JP6418937B2 - ポリオレフィン系樹脂積層フィルム - Google Patents
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Description
本発明はかかる実情に鑑み、溶剤や低分子の接着成分を用いず接着層の接着強度と耐熱性を高く維持することを課題とし、更に、キャストフィルム等製品との粘着が抑止され分離・剥離が極めて優れた積層フィルムであって、表面に凹凸や艶消し模様をつける場合に型崩れせず鮮明な凹凸や艶消し模様をキャストフィルム等の製品表面へ転写可能な積層フィルムを提供することを目的とする。
(2)本発明の他の特徴は、ポリエステルが2軸延伸ポリエステルであり、超低密度ポリエチレンが線状超低密度ポリエチレンであることを特徴とする上記(1)に記載のポリオレフィン系樹脂積層フィルムである。
(3)本発明の他の特徴は、第2中間層におけるポリプロピレンが無延伸のポリプロピレンであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のポリオレフィン系積層フィルムである。
(4)本発明の他の特徴は、上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のポリオレフィン系積層フィルムを含むことを特徴とするキャリアフィルムである
また、積層フィルムの剛性が高いため凹凸や艶消し模様が型崩れせず正確な賦形、転写が可能で、また、表面の粘着性が低くキャストによる得られる製品フィルムのキャリアフィルムからの剥離抵抗が少なく、キャリアフィルムから製品フィルムの剥離を容易に行うことができる。
なお、本発明においてフィルムとは、JIS Z 0108で規定される、厚さが0.25mm未満のプラスチックの膜状のものに限らず、いわゆるシートとよばれるJIS Z 0108で規定される、厚さが0.25mm以上の薄い板状のものも含まれる。
例えば、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとの間でエステル交換反応をさせるか、あるいは芳香族ジカルボン酸とグリコールとを直接エステル化させるかして、実質的に芳香族ジカルボン酸のビスグリコールエステルまたはその低重合体を形成させ、次いで、これを減圧下、加熱して重縮合させる方法が採用される。その目的に応じ、脂肪族ジカルボン酸を共重合させても構わない。
基材層としてのポリエステルフィルムの成形方法は特に限定されず、通常知られている方法が採用できるが、キャスト成形法あるいは押出成形法が好ましい。押出成形法により作製したフィルムはそのまま、あるいは延伸してから用いてもよいが、強度、耐熱性、透明性、厚み精度等に優れている点で、2 軸延伸フィルムが好ましい。
フィラーの含有量も特に限定されず、目的に応じて適量を配合すればよいが、通常はポリエステル100重量部に対して0.0003〜1重量部が好適であり、より好ましくは0.0005〜0.1重量部である。
基材層としてのポリエステル層の厚さは、通常5〜200μmが好ましく、10〜100μmがより好ましい。ポリエステル層の厚さが5μmより薄くなると取扱い性が低下し、一方、200μmより厚くなると厚さ精度が低下する傾向がある。
第1中間層としての超低密度ポリエチレンは、密度が0.870〜0.910g /cm3 のポリエチレン又はエチレン系の共重合体で、コモノマーとしてはヘキセン−1やオクテン−1が用いられ、線状超低密度ポリエチレンが好ましい。超低密度ポリエチレンは、日本ポリエチレン株式会社のカーネル、住友化学株式会社のエクセレンVL、東ソー株式会社のルミタック(LUMITAC)、ダウケミカル株式会社のアフィニティーやナックフレックス等として市販されている。
第3中間層である非晶性ポリプロピレン層へのポリメチルペンテンの積層は、接着剤を使用してもよいが、使用しなくてもポリメチルペンテンの押出ラミネートによって高い界面剥離強度が可能となる。
積層時の流れ方向(機械方向)、又は横方向(幅方向)に長い200mm×25mmの短冊形サンプルを切り出し、温度20℃、相対湿度65%の恒温室に24時間保管した後、引張試験機(島津製作所製オートグラフ)で剥離速度100mm/分、角度180度で剥離することにより測定した。
基材層として、幅約40cm、厚さ38μmの2 軸延伸ポリエステルフィルム(フタムラ化学株式会社製)を用い、この基材層にコロナ処理を施してから、第1中間層として線状超低密度ポリエチレン(LLDPE )(東ソー株式会社製LUMITAC08L51A 、密度0.898)をL /D 22、50mmφ、ダイス幅400mm の押出機を用いて樹脂温度280℃で前記2軸延伸ポリエステルフィルムの表面に押出ラミネートすることにより、線状超低密度ポリエチレンフィルムからなる第1中間層を形成した。ラインスピードは30m /分、プレスロールのプレス圧力は0.5MPa で、ラミネート厚さは20μmであった。
得られた2層積層フィルムについて、上記の方法で2軸延伸ポリエステルフィルム基材層と線状超低密度ポリエチレンフィルム第1中間層との層間剥離強度を測定したところ、機械方向(流れ方向)で450g /25mm、幅方向で470g /25mmであり、キャリアフィルムとして使用できる十分な接着強度を有することが確認された。
上記実施例1と同様にして、基材層である2軸延伸ポリエステルフィルム層の上に第1中間層である線状超低密度ポリエチレンフィルムを積層した積層フィルムの第1中間層の上に、表面層であるポリメチルペンテンを押出ラミネートし3層積層フィルムを得た。得られた3層積層フィルムの線状超低密度ポリエチレンフィルム第1中間層とポリメチルペンテンフィルム表面層との層間剥離強度は、機械方向(流れ方向)、幅方向ともに40g/25mm未満で、キャリアフィルムとして不十分な接着強度であった。
上記実施例1と同様にして、基材層である2軸延伸ポリエステルフィルム層の上に第1中間層である線状超低密度ポリエチレンフィルム層を積層した積層フィルムの第1中間層の上に、第3中間層である非晶性ポリプロピレンを介して表面層であるポリメチルペンテン層をラミネートし、4層積層フィルムを得た。得られた4層フィルムの線状低密度ポリエチレン第1中間層とポリメチルペンテンフィルム表面層との層間剥離強度は、機械方向、幅方向ともに40g/25mm未満で、キャリアフィルムとして不十分な接着強度であった。
上記実施例1と同様にして、基材層である2軸延伸ポリエステルフィルム層の上に第1中間層である線状超低密度ポリエチレンフィルム層、第2中間層であるポリプロピレンフィルム層を順次積層した積層フィルムの第2中間層の上に、第3中間層である非晶性ポリプロピレンを介することなく、表面層であるポリメチルペンテン層をラミネートし、4層積層フィルムを得た。得られた4層フィルムのポリプロピレンフィルム第2中間層とポリメチルペンテンフィルム表面層との層間剥離強度は、機械方向、幅方向ともに40g/25mm未満で、キャリアフィルムとして不十分な接着強度であった。
Claims (4)
- ポリエステルからなる基材層、超低密度ポリエチレンからなる第1中間層、ポリプロピレンからなる第2中間層、非晶性ポリプロピレンからなる第3中間層、及びポリメチルペンテンからなる表面層の少なくとも5層を含むことを特徴とするポリオレフィン系樹脂積層フィルム。
- ポリエステルが2軸延伸ポリエステルであり、超低密度ポリエチレンが線状超低密度ポリエチレンであることを特徴とする請求項1に記載のポリオレフィン系樹脂積層フィルムト。
- 第2中間層におけるポリプロピレンが無延伸のポリプロピレンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリオレフィン系積層フィルム。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポリオレフィン系積層フィルムを含むことを特徴とするキャリアフィルム。
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