JP6420739B2

JP6420739B2 - 手袋雑巾

Info

Publication number: JP6420739B2
Application number: JP2015188853A
Authority: JP
Inventors: 千惠子石川
Original assignee: 千惠子石川
Priority date: 2015-09-04
Filing date: 2015-09-04
Publication date: 2018-11-07
Anticipated expiration: 2035-09-04
Also published as: JP2017047157A

Description

本発明は、手袋のように、中に手を挿入して拭き掃除をすることができる、手袋雑巾に関するものである。

従来の掃除用雑巾は、単に布を重ね合わせただけの平面のものや、不織布などで出来た化学雑巾があった。また、最近では、５本指の手袋形のものも使われるようになった。（例えば特許文献１、特許文献２参照）

特開２００５−２９６５２７号公報実開平７−１２０６０号公報

これには、次のような欠点があった。
従来の布を重ね合わせただけの四角い雑巾は、雑巾を手で握って拭かなければならず、雑巾が手から脱落して上手く掃除ができないことがあった。また、従来の５本指の手袋形のものは、乾拭きには良くても水拭きには適さなかった。
最近は感染等の問題があるにもかかわらず、広範囲を手早く拭くのに適した水拭き可能な便利な雑巾がなかった。

本発明の目的は、手から脱落することがなく、広範囲を短時間で拭け、かつ、細かな部分まで確実に拭ける、着脱が容易で水拭き可能な、手を挿入して拭き掃除ができる安全で実用的な手袋雑巾を提供することを目的とする。

手の挿入孔を１か所設けた、１枚または複数枚の繊維製素材を重ね合わせた袋体の内部に、手を広げた状態で、第１指を単独で収納でき、第２指乃至第５指を纏めて収納できるよう接合し、手を挿入したとき、本体と手が密着してずれない様に形成された、手から脱落せずに楽に拭き掃除ができる構造になっている。

（イ）本発明は、手を挿入して使用するので、雑巾を握らなくてもよく、雑巾本体の中で手がしっかり保持され、軽い力で楽に拭き掃除ができる。
（ロ）本発明は、手を挿入し手を広げての掃除で、手の動きと雑巾の動きが一体になっており、雑巾が手から脱落しないので、掃除動作に無駄がない。
（ハ）本発明は、手で拭くことのできる最大の面積を有し、広範囲を素早く拭ける。また、両手にはめると作業時間が短縮され、効率が良い。
（二）本発明は、本体の中で指を自在に動かすことが可能で、指先を使って複雑な形状の物や細かいところも確実に拭ける。
（ホ）本発明は、指が袋体の内部に収納されており指先が保護されているので、指や爪を傷つけることがない。また、左右どちらの手にも着用でき、両面で使用できる。
（ヘ）本発明は、着脱が容易で、水拭きや、除菌や消毒が必要な場所で使用でき、感染防止のための環境整備を行う際に活用できる。
（ト）本発明は、素材を接合しただけのシンプルな作りで、製造コストがかからない。
（チ）本発明は、何枚も手元に準備し、拭いては洗濯して繰り返し使え、実用性が高い。

本発明の平面図である。本発明の手を挿入した際の平面図である。図１で示す１２の接合部の拡大図である。

以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図１は、本発明の手袋雑巾の代表図面である。
１枚または複数枚の繊維製素材を重ね合わせ、手の挿入孔（４）を設け、第１指を単独で収納できる第１の収納部（５）と、第２指乃至第５指を纏めて収納できる第２の収納部（６）を設け、指を十分広げて作業することが出来るよう、５本の指をいっぱい広げた状態でミトン型に接合（点線で表示）した袋体を形成する。
前記第１の収納部と前記第２の収納部の間にできた繊維製素材は切り取らず、両者を繋ぐひれ部（７）として残す。同様に前記第１の収納部と前記挿入孔の間にできた繊維製素材も切り取らず、両者を繋ぐひれ部（８）として残し、ひれ部（７及び８）を含んだ状態で裁断し形成される。

前記第１の収納部は、前記第１の手の挿入孔へ挿入する方向に対して９０乃至１１０度の角度方向に形成されている。
これは、親指の付け根の第１中手骨(図２の30)の位置に12（図１及び図３の拡大図参照）を置き形成される。図１に示す手袋雑巾に手を挿入すると、前記１２の接合部の素材が、前記第１中手骨に密着し、手と手袋雑巾が固定され、ズレを防止するストッパーの機能を果たす。
前記１２を頂点とする内角の角度は、１００度(図３拡大図に示すDの角度)を基準に設定され、１００度を基準に±１０度程度の角度であれば、本体と手がズレることなく保持できる許容範囲の角度となっている。
そのため、手の動きに合わせて本体も動くことになり、図２に示すように、矢印の方向Bに手袋雑巾を引っ張っても脱げず、作業中も手から脱落しない構造になっている。
繊維製素材の接合方法としては、接着や縫製等の接合方法が考えられ、素材の種類に応じて適宜選択される。

本発明を使用するときは、挿入孔（４）から手を挿入し、第１の収納部（５）には第１指を、第２の収納部（６）には、第２指乃至第５指を入れて、指を広げた状態で使用する。
広い面積の壁やドア、備品など凹凸のあるものや、細かいところまで自在に拭くことが出来る。テーブルのふちや椅子の背や脚の、角や丸みのある部分は、第１指と第２指で囲むように拭くと、ひれ部（７）できれいに拭き上げることが出来る。
前記、ひれ部を残すことで、手で拭くことのできる最大の面積で対象物を拭くことができるという利点がある。
今までストレスに感じていた拭き掃除の不具合を解消し、本体と手が密着して拭いている途中にずれない、楽に掃除ができる構造になっている。

本発明の、手袋雑巾の素材は、自然素材のタオル地や、化学繊維等、拭く対象物や用途により様々な種類のものが使用可能で、色や柄付でカラフルにすると用途に応じて使い分けできる。

乾拭き、水拭きのどちらにも対応でき、洗剤等を使用する場合は、中にポリエチレン製等の水を通さない手袋を着用すると手荒を防止できる。

使用場所は、家庭や、ショッピングセンター・オフィス・福祉施設・病院など、ビルメンテナンス等の業務用としても幅広く使用できる。

１手袋雑巾
４手の挿入孔
５第１の収納部
６第２の収納部
７、８、ひれ部
１２図１、図２に示す第１の収納部の根元
３０図２に示す第１中手骨（親指の付け根部分）

Claims

手の挿入孔を設けた繊維製素材の袋体の内部に、５本の指をいっぱい広げた状態で第１指を単独で収納できる第１の収納部と、第２指乃至第５指を纏めて収納できる第２の収納部を設け、前記第１の収納部と前記第２の収納部の間の繊維製素材を切り取らずに、両者を繋ぐひれ部として残し、手で拭くことの出来る最大の面積を有するよう形成し、前記第１の収納部は、前記手の挿入孔へ挿入する方向に対して９０乃至１１０度の角度方向に形成することで、素材が第１中手骨に密着し、本体と手が固定され作業中にズレることなく、広範囲を短時間で拭け、かつ、細かな部分まで確実に拭ける、ことを特徴とする手袋雑巾。