JP6525247B2 - パウチを収容する外装体を作製するためのブランク板 - Google Patents
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Description
図1は、本実施の形態による包装体10全体を示す斜視図である。図1に示すように、包装体10は、外装体20と、外装体20に収納されたパウチ50と、を備えている。このうちパウチ50は、密封性を有するよう構成されており、このためパウチ50の内部には、流動性を有する内容物が収容され得る。また外装体20は、所定の形状安定性を有するよう構成されている。このような外装体20およびパウチ50を組み合わせて包装体10を構成することにより、密封性および外力に対する耐性を両立させることができる。また後述するように、外装体20は、電子レンジを利用してパウチ内の内容物を加熱する際に、パウチ50の姿勢を適切に維持するという機能も果たす。
はじめに図1および図2を参照して、外装体20について説明する。外装体20は、天面パネル21と、天面パネル21に対向する底面パネル22と、天面パネル21と底面パネル22との間に広がるとともに互いに対向する第1側面パネル23および第2側面パネル24と、を少なくとも含んでいる。図1および図2に示す例において、外装体20は直方体の形状を有している。この場合、外装体20は、天面パネル21と底面パネル22との間に広がるとともに互いに対向する第3側面パネル25および第4側面パネル26をさらに含んでいる。第4側面パネル26は、外装体20が開封されて後述する本体部分20xと蓋部分20yとに区画される場合に、本体部分20xに含まれるパネルである。一方、第3側面パネル25は、蓋部分20yに含まれるパネルである。
図1および図3に示す例においては、切断部36と第3側面パネル25との間の距離が、第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ向かうにつれて単調に小さくなっている。また図1および図3に示す例においては、切断部36の第2側面パネル24側の端部と第3側面パネル25との間の距離が、切断部36の第1側面パネル23側の端部と第3側面パネル25との間の距離よりも小さくなっている。
次に、パウチ50について説明する。図1および図2に示すように、パウチ50は、天面フィルム51と、天面フィルム51に対向する底面フィルム52と、を有している。天面フィルム51および底面フィルム52はそれぞれ、パウチ50が外装体20に収納された状態において、外装体20の天面パネル21および底面パネル22に対向するようになる。
またノッチに代えて、切り込みや傷痕群を天面フィルム51および/または底面フィルム52の外縁に沿ったシール部に形成してもよい。傷痕群は例えば、天面フィルム51および/または底面フィルム52を貫通するように形成された複数の貫通孔を含んでいてもよい。若しくは、天面フィルム51および/または底面フィルム52を貫通しないように天面フィルム51および/または底面フィルム52の外面に形成された複数の孔を含んでいてもよい。
はじめに、ブランク板40を準備する。次に、台座パネル31の各パネルおよびのりしろパネル27を、折線に沿って折り曲げる。また、接着剤などを用いて、台座パネル31の固定パネル33を底面パネル22に対して固定する。これによって、底面パネル22上に台座部分30を形成することができる。
次に、電子レンジを用いて包装体10のパウチ50に収容された内容物を加熱する方法について説明する。まず、外装体20の底面パネル22が電子レンジの載置面に接するように、包装体10を電子レンジに入れる。この際、外装体20を開封する必要はなく、包装体10をそのまま電子レンジに入れることができる。
次に、外装体20を開封してパウチ50を取り出す方法について説明する。まず消費者は、切断部36の始端36aに設けられたタブ37を摘まんで、切断部36に沿って外装体20の天面パネル21を第1側面パネル23側から第2側面パネル24側へ破断させる。この結果、図6に示すように、天面パネル21が第1部分21xと第2部分21yとに分離される。また、切断部36に沿って天面パネル21に開口部が形成される。ここで図6に示すように、切断部36は、天面パネル21の法線方向に沿って外装体20およびパウチ50を見た場合に、パウチ50の蒸気通過部61が天面パネル21の第1部分21xと重なるよう、構成されている。このため、パウチ50の蒸気通過部61から排出されている高温の蒸気が消費者の手などに触れてしまうことを抑制することができる。
上述の本実施の形態においては、外装体20の台座部分30の支持パネル32が底面パネル22にほぼ平行に広がるよう、ブランク板40の台座パネル31が構成され、またブランク板40が製函される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、台座部分30の支持パネル32は、底面パネル22に対して傾斜するように広がっていてもよい。例えば図8に示すように、支持パネル32は、第2側面パネル24側から第1側面パネル23側に向かうにつれて底面パネル22側へ傾斜する面を少なくとも部分的に含んでいてもよい。これによって、パウチ50をより自然な姿勢で保持することができる。なお図8に示すように、パウチ50の底面フィルム52に当接してパウチ50を部分的に持ち上げる支持パネル32は、折線を介して折れ曲がっていてもよい。
また上述の本実施の形態においては、切目線36bを含む切断部36が、第1側面パネル23から天面パネル21を通って第2側面パネル24に達するように形成される例を示した。しかしながら、切断部36の具体的な構成が特に限られることはない。例えば図12に示すように、切目線36bを含む切断部36は、天面パネル21の第3辺21cから天面パネル21を通って第1側面パネル23に達し、かつ天面パネル21の第3辺21cから天面パネル21を通って第2側面パネル24に達するよう、形成されていてもよい。また上述の本実施の形態の場合と同様に、底面パネル22には、切断部36に繋がる折曲線38が形成されていてもよい。これによって、外装体20を、本体部分20xおよび蓋部分20yに区画することができる。また、底面パネル22に形成された折曲線38を軸として蓋部分20yを本体部分20xに対して回動させることができる。
また上述の本実施の形態においては、パウチ50の蒸気抜き機構60の蒸気通過部61が、天面フィルム51または底面フィルム52の少なくともいずれか一方を貫通する貫通孔や切込である例を示した。しかしながら、収容部S内の蒸気を排出することができる限りにおいて、蒸気通過部61の具体的な形態が特に限られることはない。例えば図14に示すように、第2縁シール部54aを分断する未シール部が設けられる場合、未シール部よりも第3縁55側に位置する第2縁シール部54aと未シール部よりも第4縁56側に位置する第2縁シール部54aとを連結するとともに、第2縁シール部54aから収容部S側へ張り出した蒸気抜きシール部62を、形成してもよい。この場合、収容部Sの圧力が所定値以上になると、蒸気抜きシール部62が剥離されて、天面フィルム51と底面フィルム52との間で第2縁54から蒸気が排出される。このように蒸気通過部61は、天面フィルム51と底面フィルム52との間に形成されるものであってもよい。
また上述の本実施の形態においては、パウチ50が四方シール袋として構成されている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、ピロータイプの袋、三方シール袋、ガセットタイプの袋など、様々なタイプの袋を上述のパウチ50として採用することができる。例えば、第4縁56側にガセット部を設けるようにしてもよい。
20 外装体
20x 本体部分
20y 蓋部分
21 天面パネル
21x 第1部分
21y 第2部分
22 底面パネル
23 第1側面パネル
24 第2側面パネル
25 第3側面パネル
26 第4側面パネル
27 のりしろパネル
30 台座部分
31 台座パネル
32 支持パネル
33 固定パネル
34 中間パネル
36 切断部
36a 始端
36b 切目線
40 ブランク板
50 パウチ
51 天面フィルム
52 底面フィルム
53 第1縁
54 第2縁
55 第3縁
56 第4縁
60 蒸気抜き機構
61 蒸気通過部
62 蒸気抜きシール部
Claims (7)
- 蒸気抜き機構を有しているパウチを収容する外装体を作製するためのブランク板であって、
前記外装体は、天面パネルと、前記天面パネルに対向する底面パネルと、前記天面パネルと前記底面パネルとの間に広がるとともに互いに対向する第1側面パネルおよび第2側面パネルと、を少なくとも含み、
前記ブランク板は、前記天面パネルおよび前記底面パネルと、前記天面パネルと前記底面パネルとの間に位置する前記第1側面パネルと、前記第1側面パネルとの間で前記天面パネルまたは前記底面パネルのいずれか一方を挟むように位置する前記第2側面パネルと、前記第1側面パネルとの間で前記天面パネルまたは前記底面パネルのいずれか他方を挟むように位置するのりしろパネルと、を備え、
前記のりしろパネルのうち前記天面パネルまたは前記底面パネルのいずれか他方が位置する側とは反対の側には、台座パネルが連設されており、
前記台座パネルは、支持パネルと、前記支持パネルを前記底面パネルに対して固定するための固定パネルと、を含む、ブランク板。 - 前記ブランク板は、前記天面パネル、前記第1側面パネル及び前記第2側面パネルに形成された切断部と、前記第1側面パネルの前記切断部に繋がるよう前記底面パネルに形成された折曲線と、を含み、
前記天面パネルは、前記第1側面パネルに接する第1辺と、前記第1辺に対向する第2辺と、前記第1辺と前記第2辺の間を延びる第3辺及び第4辺と、を含み、
前記天面パネルの前記切断部は、前記第1辺から前記第2辺に亘って、または、前記第3辺から前記第1辺に亘って、または、前記第3辺から前記第1辺および前記第2辺に亘って設けられている、請求項1に記載のブランク板。 - 前記天面パネルの前記切断部は、前記天面パネルを第1部分及び前記第1部分よりも小さい面積を有する第2部分に分離するよう、前記第1辺から前記第2辺に亘って設けられており、
前記外装体において、前記台座パネルの前記支持パネルは前記天面パネルの前記第1部分に対向している、請求項2に記載のブランク板。 - 前記天面パネルの前記第4辺は、前記第1部分に接しており、
前記切断部は、前記切断部と前記第4辺との間の距離が、前記第1側面パネル側から前記第2側面パネル側へ向かうにつれて少なくとも部分的に大きくなるよう、構成されている、請求項3に記載のブランク板。 - 前記切断部は、前記外装体に収容される前記パウチの前記蒸気抜き機構の蒸気孔と重ならないよう構成されている、請求項2乃至4のいずれか一項に記載のブランク板。
- 前記第2側面パネルは、前記第1側面パネルとの間で前記天面パネルを挟むように位置しており、
前記のりしろパネルは、前記第1側面パネルとの間で前記底面パネルを挟むように位置している、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のブランク板。 - 前記台座パネルの前記支持パネルのうち前記第2側面パネルに平行に延びる部分の長さは、前記第2側面パネルの長さよりも小さくなっている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のブランク板。
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