JP6167628B2 - ガラス貼り合わせ用ポリエステルフィルム - Google Patents
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低温灰化プラズマ装置にて、フィルム延伸方向の表面を1μmまで灰化した後、走査型電子顕微鏡にて、粒径0.5μm以上の粒子の長径と短径を少なくとも100個について求め、相加平均を平均粒子径とする。
フィルム断面をSEMで観察し、少なくとも100個の粒子についてフィルム表面からの位置に対する度数分布を求め、最大度数が1/2になる表層からの位置をポリエステル層(A)の層厚さとする。またはフィルム生産時のポリエステル層(A)に送る樹脂吐出量と全体の樹脂吐出量から計算して求める。
分球式濁度計NDH−300A(日本電色工業株式会社製)を用いてその値を測定する。
エタノールを粗面補償溶媒として石英セルにて、分球式濁度計NDH−300A(日本電色工業株式会社製)を用いてその値を測定する。
フィルムのヘーズ値で下記のように定義する。
○:フィルムのヘーズ値が1.0%以下で透明性良好
△:フィルムのヘーズ値が1.0〜1.5%で透明性やや良
×:フィルムのヘーズ値が1.5%を超えるため透明性不良
1平方メールのフィルムシートを蛍光灯下で反射光と透過光で目視観察し以下のように判定する。
○:フィルムにキズ状欠陥や微細なキズ-ツブ状模様は観察されない
×:フィルム全体にキズ状欠陥または微細なホコリ-ツブ状模様が観察される
積層ポリエステルフィルムの易接着コート層に親水性樹脂コート層として重合度1000、ケン化度98.5モル%のポリビニルアルコール5重量%水溶液を乾燥膜厚が2μmになるように塗布・乾燥した。この親水性樹脂コート層層の上に18mm幅のテープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)、エルパック(登録商標)LP−18)を貼り付け、180度の剥離角度で急激にはがした後、剥離面を観察し以下のように判定する。
○:剥離面積が10%以下で易接着性良好
△:剥離面積が10%を超え20%以下で易接着性やや不良
×:剥離面積が20%を超えており接着性不良
ロール状に巻き上げた際のフィルムロール表面および端面の外観を以下のように判定する。
○:ロール表面に殆どシワやツブ状欠陥を有さず端面が揃っているもの
△:ロール表面にはシワは殆どないがツブ状欠陥が若干発生し、端面が少し不揃いのもの
×:ロール表面にシワやツブ状欠陥が発生、または端面が著しく不揃いなもの
・ポリエステルa
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒としてテトラブトキシチタネートを加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.64に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させポリエステルaを得た。
ポリエステルaの製造において反応混合物を重縮合槽に移したのち平均粒子径2.3μmの不定形シリカ粒子のエチレングリコールスラリーを、粒子のポリエステルに対する含有量が0.5重量%となるように添加し4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.55に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ極限粘度0.55のポリエステルを得た。次にこのポリエステルを真空下220℃で固相重合し、極限粘度0.63のポリエステルbを得た。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩0.09重量部を反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェート0.04部を添加した後、三酸化アンチモン0.04部を加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ極限粘度は0.67のポリエステルcを得た。
ポリエステルcの製造において、三酸化アンチモン0.04部を加えたのち、平均粒子径2.3μmの不定形シリカ粒子のエチレングリコールスラリーを、粒子のポリエステルに対する含有量が0.5重量%となるように添加し極限粘度0.62のポリエステルdを得た。
ポリエステルcの製造において、三酸化アンチモン0.04部を加えたのち、平均粒子径0.5μmの合成炭酸カルシウム粒子のエチレングリコールスラリーを、粒子のポリエステルに対する含有量が0.5重量%となるように添加し極限粘度0.63のポリエステルeを得た。
ベント付き二軸押出機を用いて、平均粒子径10μmの架橋スチレン−アクリル有機粒子を1.0重量%の濃度となるようにポリエステルcに添加し溶融混練りを行い極限粘度は0.60のポリエステルfを得た。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩を加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、正リン酸を添加した後、二酸化ゲルマニウム加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、極限粘度0.63のポリエステルgを得た。
ポリエステルA層を形成するポリエステルc/ポリエステルdの比率が90/10(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機(サブ)に供給し、ポリエステルB層を形成するポリエステルaを別のベント付き2軸押出機(メイン)に供給して溶融温度280℃で溶融したあと、各押出機からの溶融ポリマーをギヤポンプとフィルターを介してフィードブロックで合流させ、ダイを通してキャスティングドラムに引き取り2種3層の未延伸フィルムを得た。かくして得られた未延伸フィルムを縦延伸ロールに送り込み、まずフィルム温度85℃で3.5倍延伸した後、片面に表1に記載した配合の水性塗布液Aを延伸乾燥後の塗膜厚さが0.05μmになるように塗布し、テンターに導き100℃で横方向に4.5倍延伸して二軸配向フィルムを得た。次いで、得られた二軸配向フィルムを熱固定ゾーンに導き、230℃で熱処理し、下記表1に記載した厚みのポリエステルフィルムを得た。なお、表1と表2の水性塗布液成分は以下のとおりである。
ジカルボン酸成分として、テレフタル酸(45モル%)、5ーナトリウムスルホイソフタル酸(5モル%)を含有し、ジオール成分として、エチレングリコール(40モル%)、ジエチレングリコール(10モル)を含有する共重合ポリエステル
けん化度=88モル%、重合度=1700のポリビニルアルコール
3)ポリグリセロールポリグリシジルエーテル
平均分子量=1000のポリグリセロールポリグリシジルエーテル
4)不活性粒子
平均粒径0.05μmのシリカゾル
フィルム温度85℃で3.5倍延伸した後、両面に水性塗布液Aを塗布したほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
延伸乾燥後の塗膜厚さが0.025μmになるように水性塗布液Aの塗布量を半分に減らしたほかは実施例2と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルA層を形成するポリエステルa/ポリエステルb/ポリエステルgの比率が85/10/5(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機(サブ)に供給したほかは実施例3と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルA層を形成するポリエステルc/ポリエステルdの比率が86/14(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機(サブ)に供給し、ポリエステルA層に供給するポリエステル吐出量とポリエステルB層に供給するポリエステル吐出量を調整し表1に記載した厚み構成にしたほかは実施例2と同じ条件でフィルムを得た。
水性塗布液Bを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
実施例7:
水性塗布液Cを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
実施例8:
水性塗布液Dを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
実施例9:
水性塗布液Eを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルcとポリエステルdの比率が90/10(重量比)の混合物をベント付き2軸押出機に供給し表2に記載した単層の50μmフィルムを得たほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルB層を形成するポリエステルをポリエステルcとしたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルA層を形成するポリエステルをポリエステルc/ポリエステルeの比率が90/10(重量比)の混合物としたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルA層を形成するポリエステルをポリエステルc/ポリエステルfの比率が90/10(重量比)の混合物としたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
ポリエステルA層に供給するポリエステル吐出量とポリエステルB層に供給するポリエステル吐出量を調整し表2に記載した厚み構成にしたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
水性塗布液Fを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
比較例7:
水性塗布液Gを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
比較例8:
水性塗布液Hを用いたほかは実施例1と同じ条件でフィルムを得た。
Claims (1)
- アンチモン元素および粒子を実質的に含有しないポリエステル層(B)と平均粒子径(d)が1.0〜6.0μmの粒子を含有するポリエステル層(A)とからなる共押し出し積層ポリエステルであって、ポリエステル層(A)の厚さ(L)が0.5d〜1.5dであり、ポリエステル層(A)の表面に水分散性官能基を有する芳香族共重合ポリエステル、ビニルアルコールユニットを主成分として含有する水溶性樹脂、およびポリグリセロールポリグリシジルエーテルを含有する水性塗布液を塗布して得られる塗布層を有し、当該塗布層の上に親水性機能コート層を設けることを特徴とするガラス貼り合わせ用ポリエステルフィルム基材。
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