JP6421373B2 - シリンダブロック - Google Patents

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本発明は、シリンダブロックに関する。
従来より、シリンダ間の熱負荷のばらつきを抑えるなどの目的で、各シリンダの周囲に冷却水室を形成するべく、シリンダ間に隔壁が設けられたシリンダブロックが知られている(例えば、特許文献1参照)。シリンダブロックには、別体のシリンダヘッドが該シリンダヘッドを貫通して差し込まれる複数のヘッドボルトで締め付け固定される。すなわち、シリンダヘッドとシリンダブロックとは、1つの気筒の周りに複数のヘッドボルトが配置されて締結されている。近年、内燃機関の軽量化やコンパクト化のために、シリンダブロックの隔壁を均一かつ薄肉にして軽量化する設計がなされている。
特開2002−195034号公報
しかしながら、シリンダブロック全体の構造は、ヘッドボルトが螺合するヘッドボルトボスや冷却水室に連通する冷却水連絡穴などが存在しており、必ずしも均一な構造ではない。そのため、軽量化のために単に隔壁全体を均一かつ薄肉にした場合、上記ヘッドボルトボスや冷却水連絡穴等の部位において鋳造時に引け巣や鋳造割れが生じる場合がある。この場合、隔壁に補強リブを設ける構成が考えられるが、大きな補強リブを設けると冷却水室の空間の形状が変化し、シリンダの冷却性能に変化が生じてしまうおそれがある。そのため、冷却水が流れる空間を確保しつつ隔壁の肉厚を厚くして、シリンダの冷却性能の確保とシリンダブロックの鋳造割れ等の抑制の両立が可能な構成が望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、シリンダを冷却するための冷却水が流れる空間を確保しつつ隔壁の肉厚を厚くしたシリンダブロックを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
複数のシリンダライナ挿入孔がシリンダ列方向に沿って形成されたシリンダブロックであって、
前記シリンダライナ挿入孔に挿入される略円筒状のシリンダライナと、
前記複数のシリンダライナ挿入孔の間に形成されるとともに前記シリンダ列方向に直交する方向に沿って並ばない、少なくとも一対のヘッドボルトボスと、
前記一対のヘッドボルトボスの間に亘って連続して形成されるとともに前記複数のシリンダライナ挿入孔の間を隔てる隔壁と、
前記シリンダブロックの外壁と前記隔壁とにより、前記シリンダライナを取り囲むように形成される空間である冷却水室と、を備え、
前記隔壁は、
前記一対のヘッドボルトボスのシリンダ列方向における離間間隔を二分する仮想線に対して、当該仮想線と前記複数のシリンダライナ挿入孔の中心を結ぶ線との交点を通る基準線が、前記隔壁を介して対向して配置される2つの冷却水室のうち広い空間を有する側に所定角度傾斜し、当該所定角度傾斜した基準線に基づいて前記隔壁よりも肉厚になるように前記隔壁に一体形成されるリブ部を有するものである。
請求項2においては、
前記ヘッドボルトボスと前記リブ部とが連続する部分は、所定の曲率半径を有する曲面に形成されているものである。
本発明によれば、シリンダライナ挿入孔とシリンダライナとの間の冷却水が流れる空間を確保しつつ隔壁の肉厚を厚くすることができる。
本発明の一実施形態に係るシリンダブロックを示す平面図。 図1におけるA−A線矢視断面図。 図2におけるB−B線矢視断面図(シリンダライナがシリンダライナ挿入孔に挿入された状態)であり、斜めリブを有する隔壁を示す図。 斜めリブの形状の形成方法を説明する平面図。 斜めリブの形状の形成方法を説明する平面図。 ヘッドボルトボス間における斜めリブの形状を示す平面図。 図6における斜めリブの形状と冷却水室との位置関係を示す断面図。 斜めリブを有しないシリンダブロックを示す側面断面図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシリンダブロック1を示す平面図である。
シリンダブロック1は、図示しないシリンダヘッドが締結され、ディーゼルエンジン等の内燃機関である6気筒直列エンジンを構成するものである。
なお、本実施形態では、6気筒直列エンジンに本発明を適用した場合について説明するが、特に限定するものではない。本発明は、複数気筒が隔壁を介して隣接して配置される複数気筒のエンジンに適用可能である。本発明は、例えば2〜5気筒直列エンジンや7気筒以上であって気筒間に隔壁を有する直列エンジン、その他種々の形態のエンジンに対して適用可能である。
シリンダブロック1は、図3に示すように、シリンダライナ挿入孔2と、シリンダライナ3と、ヘッドボルト孔4と、ヘッドボルトボス5と、冷却水室6と、外壁7と、斜めリブ9を有する隔壁8とを有している。
図1に示すように、シリンダブロック1は、シリンダ列方向(図1中上下方向)に6個のシリンダ1A〜1Fを備えている。ここでは、最も下側に位置するシリンダを第1シリンダ1Aと呼び、下から2番目のシリンダを第2シリンダ1Bと呼び、下から3番目のシリンダを第2シリンダ1Cと呼び、下から4番目のシリンダを第2シリンダ1Dと呼び、下から5番目のシリンダを第2シリンダ1Eと呼び、最も上側に位置するシリンダを第6シリンダ1Fと呼ぶ。
シリンダブロック1には、複数のシリンダライナ挿入孔2がシリンダ列方向に沿って形成され、該シリンダライナ挿入孔2内には略円筒状のシリンダライナ3が一体的に挿入されている(図3参照)。シリンダブロック1の上面には、シリンダヘッドが載置されるシリンダヘッド載置面1aが形成されている。該シリンダヘッド載置面1aには、シリンダライナ3及びシリンダブロック1を覆う形状に形成されたガスケットを介して、シリンダライナ挿入孔2毎にシリンダヘッドが複数のシリンダヘッドボルト(図示せず。以下では、単にヘッドボルトと呼ぶ)によって取り付けられる。シリンダブロック1の下部にはクランク軸を収納するクランクケースが取り付けられる。また、シリンダブロック1に形成されているヘッドボルト孔4の内面にはヘッドボルトが螺合するネジ部(図示せず)が形成されており、複数のヘッドボルト孔4に複数本のヘッドボルトを螺合させることで、シリンダブロック1とシリンダヘッドとが、その間にガスケットを介した状態で一体的に締結される。
なお、本実施形態のシリンダブロック1は、シリンダ1A〜1Fのそれぞれの周囲に6個のヘッドボルト孔が形成されたものであるが、特に限定するものではなく、例えば個々のシリンダの周囲に4個のヘッドボルト孔が形成されたものなど種々のボルト孔の配置形態であってもよい。
図3に示すように、シリンダライナ3の周囲には、冷却水室6として中空状の空間がシリンダライナ3を包囲するように設けられるとともに、複数のヘッドボルトボス5がシリンダライナ3の周囲に適宜間隔をあけてシリンダライナ3の軸心方向と略平行に形成されている。冷却水室6は、シリンダライナ3やシリンダブロック1等を冷却するための空間であり、冷却水供給手段により該空間内に冷却水を流すことで、シリンダライナ3及びその周囲が冷却される。
具体的には、シリンダブロック1は、該シリンダブロック1の外壁部分である外壁7と、シリンダライナ挿入孔2の間を区画する複数(本実施形態では、5つ)の隔壁8とを有している。隔壁8は、一対のヘッドボルトボス5(本実施形態では、図3に示すヘッドボルトボス5a、5b)の間に亘って連続して形成されるとともに複数のシリンダライナ挿入孔2の間を隔てるものである。シリンダライナ3が挿入されたシリンダブロック1には、シリンダライナ3と、シリンダブロック外壁15及び隔壁8との間には冷却水室6が形成されている。すなわち、シリンダブロック1は、外壁7と隔壁8とにより、シリンダライナ3を取り囲むように形成される空間である冷却水室6を備える。該冷却水室6の下端は、シリンダブロック1の下壁により閉塞されている。
ヘッドボルト孔4は、シリンダ列方向(図1中上下方向、シリンダ1A〜1Fの中心軸を結ぶ中心線Cに平行な方向)に配置された6個のシリンダ1A〜1Fの周囲には、同じ位置に6個のヘッドボルト孔4a、4b、4c、4d、4e、4fが形成されている。ヘッドボルト孔4a、4b、4c、4d、4e、4fは、シリンダ1A〜1Fの中心軸に対して略等角度間隔を存した位置にそれぞれ形成されている。ヘッドボルト孔4a、4b、4c、4d、4e、4fは、平面視においてシリンダの周囲に時計周りに順に配置されている。中心線Cに対して対向する、ヘッドボルト孔4aと4d、4bと4c、及び4eと4fのそれぞれを結ぶ直線は、シリンダ列方向に直交する方向に対して所定角度(例えば、2〜15度程度)右側に傾斜している。また、各ヘッドボルト孔4には、内周面にネジ部が形成されている。
ヘッドボルトボス5は、図3に示すように、シリンダブロック1の外壁7の内側面及び隔壁8の両端部に形成される。隔壁8の両端部には、一対のヘッドボルトボス5a、5bが連続して形成される。一対のヘッドボルトボス5a、5bは、複数のシリンダライナ挿入孔2の間に形成されるとともにシリンダ列方向に直交する方向に沿って並んで配置されていない。すなわち、ヘッドボルトボス5aとヘッドボルトボス5bのそれぞれの中心を結ぶ直線は、シリンダ列方向に直交する方向に対して所定角度左側に傾斜している。また、ヘッドボルトボス5は、6個のシリンダ1A〜1Fの周囲を6箇所で囲むように形成される。すなわち、ヘッドボルトボス5は、シリンダブロック1の外壁7の内側面及び隔壁8の表面から盛り上がった部分となっている。ヘッドボルトボス5の軸方向の長さは、シリンダライナ3の軸方向の長さよりも短く、より具体的には、シリンダライナ3の軸方向の長さの半分程度である。
ヘッドボルトボス5は、それぞれネジ部を有したヘッドボルト孔4が中心に配置され、図1に示すように、該ヘッドボルト孔4の一端がシリンダヘッド載置面1aに開口し、所定長下方に延出されるヘッドボルト孔4の他端がシリンダブロック1を構成する外壁7及び隔壁8の内部で閉塞している。
斜めリブ9は、シリンダブロック1が有する隔壁8において、シリンダヘッド載置面1aから所定長深さの隔壁8表面に形成される所定領域の部分である。具体的には、斜めリブ9は、上述したヘッドボルト孔4a、4b、4c、4d、4e、4fのうち、隔壁8の一面側におけるヘッドボルト孔4bを有するヘッドボルトボス5(5a)一端と、隔壁8の他面側におけるヘッドボルト孔4eを有するヘッドボルトボス5(5b)一端との間において隔壁8に一体的に形成される部分である。
なお、本実施形態では、斜めリブ9をシリンダヘッド載置面1aから所定長深さの隔壁8表面に形成しているが、特に限定するものではなく、隔壁8の任意の位置に形成することが可能である。
また、本実施形態では、斜めリブ9が複数の隔壁8(本実施形態では、5箇所)に形成されているが特に限定するものではなく、任意の隔壁8に任意数形成することができる。
次に、斜めリブ9の形状を形成するための方法を図4から図6を用いて説明する。
先ず、手順1として、斜めリブ9は、図4に示すように、隔壁8の両端部に位置するヘッドボルトボス5(5a、5b)において、斜めリブ9を形成するための母線として、所定厚さt(例えば、t=13mm)の平行な直線を描く。この平行な直線は、該平行な直線間を均等に二分する基準線B1を有し、該基準線B1は本実施形態では、一方のシリンダライナ挿入孔2と他方のシリンダライナ挿入孔2との中心を結ぶ中心線Cに垂直な仮想線V(当該仮想線Vは、シリンダ列方向におけるヘッドボルト孔4bの中心と、ヘッドボルト孔4eの中心との間の中間点を通る、シリンダ列方向に垂直な直線でもある。)に対して4°傾斜させている。次に、手順2として、ヘッドボルトボス5(5a、5b)の端部と母線とを所定の曲率半径Rとなるように接続する。次に、手順3として、母線に平行な所定厚さtよりもやや厚い厚さt´(例えば、t=15mm)の平行な直線を描く。最後に、手順1で描いた形状と厚さt´の平行な直線とが交わる部分を所定の曲率半径R´で滑らかな曲面形状にすることで完成する。このようにして、斜めリブ9は、ヘッドボルトボス5a及びヘッドボルトボス5bとの間の中心線(隔壁8の中心線)である仮想線Vからオフセットして、ヘッドボルトボス5a及びヘッドボルトボス5bとの間に形成される部分である。
つまり、隔壁8は、前記一対のヘッドボルトボス5a、5bのシリンダ列方向における離間間隔を二分する仮想線Vに対して、当該仮想線Vと前記複数のシリンダライナ挿入孔2の中心を結ぶ中心線Cとの交点Pを通る基準線B1が、前記隔壁8を介して対向して配置される2つの冷却水室6、6'のうち広い空間を有する側(図7では右側)である冷却水室6'側に所定角度(本実施形態では、4°)傾斜し、当該所定角度傾斜した基準線B1に基づいて前記隔壁8よりも肉厚になるように前記隔壁8に一体形成されるリブ部である斜めリブ9を有している。
図7は、上述した斜めリブ9の形成方法で形成した斜めリブ9と冷却水室6及び該冷却水室6に隣接する冷却水室6'との位置関係を示した断面図である。図7に示すように、隔壁8を介して対向する冷却水室6と冷却水室6'において、冷却水室6よりも比較的広い空間を有する、冷却水路6'側に向けて上述したように所定角度(本実施形態では、4°)傾斜させ、上述の如く斜めリブ9を形成している。すなわち、斜めリブ9は、図7に示すように、冷却水の流通空間が比較的に広い冷却水路6'側に図中上側に示す所定間隔t1拡げるのに対して、冷却水の流通空間が比較的に狭い冷却水路6側においては、所定間隔t1よりも小さい間隔t2(t1>t2)だけ拡げている。このように隔壁8に斜めリブ9を形成することで、冷却水室6及び冷却水室6'のそれぞれにおいて冷却水の流通にほとんど影響を与えずに、隔壁8の肉厚を厚くすることができる。
以上にように、本実施形態では、複数のシリンダライナ挿入孔2がシリンダ列方向に沿って形成されたシリンダブロック1であって、シリンダライナ挿入孔2に挿入される略円筒状のシリンダライナ3と、複数のシリンダライナ挿入孔2の間に形成されるとともに前記シリンダ列方向に直交する方向に沿って並ばない、少なくとも一対のヘッドボルトボス5a、5bと、一対のヘッドボルトボス5a、5bの間に亘って連続して形成されるとともに前記複数のシリンダライナ挿入孔2の間を隔てる隔壁8と、シリンダブロック1の外壁7と隔壁8とにより、シリンダライナ3を取り囲むように形成される空間である冷却水室6と、を備え、前記隔壁8は、一対のヘッドボルトボス5a、5bのシリンダ列方向における離間間隔を二分する仮想線Vに対して、当該仮想線Vと前記複数のシリンダライナ挿入孔2の中心を結ぶ中心線Cとの交点Pを通る基準線B1が、前記隔壁8を介して対向して配置される2つの冷却水室6、6'のうち広い空間を有する側に所定角度傾斜し、当該所定角度傾斜した基準線B1に基づいて前記隔壁8よりも肉厚になるように前記隔壁8に一体形成されるリブ部である斜めリブ9を有するものである。これにより、シリンダライナ挿入孔2とシリンダライナ3との間に形成される冷却水室6おいて冷却水が流れる空間を確保しつつ隔壁8の肉厚を厚くすることができる。また、図8には、斜めリブ9を有さないシリンダブロック10を示しているが、このように平坦な構造の隔壁の場合、鋳造割れ等の鋳造時に引け巣や鋳造割れが生じやすい。一方、本実施形態のように、隔壁8の一部を構成するように斜めリブ9を形成することで隔壁8の強度を向上して、鋳造割れを抑えることができる。
なお、本実施形態では、仮想線Vに対し、4°傾けた基準線B1に基づいて形成した斜めリブ9を例示したが、特に限定するものではなく、シリンダブロックの形状・大きさに合わせて傾斜角度を適宜設定することができる。
また、本実施形態では、ヘッドボルトボス5a、5bと斜めリブ9とが連続する部分は、所定の曲率半径を有する曲面に形成されている。これにより、冷却水室6、6'内において冷却水をスムーズに流通させることができる。
本実施形態のシリンダブロック1は、隔壁8に斜めリブ9を設けたことにより、シリンダブロック1の鋳造時の割れを抑制することができる。よって、シリンダブロック1の品質保証と品質の安定化を図ることができる。また、本実施形態のシリンダブロック1によれば、大きな補強リブを必要としないため、シリンダブロック1の重量増を抑制することができる。これにより、内燃機関としてパワーウェイトレシオ(出力特性)の維持が可能となる。また、本実施形態のシリンダブロック1によれば、隔壁8に斜めリブ9を設けているが、極力隔壁8の形状変化を抑えているため、隔壁の形状変更に伴う冷却水流の変化が抑制される。したがって、シリンダブロック1の品質性能が変化することを抑制することができる。
本発明では、隣り合うシリンダライナ挿入孔の隔壁の一部がシリンダヘッドボルト用ネジ孔形成部(ヘッドボルトボス)の外側同士をつなぐようにして形成される。これにより、シリンダヘッドボルト用ネジ孔形成部(ヘッドボルトボス)の周囲に形成されている冷却水室のうち、広い方に偏るように隔壁がつくられることで冷却効率を維持しつつ肉厚増加できる。さらに、本発明では、隔壁に大きな突出部を形成することなく肉厚を増加することができる。さらに、複雑な形状になりがちな隔壁の設計指針として用いることができる。
1 シリンダブロック
2 シリンダライナ挿入孔
5(5a、5b) ヘッドボルトボス
6 冷却水室
8 隔壁
9 斜めリブ
B1 基準線
C 中心線
V 仮想線

Claims (2)

  1. 複数のシリンダライナ挿入孔がシリンダ列方向に沿って形成されたシリンダブロックであって、
    前記シリンダライナ挿入孔に挿入される略円筒状のシリンダライナと、
    前記複数のシリンダライナ挿入孔の間に形成されるとともに前記シリンダ列方向に直交する方向に沿って並ばない、少なくとも一対のヘッドボルトボスと、
    前記一対のヘッドボルトボスの間に亘って連続して形成されるとともに前記複数のシリンダライナ挿入孔の間を隔てる隔壁と、
    前記シリンダブロックの外壁と前記隔壁とにより、前記シリンダライナを取り囲むように形成される空間である冷却水室と、を備え、
    前記隔壁は、
    前記一対のヘッドボルトボスのシリンダ列方向における離間間隔を二分する仮想線に対して、当該仮想線と前記複数のシリンダライナ挿入孔の中心を結ぶ線との交点を通る基準線が、前記隔壁を介して対向して配置される2つの冷却水室のうち広い空間を有する側に所定角度傾斜し、当該所定角度傾斜した基準線に基づいて前記隔壁よりも肉厚になるように前記隔壁に一体形成されるリブ部を有することを特徴とするシリンダブロック。
  2. 前記ヘッドボルトボスと前記リブ部とが連続する部分は、所定の曲率半径を有する曲面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロック。
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