JP6422025B2 - 外装体と、外装体に収納されるパウチと、を備える包装体 - Google Patents

外装体と、外装体に収納されるパウチと、を備える包装体 Download PDF

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Description

本発明は、外装体と、外装体に収納されるパウチと、を備える包装体に関する。
従来、調理済あるいは半調理済の液体、粘体あるいは液体と固体とが混在する内容物、例えば、カレー、シチュー、スープ等の調理済食品をプラスチック製のパウチの収容部に充填密封したものが多く市場に出回っている。パウチは一般に、紙などによって構成された外装体に収納された状態で販売されている。内容物を加熱調理する手段としては、電子レンジが広く利用されている。
ところで、電子レンジを利用してパウチ内の内容物を加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が蒸発してパウチの収容部の圧力が高まっていく。パウチの収容部の圧力が高まると、パウチが破袋して内容物が飛散し電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。このような課題を考慮し、パウチの収容部の圧力が所定値以上になると収容部に連通して収容部内の蒸気を外部に逃がす蒸気通過部を含む蒸気抜き機構を設けることが提案されている。
しかしながら、内容物は一般に流動性を有しており、このためパウチの収容部と蒸気通過部とが連通すると、内容物が蒸気通過部を通ってパウチの外部に噴き零れ、これによって電子レンジが汚れたり消費者が火傷をしたりするおそれがある。このような課題を考慮し、例えば特許文献1においては、パウチの蒸気通過部が内容物よりも上方に位置するように、外装体を利用してパウチを斜めに保持することが提案されている。具体的には、特許文献1に記載の形態においては、はじめに、切断部に沿って外装体を部分的に破断させることにより、外装体を開封するとともに、外装体を、パウチが収容された本体部分と蓋部分とに区画する。次に、蓋部分を本体部分に対して折り返す。そして、折り返された蓋部分が電子レンジの載置面に接するように外装体を電子レンジ内に配置して、外装体の本体部分に収納されたパウチを加熱する。これによって、パウチに収容されている内容物が蒸気通過部に至ることを抑制することができる。
特開2003−170930号公報
特許文献1において提案される、パウチおよび外装体を備えた包装体においては、電子レンジを用いて内容物を加熱する前に、外装体を開封して蓋部分を折り返すという作業が必要になり、使い勝手の面で好ましくない。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る包装体を提供することを目的とする。
本発明は、外装体と、外装体に収納されたパウチと、を備える包装体であって、前記外装体は、天面パネルと、前記天面パネルに対向する底面パネルと、前記天面パネルと前記底面パネルとの間に広がるとともに互いに対向する第1側面パネルおよび第2側面パネルと、を少なくとも含み、前記底面パネルの内面のうち前記第1側面パネルよりも前記第2側面パネルに近接する位置には、支持パネルと、前記支持パネルを前記底面パネルに対して固定するための固定パネルと、を含む台座部分が設けられており、前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間の間隔は、前記天面パネルと前記底面パネルとの間の間隔よりも少なくとも部分的に小さくなっており、前記パウチは、天面フィルムと、前記天面フィルムに対向する底面フィルムと、を有し、前記天面フィルムと前記底面フィルムとの間に、内容物を収容するための収容部が部分的に形成されており、前記パウチは、蒸気抜き機構をさらに有し、前記パウチの前記天面フィルムおよび前記底面フィルムはそれぞれ、互いに対向する第1縁および第2縁を少なくとも含み、前記パウチの前記第1縁および前記蒸気抜き機構は、前記第1縁が前記外装体の前記第1側面パネルの内面に当接しているときに前記蒸気抜き機構が少なくとも部分的に前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間に位置することができるよう、構成されている、包装体である。
本発明による包装体において、前記パウチの前記蒸気抜き機構は、前記天面フィルムのうち前記第1縁よりも前記第2縁に近接する位置に形成されていてもよい。
本発明による包装体において、前記パウチの前記第1縁、前記第2縁および前記蒸気抜き機構は、前記第1縁が前記外装体の前記第1側面パネルの内面に当接しているときに前記第2縁および前記蒸気抜き機構が少なくとも部分的に前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間に位置することができるよう、構成されていてもよい。
本発明による包装体において、前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルのうち前記第2側面パネルに平行に延びる部分の長さは、前記第2側面パネルの長さよりも小さくなっていてもよい。
本発明による包装体において、前記台座部分を含む前記外装体は、一枚のブランク板を折り返すことによって形成されていてもよい。
本発明による包装体において、前記天面パネルには、前記天面パネルを部分的に破断させて前記天面パネルを第1部分および前記第1部分よりも小さい面積を有する第2部分に分離するための切断部が設けられており、前記切断部のうち前記天面パネルを破断させる際の始端となる部分は、前記天面パネルのうち前記第2側面パネルよりも前記第1側面パネルに近接する位置に配置されていてもよい。
本発明による包装体において、前記蒸気抜き機構は、前記パウチの前記天面フィルムまたは前記底面フィルムの少なくともいずれか一方を貫通する蒸気通過部を含んでいてもよい。この場合、前記切断部は、前記天面パネルの法線方向に沿って前記外装体および前記パウチを見た場合に、前記パウチの前記蒸気抜き機構の前記蒸気通過部が前記天面パネルの前記第1部分と重なるよう、構成されていてもよい。
本発明において、外装体の底面パネルのうち第1側面パネルよりも第2側面パネルに近接する位置には、支持パネルと、支持パネルを底面パネルに対して固定するための固定パネルと、を含む台座部分が設けられている。この台座部分の支持パネルと天面パネルとの間の間隔は、天面パネルと底面パネルとの間の間隔よりも少なくとも部分的に小さくなっている。またパウチは、パウチの天面フィルムおよび底面フィルムの第1縁が外装体の第1側面パネルの内面に当接しているときにパウチの蒸気抜き機構が少なくとも部分的に外装体の台座部分の支持パネルと天面パネルとの間に位置することができるよう、構成されている。このため、パウチの蒸気抜き機構の蒸気通過部、または蒸気抜き機構のうち圧力を加えられることによって蒸気通過部となる部分を、パウチの収容部に収容された内容物よりも上方に安定に位置付けることができる。これによって、電子レンジを用いてパウチに収容された内容物を加熱調理するときに、内容物が蒸気抜き機構の蒸気通過部を通ってパウチの外部に噴き零れることを抑制することができる。このため、外装体を開封することなく電子レンジを用いて内容物を加熱調理することができる包装体を提供することができる。
図1は、外装体と、外装体に収納されたパウチと、を備えた包装体を示す斜視図。 図2は、図1に示す包装体をII−II線に沿って見た場合を示す断面図。 図3は、図1に示す外装体を作製するためのブランク板を示す平面図。 図4は、外装体に収納されるパウチを示す平面図。 図5(a)〜(f)は、パウチの蒸気抜き機構の蒸気通過部の変形例を示す図。 図6は、切断部に沿って外装体の天面パネルを破断させた状態を示す斜視図。 図7は、折曲線を軸として外装体の蓋部分を本体部分に対して回動させた状態を示す斜視図。 図8は、外装体の台座部分の一変形例を示す断面図。 図9は、外装体の台座部分の一変形例を示す断面図。 図10は、外装体の台座部分の一変形例を示す断面図。 図11は、図10に示す外装体を作製するためのブランク板を示す平面図。 図12は、ブランク板に形成される切断部の一変形例を示す平面図。 図13は、ブランク板に形成される切断部の一変形例を示す平面図。 図14は、パウチの蒸気抜き機構の一変形例を示す平面図。 図15は、パウチの蒸気抜き機構の一変形例を示す平面図。 図16は、パウチの蒸気抜き機構の一変形例を示す平面図。
以下、図1乃至図7を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張して示すことがある。
包装体
図1は、本実施の形態による包装体10全体を示す斜視図である。図1に示すように、包装体10は、外装体20と、外装体20に収納されたパウチ50と、を備えている。このうちパウチ50は、密封性を有するよう構成されており、このためパウチ50の内部には、流動性を有する内容物が収容され得る。また外装体20は、所定の形状安定性を有するよう構成されている。このような外装体20およびパウチ50を組み合わせて包装体10を構成することにより、密封性および外力に対する耐性を両立させることができる。また後述するように、外装体20は、電子レンジを利用してパウチ内の内容物を加熱する際に、パウチ50の姿勢を適切に維持するという機能も果たす。
なお図1においては、外装体20に収容されているため外部からは視認されないパウチ50が、二点鎖線で表されている。また、外装体20の構成要素のうち、外装体20の内部に形成されているため外部からは視認されない台座部分30が、点線で表されている。図2は、図1に示す包装体10をII−II線に沿って見た場合を示す断面図である。以下、外装体20およびブランク板40についてそれぞれ説明する。
(外装体)
はじめに図1および図2を参照して、外装体20について説明する。外装体20は、天面パネル21と、天面パネル21に対向する底面パネル22と、天面パネル21と底面パネル22との間に広がるとともに互いに対向する第1側面パネル23および第2側面パネル24と、を少なくとも含んでいる。図1および図2に示す例において、外装体20は直方体の形状を有している。この場合、外装体20は、天面パネル21と底面パネル22との間に広がるとともに互いに対向する第3側面パネル25および第4側面パネル26をさらに含んでいる。第4側面パネル26は、外装体20が開封されて後述する本体部分20xと蓋部分20yとに区画される場合に、本体部分20xに含まれるパネルである。一方、第3側面パネル25は、蓋部分20yに含まれるパネルである。
本実施の形態において、第1側面パネル23および第2側面パネル24の長さは、第3側面パネル25および第4側面パネル26の長さよりも大きくなっている。しかしながら、これに限られることはなく、第1側面パネル23および第2側面パネル24の長さは、第3側面パネル25および第4側面パネル26の長さよりも小さくなっていてもよい。また、第1側面パネル23および第2側面パネル24の長さが、第3側面パネル25および第4側面パネル26の長さと同一であってもよい。
図2に示すように、底面パネル22には、第2側面パネル24に対して固定されるのりしろパネル27が、折線を介して連設されていてもよい。第2側面パネル24の内面とのりしろパネル27の外面との間には、接着剤などが設けられていてもよい。図2に示す例において、底面パネル22から天面パネル21へ向かう方向におけるのりしろパネル27の寸法は、同様の方向における第2側面パネル24の寸法よりも小さくなっている。すなわちのりしろパネル27は、天面パネル21には到達しないように構成されている。
図1および図2に示すように、底面パネル22の内面のうち第1側面パネル23よりも第2側面パネル24に近接する位置には、台座部分30が設けられている。この台座部分30は、外装体20に収容されているパウチ50を底面パネル22よりも上方の位置へ部分的に持ち上げることによって、パウチ50の後述する蒸気抜き機構60が少なくとも部分的にパウチ50内の内容物よりも上方に位置するようにするためのものである。なお、「第1側面パネル23よりも第2側面パネル24に近接する」とは、外装体20の天面パネル21の法線方向に沿って見た場合に、第2側面パネル24から台座部分30の後述する支持パネル32の中心位置までの距離が、第1側面パネル23から支持パネル32の中心位置までの距離よりも小さいことを意味している。
図2に示すように、台座部分30は、折線を介してのりしろパネル27に連設された支持パネル32と、支持パネル32を底面パネル22に対して固定するための固定パネル33と、を含んでいる。台座部分30の支持パネル32と天面パネル21との間の間隔は、天面パネル21と底面パネル22との間の間隔よりも少なくとも部分的に小さくなっている。固定パネル33の外面と底面パネル22の内面との間には、接着剤などが設けられていてもよい。
支持パネル32は、図2に示すように、パウチ50の底面フィルム52に当接して底面パネル22よりも上方の位置へパウチ50を部分的に持ち上げるためのものである。図2に示す例において、支持パネル32は、底面パネル22にほぼ平行に配置されているが、これに限られることはない。
図2に示すように、台座部分30の支持パネル32と固定パネル33との間には、折線を介して支持パネル32および固定パネル33に連設された中間パネル34が設けられていてもよい。このような中間パネル34を設けることにより、支持パネル32と底面パネル22との間の間隔、すなわち支持パネル32の高さ位置や、底面パネル22に対して支持パネル32が成す角度などを適切に調整することができる。なお図2においては、中間パネル34が底面パネル22に対して直交する例が示されているが、これに限られることはない。
次に図3を参照して、外装体20を作製するためのブランク板40について説明する。図3は、ブランク板40を示す平面図である。ここでは、上述の台座部分30を含む外装体20が、一枚のブランク板を折り返すことによって形成されている例について説明する。
図3に示すように、ブランク板40は、天面パネル21および底面パネル22と、天面パネル21と底面パネル22との間に位置する第1側面パネル23と、第1側面パネル23との間で天面パネル21を挟むように位置する第2側面パネル24と、第1側面パネル23との間で底面パネル22を挟むように位置するのりしろパネル27と、を少なくとも含んでいる。上述のように外装体20が直方体の形状を有する場合、ブランク板40は第3側面パネル25および第4側面パネル26をさらに含んでいる。なお図3においては、第3側面パネル25および第4側面パネル26が天面パネル21に連設される例が示されているが、これに限られることはなく、第3側面パネル25または第4側面パネル26の少なくともいずれかは、底面パネル22に連設されていてもよい。各パネルは、折線を介して連設されている。
図3において、天面パネル21の互いに対向する第1辺および第2辺がそれぞれ符号21a、21bで表されている。第1辺21aおよび第2辺21bは、第1側面パネル23および第2側面パネル24に平行に延びる辺である。また第1辺21aは、第1側面パネル23に接する辺である。また図3において、天面パネル21の互いに対向する第3辺および第4辺がそれぞれ符号21c、21dで表されている。第3辺21cおよび第4辺21dは、第3側面パネル25および第4側面パネル26に平行に延びる辺である。
図3に示すように、のりしろパネル27のうち底面パネル22が位置する側とは反対の側には、上述の台座部分30を形成するための台座パネル31が連設されている。この台座パネル31は、図3に示すように、折線を介してのりしろパネル27に連設された支持パネル32と、折線を介して支持パネル32に連設された中間パネル34と、折線を介して中間パネル34に連設された固定パネル33と、を含んでいる。図3に示すように、支持パネル32の辺のうちのりしろパネル27や中間パネル34が連設されていない辺には、フラップ35などのさらなるパネルが折線を介して連設されていてもよい。フラップ35は、支持パネル32と底面パネル22との間の空間に塵などが入り込むことを抑制するという機能を果たすことができる。
図3に示すように、台座パネル31の支持パネル32のうち第2側面パネル24に平行に延びる部分の長さL2は、第2側面パネル24の長さL1よりも小さくなっていてもよい。この場合、図3に示すように、支持パネル32に隣接するのりしろパネル27のうち、支持パネル32に接していない部分(図3において符号27aで表される部分。以下、非連設部27aとも称する)は、のりしろパネル27のうち支持パネル32に接している部分から分離されていてもよい。支持パネル32の長さを第2側面パネル24の長さよりも小さくすることにより、例えば、ブランク板40を製函して外装体20を作製する工程を容易化することができる。
上述のパネル以外のパネルがさらにブランク板40に含まれていてもよい。例えば図3に示すように、ブランク板40は、第3側面パネル25および第4側面パネル26の各々に折線を介して連設されたフラップ28や、第1側面パネル23および第2側面パネル24の各々に折線を介して連設されたフラップ29などをさらに含んでいてもよい。
次に、外装体20を開封するための機構について説明する。図1および図3に示すように、天面パネル21には、天面パネル21を部分的に破断させて天面パネル21を、第1部分21xと、第1部分21xよりも小さい面積を有する第2部分21yに分離するための切断部36が設けられていてもよい。切断部36とは、外装体20の天面パネル21を容易に部分的に破断させるための加工が施されている部分のことである。天面パネル21を部分的に破断させるための加工としては、例えばミシン目や切目線などが挙げられる。例えば図1および図3に示すように、切断部36は、第1辺21a側から第2辺21b側へ断続的に並べられ、各々が天面パネル21を貫通する複数の切目線36bを含んでいる。なお図1および図3に示すように、複数の切目線36bを並べることによって形成される切断線が2本形成されていてもよい。この場合、外装体20を開封する際、2本の切断線によって挟まれた部分が天面パネル21から取り除かれることになる。なお図3に示すように、切断部36の切目線36bは、第1側面パネル23や第2側面パネル24にも形成されていてもよい。第1側面パネル23や第2側面パネル24に形成される切目線36bと、天面パネル21に形成された切目線36bとによって、第1側面パネル23、天面パネル21および第2側面パネル24に跨る一連の切断部36が構成される。
好ましくは、切断部36は、天面パネル21の法線方向に沿って外装体20およびパウチ50を見た場合に、パウチ50の後述する蒸気抜き機構60の蒸気通過部61が天面パネル21の第1部分21xと重なるよう、構成されている(図1参照)。すなわち切断部36が、パウチ50の後述する蒸気抜き機構60の蒸気孔61と重ならないよう、構成されている。これによって、消費者が切断部36に沿って天面パネル21を破断させて外装体20を開封する際に、パウチ50の蒸気通過部61から排出されている高温の蒸気に消費者の手などが触れてしまうことを抑制することができる。
また好ましくは、切断部36のうち天面パネル21を破断させる際の始端36aとなる部分は、天面パネル21のうち上述の台座部分30から遠い位置に配置されている。具体的には、図1に示すように、始端36aとなる部分は、天面パネル21のうち第2側面パネル24よりも第1側面パネル23に近接する位置に配置されている。なお「第2側面パネル24よりも第1側面パネル23に近接する」とは、始端36aから第1側面パネル23までの距離が、始端36aから第2側面パネル24までの距離よりも小さいことを意味している。始端36aは、例えば、切断部36のうち、切断部36に沿って天面パネル21を破断させるための起点となるタブ37に隣接している部分として定義される。タブ37とは、消費者が天面パネル21を破断させて外装体20を開封する際に摘ままれる部分である。
切断部36と第3側面パネル25との間の距離が、第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ向かうにつれて少なくとも部分的に小さくなるよう、切断部36が構成されていてもよい。言い換えると、切断部36と第4側面パネル26との間の距離が、第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ向かうにつれて少なくとも部分的に大きくなるよう、切断部36が構成されていてもよい。これによって、天面パネル21の法線方向に沿って外装体20およびパウチ50を見た場合にパウチ50の蒸気通過部61と天面パネル21の第1部分21xとをより容易に重ならせることができる。また、このように切断部36が延びる方向を第3側面パネル25や第4側面パネル26に対して傾けることにより、切断部36の始端36aから蒸気抜き機構60の蒸気通過部61までの距離を長くすることができる。これらのことにより、蒸気通過部61から排出されている高温の蒸気が消費者の手などに触れてしまうことを抑制することができる。
図1および図3に示す例においては、切断部36と第3側面パネル25との間の距離が、第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ向かうにつれて単調に小さくなっている。また図1および図3に示す例においては、切断部36の第2側面パネル24側の端部と第3側面パネル25との間の距離が、切断部36の第1側面パネル23側の端部と第3側面パネル25との間の距離よりも小さくなっている。
外装体20の材料、すなわちブランク板40の材料としては、カード紙、コートボール紙、マニラボール紙、チップボール紙などの板紙や、プラスチックシートなどを用いることができる。また、板紙にプラスチックフィルムなどをラミネートしたものを用いてもよい。ブランク板40を構成する材料として板紙が用いられる場合、ブランク板40の坪量は例えば200〜500g/mの範囲内になっている。また、ブランク板40を構成する材料としてプラスチックシートやプラスチックフィルムが用いられる場合、ブランク板40の厚みは例えば100〜500μmの範囲内になっている。
(パウチ)
次に、パウチ50について説明する。図1および図2に示すように、パウチ50は、天面フィルム51と、天面フィルム51に対向する底面フィルム52と、を有している。天面フィルム51および底面フィルム52はそれぞれ、パウチ50が外装体20に収納された状態において、外装体20の天面パネル21および底面パネル22に対向するようになる。
天面フィルム51の内面と底面フィルム52の内面との間には、天面フィルム51の外縁および底面フィルム52の外縁に沿って、熱溶着によってシール部が形成されている。これらシール部の内側に、内容物を収容するための収容部Sが形成されている。本実施の形態において、天面フィルム51の外縁および底面フィルム52の外縁はそれぞれ、図4に示すように、互いに対向する第1縁53および第2縁54と、互いに対向する第3縁55および第4縁56と、を含んでいる。第1縁53、第2縁54、第3縁55および第4縁56はそれぞれ、パウチ50が外装体20に収納された状態において、外装体20の第1側面パネル23、第2側面パネル24、第3側面パネル25および第4側面パネル26に対向するようになる。本実施の形態において、第1縁53および第2縁54の長さは、第3縁55および第4縁56の長さよりも大きくなっている。しかしながら、これに限られることはなく、第1縁53および第2縁54の長さは、第3縁55および第4縁56の長さよりも小さくなっていてもよい。また、第1縁53および第2縁54の長さが、第3縁55および第4縁56の長さと同一であってもよい。
図4に示す例において、パウチ50は、4つの外縁にそってそれぞれシール部が形成された、いわゆる四方シール袋となっている。この場合、内容物が収容される収容部Sを画定するシール部は、第1縁53に沿って形成される第1縁シール部53aと、第2縁54に沿って形成される第2縁シール部54aと、第3縁55に沿って形成される第3縁シール部55aと、第4縁56に沿って形成される第4縁シール部56aと、を含んでいる。なお、シール部の幅や具体的なパターン形状は特には限られない。例えばシール部の幅が、位置によって変化してもよい。また、シール部が延びる方向と、天面フィルム51の外縁および底面フィルム52の外縁が延びる方向とが、少なくとも部分的に非平行であってもよい。
またシール部は、天面フィルム51の内面と底面フィルム52の内面とを熱溶着することによって形成されるシール部であってもよく、若しくは、天面フィルム51と底面フィルム52との間に挿入されたその他のフィルムを、天面フィルム51や底面フィルム52に熱溶着することによって、天面フィルム51と底面フィルム52とを結合するシール部であってもよい。
図1、図2や図4に示すように、パウチ50は、収容部Sに接するよう形成された蒸気抜きシール部62と、パウチ50のうち蒸気抜きシール部62によって収容部Sから隔離された未シール部分に設けられた蒸気通過部61と、を含む蒸気抜き機構60をさらに有している。図4に示す例において、蒸気抜き機構60は、天面フィルム51のうち第1縁53よりも第2縁54に近接する位置に形成されている。なお「第1縁53よりも第2縁54に近接する」とは、蒸気抜き機構60の蒸気通過部61から第2縁54までの距離が、蒸気通過部61から第1縁53までの距離よりも小さいことを意味している。
また図4に示す例において、蒸気抜き機構60の蒸気抜きシール部62は、第2縁シール部54aから収容部S側へ張り出したシール部になっている。また蒸気通過部61は、パウチ50の蒸気抜きシール部62および第2縁シール部54aによって囲われた未シール部に形成されている。なお未シール部とは、天面フィルム51の内面と底面フィルム52の内面とが互いに溶着されていない部分のことである。
図2に示すように、蒸気通過部61は、天面フィルム51および底面フィルム52に形成された貫通孔であってもよい。また、図示はしないが、蒸気通過部61は、天面フィルム51または底面フィルム52のいずれか一方に形成された貫通孔であってもよい。本実施の形態によれば、外装体20の底面パネル22に台座部分30を設けることにより、パウチ50に収容されている内容物が蒸気通過部61に至ることを抑制することができる。このため、内容物が蒸気通過部61を通ってパウチ50の外部に噴き零れることを抑制することができる。
なお図4においては、蒸気通過部61が円形状を有する例を示したが、蒸気をパウチ50の外部へ排出することができる限りにおいて、蒸気通過部61の形状や構造が特に限られることはない。例えば図5(a)や図5(b)に示すように、蒸気通過部61は、四角形状や三角形状を有する貫通孔であってもよい。また蒸気通過部61は、天面フィルム51や底面フィルム52を貫通するよう構成された切込であってもよい。すなわち蒸気通過部61は、パウチ50の天面フィルム51または底面フィルム52の少なくともいずれか一方を貫通するものであればよい。図5(c)〜(f)に示すように、切込の形状が特に限られることはない。
蒸気抜きシール部62は、パウチ50の外縁に沿って形成された上述のシール部53a〜56aと同様に、天面フィルム51の内面と底面フィルム52の内面とを熱溶着することによって形成されている。また蒸気抜きシール部62は、電子レンジを用いた加熱によってパウチ50の収容部Sの圧力が所定値以上になると、パウチ50の外縁に沿って形成された上述のシール部53a〜56aよりも先に剥離されるように形成されている。これによって、未シール部と収容部Sとを連通させて、蒸気を蒸気通過部61からパウチ50の外部へ排出することができる。蒸気抜きシール部62の形状としては、公知の様々な形状を採用することができる。例えば、特開2012−201375号公報、特開2006−27646号公報、特開2002−249176号公報に記載されている蒸気抜きシール部を適宜採用することができる。
本実施の形態において、パウチ50の第1縁53および蒸気抜き機構60は、第1縁53が外装体20の第1側面パネル23の内面に当接しているときに蒸気抜き機構60が少なくとも部分的に外装体20の台座部分30の支持パネル32と天面パネル21との間に位置することができるよう、構成されている。例えば図2に示すように、未開封の外装体20に収納されている状態のパウチ50において、第1縁53が外装体20の第1側面パネル23の内面に当接し、蒸気抜き機構60の蒸気通過部61が台座部分30の支持パネル32上に位置している。また内容物は、気体がパウチ50の収容部S内に部分的に存在するように、パウチ50に充填されている。すなわちパウチ50の収容部Sには、内容物が充填されていない、いわゆるデッドスペースが存在している。このため、蒸気通過部61が台座部分30の支持パネル32上に位置するようにパウチ50を外装体20に収納すると、パウチ50の第1縁53側に内容物が偏って存在し、またデッドスペースがパウチ50の第2縁54側に形成されるようになる。このため、蒸気通過部61からより離れた位置に内容物を配置することができる。これによって、後述するように、内容物が蒸気通過部61を通ってパウチ50の外部に噴き零れることを抑制することができる。好ましくは、第1縁53が外装体20の第1側面パネル23の内面に当接しているときに、蒸気抜き機構60に加えて第2縁54も少なくとも部分的に外装体20の台座部分30の支持パネル32と天面パネル21との間に位置することができるよう、パウチ50が構成されている。これによって、パウチ50の姿勢をより安定に維持することができる。
上述の収容部Sおよび蒸気抜き機構60を形成することができる限りにおいて、天面フィルム51および底面フィルム52の層構成が特に限られることはない。例えば天面フィルム51および底面フィルム52はそれぞれ、天面フィルム51および底面フィルム52の外面を構成する基材層と、天面フィルム51および底面フィルム52の内面を構成する熱可塑性樹脂層と、を含んでいる。基材層には、絵柄などの印刷が施されていてもよい。
基材層を構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートやナイロンを用いることができる。熱可塑性樹脂層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどを用いることができる。天面フィルム51および底面フィルム52の厚みは、例えば20〜250μmの範囲内になっている。
図示はしないが、パウチ50の天面フィルム51および底面フィルム52には、パウチ50を破断してパウチ50を開封することを容易にするための易開封手段が設けられていてもよい。例えば第1縁シール部53aや第2縁シール部54aには、破断の起点となるノッチが形成されていてもよい。また、パウチ50を破断する際の経路となる部分には、易開封手段として、レーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線が設けられていてもよい。また、天面フィルム51や底面フィルム52の中に延伸フィルムを包含させ、延伸フィルムの延伸方向とパウチ50の破断方向とを一致させてもよい。またパウチ50には、開封されるべき位置をパウチ50の使用者に示すための印刷などが施されていてもよい。
またノッチに代えて、切り込みや傷痕群を天面フィルム51および/または底面フィルム52の外縁に沿ったシール部に形成してもよい。傷痕群は例えば、天面フィルム51および/または底面フィルム52を貫通するように形成された複数の貫通孔を含んでいてもよい。若しくは、天面フィルム51および/または底面フィルム52を貫通しないように天面フィルム51および/または底面フィルム52の外面に形成された複数の孔を含んでいてもよい。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用および効果について説明する。ここでは、はじめに、外装体20にパウチ50が収容された包装体10を製造する方法について説明する。次に、電子レンジを用いて包装体10のパウチ50に収容された内容物を加熱する方法について説明する。その後、パウチ50を外装体20から取り出す方法について説明する。
(包装体の製造方法)
はじめに、ブランク板40を準備する。次に、台座パネル31の各パネルおよびのりしろパネル27を、折線に沿って折り曲げる。また、接着剤などを用いて、台座パネル31の固定パネル33を底面パネル22に対して固定する。これによって、底面パネル22上に台座部分30を形成することができる。
次に、第2側面パネル24、天面パネル21、第1側面パネル23および底面パネル22を、折線に沿って折り曲げる。また、接着剤などを用いて、のりしろパネル27を第2側面パネル24に対して固定する。これによって、ブランク板40を筒状体に製函することができる。また、第3側面パネル25または第4側面パネル26のいずれか一方を折線に沿って折り曲げて、筒状体の一方の開口を閉鎖してもよい。
その後、内容物が収容されたパウチ50を準備する。また、筒状体の開口を介して、パウチ50を筒状体の内部に収納する。この際、パウチ50の蒸気抜き機構60が少なくとも部分的に外装体20の台座部分30の支持パネル32と天面パネル21との間に位置するよう、パウチ50を筒状体に差し入れる。次に、第3側面パネル25や第4側面パネル26のうち未だ折り曲げられていないパネルを折線に沿って折り曲げて、筒状体の開口を閉鎖する。このようにして、外装体20にパウチ50が収容された包装体10を得ることができる。
(内容物の加熱方法)
次に、電子レンジを用いて包装体10のパウチ50に収容された内容物を加熱する方法について説明する。まず、外装体20の底面パネル22が電子レンジの載置面に接するように、包装体10を電子レンジに入れる。この際、外装体20を開封する必要はなく、包装体10をそのまま電子レンジに入れることができる。
電子レンジを用いた加熱によってパウチ50の収容部Sの圧力が所定値以上になると、蒸気抜き機構60の蒸気抜きシール部62が剥離して、蒸気通過部61と収容部Sとが連通する。このため、高圧の蒸気をパウチ50の外部へ適切に排出することができ、これによって、パウチが破袋してしまうことを防ぐことができる。
また図2に示すように、パウチ50の蒸気抜き機構60は、外装体20の底面パネル22に設けられた台座部分30によって、底面パネル22よりも上方の位置へ持ち上げられている。このため、パウチ50に収容されている内容物が蒸気通過部61に至ることを抑制することができる。このことにより、内容物が蒸気通過部61を通ってパウチ50の外部に噴き零れることを容易に防ぐことができる。
また図2に示すように、蒸気抜き機構60が外装体20の台座部分30の支持パネル32と天面パネル21との間に位置しているとき、パウチ50の第1縁53は、外装体20の第1側面パネル23の内面に当接している。このため、蒸気抜き機構60が持ち上げられているというパウチ50の姿勢を安定に維持することができる。
(パウチの取出方法)
次に、外装体20を開封してパウチ50を取り出す方法について説明する。まず消費者は、切断部36の始端36aに設けられたタブ37を摘まんで、切断部36に沿って外装体20の天面パネル21を第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ破断させる。この結果、図6に示すように、天面パネル21が第1部分21xと第2部分21yとに分離される。また、切断部36に沿って天面パネル21に開口部が形成される。ここで図6に示すように、切断部36は、天面パネル21の法線方向に沿って外装体20およびパウチ50を見た場合に、パウチ50の蒸気通過部61が天面パネル21の第1部分21xと重なるよう、構成されている。このため、パウチ50の蒸気通過部61から排出されている高温の蒸気が消費者の手などに触れてしまうことを抑制することができる。
また図1に示すように、切断部36の始端36aは、天面パネル21のうち上述の台座部分30から遠い位置に、すなわちパウチ50の蒸気通過部61から離れた位置に配置されている。このため、外装体20の開封作業を開始した直後に、高温の蒸気が消費者の手などが触れてしまうことを抑制することができる。
その後、切目線36bに沿って第1側面パネル23および第2側面パネル24を破断させる。これによって、外装体20を、天面パネル21の第1部分21xおよび第4側面パネル26を含み、パウチ50が収納された本体部分20xと、天面パネル21の第2部分21yおよび第3側面パネル25を含む蓋部分20yと、に区画することができる。その後、図7に示すように、エンボス加工などによって底面パネル22に形成された折曲線38を軸として蓋部分20yを本体部分20xに対して回動させる。このようにして外装体20を開封して、パウチ50を外装体20から取り出すことができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(台座部分の変形例)
上述の本実施の形態においては、外装体20の台座部分30の支持パネル32が底面パネル22にほぼ平行に広がるよう、ブランク板40の台座パネル31が構成され、またブランク板40が製函される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、台座部分30の支持パネル32は、底面パネル22に対して傾斜するように広がっていてもよい。例えば図8に示すように、支持パネル32は、第2側面パネル24側から第1側面パネル23側に向かうにつれて底面パネル22側へ傾斜する面を少なくとも部分的に含んでいてもよい。これによって、パウチ50をより自然な姿勢で保持することができる。なお図8に示すように、パウチ50の底面フィルム52に当接してパウチ50を部分的に持ち上げる支持パネル32は、折線を介して折れ曲がっていてもよい。
また上述の本実施の形態においては、外装体20の台座部分30の支持パネル32が、平坦面を有する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図9に示すように、外装体20の支持パネル32は湾曲面を有し、この湾曲面を利用してパウチ50を部分的に持ち上げてもよい。この場合、好ましくは、図9に示すように、支持パネル32は、天面パネル21に向かって凸となるよう湾曲した湾曲面を有している。なお図9に示す例においては、支持パネル32の湾曲の程度を調整することによって、支持パネル32の高さ位置や、底面パネル22に対して支持パネル32が成す角度などを調整することができる。このため図9に示すように、支持パネル32と固定パネル33との間に中間パネル34が設けられていなくてもよい。もちろん図9に示す例においても、支持パネル32と固定パネル33との間に中間パネル34が設けられていてもよい。
また上述の本実施の形態においては、台座部分30を形成するための台座パネル31が連設されるのりしろパネル27が、底面パネル22に連設されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図10に示すように、のりしろパネル27が天面パネル21に連設され、こののりしろパネル27に台座パネル31が連設されていてもよい。この場合であっても、図10に示すように、のりしろパネル27に連設された台座パネル31によって形成される台座部分30を利用して、パウチ50の蒸気抜き機構60を適切に持ち上げることができる。
図11は、図10に示す外装体20を作製するためのブランク板40を示す平面図である。本変形例においては、図11に示すように、ブランク板40は、天面パネル21および底面パネル22と、天面パネル21と底面パネル22との間に位置する第1側面パネル23と、第1側面パネル23との間で底面パネル22を挟むように位置する第2側面パネル24と、第1側面パネル23との間で天面パネル21を挟むように位置するのりしろパネル27と、を少なくとも含んでいる。またのりしろパネル27のうち天面パネル21が位置する側とは反対の側には、台座部分30を形成するための台座パネル31が連設されている。
(切断部の変形例)
また上述の本実施の形態においては、切目線36bを含む切断部36が、第1側面パネル23から天面パネル21を通って第2側面パネル24に達するように形成される例を示した。しかしながら、切断部36の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図12に示すように、切目線36bを含む切断部36は、天面パネル21の第3辺21cから天面パネル21を通って第1側面パネル23に達し、かつ天面パネル21の第3辺21cから天面パネル21を通って第2側面パネル24に達するよう、形成されていてもよい。また上述の本実施の形態の場合と同様に、底面パネル22には、切断部36に繋がる折曲線38が形成されていてもよい。これによって、外装体20を、本体部分20xおよび蓋部分20yに区画することができる。また、底面パネル22に形成された折曲線38を軸として蓋部分20yを本体部分20xに対して回動させることができる。
その他にも、図13に示すように、切断部36は、第3側面パネル25から天面パネル21を通って第1側面パネル23に達するよう、形成されていてもよい。この場合、図13に示すように、天面パネル21に形成された切断部36は、押圧されることによって破断するよう構成された押し込み部39を含んでいてもよい。押し込み部39は、断続的に設けられた複数の切目線36bによって囲われた部分として定義される。このような押し込み部39は、天面パネル21を破断させる際の起点になることができる。
なお上述の本実施の形態および各変形例においては、底面パネル22に形成される折曲線38が、底面パネル22上において連続的かつ直線的に延びる例を示した。しかしながら、折曲線38に沿って底面パネル22を折り曲げることができるかぎりにおいて、折曲線38の具体的な構成が特に限られることはない。例えば折曲線38は、断続的に並べられた複数の切目線を含んでいてもよい。この場合、各切目線は、直線的に延びていてもよく、または少なくとも部分的に湾曲していてもよい。
(蒸気抜き機構の変形例)
また上述の本実施の形態においては、パウチ50の蒸気抜き機構60の蒸気通過部61が、天面フィルム51または底面フィルム52の少なくともいずれか一方を貫通する貫通孔や切込である例を示した。しかしながら、収容部S内の蒸気を排出することができる限りにおいて、蒸気通過部61の具体的な形態が特に限られることはない。例えば図14に示すように、第2縁シール部54aを分断する未シール部が設けられる場合、未シール部よりも第3縁55側に位置する第2縁シール部54aと未シール部よりも第4縁56側に位置する第2縁シール部54aとを連結するとともに、第2縁シール部54aから収容部S側へ張り出した蒸気抜きシール部62を、形成してもよい。この場合、収容部Sの圧力が所定値以上になると、蒸気抜きシール部62が剥離されて、天面フィルム51と底面フィルム52との間で第2縁54から蒸気が排出される。このように蒸気通過部61は、天面フィルム51と底面フィルム52との間に形成されるものであってもよい。
また、蒸気抜きシール部62の具体的な形状が特に限られることもない。例えば図15に示すように、蒸気抜きシール部62は、三角形状など、鋭角を成す部分を含んでいてもよい。
また上述の本実施の形態および各変形例においては、蒸気抜き機構60の蒸気抜きシール部62が第2縁シール部54aなどのパウチ50の外縁のシール部に連結されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図16に示すように、蒸気抜きシール部62は、第2縁シール部54aなどのパウチ50の外縁のシール部に連結しないように形成されていてもよい。この場合、蒸気抜きシール部62によって囲われた未シール部に、天面フィルム51または底面フィルム52の少なくともいずれか一方を貫通する蒸気通過部61が形成される。
(その他の変形例)
また上述の本実施の形態においては、パウチ50が四方シール袋として構成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、ピロータイプの袋、三方シール袋、ガセットタイプの袋など、様々なタイプの袋を上述のパウチ50として採用することができる。例えば、第4縁56側にガセット部を設けるようにしてもよい。
また上述の本実施の形態においては、台座部分30を含む外装体20が、一枚のブランク板を折り返すことによって形成される例を示した。しかしながら、台座部分30を底面パネル22上に設けるための具体的な方法が特に限られることはない。例えば、台座パネル31を含まないブランク板40を用いて、箱を作製した後、箱の底面パネル22に台座部分30を取り付けることにより、台座部分30を含む外装体20を作製してもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 包装体
20 外装体
20x 本体部分
20y 蓋部分
21 天面パネル
21x 第1部分
21y 第2部分
22 底面パネル
23 第1側面パネル
24 第2側面パネル
25 第3側面パネル
26 第4側面パネル
27 のりしろパネル
30 台座部分
31 台座パネル
32 支持パネル
33 固定パネル
34 中間パネル
36 切断部
36a 始端
36b 切目線
40 ブランク板
50 パウチ
51 天面フィルム
52 底面フィルム
53 第1縁
54 第2縁
55 第3縁
56 第4縁
60 蒸気抜き機構
61 蒸気通過部
62 蒸気抜きシール部

Claims (7)

  1. 外装体と、外装体に収納されたパウチと、を備える包装体であって、
    前記外装体は、天面パネルと、前記天面パネルに対向する底面パネルと、前記天面パネルと前記底面パネルとの間に広がるとともに互いに対向する第1側面パネルおよび第2側面パネルと、を少なくとも含み、
    前記底面パネルの内面のうち前記第1側面パネルよりも前記第2側面パネルに近接する位置には、支持パネルと、前記支持パネルを前記底面パネルに対して固定するための固定パネルと、を含む台座部分が設けられており、
    前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間の間隔は、前記天面パネルと前記底面パネルとの間の間隔よりも少なくとも部分的に小さくなっており、
    前記パウチは、天面フィルムと、前記天面フィルムに対向する底面フィルムと、を有し、前記天面フィルムと前記底面フィルムとの間に、内容物を収容するための収容部が部分的に形成されており、
    前記パウチは、蒸気抜き機構をさらに有し、
    前記パウチの前記天面フィルムおよび前記底面フィルムはそれぞれ、互いに対向する第1縁および第2縁を少なくとも含み、
    前記パウチの前記第1縁および前記蒸気抜き機構は、前記第1縁が前記外装体の前記第1側面パネルの内面に当接しているときに前記蒸気抜き機構が少なくとも部分的に前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間に位置することができるよう、構成されている、包装体。
  2. 前記パウチの前記蒸気抜き機構は、前記天面フィルムのうち前記第1縁よりも前記第2縁に近接する位置に形成されている、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記パウチの前記第1縁、前記第2縁および前記蒸気抜き機構は、前記第1縁が前記外装体の前記第1側面パネルの内面に当接しているときに前記第2縁および前記蒸気抜き機構が少なくとも部分的に前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルと前記天面パネルとの間に位置することができるよう、構成されている、請求項1または2に記載の包装体。
  4. 前記外装体の前記台座部分の前記支持パネルのうち前記第2側面パネルに平行に延びる部分の長さは、前記第2側面パネルの長さよりも小さくなっている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 前記台座部分を含む前記外装体は、一枚のブランク板を折り返すことによって形成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の包装体。
  6. 前記天面パネルには、前記天面パネルを部分的に破断させて前記天面パネルを第1部分および前記第1部分よりも小さい面積を有する第2部分に分離するための切断部が設けられており、
    前記切断部のうち前記天面パネルを破断させる際の始端となる部分は、前記天面パネルのうち前記第2側面パネルよりも前記第1側面パネルに近接する位置に配置されている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の包装体。
  7. 前記蒸気抜き機構は、前記パウチの前記天面フィルムまたは前記底面フィルムの少なくともいずれか一方を貫通するよう構成された、または前記天面フィルムと前記底面フィルムとの間に形成された、蒸気通過部を含み、
    前記切断部は、前記天面パネルの法線方向に沿って前記外装体および前記パウチを見た場合に、前記パウチの前記蒸気抜き機構の前記蒸気通過部が前記天面パネルの前記第1部分と重なるよう、構成されている、請求項6に記載の包装体。
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