JP2021085382A - 内燃機関 - Google Patents

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JP2021085382A
JP2021085382A JP2019215591A JP2019215591A JP2021085382A JP 2021085382 A JP2021085382 A JP 2021085382A JP 2019215591 A JP2019215591 A JP 2019215591A JP 2019215591 A JP2019215591 A JP 2019215591A JP 2021085382 A JP2021085382 A JP 2021085382A
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弘志 小林
Hiroshi Kobayashi
弘志 小林
哲次 宮田
Tetsuji Miyata
哲次 宮田
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Abstract

【課題】内燃機関の稼働状態において、燃料デリバリパイプとインジェクタホルダの熱膨張の違いによってインジェクタホルダに発生する応力を緩和する技術を提供する。【解決手段】インジェクタホルダ33は、第1端部33aと第1インジェクタ貫通孔43aの間である第1の領域33Pと、第2端部33bと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第2の領域33Qと、を含む。インジェクタホルダ33は、第1の領域33P及び第2の領域33Qにおいて燃料デリバリパイプDと連結されている。第1の領域33P及び第2の領域33Qは、第1インジェクタ貫通孔43aと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第3の領域33Rよりも低剛性である。【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関に関する。
特許文献1に記載の内燃機関においては、シリンダヘッドは、吸気ポートと排気ポートとを備えている。吸気ポート及び排気ポートはシリンダヘッドの側面から下面に貫通しており、それぞれ吸気及び排気の流路となる。シリンダヘッドにおいて吸気ポートと排気ポートとの間の部分には、点火プラグを挿入する点火プラグ挿入孔が区画されている。また、点火プラグ挿入孔と並列して、インジェクタを挿入するインジェクタ挿入孔が区画されている。点火プラグ挿入孔及びインジェクタ挿入孔はシリンダヘッドを上下に貫通している。点火プラグ挿入孔及びインジェクタ挿入孔は、互いに非平行に延びている。
点火プラグ挿入孔及びインジェクタ挿入孔には、それぞれ点火プラグチューブとインジェクタチューブが挿入されている。各チューブは、それぞれの挿入孔の上部から、挿入孔の上方の延長線上に向けて突出して取り付けられている。
シリンダヘッドの上部には、シリンダヘッドを覆うようにヘッドカバーが取り付けられている。ヘッドカバーには点火プラグチューブとインジェクタチューブを嵌め込むためのチューブ取付孔が貫通している。
特開2000−018090号公報
特許文献1に記載の内燃機関のヘッドカバーにおいて、シリンダヘッドに各種チューブが取り付けられた後に、シリンダヘッドに組み付けられる場合、ヘッドカバーのチューブ取付孔にチューブを抵抗なく挿入するためには、チューブの中心軸方向に沿ってヘッドカバーをシリンダヘッド側へと移動させつつ組み付けることが好ましい。
しかし、特許文献1に記載の内燃機関では、インジェクタチューブの中心軸と点火プラグチューブの中心軸とが互いに平行になっていない。したがって、各中心軸がなす角度によってはヘッドカバーをシリンダヘッドに組み付ける際、一方のチューブの中心軸方向に沿ってヘッドカバーを移動させて組み付けると、ヘッドカバーの移動方向は、他方のチューブの中心軸方向には沿わなくなる。その結果、ヘッドカバーをシリンダヘッドに組み付ける際に、他方のチューブの破損や組み付けの手間の増加といった間題が生じる場合がある。
本発明の観点によれば、複数のインジェクタがそれぞれ挿入される複数のインジェクタチューブと、複数の点火プラグがそれぞれ挿入される複数の点火プラグチューブと、が設けられたシリンダヘッドと、前記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーと、前記複数のインジェクタに燃料を供給する燃料デリバリパイプと、を備えた内燃機関であって、前記複数のインジェクタチューブの中心軸は互いに平行であり、前記複数の点火プラグチューブの中心軸は互いに平行であり、前記複数のインジェクタチューブの中心軸と、前記複数の点火プラグチューブの中心軸は、互いに非平行であり、前記ヘッドカバーは、インジェクタヘッドカバー及び点火プラグヘッドカバーを含み、前記インジェクタヘッドカバー及び前記点火プラグヘッドカバーは、別部品として構成されており、前記インジェクタヘッドカバーは、前記複数のインジェクタチューブが貫通した状態で前記シリンダヘッドに取り付けられており、前記点火プラグヘッドカバーは、前記インジェクタヘッドカバーを覆うと共に、前記複数の点火プラグチューブが貫通した状態で前記シリンダヘッドに取り付けられており、前記インジェクタヘッドカバーは、前記複数のインジェクタチューブがそれぞれ貫通する複数のインジェクタ貫通孔を有し、前記複数のインジェクタ貫通孔は、第1の方向に間隔を開けて形成されており、前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1の方向における端部としての第1端部と第2端部を有し、前記複数のインジェクタ貫通孔は、前記第1端部に最も近い第1インジェクタ貫通孔と、前記第2端部に最も近い第2インジェクタ貫通孔と、を含み、前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1端部と前記第1インジェクタ貫通孔の間である第1の領域と、前記第2端部と前記第2インジェクタ貫通孔の間の第2の領域と、を含み、前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1の領域及び前記第2の領域において前記燃料デリバリパイプと連結されており、前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記第1インジェクタ貫通孔と前記第2インジェクタ貫通孔の間の第3の領域よりも低剛性である、内燃機関が提供される。
以上の構成によれば、前記複数のインジェクタチューブの中心軸に沿って前記インジェクタヘッドカバーを前記シリンダヘッドに取り付けることができる。同様に、前記複数の点火プラグチューブの中心軸に沿って前記点火プラグヘッドカバーを前記シリンダヘッドに取り付けることができる。したがって、前記複数のインジェクタチューブの中心軸と前記複数の点火プラグチューブの中心軸が互いに非平行であっても、前記ヘッドカバーを前記シリンダヘッドに取り付けることができる。また、前記内燃機関の稼働状態において、前記燃料デリバリパイプと前記インジェクタヘッドカバーの熱膨張の違いによって前記インジェクタヘッドカバーの前記第1の領域及び前記第2の領域に発生する応力を緩和できる。
シリンダヘッド及びインジェクタホルダの斜視図である。 ヘッドカバー及びインジェクタの斜視図である。 インジェクタチューブ及び点火プラグチューブを取り付けたヘッドカバーの端面図である。 インジェクタホルダに燃料デリバリパイプを取り付けた状態の斜視図である。 インジェクタホルダの平面図である。 インジェクタホルダに燃料デリバリパイプを取り付けた状態の正面図であって、熱変形している様子を示している。
以下、内燃機関の一実施形態を説明する。本実施形態の内燃機関は、シリンダヘッドHと、そのシリンダヘッドHに取り付けられるヘッドカバーCとを含んで構成されている。
図1に示すように、シリンダヘッドHは図示しないシリンダブロックに固定されるシリンダヘッド本体10と、当該シリンダヘッド本体10に固定されるカムシャフトハウジング20とを備えている。なお、以下では、シリンダヘッドHを基準としてシリンダブロック側を下側、その反対側を上側として説明する。
シリンダヘッド本体10は、全体として略直方体状になっている。シリンダヘッド本体10において長手方向に延びる一対の側面のうちの1つにおいては、吸気ポート11が4つ開口している。各吸気ポート11は、長手方向に延びる側面からシリンダヘッド本体10の下面に区画されている燃焼室に向けて延びている。これらの吸気ポート11を介して燃焼室内に外気が供給される。なお、シリンダヘッド本体10内には、上記燃焼室からの排気を排出するための排気ポートが区画されている。排気ポートは、燃焼室から延びて、吸気ポート11が開口している側面とは反対側の側面において開口している。
シリンダヘッド本体10の吸気ポート11側には、4つの第1挿入孔13が区画されている。第1挿入孔13は平面視円形の孔であり、シリンダヘッド本体10を上下に貫通している。4つの第1挿入孔13は、シリンダヘッド本体10の長手方向に等間隔毎に配置されている。また、4つの第1挿入孔13は、互いに平行に延びている。
シリンダヘッド本体10の排気ポート側には、4つの第2挿入孔14が区画されている。第1挿入孔13と同様に、第2挿入孔14は平面視円形の孔であり、シリンダヘッド本体10を上下方向に貫通している。4つの第2挿入孔14は、シリンダヘッド本体10の長手方向に等間隔毎に配置されている。また、図3に示すように、4つの第2挿入孔14の中心軸線J2は、第1挿入孔13の中心軸線J1及び第2挿入孔14の中心軸線J2の双方を含む断面視で、第1挿入孔13の中心軸線J1と非平行になっている。換言すると、第2挿入孔14の中心軸線J2と第1挿入孔13の中心軸線J1とは、略V字に延びている。
図1に示すように、第1挿入孔13には、インジェクタチューブ23が取り付けられている。インジェクタチューブ23は円筒形であり、当該インジェクタチューブ23の外径は、第1挿入孔13の内径と略同一になっている。インジェクタチューブ23は、第1挿入孔13と同軸となるように当該第1挿入孔13に挿入されている。即ち、インジェクタチューブ23の中心軸線は、第1挿入孔13の中心軸線J1に一致している。インジェクタチューブ23の軸線方向の長さは、第1挿入孔13の軸線方向の長さよりも長くなっていてインジェクタチューブ23の一部は、第1挿入孔13からシリンダヘッド本体10の上方に向けて突出している。
第2挿入孔14には、点火プラグチューブ24が取り付けられている。点火プラグチューブ24は円筒形であり、当該点火プラグチューブ24の外径は、第2挿入孔14の内径と略同一になっている。点火プラグチューブ24は、第2挿入孔14と同軸となるように当該第2挿入孔14に挿入されている。即ち、点火プラグチューブ24の中心軸線は、第2挿入孔14の中心軸線J2に一致している。点火プラグチューブ24の軸線方向の長さは、第2挿入孔14の軸線方向の長さよりも長くなっていて点火プラグチューブ24の一部は、第2挿入孔14からシリンダヘッド本体10の上方に向けて突出している。
なお、上述したとおり、図3に示すように第1挿入孔13及び第2挿入孔14は、断面視で略V字状に延びている。したがって、インジェクタチューブ23及び点火プラグチューブ24も同様に、第1挿入孔13の中心軸線J1及び第2挿入孔14の中心軸線J2の双方を含む断面視で、略V字状となるように非平行に延びている。
図3に示すように、インジェクタチューブ23には、燃焼室内に燃料を噴射ずるための略棒状のインジェクタ50が挿入されている。インジェクタ50は、インジェクタチューブ23によって位置決めされているとともに保護されている。インジェクタ50の先端は、燃焼室内に臨んでおり、インジェクタ50の基端側の一部は、インジェクタチューブ23よりも上側に露出している。また、インジェクタ50の基端部は、後述する燃焼デリバリパイプが接続されている。点火プラグチューブ24には、燃焼室内に噴射された燃料を添加するための略棒状の点火プラグ60が挿入されている。点火プラグ60は、点火プラグチューブ24によって位置決めされているとともに保護されている。点火プラグ60の先端は、燃焼室内に臨んでおり、点火プラグ60の基端側の一部は、点火プラグチューブ24よりも上側に露出している。また、点火プラグ60の基端部は、図示しない電気配線が接続されている。なお、図3ではインジェクタ50及び点火プラグ60の内部構造の図示を省略して中実の部材として図示している。
図1に示すように、上記のように構成されたシリンダヘッド本体10の上面には、カムシャフトハウジング20が固定されている。カムシャフトハウジング20は、長方形枠状の外枠部21を備えている。すなわち、外枠部21は、当該外枠部21の長手方向に延びる一対の長側壁21aと、一対の長側壁21aの端部同士を繋ぐように当該外枠部21の短手方向に延びる一対の短側壁21bとで構成されている。一対の短側壁21bのうちの一方には、カムシャフト挿入孔22aが2つ設けられている。各カムシャフト挿入孔22aは、短側壁21bを、外枠部21の長手方向に貫通している。2つカムシャフト挿入孔22aは、外枠部21の短手方向の中央を挟んで両側に配置されている。
外枠部21の内部には、4つのカムシャフト支持部25が設けられている。各カムシャフト支持部25は、一対の長側壁21aを繋ぐように短手方向に延びている。この実施形態では、カムシャフト支持部25は、外枠部21の長手方向に略等間隔毎に配置されている。
各カムシャフト支持部25には、カムシャフト挿入孔22bが2つずつ設けられている。各カムシャフト挿入孔22bは、カムシャフト支持部25を、外枠部21の長手方向に貫通している。2つカムシャフト挿入孔22bは、外枠部21の短手方向の中央を挟んで両側に配置されている。また、カムシャフト支持部25のカムシャフト挿入孔22bは、上述した短側壁21bのカムシャフト挿入孔22aと同軸となるように配置されている。
カムシャフトハウジング20がシリンダヘッド本体10の上面に取り付けられた状態では、インジェクタチューブ23及び点火プラグチューブ24は、外枠部21、カムシャフト支持部25で囲まれる空間を介して、カムシャフトハウジング20よりもやや上側にまで突出している。
なお、図示は省略するが、カムシャフトハウジング20には2本のカムシャフトが取り付けられている。カムシャフトは、短側壁21bのカムシャフト挿入孔22a、4つのカムシャフト支持部25のカムシャフト挿入孔22bに挿入され、これらによって回転可能に支持されている。
上記のカムシャフトハウジング20及びシリンダヘッド本体10には、当該カムシャフトハウジング20を上側から覆うようにヘッドカバーCが取り付けられている。この実施形態では、ヘッドカバーCは、図2に示すようにインジェクタヘッドカバーとしてのインジェクタホルダ33と、点火プラグヘッドカバーとしてのヘッドカバー本体34とを備えている。
インジェクタホルダ33は、板状に構成されている。インジェクタホルダ33の長手方向の長さはカムシャフトハウジング20の長手方向の長さより短い。その一方で、インジェクタホルダ33の短辺方向の長さはカムシャフトハウジング20の短辺よりも短くなっている。
インジェクタホルダ33においては、円形状の4つの第1取付孔43が貫通している。各第1取付孔43は、インジェクタ貫通孔の一具体例である。4つの第1取付孔43は、インジェクタホルダ33の長手方向に並んでいる。また、第1取付孔43の中心軸線間のピッチは、インジェクタチューブ23の中心軸線J1間のピッチと一致している。各第1取付孔43には、円環状のシール材40が嵌め込まれている。
インジェクタホルダ33は、図示しない複数のボルトを介してシリンダヘッドHに固定されている。また、図3に示すように、インジェクタホルダ33がシリンダヘッド本体10に固定された状態では、インジェクタホルダ33の第1取付孔43には、シリンダヘッド本体10のインジェクタチューブ23が固定されている。具体的には、インジェクタホルダ33の第1取付孔43には、カムシャフトハウジング20から突出しているインジェクタチューブ23の上端部が、シール材40を介して嵌め込まれている。したがって、インジェクタホルダ33はカムシャフトハウジング20の上面のうち、インジェクタチューブ23が突出している箇所の周辺を覆うようにして取り付けられている。
図2に示すように、ヘッドカバー本体34は、全体として略長方形の板状になっている。ヘッドカバー本体34の長手方向の長さはカムシャフトハウジング20の長手方向の長さとほぼ一致している。また、ヘッドカバー本体34の短手方向の長さはカムシャフトハウジング20の短手方向の長さとほぼ一致している。したがって、ヘッドカバー本体34は、カムシャフトハウジング20全体を覆うカバーとなっている。
ヘッドカバー本体34においては、3つの覗き孔42が貫通している。3つの覗き孔42は、ヘッドカバー本体34の長手方向に並んでいる。長手方向に並んだ覗き孔42のうち両端の覗き孔42は、第1取付孔43の開口部よりも大きい面積で開口している。長手方向に並んだ覗き孔42のうち中央の覗き孔42は、2つの第1取付孔43の開口部を包括する大きさの面積で開口している。ヘッドカバー本体34にインジェクタホルダ33を取り付けた状態でこれらを上側から平面視すると、ヘッドカバー本体34の覗き孔42の開口部から第1取付孔43の全域が覗いて見える。ヘッドカバー本体34は、インジェクタホルダ33を覆う。ヘッドカバー本体34は、インジェクタホルダ33の周囲を覆う。
ヘッドカバー本体34においては円形状の第2取付孔44が4つ貰通している。各第2取付孔44は、点火プラグ貫通孔の一具体例である。各第2取付孔44は、上述した覗き孔42に対して、ヘッドカバー本体34の短手方向一方側に配置されている。また、4つの第2取付孔44は、ヘッドカバー本体34の長手方向に並んでいる。第2取付孔44の中心軸線間のピッチは、点火プラグチューブ24の中心軸線J2間のピッチと一致している。各第2取付孔44には、円環状のシール材41が嵌め込まれている。なお、図2では、シール材41のうちの一部を二点鎖線で図示している。
ヘッドカバー本体34は、インジェクタホルダ33よりも上側に配置された状態で、図示しない複数のボルトを介してシリンダヘッドHに固定されている。また、ヘッドカバー本体34を固定するためのボルトの一部は、インジェクタホルダ33にも固定されている。なお、図示は省略するが、インジェクタホルダ33とヘッドカバー本体34との間には図示しないガスケットが介在されている。このガスケットによって、インジェクタホルダ33とヘッドカバー本体34との間の隙間が埋められて、インジェクタホルダ33及びヘッドカバー本体34が、一体となってヘッドカバーCとしての機能を発揮している。
図3に示すように、ヘッドカバー本体34がシリンダヘッドHに固定された状態では、ヘッドカバー本体34の第2取付孔44には、シリンダヘッド本体10の点火プラグチューブ24が固定されている。具体的には、ヘッドカバー本体34の第2取付孔44には、カムシャフトハウジング20から突出している点火プラグチューブ24の上端部が、シール材41を介して嵌め込まれている。
次に、本実施形態の作用について説明する。本実施形態の内燃機関を組み立てる際、シリンダヘッド本体10にカムシャフトハウジング20を取り付けてシリンダヘッドHとした後、インジェクタホルダ33をシリンダヘッドHの上部に取り付ける。
インジェクタホルダ33をシリンダヘッドHに取り付ける際、シリンダヘッド本体10から延びるインジェクタチューブ23の上端部に、インジェクタホルダ33の第1取付孔43を、シール材40を介して嵌合させる。インジェクタチューブ23に第1取付孔43を嵌合させる際には、インジェクタホルダ33を、インジェクタチューブ23の中心軸方向に沿ってシリンダヘッドH側へと移動させつつ組み付ける。
インジェクタホルダ33をシリンダヘッドHに取り付けた後、インジェクタホルダ33及びシリンダヘッドHの上面にヘッドカバー本体34を組み付ける。その際、シリンダヘッド本体10から延びる点火プラグチューブ24の上端部に、ヘッドカバー本体34の第2取付孔44を、シール材41を介して嵌合させる。点火プラグチューブ24に第2取付孔44を嵌合させる際には、ヘッドカバー本体34を点火プラグチューブ24の中心軸方向に沿ってシリンダヘッドH側へと移動させつつ組み付ける。その後、ヘッドカバー本体34にボルトを挿通して、シリンダヘッドH及びインジェクタホルダ33に固定する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)上記実施形態では、インジェクタチューブ23及び点火プラグチューブ24の中心軸線J1、J2が互いに異なる方向を向いている。そして、上記実施形態では、これに対応して、インジェクタホルダ33及びヘッドカバー本体34が分割されていて、それぞれ別部品で構成されている。そのため、それぞれのチューブと取付孔との嵌合に際しては、最も適切は方向からインジェクタホルダ33及びヘッドカバー本体34を取り付けることができる。したがって、インジェクタホルダ33及びヘッドカバー本体34の取り付けの際に、これらがチューブに干渉して当該チューブを破損させることがない。また、インジェクタホルダ33及びヘッドカバー本体34に各チューブを同時に取り付けるために、厳密な位置合わせを要するなど、組み付け工程が複雑化することも避けられる。
(2)ところで、内燃機関においては、上記実施形態のようなインジェクタチューブ23や点火プラグチューブ24を用いずに、インジェクタ50や点火プラグ60を位置決めしたり保護したりする例もある。例えば、チューブではなく円筒型のパイプがシリンダヘッドHと一体成型されているものが挙げられる。その場合、円筒型のパイプはシリンダヘッドHと同じ金属で成形されるため、シリンダヘッドHの軽量化が難しい。その点、上記実施形態の内燃機関では、シリンダヘッドとは別体のチューブを利用することによりシリンダヘッドHの重量が増すことを抑制できる。
本実施形態では、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
上記実施形態では、吸気ポート11及び排気ポートの数が4つ、すなわち4気筒の内燃機関を前提としていたが、その他の気筒数の内燃機関に対して上記実施形態の内燃機関を適用してもよい。すなわち、インジェクタチューブ23、点火プラグチューブ24、第1挿入孔13、第2挿入孔14、第1取付孔43、第2取付孔44の数は、内燃機関の気筒の数に合わせればよい。
上記実施形態では、インジェクタ50と点火プラグ60とが互いに非平行でインジェクタチューブ23と点火プラグチューブ24とに沿ってシリンダヘッド本体10に取り付けられていた。このような構造に限らず、1つの燃焼室に対して非平行に2つのチューブが取り付けられている構造であれば、上記実施形態の内燃機関を適用できる。例えば、ツインプラグ方式を採用した内燃機関において、各プラグを挿入するためのチューブが非平行に配置されている構造に、上記実施形態を適用してもよい。
上記実施形態では、インジェクタチューブ23と点火プラグチューブ24とが互いに非平行でシリンダヘッド本体10に取り付けられていた。しかし、インジェクタチューブ23および点火プラグチューブ24以外に、第3のチューブやそれ以上のチューブが互いに非平行で配置される内燃機関において上記の実施形態を適用してもよい。その場合、増加したチューブに従ってインジェクタホルダ33と同様の役割を果たすホルダが追加される。
上記実施形態においてヘッドカバーCを平面視した際に、ヘッドカバー本体34の覗き孔42から、ヘッドカバー本体34の下部に存在するインジェクタホルダ33の第1取付孔43の開口全域を確認できるのであれば、覗き孔42の個数や間口形状は変更してよい。
上記実施形態では、インジェクタホルダ33の上からヘッドカバー本体34を覆うようにして取り付け、ボルトでシリンダヘッドHに固定していた。一方で、インジェクタホルダ33とヘッドカバー本体34とを共通のボルトで固定する構造でなくてもよい。例えば、ヘッドカバー本体34の覗き孔42がインジェクタホルダ33の外形と一致するように開口しており、その覗き孔42にインジェクタホルダ33が隙間なく嵌合するような内燃機関であってもよい。
上記実施形態では、シリンダヘッドHはシリンダヘッド本体10及びカムシャフトハウジング20を備えている。一方で、カムシャフトハウジング20のようなカムシャフト固定機能を有した別体部品に限らず、シリンダヘッド本体10自身がカムシャフト固定機能を備えていてもよい。つまり、シリンダヘッド本体10がカムシャフト固定機能を備えているならば、カムシャフトハウジング20はなくてもよい。
上記実施形態では、第1挿入孔13の中心軸線J1及び第2挿入孔14の中心軸線J2の双方を含む断面が存在する。しかし、第1挿入孔13の中心軸線J1と第2挿入孔14の中心軸線J2とが同一平面状に存在しないように第1挿入孔13と第2挿入孔14とが配置されていてもよい。ただし、どの場合においても、すべての第1挿入孔13の中心軸線J1は互いに平行に配置される。どの場合においても、すべての第2挿入孔14の中心軸線J2は互いに平行に配置される。
上記実施形態では、吸気ポート11側に配置されたインジェクタチューブ23がインジェクタホルダ33の第1取付孔43に取り付けられ、排気ポート側に配置された点火プラグチューブ24がヘッドカバー本体34の第2取付孔44に取り付けられていた。一方で、吸気ポート11側及び排気ポート側に配置されるチューブ及びヘッドカバーの組み合わせは限定されない。例えば、吸気ポート側に点火プラグチューブ24が配置され、点火プラグチューブ24がヘッドカバー本体34の第2取付孔44に取り付けられてもよい。
上記実施形態では、内燃機関を組み立てる際、シリンダヘッドHに対し、先にインジェクタホルダ33を取り付け、その上からヘッドカバー本体34を組み付けていた。一方で、シリンダヘッドHに対し、先にシリンダヘッド本体10を取り付け、その後にインジェクタホルダ33を組み付けてもよい。
次に、図4から図6を参照して、インジェクタホルダ33を更に詳細に説明する。
内燃機関は、シリンダヘッドHと、ヘッドカバーCと、燃料デリバリパイプDを備えて構成されている。
図1に示すように、シリンダヘッドHには、複数のインジェクタ50がそれぞれ挿入される複数のインジェクタチューブ23が設けられている。
図1に示すように、シリンダヘッドHには、複数の点火プラグ60がそれぞれ挿入される複数の点火プラグチューブ24が設けられている。
ヘッドカバーCは、シリンダヘッドHに取り付けられる。
燃料デリバリパイプDは、複数のインジェクタ50に燃料を供給する。
複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1は互いに平行である。複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2は互いに平行である。そして、図3に示すように、複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1と、複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2は、互いに非平行である。
図2に示すように、ヘッドカバーCは、インジェクタヘッドカバーとしてのインジェクタホルダ33と、点火プラグヘッドカバーとしてのヘッドカバー本体34と、を含む。
インジェクタホルダ33とヘッドカバー本体34は、別部品として構成されている。
図3に示すように、インジェクタホルダ33は、複数のインジェクタチューブ23が貫通した状態でシリンダヘッドHに取り付けられている。
図3に示すように、ヘッドカバー本体34は、インジェクタホルダ33を覆うと共に、複数の点火プラグチューブ24が貫通した状態でシリンダヘッドHに取り付けられている。
図1に示すように、インジェクタホルダ33は、複数のインジェクタチューブ23がそれぞれ貫通する複数のインジェクタ貫通孔としての第1取付孔43を有する。
複数の第1取付孔43は、シリンダヘッドHの長手方向に間隔を開けて形成されている。シリンダヘッドHの長手方向は、第1の方向の一具体例である。
図5に示すように、インジェクタホルダ33は、シリンダヘッドHの長手方向における端部としての第1端部33aと第2端部33bを有する。
複数の第1取付孔43は、第1端部33aに最も近い第1インジェクタ貫通孔43aと、第2端部33bに最も近い第2インジェクタ貫通孔43dと、を含む。その他、複数の第1取付孔43は、第1インジェクタ貫通孔43aと第2インジェクタ貫通孔43dの間に、第3インジェクタ貫通孔43b及び第4インジェクタ貫通孔43cを含む。第1インジェクタ貫通孔43a、第3インジェクタ貫通孔43b、第4インジェクタ貫通孔43c、第2インジェクタ貫通孔43dは、シリンダヘッドHの長手方向においてこの記載順に並んで形成されている。
インジェクタホルダ33は、第1端部33aと第1インジェクタ貫通孔43aの間である第1の領域33Pと、第2端部33bと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第2の領域33Qと、を含む。インジェクタホルダ33は、更に、第1インジェクタ貫通孔43aと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第3の領域33Rを含む。
第1の領域33Pは、シリンダヘッドHの長手方向において、第1端部33aと、第1インジェクタ貫通孔43aの第1端部33a側の端部と、の間の領域である。
第2の領域33Qは、シリンダヘッドHの長手方向において、第2端部33bと、第2インジェクタ貫通孔43dの第2端部33b側の端部と、の間の領域である。
第3の領域33Rは、第1インジェクタ貫通孔43aの第1端部33a側の端部と、第2インジェクタ貫通孔43dの第2端部33b側の端部と、の間の領域である。
インジェクタホルダ33は、少なくとも、第1の領域33P及び第2の領域33Qにおいて燃料デリバリパイプDと連結されている。本実施形態では、インジェクタホルダ33は、第1の領域33P及び第2の領域33Q、第3の領域33Rにおいて燃料デリバリパイプDと連結されている。
第1の領域33Pには、燃料デリバリパイプDとネジ締結により連結されるパイプ締結部Pが形成されている。パイプ締結部Pは、典型的には、雌ねじである。インジェクタホルダ33は、パイプ締結部Pを介して燃料デリバリパイプDとネジ締結されている。パイプ締結部Pは、第1の領域33Pから燃料デリバリパイプDに向かって突出した突部に形成してもよいし、第1の領域33P自体に形成してもよい。
第2の領域33Qには、燃料デリバリパイプDとネジ締結により連結されるパイプ締結部Qが形成されている。パイプ締結部Qは、典型的には、雌ねじである。インジェクタホルダ33は、パイプ締結部Qを介して燃料デリバリパイプDとネジ締結されている。パイプ締結部Qは、第2の領域33Qから燃料デリバリパイプDに向かって突出した突部に形成してもよいし、第2の領域33Q自体に形成してもよい。
第3の領域33Rには、燃料デリバリパイプDとネジ締結により連結されるパイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3が形成されている。パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3は、第1の領域33Pから第2の領域33Qに向かって順にこの記載順で並んでいる。パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3は、典型的には、雌ねじである。インジェクタホルダ33は、パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3を介して燃料デリバリパイプDとネジ締結されている。
パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3は、第3の領域33Rから燃料デリバリパイプDに向かって突出した3つの突部にそれぞれ形成してもよいし、第3の領域33R自体に形成してもよい。
即ち、インジェクタホルダ33は、パイプ締結部P、パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3、パイプ締結部Qを介して燃料デリバリパイプDとネジ締結により連結している。インジェクタホルダ33は、5箇所において、燃料デリバリパイプDと連結している。パイプ締結部P、パイプ締結部R1、パイプ締結部R2、パイプ締結部R3、パイプ締結部Qは、シリンダヘッドHの長手方向においてこの記載順に形成されている。
第1の領域33Pは、シリンダヘッドHの長手方向において、第1インジェクタ貫通孔43aよりも第1端部33a側に形成されている。第1の領域33Pは、シリンダヘッドHの長手方向において、第1インジェクタ貫通孔43aと第1端部33aの間に形成されている。
パイプ締結部R1は、シリンダヘッドHの長手方向において、第1インジェクタ貫通孔43aと第3インジェクタ貫通孔43bの間に形成されている。
パイプ締結部R2は、シリンダヘッドHの長手方向において、第3インジェクタ貫通孔43bと第4インジェクタ貫通孔43cの間に形成されている。
パイプ締結部R3は、シリンダヘッドHの長手方向において、第4インジェクタ貫通孔43cと第2インジェクタ貫通孔43dの間に形成されている。
第2の領域33Qは、シリンダヘッドHの長手方向において、第2インジェクタ貫通孔43dよりも第2端部33b側に形成されている。第2の領域33Qは、シリンダヘッドHの長手方向において、第2インジェクタ貫通孔43dと第2端部33bの間に形成されている。
そして、第1の領域33P及び第2の領域33Qは、第3の領域33Rよりも低剛性である。ここで、「低剛性である」とは、インジェクタホルダ33の板厚方向において曲げ易いことを意味している。詳しくは、「低剛性である」とは、第1端部33aと第2端部33bが互いに近づくようにインジェクタホルダ33がその板厚方向で曲げ易いことを意味している。
インジェクタホルダ33の板厚方向において曲げ易いか否かは、インジェクタホルダ33の板厚、インジェクタホルダ33に設けられたリブの配置、リブの数、平面視でリブの延びる方向、リブの肉厚、その他のパラメータを総合的に評価して判断され得る。一例として、第1の領域33Pの板厚が第3の領域33Rの板厚よりも薄い場合、第1の領域33Pは、第3の領域33Rと比較して低剛性であると言える。また、他の例として、第1の領域33Pには剛性向上のためのリブが形成されておらず、第3の領域33Rには剛性向上のためのリブが形成されている場合、第1の領域33Pは、第3の領域33Rと比較して低剛性であると言える。
次に、第1の領域33P及び第2の領域33Qを、第3の領域33Rよりも低剛性としたことで得られる技術的意義を説明する。
本実施形態において、燃料デリバリパイプDの材質は典型的には鉄であり、その線膨張係数は12.2−6/Kである。また、内燃機関の稼働状態において、燃料デリバリパイプDの温度は約55℃とされている。
これに対し、インジェクタホルダ33の材質は典型的にはアルミニウムであり、その線膨張係数は23.3−6/Kである。内燃機関の稼働状態において、インジェクタホルダ33の温度は約100℃とされている。
従って、燃料デリバリパイプDとインジェクタホルダ33の間には、線膨張係数及び温度の相違によって、熱膨張量差が発生する。この熱膨張量差により、特に、インジェクタホルダ33のパイプ締結部P及びパイプ締結部Qの周辺において局所的に過大な応力が発生し得る。この過大な応力により、インジェクタホルダ33の長寿命化が阻害されている。
そこで、図6に示すように、第1の領域33P及び第2の領域33Qを第3の領域33Rと比較して低剛性とすることで、内燃機関の稼働状態において第1の領域33P及び第2の領域33Qが燃料デリバリパイプDに近づく方向に積極的に湾曲変形することができるので、上記の熱膨張量差が吸収され、インジェクタホルダ33のパイプ締結部P及びパイプ締結部Qの周辺において局所的に発生する応力が緩和され、もって、インジェクタホルダ33の長寿命化が図られることになる。図6の例では、第1の領域33P及び第2の領域33Qの板厚を第3の領域33Rの板厚よりも薄くすることで、第1の領域33P及び第2の領域33Qを第3の領域33Rと比較して低剛性としている。
なお、上記低剛性に関して定義した曲げの方向における剛性としては、シリンダヘッドHが最も高く、ついで燃料デリバリパイプDが高く、インジェクタホルダ33が最も低い。従って、上記の応力集中に関する問題は、燃料デリバリパイプDの剛性を低下させただけでは、前述の線膨張差及び温度差に起因する熱膨張量差を吸収できず、上記応力集中は回避できないと考えられる。
以上に、本実施形態を説明したが、上記実施形態は、以下の特徴を有する。
内燃機関は、複数のインジェクタ50がそれぞれ挿入される複数のインジェクタチューブ23と、複数の点火プラグ60がそれぞれ挿入される複数の点火プラグチューブ24と、が設けられたシリンダヘッドHと、シリンダヘッドHに取り付けられるヘッドカバーCと、複数のインジェクタ50に燃料を供給する燃料デリバリパイプDと、を備える。
複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1は互いに平行である。複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2は互いに平行である。複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1と、複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2は、互いに非平行である。
ヘッドカバーCは、インジェクタホルダ33(インジェクタヘッドカバー)及びヘッドカバー本体34(点火プラグヘッドカバー)を含む。インジェクタホルダ33とヘッドカバー本体34は、別部品として構成されている。
インジェクタホルダ33は、複数のインジェクタチューブ23が貫通した状態でシリンダヘッドHに取り付けられている。ヘッドカバー本体34は、インジェクタホルダ33を覆うと共に、複数の点火プラグチューブ24が貫通した状態でシリンダヘッドHに取り付けられている。
インジェクタホルダ33は、複数のインジェクタチューブ23がそれぞれ貫通する複数の第1取付孔43(インジェクタ貫通孔)を有する。複数の第1取付孔43は、シリンダヘッドHの長手方向(第1の方向)に間隔を開けて形成されている。
インジェクタホルダ33は、シリンダヘッドHの長手方向における端部としての第1端部33aと第2端部33bを有する。
複数の第1取付孔43は、第1端部33aに最も近い第1インジェクタ貫通孔43aと、第2端部33bに最も近い第2インジェクタ貫通孔43dと、を含む。
インジェクタホルダ33は、第1端部33aと第1インジェクタ貫通孔43aの間である第1の領域33Pと、第2端部33bと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第2の領域33Qと、を含む。
インジェクタホルダ33は、第1の領域33P及び第2の領域33Qにおいて燃料デリバリパイプDと連結されている。
第1の領域33P及び第2の領域33Qは、第1インジェクタ貫通孔43aと第2インジェクタ貫通孔43dの間の第3の領域33Rよりも低剛性である。
以上の構成によれば、複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1に沿ってインジェクタホルダ33をシリンダヘッドHに取り付けることができる。同様に、複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2に沿ってヘッドカバー本体34をシリンダヘッドHに取り付けることができる。したがって、複数のインジェクタチューブ23の中心軸線J1と複数の点火プラグチューブ24の中心軸線J2が互いに非平行であっても、ヘッドカバーCをシリンダヘッドHに取り付けることができる。また、内燃機関の稼働状態において、燃料デリバリパイプDとインジェクタホルダ33の熱膨張の違いによってインジェクタホルダ33の第1の領域33P及び第2の領域33Qに発生する応力を緩和できる。
10 シリンダヘッド本体
11 吸気ポート
13 第1挿入孔
14 第2挿入孔
20 カムシャフトハウジング
21 外枠部
21a 長側壁
21b 短側壁
22a カムシャフト挿入孔
22b カムシャフト挿入孔
23 インジェクタチューブ
24 点火プラグチューブ
25 カムシャフト支持部
33 インジェクタホルダ
33a 第1端部
33b 第2端部
33P 第1の領域
33Q 第2の領域
33R 第3の領域
34 ヘッドカバー本体
40 シール材
41 シール材
42 覗き孔
43 第1取付孔
43a 第1インジェクタ貫通孔
43b 第3インジェクタ貫通孔
43c 第4インジェクタ貫通孔
43d 第2インジェクタ貫通孔
44 第2取付孔
50 インジェクタ
60 点火プラグ
H シリンダヘッド
C ヘッドカバー
J2 中心軸線
J1 中心軸線
D 燃料デリバリパイプ
P パイプ締結部
Q パイプ締結部
R1 パイプ締結部
R2 パイプ締結部
R3 パイプ締結部

Claims (1)

  1. 複数のインジェクタがそれぞれ挿入される複数のインジェクタチューブと、複数の点火プラグがそれぞれ挿入される複数の点火プラグチューブと、が設けられたシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに取り付けられるヘッドカバーと、
    前記複数のインジェクタに燃料を供給する燃料デリバリパイプと、
    を備えた内燃機関であって、
    前記複数のインジェクタチューブの中心軸は互いに平行であり、
    前記複数の点火プラグチューブの中心軸は互いに平行であり、
    前記複数のインジェクタチューブの中心軸と、前記複数の点火プラグチューブの中心軸は、互いに非平行であり、
    前記ヘッドカバーは、インジェクタヘッドカバー及び点火プラグヘッドカバーを含み、
    前記インジェクタヘッドカバー及び前記点火プラグヘッドカバーは、別部品として構成されており、
    前記インジェクタヘッドカバーは、前記複数のインジェクタチューブが貫通した状態で前記シリンダヘッドに取り付けられており、
    前記点火プラグヘッドカバーは、前記インジェクタヘッドカバーを覆うと共に、前記複数の点火プラグチューブが貫通した状態で前記シリンダヘッドに取り付けられており、
    前記インジェクタヘッドカバーは、前記複数のインジェクタチューブがそれぞれ貫通する複数のインジェクタ貫通孔を有し、
    前記複数のインジェクタ貫通孔は、第1の方向に間隔を開けて形成されており、
    前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1の方向における端部としての第1端部と第2端部を有し、
    前記複数のインジェクタ貫通孔は、前記第1端部に最も近い第1インジェクタ貫通孔と、前記第2端部に最も近い第2インジェクタ貫通孔と、を含み、
    前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1端部と前記第1インジェクタ貫通孔の間である第1の領域と、前記第2端部と前記第2インジェクタ貫通孔の間の第2の領域と、を含み、
    前記インジェクタヘッドカバーは、前記第1の領域及び前記第2の領域において前記燃料デリバリパイプと連結されており、
    前記第1の領域及び前記第2の領域は、前記第1インジェクタ貫通孔と前記第2インジェクタ貫通孔の間の第3の領域よりも低剛性である、
    内燃機関。
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