JP6419052B2 - 情報評価システム、方法及びプログラム - Google Patents
情報評価システム、方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6419052B2 JP6419052B2 JP2015197634A JP2015197634A JP6419052B2 JP 6419052 B2 JP6419052 B2 JP 6419052B2 JP 2015197634 A JP2015197634 A JP 2015197634A JP 2015197634 A JP2015197634 A JP 2015197634A JP 6419052 B2 JP6419052 B2 JP 6419052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- user
- wheelchair
- identification information
- rental
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 title claims description 38
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 27
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 28
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims description 22
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 15
- 230000004888 barrier function Effects 0.000 description 99
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 45
- 230000006870 function Effects 0.000 description 15
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 4
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 2
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 2
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000009313 farming Methods 0.000 description 1
- 238000010413 gardening Methods 0.000 description 1
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
- 230000003936 working memory Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
Description
この発明は、ユーザから機器を利用したときに得られる情報の提供を受けその価値を評価する情報評価システム、方法及びプログラムに関する。
近年、ユーザから種々の情報提供を受け、この提供された情報の価値を判定して提供元のユーザに何らかのインセンティブを与えるサービスが提案されている。例えば、ユーザの自動車から渋滞に関する情報を収集し、その情報量と、収集した情報の希少さ(例えば交通が少ない道路の情報ほど有用性が高い)や当該情報の利用実績をもとに、情報提供者への対価を決定し、適切な報酬を支払う技術が知られている。この種の技術を利用することで、ユーザによる情報提供の意欲を高めて、ユーザから渋滞に関する多くの情報を収集することが可能となる。
ところが、特許文献1に記載された技術は、GPS(Global Positioning System)により得られた位置情報と、自動車に搭載されているスロットル開度センサや車速センサの検出データとをもとに、交差点毎に交通のスムーズさ(渋滞の度合)を求めるものとなっている。このため、上記したような特殊なセンサを搭載していない移動機器、例えば車椅子や自転車等の簡易な移動機器を利用する場合には、上記サービスを実施することが困難だった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザが使用するレンタル機器の種類や機能に依存することなく、当該レンタル機器を利用したときの情報提供を可能にしてその評価を行えるようにした情報評価システム、方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、以下のような各態様を有する。
(1)ユーザが利用するレンタル機器と、前記ユーザが所持する携帯情報端末と、前記携帯情報端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能なセンタ装置とを具備する情報評価システムであって、前記携帯情報端末は、前記ユーザが前記レンタル機器を利用している期間中に当該レンタル機器の動きに関連する情報を取得する手段と、前記取得された情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する手段とを備える。また、前記センタ装置は、前記携帯情報端末から送信された、前記特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に受信して保存する手段と、前記保存された特徴的な動きを表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値を表す情報を、前記受信された検知条件を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記レンタル機器の識別情報と関連付けて保存する手段とを備えることを特徴とする。
(1)ユーザが利用するレンタル機器と、前記ユーザが所持する携帯情報端末と、前記携帯情報端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能なセンタ装置とを具備する情報評価システムであって、前記携帯情報端末は、前記ユーザが前記レンタル機器を利用している期間中に当該レンタル機器の動きに関連する情報を取得する手段と、前記取得された情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する手段とを備える。また、前記センタ装置は、前記携帯情報端末から送信された、前記特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に受信して保存する手段と、前記保存された特徴的な動きを表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値を表す情報を、前記受信された検知条件を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記レンタル機器の識別情報と関連付けて保存する手段とを備えることを特徴とする。
(2)(1)の情報評価システムにおいて、前記レンタル機器は車椅子からなることを特徴とする。
(3)(2)の情報評価システムにおいて、前記携帯情報端末は、前記ユーザが前記車椅子を利用している期間中に、当該車椅子の動きを表す情報を検出し、その検出時刻と検出位置を表す情報と関連付けて出力する手段と、前記出力された車椅子の動きを表す情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報をもとに前記車椅子の移動に対する障害の種類を判別し、当該判別された障害の種類を表す情報を、当該障害の検出時刻および検出場所を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記車椅子の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する手段とを備える。一方、前記センタ装置は、前記携帯情報端末から送信された、前記障害の種類を表す情報を、当該障害の検出時刻および検出場所を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記車椅子の識別情報と共に受信して保存する手段と、前記保存された障害の種類を表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値が予め設定したしきい値以上か否かを判定する手段と、前記しきい値以上と判定された価値を表す情報を、前記受信された障害の検出時刻および検出場所を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記車椅子の識別情報と関連付けて保存する手段とを備えることを特徴とする。
(4)(3)の情報処理システムにおいて、前記センタ装置は、前記車椅子が返却された後に、前記車椅子の基本利用料金から、前記保存された価値に相当する対価を差し引いた請求金額を算出する手段と、前記算出された請求金額を表す情報を前記ユーザ端末に通知すると共に、前記通信ネットワークへ送信する手段とを、さらに備えることを特徴とする。
(5)(3)の情報処理システムにおいて、前記センタ装置は、前記保存された同一位置における障害の種類を表す情報が、障害が存在しないことを示す情報に変化した場合に、当該障害が存在しないことを示す情報に対し予め設定した価値を与える手段を、さらに備えることを特徴とする。
(6)(3)の情報処理システムにおいて、前記携帯情報端末は、前記車椅子の動きを表す情報を検出し、当該検出された動きを表す情報をもとに前記車椅子の操作に対するユーザの熟練度および安全性の度合いの少なくとも一方を評価して、当該評価結果を表す情報をユーザの識別情報および車椅子の識別情報と共に前記センタ装置へ送信する手段をさらに備える。また、前記センタ装置は、前記携帯情報端末から送信された、前記評価結果を表す情報、ユーザの識別情報および車椅子の識別情報を受信し、当該受信された評価結果を表す情報に基づいて、前記ユーザによる前記車椅子の利用に対する請求金額を割引く処理を行う手段をさらに備えることを特徴とする。
(7)ユーザが利用するレンタル機器と、前記ユーザが所持する携帯情報端末と、前記携帯情報端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能なセンタ装置とを具備するシステムが実行する情報評価方法であって、前記携帯情報端末が、前記ユーザが前記レンタル機器を利用している期間中に当該レンタル機器の動きに関連する情報を取得する過程と、前記携帯情報端末が、前記取得された情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する過程と、前記センタ装置が、前記携帯情報端末から送信された、前記特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に受信して保存する過程と、前記センタ装置が、前記保存された特徴的な動きを表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値を表す情報を、前記受信された検知条件を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記レンタル機器の識別情報と関連付けて保存する過程とを具備することを特徴とする。
(8)(1)乃至(6)のいずれかの情報評価システムが実行するプログラムであって、(1)乃至(6)のいずれかの情報評価システムが具備する各手段による処理を、前記携帯情報端末および前記センタ装置が備えるプロセッサに実行させるものである。
前記各態様によれば以下のような効果が奏せられる。
(1)携帯情報端末により、レンタル機器の動きが検出されて、このレンタル機器の動きからレンタル機器の特徴的な動きが検知され、この検知された特徴的な動きを表す情報がセンタ装置へ送信される。そして、センタ装置において、上記レンタル機器の特徴的な動きを表す情報をもとに、その希少性を反映した価値が算出される。このため、レンタル機器の種類や機能に依存することなく、当該レンタル機器を利用したときの情報提供を可能にしてその評価を行うことが可能となる。
(1)携帯情報端末により、レンタル機器の動きが検出されて、このレンタル機器の動きからレンタル機器の特徴的な動きが検知され、この検知された特徴的な動きを表す情報がセンタ装置へ送信される。そして、センタ装置において、上記レンタル機器の特徴的な動きを表す情報をもとに、その希少性を反映した価値が算出される。このため、レンタル機器の種類や機能に依存することなく、当該レンタル機器を利用したときの情報提供を可能にしてその評価を行うことが可能となる。
(2)レンタル機器として車椅子が適用される。このため、車椅子の特徴的な動きを表す情報がセンタ装置に提供され、センタ装置では当該車椅子の特徴的な動きの情報に対しその希少性を反映した価値を求めることができる。
(3)携帯情報端末において、車椅子の特徴的な動きを表す情報をもとに車椅子が移動する際の障害の種類が判定され、当該判定結果の情報がセンタ装置に送られる。センタ装置では、上記障害の種類を表す情報に対しその希少性を反映した価値が算出される。このため、車椅子に特殊なセンサ等を搭載しなくても、移動経路上における障害の種類を検出してセンタ装置へ送信することが可能となる。このため、センタ装置では比較的容易に多くの障害情報を収集し評価することが可能となり、精度の高い障害マップを作成および更新することが可能となる。
(4)センタ装置において、車椅子が返却された後に、当該車椅子の基本利用料金から、障害の種別に対し与えられた価値に相当する対価を差し引いた請求金額が算出される。このためユーザは、車椅子による移動中に検出された障害の種別を表す情報の希少性に見合う対価を得ることができる。
(5)ある位置において過去に検出された障害が、障害が存在しないことを示す情報に変化した場合にも、当該障害が存在しないことを示す情報に対し価値が与えられる。
(6)携帯情報端末において、車椅子の動きを表す情報をもとに当該車椅子の操作に対するユーザの熟練度および安全性の度合いの少なくとも一方が評価され、センタ装置では上記評価の結果を表す情報に基づいてユーザによる車椅子の利用に対する請求金額を割引く処理が行われる。
(7)および(8)によれば、(1)で述べた効果と同じ効果が得られる。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る情報評価システムの全体構成を示す図である。
本実施形態の情報評価システムは、電動のレンタル車椅子WC1〜WCnを借用するユーザが携帯するユーザ端末MT1〜MTnと、上記車椅子WC1〜WCnの貸出設備に設置された車椅子用ロック機構KY1〜KYnと、この車椅子用ロック機構KY1〜KYnを制御するロック制御装置LKと、センタ装置として動作するサーバ装置SVとを備えている。上記ユーザ端末MT1〜MTnとロック制御装置LKとの間、およびユーザ端末MT1〜MTnおよびロック制御装置LKと上記サーバ装置SVとの間は、通信ネットワークNWを介して通信可能となっている。
[一実施形態]
(構成)
図1は、この発明の一実施形態に係る情報評価システムの全体構成を示す図である。
本実施形態の情報評価システムは、電動のレンタル車椅子WC1〜WCnを借用するユーザが携帯するユーザ端末MT1〜MTnと、上記車椅子WC1〜WCnの貸出設備に設置された車椅子用ロック機構KY1〜KYnと、この車椅子用ロック機構KY1〜KYnを制御するロック制御装置LKと、センタ装置として動作するサーバ装置SVとを備えている。上記ユーザ端末MT1〜MTnとロック制御装置LKとの間、およびユーザ端末MT1〜MTnおよびロック制御装置LKと上記サーバ装置SVとの間は、通信ネットワークNWを介して通信可能となっている。
通信ネットワークNWは、インターネットに代表されるIP(Internet Protocol)網と、このIP網にアクセスするためのアクセス網とから構成される。アクセス網としては、携帯電話網、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、Felica(登録商標)等が用いられる。
ユーザ端末MT1〜MTnは、ユーザが携帯可能なスマートフォンまたはタブレット型端末からなり、基本機能としてブラウザおよびメーラを有し、さらにサーバ装置SVからバリア情報提供サービスを実行するために必要なアプリケーションをダウンロードして実行する機能を有している。また、ロック制御装置LKとの間でFelica(登録商標)等を使用して通信するためのICチップを内蔵している。
車椅子用ロック機構KY1〜KYnは、上記車椅子WC1〜WCnを個別に施錠/解錠するもので、上記ロック制御装置LKから出力される施錠/解錠制御信号により動作する。車椅子用ロック機構KY1〜KYnとロック制御装置LKとの間の通信は、有線ケーブル、無線回線または赤外線のいずれを用いて行ってもよい。
ロック制御装置LKは、ユーザによるレンタルを希望する車椅子のIDの入力操作と、ユーザ端末MT1〜MTnからのユーザIDの受信に応じて、サーバ装置SVへ上記通信ネットワークNWを介して解錠要求を送信し、サーバ装置SVから上記通信ネットワークNWを介して車椅子WC1〜WCnの解錠許可通知を受信した場合に、該当する車椅子用ロック機構KY1〜KYnを解錠する機能を有する。また、車椅子WC1〜WCnが車椅子用ロック機構KY1〜KYnにより施錠された場合に、当該車椅子用ロック機構KY1〜KYnから施錠した車椅子WC1〜WCnのIDを受信し、サーバ装置SVへ送信する機能を有する。なお、車椅子用ロック機構KY1〜KYnは、施錠した車椅子WC1〜WCnのIDを当該車椅子に取り付けられたICチップからFelica(登録商標)等を使用して受信する。
サーバ装置SVは、市区町村等の行政機関またはそれに代わるサービス事業者等が運用するサーバコンピュータからなり、例えば以下のように構成される。図2はその機能構成を示すブロック図である。
すなわち、サーバ装置SVは、制御ユニット1と、記憶ユニット2と、通信インタフェースユニット3とを備えている。通信インタフェースユニット3は、制御ユニット1の制御の下、通信ネットワークNWを介して上記ユーザ端末MT1〜MTnおよびロック制御装置LKとの間で制御データの送受信を行う。
記憶ユニット2は、記憶媒体として例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用したもので、本実施形態を実施するために必要なデータベースとして、ユーザデータベース(ユーザDB)21と、車椅子種別データベース(車椅子種別DB)22と、車椅子データベース(車椅子DB)23と、貸出データベース(貸出DB)24と、バリア種別データベース(バリア種別DB)25と、バリアマップデータベース(バリアマップDB)26と、基本料金データベース(基本料金DB)27と、価値料金データベース(価値料金DB)28とを備えている。
ユーザDB21は、本サービスを利用するユーザの管理情報を登録するために用いられ、個々のユーザ情報は、ユーザIDに対し請求先情報および連絡情報を関連付けたものとなっている。請求先情報は、ユーザ端末MT1〜MTnのキャリア識別情報および電話番号からなる。連絡情報としては、ユーザ端末MT1〜MTnのメールアドレスが用いられる。図3はユーザDB21に記憶されるユーザ情報の一例を示すものである。
車椅子種別DB22には、車椅子WC1〜WCnの種別を表す情報に関連付けて、メーカ名、幅、サスペンションの有無およびレンタル対象の車椅子のIDが予め記憶されている。図4にその記憶情報の一例を示す。
車椅子DB23には、レンタル対象の車椅子WC1〜WCnごとに、その車椅子IDに関連付けて、保管場所ID、ステータスおよび車椅子種別が記憶される。図5はその記憶情報の一例を示すものである。
バリア種別DB25には、バリアの種別を表すIDに関連付けて、種別の内容を表す情報が記憶されている。図6はその記憶情報の一例を示すものである。
バリアマップDB26は、ユーザから提供されたバリア情報を記憶するために用いられる。個々のバリア情報は、バリアを検出した時刻および場所と、バリアの種別を表すIDを含む。図7にその一例を示す。
貸出DB24は、ユーザからレンタル車椅子WC1〜WCnを利用して価値のあるバリア情報が提供された場合に、この提供された価値のあるバリア情報を記憶する。価値のあるバリア情報は、提供元のユーザのIDと、当該ユーザが利用している車椅子のIDと、価値を生み出した時刻および場所と、価値の量と、車椅子の貸出時刻とを含む。図8はその一例を示すものである。
基本料金DB27には、サービスメニューごとの基本料金が記憶されている。図9にその一例を示す。
価値料金DB28には、バリア種別ごとにそのIDに関連付けて価値料金が記憶されている。図10はその一例を示すものである。
制御ユニット1はCPU(Central Processing Unit)とプログラムメモリおよび作業用メモリを備えたもので、本実施形態を実施する上で必要な処理機能として、ユーザ登録受付処理部11と、レンタル開始受付処理部12と、バリア情報価値算出評価部13と、レンタル終了受付処理部14と、料金精算処理部15とを備えている。これらの処理機能は、いずれもプログラムメモリに格納されたプログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
ユーザ登録受付処理部11は、ユーザ端末MT1〜MTnからユーザ登録要求を受信した場合に、当該ユーザ登録要求に含まれるユーザID、携帯電話番号、キャリア識別情報およびメールアドレスを、記憶ユニット2のユーザDB21に格納する処理を行う。
レンタル開始受付処理部12は、以下の処理機能を有している。
(1) ユーザ端末MT1〜MTnから車椅子種別情報の取得要求を受信した場合に、車椅子種別DB22から車椅子種別情報を読み出して要求元のユーザ端末MT1〜MTnへ送信する処理。
(2) ロック制御装置LKから車椅子WC1〜WCnの貸出要求を受信した場合に、当該貸出要求に含まれる保管場所IDおよび車椅子IDをもとに、該当する車椅子WC1〜WCnのステータスを車椅子DB23から読み出し、当該ステータスが「貸出中」か「返却済」を判定する。そして、「返却済」の場合には、上記貸出要求に含まれるユーザIDと貸出時刻を貸出DB24に記憶させると共に、車椅子DB23の対応する車椅子のステータスを「貸出中」に変更し、しかる後解除許可通知をロック制御装置LKへ送信する処理。
(1) ユーザ端末MT1〜MTnから車椅子種別情報の取得要求を受信した場合に、車椅子種別DB22から車椅子種別情報を読み出して要求元のユーザ端末MT1〜MTnへ送信する処理。
(2) ロック制御装置LKから車椅子WC1〜WCnの貸出要求を受信した場合に、当該貸出要求に含まれる保管場所IDおよび車椅子IDをもとに、該当する車椅子WC1〜WCnのステータスを車椅子DB23から読み出し、当該ステータスが「貸出中」か「返却済」を判定する。そして、「返却済」の場合には、上記貸出要求に含まれるユーザIDと貸出時刻を貸出DB24に記憶させると共に、車椅子DB23の対応する車椅子のステータスを「貸出中」に変更し、しかる後解除許可通知をロック制御装置LKへ送信する処理。
バリア情報価値算出評価部13は、以下の処理機能を有している。
(1) ユーザが車椅子WC1〜WCnを利用している状態でユーザ端末MT1〜MTnからバリア情報を受信するごとに、当該バリア情報をバリアマップDB26に格納する処理。
(2) 上記受信されたバリア情報と、価値料金DBに記憶された価値料金とに基づいて、上記バリア情報の希少性を反映した価値を計算し、計算された価値を予め設定されたしきい値をもとに価値あるものか否かを判定する処理。
(3) 上記バリア情報が価値あるものと判定された場合に、貸出DB24に価値を生み出した情報として時刻と場所を追加する処理。
(1) ユーザが車椅子WC1〜WCnを利用している状態でユーザ端末MT1〜MTnからバリア情報を受信するごとに、当該バリア情報をバリアマップDB26に格納する処理。
(2) 上記受信されたバリア情報と、価値料金DBに記憶された価値料金とに基づいて、上記バリア情報の希少性を反映した価値を計算し、計算された価値を予め設定されたしきい値をもとに価値あるものか否かを判定する処理。
(3) 上記バリア情報が価値あるものと判定された場合に、貸出DB24に価値を生み出した情報として時刻と場所を追加する処理。
レンタル終了受付処理部14は、ロック制御装置LKから車椅子WC1〜WCnの施錠動作に応じて当該車椅子WC1〜WCnのIDを含む施錠完了通知を受信した場合に、車椅子DB23に記憶されている該当する車椅子WC1〜WCnのステータスを「貸出中」から「返却済」に変更する処理を行う。
料金精算処理部15は、以下の処理機能を有している。
(1) 価値のあるバリア情報を提供したユーザごとに、貸出DB24に記憶された価値あるバリア情報と、基本料金DB27に記憶された基本料金とをもとに、価値に応じた減額料金を考慮した請求金額を計算する処理。
(2) ユーザDB21に記憶されたユーザの連絡先情報をもとに、上記計算された請求金額を表す情報を該当するユーザ端末MT1〜MTnへ送信すると共に、ユーザDB21に記憶された請求先情報をもとに、上記計算された請求金額を表す情報をキャリアへ送信する処理。
(1) 価値のあるバリア情報を提供したユーザごとに、貸出DB24に記憶された価値あるバリア情報と、基本料金DB27に記憶された基本料金とをもとに、価値に応じた減額料金を考慮した請求金額を計算する処理。
(2) ユーザDB21に記憶されたユーザの連絡先情報をもとに、上記計算された請求金額を表す情報を該当するユーザ端末MT1〜MTnへ送信すると共に、ユーザDB21に記憶された請求先情報をもとに、上記計算された請求金額を表す情報をキャリアへ送信する処理。
(動作)
次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明する。
(1)ユーザ登録処理
ユーザがバリア情報の提供およびその価値評価サービスを受けようとする場合、システムでは以下のような処理が実行される。図11はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明する。
(1)ユーザ登録処理
ユーザがバリア情報の提供およびその価値評価サービスを受けようとする場合、システムでは以下のような処理が実行される。図11はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
ユーザは始めに自身のユーザ端末(例えばMT1)を操作してサーバ装置SVまたはWeb上のアプリケーション提供サイトにアクセスし、バリア情報の提供およびその価値評価サービスを受けるためのアプリケーションをユーザ端末MT1にダウンロードする。
ユーザ端末MT1において、上記ダウンロードされたアプリケーションを起動し、キャリアを特定する情報と自端末のメールアドレスを入力すると、ユーザ端末MT1からキャリアに対し上記サービスの利用登録要求が送信される。これに対し、キャリアから登録許可通知が返送されると、ユーザ端末MT1では上記アプリケーションによりステップS10においてユーザIDが作成される。そして、当該ユーザID、携帯電話番号、キャリア識別情報およびメールアドレスを含むユーザ登録情報が、サーバ装置SVへ送信される。
サーバ装置SVは、ユーザ端末MT1から上記ユーザ登録要求を受信すると、ユーザ登録受付処理部11の制御の下、上記ユーザ登録要求に含まれるユーザID、携帯電話番号、キャリア識別情報およびメールアドレスを、例えば図3に示したようにユーザDB21に格納する。
なお、ユーザ端末MT1〜MTnからサーバ装置SVに対しユーザ登録要求を送信すると、サーバ装置SVがキャリアを特定してサービスの利用登録を行うようにすることも可能である。
(2)レンタル開始処理
ユーザが車椅子を借り出そうとする場合、システムでは以下のような処理が実行される。図12はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
始めにユーザは、自身のユーザ端末MT1において車椅子種別情報の取得操作を行う。そうすると、ユーザ端末MT1からサーバ装置SVへ車椅子種別情報の取得要求が送信される。サーバ装置SVは、上記取得要求を受信すると、レンタル開始受付処理部12の制御の下、車椅子種別DB22からレンタル対象の車椅子の種別を表す情報を読み出して要求元のユーザ端末MT1へ送信する。ユーザ端末MT1は、上記車椅子種別情報を受信すると、当該情報が保存すると共に表示する。
ユーザが車椅子を借り出そうとする場合、システムでは以下のような処理が実行される。図12はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
始めにユーザは、自身のユーザ端末MT1において車椅子種別情報の取得操作を行う。そうすると、ユーザ端末MT1からサーバ装置SVへ車椅子種別情報の取得要求が送信される。サーバ装置SVは、上記取得要求を受信すると、レンタル開始受付処理部12の制御の下、車椅子種別DB22からレンタル対象の車椅子の種別を表す情報を読み出して要求元のユーザ端末MT1へ送信する。ユーザ端末MT1は、上記車椅子種別情報を受信すると、当該情報が保存すると共に表示する。
なお、先に述べたバリア情報の提供およびその価値評価サービスを受けるためのアプリケーションに車椅子種別情報を添付しておき、上記車椅子種別情報の取得手順を省略するようにしてもよい。
上記椅子種別情報が表示された状態で、ユーザは当該車椅子種別情報を参照して借り出したい車椅子の種別を決め、当該種別に該当する車椅子(例えばWC1)を選択してそのID(例えばx)をロック制御装置LKに入力する。そして、ユーザ端末MT1を、ロック制御装置LKに設けられたICチップ読み取り機にタッチする。このタッチ操作により、ユーザ端末MT1からロック制御装置LKへ、例えばFelica(登録商標)を介してユーザIDが入力される。ロック制御装置LKは、上記入力されたユーザIDおよび車椅子ID=xと、当該車椅子ID=xに対応する車椅子WC1の保管場所を表すIDとを含む貸出要求を、サーバ装置SVへ送信する。
サーバ装置SVは、上記貸出要求を受信すると、レンタル開始受付処理部12の制御の下、先ず上記貸出要求に含まれる保管場所IDおよび車椅子ID=xをもとに、車椅子DB23から該当する車椅子WC1のステータスを読み出し、当該ステータスが「貸出中」か「返却済」をステップS20で判定する。そして、「返却済」の場合には、上記貸出要求に含まれるユーザIDと貸出時刻を貸出DB24に記憶させると共に、車椅子DB23中の対応する車椅子WC1(車椅子ID=x)のステータスを「返却済」から「貸出中」に変更し、しかる後ロック解除許可通知をロック制御装置LKへ送信する。
ロック解除装置LKは、上記ロック解除許可通知を受信すると、ステップS21により対応する車椅子用ロック機構KY1〜KYnを動作させ、貸出要求のあった車椅子WC1のロックを解錠させる。かくして、ユーザは所望の車椅子WC1を借り出すことが可能となる。
なお、上記車椅子DB23に記憶された該当する車椅子WC1のステータスが「貸出中」だった場合には、サーバ装置SVはロック解除不許可通知をロック制御装置LKへ返送する。ロック制御装置LKは、ロック解除不許可通知を受信するとその旨を表示器に表示する。このためユーザは借り出しを希望した車椅子WC1は「貸出中」であることを認識できる。
(3)サービス利用時の処理
ユーザが借り出した車椅子WC1に乗って移動を開始すると、以下のような動作が行われる。図13はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
ユーザ端末MT1は上記ダウンロードしたアプリケーションの制御の下、先ずステップS31において、ユーザ端末MT1に内蔵されている加速度センサおよび角速度センサからその各センサ値を一定の周期で取り込む。そして、ステップS32により、上記各センサ値をもとにバリアの有無を判定し、さらにバリアが検出された場合にはその種類を判定し、保存する。
ユーザが借り出した車椅子WC1に乗って移動を開始すると、以下のような動作が行われる。図13はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
ユーザ端末MT1は上記ダウンロードしたアプリケーションの制御の下、先ずステップS31において、ユーザ端末MT1に内蔵されている加速度センサおよび角速度センサからその各センサ値を一定の周期で取り込む。そして、ステップS32により、上記各センサ値をもとにバリアの有無を判定し、さらにバリアが検出された場合にはその種類を判定し、保存する。
このバリア種別の判定は、サーバ装置SVのバリア種別DB25に格納されたバリア種別情報を事前に取得しておき、この取得したバリア種別情報に基づいて行うことができる。例えば、図6に示すようにバリア種別V1,V2,V3とバリア種別の内容が定義されている場合には、バリア種別が段差か階段か、段差の場合にはその高さが3cm以下かそれを超えるかによりバリア種別が判定される。なお、上記バリア種別情報の取得は、上記アプリケーションのダウンロード時に行うようにするとよい。
ユーザ端末MT1は、予め設定された時間が経過するごとに、未送信のバリア情報をサーバ装置SVへ送信する。バリア情報には、ユーザID、上記判定されたバリア種別(バリア無しも含む)、ユーザ端末MT1の場所情報が含まれる。場所情報は、緯度経度データおよび時刻データにより表され、例えばユーザ端末MT1に内蔵されているGPS(Global Positioning System)センサを用いて計測できる。なお、上記バリア情報は一定時間ごとに送信せずに、バリアが検出された場合にのみ送信するようにしてもよい。
サーバ装置SVは、ユーザ端末MT1からバリア情報を受信するごとに、バリア情報価値算出評価部13の制御の下、当該バリア情報をバリアマップDB26に格納する。例えば、送信元のユーザごとに、図7に示すように検出時刻、検出場所および検出されたバリア種別を、ユーザIDに関連付けて時系列に記憶する。
バリア情報価値算出評価部13は、次にステップS33において、上記受信されたバリア情報と、価値料金DBに記憶された価値料金とに基づいて、上記バリア情報の希少性を反映した価値を計算する。上記バリア情報の価値の計算は、例えば以下のように行うことができる。
すなわち、先ず上記受信されたバリア情報の位置データに基づいて、一定の地理的範囲内に含まれるバリア情報のリストをバリアマップDB26から抽出する。そして、上記バリア情報に対する価値を、価値料金DB28に記憶された価値料金表をもとに、
バリア情報に対する価値=
該当バリア種別の価値料金×(1/バリア情報リスト数+1)
により算出する。すなわち、バリア情報の希少性を反映した価値を算出する。
バリア情報に対する価値=
該当バリア種別の価値料金×(1/バリア情報リスト数+1)
により算出する。すなわち、バリア情報の希少性を反映した価値を算出する。
バリア情報価値算出評価部13は、続いてステップS34において、上記算出されたバリア情報に対する価値を、予め設定されたしきい値と比較する。そして、価値がしきい値以上の場合に、上記算出されたバリア情報に対する価値は、「価値あるもの」と判定する。そして、貸出DB24の該当するバリア情報に、上記算出された価値と、当該価値を生み出した情報としての時刻データおよび場所の緯度経度データを追加記憶する。
なお、車椅子の種別に応じて価値を補正してもよい。例えば、利用頻度の高い種類の車椅子を利用したときに得られるバリア情報ほど、価値が高くなるような補正を加えてもよい。反対に、利用頻度が低くバリア情報が提供される機会の少ない種類の車椅子ほど、価値が高くなるように補正してもよい。
(4)車椅子の返却に伴う処理
ユーザは、車椅子WC1の利用を終了すると当該車椅子WC1を保管場所に返却する。保管場所には車椅子用ロック機構KY1〜KYnが設けられており、車椅子を返却すると車椅子用ロック機構KY1が車椅子WC1をロックする。また、車椅子用ロック機構KY1〜KYnにはICチップ読み取り機が設けられており、このICチップ読み取り機が上記車椅子WC1に取り付けられているICチップから車椅子ID(x)を読み取る。この読み取られた車椅子ID(x)は施錠完了通知と共に、車椅子用ロック機構KY1からロック制御装置LKへ転送され、さらに図14に示すようにロック装置LKからサーバ装置SVへ転送される。
ユーザは、車椅子WC1の利用を終了すると当該車椅子WC1を保管場所に返却する。保管場所には車椅子用ロック機構KY1〜KYnが設けられており、車椅子を返却すると車椅子用ロック機構KY1が車椅子WC1をロックする。また、車椅子用ロック機構KY1〜KYnにはICチップ読み取り機が設けられており、このICチップ読み取り機が上記車椅子WC1に取り付けられているICチップから車椅子ID(x)を読み取る。この読み取られた車椅子ID(x)は施錠完了通知と共に、車椅子用ロック機構KY1からロック制御装置LKへ転送され、さらに図14に示すようにロック装置LKからサーバ装置SVへ転送される。
サーバ装置SVは、レンタル終了受付処理部14の制御の下、上記施錠完了通知を受信すると、当該施錠完了通知と共に受信された車椅子ID(x)をもとに車椅子DB23の該当するステータスを「貸出中」から「返却済」に変更する。
(5)レンタル終了後の料金精算処理
上記車椅子DB23における車椅子ID(x)のステータスが「返却済」に変化すると、サーバ装置SVは続いて料金精算処理部15の制御の下で利用料金の精算処理を以下のように実行する。図14はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
上記車椅子DB23における車椅子ID(x)のステータスが「返却済」に変化すると、サーバ装置SVは続いて料金精算処理部15の制御の下で利用料金の精算処理を以下のように実行する。図14はその処理手順と処理内容を示すシーケンス図である。
先ずステップS41において、貸出DB24からユーザごとに価値を生み出した情報、価値および貸出時刻をすべて読み出し、価値の和を計算する。そして、上記貸出時刻をもとに基本料金DB27から基本料金を読み出し、この基本料金から上記価値の和を引き算して請求金額を求める。
次にステップS42において、ユーザDB21から該当するユーザの連絡先情報(ユーザ端末MT1のメールアドレス)を読み出し、上記計算された請求金額を表す情報をユーザ端末MT1へ送信する。またそれと共に、ユーザDB21から該当するユーザが利用するキャリアに関する情報を請求先情報として読み出し、上記計算された請求金額を表す情報をキャリアへ送信する。
なお、サーバ装置SVは、上記バリアマップDB26に蓄積されたバリア情報をもとに、どの移動経路にはどのような障害があるかを示すバリアマップを作成する。また、このバリアマップを新たに収集されたバリア情報をもとに定期的に更新する。
(効果)
以上詳述したように本発明の一実施形態では、ユーザがレンタル車椅子WC1〜WCnを利用して移動している期間に、ユーザ端末MT1〜MTnに設けられているGPSセンサ、加速度センサおよび角速度センサを利用して、車椅子WC1〜WCnが移動する際に障害となる段差等をバリア情報として検出する。そして、このバリア情報をサーバ装置SVへ送信し、サーバ装置SVがユーザごとに上記収集したバリア情報をもとに当該情報の価値を計算し、この計算された価値を考慮した車椅子の利用料金を計算するようにしている。
以上詳述したように本発明の一実施形態では、ユーザがレンタル車椅子WC1〜WCnを利用して移動している期間に、ユーザ端末MT1〜MTnに設けられているGPSセンサ、加速度センサおよび角速度センサを利用して、車椅子WC1〜WCnが移動する際に障害となる段差等をバリア情報として検出する。そして、このバリア情報をサーバ装置SVへ送信し、サーバ装置SVがユーザごとに上記収集したバリア情報をもとに当該情報の価値を計算し、この計算された価値を考慮した車椅子の利用料金を計算するようにしている。
従って、車椅子に特殊なセンサ等を搭載しなくても、移動経路上のバリア情報を検出してサーバ装置SVに送信することが可能となる。このため、サーバ装置SVでは比較的容易に多くのバリア情報を収集し評価することが可能となり、精度の高いバリアマップを作成および更新することが可能となる。
[他の実施形態]
バリア情報価値算出評価部13においてバリア情報の価値を評価する際に、バリアマップDB26にバリア種別が既に記憶されている位置について、「バリア種別=バリアなし」のバリア情報を新たに受信した場合には、当該バリア情報に対しバリアがなくなったことを知らせた有用な情報と判断して、当該バリア情報に適切な価値を付与するようにしてもよい。
バリア情報価値算出評価部13においてバリア情報の価値を評価する際に、バリアマップDB26にバリア種別が既に記憶されている位置について、「バリア種別=バリアなし」のバリア情報を新たに受信した場合には、当該バリア情報に対しバリアがなくなったことを知らせた有用な情報と判断して、当該バリア情報に適切な価値を付与するようにしてもよい。
また、収集したバリア情報に対する価値に加え、車椅子等のレンタル機器利用時の安全性に応じて、利用料金を割り引くようにしてもよい。例えば、ユーザの携帯端末により得られる角速度センサおよび加速度センサによる検出データをもとに、ユーザのレンタル機器の操作に対する熟練度や操作の安全性を評価し、その評価結果をサーバ装置へ送信する。そして、サーバ装置において、レンタル機器に対するユーザの操作の熟練度や安全性に応じたチャージバック料金を算出したり、割引率を適用するようにしてもよい。
さらに、前記実施形態ではレンタル料金から収集したバリア情報に対する対価を差し引いた金額をユーザに請求するようにした。しかしそれに限らず、レンタル料金を予め現金、電子マネーあるいはクレジット等で支払っておき、収集したバリア情報に対する対価を、車椅子の返却時あるいはバリア情報を収集するごとに、キャリアにチャージバック料金として追加するようにしてもよい。
前記実施形態ではレンタル機器として車椅子を適用した場合を例にとって説明したが、他にベビーカー等の移動機器は勿論のこと、芝刈り機や耕耘機などの園芸や農作業のための機器、各種工具やクレーン等の建設用の機器に本発明を適用してもよい。その他、携帯機器の種類やその機能、サーバ装置の機能と処理手順および処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
SV…サーバ装置、WC1〜WCn…車椅子、KY1〜KYn…車椅子用ロック機構、MT1〜MTn…ユーザ端末、LK…ロック制御装置、NW…通信ネットワーク、1…制御ユニット、2…記憶ユニット、3…通信インタフェースユニット、11…ユーザ登録受付処理部、12…レンタル開始受付処理部、13…バリア情報価値算出評価部、14…レンタル終了受付処理部、15…料金精算処理部、21…ユーザデータベース、22…車椅子種別データベース、23…車椅子データベース、24…貸出データベース、25…バリア種別データベース、26…バリアマップデータベース、27…基本料金データベース、28…価値料金データベース。
Claims (8)
- ユーザが利用するレンタル機器と、前記ユーザが所持する携帯情報端末と、前記携帯情報端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能なセンタ装置とを具備し、
前記携帯情報端末は、
前記ユーザが前記レンタル機器を利用している期間中に当該レンタル機器の動きに関連する情報を取得する手段と、
前記取得された動きに関する情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する手段と
を備え、
前記センタ装置は、
前記携帯情報端末から送信された、前記特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に受信して保存する手段と、
前記保存された特徴的な動きを表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値を表す情報を、前記受信された検知条件を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記レンタル機器の識別情報と関連付けて保存する手段と
を備えることを特徴とする情報評価システム。 - 前記レンタル機器は、車椅子からなることを特徴とする請求項1記載の情報評価システム。
- 前記携帯情報端末は、
前記ユーザが前記車椅子を利用している期間中に、当該車椅子の動きを表す情報を検出し、その検出時刻と検出位置を表す情報と関連付けて出力する手段と、
前記出力された車椅子の動きを表す情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報をもとに前記車椅子の移動に対する障害の種類を判別し、当該判別された障害の種類を表す情報を、当該障害の検出時刻および検出場所を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記車椅子の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する手段と
を備え、
前記センタ装置は、
前記携帯情報端末から送信された、前記障害の種類を表す情報を、当該障害の検出時刻および検出場所を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記車椅子の識別情報と共に受信して保存する手段と、
前記保存された障害の種類を表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値が予め設定したしきい値以上か否かを判定する手段と、
前記しきい値以上と判定された価値を表す情報を、前記受信された障害の検出時刻および検出場所を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記車椅子の識別情報と関連付けて保存する手段と
を備えることを特徴とする請求項2記載の情報評価システム。 - 前記センタ装置は、
前記車椅子が返却された後に、前記車椅子の基本利用料金から、前記保存された価値に相当する対価を差し引いた請求金額を算出する手段と、
前記算出された請求金額を表す情報を前記ユーザ端末に通知すると共に、前記通信ネットワークへ送信する手段と
を、さらに備えることを特徴とする請求項3記載の情報評価システム。 - 前記センタ装置は、
前記保存された同一位置における障害の種類を表す情報が、障害が存在しないことを示す情報に変化した場合に、当該障害が存在しないことを示す情報に対し予め設定した価値を与える手段
を、さらに備えることを特徴とする請求項3記載の情報評価システム。 - 前記携帯情報端末は、
前記車椅子の動きを表す情報を検出し、当該検出された動きを表す情報をもとに前記車椅子の操作に対するユーザの熟練度および安全性の度合いの少なくとも一方を評価して、当該評価結果を表す情報をユーザの識別情報および車椅子の識別情報と共に前記センタ装置へ送信する手段
を、さらに備え、
前記センタ装置は、
前記携帯情報端末から送信された、前記評価結果を表す情報、ユーザの識別情報および車椅子の識別情報を受信し、当該受信された評価結果を表す情報に基づいて、前記ユーザによる前記車椅子の利用に対する請求金額を割引く処理を行う手段
を、さらに備えることを特徴とする請求項3記載の情報評価システム。 - ユーザが利用するレンタル機器と、前記ユーザが所持する携帯情報端末と、前記携帯情報端末との間で通信ネットワークを介して通信が可能なセンタ装置とを具備するシステムが実行する情報評価方法であって、
前記携帯情報端末が、前記ユーザが前記レンタル機器を利用している期間中に当該レンタル機器の動きに関連する情報を取得する過程と、
前記携帯情報端末が、前記取得された情報から前記レンタル機器の特徴的な動きを検知し、この検知された特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に前記通信ネットワークを介して前記センタ装置へ送信する過程と、
前記センタ装置が、前記携帯情報端末から送信された、前記特徴的な動きを表す情報を、その検知条件を表す情報と、前記ユーザの識別情報と、前記レンタル機器の識別情報と共に受信して保存する過程と、
前記センタ装置が、前記保存された特徴的な動きを表す情報の希少性を反映した価値を算出し、当該算出された価値を表す情報を、前記受信された検知条件を表す情報、前記ユーザの識別情報および前記レンタル機器の識別情報と関連付けて保存する過程と
を具備することを特徴とする情報評価方法。 - 前記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報評価システムが具備する各手段による処理を、前記携帯情報端末および前記センタ装置が備えるプロセッサに実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015197634A JP6419052B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 情報評価システム、方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015197634A JP6419052B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 情報評価システム、方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017072883A JP2017072883A (ja) | 2017-04-13 |
JP6419052B2 true JP6419052B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=58537711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015197634A Active JP6419052B2 (ja) | 2015-10-05 | 2015-10-05 | 情報評価システム、方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6419052B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6680810B2 (ja) * | 2018-01-17 | 2020-04-15 | 本田技研工業株式会社 | 車椅子利用者支援マップシステム |
WO2019186684A1 (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-03 | 本田技研工業株式会社 | シェアリングサービスの制御装置、制御方法及びプログラム |
JP6602441B1 (ja) * | 2018-11-09 | 2019-11-06 | Arteryex株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム |
JP6639624B2 (ja) * | 2018-12-04 | 2020-02-05 | 株式会社ウフル | ドライブレコーダ情報提供システム、ドライブレコーダ情報提供方法、およびプログラム |
WO2022107916A1 (ko) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 토도웍스 주식회사 | 휠체어 조작 교육 단말 및 방법과 이를 위한 휠체어 제어 장치 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002222373A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-09 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 情報収集装置、情報収集システム、及び記録媒体 |
JP2002367092A (ja) * | 2001-06-12 | 2002-12-20 | Nissan Motor Co Ltd | 交通情報収集・配信システム |
JP4123822B2 (ja) * | 2002-05-17 | 2008-07-23 | トヨタ自動車株式会社 | レンタル車両管理用サーバ |
-
2015
- 2015-10-05 JP JP2015197634A patent/JP6419052B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017072883A (ja) | 2017-04-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6419052B2 (ja) | 情報評価システム、方法及びプログラム | |
US11386792B2 (en) | Crowdsourced servicing of on-demand electric-vehicles | |
JP6615243B2 (ja) | 車共有ユーザ仲介方法およびシステム | |
JP6600536B2 (ja) | 保険業務支援システムおよび保険業務支援方法 | |
JP2003044708A (ja) | 情報仲介システムとそれに用いられる情報仲介方法 | |
JP2019029013A (ja) | 取引システム、提供端末、利用端末、及び、ノード | |
JP6999206B2 (ja) | 駐車場管理システム | |
GB2540413A (en) | System for processing parking transactions | |
JP5625160B2 (ja) | シティサイクルシステムの運営方法 | |
CA3062254C (en) | Dynamic support information based on contextual information | |
JP2017207800A (ja) | 情報端末、通信端末、ライセンス移行システム、ライセンス移行方法 | |
EP3451713A1 (en) | A method, system and device for determining a shared journey | |
WO2013038905A1 (ja) | 情報管理装置、ネットワークシステム、情報管理プログラム、および情報管理方法 | |
JP6287057B2 (ja) | 通信システム、サーバおよび携帯端末装置 | |
US9530141B2 (en) | Zoning, license, and position matching to provide service | |
JP7318145B1 (ja) | 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム | |
JP7189583B2 (ja) | 駐車場管理システム | |
JP7166962B2 (ja) | バリアフリー情報提供システム、バリアフリー経路提供システム、バリアフリー情報提供装置、バリアフリー情報提供方法、バリアフリー経路提供方法およびプログラム | |
JP2019133365A (ja) | 車両管理サーバおよびコンピュータプログラム | |
JP2002333322A (ja) | ナビゲーション装置、情報処理装置及びネットワーク配信システム | |
JP7304986B1 (ja) | 移動状況に基づき保険料に係る移動状況スコアを決定するためのシステム、方法及びプログラム | |
JP2022140901A (ja) | 情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム | |
US10499199B2 (en) | Zoning, license, and position matching to provide service | |
KR20160092821A (ko) | 근무 마일리지 관리 시스템 | |
JP2002024248A (ja) | オンライン不動産検索システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181002 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6419052 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |