JP6428307B2 - 高清浄鋼の製造方法 - Google Patents
高清浄鋼の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6428307B2 JP6428307B2 JP2015013267A JP2015013267A JP6428307B2 JP 6428307 B2 JP6428307 B2 JP 6428307B2 JP 2015013267 A JP2015013267 A JP 2015013267A JP 2015013267 A JP2015013267 A JP 2015013267A JP 6428307 B2 JP6428307 B2 JP 6428307B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- inclusions
- steel
- stirring
- alumina
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
脱酸には、酸素と結合して酸化物を生成する元素の添加が一般に行われており、Al(アルミニウム)の他、Si(珪素)、C(炭素)、Ti(チタン)、Ca(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)、REM(希土類金属)等を、脱酸材として用いることが知られている。
このうち、脱酸材として用いるAlは、安価で、かつ、強い脱酸効果があり、これを用いて製造した鋼材は、飲料缶の用途を含めて使用実績があるため、汎用性が高い。
更に、溶鋼中にアルミナが多量に存在すると、鋳造時において、浸漬ノズル内面へのアルミナの付着や凝集が促進され、鋳型(モールド)内での偏流発生やノズル閉塞が生じることに起因して、湯面の変動量が大きくなり、モールドパウダーの混入(パウダー系介在物)による品質劣化の原因となる。
なお、脱酸材としてAl以外の金属を用いた場合でも、生成した金属酸化物(介在物)は製品品質を損なう可能性があり、この点ではAlと同様である。
例えば、特許文献1には、脱酸材として金属アルミニウムを添加し、生成する介在物の改質剤としてCaOを活用して、溶鋼の撹拌により介在物を浮上させ、溶鋼中の介在物を低減させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、上記した特許文献1に記載のアルミナ介在物の生成を抑制するため、溶鋼を加炭して脱酸する技術が開示されている。詳細には、真空脱ガス処理時に添加した炭素を活用することで、脱酸材としての金属アルミニウムの使用量を抑制し、真空脱ガス前に炭素を添加することで、真空脱ガス処理時の突沸を防止することが記載されている。また、一次精錬後の出鋼時に、金属アルミニウムを添加することも記載している。
特許文献1の技術では、相応のアルミナ介在物の低減効果は望めるが、品質の向上を図る上で、更なる介在物個数の低減が必要である。また、本発明者らの知見では、粒径が大きなアルミナ介在物(例えば、70μm以上)を減少させる効果は望めるものの、粒径が小さなアルミナ介在物(10〜50μm程度)を減少させる効果は少ない。
特許文献2の技術は、介在物の抑制効果を記載した図4に示す通り、相応のアルミナ介在物の低減効果は望めるが、粒径が70μmクラスのアルミナ介在物の低減効果に比べ、50μmや30μm、特に20μm以下クラスのアルミナ介在物の低減効果は小さく、品質の向上を図る上で、粒径が小さなアルミナ介在物の低減効果の向上が望まれる。
前記出鋼工程と前記真空脱ガス工程の間で炭素成分を溶鋼に添加し、該溶鋼を前記真空脱ガス工程で撹拌しながら脱炭処理し、該脱炭処理後に溶鋼1トンあたり0.1〜2.4kgの前記金属アルミニウムが添加された溶鋼を3分以上12分以下撹拌処理し、
溶鋼を受け入れる受湯部と、該溶鋼を連続鋳造する鋳型に注入する排湯部とに仕切る堰が内部に設けられ、該堰の高さを溶鋼深さの0.3倍以上0.8倍以下とした前記タンディッシュに、前記金属アルミニウムの添加後に撹拌処理した溶鋼を注湯する。
ここで、真空脱ガス工程による脱炭処理後に金属アルミニウムを添加するので、溶鋼中の溶存酸素濃度を減少させた溶鋼に対して金属アルミニウムの添加が行われ、アルミナ介在物の生成を抑制できる。このとき、溶鋼には小さなアルミナ介在物が生成するが、その生成量が抑制されているため、この溶鋼を所定時間撹拌処理することで、生成した小さなアルミナ介在物を凝集させ合体させる(凝集合体)効果を促進できるものと考えられる。
そして、この溶鋼を、受湯部と排湯部とに仕切る所定高さの堰が設けられたタンディッシュに注湯して連続鋳造するので、このタンディッシュにおいて、凝集合体させたアルミナ介在物の浮上除去効果が得られる。
従って、従来よりもアルミナ介在物の個数を低減でき、特に粒径が20μm以下クラスのアルミナ介在物の個数を低減できる。
まず、本発明の高清浄鋼の製造方法に想到した経緯について説明する。
アルミナ介在物(以下、単に介在物ともいう)は、スラグ中のFeO、MnOや、溶鋼の溶存酸素などと、脱酸材であるAlとが反応することで生成する。
生成当初のアルミナ介在物は、その粒径が小さく(20μm以下)、時間の経過によらずそのまま溶鋼内に残留する場合と、生成した介在物が時間経過と共に緩やかに凝集する場合とがある。
しかし、粒径が小さな介在物(粒径20μm以下クラス)の減少効果は小さい。
これは、特許文献2では、一次精錬炉からの出鋼時又は出鋼後に、溶鋼に伴われているスラグ中に金属アルミニウムやアルミ滓などの還元滓を添加し、スラグ中のFeOやMnOなどの酸化性成分を低減させていることに起因している。
更に、この5〜20μmクラスの微細なアルミナ介在物が、溶鋼中や鋳片内に多数残存する場合には、鋼材の極薄化などの加工時に、欠陥の起点となる頻度が高くなる。
取鍋を用いた溶鋼の撹拌処理は、一般に取鍋底部よりArガスを溶鋼中に吹込み、ガス気泡の浮上効果を用いることで行われ、取鍋内の溶鋼の成分や温度の均一化、また、介在物の浮上除去に用いられている。
本発明者らは、溶鋼の撹拌処理を行うに際し、アルミナの生成量(脱酸直後の介在物の存在状況)によって撹拌の寄与形態が異なることを、数々の実験等から知見した。その状況は、以下の通りである。
この場合、取鍋でのガス撹拌(RH処理での環流撹拌も同様)によるエネルギーは、その大半が既生成の粗大介在物の浮上運動に費やされるため、微小介在物の顕著な個数減少効果が小さい。また、微細な(20μm以下の)アルミナ介在物の個数が多いため、撹拌を行わずとも粒子同士の衝突頻度が高くなり、脱炭処理前に生成したアルミナ介在物は時間の経過と共に凝集合体による浮上が進む。しかし、アルミナ介在物の個数が多過ぎるため、粒径が増加していない介在物は、依然として溶鋼中に残存する。
このように、アルミナ介在物が比較的多い場合、撹拌による介在物除去の効果が不明瞭であると共に、所定の撹拌処理を行っても凝集合体しきれない微細な介在物の除去が困難であるため、撹拌処理の有無による介在物の粒度分布の大幅な変化が認められない。
この場合、撹拌処理により、粒径が5〜20μmクラスの微小介在物の個数が減少し、30〜50μmクラスの介在物の個数が増加することを知見した。
これは、脱炭処理後の溶鋼に金属アルミニウムを添加し、この金属アルミニウムの添加直後にガス撹拌を施すことで、生成した、個数が少ない微細なアルミナ介在物のガス気泡による捕捉効果と、撹拌(流動)による介在物粒子の衝突に伴う凝集合体の効果が得られたことに起因するものと考えられる。
連続鋳造においては、連続鋳造速度に対応する量で溶鋼がタンディッシュに注湯されるため(例えば、8トン/分以下程度の量)、タンディッシュ内での溶鋼の流動速度が、取鍋のガス撹拌における溶鋼の撹拌流速よりも小さく、介在物の凝集合体の効果が望みにくい。
しかし、タンディッシュの内部に堰を立設し、タンディッシュ内の溶鋼に上昇流を発生させると、タンディッシュ内の湯面に存在するスラグの撹拌効果を抑制した状態で、30〜50μm程度の粒子径を有する溶鋼中の介在物を浮上させ、これをスラグに捕捉させる効果が期待できる。
即ち、図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係る高清浄鋼の製造方法は、大気圧下で吹酸脱炭する一次精錬を行った(転炉で処理した)溶鋼を、少なくとも出鋼工程と真空脱ガス工程で順次処理して溶製した後、連続鋳造工程でタンディッシュ10に注湯して連続鋳造するに際し、真空脱ガス工程による脱炭処理前ではなく脱炭処理後の溶鋼に金属アルミニウムを添加する方法である。
以下、詳しく説明する。
転炉吹錬等の一次精錬直後では、一般に溶鋼の溶存酸素濃度が600〜900ppm程度と高く、この状態で金属アルミニウムの添加による脱酸処理を行うと、極めて多量の微細なアルミナが生成することとなる。この生成した微細なアルミナの一部は、前記したように、時間経過と共に凝集合体して粗大化し、浮上除去されるものもあるが、鋳造までの限られた時間内に、全ての介在物、特に20μm以下クラスの介在物を、完全に浮上除去させることは事実上不可能である。
そこで、まず、一次精錬終了後の溶存酸素濃度が高い状態の溶鋼に対し、介在物生成の起こり得ない脱酸元素である炭素成分を溶鋼に(出鋼工程と真空脱ガス工程の間で)添加する(加炭処理)。次に、炭素成分が添加された取鍋内の溶鋼を、真空脱ガス(真空下での脱ガス処理)工程で撹拌しながら脱炭処理(脱酸処理)を行う。
これにより、溶鋼の溶存酸素濃度を、例えば、50〜200ppm程度まで減少できる。
溶鋼への金属アルミニウムの添加量は、アルミナ生成量の減少につなげるため少なくすることが好ましく、溶鋼中の溶存酸素量に応じて、例えば、溶鋼1トンあたり0.1〜2.4kg程度添加するのがよい。
また、溶鋼の撹拌処理には、取鍋の底部からAr(アルゴン)などの不活性ガスを吹込むガス撹拌(バブリング)や、RHを用いた環流撹拌を使用できる。なお、RHを用いて環流撹拌する場合は、真空度が133〜400×102Pa(1〜300Torr)、好ましくは133×102〜400×102Pa(100〜300Torr)の低真空度で撹拌するとよい。また、取鍋での操業条件(ガス撹拌の撹拌力)は、上記した脱炭処理を行う場合と同様、あるいは、脱炭処理時より低流量(例えば、脱炭処理時のガス流量の0.3倍以上1.0倍未満)でよい。
RHでの環流撹拌では、12分を超えて撹拌処理を行ってもよいが、取鍋でのガス撹拌では、撹拌時間を長くすることで溶鋼の温度低下が大きくなり、新たなアルミナ介在物粒子が生成し易くなる。これは、溶鋼の温度低下に伴い、「2Al+3O→Al2O3」の反応の溶解度積が低下することに起因する。
そこで、上記した撹拌処理の方法のうち、温度低下による影響を受ける取鍋でのガス撹拌を考慮して、撹拌時間の上限を決定した。
これにより、溶鋼中に生成した小さなアルミナ介在物の凝集合体の効果を促進できる。
タンディッシュ10には、その内部を、溶鋼鍋11からロングノズル12を介して溶鋼を受け入れる受湯部13と、溶鋼を連続鋳造する鋳型14に注入する排湯部15とに仕切る堰(下堰)16が設けられている。なお、排湯部15の底部には浸漬ノズル17が設けられ、排湯部15内の溶鋼を浸漬ノズル17を介して鋳型14に注入している。
堰16は、タンディッシュ10の底面18から湯面(浴面)に向かうように立設されたものであり、その高さを、溶鋼深さ(浴深)H(m)の0.3倍(0.3×H)以上0.8倍(0.8×H)以下にしたものである。なお、溶鋼深さH(m)とは、堰16を配置した部分のタンディッシュ10の底面18から湯面までの距離を意味する。
従って、堰16の高さを、溶鋼深さH(m)の0.3倍(好ましくは、0.4倍)以上0.8倍(好ましくは、0.7倍)以下にした。
なお、堰は、タンディッシュ内の溶鋼の流れ方向に、間隔を有して複数設置することもできる。この場合、溶鋼の流れ方向に隣り合う堰の間に、溶鋼に下降流を形成するための上堰を設置して、溶鋼の流れを側面視して上下方向にジグザグ状にし、タンディッシュ内での溶鋼の滞留時間を長くすることもできる。
この貫通孔19は、堰16に2個(1個又は複数個でもよい)形成されているが、この程度の貫通孔19であれば、前記した溶鋼に上昇流を発生させる作用効果は得られる。また、上記した貫通孔と開口面積が同等の貫通孔であれば、タンディッシュ内の溶鋼に上昇流を発生させることが可能であり、本発明の作用効果は得られるものと考えられる。
従って、得られた溶鋼を連続鋳造することで、従来よりもアルミナ介在物の個数を低減でき、特に粒径が20μm以下クラスのアルミナ介在物の個数を低減した鋼材(鋳片)を製造できる。特に、この鋼材は、介在物の含有量規制に対して最も要求の厳しい飲料缶用鋼板などの製造時においても、介在物に起因する製品不合(製品不良)を著しく低減できることが可能となる。
ここでは、以下の方法を基本として各条件を変更し、鋳片の清浄性の評価を行った。
350トンの転炉にて一次精錬を行った後、取鍋内に出鋼した溶鋼(炭素濃度:0.037質量%、溶存酸素濃度:700ppm)に、ピッチコークス(炭素成分)添加による加炭処理を施した。その後、一本足の大径管の浸漬と取鍋での底吹きのガス撹拌による脱ガス処理(脱炭処理)を行った。
そして、取鍋内の溶鋼に金属アルミニウムを、溶鋼1トンあたり0.1〜2.4kg添加し、更に3〜14分間のガス撹拌(撹拌処理)を施した後、この溶鋼を、浴深H(m)に対して0.2×H〜0.9×Hの高さの下堰を有するタンディッシュに注湯し、連続鋳造を実施した。
試験条件とその結果及び評価を、表1に示す。
また、「取鍋処理後」の欄には、「取鍋撹拌時間」の欄の時間でガス撹拌した後の溶鋼のトータル酸素濃度(T.[O](ppm))を記載している。
そして、「鋳片」の欄には、連続鋳造を行った後の鋳片のトータル酸素濃度(T.[O](ppm))を記載し、「鋳片介在物個数」の欄には、代表位置から切り出したサンプル(25mm角)を光学顕微鏡で調査した結果(アルミナ介在物の個数)を記載している。
なお、「評価」は、「鋳片介在物個数」の結果が1.00(個/cm2)以下の場合を清浄性が良好(○)と判断し、1.00(個/cm2)超の場合を清浄性が悪い(×)と判断した。
この場合、金属アルミニウムの添加時期によるアルミナ介在物の生成抑制効果、溶鋼の撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果、及び、タンディッシュの下堰による溶鋼への上昇流付与効果が得られた。
その結果、表1に示すように、鋳片のトータル酸素濃度を低減できると共に、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数を低減でき、鋳片の清浄性を良好にできた(評価:○)。
この場合、加炭処理を施さなかったため、脱ガス処理後の溶鋼に添加する金属アルミニウム量を多くしなければならず、アルミナ介在物が多く生成し、溶鋼の撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果が十分に得られなかった。
その結果、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
この場合、比較例9においては、撹拌時間が不足して撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果が十分に得られず、また、比較例10においては、撹拌時間の長期化に伴い溶鋼温度が低下して多くのアルミナ介在物が生成した。
その結果、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
この場合、比較例11においては、下堰の高さが低過ぎてタンディッシュ内で溶鋼の上昇流を有効に作用させることができず、また、比較例12においては、下堰の高さが高過ぎて上昇流がタンディッシュ内の湯面スラグを撹拌した。
その結果、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
この場合、前記したように、スラグ中の酸化性成分が金属アルミニウムで還元され、アルミナが多く生成したため、溶鋼の撹拌処理によるアルミナ介在物の凝集合体効果が十分に得られなかった。
その結果、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
この場合、撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果が得られず、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
この場合、加炭処理と脱ガス処理を施さなかったため、溶鋼に添加する金属アルミニウム量が多くなり、アルミナ介在物が多く生成し、溶鋼の撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果が十分に得られなかった。
その結果、表1に示すように、鋳片中に存在するアルミナ介在物の個数が多くなり、鋳片の清浄性が悪くなった(評価:×)。
即ち、5μm以上20μm以下と20μm超30μm以下の個数割合の、実施例1の従来例に対する減少分が、30μm超50μm以下の個数割合の、実施例1の従来例に対する増加分に相当する。これは、実施例1が、金属アルミニウムの添加前に加炭処理と脱ガス処理を行っているため、溶鋼中のアルミナ介在物量を少なくでき、その結果、溶鋼の撹拌処理による小さなアルミナ介在物の凝集合体効果が得られたことに起因するものと考えられる。
従って、本発明の高清浄鋼の製造方法を用いることで、従来よりもアルミナ介在物の個数を低減でき、特に粒径が20μm以下クラスのアルミナ介在物の個数を低減できることを確認できた。
また、前記実施の形態においては、一次精錬を行った溶鋼を、出鋼工程と真空脱ガス工程で順次処理して溶製した後、連続鋳造工程で連続鋳造した場合について説明したが、連続鋳造工程前に、必要に応じて、出鋼工程と真空脱ガス工程以外の工程を行ってもよい。
Claims (1)
- 大気圧下で吹酸脱炭する一次精錬を行った溶鋼を、少なくとも出鋼工程と真空脱ガス工程で順次処理して溶製した後、連続鋳造工程でタンディッシュに注湯して連続鋳造するに際し、前記真空脱ガス工程による脱炭処理前ではなく該脱炭処理後の溶鋼に金属アルミニウムを添加する高清浄鋼の製造方法であって、
前記出鋼工程と前記真空脱ガス工程の間で炭素成分を溶鋼に添加し、該溶鋼を前記真空脱ガス工程で撹拌しながら脱炭処理し、該脱炭処理後に溶鋼1トンあたり0.1〜2.4kgの前記金属アルミニウムが添加された溶鋼を3分以上12分以下撹拌処理し、
溶鋼を受け入れる受湯部と、該溶鋼を連続鋳造する鋳型に注入する排湯部とに仕切る堰が内部に設けられ、該堰の高さを溶鋼深さの0.3倍以上0.8倍以下とした前記タンディッシュに、前記金属アルミニウムの添加後に撹拌処理した溶鋼を注湯することを特徴とする高清浄鋼の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015013267A JP6428307B2 (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 高清浄鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015013267A JP6428307B2 (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 高清浄鋼の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016138307A JP2016138307A (ja) | 2016-08-04 |
JP6428307B2 true JP6428307B2 (ja) | 2018-11-28 |
Family
ID=56558943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015013267A Active JP6428307B2 (ja) | 2015-01-27 | 2015-01-27 | 高清浄鋼の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6428307B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6443200B2 (ja) * | 2015-04-20 | 2018-12-26 | 新日鐵住金株式会社 | 高清浄鋼の製造方法 |
JP6686837B2 (ja) * | 2016-10-17 | 2020-04-22 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の製造方法 |
JP6686838B2 (ja) * | 2016-10-17 | 2020-04-22 | 日本製鉄株式会社 | 高清浄鋼の製造方法 |
KR102033642B1 (ko) * | 2017-12-11 | 2019-11-08 | 주식회사 포스코 | 용융물 처리 장치 |
CN109576447A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-04-05 | 钢铁研究总院 | 一种促进钢水深脱碳的rh精炼装置和方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3127733B2 (ja) * | 1994-10-25 | 2001-01-29 | 住友金属工業株式会社 | 高清浄性極低炭素鋼の製造方法 |
JP3282531B2 (ja) * | 1997-01-31 | 2002-05-13 | 日本鋼管株式会社 | 高清浄鋼の溶製方法 |
JPH10317049A (ja) * | 1997-05-20 | 1998-12-02 | Nkk Corp | 高清浄鋼の溶製方法 |
JP3674422B2 (ja) * | 1999-11-25 | 2005-07-20 | Jfeスチール株式会社 | 高清浄度低炭素鋼の溶製方法 |
JP4687103B2 (ja) * | 2004-12-28 | 2011-05-25 | Jfeスチール株式会社 | 低炭素アルミキルド鋼の溶製方法 |
JP2006239746A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Nippon Steel Corp | 鋼の連続鋳造用タンディッシュ |
-
2015
- 2015-01-27 JP JP2015013267A patent/JP6428307B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016138307A (ja) | 2016-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6686837B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP6428307B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP5277556B2 (ja) | 含Ti極低炭素鋼の溶製方法及び含Ti極低炭素鋼鋳片の製造方法 | |
JP6443200B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP6593233B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP7035872B2 (ja) | 高清浄鋼の溶製方法 | |
JP5904237B2 (ja) | 高窒素鋼の溶製方法 | |
JP6838419B2 (ja) | 高窒素低酸素鋼の溶製方法 | |
JP6686838B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP5217478B2 (ja) | 極低炭素鋼の溶製方法 | |
JP6547638B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP7035873B2 (ja) | 高清浄鋼の溶製方法 | |
KR101258785B1 (ko) | 듀플렉스 스테인리스강 제조 방법 | |
JP6337681B2 (ja) | 溶鋼の減圧精錬方法 | |
KR100399220B1 (ko) | 전기강판제조용용강정련방법 | |
JP6911590B2 (ja) | 鋼の溶製方法 | |
JP5096779B2 (ja) | 溶鋼への希土類元素の添加方法 | |
JP7035870B2 (ja) | 高清浄鋼の溶製方法 | |
JP4882249B2 (ja) | 高清浄鋼の製造方法 | |
JP7035871B2 (ja) | 高清浄鋼の溶製方法 | |
JP3640167B2 (ja) | 高清浄度鋼の製造方法 | |
KR100979023B1 (ko) | 용강의 연연주방법 | |
JP3752080B2 (ja) | ダストの少ない溶鋼の減圧精錬方法 | |
JPH07224317A (ja) | 高清浄度鋼の製造方法 | |
JP2940358B2 (ja) | 清浄鋼の溶製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180807 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180910 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181015 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6428307 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |