盤は、切断作業中帯鋸刃が帯鋸車上で
振動およびスリップしないように改良することが要求さ
れる。
本考案の第1の目的は、帯鋸刃によって発生される騒音
が最少限にされる横型帯鋸盤を提供することである。
本考案の加えて1つの目的は、帯鋸刃の振動が最少限に
される横型帯鋸盤を提供することである。
本発明のさらに1つの目的は、帯鋸刃が帯鋸車上でスリ
ップしない横型帯鋸盤を提供することである。
したがって、本考案の目的は、また切削率と切削精度が
向上し、かつまた帯鋸刃の寿命が延長される横型帯鋸盤
を提供することである。
さらにまた、本考案の目的は、切削油の飛散が防止され
る横型帯鋸盤を提供することである。
根本的には、これらの目的は、横型帯鋸盤に振動を吸収
し、摩擦を付与する手段を設けた帯鋼車を備えることに
よって遠戚される。
これに関連し、本考案のさらに加えるべき目的は、その
ように振動を吸収し、摩擦を付与する手段が、帯鋼車に
容易に装着できる横型帯鋸盤を提供することである。
本考案のさらに他の目的および利点は、図解とともに本
考案の望ましい実施態様とその原理を開示する以下の説
明と、添付の図面によって明らかになる。
さて、添付図面を参照するに、総括的に数字1で示す横
型帯鋸盤は、長方形の箱状の機台3、その上に設けられ
る加工材台5、加工材台5に載置され被切断加工材Wを
把持するバイス7、およびほぼC型の構造を威す鋸頭部
体9を含む。
鋸頭部体9には、間隔を威してハウジング部11および
13が猛威される。
釦頭部体9は、その一端と機台3とを回動自在に枢着す
るヒンジピン15を介して、油圧モーター17のごとき
適宜な手段によってバイス7に対して上下するように構
成される。
しかしながら、本考案は、たとえば釦頭部体9が単数ま
たは複数の垂直な案内手段に沿って全体的に垂直に上下
する型式のものを含み、あらゆる型式の横型帯鋸盤に適
用可能である。
釦頭部体9のハウジング部11および13の中には、駆
動および従動帯鋸率またはプーリー19および21が収
納されており、これらに無端の帯鋸刃23が懸回される
駆動および従動帯鋸率19および21は、はぼ平行に間
隔を威した車軸25および27におのおの回転可能に装
着され、かつ互にラジアル方向にほぼ整合する。
また、帯鋸刃23を適宜に緊張せしめるために、帯鋸率
の1つで通常従動帯鋸率21が、他の帯鋸率、すなわち
通常駆動帯鋼車19よりほぼラジアル方向に適宜な手段
(図示省略)によって、その車軸27とともに牽引また
は蓄勢される。
駆動帯鋼車19は、通常反時計方向に適宜なモーター(
図示省略)によって動力駆動され、それに懸回された帯
鋸刃23を駆動し、これを軌動運動せしめ、他方従動帯
鋸率21は、帯鋸刃23が駆動帯鋼車19によって駆動
されるにしたがって自由に回転する。
駆動および従動帯鋸率19および21は、本考案の中心
であるので、後に詳述する。
帯鋸刃23は、その刃先が駆動帯鋼車19および従動帯
鋸率21の軸方向内側の外縁より突出する状態にて駆動
帯鋼車19および従動帯鋸率21に懸回される。
また、帯鋸刃23は、切削が行なわれる切削部域にて、
その平らな両側面が加工材台5に対して垂直をなすよう
に、案内手段29および31によって滑動自在に案内保
持される。
帯鋸刃23を案内保持する案内手段29および31は、
おのおの支持腕33および35の下端に着脱自在に保持
される。
支持腕33および35は、釦頭部体9に固定された梁体
37によって、これより垂下する状態にて保持される。
また、支持腕33および35の双方、またはいずれか一
方は被切断加工材Wの切削長に応じて案内手段29およ
び31の間の間隔を調整するために、帯鋸刃23の懸張
部に平行な方向に梁体37に沿って調整移動が可能であ
る。
また、案内手段29および31は、通常帯鋸刃23に切
削油を供給するように構成される。
案内手段29および31は、帯鋸刃23の振動を減じる
効果もなすが、振動はこれらのみによって軽減するには
あまりに激しく、シたがって帯鋸刃23は、駆動帯鋼車
19および従動帯鋸率21を回動する際に依然として激
しく振動する。
すでに明らかなとおり、釦頭部体9が加工材台5に対し
て下降するにしたがって、駆動帯鋼車19および従動帯
鋸率21上を回動する帯鋸刃23がバイス7によって加
工材台5に把持される被切断加工材Wを切断する。
その際に、根本的問題の1つは、被切断加工材Wと駆動
帯鋼車19との間の帯鋸刃23の部分において、被切断
加工材Wと従動帯鋸率21との間よりも大きな引っ張り
応力が生じるために、特に被切断加工材Wと従動帯鋸率
21との間にて帯鋸刃23が激しく振動することである
その結果、帯鋸刃23は、駆動帯鋼車19および従動帯
鋸率21上を回動しつつ、全体として振動を続けること
になる。
また、もう1つの根本的問題は、切削油が帯鋸刃23に
よって駆動帯鋼車19および従動帯鋸率21の周面に運
はれ、その結果帯鋸刃23の駆動帯鋼車19および従動
帯鋸率21上でのスリップを惹起することである。
本考案によれば、駆動帯鋼車19および従動帯鋸率21
は、帯鋸刃23の振動を減じ、かつそのスリップを防止
するように構成される。
駆動帯鋼車19および従動帯鋸率21は、もちろんその
機能は多かれ少なかれ異なるが、本考案の目的に対して
は、構造上互に同様である。
したがって、以下の説明は、両帯鋼車を1帯鋸車19,
21.と表示する。
全般的構成として、帯鋸率19.21は、車軸25.2
7が挿入されるバブ39.バブ39にこれにより放射状
に延設される円板状のウェブ41、円板状のウェブ41
の外周に形成される環状のリム43、および環状のリム
43の軸方向の1端部から放射方向に突起するフランジ
45から戊る。
図面において、環状のリム43は、円板状のウェブ41
の外周から軸方向の両方向に突起するように示しである
が、ウェブ41から軸方向の1方向にのみ突起する構成
であってもよい。
かくて、帯鋸刃23は、その背端部が環状のフランジ4
5の根部表面に平行に隣接し、かつその刃先部が環状の
リム43のフランジ45と反対側の軸方向端部から突出
する状態にて、帯鋼車19,21のリム43の周面に懸
回される。
フランジ45は、一種のストッパーの役割をなし、帯鋸
刃23がその通常の走路から逸脱することを防止し、帯
鋸刃23の刃先が環状のリム43を外れて進み、これに
よって損傷を受けないようにする。
第2図においては、47′で示す環状の溝は、最外部の
開口部を狭く、最内部の底部を広く形成した鳩尾状溝に
形成され、他方49′で示す環状のゴム質部材は、振動
を吸収腰かつ摩擦を生じる性質のポリウレタン等よりな
るものであって、おのおの円状の断面を有するゴム質の
環で、溝47′との間には、変形が比較的容易であるよ
うに、図示されるように比較的大きな空隙が形成されて
いる。
この場合の構成は、ゴム質の環49′が鳩尾状溝47′
内にその最外部の開口部を弾力的に通過して嵌装可能で
あり、かつそれが帯鋸刃23によって加圧されても、鳩
尾状溝47′より突出した状態を保つようにする。
かくて、容易に理解されるとおり、柔軟な性質のゴム質
の環49′は、鳩尾状溝47′内にその最外部の狭い開
口部を融通通過せしめて嵌装可能であり、かつ帯鋼車1
9.21の回転中も鳩尾状溝47′内に確実に保持され
る。
また、コム質の環49′は、帯鋼車19.21に、最初
の組立て時や摩耗したものの交換の際に容易に装着でき
る。
上述のとおり、本考案による横型帯鋸盤1の帯鋼車19
.21は、その外周部に振動を吸収し、かつ摩擦を生じ
させる性質のポリウレタン等で成る環状のゴム質部材4
9′を備える。
しかしながら、このような装備は、必ずしも駆動帯鋼車
19および従動帯鋼車21の全てに設ける必要はない。
鋭い喧嘩な騒音は、第1図に示すような型式の横型帯鋸
盤1では、既述のとおり、従動帯鋼車21上でも激しく
発生するので、従動帯鋼車21のみに上述の装備を施し
ても、帯鋸刃23の騒音は大きく軽減される。
しかしながら、可能な限り、完全に帯鋸刃23の振動と
その結果上じる騒音とを減じ、かつ可能な限り完全に帯
鋸刃23のスリップを防止するには、当然のことながら
、駆動帯鋼車19と従動帯鋼車21の全てに既述の装備
を施すことが最善である。
上記において詳述したとおり、本実施例の横型帯鋸盤1
は、従来単純にして、問題なしと考えられがちであった
帯鋼車19.21を改良することによって、従来の様々
な問題を解決すべく改良されたものである。
まず、本実施例の横型帯鋸盤1の顕著な特徴は、騒音を
生ずる帯鋸刃23が、帯鋼車19,21の周面のゴム質
部材49′上を走行するために、好ましからぬ騒音が最
少限度に軽減されることである。
付記するまでもなく、ゴム質部材49′のために、帯鋸
刃23は激しく振動することが抑制されて、しかも帯鋼
車19.21のおのおののリム43に直接当接すること
がなく、帯鋸刃23は騒音の発生を防止される。
これに関連して、直径25ONnのステンレス鋼棒材(
JIS−3US−304)の切断で実際に実験した結果
、従来の横型帯鋸盤での切断の際の騒音が、平均95デ
シベルであったが、従動帯鋼車21のみにゴム質部材4
9′を装着して切断したところ、騒音は平均76デジベ
ルに激減した。
従動帯鋼車21のみを本考案のとおりにしただけで、騒
音はかくも著しく減少するので、全ての帯鋼車を本考案
のとおりに装備すれば、騒音はさらに減じるであろう。
かくて、本実施例の横型帯鋸盤1が、その操作員の健康
に有害なことはない。
また、騒音が著しく軽減するという本実施例の横型帯鋸
盤1の特徴は、横型帯鋸盤が広く非工業地域の小規模工
場でも使用されるため、特に産業騒音が公害問題として
問題化する9田こおいては高く評価される。
本実施例の横型帯鋸盤1の基本的な特徴は、帯鋸刃23
の振動がゴム質部材49′によって吸収されることであ
るが、この特徴はさらに利点をもたらす。
帯鋸刃23が横方向の振動をすることなく、真直ぐに被
切断加工材Wに切り込むので、切削精度が切断部の真直
性と切断後の被切断加工材Wの表面粗さの双方について
向上する。
帯鋸刃23の側面方向および幅方向の振動が抑制される
ので、帯鋸刃23の切削率はそれだけ向上する。
また、帯鋸刃23の側面方向の振動が最少限となり、し
たがって帯鋸刃23が切削することなく無用に摩耗する
ことも最少限となるため、帯鋸刃23の寿命が長くなる
さらにまた、従来の横型帯鋸盤では、帯鋸刃の振動のた
めに切削油が霧のごとく飛散したが、本実施例の横型帯
鋸盤1では、そのような切削油の霧は見られず、したが
って切削油が横型帯鋸盤1から消失することも、また横
型帯鋸盤1の操作員やその周辺を汚すこともない。
本実施例のもう1つの基本的な特徴は、帯鋸刃23によ
って帯鋼車19,21の周面に運ばれる切削油が、ゴム
質部材49′の間に押し込められるため、帯鋸刃23と
帯鋼車19,21の間に油膜を生ずることはなく、帯鋸
刃23が帯鋼車19.21上でスリップしないことであ
る。
帯鋸刃23は、また帯鋸刃23を緊張せしめるために、
これに加えられる圧力が、ゴム質部材49′上に集中さ
れるが故にも、スリップが防止される。
かくて、帯鋸刃23は、これを過度に緊張せしめること
なく、帯鋼車19.21上でのスリップがほぼ完全に防
止される。
したがって、本実施例の横型帯鋸盤1においては、帯鋸
刃23は、これを過度に緊張せしめるが故に切損するこ
とはない。
また、帯鋸刃23の帯鋼車19,21上でのスリップが
ほぼ完全に防止されるために、帯鋸刃23は走行するこ
となく、被切断加工材Wに対して押圧されることがなく
、シたがってスリップ故に、帯鋸刃23が切損したり、
その歯が折損することはない。
かくて、本実施例の横型帯鋸盤1では、帯鋸刃23の寿
命が延長される。
ここで関連することとして、帯鋼車19,21の溝47
または47′の間のリム43の周面は、ゴム質部材49
′がなければ、帯鋸刃23のスリップを防止すると云う
目的については、ゴム質部材49′と同様の機能をなし
得るので、帯鋸刃23の帯鋼車19,21上でのスリッ
プは、ゴム質部材49′なしに、溝47または47′の
みによっても防止される。
もちろん、ゴム質部材49′がなければ、帯鋸刃23の
振動とそれによる騒音は全く軽減できず、本考案の目的
を完全に遠戚することはできない。
しかしながら、ゴム質部材49′が使用不能になった後
、新規なものを調達し、装着するまでの間、帯鋼車19
.21が、ゴム質部材49′なしに、しかも帯鋸刃23
のスリップ防止の効果を維持しつつ使用できることは、
本実施例の利点の1つである。
さらにまた、ゴム質部材49′を帯鋼車19゜21に容
易に装着できることも、本実施例の重要な特徴である。
以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要す
るに本考案の要旨は実用新案登録請求の範囲に記載のと
おりであるから、本考案によれば、帯鋸刃は帯鋼車の外
周面に直接接触することなく、外周面から離れた状態で
もってゴム質部材によって支持されることとなり、帯鋸
刃の振動はゴム質部材によって吸収され、騒音を発する
ようなことがないものである。
また、切削時に生ずる帯鋸刃の引張り応力の変動に対応
してゴム質部材が変形することによって前記変動を吸収
することができるものである。
したがって、帯鋸刃の引張り荷重の変動を鋭敏に感知し
て迅速に吸収することができるものである。
また、帯鋸刃に付着して移送される切削油や切粉による
ゴム質部材の劣化や破損に対しては着脱交換することに
よって対処でき、さらに、各ゴム質部材の間に樋状凹部
が形成されていることにより、前記切削油や切粉等の除
去を能率よく行なうことができるものである。
特に、帯鋼車の外周面に複数の鳩尾状溝を形成腰各鳩尾
状溝に環状のゴム質部材を着脱自在に嵌合し、かつ各溝
とゴム質部材との間に比較的大きな空隙を形成したこと
により、鳩尾状溝内へのゴム質部材の拡大変形が極めて
容易になり、ゴム質部材の変形が容易であって帯鋸刃の
振動吸収効率が向上するものである。
また、帯鋸刃に付着した切削油や切粉等によってゴム質
部材が劣化損傷したような場合には、その着脱交換が容
易に行なわれ得るものである。
なお、ゴム質部材を図示のごとく断面円形状に形成する
ことにより、応力の集中する部分や切削油等の付着し易
い部分が少なくなり、ゴム質部材の耐用年数を増加し得
るものである。
本考案の望ましい態様を図示し、説明したが、これらの
改変は当業者にとっては、本考案の原理を逸脱すること
なく可能であることが理解されるべきである。
したがって、本考案の範囲は、実用新案登録請求の範囲
によってのみ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の横型帯鋸盤の正面図である。 第2図は第1図の横型帯鋸盤の帯鋼車のラジアル方向か
らの図であり、1部を断面で示す。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、3・・・・・・
機台、9・・・・・・釦頭部体、19・・・・・・駆動
帯鋼車、21・・・・・・従動帯鋼車、 47′・・・・・・溝、 49′・・・・・・ゴム 質部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機台3上に装着した鋸頭部体9に駆動帯鋼車19および
    従動帯鋸型21を回動自在に内装して設け、前記両帯鋼
    車19.21に帯鋸刃23を懸回して設け、前記駆動帯
    鋼車19あるいは従動帯鋸型21の少なくとも一方の外
    周面に適宜間隔に設けた複数の環状の鳩尾状溝内にそれ
    ぞれ環状の弾性部材を着脱交換可能にに配置腰前記弾性
    部材の外周面を前記帯鋸型の外周面より突設して設ける
    とともに各弾性部材の間に袖状凹部51を形成して設け
    、かつ前記鳩尾状溝と弾性部材との間に比較的大きな空
    隙を形成してなることを特徴とする帯鋸盤。
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