JP6424930B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
DC−DCコンバータやインバータの電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電力の生成に用いられる。
電気自動車やハイブリッド自動車等では、交流モータから大きな駆動トルクを確保するために、大きな駆動電力が必要である。それゆえ、電力変換回路を構成する複数の半導体素子を内蔵した半導体モジュールにおける発熱量が大きくなる傾向にある。
そこで、電力変換装置は、複数の半導体モジュールを冷却するための冷却器を備えると共に、各半導体モジュールの発熱状態に応じて、半導体素子の作動を制御する熱保護制御を行っている。このような電力変換装置としては、例えば特許文献1に示されたものがある。
特許文献1には、複数の半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する複数の冷却管と、これらを保持する保持部材とを有する電力変換装置が示されている。保持部材は、一対のフレームと、一対のフレームの一端に配設されたプレート部と、一対のフレームの他端に配設されたバネ材とを有しており、プレート部とバネ材との間において、半導体モジュールと冷却管とを保持している。
特開2005−143244号公報
しかしながら、特許文献1に示された電力変換装置には以下の課題がある。
特許文献1に示された電力変換装置においては、組み付け時の変形や、形状のバラつきによって変形が生じる場合がある。電力変換装置においては、バネ材から半導体モジュール及び冷却管に加圧力が加えられると、加圧部材と対向するプレート部に反力がかかる。このとき、保持部材は、一対のフレームを配した側に比べ、フレームと反対の開放側の剛性が低いため、バネ材と対向するプレート部とにおける開放側の端部が積層方向に広がるように変形し傾斜しやすい。
このようにプレート部が傾斜することにより、バネ材の加圧方向が開放側に向かって傾斜し、半導体モジュール及び冷却管にかかる加圧力に偏りを生じさせる。そのため、開放側においては、半導体モジュールと冷却管との間の密着力が低下する。したがって、半導体モジュールにおける開放側の部位が十分に冷却されず半導体モジュールが高温となり、半導体モジュールにおける不具合や性能低下などが発生するおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、半導体モジュールを効果的に冷却し、半導体モジュール本来の性能を発揮することのできる電力変換装置を提供しようとするものである。
参考発明として、2つ以上の半導体素子を内蔵する半導体モジュールと、
該半導体モジュールと重なって配置される冷却管と、
上記半導体モジュールと上記冷却管とを重なり方向に押圧する加圧部材と、
上記重なり方向において、上記半導体モジュール、上記冷却管及び上記加圧部材を挟み込む一対の保持壁部と、該一対の保持壁部の一端同士をつなぐ接続部とを有する保持部材とを備えており、
上記半導体素子は、小型半導体素子と、上記重なり方向から見たとき、上記小型半導体素子よりも外形が大きい大型半導体素子とを有しており、
上記大型半導体素子が、上記小型半導体素子よりも上記接続部に近い側に配置されていることを特徴とする電力変換装置がある。
次に、上記参考発明の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置において、上記保持部材は、上記一対の保持壁部における上記接続部が形成された側と反対の開放端部が互いに接続されていないため、上記保持部材の上記開放端部側の剛性が上記接続端部側の剛性に比べて低い。そのため、上記加圧部材の加圧力によって、上記一対の保持壁部における上記開放端部が重なり方向に広がるように変形し傾斜することがある。このとき、接続端部側においては、上記半導体モジュールと冷却管とが密着するものの、開放端部側においては、上記半導体モジュールと上記冷却管との間の密着力が低下する。これにより、上記半導体モジュールは、上記接続端部側では上記冷却管によって効率的に冷却されるが、上記開放端部側では冷却効果が低下しやすい。
上記電力変換装置の上記半導体モジュールと上記冷却管との界面の熱抵抗において、上記大型半導体素子の熱抵抗が占める割合は、上記小型半導体素子の熱抵抗が占める割合よりも大きい。そのため、上記界面における熱抵抗が大きい上記大型半導体素子を、上記半導体モジュールと上記冷却管とが密着しやすい上記接続端部側に配置し、上記半導体モジュールと上記冷却管とが比較的密着しにくく、冷却効率が若干劣る上記開放端部側に上記小型半導体素子を配置することにより、上記大型半導体素子及び上記小型半導体素子を効率よく冷却することができる。
また、上記小型半導体素子を、上記開放端部側に配置することにより、上記大型半導体素子を上記開放端部側に配置した場合に比べて、比較的密着しにくい範囲に配置される面積を縮小することができる。これにより、上記半導体モジュールと、上記冷却管との間における密着力の低下による冷却性能への影響を低減することができる。
また、小型半導体素子を採用することにより、上記半導体モジュールに内蔵される半導体素子の大きさを小型化し、コストを低減することができる。
以上のごとく、上記参考発明によれば、半導体モジュールを効率よく冷却し、半導体モジュール本来の性能を発揮することができる。
本発明の一態様は、2つ以上の半導体素子を内蔵する半導体モジュールと、
該半導体モジュールと重なって配置される冷却管と、
上記半導体モジュールと上記冷却管とを重なり方向に押圧する加圧部材と、
上記重なり方向において、上記半導体モジュール、上記冷却管及び上記加圧部材を挟み込む一対の保持壁部と、該一対の保持壁部の一端同士をつなぐ接続部とを有する保持部材とを備えており、
上記半導体素子としては、小型半導体素子と、上記重なり方向から見たとき、上記小型半導体素子よりも外形が大きい大型半導体素子とがあり、
上記大型半導体素子が、上記小型半導体素子よりも上記接続部に近い側に配置されており、
上記大型半導体素子と上記小型半導体素子とは、上記重なり方向と上記冷却管において冷媒が流通する横方向との双方に直交する並び方向に並んでおり、
上記並び方向に並ぶ上記大型半導体素子及び上記小型半導体素子は、上記並び方向における、上記大型半導体素子の上記小型半導体素子側と反対側の端部から上記小型半導体素子の上記大型半導体素子側と反対側の端部までの領域の中央位置が、上記並び方向の上記冷却管の中央位置よりも上記接続部に近い側に配されている、電力変換装置にある。
実施例1における、電力変換装置を示す断面図。 図1における、II−II矢視断面図。 図1における、III−III矢視断面図。 図1における、IV−IV矢視断面図。 図1における、V矢視図。 実施例1における、変形した電力変換装置を示す平面図。 実施例2における、電力変換装置を示す断面図。
上記電力変換装置において、上記小型半導体素子は、上記大型半導体素子と上記小型半導体素子との並び方向における高さ寸法に対して、上記並び方向及び上記重なり方向と直交する横方向における横寸法が大きく形成されていることが好ましい。この場合には、上記小型半導体素子の全体を、より上記接続端部側の位置に配置することができる。これにより、上記小型半導体素子をより効率良く冷却することができる。
また、上記半導体モジュールとしては、上記大型半導体素子としての中間大型素子と上記小型半導体素子としての中間小型素子とが内蔵された中間半導体モジュールと、上記大型半導体素子としての外側大型素子と上記小型半導体素子としての外側小型素子とが内蔵された複数の外側半導体モジュールとがあり、上記外側大型素子の投影面積と上記外側小型素子の投影面積との和である外側素子面積に対して、上記中間大型素子の投影面積と上記中間小型素子の投影面積との和である中間素子面積が小さく設定されており、上記重なり方向において、上記中間半導体モジュールは、上記外側半導体モジュールの間に挟まれるように配置されていることが好ましい。上記電力変換装置において、上記保持部材のたわみが生じた際には、上記並び方向の中央付近の位置で、上記開放端部側における上記半導体モジュールと上記冷却管との密着度が低下しやすい。そのため、この位置に、上記外側半導体モジュールよりも発熱量の小さい上記中間半導体モジュールを配置することにより、各半導体モジュールを効率よく冷却することができる。
また、上記保持部材は、上記半導体モジュール、上記冷却管及び上記加圧部材を収納するケースによって形成されていることが好ましい。この場合には、上記ケースが上記保持部材を兼ねることにより、上記電力変換装置の部品点数を削減することができる。これにより、上記電力変換装置の生産性の向上及びコスト低減をすることができる。
また、上記半導体モジュールには、4つ以上の上記半導体素子が内蔵されていることが好ましい。この場合には、上記半導体モジュールの数を低減し、上記電力変換装置の生産性を向上することができる。また、上記半導体モジュールの配置スペースを縮小することができる。
(実施例1)
上記電力変換装置にかかる実施例について、図1〜図6を参照して説明する。尚、図6は、電力変換装置の変形を誇張して描いてある。
図1に示すごとく、電力変換装置1は、半導体素子21、22を内蔵する半導体モジュール2と、半導体モジュール2と重なって配置される冷却管41と、半導体モジュール2と冷却管41とを重なり方向Xに押圧する加圧部材6と、一対の保持壁部51と一対の保持壁部51の一端同士をつなぐ接続部52とを有する保持部材50とを備えている。一対の保持壁部51は、重なり方向Xにおいて、半導体モジュール2、冷却管41及び加圧部材6を挟み込むように配置されている。
半導体素子21、22は、小型半導体素子21と、重なり方向Xから見たとき、小型半導体素子21よりも外形が大きい大型半導体素子22とを有している。半導体モジュール2の内部において、大型半導体素子22は、小型半導体素子21よりも接続部52に近い側に配置されている。
以下、さらに詳細に説明する。
本例において、半導体モジュール2と冷却管41とが重ねられた方向を重なり方向Xとし、重なり方向X及び並び方向Zの両方に対して直交する方向を横方向Yとして、以下説明する。
図1に示すごとく、電力変換装置1は、電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュール2と、複数の半導体モジュール2を冷却する冷却管41と、半導体モジュール2と冷却管41とを重なり方向Xに加圧する加圧部材6と、これらを保持する保持部材50とを有している。
図1及び図5に示すごとく、保持部材50は、重なり方向Xにおいて、半導体モジュール2、冷却管41及び加圧部材6を挟み込む一対の保持壁部51と、一対の保持壁部51における並び方向Zの接続端部511側に配置された一端同士をつなぐ接続部52と、一対の保持壁部51における横方向Yの両端同士をそれぞれつなぐ一対の側壁部53とを有している。また、並び方向Zにおいて、保持壁部51及び側壁部53における接続部52が配置された接続端部511側と反対側の開放端部512側は、接続されずに開放されている。
複数の半導体モジュール2と複数の冷却管41とは、交互に重ね合わせて配置された半導体積層ユニット10を形成している。
冷却管41は、アルミニウム等の金属によって構成されており、隣り合う冷却管41は、横方向Yの両端部付近において連結管42によって、互いに連結されている。また、重なり方向Xにおける一端に配置された冷却管41には、冷却媒体を循環させるための冷媒導入管431及び冷媒排出管432が配設されている。これら冷却管41、連結管42、冷媒導入管431及び冷媒排出管432によって、冷却器4が構成されている。
冷媒導入管431及び冷媒排出管432は、半導体積層ユニット10の前端部に配された冷却管41の前面から、重なり方向Xに向かって突出するよう設けてある。冷媒導入管431から導入された冷却媒体は、適宜連結管42を通り、各冷却管41に分配されると共にその長手方向(横方向Y)に流通する。そして、各冷却管41を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール2との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、適宜下流側の連結管42を通り、冷媒排出管432に導かれ排出される。冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
図1〜図4に示すごとく、複数の半導体モジュール2は、半導体素子21、22として、2つの小型半導体素子21と、重なり方向Xから見たとき小型半導体素子21よりも外形が大きい2つの大型半導体素子22とを有している。本例において、大型半導体素子22は、スイッチング素子からなり、小型半導体素子21は、ダイオードからなる。2つの小型半導体素子21は、横方向Yに並ぶように配設されており、2つの大型半導体素子22は、各小型半導体素子21の並び方向Zにおいて接続端部511側の位置にそれぞれ配設されている。
大型半導体素子22に用いられるスイッチング素子としては、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、MOSFET(MOS型電界効果トランジスタ)等を用いることができる。小型半導体素子21に用いるダイオードは、各大型半導体素子22のコレクタ−エミッタ間において、エミッタ側からコレクタ側へ電流を流すように接続されている。また、小型半導体素子21は、重なり方向Xから見たとき、略長方形状をなしており、並び方向Zにおける高さ寸法に対して、横方向Yにおける横寸法が大きく形成されている。
半導体モジュール2は、大型半導体素子22及び小型半導体素子21を樹脂モールドしてなる平板状の本体部33と、本体部33の端面から互いに反対方向に突出した主電極端子34及び制御端子35とからなる。主電極端子34は、並び方向Zの開放端部512側に突出させてあり、制御端子35は、並び方向Zの接続端部511側に突出させてある。主電極端子34は、バスバー(図示略)と接続されており、バスバーを介して被制御電力が半導体モジュール2に入出力される。また、制御端子35は、制御回路基板(図示略)と接続されており、大型半導体素子22を制御する制御電流が入力される。
本例においては、半導体モジュール2として、2つの中間半導体モジュール201と4つの外側半導体モジュール202、203とがある。2つの中間半導体モジュール201は、三相交流回転電機(MG1)と接続されている。4つの外側半導体モジュール202、203うち、2つは、昇圧回路と接続される第1外側半導体モジュール202であり、2つは、三相交流回転電機(MG2)と接続される第2外側半導体モジュール203とからなる。
図2に示すごとく、中間半導体モジュール201には、大型半導体素子22としての中間大型素子221と、小型半導体素子21としての中間小型素子211とが内蔵されている。重なり方向Xから見たとき、中間大型素子221の投影面積と中間小型素子211の投影面積との和は、中間素子面積Scと表す。
図3に示すごとく、第1外側半導体モジュール202には、大型半導体素子22としての第1外側大型素子222と、小型半導体素子21としての第1外側小型素子212とが内蔵されている。重なり方向Xから見たとき、第1外側大型素子222の投影面積と第1外側小型素子212の投影面積との和は、第1外側素子面積So1と表す。尚、第1外側素子面積So1と中間素子面積Scとは、Sc<So1の関係を有している。
第2外側半導体モジュール203には、大型半導体素子22としての第2外側大型素子223と、小型半導体素子21としての第2外側小型素子213とが内蔵されている。重なり方向Xから見たとき、第2外側大型素子223の投影面積と第2外側小型素子213の投影面積との和は、第2外側素子面積So2と表す。第2外側素子面積So2、第1外側素子面積So1及び中間素子面積Scは、Sc<So2<So1の関係を有している。
図1及び図5に示すごとく、半導体積層ユニット10は、加圧部材6と共にケース5の内側に収納される。加圧部材6は、その付勢力によって半導体積層ユニット10を重なり方向Xに押圧保持している。また、ケース5の内側には、加圧部材6と共に、下記の介在部材71、72を配してある。
加圧部材6は湾曲して形成された板ばねからなり、弾性変形することで加圧力を発生する弾性部材である。尚、加圧部材6としては、金属製のバネ以外にもゴムなど、弾性変形により加圧力を発生するものも用いることができる。
介在部材71、72としては、平板状をなす当接プレート71と、円筒状をなす支承部材72とがある。
当接プレート71は、加圧部材6と半導体積層ユニット10との間に配されており、冷媒導入管431及び冷媒排出管432が立設する冷却管41と、重なり方向Xにおいて反対側の端部に配設された冷却管41と面接触している。
支承部材72は、加圧部材6と、一方の保持壁部51に設けられた支承部材72との間に配されている。
保持部材50は、一対の保持壁部51における開放端部512側の端部が互いに接続されていないため、保持部材50の開放端部512側は、接続端部511側に比べて剛性が低い。そのため、図6に示すごとく、保持部材50によって、半導体モジュール2、冷却管41及び加圧部材6を保持した際には、加圧部材6の加圧力によって、一対の保持壁部51における開放端部512側の端部が積層方向に広がるように変形し傾斜することがある。
このとき、加圧部材6の加圧方向が開放端部512側に向かって傾斜することで、半導体積層ユニット10にかかる加圧力に偏りが生じる。そのため、接続端部511側においては、半導体モジュール2と冷却管41とが密着するものの、開放端部512側においては、半導体モジュール2と冷却管41との間の密着力が低下する。したがって、半導体モジュール2は、接続端部511側では冷却管41によって効率的に冷却されるが、開放端部512側では冷却効果が低下しやすい。
電力変換装置1の半導体モジュール2と冷却管41との界面の熱抵抗において、大型半導体素子22の熱抵抗が占める割合は、小型半導体素子21の熱抵抗が占める割合よりも大きい。そのため、界面における熱抵抗が大きい大型半導体素子22を、半導体モジュール2と冷却管41とが密着しやすい接続端部511側に配置し、半導体モジュール2と冷却管41とが比較的密着しにくく、冷却効率が若干劣る開放端部512側に小型半導体素子21を配置することにより、大型半導体素子22及び小型半導体素子21を効率よく冷却することができる。
また、上記小型半導体素子21を、上記開放端部512側に配置することにより、上記大型半導体素子22を上記開放端部512側に配置した場合に比べて、比較的密着しにくい範囲に配置される面積を縮小することができる。これにより、上記半導体モジュール2と、上記冷却管41との間における密着力の低下による冷却性能への影響を低減することができる。
また、小型半導体素子21を採用することにより、上記半導体モジュール2に内蔵される半導体素子21、22の大きさを小型化し、コストを低減することができる。
また、半導体モジュール2としては、大型半導体素子22としての中間大型素子221と小型半導体素子21としての中間小型素子211とが内蔵された中間半導体モジュール201と、大型半導体素子22としての外側大型素子222、213と小型半導体素子21としての外側小型素子212、223とが内蔵された複数の外側半導体モジュール202、203とがあり、外側大型素子222、213の投影面積と外側小型素子212、223の投影面積との和である外側素子面積に対して、中間大型素子221の投影面積と中間小型素子211の投影面積との和である中間素子面積が小さく設定されており、重なり方向Xにおいて、中間半導体モジュール201は、外側半導体モジュール202、203の間に挟まれるように配置されている。電力変換装置1において、保持部材50のたわみが生じた際には、並び方向Zの中央付近の位置で、開放端部512側における半導体モジュール2と冷却管41との密着度が低下しやすい。そのため、この位置に、外側半導体モジュール202、203よりも発熱量の小さい中間半導体モジュール201を配置することにより、各半導体モジュール2を効率よく冷却することができる。
また、保持部材50は、半導体モジュール2、冷却管41及び加圧部材6を収納するケース5によって形成されている。そのため、ケース5が保持部材50を兼ねることにより、電力変換装置1の部品点数を削減することができる。これにより、電力変換装置1の生産性の向上及びコスト低減をすることができる。
また、半導体モジュール2には、4つ以上の半導体素子21、22が内蔵されている。そのため、半導体モジュール2の数を低減し、電力変換装置1の生産性を向上することができる。また、半導体モジュール2の配置スペースを縮小することができる。
また、電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管41とを有しており、複数の半導体モジュール2及び複数の冷却管41は、交互に積層配置されて半導体積層ユニット10を形成している場合、より効果的である。半導体積層ユニット10を用いた場合に開放端部512側の変形による傾斜が大きくなるが、電力変換装置1の構造を採用することで、半導体モジュール2の発熱による不具合の発生を抑制すると共に、半導体モジュール2の本来の性能を発揮することができる。
また、加圧部材6は、弾性変形することにより加圧力を発生する弾性部材を有している。そのため、半導体モジュール2と冷却管41とを、加圧部材6によって、定圧で安定して保持することができる。
以上のごとく、本例の電力変換装置1によれば、半導体モジュール2を効率よく冷却し、半導体モジュール2本来の性能を発揮することができる。
(実施例2)
本例は、図7に示すごとく、実施例1の電力変換装置1における構造を一部変更した例である。
本例の電力変換装置1は、1つの半導体モジュール2と1つの冷却管41とを備えている。
半導体モジュール2は、保持部材50における一方の保持壁部51と冷却管41とによって挟持されている。
また、加圧部材6は、コイル状の圧縮バネや板バネ等のバネ部材からなり、弾性変形することにより加圧力を発生する弾性部材である。
尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
21、22 半導体素子
21 小型半導体素子
22 大型半導体素子
41 冷却管
50 保持部材
51 保持壁部
511 接続端部
52 接続部
6 加圧部材

Claims (8)

  1. 2つ以上の半導体素子(21、22)を内蔵する半導体モジュール(2)と、
    該半導体モジュール(2)と重なって配置される冷却管(41)と、
    上記半導体モジュール(2)と上記冷却管(41)とを重なり方向に押圧する加圧部材(6)と、
    上記重なり方向において、上記半導体モジュール(2)、上記冷却管(41)及び上記加圧部材(6)を挟み込む一対の保持壁部(51)と、該一対の保持壁部(51)の一端同士をつなぐ接続部(52)とを有する保持部材(50)とを備えており、
    上記半導体素子(21、22)としては、小型半導体素子(21)と、上記重なり方向から見たとき、上記小型半導体素子(21)よりも外形が大きい大型半導体素子(22)とがあり、
    上記大型半導体素子(22)が、上記小型半導体素子(21)よりも上記接続部(52)に近い側に配置されており、
    上記大型半導体素子(22)と上記小型半導体素子(21)とは、上記重なり方向と上記冷却管(41)において冷媒が流通する横方向との双方に直交する並び方向に並んでおり、
    上記並び方向に並ぶ上記大型半導体素子(22)及び上記小型半導体素子(21)は、上記並び方向における、上記大型半導体素子(22)の上記小型半導体素子(21)側と反対側の端部から上記小型半導体素子(21)の上記大型半導体素子(22)側と反対側の端部までの領域の中央位置が、上記並び方向の上記冷却管(41)の中央位置よりも上記接続部(52)に近い側に配されている、電力変換装置(1)。
  2. 上記半導体モジュール(2)は、上記並び方向における互いに反対方向に突出した主電極端子(34)及び制御端子(35)を有し、上記制御端子(35)は、上記並び方向の上記接続部(52)側に突出させてあり、上記主電極端子(34)は、上記並び方向の上記接続部(52)側の反対側に突出させてある、請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記小型半導体素子(21)は、上記並び方向における高さ寸法に対して、上記横方向における横寸法が大きく形成されている、請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)。
  4. 複数の上記半導体モジュール(2)と複数の上記冷却管(41)とを有しており、複数の上記半導体モジュール(2)及び複数の上記冷却管(41)は、交互に積層配置されて半導体積層ユニット(10)を形成している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記半導体モジュール(2)としては、上記大型半導体素子(22)としての中間大型素子(221)と上記小型半導体素子(21)としての中間小型素子(211)とが内蔵された中間半導体モジュール(201)と、上記大型半導体素子(22)としての外側大型素子(222、223)と上記小型半導体素子(21)としての外側小型素子(212、213)とが内蔵された複数の外側半導体モジュール(202、203)とがあり、上記外側大型素子(222、223)の投影面積と上記外側小型素子(212、213)の投影面積との和である外側素子面積に対して、上記中間大型素子(221)の投影面積と上記中間小型素子(211)の投影面積との和である中間素子面積が小さく設定されており、上記重なり方向において、上記中間半導体モジュール(201)は、上記外側半導体モジュール(202、203)の間に挟まれるように配置されている、請求項4に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記保持部材(50)は、上記半導体モジュール(2)、上記冷却管(41)及び上記加圧部材(6)を収納するケース(5)によって形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記半導体モジュール(2)には、4つ以上の上記半導体素子(21、22)が内蔵されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  8. 上記加圧部材(6)は、弾性変形することにより加圧力を発生する弾性部材を有している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
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