JP6425979B2 - オーバーフロー管の管構造 - Google Patents

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Description

本発明は、オーバーフロー管の管構造に関する。
従来、一端が洗面器の排水口から下方に延びる排水管に接続されると共に他端がオーバーフロー孔において洗面器に接続されるオーバーフロー管を備えるオーバーフロー管の管構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のオーバーフロー管の管構造は、オーバーフロー管の水平部分の内部の上面から下方に延びる防壁を有している。防壁は、空気の引き込みによって生じる排水時の排水音を低減するために、オーバーフロー管から排水管への空気の引き込みを阻止することができるとされている。
特許第3483101号公報
特許文献1に記載のオーバーフロー管の管構造においては、洗面器の排水口が閉じられた状態で、洗面器に溜められる水の水量が、オーバーフロー孔においてオーバーフロー管に流入する水の水量よりも多い場合には、洗面器から水が溢れることがある。そのため、オーバーフロー管に流入する水を効率よく排出することが望まれる。
本発明は、オーバーフロー管に流入する水を効率よく排出することができるオーバーフロー管の管構造を提供することを目的とする。
本発明は、一端が洗面ボウルの排水口から下方に延びる排水管に接続されると共に他端がオーバーフロー孔において前記洗面ボウルに接続されるオーバーフロー管の管構造であって、前記オーバーフロー管は、上下方向に水が流通するように上下方向に延びる第1管部と、前記第1管部の内部に設けられると共に前記第1管部の一部を塞ぐ壁部と、を有するオーバーフロー管の管構造に関する。
また、前記壁部は、板状に形成され、前記第1管部の内面から、水平方向又は水平方向よりも下向きに傾斜する方向に延びることが好ましい。
また、前記壁部は、前記第1管部の前記洗面ボウル側の内面から突出することが好ましい。
また、前記オーバーフロー管は、前記第1管部に連続して形成され前記第1管部に交差する方向に延びる第2管部を更に備え、前記壁部は、前記第1管部と前記第2管部との境界近傍において、前記第1管部の前記洗面ボウル側の内面から突出することが好ましい。
また、前記壁部は、前記第1管部の断面積のほぼ半分を塞ぐように形成されることが好ましい。
また、本発明は、前記オーバーフロー管の管構造を備える洗面器に関する。
本発明によれば、オーバーフロー管に流入する水を効率よく排出することができるオーバーフロー管の管構造を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1を上方側から視た図である。 本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の洗面器3の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の排水管5及びオーバーフロー管6の構成を示す断面図である。 オーバーフロー管6の下部L字管65の構成を示す縦断面図である。 オーバーフロー管6の下部L字管65を上方から視た図である。 本発明の実施形態に係るオーバーフロー管6へ流入する水の流れの作用を説明する図である。 壁部の変形形態を示す上方から視た図であって、(a)は、第1変形形態を示す図であり、(b)は、第2変形形態を示す図であり、(c)は、第3変形形態を示す図である。
以下、本発明の洗面化粧台の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の全体構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1を上方側から視た図である。図3は、本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の洗面器3の構成を示す斜視図である。図4は、本発明の一実施形態に係る洗面化粧台1の排水管5及びオーバーフロー管6の構成を示す断面図である。
まず、本実施形態の洗面化粧台1の全体構成について説明する。
図1〜図4に示すように、本実施形態の洗面化粧台1は、下部キャビネット2と、洗面器3と、ミラーキャビネット11と、を備える。
下部キャビネット2は、図1に示すように、洗面化粧台1の下部を構成し、前面に開閉扉を有した箱状に形成される。下部キャビネット2の内部には、小物等を収納する収納空間が形成される。収納空間の奥側には、洗面器3の排水口41(後述)に接続された排水管5が配置される。
洗面器3は、図1及び図2に示すように、下部キャビネット2の上部に配置される。洗面器3は、凹状に形成されるボウル部(洗面ボウル)31と、ボウル前面カバー部32と、洗面器3の奥側に配置される第1上面部33と、幅方向の一端側に配置される第2上面部34と、排水管5と、オーバーフロー管6と、フランジ管60と、水栓部7と、を有する。
ボウル部31は、平面視において、略矩形形状と、略矩形形状の一端(洗面化粧台1に対面した場合の右端)から奥側に延びる形状と、が連続した形状に形成される。ボウル部31は、平面視において、第1上面部33と第2上面部34と外枠とに挟まれる部分である。
ボウル部31は、後述する水栓部7から吐出された水を受ける。ボウル部31は、図3に示すように、排水口41と、オーバーフロー孔42と、吐水管固定用穴43と、操作部固定用穴44と、を有する。吐水管固定用穴43及び操作部固定用穴44は、第1上面部33に設けられる。
排水口41は、図3及び図4に示すように、ボウル部31における略矩形形状の一端(洗面化粧台1に対面した場合の右端)から奥側に延びる部分の底部に設けられる。排水口41は、ボウル部31の底部を上下方向に貫通する。ボウル部31の底部は、平面状に形成され、排水口41側に向けて傾斜している。排水口41は、水栓部7から吐出されてボウル部31により一旦受け止められた水を、排水管5を介して、外部に排水する。排水管5は、排水口41の下部に接続され、排水口41から下方に向けて延びている。
排水口41の内部には、図4に示すように、ヘアキャッチャー8が着脱自在に設置されている。排水口41には、図2及び図4に示すように、ヘアキャッチャー8の上方に、排水口41を開閉可能な排水栓9が配置される。
排水栓9は、排水口41を塞ぐ機能を有する。排水栓9は、排水口41に対して着脱可能に構成される。排水栓9の上部には、玉鎖部材15の一端が接続されている。玉鎖部材15は、排水栓9の上部と後述する玉鎖固定部材10とを接続する。
オーバーフロー孔42は、図3に示すように、ボウル部31における略矩形形状の一端(洗面化粧台1に対面した場合の右端)から奥側に延びる部分の第2上面部34側の側面に設けられる。オーバーフロー孔42は、ボウル部31の側面を幅方向に貫通する。オーバーフロー孔42は、ボウル部31の底部から所定の高さの位置に設けられている。オーバーフロー孔42は、排水口41が排水栓9により閉じられた状態で、洗面器3に水が溜まって、オーバーフロー孔42の位置まで水位が上昇した場合に、後述するオーバーフロー管6を介して、水を外部に排出する。これにより、水がボウル部31から溢れることを抑制する。
フランジ管60は、オーバーフロー孔42において、洗面器3のボウル部31とオーバーフロー管6の一端部とを接続する。フランジ管60は、フランジ部61と、筒状部62と、を有する。
フランジ部61は、フランジ管60の一端部に形成される。フランジ部61は、オーバーフロー孔42において、洗面器3のボウル部31の内面側に位置しており、ボウル部31の内面に当接する。
筒状部62は、フランジ部61に連続して形成される。筒状部62は、円筒状に形成される。筒状部62は、洗面器3のボウル部31の外面側において、オーバーフロー管6の上部L字管63(後述)の一端部に接続される。筒状部62の内部には、洗面器3のボウル部31の外面側において、玉鎖固定部材10(後述)が固定される。筒状部62の外面には、フランジ管ネジ部621が形成される。筒状部62のフランジ管ネジ部621は、上部L字管63の一端部の内面に形成される上部L字管ネジ部63aに螺合している。
フランジ管60の筒状部62の内部には、玉鎖固定部材10が嵌め込まれて固定されている。玉鎖固定部材10には、玉鎖部材15の他端部が接続されている。つまり、玉鎖部材15の他端部は、フランジ管60の筒状部62の内部において、玉鎖固定部材10に接続される。玉鎖固定部材10は、オーバーフロー孔42の内部において、フランジ管60に固定される。
玉鎖固定部材10は、フランジ管60の一部を塞いでおり、オーバーフロー孔42に侵入する異物を捕捉する機能を有する。本実施形態においては、フランジ管60と玉鎖固定部材10とは、別体である。
オーバーフロー管6は、フランジ管60と排水管5とを接続する。オーバーフロー管6は、上部L字管63と、上下管64と、下部L字管65と、を備える。本実施形態においては、上部L字管63と、上下管64と、下部L字管65とは、別体である。
上部L字管63は、全体として、略L字状に形成される。上部L字管63の一端部は、フランジ管60の筒状部62に接続される。
上部L字管63は、フランジ管60の他端部からボウル部31に対して離れる方向に所定長さ略水平方向に延び、下方に屈曲して、下方に所定長さ延びる。上部L字管63の他端部は、上下管64の上端部に接続される。
上下管64は、上下方向に延びて形成される。上下管64の上端部は、上部L字管63の他端部に外挿される。上下管64の下端部は、下部L字管65の一端部に外挿される。
下部L字管65は、全体として、略L字状に形成される。下部L字管65の一端部は、上下管64の下端部に接続される。下部L字管65は、上下管64の下端部から下方に所定長さ延び、洗面器3のボウル部31に近づく方向に屈曲して、その曲がり部分から洗面器3のボウル部31の側に所定長さ水平方向に延びる。
下部L字管65の曲がり部分において、下部L字管65における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する壁部67が形成される。
下部L字管65の他端部には、接続筒部66が取り付けられている。接続筒部66の先端側の内面には、筒部ネジ部66aが形成されている。筒部ネジ部66aは、接続管51の一端部に形成される接続管ネジ部51aに螺合している。これにより、下部L字管65の他端部は、接続管51の一端部に接続される。
接続管51は、下部L字管65と排水管5とを接続する。接続管51の他端部は、排水管5の側面に接続されている。これにより、下部L字管65は、接続管51を介して、排水管5に接続されている。本実施形態においては、接続管51と排水管5とは、一体に成形されている。
水栓部7は、図1に示すように、吐水管71と、操作部72と、を有する。吐水管71は、吐水管固定用穴43(図3参照)を介して、洗面器3の第1上面部33に取り付けられる。操作部72は、操作部固定用穴44(図3参照)を介して、洗面器3の第1上面部33に取り付けられる。水栓部7においては、操作部72を操作することにより、吐水管71から水が吐出される。
ミラーキャビネット11は、上下方向に延びる板状に形成される。ミラーキャビネット11は、洗面器3の後端部から上方に延びる。ミラーキャビネット11は、化粧鏡12と、複数の収納トレイ13と、照明部14と、を有する。
化粧鏡12は、ミラーキャビネット11の幅方向の略中央において、洗面器3の上方側に取り付けられている。化粧鏡12は、平面状に形成される。化粧鏡12は、下端部が手前側になるように傾斜するように配置される。
照明部14は、化粧鏡12の上方に配置される。照明部14は、1灯配置される。照明部14は、電球部14aと、電球部14aをカバーするカバー部材14bと、を有する。カバー部材14bは、電球部14aからの光を透過して、カバー部材14bの前面を介して、前方を照明すると共に、カバー部材14bの下面を介して、下方を照明する。そのため、照明部14は、前方に向けて光を照射する前方照射部としての機能を有し、かつ、その下面に設けられると共に下方に向けて光を照射する下方照射部としての機能を有する。つまり、照明部14は、下方照射部により下方に向けて光を照射することで、下方にも照明する。カバー部材14bは、半透明の樹脂材料により形成される。
複数の収納トレイ13は、化粧鏡12の下方や化粧鏡12の両側に、配置されている。
次に、本発明の特徴部分であるオーバーフロー管6の管構造の詳細について、図面を参照しながら説明する。図5は、オーバーフロー管6の下部L字管65の構成を示す縦断面図である。図6は、オーバーフロー管6の下部L字管65を上方から視た図である。
第1実施形態に係る洗面器3は、オーバーフロー管6の管構造を備える。本実施形態に係るオーバーフロー管6の管構造は、図4〜図6に示すように、オーバーフロー管6を備える。オーバーフロー管6は、一端がフランジ管60を介して洗面器3のボウル部31の排水口41から下方に延びる排水管5に接続される共に、他端がオーバーフロー孔42において洗面器3のボウル部31に接続される。
オーバーフロー管6は、前述の通り、上部L字管63と、上下管64と、下部L字管65と、を備える。本実施形態においては、オーバーフロー管6は、上部L字管63と、上下管64と、下部L字管65とは、別体に形成される。
下部L字管65は、オーバーフロー管6における下部に配置される。下部L字管65は、前述の通り、図5に示すように、縦断面において、全体として、略L字状に形成される。下部L字管65は、縦管部(第1管部)610と、横管部(第2管部)620と、を有する。
縦管部610は、図5に示すように、上下方向に水が流通するように、上下方向に延びる。本実施形態においては、縦管部610は、略垂直方向に延びる。縦管部610は、上下管64の下端部から下方に所定長さ延びる。縦管部610の内部には、壁部67が設けられている。
横管部620は、縦管部610に連続して形成され、縦管部610に交差する方向に延びる。横管部620は、縦管部610から洗面器3のボウル部31に近づく方向に延びる。本実施形態においては、横管部620は、縦管部610にほぼ直交する方向である略水平方向に延びる。
本実施形態においては、縦管部610と、壁部67と、横管部620とは、一体に成形される。
壁部67は、所定の厚みを有する板状に形成される。壁部67は、縦管部610の一部を塞ぐ。本実施形態においては、壁部67の形状は、図6に示すように、上方側から視た場合に、半円形形状に形成される。壁部67は、縦管部610の断面の断面積のほぼ半分を塞ぐように形成される。ここで、縦管部610の断面の断面積ほぼ半分とは、例えば、縦管部610の断面の断面積の45%〜55%をいう。
壁部67が縦管部610の断面の断面積の55%よりも大きい場合には、壁部67により妨げられる流路が大きいため、壁部67により妨げられない部分を通過する水流が少なくなり、サイフォン現象が発生しにくくなる。壁部67が縦管部610の断面の断面積の45%よりも小さい場合には、壁部67により妨げられる流路が小さく、壁部67により妨げられない部分を通過する水量が多くなり、後述する水幕100(図7参照)を形成しにくくなる。
壁部67は、縦管部610の内面から、縦管部610の内側に向けて、水平方向又は水平方向Hよりも下向きに延びる。壁部67の水平方向Hからの角度は、例えば、0°(水平方向と同じ方向)〜10°程度が好ましい。本実施形態においては、壁部67の水平方向Hからの角度αは、例えば、5°である。
壁部67は、縦管部610と横管部620との境界近傍において、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から、縦管部610の内側に向けて突出する。縦管部610と横管部620との境界は、厳密に定められるものではなく、曲がり部分615にあればよい。
次に、下部L字管65が壁部67を備えることで生じるオーバーフロー管6へ流入する水の流れの作用について説明する。
まず、オーバーフロー管6へ流入する水の流れの作用を説明するための構成として、オーバーフロー管6が接続される排水管5及び排水配管54の構成について説明する。図7は、本発明の実施形態に係るオーバーフロー管6へ流入する水の流れの作用を説明する図である。
図7に示すように、オーバーフロー管6は、接続管51を介して、排水管5に接続されている。排水管5は、その下流側において、排水配管54に接続される。排水配管54は、洗面化粧台1の外部へ排水するための配管である。排水配管54は、排水管5の下流側において、U字管55と、逆V字管56と、排水導出管57とが連続して接続されている。
U字管55は、U字状に形成される。U字管55は、上流側の端部が排水管5に接続されると共に、下流側の端部が逆V字管56の上流側の端部に接続される。U字管55は、U字状に屈曲することで、封水を溜めることが可能なトラップ管としての機能を有する。
逆V字管56は、上下を逆にしたV字状に形成される。逆V字管56は、上流側の端部がU字管55の下流側の端部に接続されると共に、下流側の端部が排水導出管57の上流側の端部に接続される。逆V字管56は、U字管55の下流側の端部から上方側に所定長さ延び、上方側の所定位置において所定角度で鋭角に屈曲して、所定の傾斜角度で下方に傾斜して所定長さ延びる。
逆V字管56における上方側に延びる部分には、U字管55に溜められた水が上昇して、溜められる。U字管55に溜められ且つ逆V字管56における上方側に延びる部分に溜められた水は、水の水位が逆V字管56における屈曲部分の下部の水位を超えると、排水導出管57側へ流し出される。
排水導出管57は、上流側の端部が逆V字管56の下流側の端部に接続されると共に、下流側の端部が不図示の配管に接続される。排水導出管57は、上流側において逆V字管56の下流側の部分と同じ傾斜角度で下方に傾斜して所定長さ延び、所定位置において垂直方向に曲がり、垂直方向の下方に向けて所定長さ延びる。
次に、オーバーフロー管6へ流入する水の流れの作用について、具体的に説明する。
図7に示すように、排水口41が排水栓9により閉じられた状態で、水栓部7の吐水管71から洗面器3のボウル部31に水が吐水され続けると、洗面器3のボウル部31に水が溜まって、オーバーフロー孔42の位置まで水位が上昇する。
オーバーフロー孔42の位置まで水位が上昇すると、オーバーフロー孔42においてフランジ管60に水が流れ込み、フランジ管60からオーバーフロー管6に水が流れ込む。オーバーフロー管6に流れ込んだ水は、上部L字管63及び上下管64を通って、下部L字管65に到達する。下部L字管65に到達した水は、下部L字管65の壁部67により、水の流路の一部が妨げられる。これにより、図7に示すように、壁部67により妨げられない流路において、壁部67を延ばした面に沿って、水幕100が形成される。
壁部67により流路の一部が妨げられるため、壁部67の上方側には、オーバーフロー管6に流れ込んだ水が溜まっていく。そして、壁部67の上方側において、オーバーフロー管6は、水で満たされる。同時に、壁部67の上方側に溜まった水は、水幕100から、下流側の排水管5に向けて流れていく。
水幕100から下流側に流れる水は、横管部620の内部の下部に沿って流れ、接続管51の内部の下部及び排水管5の内部の一側部を通って、U字管55に到達する。U字管55には、排水管5の下方において、所定の水位で、流通する水が封水として溜められている。U字管55には、水が満たされている。
U字管55には水が満たされており、U字管55に更に水が送り込まれると、逆V字管56の屈曲部分の下部を超えた水位に達して、逆V字管56の屈曲部分の下部の水位を超えた水は、排水導出管57側へ送り出される。排水導出管57側へ送り出される水の量は、本発明では壁部67により流路の一部が妨げられているため、従来のような壁部67を設けない場合に比べて、少ない。
壁部67の下方側では、横管部620及び接続管51の内部の上部及び排水管5の内部の他側部において、水が満たされていない空間Kが形成される。
オーバーフロー管6に更に水が流れ込むことで、U字管55に溜められる水の水位が上昇して、排水管5の内部まで水位が上昇する。これにより、空間Kは、排水管5の下部側から徐々に小さくなっていく。
そして、オーバーフロー管6に更に水が流れ込むと、空間Kが下方側から水で満たされていき、水の水位は、壁部67まで達する。ここで、水が壁部67まで達しているため、オーバーフロー管6の内部、接続管51の内部、排水管5の内部及びU字管55の内部は、水で満たされている。そのため、オーバーフロー管6の内部に満たされた水は、サイフォン現象により、排水配管54側に引き込まれ、排水配管54を介して外部に排出される。よって、オーバーフロー管6に流入した水を効率よく外部に排水することができる。
従来、壁部67を設けていない場合には、U字管55側から徐々に水で満たされ、オーバーフロー管6の上部まで水位が達した場合に、オーバーフロー管6の内部が水で満たされるため、サイフォン現象が発生していた。
これに対し、本発明は、壁部67を設けることにより、水幕100を形成して、水幕100から水を流出させている。そして、壁部67の下方の空間Kが徐々に小さくなり、水が壁部67まで満たされた場合に、サイフォン現象を発生させる。そのため、壁部67を設ける本発明は、従来のように壁部67を設けずにオーバーフロー管6の上部まで水を満たした場合にサイフォン現象が発生されるのに対して、壁部67まで水を満たせばサイフォン現象が発生される。よって、本発明は、オーバーフロー管6の内部を水で満たすまでの時間を短縮させて、サイフォン現象の発生を促進させることができる。従って、本発明は、サイフォン現象を早期に発生させることができる。
また、壁部67は、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する。縦管部610を流通する水は、縦管部610の洗面器3側の内面に沿って流通する傾向がある。そのため、壁部67を縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出させることで、効率よく、オーバーフロー管6を流通する水の流路を妨げることができる。
また、壁部67は、曲がり部分615において、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する。そのため、サイフォン現象が発生した後において、横管部620側への水の流れをスムーズにすることができる。これにより、排水を早めることができる。
また、壁部67は、縦管部610の断面の断面積のほぼ半分を塞ぐように形成される。そのため、壁部67により流路のほぼ半分を塞ぐため、水幕100を形成しやすい。これにより、サイフォン現象を発生させやすい。また、壁部67に塞がれない側の流路を流通する水の水量を確保できる。これにより、サイフォン現象が発生した場合に、水が十分に排水配管54側に引き込まれて、サイフォン現象の実行を促進できる。
以上説明した本実施形態のオーバーフロー管の管構造によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態のオーバーフロー管6の管構造においては、オーバーフロー管6は、上下方向に水が流通するように上下方向に延びる縦管部610と、縦管部610の内部に設けられると共に縦管部610の一部を塞ぐ壁部67と、を有する。
そのため、壁部67を設け且つ壁部67を設けることで水幕100を形成することにより、オーバーフロー管6の内部を水で満たすまでの時間を短縮させて、サイフォン現象の発生を促進させることができる。これにより、サイフォン現象を早期に発生させることができる。
また、本実施形態においては、壁部67は、板状に形成され、縦管部610の内面から、水平方向又は水平方向よりも下向きに傾斜する方向に延びる。壁部67へのゴミなどの異物の溜まりを抑制できる。
また、本実施形態においては、壁部67は、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する。縦管部610を流通する水は、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面に沿って流通する傾向がある。そのため、壁部67を縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出させることで、効率よく、オーバーフロー管6を流通する水の流路を妨げることができる。
また、本実施形態においては、壁部67は、曲がり部分615において、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する。そのため、サイフォン現象が発生した後において、横管部620側への水の流れをスムーズにすることができる。これにより、排水を早めることができる。
また、本実施形態においては、壁部67は、下部L字管65の曲がり部分615において、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出する。そのため、下部L字管65を一部材で成形できる。つまり、下部L字管65を、型抜きで成形できる。
また、壁部67は、縦管部610の断面の断面積のほぼ半分を塞ぐように形成される。そのため、壁部67により流路のほぼ半分を塞ぐため、水幕100を形成しやすい。これにより、サイフォン現象を発生させやすい。また、壁部67に塞がれない側の流路を流通する水の水量を確保できる。これにより、サイフォン現象が発生した場合に、負圧により水が十分に排水配管54側に引き込まれて、サイフォン現象の実行を促進できる。
以上、本発明に係るオーバーフロー管の管構造の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、壁部67を、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出させ、壁部67の形状を半円形形状としたが、これに限られない。例えば、壁部67の構成を、図8(a)〜(c)に示すような、次の第1変形形態〜第3変形形態のような壁部の構成としてもよい。
図8は、壁部の変形形態を示す上方から視た図であって、(a)は、第1変形形態を示す図であり、(b)は、第2変形形態を示す図であり、(c)は、第3変形形態を示す図である。
第1変形形態の壁部67Aは、図8(a)に示すように、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出して形成されており、上方側から視た形状が、半円形形状における直線側が円弧状に窪んだ形状である。
第2変形形態の壁部67Bは、図8(b)に示すように、縦管部610における洗面器3のボウル部31側の内面から突出して形成されており、上方側から視た形状が、半円形形状における直線側が円弧状に突出した形状である。
第3変形形態の壁部67Cは、図8(c)に示すように、縦管部610における洗面器3のボウル部31側と反対側の内面から突出しており、上方側から視た形状が、半円形形状である。
また、前記実施形態では、縦管部610を垂直方向に延びるように構成し、横管部620を水平方向に延びるように構成したが、これに限られない。縦管部610を垂直方向から傾けて構成してもよいし、横管部620を水平方向から傾けて構成してもよい。
また、前記実施形態では、下部L字管65を別体で形成したが、これに限られない。
例えば、下部L字管65と上下管64とを一体で構成してもよいし、下部L字管65と上下管64と上部L字管63とを一体で構成してもよいし、下部L字管65と上下管64と上部L字管63とフランジ管60とを一体で構成してもよい。
3 洗面器
5 排水管
6 オーバーフロー管
9 排水栓
15 玉鎖部材(鎖部材)
31 ボウル部(洗面ボウル)
41 排水口
42 オーバーフロー孔
67 壁部
610 縦管部(第1管部)
615 曲がり部分
620 横管部(第2管部)

Claims (6)

  1. 一端が洗面ボウルの排水口から下方に延びる排水管に接続されると共に他端がオーバーフロー孔において前記洗面ボウルに接続されるオーバーフロー管の管構造であって、
    前記オーバーフロー管は、上下方向に水が流通するように上下方向に延びる第1管部と、前記第1管部に連続して形成され前記第1管部に交差する方向に延びる第2管部と、前記第1管部の内部に設けられると共に前記第1管部の一部を塞ぐ壁部と、を有し、
    前記壁部は、前記第1管部と前記第2管部との境界近傍に設けられている、
    オーバーフロー管の管構造。
  2. 前記壁部は、板状に形成され、前記第1管部の内面から、水平方向又は水平方向よりも下向きに傾斜する方向に延びる請求項1に記載のオーバーフロー管の管構造。
  3. 前記壁部は、前記第1管部の前記洗面ボウル側の内面から突出する請求項1又は2に記載のオーバーフロー管の管構造。
  4. 記壁部は、前記第1管部と前記第2管部との境界近傍において、前記第1管部の前記洗面ボウル側の内面から突出する請求項3に記載のオーバーフロー管の管構造。
  5. 前記壁部は、前記第1管部の断面積のほぼ半分を塞ぐように形成される請求項1〜4のいずれかに記載のオーバーフロー管の管構造。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のオーバーフロー管の管構造を備える洗面器。
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