JP6425196B2 - 便器装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1では、略直方体状の洗剤タンクを、便器装置の後部に設けたタンク収納空間に収納させ、この洗剤タンクから洗剤供給路を介して、ボウル洗浄水に洗剤を混入させてボウル部内に供給する構成とした便器装置が開示されている。
また、本発明においては、前記洗剤タンクに、該洗剤タンク内において上下に延びるように、かつ前記洗剤出口を下端に設けた洗剤導出管を設けてもよい。
図1〜図3は、本実施形態に係る便器装置を模式的に示す図である。
なお、以下の実施形態では、設置された便器装置に対して立位使用状態で対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として上下方向及び左右方向を説明する。
また、図例では、便器装置1に、ボウル部を囲うように便器本体10の前方側部位等を覆うスカート部や、これに連なる便器本体10の左右側方部位等を覆うカバーを設けた例を示している。また、このようなカバーによって覆われる部位に、給排水管の接続部や各種機能装置、機能部材等を収納してもよい。
この洗剤タンク20の洗剤出口26は、図1(a)に示すように、収納状態で洗剤タンク20の下端側部位に位置するように設けられている。また、本実施形態では、この洗剤タンク20の洗剤出口26を、収納状態で洗剤タンク20の後端側部位に位置するように設けている。また、本実施形態では、洗剤タンク20を、収納状態で周側壁部28が上下に延びる構成とし、かつこの周側壁部28に対して底壁部29自体が傾斜形状とされて底面29aが傾斜する構成としている。
機構ユニット11は、図2及び図3に示すように、便器本体10の後端側の上側部位に設けられ、左右方向に沿う軸廻りに便蓋及び便座を回動可能に支持する構成とされている。また、図例では、機構ユニット11に、操作パネルや予備電源などを設けた例を示している。
また、本実施形態では、機構ユニット11に、当該機構ユニット11に対して開閉可能とされ、タンク収納部14等を覆うユニットカバー12を設けている。このユニットカバー12は、図3に示すように、当該ユニットカバー12がその周囲の部位と略同一平面状となるように閉状態とされる構成とされている。機構ユニット11には、このユニットカバー12を受け入れる凹部が設けられており、タンク収納部14は、この凹部の底部において上方に向けて開口するように設けられている。
また、本実施形態では、タンク収納部14を、水平状とされた底面16と、この底面16から略垂直に立ち上がる内周側面15と、によって区画した構成としている。図例では、開口側となる上端側部位が、その下方側部位よりも大径状となるように、内周側面15の上下方向途中部位を段形状とした例を示している。また、図例では、タンク収納部14の底面16及び内周側面15を、薄板状の底壁部及び側壁部によって構成した例を示している。また、図例では、タンク収納部14を、平面視して機構ユニット11の左右方向一方側部位に設けた例を示している。
本実施形態では、図1及び図2(b)に示すように、支持部17,18を、タンク収納部14の底面16から上方に向けて突出する支持突起17,18としている。また、本実施形態では、タンク収納部14の底面16に、複数の支持突起17,18を設けている。本実施形態では、傾斜状態とされた洗剤タンク20の底壁部29の低い部位に当接される低側支持突起17と、この底壁部29の高い部位に当接される高側支持突起18と、を設けた構成としている。つまり、タンク収納部14の底面16に、洗剤タンク20の洗剤出口26に近い部位に低側支持突起17を設け、これよりも洗剤出口26から遠い部位に高側支持突起18を設けた例を示している。
また、本実施形態では、平面視して、タンク収納部14の底面16における前方側部位の略中央部に位置するように単一の高側支持突起18を設けた構成としている。
また、本実施形態では、左右方向に間隔を空けて複数の低側支持突起17,17を設けた構成としている。また、これら低側支持突起17,17を、タンク収納部14の底面16における後方側部位の前後方向略中央部に位置するように設けた構成としている。
また、洗剤タンク20には、取手24が設けられている。本実施形態では、天壁部21から上方に向けて突出するように取手24を設けた例を示している。
また、この洗剤タンク20は、その外郭形状が概ねタンク収納部14に応じた形状とされ、収納状態で、厚さ方向を水平面域方向に沿わせて配される構成とされた周側壁部28の外周面がタンク収納部14の内周側面15に近接対面する構成とされている。つまり、洗剤タンク20を、収納状態で平面視して、前後方向途中部位において後方側部位が前方側部位よりも左右方向他方側(中央側)に屈曲したような略倒Z字状とした例を示している。
また、本実施形態では、投入口22を、洗剤タンク20の前方側部位に設けている。図例では、投入口22を、洗剤タンク20の前端側の周側壁部近傍部位に設けた例を示している。また、この投入口22を、天壁部21から上方に向けて突出するように設けられた筒部の上端において開口させるように設けた例を示している。また、図例では、この投入口22を開閉するキャップ状の蓋部23を設けた例を示している。この蓋部23を開放させることで、洗剤タンク20内に洗剤の投入(補充)が可能とされている。
また、本実施形態では、洗剤タンク20に、洗剤タンク20内において上下に延びるように、かつこの洗剤出口26を下端に設けた洗剤導出管25を設けている。
この洗剤導出管25は、洗剤タンク20の後端側の周側壁部に沿うように設けられており、その下端に、底面29aに近接した位置において下方側となる底面29aに向けて開口するように洗剤出口26を設けた構成とされている。
この底面29aの水平面に対する傾斜角度は、洗剤出口26から導出(吸出)不能となった際における洗剤タンク20内の洗剤の滞留量を低減化させる観点や、取り外した洗剤タンク20を置く際の安定性等の観点等から適宜、設定するようにしてもよい。例えば、この底面29aの水平面に対する傾斜角度(内角)を、0.5°〜45°程度としてもよく、好ましくは、1°〜10°程度としてもよく、図例では、2.5°程度とした例を示している。
また、洗剤タンク20及びタンク収納部14の平面視した形状は、上記した例に限られず、当該便器装置1の機構ユニット11内の内部機構等との干渉を抑制する観点等から、適宜の形状としてもよい。
また、洗剤タンク20に、当該洗剤タンク20内の洗剤の残量を視認可能とする残量表示部を設けてもよい。このような残量表示部としては、洗剤タンク20自体を透光性材料から形成されたものとしてもよく、または、適宜の箇所に透光窓等を設けた構成等としてもよい。また、洗剤タンク20内の洗剤の貯留レベルを検出するセンサー等の検出部を設け、補充レベルに低下すれば、適宜の報知部から報知可能とした構成等としてもよい。
つまり、洗浄対象に向けて洗剤を供給する管路(接続口)19に連通される洗剤出口26と洗剤が投入される投入口22とが設けられた洗剤タンク20を設けた構成としている。従って、上述のように洗剤を洗浄用水に混入させたりして洗浄対象としてのボウル部等に向けて供給することができ、ボウル部内面等を効果的に洗浄することができる。
また、洗剤タンク20を収納するタンク収納部14を便器本体10に設けているので、このタンク収納部14に収納することができ、見栄えを向上させることができる。
また、上記のような洗剤導出管25を設けた態様に代えて、例えば、洗剤タンク20の底壁部29や周側壁部28の下端部等において開口させるように洗剤出口26(及び投入口22)を設けた構成としてもよい。この場合は、適宜、洗剤タンク20の着脱時における洗剤の漏れ等を防止する弁を設けてもよい。
また、本実施形態では、洗剤タンク20を便器本体10に対して着脱可能とした例を示しているが、このような態様に代えて、着脱不能とされた態様としてもよい。この場合は、洗剤の補充が可能なように適宜の位置に投入口22を設けるようにしてもよい。
10 便器本体
14 タンク収納部
16 底面
17 低側支持突起(支持部)
18 高側支持突起(支持部)
19 接続口(管路)
20 洗剤タンク
22 投入口
25 洗剤導出管
26 洗剤出口
28 周側壁部
29 底壁部
29a 底面
Claims (4)
- 洗浄対象に向けて洗剤を供給する管路に連通される洗剤出口と洗剤が投入される投入口とが設けられた洗剤タンクを備えており、
前記洗剤タンクを収納するタンク収納部を便器本体に設けた構成とされ、かつ、該タンク収納部に前記洗剤タンクが収納された状態で、該洗剤タンク内の底面が前記洗剤出口側に向かうに従い下るように傾斜する構成とされており、
前記タンク収納部は、上方に開口し、前記洗剤タンクを上下方向に着脱可能に収納する構成とされ、該タンク収納部の内周側面に前記洗剤タンクの外周面が近接対面される構成とされており、
前記洗剤タンクは、前記タンク収納部に収納された状態で周側壁部が上下に延びる構成とされ、かつ該周側壁部に対して底壁部自体が傾斜形状とされて前記底面が傾斜する構成とされていることを特徴とする便器装置。 - 請求項1において、
前記タンク収納部の底面側には、前記洗剤タンクの前記底面を傾斜させた状態で前記底壁部を支持する支持部が設けられていることを特徴とする便器装置。 - 洗浄対象に向けて洗剤を供給する管路に連通される洗剤出口と洗剤が投入される投入口とが設けられた洗剤タンクを備えており、
前記洗剤タンクを収納するタンク収納部を便器本体に設けた構成とされ、かつ、該タンク収納部に前記洗剤タンクが収納された状態で、該洗剤タンク内の底面が前記洗剤出口側に向かうに従い下るように傾斜する構成とされており、
前記洗剤タンクは、前記タンク収納部に収納された状態で周側壁部が上下に延びる構成とされ、かつ該周側壁部に対して底壁部自体が傾斜形状とされて前記底面が傾斜する構成とされ、前記タンク収納部の底面側には、前記洗剤タンクの前記底面を傾斜させた状態で前記底壁部を支持する支持部が設けられていることを特徴とする便器装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記洗剤タンクには、該洗剤タンク内において上下に延びるように、かつ前記洗剤出口を下端に設けた洗剤導出管が設けられていることを特徴とする便器装置。
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