JP6421668B2 - 非接触給電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体への給電を行う非接触給電装置であり、特に移動路を移動する移動体に設けられた受電装置に、非接触で電力を送る非接触給電装置に関する。
非接触給電の場合、給電装置と受電装置との位置関係が一致していないと給電効率が低下するおそれがある。給電効率が低下している状態で給電動作を続けると、無駄な電力消費につながる。
これを防止するため、その位置関係を検出する方法がいくつか提案されている。例えば特許文献1には、カメラや光によって位置関係を検出するものがあるが、この方法では、屋外に設置されているため天候等の影響や汚れ等によって検出精度が低下する恐れがある。
或いは特許文献2では、磁気的な方法も提案されているが、距離を離して位置を検出する場合は検出精度が低下するおそれがある。これを回避する為に複数のセンサを用いて信号処理をすることにより精度を上げることは可能だが、処理回路の複雑化や、処理時間がかかる等の問題がある。
特開平8−237890号公報 特開2012−16106号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、天候に左右されず、精度よく位置関係を検出して無駄な給電動作を停止及び、給電装置と受電装置間の電力伝送効率の低下を低減することができる非接触給電装置を提案することにある。
本発明は、移動路に沿って配置され、移動体に設けられた受電装置に対して非接触で電力を給電する非接触給電装置において、前記移動路に沿って配置され、前記移動体が給電条件の変更を要しない第1の範囲を走行したときに第1の周波数の振動を発生する第1の振動発生手段と、前記移動路に沿って配置され、前記移動体が給電条件の変更を要する第2の範囲を走行したときに第2の周波数の振動を発生する第2の振動発生手段と、前記第1及び第2の振動発生手段によって発生した振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段によって前記第1の周波数の振動が検出された場合に前記第1の範囲に前記移動体が存在すると判定し、前記振動検出手段によって前記第2の周波数の振動が検出された場合に前記第2の範囲に前記移動体が存在すると判定し、前記振動検出手段によって前記第1及び第2の周波数の振動が検出されなかった場合に給電可能範囲外に前記移動体が存在すると判定する判定手段と、周波数と電圧電流比率のうち少なくとも一方を可変可能な交流電力を発生する給電制御手段と、前記交流電力に基づいて、前記受電装置に対して非接触で電力を給電する非接触給電手段とを備え、前記給電制御手段は、前記判定手段によって前記第1の範囲に前記移動体が存在すると判定された場合に所定の周波数及び電圧電流比率を有する第1の交流電力を発生し、前記判定手段によって前記第2の範囲に前記移動体が存在すると判定された場合に周波数及び電圧電流比率のうち少なくとも一方が前記第1の交流電力と異なる第2の交流電力を発生し、前記判定手段によって前記移動体が給電可能範囲外に存在すると判定された場合に前記交流電力の発生を停止することを特徴とする。
本発明によれば、移動体の移動によって発生する振動を検出して移動体が給電可能な範囲内に存在するか否か及び、移動体が給電可能範囲の少なくとも2つに分割された第1の範囲又は第2の範囲に存在するかを判定し、その判定結果に基づいて給電状態と給電停止状態又は、移動体が給電可能な第1の範囲に存在する場合と第2の範囲に存在する場合とで、非接触給電手段へ供給する交流電力の周波数又は電圧電流比率の少なくともいずれか一方を変化させて制御する。これにより、移動体が給電可能範囲内の何処に存在するかにより交流電力を変化させ、非接触給電装置から非接触受電装置への給電効率の低下を低減する事が可能となり、無駄な電力を低減する事が可能となる。また、移動体が給電可能な範囲内に存在しない場合に給電停止状態に制御することが可能となり、無駄な給電動作を防止することができる。
また、本発明によれば、振動を用いて移動体が給電可能な範囲内に存在するか否かを判定しているので、従来のカメラや光センサを用いて移動体を検出するような方法で問題になる汚れや、天候による位置検出精度の低下を回避する事が出来、更には精度良く、給電状態又は、給電停止状態の制御が可能となり、無駄な給電動作を停止する非接触給電装置を実現出来る。
本発明は、前記第1及び第2の振動発生手段は、前記移動体の少なくとも一部が接触する事によって、前記第1及び第2の周波数の振動を発生させる事を特徴とする。
本発明によれば、確実に第1及び第2の周波数の振動が発生し、また、所定周波数の振動を意識的に発生する事が可能となる。
本発明は、前記第1及び第2の振動発生手段は、前記移動体の少なくとも一部が接する事によって、前記第1及び第2の周波数の空気を媒体とする振動を発生し、前記振動検出手段は、前記空気を媒体とする振動を検出する事を特徴とする。
本発明によれば、空気を媒体とする第1及び第2の振動を検出する事により、第1及び第2の振動発生手段と振動検出手段を電気的、機械的に分離する事が可能となり、振動検出手段の設置の自由度が高まる。
本発明は、前記第1及び第2の振動発生手段は、移動体の移動により当該移動体の重さに応じて振動成分を含む歪、圧力、変位および加速度のうち少なくとも1つの信号を発生し、前記振動検出手段は前記第1及び第2の振動発生手段が発生した信号に含まれる振動成分を検出する事を特徴とする。
本発明によれば、移動体の重さに応じて発生する歪、圧力、変位又は加速度のいずれかに応じて移動体の位置を検出することが可能となり、従来のカメラや光センサを用いて移動体を検出する方法で問題になる、ゴミ、異物による誤検出等を防止する事が可能となる。また、汚れによる位置検出精度の低下を回避する事が出来る。
本発明は、移動路に沿って移動する移動体の進行方向をX方向、前記X方向に直交しかつ前記移動路と平行な方向をY方向、前記X方向およびY方向と直交する方向をZ方向とした時に、前記判定手段は、移動体が移動路を移動することによって発生するY方向もしくはZ方向の少なくともいずれかの振動により、前記移動体が前記第1の範囲内に存在しているか、前記第2の範囲内に存在しているか判定する事を特徴とする。
本発明によれば、Y方向、Z方向の少なくともいずれかの振動を用いる事により、設置環境内で発生するノイズを排除する事が可能となり、より確実に移動体が給電可能な範囲内に存在するか否か及び移動体が給電範囲内に存在する場合に第1及び第2の範囲の何れかに存在するかを判定する事が可能となる。
本発明によれば、天候に左右されず、精度よく位置関係を検出して無駄な給電動作を停止することができる非接触給電装置を実現できる。
また、移動体が給電可能範囲内の何処に存在するかにより交流電力を変化させ、非接触給電装置から非接触受電装置への給電効率の低下を低減する事が可能となり無駄な電力を低減する事が可能となる。
図1は、本発明に係る非接触給電装置の構成を示すブロック図である。 図2Aは、本発明に係る非接触給電装置と受電装置との関係を示す上面図及び、側面図である。本図では移動体が非接触給電装置の第1の給電範囲にある場合の図である。 図2Bは、本発明に係る非接触給電装置と受電装置との関係を示す上面図及び、側面図である。本図では移動体が非接触給電装置の第2の給電範囲にある場合の図である。 図3は、本発明に係る非接触給電装置の第1及び第2の振動発生手段と非接触給電手段及び、受電装置との詳細な関係を示す上面図である。 図4Aは、本発明係る移動体が第1の給電範囲に存在する場合と、第2の給電範囲に存在する場合による、給電制御手段から非接触給電手段に供給する交流電力の周波数を第1の周波数に固定した場合の非接触給電手段から非接触受電手段への電力伝送効率を表した図である。 図4Bは、本発明係る移動体が第1の給電範囲に存在する場合と、第2の給電範囲に存在する場合による、給電制御手段から非接触給電手段に供給する交流電力の周波数を第2の周波数に固定した場合の非接触給電手段から非接触受電手段への電力伝送効率を表した図である。 図5Aは、本発明係る、移動体が第1の給電範囲に存在する場合による、給電制御手段から非接触給電手段に供給する、交流電力の電圧電流比率と非接触給電手段から受電手段への電力伝送効率を表した図である。 図5Bは、本発明係る、移動体が第2の給電範囲に存在する場合による、給電制御手段から非接触給電手段に供給する、交流電力の電圧電流比率と非接触給電手段から受電手段への電力伝送効率を表した図である。 図6Aは、本発明の別の例に係る非接触給電装置と受電装置との関係を示す上面図である。 図6Bは、本発明の別の例に係る非接触給電装置と受電装置との関係を示す側面図である。 図7Aは、本発明の別の例に係る振動発生手段、振動検出手段と振動発生手段と接する移動体に設けられた少なくとも一部の構造体との関係を示す上面図である。 図7Bは、本発明の別の例に係る振動発生手段、振動検出手段と振動発生手段と接する移動体に設けられた少なくとも一部の構造体との関係を示す側面図である。 図8Aは、本発明の別の例に係る振動発生手段、振動検出手段と振動発生手段と接する移動体に設けられた少なくとも一部の構造体との関係を示す上面図である。 図8Bは、本発明の別の例に係る振動発生手段、振動検出手段と振動発生手段と接する移動体に設けられた少なくとも一部の構造体との関係を示す側面図である。
以下において、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態における非接触給電装置の構成を詳しく示す図である。
非接触給電装置100は、第1及び第2の振動発生手段101a、101b、振動検出手段102、判定手段103、給電制御手段104および非接触給電手段105を備える。
第1の振動発生手段101aは、移動体10が非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない第1の範囲ある時に、移動体の少なくとも一部の構造体12と接触する事により、第1の周波数を含む振動を発生する。
第2の振動発生手段101bは、移動体10が非接触給電装置100の給電条件の変更を要する第2の範囲ある時に、移動体の少なくとも一部の構造体12と接触する事により、第2の周波数を含む振動を発生する。
振動検出手段102は、第1及び第2の振動発生手段101a、101bで発生した少なくとも第1及び第2の周波数の振動を検出する。判定手段103は、振動検出手段102と電気的に接続され、振動検出手段102が検出した振動に第1及び第2の周波数の振動が含まれているかを判定する。
より具体的には、判定手段103は、第1又は第2の周波数の振動が含まれていれば移動体10が給電可能な範囲内にいると判定し、第1及び第2の周波数の振動が含まれていなければ移動体10は給電可能な範囲内にいないと判定する。第1の周波数が含まれていれば移動体10は第1の給電範囲に存在すると判定し、第2の周波数が含まれていれば移動体10は第2の給電範囲に存在すると判定する。
給電制御手段104は、判定手段103と電気的に接続され、判定手段103の結果に応じて、判定手段103により移動体10が第1の範囲に存在すると判定した場合は、非接触給電手段に所定の周波数及び電圧電流比率を有する第1の交流電力を供給し、移動体10が第2の範囲に存在すると判定した場合は、非接触給電手段105に周波数及び電圧電流比率のうち少なくとも一方が第1の交流電力と異なる第2の交流電力を供給する。また、給電制御手段104は、判定手段103により移動体10が給電可能な第1及び第2の範囲内にいないと判定された場合は、交流電力の発生を停止する。
非接触給電手段105は、供給される第1又は第2の交流電力を電磁界に変換する事により受電装置200へ給電する電気−電磁界の変換を行う。
移動体10には、非接触給電手段105で発生した電磁界を受電する非接触受電手段201を含む受電装置200が設置されており、さらに第1の振動発生手段101a、第2の振動発生手段101bと接触する事により所定周波数範囲内の振動を発生させる移動体10の少なくとも一部の構造体12を有している。
なお、第1及び第2の振動発生手段101a、101bと振動検出手段102は振動の種類や検出手段方法により様々な媒体を介して振動を伝達可能であり、電気的な信号や機械的な接続などに限らない。
図2A及び図2Bは、第1実施形態における非接触給電装置100を模式的に示した図である。第1実施形態における非接触給電装置100は、移動体10と移動体10が移動する(走行する、進行する)移動路に沿って非接触給電装置100が設置され、非接触給電装置100内の第1及び第2の振動発生手段101a、101bと非接触給電手段105のみを図示しており、振動検出手段102、判定手段103及び給電制御手段104は図示していない。
図2A、Bを用いて非接触給電装置100の動作を説明する。図2Aは、移動路に沿って移動する移動体10が第1の給電範囲に存在した時の上面及び側面から見た図であり、図2Bは移動路に沿って移動する移動体10が第2の給電範囲にある時の上面及び側面から見た図である
本実施形態での給電可能な範囲は、移動体10が非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない第1の範囲又は、非接触給電装置100の給電条件の変更を要する第2の範囲にある時である。
ここで非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない第1の範囲とは、給電制御手段104が非接触給電手段105へ所定の周波数及び電圧電流比率を有する第1の交流電力を供給している状態であり、非接触給電装置100から受電装置200への電力伝送効率が高い状態の範囲の事である。
第2の範囲とは、非接触給電装置100の給電条件を変更することにより、非接触給電装置100から受電装置200への電力伝送効率が、給電条件を変更しない場合よりも、電力伝送効率の低下を低減する事が可能な範囲の事である。
図2Aは、非接触給電装置100に含まれる非接触給電手段105に対して、移動体10に設置された受電装置200に含まれる非接触受電手段201の位置がX方向及びY方向において、第1の給電範囲に入っている状態であり、X方向に移動している移動体10がY方向では中心近傍にあり、X方向では非接触給電手段105のX方向に対して非接触受電手段201のX方向が上面から見た時に外側に出ないところにある場合となっている。
図2Bは、非接触給電装置100に含まれる非接触給電手段105に対して、移動体10に設置された受電装置200に含まれる非接触受電手段201の位置がX方向及びY方向において、第2の給電範囲に入っている状態であり、X方向に移動している移動体10がY方向では第1の給電範囲より外側方向の変位が大きく、且つ上面図で非接触受電手段201が非接触給電手段105の外側に出ないところにある場合である。X方向は第1の給電範囲と同じく非接触給電手段105のX方向に対して非接触受電手段201のX方向が上面から見た時に外側に出ないところにある場合となっている。
又、本説明では上面図から見て非接触受電手段201の一部でも非接触給電手段105の給電可能範囲から外れている状態は給電可能な範囲外としているが、非接触給電手段105に対して非接触受電手段201の位置のX方向、Y方向は適宜決める事が可能である。
非接触給電装置100に含まれる非接触給電手段105と、移動体10に設置された受電装置200に含まれる非接触受電手段201及び移動体10の少なくとも一部の構造体12の位置関係は、移動体10が給電可能な範囲内を移動している場合は、移動体の少なくとも一部の構造体12が第1又は第2の振動発生手段101a又は101bと接触し、第1又は第2の周波数を含む振動が発生する。
この時、非接触給電手段105は非接触受電手段201に対して給電可能な範囲にあり、給電制御手段104は非接触給電手段105に交流電力を供給する。給電制御手段104で作られる交流電力は、非接触給電手段105に対して移動体10が第1の給電範囲に存在すると判断された場合は第1の周波数と第1の電圧電流比率を有する第1の交流電力を非接触給電手段105に供給し、非接触給電手段105に対して移動体10が第2の給電範囲に存在すると判断された場合は第1の交流電力の周波数又は第1の電圧電流比率の少なくともいずれか一方を変化させて第2の交流電力を非接触給電手段105に供給する。
非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の給電範囲の決定方法は、非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の位置に対する電力伝送効率を予め測定する事や、非接触給電手段105への入力電力に対する反射電力を測定することにより、予め定められた電力伝送効率の閾値を決め、給電条件の変更を要しない第1の範囲と給電条件の変更を要する第2の範囲を決定する事が出来る。
例えば、給電条件の変更を要しない第1の範囲の場合は第1の閾値以上の電力伝送効率とし、第2の範囲は給電条件の変更をしない場合は第1の閾値以下の電力伝送効率となるが、給電条件の変更をすることにより第2の閾値以上の電力伝送効率になる範囲にすることが可能である。
給電条件の変更を要しない第1の範囲での非接触受電手段201の中心位置に対して、移動体10の少なくとも一部の構造体12のX方向、Y方向の位置を決め、次に非接触給電手段105の中心位置に対しての第1の振動発生手段101aのX方向及びY方向の寸法、すなわち長さと幅を決め、第1の給電可能な範囲と一致する様に設定している。
また、給電条件の変更を要する第2の範囲は第2の振動発生手段101bのX方向及びY方向の寸法、すなわち長さと幅を決め、第2の給電可能な範囲と一致する様に設定している。
X方向の給電可能な範囲に関しては、移動体の移動速度と、非接触給電装置100の給電停止状態から給電状態に到達するまでの遅れ時間と、給電開始状態から給電停止状態に到達するまでの遅れ時間を加味して第1及び第2の振動発生手段101a、bのX方向の長さ、又は非接触受電手段201からの移動体10の少なくとも一部の構造体12の位置を調節する事により決めることも可能である。
しかし、移動体10が給電可能な範囲外にある場合は、第1及び第2の振動発生手段101a、bと、移動体の少なくとも一部の構造体12は接触しておらず、第1及び第2の周波数の振動が発生しないので給電制御手段104は、交流電力の発生を停止する為に移動体への給電はされない。
これにより、非接触給電装置100に対して、移動体10が予め定められた給電可能な範囲内である給電条件の変更を要しない第1又は、給電条件の変更を要する第2の範囲にある時に非接触給電装置100は給電動作となり、それ以外の状態、すなわち給電可能な範囲外にいるときは給電制御手段104が非接触給電手段105に交流電力の供給を停止することにより非接触給電装置100は給電停止状態となる。
例えば、第1の給電範囲は移動体10が非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない状態で非接触給電装置100から受電装置200への電力伝送効率が85%以上の状態で給電出来る状態であり、第2の給電範囲は移動体10が非接触給電装置100の給電条件の変更をしない状態では、非接触給電装置100から受電装置200への電力伝送効率が70%以下に低下してしまうが、非接触給電装置100の給電条件の変更をすることにより、非接触給電装置100から受電装置200への電力伝送効率が70%以上になり、電力伝送効率の低下を低減する事が可能となる。
此処で移動体10が給電条件の変更を要しない第1の範囲にある時と給電条件の変更を要する第2の範囲にある時の給電条件に関して説明する。
図3は第1及び第2の振動発生手段と非接触給電手段及び、受電装置との関係を示す上面図である。
移動体10には受電装置200内の非接触受電手段201及び移動体10の少なくとも一部の構造体12が設置されており、進行方向であるX方向に移動している。図3では、非接触給電手段105及び第1及び第2の振動発生手段101a、bが設置されている場所に移動体10が移動しており、給電範囲への到達する前の図である。
移動体10が非接触給電手段105の非接触給電範囲に移動し、非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない第1の範囲又は給電条件の変更を要する第2の範囲にある場合は、移動体10の少なくとも一部の構造体12は第1又は第2の振動発生手段101a、101bと接触し、第1又は第2振動を発生する。その振動を振動検出手段102が検出し、判定手段103が第1及び第2の振動が含まれているかを判定し、非接触給電装置100の給電条件の変更を要しない第1の範囲にある場合には給電制御手段104の交流電力を第1の周波数、及び第1の電圧電流比率を有する第1の交流電力を非接触給電手段105に供給し、給電条件の変更を要する第2の範囲にある場合は第1の交流電力の周波数又は第1の電圧電流比率の少なくとも何れか一方を変えた第2の交流電力を非接触給電手段105に供給する。
図3のA、B、C、Dに関して、非接触受電手段201の中心が非接触給電手段105の何処を移動するかを表しており、Aは給電条件の変更を要しない第1の給電範囲の中心部分、Bは給電条件の変更を要しない第1の給電範囲と給電条件の変更を要する第2の給電範囲との境界近傍部分、Cは給電条件の変更を要する第2の給電範囲の中心部分、Dは給電条件の変更を要する第2の給電範囲と給電制御手段104が交流電力の発生を停止する範囲との近傍部分である。
図4A、図4B、図5A及び図5Bは、非接触給電手段105から非接触受電手段201への交流電力周波数と電力伝送効率を表しており、横軸は給電制御手段104が発生する交流電力の周波数、縦軸は非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率である。本図ではη1>η2>η3>η4>η5の関係となっている。図中のPA、PB、PC、PDは図3の非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の位置により変化する電力伝送効率を示している。
PA、PB、PC、PDは各々最大値を有し、最大値を有する周波数が一致していない。
これは非接触給電手段105及び非接触受電手段201が相互の位置関係により、お互いのインダクタンス成分で磁気結合される相互インダクタンスが変化する事により非接触給電手段105及び非接触受電手段201の自己インダクタンスが相互インダクタンス分だけ低下し、尚且つ、非接触給電手段105と非接触受電手段201の少なくとも一方が自己インダクタンスとキャパシタンスによるLC共振される事によって生じる。
LC共振を使わない非接触電力伝送の場合は給電側及び受電側のコイルのインダクタンスが安定した領域である共振周波数より十分低い周波数の交流磁界を用いて電力伝送する。
少なくとも一方がLC共振周波数に近い周波数で電力伝送する場合は給電側及び受電側の距離をより離しても高効率で電力伝送が可能となるが、非接触給電手段105と非接触受電手段201の相対位置が変化する事により、効率の良い周波数が変化してしまう。
また、非接触給電手段105と非接触受電手段201の両方がLC共振を有し互いに結合した磁気共鳴型の電力伝送でも給電側又は受電側の少なくとも一方のLC共振周波数近傍での非接触電力伝送と同じ事が言える。しかし、磁気共鳴型の方が電力伝送可能な周波数の幅が狭くなる傾向と、非接触給電手段105と非接触受電手段201の位置や距離が変化する事によって、電力伝送可能な周波数の変動が大きくなる傾向がある。
図4A、図4B、図5A及び図5Bは非接触給電手段105又は非接触受電手段201の少なくとも一方がLC共振をした場合の例であり、制御手段104が発生する交流電力の周波数を変化させた時に非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の位置の違いによる、非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率の変化を説明する図である。
非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係において、制御手段104が発生する交流電力の条件の変更を要しない第1の範囲にある場合の交流電力の第1の周波数をx、給電条件の変更を要する第2の範囲にある場合の第2の周波数をyとし、図3内の非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の位置に対する電力伝送曲線PA、PB、PC、PDと、給電制御手段104が発生する交流電力の周波数との交点をAx、Bx、Cx、Dx、Ay、By、Cy、Dyとし、本交点が非接触給電手段105から非接触受電手段への電力伝送される電力伝送効率となる。
図4Aと図4Bの両図を用いて給電制御手段104が発生する交流電力の第1の周波数と第2の周波数、非接触給電手段105と非接触受電手段201の位置と非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率に関して説明する。
図4Aは非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係において、制御手段104が発生する交流電力の周波数を給電条件の変更を要さない第1の範囲にある場合の交流電力の周波数をxとした時の例である。
非接触受電手段201が非接触給電手段105に対して図3内のA、B、C、Dにある時の電力伝送効率はAx>Bx>Cx>Dxとなる。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のA部分にある場合はAxの点で非接触給電手段105から非接触受電手段201に対してη2の電力伝送効率で電力が伝送される。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のB部分にある場合はBxの点、すなわち、η3とη4の中間点近くの電力伝送効率となり、同じく非接触受電手段201がC部分にある場合はCxの点、すなわちη5より大幅に低い電力伝送効率になっており、非接触給電装置105に対して非接触受電装置201の位置により非接触給電装置105から受電装置200への電力伝送効率は低下していく。
図4Bは非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係において、制御手段104が発生する交流電力の周波数が給電条件の変更を要する範囲にある場合の交流電力の周波数をyに固定した場合の例である。
非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係が図3内のA、B、C、Dにある時の電力伝送効率はCy>By≒Dy>Ayとなる。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のC部分にある場合はCyの点で非接触給電手段105から非接触受電手段201に対してη2とη3の間の電力伝送効率で電力が伝送される。しかし、非接触受電手段201が非接触給電手段105のB又はD部分にある場合はBy又はDyの点、すなわち、ほぼη4の電力伝送効率となり、同じく非接触受電手段201がA部分にある場合はAyの点、すなわちη5より大幅に低い電力伝送効率になる。
此処で非接触給電装置105に対する非接触受電装置201の位置による交流電力の周波数をx及びyで固定した時の電力伝送効率の違いを比較する。
Aの場合はAx>Ay、Cの場合はCx<Cyとなり、Bの場合はBxとByに関してはどちらに設定しても同等程度となっている。この事より、Aの場合では交流電力の周波数はxの方が電力伝送効率は高く、Cの場合では交流電力の周波数をxからyに可変可能にする事により非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率の低下を低減出来、無駄な電力を低減する事が可能となる。
図5A及び図5Bは、制御手段104が発生する電圧電流比率を変化させた時に非接触給電手段105に対する非接触受電手段201の位置の違いによる、非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率の変化を説明する図である。
図5Aと図5Bの両図を用いて給電制御手段104が発生する交流電力の第1の電圧電流比率と第2の電圧電流比率、非接触給電手段105と非接触受電手段201の位置と非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率に関して説明する。
非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係において、制御手段104が発生する交流電力の条件の変更を要しない第1の範囲にある場合の交流電力の電圧電流比率を第1の電圧電流比率s、給電条件の変更を要する第2の範囲にある場合の電圧電流比率を第2の電圧電流比率tとし、図3内の非接触給電手段105に対する非接触受電手段201に対する電力伝送曲線PA、PB、PC、PDとの交点をAs、Bs、Cs、Ds、At、Bt、Ct、Dtとし、各々は大文字のA、B、C、Dは図3内のA、B、C、Dのどの位置を移動しているかを表し、交流電力周波数xとの交点が非接触給電手段105から非接触受電手段への電力伝送される電力伝送効率となる。
図5A及び図5Bに記載の第1及び第2の電圧電流比率s、及びtは具体的には給電制御手段104が非接触給電手段105へ供給する交流電力の電圧と電流の比率である。例えば、1kWの交流電力を非接触給電手段105へ供給する場合、100V・10Aにするか、50V・20Aにするかである。この例では第1の電圧電流比率は100V/10Aで10となり、第2の電圧電流比率は50V/20Aで2.5となる。
この電圧電流比率は、非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係、非接触給電手段105のインダクタンス値やキャパシタンス値、非接触受電手段201のインダクタンス値やキャパシタンス値、給電制御手段104が発生する交流電力の周波数等の関係によって適宜決めれば良く、本例に限るものではない。
図5Aは非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係において、制御手段104が発生する交流電力の電圧電流比率を給電条件の変更を要さない第1の範囲にある場合の交流電力の電圧電流比率をsとした時の例であり、制御手段104が発生する交流電力の電圧電流比率が給電条件の変更を要さない第1の範囲にある場合の電圧電流比率をsに固定した例であり、A点での電力伝送効率を最適化する様に第1の電圧電流比率を決めている。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のA部分にある場合はAsの点で非接触給電手段105から非接触受電手段201に対してη2の電力伝送効率で電力が伝送される。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のB部分にある場合はBsの点、すなわち、η3とη4の中間近くの電力伝送効率となり、同じく非接触受電手段201がC部分にある場合はCs、すなわちη5より低くい電力伝送効率になっており、非接触給電装置105に対して非接触受電装置201の位置により非接触給電装置105から受電装置200への電力伝送効率は低下していき、非接触受電手段201が非接触給電手段105に対して図3内のA、B、C、Dにある時の電力伝送効率はAs>Bs>Csとなる。
図5Bは制御手段104が発生する交流電力の電圧電流比率が給電条件の変更を要する第2の範囲にある場合の電圧電流比率をtに固定した場合の例であり、電力伝送効率曲線Cでの電力伝送効率を最適化する様に第2の電圧電流比率を決めている。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のA部分にある場合は非接触給電手段105から非接触受電手段201に対してη3とη4の中間近くの電力伝送効率で電力が伝送される。
非接触受電手段201が非接触給電手段105のB部分にある場合はBtの点、すなわち、η3とη4の中間近くであるがAt点よりも高い電力伝送効率となり、同じく非接触受電手段201がC部分にある場合はCtの点、すなわち、η4とη5の中間近くの電力伝送効率になり、非接触受電手段201の非接触給電手段105に対する位置関係が図3内のA、B、C、Dにある時の電力伝送効率はBt>At>Ctとなる。
此処で非接触給電装置105に対する非接触受電装置201の位置による交流電力の電圧電流比率をs及びtで固定した時の電力伝送効率の違いを比較する。
Aの場合はAs>At、Cの場合はCs<Ctとなり、Bの場合はBs<Btとなっている。この事より、Aの場合では交流電力の電圧電流比率はsの方が電力伝送効率は高く、Cの場合では交流電力の電圧電流比率をsからtに可変可能にする事により非接触給電手段105から非接触受電手段201への電力伝送効率の低下を低減出来、無駄な電力を低減する事が可能となる。
本例では給電制御手段104が発生する交流電力の周波数又は電圧電流比率を個別に変えた例を説明したが、両方を同時に変化させることも可能である。また、交流電力の周波数又は電圧電流比率の変更を要さない第1の範囲と変更を要する第2の範囲と2つの範囲に分けたが、3つ以上に分けても構わない。この場合、給電制御手段104が発生する交流電力の周波数又は電圧電流比率の変更を要さない第1の範囲での交流電力に対して、交流電力の変更を要する第2の範囲の場合は交流電力の周波数のみ変更し、交流電力の変更を要する第3の範囲の場合は電圧電流比率の変更、又は交流電力の周波数と電圧電流比率の両者を変えるなどをしても良いし、交流電力の周波数を第2の範囲と第3の範囲で変える事も可能であり、交流電力の周波数と電圧電流比率を変える内容は本例以外でも可能である。
ここで空気を媒体にする振動の中の可聴領域の振動、すなわち音を例にして動作を説明する。
図2A、図2Bは、移動体10が移動路20に沿ってX方向に移動しており、移動体10が非接触給電装置100の給電範囲に近づいてきている。この状態では、移動体の少なくとも一部の構造体12は第1及び第2の振動発生手段101a,bとは接しておらず、第1及び第2の周波数の振動は発生しておらず、非接触給電装置100は給電停止状態にある。
移動体がX方向に移動し、非接触給電装置100に対して、X方向及び、Y方向において、給電範囲に入った時に、第1又は第2の振動発生手段101a、bに移動体の少なくとも一部の構造体12が接触し、第1又は第2の周波数の振動を有する音を発生する。その音が振動検出手段102によって検出され、判定手段103が第1又は第2の周波数の振動かを判定し、移動体10が給電可能な第1又は第2の範囲内にいると判定する。これを受けて給電制御手段は非接触給電手段105を給電動作にし、第1又は第2の振動によって給電制御手段が発生する交流電力の周波数又は電圧電流比率の変更を要しない第1の交流電力、又は交流電力の周波数又は電圧電流比率の少なくとも一方を変更した第2の交流電力を非接触給電手段105に供給し、移動体10に対して給電を開始する。
その後、移動体が非接触給電装置100に対して、X方向又は、Y方向において、給電範囲内から外れた場合、第1及び第2の振動発生手段101a、bと、移動体の少なくとも一部の構造体12は接触していないので、第1又は第2の周波数の振動が発生しておらず、判定手段103は、第1又は第2の周波数の振動が含まれないと判定し、移動体10が給電範囲外にいると判定する。これを受けて給電制御手段104は非接触給電手段105を給電停止状態に制御する。
第1実施形態では、上記のような動作説明を行ったが個々の手段は上記の説明に限定される事は無く、例えば、振動を検出する振動検出手段102は、第1及び第2の振動発生手段101a、bで発生する振動を検出可能な場所に設置すれば良く、例えば移動路上や移動路と直角方向に設置しても良い。また、振動検出手段102は第1及び第2の振動発生手段101a、bから発生する直接的な振動を検出するのではなく、他の物体に反射した振動を検出しても良く、振動発生装置101a、bに近いか遠いかの限定も振動が検出可能な場所に設置すれば良く、設置場所に関しては特に制限はない。
振動検出手段102は第1又は第2の周波数の振動を検出可能な特性であれば良く、また、第1又は第2の周波数の振動の一部を1つの振動検出手段102で検出し、振動検出手段102を複数使用する事により、第1又は第2の周波数の振動を複数の振動検出手段102で検出する事も可能であり、振動検出をより確実にすることが可能となる。
更には、振動検出手段102で第1又は第2の周波数の振動が検出されたら、単なる振動検出結果を出力するのではなく、検出した結果を加工した出力とすることも可能である。例えば、第1又は第2の周波数の振動を複数の振動を組合せた振動とし、どの周波数が検出されたかを表すアナログ出力変換や、デジタル出力に変換するなどが可能となり、判定手段103が判定し易い出力信号や外来からのノイズに対してノイズ耐量が高い出力とすることが可能となる。
判定手段103と給電制御手段104は電気的に接続され、判定手段103によって移動体10が給電条件の変更を要しない第1の範囲にいるかどうか、給電条件の変更を有する第2の範囲にいるか、又は給電動作を停止するかの判定結果を給電制御手段104が受け、非接触給電手段105への交流電力の給電条件の変更を要しない第1の給電状態、給電条件の変更を要する第2の給電状態、又は交流電力の供給を停止にする。
この場合、第1又は第2の周波数の振動が検出されたら直ちに給電制御手段104が非接触給電手段105に交流電力を供給しても良いが、第1又は第2の周波数の振動が入力されてから一定時間後に給電制御手段104が非接触給電手段105に交流電力を供給するなどしても良い。なお、判定手段103は振動検出手段102又は、給電制御手段104に内蔵されても良い。
(第2実施形態)
図6A、図6B、図7A、図7B、図8A及び図8Bは、第2実施形態における非接触給電装置100を模式的に示した図である。
非接触給電装置100は、移動体が移動した時に、移動体の少なくとも一部の構造体12a及び、12dが、第1及び第2の周波数の振動を発生する第1及び第2の振動発生手段101a及び、101bと接触する事により、第1又は第2の周波数範囲の振動を発生させるが、ここで移動体の少なくとも一部の構造体12a及び、12dは移動体が元々有している移動路と接する構造体であるタイヤを利用した例である。
振動検出手段102a、102bは第1及び第2の振動発生手段101a、101bの下部に設けられており、移動体の構造体12a、12dが第1及び第2の振動発生手段101a、101bの上に乗ると移動体10の重さで第1及び第2の振動発生手段101a、101bに、歪、圧力、変位、加速度等の物理的な変化が発生する。その物理的変化によって生じる振動を振動検出手段102a、102bが検出する。物理的変化によって生じる振動とは、例えば歪の場合、第1及び第2の振動発生手段101a、101bに荷重がかかると、第1及び第2の振動発生手段101a、101bに歪が発生するが、その時の歪量を表す信号は、歪量の変化により、波高値や振動(周波数)成分を有する波形が観測されるが、振動とは波高値が変化する時の振動(周波数)又は振動成分を有する波形の振動のことである。この場合、第1及び第2の振動発生手段101a及び101bが発生する振動を第1又は第2の周波数範囲の振動を含んでいる振動を発生させるようにしても良いし、一部は同じ周波数を含む合成周波数を用いても良く、一部でも第1、又は第2の周波数範囲内の振動を含んでいれば良い。
図6A、図6Bで空気を媒体にする振動を検出する場合は第1及び第2の振動発生手段101a、101bの両方を検出可能な場所に振動検出手段102を設置する事も、第1及び第2の振動発生手段101a、102bに対して対で設置する事も、振動検出手段102を第1及び第2の振動発生手段101a、101bに対してベクトル成分の一部分のみを検出可能とすることも可能である。
図7A、図7Bは、図6A及び図6Bで示した第1及び第2の振動発生手段101a、b、振動検出手段102a、b及び移動体10の少なくとも一部の構造体であるタイヤ12a、12dの位置関係が、非接触給電装置100に対して移動体10に設けられた受電装置200への給電状態の範囲にある時の第1及び第2の振動発生手段101a、b、振動検出手段102a、b及び移動体10の少なくとも一部の構造体であるタイヤ12aを拡大した図である。図7A、図7B、図8A、図8B中で記載しているX方向、Y方向、Z方向は、図6A及び図6Bと同じく、移動路20に沿って移動する移動体10の進行方向をX方向、X方向に直行しかつ移動路20と平行な方向をY方向、X方向およびY方向と直交する方向をZ方向としている。また、図8A、図8Bは振動検出手段102aを振動発生手段101aの側面(Y方向と直交する面)に設けた例である。
図7A及び図7Bは移動体10が振動発生手段101aの給電範囲内に入ると、タイヤ12aは振動発生手段101aに対して移動体10の重量のうちタイヤ12aにかかる重さによって振動発生手段101aにZ方向の歪、圧力、変位、及び加速度のうち少なくとも1つの変化を与える。振動検出手段102aは、振動発生手段101aのZ方向に対して下部に設置され、振動発生手段101aで発生した歪、圧力、変位、及び加速度のうち少なくとも1つを含む信号の振動成分を検出し、判定手段103によって給電可能範囲か給電可能範囲外かを判定した結果により、給電制御手段104は非接触給電手段105を給電状態又は給電停止状態にする事により、移動体10が給電可能範囲内か給電可能範囲外かを判定する事が可能となり、給電可能範囲外の場合、無駄な給電動作を停止する事が可能となる。
図8A及び図8Bは移動体10が振動発生手段101aの給電範囲内に入ると、タイヤ12aは振動発生手段101aに対して移動体10の重量のうちタイヤ12aにかかる重さによって振動発生手段101aにY方向の歪、圧力、変位、及び加速度のうち少なくとも1つの変化を与える。振動検出手段102aは、振動発生手段101aのY方向、すなわち側面に設置され、振動発生手段101aで発生した歪、圧力、変位、及び加速度のうち少なくとも1つを含む信号の振動成分を検出し、判定手段103によって給電可能範囲か給電可能範囲外かを判定した結果により、給電制御手段104は非接触給電手段105を給電状態又は給電停止状態にする事により、移動体10が給電可能範囲内か給電可能範囲外かを判定する事が可能となり、給電可能範囲外の場合、無駄な給電動作を停止する事が可能となる。
振動発生手段101aはタイヤ12aによる荷重又は接触によって、Z方向又はY方向に所定周波数範囲の振動が発生する材料であれば良く、振動発生手段101aの少なくとも、Z方向、Y方向の弾性係数、タイヤ12aに接する面の表面粗さなどにより所定周波数範囲内の振動が発生する様になっておれば良い。
本実施形態の振動検出手段102aは、Y方向、Z方向の単方向の振動のみを検出しているが、Y方向又は、Z方向と他方向の歪、圧力、変位、及び加速度のうち少なくとも1つを含む信号の振動成分を検出することも可能である。
例えば、Y方向とZ方向、Y方向とX方向、Z方向とX方向等の振動発生手段101aが発生する歪、圧力、変位および加速度等による2次元合成された信号の振動成分を検出する事、2次元合成信号の各々の方向成分に分解した後の信号の振動成分を検出する事、又はY方向とZ方向及びX方向の3次元合成信号の振動成分や合成信号の各々の方向成分に分解した信号の振動成分を検出する事でも良い。Y方向又はZ方向を少なくとも有する方向成分を有する信号の振動成分や、各々の方向成分に分解した信号の振動成分を判定手段103にて判定基準として用いることにより、所定周波数範囲内の振動に方向性の情報を付加した信号とすることが可能となり、本非接触給電装置が設置される設置環境内で発生するノイズを排除し易くなり、確実に移動体が給電可能な範囲内に存在するか否かの判定をすることが可能となる。
また、歪、圧力、変位および加速度のいずれか一つの振動検出手段102a又は複数の振動検出手段102aを組み合わせて、振動を検知するのに適した取り付けをすれば良く、取り付けに関しては本実施形態に限定される事はない。例えば、一つの振動検出手段102aで複数の方向の振動を検出、複数の振動検出手段102aで一方向の検出する事も可能である。また、振動検出手段102aは一つの物で構成した例を記載しているが、複数に分割されていても良く、本例に限定するものではない。
図7A、図7B、図8A、図8Bでは判定手段103を記載していないが、判定手段103は振動検出手段102aと一体にしても、振動検出手段102aと離して設置しても、給電制御手段104と一体にしても良く、振動検出手段102aの検出信号を受け取る事が出来る様に電気的な接続がされていれば良い。また、一つの判定手段103に対して振動検出手段102aの出力を1つ又は、2つ以上設けることも可能であり、図6A、図6Bに記載の検出手段102a及び102bを1つ又は、複数の判定手段103で判定する事や、各々の検出手段102a及び102bに各々対応する判定手段103とすることも可能であり、本実施形態に記載したものに限定するものではない。
移動体10の少なくとも一部の構造体12を本実施形態では移動体10のタイヤ12a、12dを使った例を記載しているが、移動体10に設置され、移動体10が給電可能範囲で所定の周波数範囲内の振動を発生させる第1及び第2の振動発生手段101a、bと接すれば良く、タイヤに限らず、移動体10の構造体又は、移動体10に設置される受電装置200に構造体を設けても良く、非接触給電装置100と受電装置200の位置が給電可能範囲にある場合に第1及び第2の振動発生手段101a、bと移動体10の少なくとも一部の構造体12が接する事により所定周波数範囲の振動が発生すれば良く、本実施形態に記載したものに限定するものではない。
実施形態1及び実施形態2では移動体に自動車を例にして説明しているが、移動体は自動車に限定するものでは無い。例えば平面や曲面上を移動路として動作する移動体でも良く、地面に対して並行以外の方向に移動する移動体への給電装置でも良い。例えば、軌道を移動する列車や路面電車、操作者が自由に移動出来る自転車、二輪車などの軽車両や大型車や特殊作業車等の大型車両、限定された敷地内を移動(走行)するカートや車両、航空機などを含む移動体や、また、エレベータ、ケーブルカー、リニアスケールなどの移動体への給電装置に適用しても良く、本記載の例に限定するものでは無い。
移動路を移動中の移動体に対して効率的に電力を非接触で給電することが可能となる。
10 移動体
12 構造体
20 移動路
100 非接触給電装置
101a、b 振動発生手段
102 振動検出手段
103 判定手段
104 給電制御手段
105 非接触給電手段
200 受電装置
201 非接触受電手段

Claims (5)

  1. 移動路に沿って配置され、移動体に設けられた受電装置に対して非接触で電力を給電する非接触給電装置において、
    前記移動路に沿って配置され、前記移動体が給電条件の変更を要しない第1の範囲を走行したときに第1の周波数の振動を発生する第1の振動発生手段と、
    前記移動路に沿って配置され、前記移動体が給電条件の変更を要する第2の範囲を走行したときに第2の周波数の振動を発生する第2の振動発生手段と、
    前記第1及び第2の振動発生手段によって発生した振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段によって前記第1の周波数の振動が検出された場合に前記第1の範囲に前記移動体が存在すると判定し、前記振動検出手段によって前記第2の周波数の振動が検出された場合に前記第2の範囲に前記移動体が存在すると判定し、前記振動検出手段によって前記第1及び第2の周波数の振動が検出されなかった場合に給電可能範囲外に前記移動体が存在すると判定する判定手段と、
    周波数と電圧電流比率のうち少なくとも一方を可変可能な交流電力を発生する給電制御手段と、
    前記交流電力に基づいて、前記受電装置に対して非接触で電力を給電する非接触給電手段とを備え、
    前記給電制御手段は、
    前記判定手段によって前記第1の範囲に前記移動体が存在すると判定された場合に所定の周波数及び電圧電流比率を有する第1の交流電力を発生し、
    前記判定手段によって前記第2の範囲に前記移動体が存在すると判定された場合に周波数及び電圧電流比率のうち少なくとも一方が前記第1の交流電力と異なる第2の交流電力を発生し、
    前記判定手段によって前記移動体が給電可能範囲外に存在すると判定された場合に前記交流電力の発生を停止する
    ことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記第1及び第2の振動発生手段は、前記移動体の少なくとも一部が接触する事によって、前記第1及び第2の周波数の振動を発生する
    ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  3. 前記第1及び第2の振動発生手段は、前記移動体の少なくとも一部が接する事によって、前記第1及び第2の周波数の空気を媒体とする振動を発生し、
    前記振動検出手段は、前記空気を媒体とする振動を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触給電装置。
  4. 前記第1及び第2の振動発生手段は、移動体の移動により当該移動体の重さに応じて振動成分を含む歪、圧力、変位および加速度のうち少なくとも1つの信号を発生し、
    前記振動検出手段は前記第1及び第2の振動発生手段が発生した信号に含まれる振動成分を検出する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触給電装置。
  5. 移動路に沿って移動する移動体の進行方向をX方向、前記X方向に直交しかつ前記移動路と平行な方向をY方向、前記X方向およびY方向と直交する方向をZ方向とした時に、前記判定手段は、移動体が移動路を移動することによって発生する前記Y方向もしくは前記Z方向の少なくともいずれかの振動により、前記移動体が前記第1の範囲内に存在しているか、前記第2の範囲内に存在しているか判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の非接触給電装置。
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