JP2011094323A - 便器装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】便器に取り付けた洗剤タンクへの洗剤補給時に洗剤タンク外部に垂れた洗剤が便器内部に浸入するのを防ぎ、便器内部の定期的な掃除やタンクカバーの掃除の手間を省く。
【解決手段】便器10の側面に、洗剤補給口部3bが便器10の外側方Bに突出するようにして洗剤タンク3を取り付けると共に、洗剤タンク3を開閉自在に覆うタンクカバー5を便器10の外側方Bに突出して配置した便器装置である。洗剤タンク3の外側方への突出部位の下面側を覆うタンクカバー5の底壁5aに、タンクカバー5内部に垂れ落ちた洗剤を便器10の外側方Bに排出するための洗剤排出部26を形成すると共に、タンクカバー5の底壁内面5bを、該洗剤排出部26が形成される部位が最も低く該洗剤排出部26から離れる程高くなるように傾斜させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、便器に取り付けた洗剤タンクを開閉自在に覆うタンクカバーを備えた便器装置に関するものである。
従来から、便器のサイドカバー内に洗剤タンクを着脱自在に保持するタンクホルダーを配設し、洗剤タンクの洗剤出入部から供給される洗剤を洗浄水流路に混ぜることで、泡発生液を泡立てて便器のボウル部を洗浄するようにしたものが特許文献1により知られている。
ところで、洗剤の使用により洗剤タンク内の洗剤は目減りするものであるため、洗剤タンクには洗剤を補充する必要があり、そこで、上記特許文献1に見られる従来例では、便器の左側のサイドカバーに係止したタンクカバーを開いて、便器の外側方に突出している洗剤タンクの洗剤補給口部から洗剤を補給するようにしている。
しかし、便器の外側面とトイレルームの壁面との隙間の空間は一般に狭く、洗剤を入れた容器を片手で持って洗剤タンクの洗剤補給口部に供給する際に、洗剤をこぼすことが多く、こぼれた洗剤が洗剤タンクの側面を伝って便器内部に浸入することがあり、浸入した洗剤が便器内部のフレーム等の部品の錆発生や腐食の原因となる場合がある。このため従来では、定期的にサイドカバーを取り外して便器内部の掃除を行う必要があり、特に狭いトイレルームでは困難を伴うものであった。またタンクカバーの底壁内面に洗剤が溜まりやすく、この溜まった洗剤が便器内部へ浸入したり、洗剤タンクの表面に付着することがあるため、タンクカバーの洗浄も定期的に行う必要があった。
特開2009−108509号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、便器に取り付けた洗剤タンクへの洗剤補給時に洗剤タンク外部に垂れた洗剤が便器内部に浸入するのを防止でき、便器内部の定期的な掃除やタンクカバーの掃除の手間を省くことができる清掃性に優れた便器装置を提供するものである。
前記の課題を解決するために、本発明は、便器10の側面に、洗剤補給口部3bが便器10の外側方Bに突出するようにして洗剤タンク3を取り付けると共に、洗剤タンク3を開閉自在に覆うタンクカバー5を便器10の外側方Bに突出して配置した便器装置であって、上記便器10の外側方Bに突出したタンクカバー5の底壁5aに、タンクカバー5内部に垂れ落ちた洗剤を便器10の外側方Bに排出するための洗剤排出部26を形成すると共に、タンクカバー5の底壁内面5bを、該洗剤排出部26が形成される部位が最も低く該洗剤排出部26から離れる程高くなるように傾斜させてなることを特徴としている。
このような構成とすることで、洗剤補給時に洗剤タンク3外部に漏れてタンクカバー5内部に垂れた洗剤は、タンクカバー5の傾斜した底壁内面5bに集められ、底壁内面5bの傾斜勾配の最も低い位置に形成した洗剤排出部26から便器10の外側方Bへと排出される。これにより、洗剤が便器10内部に浸入するおそれがなくなると共に、洗剤排出部26からの洗剤の垂れ位置は、便器10の外側方Bの決まった位置に定められるので、洗剤の拭き取りも容易となる。さらにタンクカバー5内部に洗剤が溜まりにくいので、洗剤タンク3表面への洗剤汚れも防止できる。
また、上記タンクカバー5の底壁内面5bを、便器10の外側方Bに向かう程低くなるように傾斜させて、便器10から最も離れた底壁5a部分に洗剤排出部26を形成するのが好ましい。この場合、洗剤排出部26からの洗剤の垂れ位置を、便器10から遠ざけることができるので、便器10内部への洗剤の浸入を確実に防止できる。
また、上記タンクカバー5の底壁5a側に、タンクカバー5を便器10の外側方Bに向けて開閉可能に回動支持する回動手段50を設け、開位置まで回動したタンクカバー5と便器10のサイドカバー16との間から洗剤タンク3の洗剤補給口部3bを露出させるのが好ましい。この場合、タンクカバー5を便器10から取り外さずに、洗剤補給口部3bへの洗剤の補給作業が容易にできると共に、洗剤補給時に零れたり洗剤タンク10の側面に垂れたりした洗剤は開いたタンクカバー5内部に液垂れして洗剤排出部26から便器10の外側方Bに排出されるようになる。
本発明は、便器の外側方に突出して配置されるタンクカバーに洗剤補給時に洗剤タンク外部に垂れた洗剤を便器の外側方へ排出するための洗剤排出部を設けたことにより、便器内部への洗剤の浸入が防がれ、洗剤による便器内部のフレーム等の部品の錆や腐食の発生を防止でき、結果、便器内部の掃除を定期的に行う必要がなくなる。また便器の外側方の決まった位置に洗剤排出部から洗剤を滴下させることにより、洗剤の拭き取りが容易となり、そのうえタンクカバー内面に洗剤が溜まりにくく、清掃性が良好となるものである。
本発明の実施形態の一例を示し、垂れた洗剤がタンクカバーの洗剤排出部から便器の外側方に排出される状態を説明する側面断面図である。 同上のタンクカバーを後方から見た斜視図である。 同上のタンクカバーの洗剤排出部が設けられる部分を前下方から見た斜視図である。 同上のタンクカバーを開いたときの洗剤の垂れ位置を説明する斜視図である。 同上のタンクカバーを開いた状態を示す便器全体の平面図である。 同上のタンクカバーを開いた状態を示す便器全体の斜視図である。 本発明の他の実施形態を示し、(a)は同上のタンクカバーの上係止爪がサイドカバーに係止された状態を説明する側面断面図であり、(b)は凸リブと下係止爪とでタンクカバーを開位置で保持する状態の説明図である。 (a)は同上のタンクカバーを後方から見た斜視図であり、(b)はサイドカバーの突出用孔付近を前方から見た斜視図である。 同上の便器装置の概略側断面図である。 同上の便器装置の要部であり、(a)は斜視図であり、(b)は側断面図である。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例の便器装置1は、図9に示すように、主体を構成する便器10に対して、洗剤供給手段2を付設した洗浄水吐水装置11や局部洗浄装置(図示せず)やトラップ装置13などの各種装置を一体に収めて配備して構成された水洗便器である。
便器10は上記各種装置11、13等を収容するハウジングで覆われており、本例のハウジングは合成樹脂製であって、便器装置1の前部域には上面に開口するボウル部15が設けられている。便器装置1の後部域では、ボウル形成パーツ15aや後述するサイドカバー16にて囲繞された空間である機器収納部17が形成され、この機器収納部17に対して洗浄水吐水装置11や局部洗浄装置やトラップ装置13が収められて配設されている。ここでは、ボウル部15を形成するボウル形成パーツ15a、便器装置1の外殻を形成するサイドカバー16を溶着一体化させて形成している。
トラップ装置13は、機器収納部17の下部域に設けられる。本例のトラップ装置13は、節水効果の期待できるターントラップ方式であり、つまりボウル部15の下部から背方に突設した排水筒部18に対して接続したフレキシブルなトラップ筒19が、モータにより上下に回動駆動されて、ボウル部15内の溜水35を排水できる構造を有する。
洗浄水吐水装置11は、機器収納部17におけるトラップ装置13の上方域に設けられる。ここで、便器10の後部上部は、ボウル部15の上面レベルよりも上方に立ち上がった立上り部20とされており、洗浄水吐水装置11や局部洗浄装置等を収める機器収納部17を広く採り得る構造となっている。立上り部20の左右方向の両側端部にはボウル部15上に位置される便座21や便蓋22が起倒自在に枢支されている。ボウル部15の開口縁後部に臨む立上り部20の前部の下縁部位には、用便後にボウル洗浄水を流す洗浄水吐水装置11の洗浄水吐出口23が開設されている。
本例の洗浄水吐水装置11は、装置の小型化を期待できるタンクレス方式であり、つまり水源である上水道からボウル部15に至る洗浄水流路24を有し、洗浄水流路24に配置した洗浄水開閉弁25の開閉によって、ボウル洗浄水を洗浄水流路24の下流端の洗浄水吐出口23からボウル部15内に吐出できる構造のものが採用されている。このタンクレス方式の場合、ボウル洗浄水の搬送圧として水道圧をそのまま利用したり、洗浄水流路24に圧送ポンプを設けて洗浄水を圧送させることもできる。これ以外の構造、たとえば水源としてのロータンクの貯留水を開閉弁を介して流すタンク方式のものも採用できる。なお、洗浄水吐水装置11の洗浄水開閉弁25の開閉動作やトラップ装置13のトラップ筒19の回動動作は、使用者の操作部(図示せず)の操作に基づいて機器収納部17に内装した制御部(図示せず)によって適宜制御される。上記の洗浄水吐出口23はボウル部15の開口縁後部における幅方向の一方に設けられているので、吐出されたボウル洗浄水はボウル部15内を隈なく且つ勢い良く旋回する旋回流となり、ボウル部15内の汚物を一気に流し得るようにされている。
更に言うと、本例の洗浄水吐水装置11には、図10に示すように、ボウル洗浄水に空気を混入してこの空気を微細化して微細気泡を生成してボウル洗浄水に含有させる微細気泡発生手段27が設けられる。微細気泡をボウル洗浄水に含有させると、嵩比重の低下による節水効果、ボウル洗浄水のボウル部15の内面への衝突の際の摩擦低減による静音化や水跳ね防止効果は勿論のこと、微細気泡がボウル部15の内壁に衝突して破裂する際に発生する衝撃波や気泡界面が有する吸着特性などによって、ボウル部15の内壁に付着する汚物を強力に剥がして吸着できる気泡洗浄効果も期待できる。
具体的には、微細気泡発生手段27は、図10に示すように、洗浄水流路24に空気混入部28を設けると共にこの下流にベンチュリー管状の圧力急変部29を設けて成る管材27aにて構成される。空気混入部28は、洗浄水流路24の径を絞ったノズル部28aの周辺に逆止弁30(図9)を備えた空気供給管31を接続して成り、ノズル部28aに生じる負圧によって空気をボウル洗浄水内に隈なく混入させ得るようにしてある。圧力急変部29は、上流側から順に、径を絞る縮径部32、絞られた径の咽喉部33、径を拡げる拡径部34が連設された構造を有し、上記空気混入部28にてボウル洗浄水に混入した空気は、ボウル洗浄水が圧力急変部29を流れる際に、まず縮径部32及び咽喉部33での内圧降下にて膨張され、続けて拡径部34での内圧上昇にて剪断力や衝撃波が作用されて破砕され微細化される。微細気泡発生手段27としては混入空気をボウル洗浄水内に溶解させた後に析出させるタイプも用いることができるが、このタイプだと溶解タンクが必要になって大型化するので、本例のような剪断力等を利用して混合空気を破砕して微細化させる管材27aで構成されるタイプのものを好適に用いることができる。
洗剤供給手段2は、洗浄水流路24に設けた洗剤混合部7に対して洗剤タンク3から至る洗剤供給路8が接続され、洗剤供給路8に設けた洗剤用ポンプ36を駆動すると共に洗剤供給路8に設けた洗剤用開閉弁37が開かれることで、洗剤混合部7にてボウル洗浄水に対して洗剤タンク3内に貯留した液状の中性洗剤から成る洗剤を混合させて洗剤混合水を生成するようにされている。詳しくは、本例の洗剤供給路8は、往路部の始端と復路部の終端とが洗剤タンク3内に位置する循環経路部38と、循環経路部38の途中から分岐して洗浄水流路24の洗剤混合部7に至る供給経路部39とを有している。洗剤用ポンプ36は循環経路部38に設けられ、洗剤用開閉弁37は供給経路部39の下流端に設けられている。洗剤用ポンプ36を駆動すると洗剤タンク3に貯留された洗剤が循環経路部38を循環するので、洗剤が洗剤供給路8内で固化等して詰まることが防止されている。また、洗剤混合部7は、洗浄水流路24の流路径を絞って流れるボウル洗浄水に負圧を発生させる部位となっており、本例では管材27aの咽喉部33で構成されている。洗剤用開閉弁37は、洗剤混合部7でのボウル洗浄水の負圧がかかると共に、洗剤用ポンプ36が駆動してポンプ圧がかかった場合に開くようにされていて、一定の洗剤がボウル洗浄水内に混入されるようになっている。
洗剤混合水は洗浄水流路24を経て洗浄水吐出口23からボウル部15内に供給される。洗浄水吐出口23から吐出された洗剤混合水は、上述したように旋回流になってボウル部15の内面に隈なく行きわたり、洗剤混合水に含有する洗剤による洗剤洗浄効果をボウル部15の内面に隈なく発揮させて効果的な洗浄が可能にされている。更に言うと、洗剤混合水はボウル洗浄水に比べて水の表面張力(粘性)が低下し、微細気泡発生手段27で発生する微細気泡の径をmmオーダーからμmオーダーにまで小さくできる効果も有する。μmオーダーの微細気泡はmmオーダーの微細気泡に比べて格段に割れにくい性質を有する。したがって、本例の便器装置1では、ボウル部15の洗浄動作におけるボウル部15内に溜水35が形成されるタイミングで洗剤混合水を生成させ、気泡を長期に亙って残留させた溜水35を形成させて、溜水35の喫水線付近の汚れ付着防止を図るように、制御部による制御がなされている。
ところで、洗剤は洗剤供給手段2の使用により目減りするため、洗剤タンク3には洗剤を補充するなど定期的なメンテナンスが必要とされる。
ここで本実施形態においては、図5、図6に示すように、便器10の外側面を覆う両側のサイドカバーのうち、タンクホルダー4側に配置された一方のサイドカバー16に、突出用孔16aが形成されている。突出用孔16aはタンクホルダー4に対応する位置に形成され、側面視矩形状に形成されている。
本例の洗剤タンク3は、図4に示すように、容量が大きい幅広の本体部3Aの一部から容量が小さい幅狭の外方突出部3BがL字状に突設されており、本体部3Aがタンクホルダー4に保持された状態で、外方突出部3Bが突出用孔16aから便器10の外側方Bに突出配置されている。本例の外方突出部3Bは、図1に示すように、下部から上部に行くほど便器10から外側方Bに離れるように傾斜しており、便器10から最も離れた上部にキャップ付き洗剤補給口部3bが設けられている。また、外方突出部3Bの下面と本体部3Aの下面との境目には凹み3c(図1)が形成されており、外方突出部3Bの側面から下面に垂れる洗剤は凹み3cの存在によって本体部3Aの下面側へ移動することができず、このため図1の矢印Aで示す方向に、外方突出部3Bの側面からタンクカバー5内部に垂れ落ちるようになり、図1の矢印A´には流れ落ちないようになっている。
洗剤タンク3を覆う箱状のタンクカバー5は、便器10の外側方Bに向けて突出した状態でサイドカバー16に係止されていると共に、閉位置においてもタンクカバー5の内面と洗剤タンク3の表面との間には、十分なクリアランスが保たれており、タンクカバー5内面に付着した洗剤により洗剤タンク3の表面が汚れないようにしている。
タンクカバー5の底壁5aには、図1〜図4に示すように、洗剤タンク3の側面から垂れた洗剤を便器10の外側方Bに排出するための洗剤排出部26が形成されている。本例の洗剤排出部26はタンクカバー5を貫通する貫通孔26aからなり、貫通孔26aの一端がタンクカバー5の内部空間に連通し他端が便器10の外側方Bに連通している。さらにタンクカバー5の底壁内面5b全体を、該洗剤排出部26(貫通孔26a)が形成された部位が最も低く該洗剤排出部26から離れる程高くなるように傾斜している。
図2に示す例では、タンクカバー5の底壁内面5bには、左右両側から中央側に向かって下り傾斜した両側傾斜部5c,5cと、後端から前端に向かう程徐々に低くなるように、つまり、便器10の外側方Bに向かう程低くなるように傾斜した樋状の中央傾斜部5dとが形成されている。これら傾斜部5c,5dの勾配は、例えば、タンクカバー5を閉位置で保持した状態で、5°程度とされる。
また、上記タンクカバー5の底壁5a側には、タンクカバー5を便器10の外側方Bに向けて開閉可能に回動支持する回動手段50が設けられている。本例の回動手段50は、タンクカバー5の底壁5aの後端部の左右2箇所から突出して下方に屈曲した略C字状の下係止爪53からなり、図3に示すように、サイドカバー16の突出用孔16aの下縁部に設けた被係止部61に対して着脱自在に引っ掛け係止される。下係止爪53を中心にタンクカバー5を開く方向に回動させることでタンクカバー5と便器10のサイドカバー16との間に洗剤タンク3の洗剤補給口部3bが露出するようになっている。タンクカバー5の開き角度は、略45°〜90°程度とされるが、勿論これには限らず、少なくとも洗剤タンク3の洗剤補給口部3bが露出する開き角度であればよい。
上記タンクカバー5を閉位置で係止する手段は、図1に示すように、タンクカバー5の上壁5eの後端部から後方に向かって突設される上係止爪51からなり、タンクカバー5の閉位置で上係止爪51が便器10のサイドカバー16の突出用孔16aの内側に固定した係止具70に引っ掛け係止される。この係止具70に対する上係止爪51の掛かり代は、外部からタンクカバー5の上壁5eを手で押圧すると上係止爪51が下降して係止具70から外れるように設定される。この上係止爪51と係止具70との係止が外れる方向は、タンクカバー5が回動する方向とは直角方向である。
上記タンクカバー5を開位置で保持する手段は、図2に示すように、タンクカバー5の一方の側壁の後端部から後方に突出する横係止爪52からなり、タンクカバー5の開位置でサイドカバー16の突出用孔16aの側縁部に引っ掛かることでタンクカバー5がそれ以上、外側方Bへ回動するのが阻止される。この横係止爪52の掛かり代は外部からの力がタンクカバー5に掛かったり或いはタンクカバー5を便器10から取り外そうとしたときにサイドカバー16の側縁部から容易に外れる程度に設定される。
しかして、上記構成のタンクカバー5を開いて洗剤容器72(図1)から洗剤補給口部3bから洗剤を補充する際に、洗剤が零れて洗剤タンク3の側面等に垂れた場合でも、図1の矢印Aで示すように、開いたタンクカバー5内面で洗剤が受け止められて洗剤排出部26から便器10の外側方Bへ排出される。またタンクカバー5を閉じた後にも、残った洗剤は底壁内面5bの傾斜に沿って最も低い洗剤排出部26へ誘導され、洗剤排出部26から便器10の外側方Bへ排出される。従って、垂れたり零れたりした洗剤が図1の矢印A´で示すように便器10内部に浸入するおそれがなくなり、洗剤が便器10内部のフレーム等の部品を錆つかせたり、腐食させにくいので、便器10内部の掃除を定期的に行う必要がなくなる。しかも洗剤排出部26から洗剤の垂れ位置は、便器10の外側方Bの床面の決まった位置に決められるので、洗剤の拭き取りが容易となり、そのうえタンクカバー5の内部に洗剤が溜まりにくいので、洗剤タンク3表面への洗剤汚れも防止できる利点がある。
また、タンクカバー5の底壁内面5bを、便器10の外側方Bに向かう程低くなるように傾斜させて、便器10から最も離れた底壁5a部分に洗剤排出部26を形成したので、洗剤排出部26からの洗剤の垂れ位置を、便器10から遠ざけることができるので、便器10内部への洗剤浸入をより確実に防止できる利点がある。
さらに、洗剤補給時にタンクカバー5の上壁5eを手で押すと上係止爪51の係止が外れてタンクカバー5が下係止爪53を中心に便器10の外側方Bに向かって回動され、洗剤タンク3の洗剤補給口部3bがタンクカバー5と便器10との間で露出した段階で横係止爪52によってタンクカバー5の回動が停止するので、便器10の外側面とトイレルームの壁面との隙間が狭いスペースであっても、タンクカバー5の開閉作業を片手操作で簡単にできると共に、タンクカバー5を便器10から取り外す必要がない。しかも洗剤タンク3の洗剤補給口部3bが露出するため、洗剤タンク3を便器10から取り外さずに洗剤の補給作業を容易に行うことができる利点がある。
また、タンクカバー5を洗浄する際には、上係止爪51、横係止爪52、下係止爪53をいずれもサイドカバー16から簡単に外すことができるので、タンクカバー5を便器10から簡単に取り外すことができる。
さらに、閉位置にあるタンクカバー5が上から荷重を受けたときは、上壁5eが押されて上係止爪51が係止具70から離脱してタンクカバー5が開くので、外部からの力を逃がすことができる。さらに、開位置で保持された状態にあるタンクカバー5が上から荷重を受けたときは、横係止爪52がサイドカバー16の側縁部から外れ且つ下係止爪53が被係止部61から抜けることで、タンクカバー5が便器1から外れて落ちる。これにより、外部からの力によるタンクカバー5の損壊等を防止できる利点がある。
図7及び図8は本発明の他の実施の形態であり、タンクカバー5以外の構成は前記実施形態と同様である。本例では、図8(a)に示すように、タンクカバー5の底壁内面5bを、便器10の外側方Bに向かう程高くなるように傾斜させ、便器10に最も近い底壁5a部分に洗剤排出部26を形成している。本例の洗剤排出部26は、底壁5aの後端部の中央部分を切り欠いた切欠き26bからなる。底壁内面5bは洗剤排出部26から離れる程徐々に高くなるように傾斜しており、さらに底壁5aの後端部の左右両側には起立片71が立設されており、これにより底壁内面5b上に垂れた洗剤は図8(a)の矢印Aで示すように洗剤排出部26に向けて誘導される。なお傾斜勾配は例えば、タンクカバー5を閉位置で保持した状態で、5°程度とされる。一方、タンクカバー5の後端部と対向するサイドカバー16の突出用孔16aの下縁部には、図8(b)に示すように、タンクカバー5の下係止爪53が引っ掛け係止される左右の被係止部61と、洗剤排出部26よりも上方に突出する堰部62とが設けられている。堰部62は洗剤排出部26から排出される洗剤が突出用孔16aから便器10内部に浸入するのを防ぐと共に、該洗剤をサイドカバー16の外面を伝い落ちるように案内する働きをする。
しかして、タンクカバー5の下係止爪53をサイドカバー16の被係止部61に引っ掛けた状態で、タンクカバー5の洗剤排出部26がサイドカバー16の堰部62に対向配置されるようになり、タンクカバー5の底壁内面5b上の洗剤は、堰部62によって便器10内部への浸入が阻止された状態となり、洗剤排出部26から流下してサイドカバー16の外面を伝い落ちるようになる。このように洗剤排出部26からの洗剤の垂れ位置は、サイドカバー16の外面の決まった位置となるので、拭き取りがしやすくなる。
また本例では、タンクカバー5を開位置で保持する手段として、前記実施形態の横係止爪52(図1〜図4)に代えて、図7に示すように、タンクカバー5の底壁5a下面の左右2箇所から下方に向けて凸リブ60を突設している。タンクカバー5を所定角度で開くと、図7(b)の矢印Hに示す方向に向けて凸リブ60がサイドカバー16の外面16aに当たることで、下係止爪53が図7(b)の矢印G方向に引き寄せられてサイドカバー16の内面16bに押接した状態となるので、下係止爪53と凸リブ60とでサイドカバー16を挟持でき、タンクカバー5を開位置で安定して保持できるようになる。しかも下面の凸リブ60は目立ちにくく、しかも洗剤が付着しにくい場所に設けられるので、タンクカバー5の外観がすっきりしたものとなる。
さらに、閉位置にあるタンクカバー5が上から荷重を受けたときは、上壁5eが押されて上係止爪51が係止具70から離脱して、タンクカバー5に掛かる力F(図7(a))を図7(a)の矢印E方向、つまりタンクカバー5が開く方向に逃がす。さらに、開位置で保持された状態にあるタンクカバー5はその下係止爪53と凸リブ60とでサイドカバー16を挟持している状態にあり、この状態でタンクカバー5が上から荷重を受けたときは、下係止爪53が被係止部61から抜けることでタンクカバー5が便器1から外れて落ちる。これにより、外部からの力によるタンクカバー5の損壊等を防止できる利点がある。
なお、前記実施形態では、便器装置1として合成樹脂製のものを例示したが、たとえば合成樹脂製のサイドカバー16と陶器製のボウル部15とで成る樹脂と陶器との組み合わせ型を用いたり、ボウル部15やサイドカバー16を一体の陶製成形物で構成した従来一般の陶器製を用いることもできる。
また、上記実施形態では、タンクホルダー4は便器装置1の後部の下部に配設してあるが、他の部位に配設してもよい。
1 便器装置
3 洗剤タンク
3b 洗剤補給口部
5 タンクカバー
5a 底壁
5b 底壁内面
10 便器
15 ボウル部
16 サイドカバー
16a 突出用孔
26 洗剤排出部
B 外側方

Claims (3)

  1. 便器の側面に、洗剤補給口部が便器の外側方に突出するようにして洗剤タンクを取り付けると共に、洗剤タンクを開閉自在に覆うタンクカバーを便器の外側方に突出して配置した便器装置であって、上記便器の外側方に突出したタンクカバーの底壁に、タンクカバー内部に垂れ落ちた洗剤を便器の外側方に排出するための洗剤排出部を形成すると共に、タンクカバーの底壁内面を該洗剤排出部が形成される部位から離れる程高くなるように傾斜させてなることを特徴とする便器装置。
  2. 上記タンクカバーの底壁内面を、便器の外側方に向かう程低くなるように傾斜させて、便器から最も離れた底壁部分に洗剤排出部を形成したことを特徴とする請求項1記載の便器装置。
  3. 上記タンクカバーの底壁側に、タンクカバーを便器の外側方に向けて開閉自在に回動支持する回動手段を設け、開位置まで回動したタンクカバーと便器のサイドカバーとの間から洗剤タンクの洗剤補給口部を露出させるようにしたことを特徴とする請求項1又請求項2記載の便器装置。
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