JP6425939B2 - 検査装置および検査方法 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、検査装置および検査方法に関する。
従来、有機EL(Electroluminescence)の発光を利用した発光ダイオードである有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)が知られている。かかる有機発光ダイオードを用いた有機ELディスプレイは、薄型軽量かつ低消費電力であるうえ、応答速度や視野角、コントラスト比の面で優れているといった利点を有していることから、次世代のフラットパネルディスプレイ(FPD)として近年注目されている。
なお、有機発光ダイオードは、基板上の陽極と陰極の間に有機EL層を挟んだ構造を有している。有機EL層は、たとえば陽極側から順に、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層が積層されて形成される。かかる積層構造の形成にあたっては、たとえば正孔注入層、正孔輸送層および発光層をそれぞれインクジェット方式を用いて塗布するといった手法が用いられる。
ところで、有機発光ダイオードは、有機EL層の各層がそれぞれ数十nmの薄膜にて形成されるため、各層のいずれかにたとえば塗布ムラといった不良が生じていれば、その影響が製品を動作させた場合に顕著に現れてしまう。このため、こうした不良を検査するための検査装置が種々提案されている。
たとえば特許文献1には、ガラス基板上のレジスト膜の膜ムラを検査可能な外観検査装置が開示されている。具体的に、かかる外観検査装置は、照明部からガラス基板に対して照明光を照射し、ラインセンサカメラで撮像した画像を解析することによって、膜ムラのような不良が生じているか否かを検査する。
また、たとえばこのような外観検査を受ける段階の完成品に近い基板であれば、製品としての通常の使用時と同様に、陽極と陰極との間に電圧をかけることで基板を発光させ、その発光状態を撮像して画像を解析するといった手法も用いることができる。
特開2011−99875号公報
しかしながら、上述した従来技術には、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させるうえで、さらなる改善の余地がある。
具体的には、上述した従来技術は、たとえば成膜工程から封止工程を経た、ほぼ完成品に近い基板を検査することで不良を検出しようとするものである。このため、仮に不良として塗布ムラが検出されたとしても、たとえばかかる塗布ムラが前述の各層のいずれを形成する過程で生じたのかといった判別を行わねばならず、原因が特定されて製造ラインが改善されるまでに時間がかかるという問題があった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させることができる検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る検査装置は、照射部と、撮像部と、移動機構と、制御部とを備える。照射部は、直列に配列された複数の発光素子を有し、かかる発光素子から主面上に少なくとも有機EL層における発光層が形成された基板に向けて紫外光を照射する。撮像部は、紫外光の照射を受けた基板を所定の撮像領域において撮像する。移動機構は、照射部および撮像部を基板の主面方向に沿って移動させる。制御部は、撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて基板の不良を検出させる。また、制御部は、上記主面方向に沿った2次元方向に照射部および撮像部を移動させつつ、照射部に基板へ紫外光を照射させながら撮像部に連続的に撮像領域を撮像させることによって撮像領域の総計が基板の主面全域に渡るように移動機構、照射部および撮像部を制御するとともに、移動方向に対して照射部および撮像部の順番が前後する場合であっても照射部に紫外光照射させながらの撮像部による撮像が行われるように、かつ、撮像部の撮像済み領域は撮像しないように、照射部および撮像部を制御する。
実施形態の一態様によれば、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させることができる。
図1は、有機発光ダイオードの構成の概略を示す断面模式図である。 図2は、有機発光ダイオードの隔壁の構成の概略を示す平面模式図である。 図3は、有機発光ダイオードの製造方法の主な工程を示すフローチャートである。 図4は、実施形態に係る検査装置を備えた基板処理システムの構成の概略を示す平面模式図である。 図5は、実施形態に係る検査装置の構成の概略を示す平面模式図である。 図6Aは、計測ヘッドが備えるUV照射器の構成の概略を示す平面模式図である。 図6Bは、UV照射器およびカメラの配置関係を示す側面模式図である。 図6Cは、カメラによる撮像画像の処理方法を示す模式図である。 図7Aは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その1)である。 図7Bは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その2)である。 図7Cは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その3)である。 図7Dは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その4)である。 図7Eは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その5)である。 図7Fは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その6)である。 図7Gは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その7)である。 図7Hは、計測ヘッドの移動制御の説明図(その8)である。 図8は、制御装置のブロック図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する検査装置および検査方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、有機発光ダイオードの構成の概略およびその製造方法について、図1〜図3を用いて説明する。図1は、有機発光ダイオード1の構成の概略を示す断面模式図である。図2は、有機発光ダイオード1の隔壁20の構成の概略を示す平面模式図である。図3は、有機発光ダイオード1の製造方法の主な工程を示すフローチャートである。
図1に示すように、有機発光ダイオード1は、基板としてのガラス基板G上で、陽極(アノード)10および陰極(カソード)40の間に有機EL層30を挟んだ構造を有している。
有機EL層30は、陽極10側から順に、正孔注入層31、正孔輸送層32、発光層33、電子輸送層34および電子注入層35が積層されて形成される。
具体的にはまず、陽極形成処理(図3のステップS101)において、ガラス基板G上に陽極10が形成される。陽極10は、たとえば蒸着法を用いて形成される。なお、陽極10には、たとえばITO(Indium Tin Oxide)からなる透明電極が用いられる。
つづいて、隔壁形成処理(図3のステップS102)において、陽極10上に隔壁20が形成される。隔壁20は、たとえばフォトリソグラフィ処理やエッチング処理等によって、所定のパターンにパターニングされる。
そして、隔壁20には、図2に示すように、スリット状の開口部21が行方向および列方向に沿って複数配列されている。かかる開口部21の内部には、後述するように有機EL層30と陰極40が積層されて画素が形成される。なお、隔壁20には、例えば感光性ポリイミド樹脂が用いられる。
つづいて、隔壁20の開口部21内部の陽極10上に有機EL層30が形成される。具体的には、正孔注入層形成処理(図3のステップS103)において、陽極10上に正孔注入層31が形成される。そして、正孔輸送層形成処理(図3のステップS104)において、正孔注入層31上に正孔輸送層32が形成される。
そして、発光層形成処理(図3のステップS105)において、正孔輸送層32上に発光層33が形成される。なお、発光層33には、R発光層、G発光層およびB発光層が含まれる。
そして、電子輸送層形成処理(図3のステップS106)において、発光層33上に電子輸送層34が形成され、電子注入層形成処理(図3のステップS107)において、電子輸送層34上に電子注入層35が形成される。
本実施形態では、正孔注入層31、正孔輸送層32および発光層33はそれぞれ、後述する基板処理システム100において形成される。基板処理システム100では、インクジェット方式による有機材料の塗布処理、有機材料の減圧乾燥処理、有機材料の焼成処理が順次行われて、これら正孔注入層31、正孔輸送層32および発光層33が形成される。
また、電子輸送層34および電子注入層35は、それぞれたとえば蒸着法を用いて形成される。
そして、陰極形成処理(図3のステップS108)において、電子注入層35上に陰極40が形成される。陰極40は、たとえば蒸着法を用いて形成される。なお、陰極40には、たとえばアルミニウムが用いられる。
そして、ステップS101〜S108を経て形成された積層構造を大気中の水分等と遮断するため、封止処理が行われる(図3のステップS109)。
このような成膜工程〜封止工程を経て製造された有機発光ダイオード1では、陽極10と陰極40との間に電圧が印加されることによって、正孔注入層31で注入された所定数量の正孔が正孔輸送層32を介して発光層33へ輸送される。
また、電子注入層35で注入された所定数量の電子が、電子輸送層34を介して発光層33へ輸送される。そして、発光層33内で正孔と電子が再結合して励起状態の分子を形成し、発光層33が発光することとなる。
ところで、従来技術によれば、ガラス基板Gの不良を検出するための検査は、図3に示した封止工程を終えた段階で行われる場合が多かった。このため、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させるうえで難点があった。
そこで、本実施形態では、少なくとも発光層33が形成された段階でUV(Ultraviolet)励起によって発光層33を発光させ、その発光状態を撮像した撮像画像に基づいて検査を行うこととした。これにより、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させることが可能となる。
以下、このように検査を行う実施形態に係る検査装置200について具体的に説明する。なお、本実施形態では、検査装置200は、発光層形成処理後かつ電子輸送層形成処理前に、図3で言えばステップS105〜S106の間に、検査を行うものとして説明を進める。
図4は、実施形態に係る検査装置200を備えた基板処理システム100の構成の概略を示す平面模式図である。なお、図4では、検査装置200を分かりやすく示すため、検査装置200を所定のパターンで塗りつぶして示している。
また、図4に示すように、基板処理システム100には、予め陽極形成処理および隔壁形成処理(図3のステップS101およびS102参照)を経て陽極10と隔壁20が形成されたガラス基板Gが搬入されるものとする。
そして、基板処理システム100では、図3のステップS103〜S105に相当する各処理が行われ、ガラス基板G上に正孔注入層31、正孔輸送層32および発光層33が形成された後、電子輸送層形成処理へ向けて搬出されるものとする。
図4に示すように、基板処理システム100は、搬入ステーション110と、処理ステーション120と、搬出ステーション130とを一体に接続した構成を有している。搬入ステーション110は、複数のガラス基板GをカセットC単位で外部から搬入し、カセットCから処理前のガラス基板Gを取り出す。
処理ステーション120は、ガラス基板Gに対して正孔注入層形成処理、正孔輸送層形成処理および発光層形成処理の各処理を施す処理装置121〜123を備える。搬出ステーション130は、処理後のガラス基板GをカセットC内に収納し、複数のガラス基板GをカセットC単位で外部へ搬出する。
なお、搬入ステーション110、処理ステーション120および搬出ステーション130は、たとえばX軸方向に沿って図4に示す配置で配置される。
搬入ステーション110は、カセット載置台111と、搬送路112と、基板搬送体113とを備える。カセット載置台111は、複数のカセットCをY軸方向に一列に載置自在である。すなわち、搬入ステーション110は、ガラス基板Gを複数保有することができる。
搬送路112は、Y軸方向に延伸させて設けられる。基板搬送体113は、かかる搬送路112上を移動可能に、かつ、Z軸方向およびZ軸まわりに移動自在に設けられ、カセットCと処理ステーション120との間でガラス基板Gを搬送する。なお、基板搬送体113は、たとえばガラス基板Gを吸着保持しつつ搬送する。
処理ステーション120は、正孔注入層形成部121と、正孔輸送層形成部122と、発光層形成部123とを備える。正孔注入層形成部121は、正孔注入層形成処理を行う処理装置である。正孔輸送層形成部122は、正孔輸送層形成処理を行う処理装置である。発光層形成部123は、発光層形成処理を行う処理装置である。これら処理装置121〜123は、たとえば搬入ステーション110側からX軸方向に沿って図4に示す配置で配置される。
正孔注入層形成部121は、塗布装置121aと、バッファ装置121bと、減圧乾燥装置121cと、熱処理装置121dと、温度調節装置121eとを備える。塗布装置121aは、ガラス基板Gに形成された陽極10上に正孔注入層31を形成するための有機材料を塗布する装置である。
かかる塗布装置121aでは、インクジェット方式でガラス基板G上の所定の位置、すなわち隔壁20の開口部21の内部に有機材料が塗布される。かかる有機材料は、正孔注入層31を形成するための所定の材料を有機溶媒に溶解させた溶液である。
バッファ装置121bは、複数のガラス基板Gを一時的に収容する装置である。減圧乾燥装置121cは、塗布装置121aで塗布された有機材料を減圧乾燥する装置である。なお、減圧乾燥装置121cは、複数積層されてたとえば5個設けられている。
また、減圧乾燥装置121cは、たとえばターボ分子ポンプ(図示略)を有しており、かかるターボ分子ポンプによって内部雰囲気をたとえば1Pa以下まで減圧して、有機材料を乾燥するよう構成されている。
熱処理装置121dは、減圧乾燥装置121cで乾燥された有機材料を熱処理して焼成する装置である。なお、熱処理装置121dは複数、たとえば20段に積層されて設けられている。また、熱処理装置121dは、その内部にガラス基板Gを載置する熱板(図示略)を有しており、かかる熱板によって有機材料を焼成するよう構成されている。
温度調節装置121eは、熱処理装置121dで熱処理されたガラス基板Gを所定の温度、たとえば常温に調節する装置であり、複数設けられる。なお、正孔注入層形成部121において、これら塗布装置121a、バッファ装置121b、減圧乾燥装置121c、熱処理装置121dおよび温度調節装置121eの数や配置は、任意に選択可能である。
また、正孔注入層形成部121は、基板搬送領域CR1〜CR3と、受渡装置TR1〜TR3とを備える。基板搬送領域CR1〜CR3は、それぞれ隣接して設けられる各装置へガラス基板Gを搬送する。
具体的には、基板搬送領域CR1は、かかる基板搬送領域CR1に隣接する塗布装置121aおよびバッファ装置121bへガラス基板Gを搬送する。また、基板搬送領域CR2は、かかる基板搬送領域CR2に隣接する減圧乾燥装置121cへガラス基板Gを搬送する。
また、基板搬送領域CR3は、かかる基板搬送領域CR3に隣接する熱処理装置121dおよび温度調節装置121eへガラス基板Gを搬送する。なお、基板搬送領域CR1〜CR3にはそれぞれガラス基板Gを搬送する基板搬送装置(図示略)が、XY平面方向、Z軸方向およびZ軸まわりに移動自在に設けられている。
受渡装置TR1〜TR3はそれぞれ順に、搬入ステーション110および基板搬送領域CR1の間、基板搬送領域CR1およびCR2の間、基板搬送領域CR2およびCR3の間に設けられ、これらの間でガラス基板Gを受け渡しさせる。
正孔輸送層形成部122は、塗布装置122aと、バッファ装置122bと、減圧乾燥装置122cと、熱処理装置122dと、温度調節装置122eとを備える。塗布装置122aは、ガラス基板Gに形成された正孔注入層31上に正孔輸送層32を形成するための有機材料を塗布する。
かかる塗布装置122aでは、インクジェット方式でガラス基板G上の所定の位置、すなわち隔壁20の開口部21の内部に有機材料が塗布される。かかる有機材料は、正孔輸送層32を形成するための所定の材料を有機溶媒に溶解させた溶液である。
バッファ装置122b、減圧乾燥装置122c、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eについては、バッファ装置121b、減圧乾燥装置121c、熱処理装置121dおよび温度調節装置121eとほぼ同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
ただし、正孔輸送層形成部122では、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eの内部は、低酸素かつ低露点雰囲気に維持される。ここで、低酸素雰囲気とは、大気よりも酸素濃度が低い雰囲気、たとえば酸素濃度が10ppm以下の雰囲気を言う。また、低露点雰囲気とは、大気よりも露点温度が低い雰囲気、たとえば露点温度が−10℃以下の雰囲気を言う。なお、かかる低酸素かつ低露点雰囲気は、たとえば窒素ガス等の不活性ガスを用いて維持される。
正孔輸送層形成部122において、これら塗布装置122a、バッファ装置122b、減圧乾燥装置122c、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eの数や配置は、任意に選択可能である。
また、正孔輸送層形成部122は、基板搬送領域CR4〜CR6と、受渡装置TR5およびTR6とを備える。なお、正孔注入層形成部121と正孔輸送層形成部122との間は、受渡装置TR4を介して接続される。
ここで、基板搬送領域CR4〜CR6および受渡装置TR4〜TR6は、上述した基板搬送領域CR1〜CR3および受渡装置TR1〜TR3とほぼ同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、上述したように、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eの内部は、低酸素かつ低露点雰囲気に維持されるため、基板搬送領域CR6の内部もまた低酸素かつ低露点雰囲気に維持される。
また、かかる基板搬送領域CR6と基板搬送領域CR5とを接続する受渡装置TR6は、ガラス基板Gを一時的に収容し、内部雰囲気を切り替え可能に、すなわち低酸素かつ低露点雰囲気と大気雰囲気とを切り替え可能に設けられたロードロック装置として構成される。
発光層形成部123は、塗布装置123aと、バッファ装置123bと、減圧乾燥装置123cと、熱処理装置123dと、温度調節装置123eと、検査装置200とを備える。
塗布装置123aは、たとえば2個設けられ、ガラス基板Gに形成された正孔輸送層32上に発光層33を形成するための有機材料を塗布する。かかる塗布装置123aでは、インクジェット方式でガラス基板G上の所定の位置、すなわち隔壁20の開口部21の内部に有機材料が塗布される。かかる有機材料は、発光層33を形成するための所定の材料を有機溶媒に溶解させた溶液である。
バッファ装置123b、減圧乾燥装置123c、熱処理装置123dおよび温度調節装置123eについては、上述したバッファ装置122b、減圧乾燥装置122c、熱処理装置122dおよび温度調節装置122eとほぼ同様の構成であるので、詳細な説明を省略する。
検査装置200は、温度調節装置123eを経て発光層33が形成されたガラス基板Gのうち検査対象として抜き出された任意の1枚に対して紫外光を照射し、かかる紫外光の照射を受けたガラス基板Gの撮像画像に基づいて塗布ムラ等の不良を検出する装置である。検査装置200は、たとえば撮像画像の階調に基づいて発光層33に不良があるか否か等を検査する。
なお、検査装置200で行われる検査は、ガラス基板Gへ紫外光を照射する破壊検査となるため、検査対象としたガラス基板Gは検査後、廃棄してよい。かかる検査装置200の具体的な構成については、図5以降を用いて後述する。
発光層形成部123において、これら塗布装置123a、バッファ装置123b、減圧乾燥装置123c、熱処理装置123d、温度調節装置123eおよび検査装置200の数や配置は、任意に選択可能である。
また、発光層形成部123は、基板搬送領域CR7〜CR10と、受渡装置TR8〜TR11とを備える。なお、正孔輸送層形成部122と発光層形成部123との間は、受渡装置TR7を介して接続される。
ここで、基板搬送領域CR7〜CR9および受渡装置TR7〜TR9は、上述した基板搬送領域CR4〜CR6および受渡装置TR4〜TR6とほぼ同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
受渡装置TR10は、基板搬送領域CR9および搬出ステーション130の間に設けられ、これらの間でガラス基板Gを受け渡しさせる。なお、受渡装置TR10は、ガラス基板Gを一時的に収容し、内部雰囲気を切り替え可能に、すなわち低酸素かつ低露点雰囲気と大気雰囲気とを切り替え可能に設けられたロードロック装置として構成されることが好ましい。
受渡装置TR11は、基板搬送領域CR9およびCR10の間に設けられ、これらの間で検査対象となるガラス基板Gを受け渡しさせる。基板搬送領域CR10は、かかる基板搬送領域CR10に隣接する検査装置200へ検査対象となるガラス基板Gを搬送する。
搬出ステーション130は、カセット載置台131と、搬送路132と、基板搬送体133とを備える。カセット載置台131は、複数のカセットCをY軸方向に一列に載置自在である。すなわち、搬出ステーション130は、ガラス基板Gを複数保有することができる。
搬送路132は、Y軸方向に延伸させて設けられる。基板搬送体133は、かかる搬送路132上を移動可能に、かつ、Z軸方向およびZ軸まわりに移動自在に設けられ、処理ステーション120とカセットCとの間でガラス基板Gを搬送する。なお、基板搬送体133は、たとえばガラス基板Gを吸着保持しつつ搬送する。また、搬出ステーション130の内部は、低酸素かつ低露点雰囲気に維持されているのが好ましい。
また、基板処理システム100は、制御装置140を備える。制御装置140は、たとえばコンピュータであり、制御部141と記憶部142とを備える。記憶部142には、基板処理システム100において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部141は、記憶部142に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム100の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置140の記憶部142にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。制御装置140の具体的な構成については、図8を用いて後述する。
次に、検査装置200の構成について、図5を用いてより具体的に説明する。図5は、実施形態に係る検査装置200の構成の概略を示す平面模式図である。
図5に示すように、検査装置200は、閉鎖空間201を有する。閉鎖空間201は、光のない暗所に維持される。検査対象となるガラス基板Gは、かかる閉鎖空間201へたとえば基板搬送領域CR10からの搬入口である開閉シャッタ(図示略)を介して搬入される。
また、検査装置200は、ステージ202と、移動機構203と、計測ヘッド204とを備える。移動機構203は、ガイドレール203aと、鉛直部材203bと、水平部材203cと、可動ブロック203dとをさらに備える。計測ヘッド204は、UV照射器204aと、カメラ204bとをさらに備える。カメラ204bは、ラインスキャンカメラであることが好ましい。
ステージ202は、搬入されたガラス基板Gを載置して保持する。ガイドレール203aは、ステージ202の幅方向(X軸方向)の両側に、Y軸方向に延伸させて一対設けられる。
移動機構203を構成する鉛直部材203bは、Z軸方向に延伸した形状の部材であり、ガイドレール203aに沿ってY軸方向にスライド可能に一対設けられる(図中の矢印501参照)。水平部材203cは、鉛直部材203bの上端部に架け渡される。
可動ブロック203dは、計測ヘッド204を吊り下げた状態で支持しつつ、水平部材203cに沿ってX軸方向にスライド可能に設けられる(図中の矢印502参照)。すなわち、移動機構203は、計測ヘッド204をガラス基板Gの主面方向(すなわち、XY平面方向)に沿って移動可能に設けられる。なお、移動機構203は、その動作を前述の制御装置140の制御部141によって制御される。
次に、計測ヘッド204の構成について、図6A〜図6Cを用いて説明する。図6Aは、計測ヘッド204が備えるUV照射器204aの構成の概略を示す平面模式図である。図6Bは、UV照射器204aおよびカメラ204bの配置関係を示す側面模式図である。図6Cは、カメラ204bによる撮像画像の処理方法を示す模式図である。
図6Aに示すように、UV照射器204aは、紫外光を照射する複数の発光素子UV−e〜UV−eを備える。かかる発光素子UV−e〜UV−eは、計測ヘッド204の移動方向に対して交差する向きに直列に配列されて設けられる。
なお、ここでは図示していないが、かかる発光素子UV−e〜UV−eの配列方向は、ラインスキャンカメラであるカメラ204bのスキャン方向に略平行な向きでもある。すなわち、カメラ204bの撮像領域は、発光素子UV−e〜UV−eの配列方向に応じたライン状に形成された領域である。
このように、発光素子UV−e〜UV−eが直列に配列されたUV照射器204aを用いることで、照射される紫外光を比較的均一性の高いものにすることができる。すなわち、ガラス基板Gの不良を検出するにあたり、たとえば塗布ムラであるか否かを判別しやすくすることができる。
なお、前述の制御部141は、発光素子UV−e〜UV−eのそれぞれの波長や照射時間を個別に制御しつつ、UV照射器204aを発光制御することが可能である。これにより、照射される紫外光をさらに均一性の高いものにすることができる。
また、図6Bに示すように、計測ヘッド204において、カメラ204bは、かかるカメラ204bの光軸L1がガラス基板Gの主面に対して垂直となる向きに配置される。また、UV照射器204aは、カメラ204bの撮像領域に対して斜め方向から紫外光を照射する向きに配置される。
このようにUV照射器204aおよびカメラ204bを配置することにより、拡散光の影響によって撮像画像の品質が低下するのを防止することができる。なお、撮像画像の品質を高めるうえで、図6Bに示すようにUV照射器204aとガラス基板Gとの間に集光レンズ204cを配置する等の導光手段をとってもよい。
なお、上述のようにUV照射器204aは直列に配列された発光素子UV−e〜UV−eから紫外光を照射し、カメラ204bはこれに応じたライン状の撮像領域を撮像する。このため、図6Cに示すように、撮像領域IAのX軸方向の幅が仮にガラス基板GのX軸方向の幅以上であったとしても、1回に撮像される撮像画像はガラス基板Gの分割された区画の1つ分である(図中の矢印601参照)。
そこで、本実施形態では、上述の移動機構203によって計測ヘッド204を移動させながら、カメラ204bに連続的にガラス基板Gの分割された区画の撮像画像群を撮像させる。
すなわち、制御部141は、カメラ204bの撮像領域IAの総計が、ガラス基板Gの主面全域に渡るように移動機構203を制御する。そして、制御部141は、カメラ204bが撮像した撮像画像群を合成して、ガラス基板G1枚分の合成画像GDを生成する(図中の矢印602参照)。そして、制御部141は、かかる合成画像GDを解析することによって、ガラス基板Gの不良を検出させることとなる。
次に、計測ヘッド204の移動制御について、より具体的に図7A〜図7Hを用いて説明する。図7A〜図7Hは、計測ヘッド204の移動制御の説明図(その1)〜(その8)である。なお、図7A〜図7Hでは、便宜的に撮像済み領域を所定のパターンで塗りつぶし、符号「FA」を付している。
まず、図7Aに示すように、カメラ204bの撮像領域IAのX軸方向の幅が仮にガラス基板GのX軸方向の幅以上である場合、制御部141は移動機構203を制御して、移動機構203に計測ヘッド204をY軸方向に沿って移動させる(図中の矢印701参照)。また、この間、制御部141は、計測ヘッド204を制御して、UV照射器204aにガラス基板Gへ紫外光を照射させながら、カメラ204bに連続的に撮像領域IAを撮像させる。
かかる図7Aに示すガラス基板Gのサイズの場合、矢印701に示すY軸の正方向への移動1回によってガラス基板Gの主面全域を撮像できるので、制御部141は、かかる移動1回分で撮像された撮像画像群に基づいて合成画像GDを生成し、解析を行うこととなる。
ところで、図7Bに示すように、カメラ204bの撮像領域IAのX軸方向の幅が、ガラス基板GのX軸方向の幅に満たないような場合、図7Aに示したY軸の正方向への移動1回によっては、ガラス基板Gの主面全域を撮像することはできない。
このような場合、図7Cに示すように、計測ヘッド204を複数個(例示では3個)設けることとしたうえで、これら計測ヘッド204を並べて移動機構203にY軸方向に沿って移動させるよう制御部141が制御すればよい。これにより、ガラス基板Gの主面全域を撮像することができるので、ガラス基板Gのサイズが大きい場合であっても、制御部141は、ガラス基板G1枚分の合成画像GDを生成し、解析を行うことができる。
あるいは、図7Dに示すように、計測ヘッド204を複数個設けなくとも、移動機構203はガラス基板Gの主面方向に沿った2次元方向に計測ヘッド204を移動させることができるので、撮像領域IAをシフトさせつつ(図中の矢印702参照)、移動機構203が計測ヘッド204を移動させればよい。
かかる場合によっても、ガラス基板Gの主面全域を撮像することができるので、制御部141は、ガラス基板G1枚分の合成画像GDを生成し、解析を行うことができる。
なお、この撮像領域IAをシフトさせる場合、たとえば図7Eに示すように、一旦Y軸方向で計測ヘッド204を往復させたうえで、撮像領域IAをシフトさせる手法を用いることができる(図中の矢印703参照)。なお、かかる場合、往復の復路においては、UV照射器204aによる紫外光の照射およびカメラ204bによる撮像は停止させてよい。
あるいは、図7Fに示すように、Y軸の正方向への移動を終えた後、撮像領域IAをシフトさせたうえで(図中の矢印704参照)、Y軸の負方向への移動を行いつつUV照射器204aによる紫外光の照射およびカメラ204bによる撮像を行ってもよい。
この場合、図7A〜図7Eに示したのと異なり、計測ヘッド204の進行方向に対するUV照射器204aおよびカメラ204bの順番が前後することになるが、UV照射器204aによる紫外光の照射およびカメラ204bによる撮像が同時に行われるよう制御部141が制御することで、撮像画像を検査に適した品質に保つことが可能である。
ところで、図7Gに示すように、発光層33には、R発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bが含まれている。このため、発光層33の不良を高精度に検出しようとすれば、これら各層33−R、33−Gおよび33−Bを、それぞれ検査に適した適度な発光状態とすることが好ましい。
かかる場合、たとえば、R発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bごとに照射する紫外光の波長を変えることで対応することができる。かかる場合の構成の一例を図7Hに示す。
図7Hに示すように、UV照射器204aは、たとえば順にR発光層33−R用、G発光層33−G用およびB発光層33−B用である、3つのUV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bが設けられてもよい。
これらUV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bは、順にR発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bをそれぞれ検査に適した適度な発光状態とするように、異なる波長で紫外光を照射するよう制御される。各波長は、たとえば実験等によって予め適正値を導出しておくこととし、記憶部142等に記憶されていればよい。
そして、これらUV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bを計測ヘッド204の進行方向に対し3段に並べ、進行方向における前から順に紫外光を照射し、それぞれの発光状態を順次撮像することとすればよい。
具体的に図7Hに示した例で言えば、まず制御部141は、進行方向1番目のUV照射器204a−Rから、R発光層33−Rを適度に発光させる波長で紫外光を照射させ、かかる場合のR発光層33−R用の撮像画像をカメラ204bに撮像させる。
つづいて、制御部141は、進行方向2番目のUV照射器204a−Gから、G発光層33−Gを適度に発光させる波長で紫外光を照射させ、かかる場合のG発光層33−G用の撮像画像をカメラ204bに撮像させる。
そして、制御部141は、進行方向3番目のUV照射器204a−Bから、B発光層33−Bを適度に発光させる波長で紫外光を照射させ、かかる場合のB発光層33−B用の撮像画像をカメラ204bに撮像させる。
そして、それぞれ個別に撮像されたR発光層33−R用、G発光層33−G用およびB発光層33−B用の撮像画像に基づき、それぞれR発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bの検査が行われることとなる。これにより、R発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bごとの、より高精度な検査を行うことが可能となる。
なお、図7Hに示すように、UV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bを3段に配置した場合、これらのガラス基板Gに対する傾き(図6B参照)を、カメラ204bによって適正な撮像画像が撮像可能となるようにそれぞれ異ならせてもよい。
また、図7Hに示した構成の変形例としては、UV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bのそれぞれに1対1で対応するカメラ204bを3つ設けることとしたうえで、UV照射器/カメラのセットを進行方向に対して3段に並べてもよい。
また、図7Hには、3つのUV照射器204a−R、204a−Gおよび204a−Bを用いる場合を例示したが、1つのUV照射器204aでこれを実現してもよい。
かかる場合、たとえば1つのUV照射器204aが、R発光層33−R用、G発光層33−G用およびB発光層33−B用に、それぞれ順にタイミングをずらして異なる波長で紫外光を照射して、その度ごとにカメラ204bに撮像させることで実現可能である。
また、R発光層33−R、G発光層33−GおよびB発光層33−Bごとに波長を異ならせるのではなく、照射時間を変えることとしてもよい。また、波長および照射時間の双方を組み合わせた制御を行ってもよい。
次に、制御装置140についてより具体的に図8を用いて説明する。図8は、制御装置140のブロック図である。なお、図8では、実施形態に係る検査装置200の特徴を説明するために必要な構成要素を機能ブロックで表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図8に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。たとえば、各機能ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
さらに、各機能ブロックにて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサおよび当該プロセッサにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得るものである。
まず、既に述べたように、制御装置140は、制御部141と記憶部142とを備える(図4参照)。制御部141は、たとえばCPUであり、記憶部142に記憶された図示しないプログラムを読み出して実行することにより、たとえば図8に示す各機能ブロック141a〜141fとして機能する。つづいて、かかる各機能ブロック141a〜141fについて説明する。
図8に示すように、たとえば制御部141は、移動制御部141aと、発光制御部141bと、撮像制御部141cと、画像取得部141dと、画像合成部141eと、不良検出部141fとをさらに備える。また、記憶部142はたとえば、基板情報142aと、撮像画像群142bと、合成画像GDとを記憶する。
制御部141は移動制御部141aとして機能する場合、記憶部142に記憶された基板情報142aに基づいて移動機構203を移動制御する。なお、基板情報142aは、検査対象となるガラス基板Gの種別を識別するための情報である。具体的には、基板情報142aには、たとえばガラス基板Gのサイズ等の情報が含まれる。
また、制御部141は発光制御部141bとして機能する場合、前述の発光素子UV−e〜UV−eのそれぞれの波長や照射時間を個別に制御しつつ、均一な紫外光が照射されるように、UV照射器204aを発光制御する。
また、制御部141は撮像制御部141cとして機能する場合、カメラ204bを制御して、UV照射器204aから紫外光を受けて発光するガラス基板Gの撮像画像をカメラ204bに撮像させる。
また、制御部141は画像取得部141dとして機能する場合、カメラ204bが撮像した撮像画像を取得して、撮像画像群142bとして記憶部142へ記憶させる。
また、制御部141は画像合成部141eとして機能する場合、撮像画像群142bに基づいてガラス基板G1枚分の合成画像GDを生成し、記憶部142へ記憶させる。
また、制御部141は不良検出部141fとして機能する場合、合成画像GDを解析し、合成画像GDの階調等に基づいてガラス基板Gに塗布ムラ等の不良があるか否かを検出する。
上述してきたように、本実施形態に係る検査装置200は、UV照射器204a(「照射部」の一例に相当)と、カメラ204b(「撮像部」の一例に相当)と、制御部141とを備える。
UV照射器204aは、直列に配列された複数の発光素子UV−e〜UV−eを有し、かかる発光素子UV−e1〜UV−enから主面上に少なくとも有機EL層30における発光層33が形成されたガラス基板G(「基板」の一例に相当)に向けて紫外光を照射する。
カメラ204bは、紫外光の照射を受けたガラス基板Gを所定の撮像領域において撮像する。制御部141は、カメラ204bによって撮像された撮像画像に基づいてガラス基板Gの不良を検出させる。
したがって、本実施形態に係る検査装置200によれば、早期に不良を検出して効率よく製造ラインを改善させることができる。
なお、上述した実施形態では、検査装置200が、発光層形成処理後かつ電子輸送層形成処理前に、図3で言えばステップS105〜S106の間に、検査処理を実行する場合を例に挙げたが、これに限られない。すなわち、ガラス基板Gに少なくとも発光層33が形成されていればよく、発光層形成処理後であればいずれの工程において行われてもよい。
また、上述した実施形態では、検査装置200へのガラス基板Gへの搬入が基板搬送領域CR10を介して行われる場合を例に挙げたが、これに限られない。たとえば、検査装置200が基板処理システム100とは接続されていない状態で、ガラス基板Gの搬入が人手を介して行われてもよい。
また、上述した実施形態では、移動機構203が、ガラス基板Gに対して計測ヘッド204を移動させる場合を例に挙げたが、ガラス基板Gと計測ヘッド204とは相対的に移動すればよい。
したがって、移動機構203が、計測ヘッド204に対してガラス基板Gを移動させるように構成されてもよい。また、ガラス基板Gおよび計測ヘッド204の双方を移動させるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、1つの制御装置140が、検査装置200およびかかる検査装置200を含む基板処理システム100を制御する場合を例に挙げたが、制御装置140は、行われる処理の機能等に応じた複数個の別体で構成されてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 有機発光ダイオード
10 陽極
20 隔壁
21 開口部
30 有機EL層
31 正孔注入層
32 正孔輸送層
33 発光層
33−R R発光層
33−G G発光層
33−B B発光層
34 電子輸送層
35 電子注入層
40 陰極
100 基板処理システム
140 制御装置
141 制御部
142 記憶部
200 検査装置
202 ステージ
203 移動機構
204a、204a−R、204a−G、204a−B UV照射器
204b カメラ
G ガラス基板
GD 合成画像
IA 撮像領域
L1 光軸
UV−e〜UV−e 発光素子

Claims (7)

  1. 直列に配列された複数の発光素子を有し、該発光素子から主面上に少なくとも有機EL層における発光層が形成された基板に向けて紫外光を照射する照射部と、
    前記紫外光の照射を受けた前記基板を所定の撮像領域において撮像する撮像部と、
    前記照射部および前記撮像部を前記基板の主面方向に沿って移動させる移動機構と、
    前記撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて前記基板の不良を検出させる制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    記主面方向に沿った2次元方向に前記照射部および前記撮像部を移動させつつ、前記照射部に前記基板へ前記紫外光を照射させながら前記撮像部に連続的に前記撮像領域を撮像させることによって前記撮像領域の総計が前記基板の主面全域に渡るように前記移動機構、前記照射部および前記撮像部を制御するとともに、移動方向に対して前記照射部および前記撮像部の順番が前後する場合であっても前記照射部に前記紫外光照射させながらの前記撮像部による撮像が行われるように、かつ、前記撮像部の撮像済み領域は撮像しないように、前記照射部および前記撮像部を制御すること
    を特徴とする検査装置。
  2. 前記撮像部は、
    前記基板の主面に対して該撮像部の光軸が垂直となる向きに配置されること
    を特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記照射部は、
    前記撮像領域に対して斜め方向から前記紫外光を照射する向きに配置されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 前記複数の発光素子は、
    前記基板に対する前記照射部および前記撮像部の移動方向に対して交差する向きに直列に配列されること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の検査装置。
  5. 前記撮像部は、ラインスキャンカメラであり、
    前記撮像領域は、前記発光素子の配列方向に応じたライン状に形成された領域であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の検査装置。
  6. 前記発光層は、R発光層、G発光層およびB発光層を含み、
    前記制御部は、
    前記R発光層、G発光層およびB発光層のそれぞれに応じて、前記照射部によって照射される前記紫外光の波長および照射時間の一方または双方を制御すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の検査装置。
  7. 直列に配列された複数の発光素子を有し、該発光素子から主面上に少なくとも有機EL層における発光層が形成された基板に向けて紫外光を照射する照射部と、前記紫外光の照射を受けた前記基板を所定の撮像領域において撮像する撮像部と、前記照射部および前記撮像部を前記基板の主面方向に沿って移動させる移動機構とを備える検査装置を用い、前記撮像部によって撮像された撮像画像に基づいて前記基板の不良を検出させる制御工程
    を含み、
    前記制御工程は、
    記主面方向に沿った2次元方向に前記照射部および前記撮像部を移動させつつ、前記照射部に前記基板へ前記紫外光を照射させながら前記撮像部に連続的に前記撮像領域を撮像させることによって前記撮像領域の総計が前記基板の主面全域に渡るように前記移動機構、前記照射部および前記撮像部を制御するとともに、移動方向に対して前記照射部および前記撮像部の順番が前後する場合であっても前記照射部に前記紫外光照射させながらの前記撮像部による撮像が行われるように、かつ、前記撮像部の撮像済み領域は撮像しないように、前記照射部および前記撮像部を制御すること
    を特徴とする検査方法。
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