JP3974268B2 - 筒内噴射式エンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリンダヘッドの燃焼室形成用凹部にインジェクタの燃料噴射管を挿通させる透孔を形成した筒内噴射式エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の筒内噴射式エンジンとしては、例えば特開平9−209761号公報に開示されたものがある。この公報に示された筒内噴射式エンジンは、シリンダヘッドの燃焼室形成用凹部であってシリンダの径方向外側に透孔を穿設し、この透孔にインジェクタの燃料噴射管を挿入している。
【0003】
前記透孔は、燃焼室側の開口からシリンダの径方向の外側へ延びるにしたがって次第にシリンダヘッド底面(シリンダブロックとの合わせ面)から離間するように傾斜させている。すなわち、この透孔は、軸線が燃焼室形成用凹部の内壁面に対して傾斜するように形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、シリンダヘッドは、燃焼室の四方がヘッドボルトによってシリンダブロックに固定しており、エンジン運転時の熱で膨脹することによってシリンダヘッドの燃焼室形成用凹部にシリンダ軸心を指向する方向に圧縮応力が発生するから、上述したように燃焼室形成用凹部に透孔を穿設すると、シリンダヘッドにおける前記透孔の燃焼室側の開口であって、シリンダの径方向の外側(シリンダ外周側)の端縁に応力が集中するという問題があった。
【0005】
このように応力が集中するのは、シリンダヘッドにおける前記開口のシリンダ外周側を含む部分の断面形状が鋭角的に尖るような形状であるからである。
【0006】
前記応力集中部は、エンジン運転・停止に伴ってシリンダヘッドが膨脹・収縮を繰返すことによって著しく疲労するから、前記透孔を形成したシリンダヘッドを備えた筒内噴射式エンジンを長い期間にわたって使用すると、応力集中部を起点としてシリンダヘッドにクラックが発生するおそれがある。
【0007】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、シリンダヘッドの燃焼室形成用凹部に穿設した燃料噴射管挿入用透孔の開口部に応力集中が起こるのを阻止し、長い期間にわたって運転してもシリンダヘッドにクラックが発生することがない筒内噴射式エンジンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明に係る筒内噴射式エンジンは、カム軸の軸線方向から見て斜めに配置された吸気ポートとシリンダヘッド底面との間に、インジェクタを吸気ポートに沿ってシリンダ軸線に対して傾斜するようにシリンダヘッドに取付け、シリンダヘッドの燃焼室形成用凹部に、インジェクタの燃料噴射管を挿入する透孔を軸線がこの凹部の内壁面に対して傾斜するように穿設し、前記透孔の燃焼室側の開口がシリンダヘッド底面に近接する筒内噴射式エンジンにおいて、前記透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダの径方向外側の端縁と前記シリンダヘッド底面とを、シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面で接続してなり、この面をシリンダの軸線方向から見てシリンダボアより外側に形成したものである。
【0009】
本発明によれば、前記開口におけるシリンダの径方向外側の端縁に先端が尖るような角をなくすことができるから、エンジン運転時の熱でシリンダヘッドが膨脹することに起因して前記開口のシリンダ外周側に生じる応力を緩和することができる。
また、本発明によれば、インジェクタの位置をシリンダヘッドの底面側であってシリンダの径方向の外側に寄せることができるから、吸気ポートを形成するスペースを広くとることができる。
【0010】
請求項2に記載した発明に係る筒内噴射式エンジンは、上述した発明に係る筒内噴射式エンジンにおいて、シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面をシリンダの軸線方向から見て真円の一部をなす形状としたものである。
【0011】
この発明によれば、燃料噴射管挿通用の透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダの径方向外側の端縁に、シリンダの軸線方向から見た状態で先端が尖るような角をなくすことができる。
【0014】
請求項3に記載した発明に係る筒内噴射式エンジンは、請求項1または請求項2に記載した発明に係る筒内噴射式エンジンにおいて、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装するガスケットにおけるシリンダボアと対応する開口縁を、前記シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面よりシリンダの径方向の外側に位置するように形成したものである。
【0015】
この発明によれば、ガスケットの前記開口縁は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に形成される隙間を介して燃焼室に露出するから、エンジン運転時にガスケットが火炎に晒されるのを阻止することができる。これは、火炎はシリンダ内の狭い隙間には侵入することがないという現象に基づいている。
【0016】
請求項4に記載した発明に係る筒内噴射式エンジンは、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つの発明に係る筒内噴射式エンジンにおいて、インジェクタの燃料噴射管の先端縁の位置を、燃料噴射管を挿入する透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダ軸心側の端縁と一致する位置としたものである。
【0017】
この発明によれば、燃料噴射管の先端を燃焼室側に可及的近接させながら、エンジン運転時に火炎に晒され難くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る筒内噴射式エンジンの一実施の形態を図1ないし図4によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る筒内噴射式エンジンのシリンダヘッドをシリンダブロック側から見た状態を示す底面図、図2は図1におけるシリンダヘッドのII−II線断面図、図3は燃料噴射管挿入用透孔の開口部を拡大して示す底面図、図4は要部を拡大して示す断面図である。
【0019】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態によるシリンダヘッドである。このシリンダヘッド1は、DOHC型4気筒の筒内噴射エンジンに用いるもので、1気筒当たり2本ずつの吸気弁2,3と排気弁4,4を備え、図1中に符号5で示すヘッドボルトによって図2に示すようにシリンダブロック6に固定している。前記ヘッドボルト5は、シリンダヘッド1の燃焼室形成用凹部1aの周囲の四箇所に配設している。
【0020】
また、このシリンダヘッド1は、図1に示すように、燃焼室7(図2参照)に燃料を直接噴射するインジェクタ8を、二つの吸気弁2,3の弁体どうしの間に燃料噴射口8aが位置するように取付けるとともに、シリンダ軸心より排気弁4側に偏る位置に点火プラグ9を取付けている。
【0021】
前記吸気弁2,3および排気弁4は、シリンダヘッド1に設けた動弁装置(図示せず)が駆動する構造を採っている。この動弁装置は、シリンダヘッド1と図示していないヘッドカバーとの間に形成される動弁カム室に構成部材が収容される従来周知の構造を採っている。
【0022】
さらに、このシリンダヘッド1は、吸気弁毎に吸気ポート10,11を形成し、排気ポート12を気筒毎に排気通路がシリンダヘッド1で集合するように形成している。
【0023】
前記インジェクタ8は、図1に示すように、シリンダの軸線方向から見た状態でカム軸の軸線方向(図1の上下方向)と直交する方向を軸線方向として先端がシリンダの軸心を指向するとともに、図2に示すように、カム軸の軸線方向から見て吸気ポート10,11とシリンダヘッド底面13の間で、同図中に一点鎖線Cで示すシリンダ軸線に対して傾斜するようにシリンダヘッド1に取付けている。また、このインジェクタ8は、円柱状のバルブ収容部8bの先端に設けた相対的に径が小さい燃料噴射管8cを燃焼室7内に突出させている。
【0024】
このインジェクタ8のシリンダヘッド1への取付けは、図2に示すように、シリンダヘッド側部に形成したインジェクタ取付用の穴14に前記バルブ収容部8bを嵌合させ、図示していない固定用ボルトでシリンダヘッド1に固定することによって行っている。前記穴14が本発明に係る透孔を構成している。
【0025】
インジェクタ8を取付ける前記穴14は、インジェクタ8のバルブ収容部8bを嵌合させる大径部14aと、燃料噴射管8cを挿通させる小径部14bとから構成し、この小径部14bの先端をシリンダヘッド1の燃焼室形成用凹部1aに開口させている。すなわち、この穴14は、シリンダヘッド1の燃焼室形成用凹部1aに軸線が前記凹部1aの内壁面に対して傾斜するように穿設している。なお、図4に示すように、前記大径部14aと小径部14bとの間に形成された端面14cと、インジェクタ8のバルブ収容部8bとの間には、シール部材15を介装している。また、この実施の形態では、シリンダヘッド1における前記穴14とシリンダブロック6との間に冷却水通路16を形成し、冷却水によってインジェクタ8を冷却できる構造を採っている。
【0026】
前記小径部14bの燃焼室側の開口は、図3に示すように、シリンダの軸線方向から見てシリンダの径方向外側の端縁を真円の一部をなすように形成し、シリンダ軸心側の端縁を燃焼室形成用凹部1aの内壁面に接続している。この開口の前記真円の一部をなす端縁を図3および図4中に符号Aで示し、シリンダ軸心側の端縁を図3および図4中に符号Bで示す。
インジェクタ8は、図4に示すように、燃料噴射管8cの先端縁の位置が前記端縁Bと一致するようにシリンダヘッド1に取付けている。このようにインジェクタ8を取付けることによって、燃料噴射管8cの先端部の一部がシリンダヘッド底面13よりシリンダブロック6側に突出する。この実施の形態では、前記突出部とピストン17との干渉を避けるために、ピストン17の頂部に断面半円形の凹溝17aを形成している。この凹溝17aは、ピストン17の頂面における燃料噴射管8cと対向する位置に径方向に延びるように形成している。
【0027】
また、前記開口の端縁Aは、図4に示すように、シリンダヘッド1の燃焼室形成用凹部1aにシリンダの軸線方向に延びるように形成した端面1bに接続している。この端面1bはドリルによって形成している。端面1bを形成している状態のドリルを図4中に符号18で示す。このドリル18による端面1bの形成作業は、ドリル18を軸線方向がシリンダの軸線方向と平行になる状態でシリンダブロック6側から燃焼室形成用凹部1aに押付けることによって行う。すなわち、上述したようにドリル18で端面1bを形成することによって、前記開口の端縁Aがシリンダの軸線方向から見て真円の一部をなす形状になる。
【0028】
この実施の形態では、前記端面1bを図4に示すように、シリンダの内周壁19より径方向の外側に形成している。言い換えれば、図3に示すように、同図中に二点鎖線で示すシリンダボア20より外側に形成している。また、図4に示すように、シリンダヘッド1とシリンダブロック6との間に介装するガスケット21も、シリンダボア20と対応する開口縁21aが前記端面1bよりシリンダの径方向の外側に位置するように形成している。
【0029】
上述したように端面1bをシリンダヘッド1に形成することによって、シリンダヘッド1における前記端縁Aと対応する部位に先端が尖るような角をなくすことができる。このため、エンジン運転時の熱でシリンダヘッド1が膨脹することに起因して前記開口のシリンダ外周側に発生する応力を緩和することができる。
【0030】
したがって、前記開口のシリンダ外周側に応力が集中するのを阻止することができるから、シリンダヘッド1は、エンジン運転・停止に伴って膨脹・収縮を繰返しても前記開口のシリンダ外周側が疲労することはない。このため、このシリンダヘッド1を装備した筒内噴射式エンジンを長い期間にわたって使用しても前記開口のシリンダ外周側にクラックが発生することはない。
【0031】
また、前記端面1bをシリンダの軸線方向から見て真円の一部をなす形状に形成しているから、前記端縁Aにシリンダの軸線方向から見た状態でも先端が尖るような角をなくすことができる。このため、より一層応力集中が発生し難くすることができる。
【0032】
さらに、前記端面1bをシリンダの軸線方向から見てシリンダボア20より外側に位置付けているから、インジェクタ8の位置をシリンダヘッド底面13側であってシリンダの径方向の外側に寄せることができるから、吸気ポート10,11を形成するスペースを広くとることができる。このため、吸気ポート10,11の形状を設計する上での自由度が高くなる。
【0033】
さらにまた、シリンダヘッド1とシリンダブロック6との間に介装するガスケット21におけるシリンダボア20と対応する開口縁21aを、前記端面1bよりシリンダの径方向の外側に位置するように形成しているから、ガスケット21の前記開口縁21aは、シリンダヘッド1とシリンダブロック6との間に形成される隙間を介して燃焼室7に露出するから、エンジン運転時にガスケット21が火炎に晒されるのを阻止することができる。これは、火炎はシリンダ内の狭い隙間には侵入することがないという現象に基づいている。
【0034】
加えて、インジェクタ8の燃料噴射管8cの先端縁の位置を、燃料噴射管挿入用の穴14の小径部14bの端縁Bと一致させているから、燃料噴射管8cの先端を燃焼室7側に可及的近接させながら、エンジン運転時に火炎に晒され難くすることができる。また、この構成を採ることにより、燃料噴射管8cの先端部が図4に示すように微小な隙間Dを介してシリンダブロック6に対向し、前記端面1bが前記隙間Dを介して燃焼室7に露出するようになる。すなわち、前記端面1bや穴14の端縁Aがエンジン運転時にシリンダ内の火炎に晒されることはない。
【0035】
このため、前記端縁Aが火炎によって直接加熱されてその表面が加熱されて損傷を受けるのを阻止することができるから、クラックの起点になるような微小凹部が存在しない状態を維持することができる。
【0036】
なお、この実施の形態では、シリンダヘッド1の端面1bを、シリンダの軸線方向に直線的に延びるように形成した例を示したが、この端面1bは、シリンダの内方に向けて凸になるような円弧面とすることもできる。端面1bを円弧面とすることにより、より一層クラックが生じ難くなる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、燃料噴射管挿通用の透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダの径方向外側の端縁に先端が尖るような角をなくすことができるから、エンジン運転時の熱でシリンダヘッドが膨脹することに起因して前記開口のシリンダ外周側に生じる応力を緩和することができる。
【0038】
このため、前記開口のシリンダ外周側に応力が集中するのを阻止することができ、長い期間にわたって使用してもシリンダヘッドにクラックが発生することがない筒内噴射式エンジンを提供することができる。
また、本発明によれば、インジェクタの位置をシリンダヘッドの底面側であってシリンダの径方向の外側に寄せることができるから、吸気ポートを形成するスペースを広くとることができる。
このため、吸気ポートの形状を設計する上での自由度が高くなり、吸気ポートを理想的な形状に形成することができるから、エンジンの出力向上を図ることができる。
【0039】
請求項2記載の発明によれば、燃料噴射管挿通用の透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダの径方向外側の端縁に、シリンダの軸線方向から見た状態で先端が尖るような角をなくすことができる。
このため、応力集中が起こるのをより一層確実に阻止することができる。
【0041】
請求項3記載の発明によれば、ガスケットにおけるシリンダボアと対応する開口縁は、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に形成される隙間を介して燃焼室に露出するから、エンジン運転時にガスケットが火炎に晒されるのを阻止することができる。
このため、ガスケットが損傷を受けるのを確実に阻止することができる。
【0042】
請求項4記載の発明によれば、インジェクタの燃料噴射管の先端を燃焼室側に可及的近接させながら、エンジン運転時に火炎に晒され難くすることができる。
このため、燃料が燃料噴射管から燃焼室内に効率よく噴射される構造を採りながら、エンジン運転時に燃料噴射管が損傷されるのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る筒内噴射式エンジンのシリンダヘッドをシリンダブロック側から見た状態を示す底面図である。
【図2】 図1におけるシリンダヘッドのII−II線断面図である。
【図3】 燃料噴射管挿入用透孔の開口部を拡大して示す底面図である。
【図4】 要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、1a…燃焼室形成用凹部、1b…端縁、7…燃焼室、8…インジェクタ、8c…燃料噴射管、14…穴、14b…小径部、17…シリンダボア、A,B…端縁。
Claims (4)
- カム軸の軸線方向から見て斜めに配置された吸気ポートとシリンダヘッド底面との間に、インジェクタを吸気ポートに沿ってシリンダ軸線に対して傾斜するようにシリンダヘッドに取付け、シリンダヘッドの燃焼室形成用凹部に、インジェクタの燃料噴射管を挿入する透孔を軸線がこの凹部の内壁面に対して傾斜するように穿設し、前記透孔の燃焼室側の開口がシリンダヘッド底面に近接する筒内噴射式エンジンにおいて、前記透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダの径方向外側の端縁と前記シリンダヘッド底面とを、シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面で接続してなり、この面をシリンダの軸線方向から見てシリンダボアより外側に形成したことを特徴とする筒内噴射式エンジン。
- 請求項1記載の筒内噴射式エンジンにおいて、前記シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面をシリンダの軸線方向から見て真円の一部をなす形状としたことを特徴とする筒内噴射式エンジン。
- 請求項1または請求項2記載の筒内噴射式エンジンにおいて、シリンダヘッドとシリンダブロックとの間に介装するガスケットにおけるシリンダボアと対応する開口縁を、前記シリンダヘッドのシリンダ軸線方向に延びるように形成した面よりシリンダの径方向の外側に位置するように形成したことを特徴とする筒内噴射式エンジン。
- 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つの筒内噴射式エンジンにおいて、インジェクタの燃料噴射管の先端縁の位置を、燃料噴射管を挿入する透孔の燃焼室側の開口におけるシリンダ軸心側の端縁と一致する位置としたことを特徴とする筒内噴射式エンジン。
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