JP6418473B2 - アサガオ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中高層建築物の建設または補修工事の現場において、仮設足場から資材や工具等が地面に落下するのを防止するために、仮設足場の外面に斜め上方に突き出すように設置されるアサガオ装置に関する。
従来から、建築現場等の仮設足場には、落下した資材や工具等の落下物が下の通行人等に当たらないように受け止めるためのアサガオが、仮設足場から斜め上方に張り出して設置されている。このようなアサガオは、仮設足場の外側に、所定の間隔で複数の支持材を取り付け、この支持材の間に、落下物等を受け止めるための主にアルミ、スチール等の金属板や、繊維強化プラスチック板等のパネルを敷設したものである(特許文献1)。また、パネルの代わりに、より軽量なシート材を用いたアサガオもある(特許文献2)。
特許文献1のようなアサガオに用いられるパネルは、金属板や繊維強化プラスチック板などを用いており強度があるが、嵩張るため、持ち運びや設置作業等において作業効率が劣るという問題がある。
特許文献2のようなシート材を用いたアサガオは、パイプ(単管)などの金属製の棒状部材がその端面を下にして上方から落下した場合、シート材を突き抜けてしまうおそれがある。
また従来より、FRP製のパネルをアサガオに用いることが知られている。しかしながら、FRP製のパネルでは、パイプが突き抜けない場合でもパネルの表面でパイプが跳ねてアサガオの外側に落ちてしまう。このように、安全性の観点で改善の余地があった。
実開平7-42843号公報 特開平7-207952号公報
本発明の課題は、棒状部材の突き抜けを防止し、且つ軽量で設置や持ち運びが容易なアサガオ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のアサガオ装置は、落下物を受け止めるために仮設足場に設置されるアサガオ装置であって、仮設足場の外面から斜め上方に突き出すように配置される一対の支持材と、前記一対の支持材によって無端状に張設される第1のシート材と、前記第1のシート材の内側に前記第1のシート材よりも撓んだ状態で取り付けられる第2のシート材とを備える。
また、本発明の別のアサガオ装置は、落下物を受け止めるために仮設足場に設置されるアサガオ装置であって、仮設足場の外面に一端が固定され、斜め上方に突き出した枠体と、この枠体内に張設されたシート材と、このシート材と重ね合わせて枠体内に配置されたネット材とを備える。
また、本発明のさらに別のアサガオ装置は、仮設足場の出隅部において、仮設足場の出隅部に一端が固定された複数の支持材が斜め上方に突き出した状態で扇状に並設され、各支持材にまたがってシート材と、このシート材に重ね合わせたネット材とが架け渡されている。
本発明のアサガオ装置は、持ち運び時や保管時にはシート材を小さく折り畳むことができるので、従来のような金属板や繊維強化プラスチック板に比べて、持ち運びや保管を容易に行うことができる。さらに、第1のシート材の内側に第1のシート材よりも撓んだ状態で第2のシート材を取り付ける、あるいは、シート材と重ね合わせてネット材を枠体内に配置しているので、棒状部材の突き抜けを防止することができる。また、現場において、取り付けや取り外しも簡単である。
本発明の一実施形態に係るアサガオ装置を示す斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る枠体固定金具の平面図であり、(b)はその側面図である。 本発明のアサガオ装置に係るシート材を示す平面図である。 (a)〜(d)は本発明の一実施形態に係るアサガオ装置の組み立て手順を示す説明図である。 角パイプと支持材を示す概略斜視図 角パイプの概略斜視図 ネット材の概略図 図3のx−x線断面図である。 本発明の別の実施形態に係るアサガオ装置を示す平面図である。 本発明の別の実施形態に係るアサガオ装置の詳細を示す平面図である。 本発明の別の実施形態に係る支持材固定金具を示す平面図である。 実施形態2のアサガオ装置の概略断面図 実施形態2のアサガオ装置の部分拡大斜視図 第1のシート材の概略平面図 第2のシート材の概略平面図 落下物が落下した後のアサガオ装置を示す概略断面図
(実施形態1)
<アサガオ装置10>
以下、実施形態1のアサガオ装置について、図面を参照して説明する。図1に示すように、実施形態1に係るアサガオ装置10は、主としてビルやマンション等の中高層建築物の建設または補修工事の現場において、資材や工具等の落下物を受け止めるために仮設足場に設置されるものであり、仮設足場の支柱101に一端が固定されて斜め上方に突き出した、縦枠51と横枠52とからなる枠体5と、この枠体5内に張設されたシート材12と、シート材12の下部に設けたネット材13とを備える。
図1に示すように、シート材12を囲むように取り付けられる枠体5は仮設足場の外面に複数並設され、使用時には水平面に対して上向きに傾斜している。
枠体5は断面リップ溝型の縦枠51と横枠52とからなる。縦枠51は、上面に枠体5を上方から保持する吊材4を接続するための吊り金具41が設けられ、下面には枠体5を下方から支持する支持部材3を取り付けるための支持部材取付金具33が設けられる。枠体5は仮設足場の外面に枠体固定金具15により取り付けられる。このような枠体5の材質は特に制限されないが、軽量で強度のあるものが好ましく、例えばアルミ、スチール等の金属が好ましい。
枠体5を仮設足場の支柱101と接続する枠体固定金具15は、図2(a)に示すように、隣り合う枠体5、5の間に設置され、支柱101に固定するクランプ16と、貫通孔20を有するコ字型の枠体取付金具17と、この枠体保持金具17とピン18で回動可能に接続される枠体回転金具19により構成される。この枠体回転金具19は、枠体5の両端に取り付けられたL字型の金板であり、短手側にピン18を挿通する貫通孔20を有する。図2(a)および(b)に示すように、枠体取付金具17と、隣り合う2つの枠体55の各枠体回転金具19とは、ピン18で固定される。その際、隣り合う枠体5、5は所定の間隙(例えば15〜35cmの間隔)を有する。この間隙は強風時等に隣り合う枠体同士が接触し破損するのを防止するためである。このように枠体固定金具15は、枠体取付金具17と、この間に挟持された2つの枠体回転金具19とをピン18によりそれぞれの貫通孔20を挿通されて固定するので、枠体5、5同士に適切な間隙を持たせて上下方向へ回動させることができる。
図1に示すように、シート材12は枠体5内(枠体5で固まれた面)に張設され落下物を受け止める役割を有する。シート材12は、2つの支持材11、11間に少なくとも1重張設されるか、あるいは2つの支持材11、11間に架け渡された無端状のものであってもよい(図4A(a)参照)。シート材12は、例えば、繊維シートと合成樹脂とを貼り合わせた可撓性シートであるのが好ましく、具体的にはポリエステルの織物に塩化ヒ手ニールを貼り合わせたターポリン等が挙げられる。シート材12は例えば、小さな孔を規則的に多数形成したものであってもよい。
図3に示すように、シート材12には、有節または無節のネット材13が重ね合わせて配置される。有節のネット材13としては、交差する糸同士を結んだ結び目のあるネット材であり、例えば漁網、養生ネットなどが挙げられる。また、無節のネット材13としては、糸を所定の網目となるように編んだものである。本開示ではいずれを用いてもよい。このようなネット材13は、網目は5〜30mm目程度、糸の線径は1〜5mmφ程度であるのがよい。シート材12をネット材13で補強すれば、落下物、特に棒状部材(例えばパイプなどの単管)が仮設足場よりアサガオ装置10へ落下した際に突き破ることを防止することができる。ネット材13の設置位置は、シート材12に重ね合わせて配置され、2つの支持材11,11間に張設されていれば特に限定されず、シート材12の上面、下面あるいは両面に設けてもよい。ネット材13はシート材12に少なくとも1重設けてあればよいが、2重以上であってもよい。ネット材13は、支持材11、11間で位置がずれないように保持されるために、支持材11との摩擦力が大きい方がよく、支持材11との接触点が複数あるのがよい。
ネット材13は、シート材12が、2つの支持材11、11問に架け渡された無端状である場合、シート材12の内周面側(図5参照)またはシート材12の外周面側(図示せず)に設けられていてもよい。
ネット材13は、例えば縫合や接着などの固定手段で、その全周囲または少なくとも周囲の一部がシート材12に固定されているのがよい。アサガオ装置10では、シート材1
2およびネット材13により落下物を受け止めるため、固定手段の表面積が小さい程、その効果が上がる。特にシート材12の略中央部は固定手段が無い方がよい。固定手段は特に限定されないが、強度、軽量およびコスト面から、シート材12の一方の面から当て板14を当てた状態で、少なくとも角部を縫合する方法がよい。この当て板14としては軽量で強度のある板材がよく、例えばシート材12と同じシート材や、その他の樹脂、軽金属、木などの板材が用いられるのがよい。さらに、図5に示すように、シート材12の略中央部においてネット材13は下方向に撓みがあってもよい。この撓みにより上方から落下した棒状部材が、よりシート材12を突き破りにくくすることができる。
図3に示すように、ネット材13には縦方向または横方向の両辺を繋ぐ紐材131が少なくとも1本、好ましくは2本設けられるのがよい。紐材131はネット材13の撚りや携みを防止するためのものであり、この紐材131を両方向に引っ張ることで容易に調整を行うことができる。これにより、ネット材13がシート材12と重なっていない面積を少なくすることができる。なお、ネット材13の調整の後は、紐材131は、シート材12の上面に露出しなければよく、例えばネット材13の下部や端部に束ねておけばよい。紐材131としては、例えばロープ、ワイヤなどが使用される。
支持材11は、棒状または筒状部材であり、図3に示すように2つの支持材11間に、ネット材13を下部に設けたシート材12を架け渡すように張った後、それぞれ縦枠51内に着脱可能に取り付けられる(図4A(b)参照)。支持材11の形状は特に制限されないが軽量で強度のあるものが好ましく、材質としてはアルミ、スチール、FRP(繊維強化プラスチック)などが挙げられる。
枠体5は、図1に示すように下方から支持部材3によって支持される。この支持部材3は、一端が枠体5の枠体固定金具15より下方の支柱101に支持部材固定金具35で取り付けられ、他端が枠体5の縦枠51に設けた支持部材取付金具33に取り付けられる。
枠体5は、図1に示すように上方から吊材4によって保持される。この吊材4は、図1に示すように、一端が枠体5より上方の仮設足場に取り付けられ、他端が枠体5の縦枠51に吊り金具41で連結されている。吊材4としては例えばワイヤ、ロープなどが使用される。
前記枠体5は、以下の図4A(a)〜(d)に示す手順にてシート材12を張設し、仮設足場に取り付けられる。なお、説明上、枠体5の横枠52は、枠体固定金具15を取り付けた着端側を下枠521、先端側を上枠522とした。
(I)図4A(a)に示すように、まず2本の支持材11、11間へ無端状のシート材12を架け渡す。このとき、シート材12の一方の面(裏面)にはネット材13が設けてある。
(II)次に、図4A(b)に示すように、シート材12を張った支持材11、11を、それぞれ縦枠51内に飯入して取り付け、枠体固定金具15を取り付けた下枠521両端に立設した角パイプ54に前記支持材11、11を挿し込み、縦枠51と下枠521にそれぞれ設けたねじ穴21(図2(a)参照)を挿通させたねじ55で固定する。この時、縦枠51には予め支持部材3を接続していてもよい。
(III)次に、図4A(c)に示すように、下枠521に立設した時と同様の角パイプ54’を立設した上枠522を支持材11の上部から挿し込み、側面からねじ55で固定して、シート材12を保持して枠材5を得る(図4A(d))。
(IV)図4A(d)に示す枠体5を、図1に示すように、枠体5の下方の仮設足場の支柱101に支持部材3の基端部の支持部材固定金具35を取り付ける。次に、縦枠51の吊り金具41に吊材4を取り付けて、枠体5の取り付けは完了する。アサガオ装置10を撤去する時には前述した手順を逆に行えばよい。
ここで、角パイプ54と支持材11の関係について、図4B、4Cを用いて説明する。図4Bは、角パイプ54と支持材11を示す概略斜視図である。図4Cは、角パイプ54単体の概略斜視図である。
図4Bに示すように、角パイプ54に挿入される支持材11は中空状の丸パイプである。支持材11は、角パイプ54の外周を囲むように挿入される。支持材11の内径D1は、角パイプ54の外径D2よりも大きく設定される。挿入後の状態においては、支持材11と角パイプ54は互いに固定されず、それぞれの間に移動可能な隙間が空いている。このように角パイプ54は、支持材11の下端を、支持材11が延びる軸方向Cに移動可能な状態(非固定状態)で受ける受け部材として機能する。角パイプ54に限らず、他の形態の受け部材を用いてもよい。
このような構成では、支持材11と角パイプ54が強固に固定される場合に比べて、支持材11と角パイプ54の接続箇所の節点剛性が低くなり、支持材11と角パイプ54が独自に弾性変形しやすい。シート材12の上に落下物が衝突した際には、落下物の衝撃を吸収するように支持材11と角パイプ54が弾性変形して緩衝機能を発揮する。これにより、シート材12とネット材13を柔軟に撓ませることができ、落下物による衝撃をやわらげることができる。このようにしてシート材12とネット材13を破れにくくすることができる。
特に支持材11として角パイプではなく丸パイプを用いることで、角パイプ54との接触面積が減り、節点剛性を低くすることができる。
図4Cに示すように、角パイプ54の先端には切欠き54Aが形成されている。切欠き54Aを形成することで、角パイプ54の先端から丸パイプの支持材11を挿入する際に容易に挿入することができる。
図4Cに示すように、角パイプ54はL字状の板材56に溶接されている。板材56には、第1のボルト挿通孔56Aと、第2のボルト挿通孔56Bとが形成されている。第1のボルト挿通孔56Aには、前述した縦枠51を板材56に取り付けるためのボルト55を挿通するネジ孔である。第2のボルト挿通孔56Bは、板材56を横枠521に取り付けるためのボルト(図示せず)を挿通する孔である。
次に、ネット材13について図4Dを用いて説明する。図4Dは、ネット材13を示す概略図である。
図4Dに示すように、ネット材13は、横方向Aと縦方向Bとを有する。実施形態1のネット材13は異方性のものが用いられており、横方向Aと縦方向Bで異なる伸縮率を有する。実施形態1では特に、横方向Aの伸縮率が縦方向Bの伸縮率よりも高いネット材13を用いている。このようなネット材13は例えば、ネット材13を構成する紐材のそれぞれを縦方向Bに沿って波状に延在させながら互いに交差させることで作ることができる。なお「伸縮率」とは、ネット材13を同じ力で伸縮させたときに全長に対して伸縮する長さの割合である。
このような構成において、ネット材13およびシート材12を仮設足場に配置する際には、ネット材13の横方向Aが仮設足場の外面に沿った水平方向に概ね一致し、縦方向Bが支持材11の延びる斜め上方向に概ね一致するように配置する。このような配置によれば、横方向Aではネット材13の高さ位置は変化しないため、ネット材13の伸縮は生じないのに対して、縦方向Bにおいてはネット材13の高さ位置が変化する。一方で、前述したようにネット材13は縦方向Bには伸縮しにくい構成であるため、縦方向Bの高さ位置が変化しても伸縮は抑制される。このような配置により、ネット材13の横方向Aと縦方向Bの変形を押さえることができるため、ネット材13の全体的な変形を抑制することができ、ネット材13を所望の形状に保持することができる。
<出隅部のアサガオ装置10’>
次に図6〜8を参照して、仮設足場の出隅部Dに取り付けるアサガオ装置10’を説明する。なお、前記アサガオ装置10と同じ部材を用いるものには同一の符号を付して説明を省略する。
図6,7に示すように、このアサガオ装置10’は、仮設足場の出隅部Dに一端が固定された複数の支持材11が、仮設足場から斜め上方に突き出した状態で扇状に並設され、各支持材11にまたがってシート材12’が架け渡されている。なお、シート材12と同様に、シート材12’の少なくとも一方の面にはネット材13が設けられている。このアサガオ装置10’は、前記アサガオ装置10と同様に、仮設足場から外面上方に突き出した支持材11に張設された扇状のシート材12’が、使用時には水平面に対して上向きに傾斜している。
図6、7に示すように、支持材11は、仮設足場の出隅部Dに取り付けられた支持材固定金具25に一端が固定され、斜め上方に突き出した状態で、扇状に複数が所定の間隔で並設される。この複数の支持材11にはシート材12’が跨って架け渡される。また、アサガオ装置10’の両端の支持材11には、後述するコーナー用縦枠6が着脱可能に取り付けられる。
図6に示すように、アサガオ装置10’の両端の支持材11は、断面リップ溝型のコーナー用縦枠6内にそれぞれ猷入して取り付けられる。このコーナー用縦枠6により、シート材12’はアサガオ装置10’の両端部の支持材11に固定されている。なお、コーナー用縦枠6の支持材11およびシート材12’への取り付け方の詳細および材質は、アサガオ装置10の縦枠51と同様であるので省略する。また、コーナー用縦枠6には、枠体5と同様に、下方から支持する支持部材3と連結するための支持部材取付金具33や、上方から保持する吊材4と連結するための吊り金具41等を設けていてもよい。
アサガオ装置10’に用いられるシート材12’は、仮設足場の出隅部Dに取り付けられた支持材固定金具25により一端が固定された複数の支持材11にまたがって架け渡され、扇状の形状を有する。シート材12’の少なくとも一方の面にはネット材13が設けられる。シート材12’およびネット材13は、隣り合う支持材11、11間において、上下を繕い合わせて接合してもよい。
支持材固定金具25は、図8に示すように、図1、2に示すアサガオ装置10の枠体5の端部を保持する枠体取付金具252と、仮設足場の出隅部Dの支柱101’に複数の支持材11を取り付けるためのクランプ251と、このクランプ251に取り付けられる扇状取付金具253と、この扇状取付金具253に所定間隔で取り付けられ複数の支持材11を受ける受け金具254、254’とを備え、両端の受け金具254’は90°の間隔に保持される。
枠体取付金具252は、クランプ251の両側90°の開き角度で設置され、前記枠体固定金具15の枠体取付金具17とピン(図示せず)で連結される貫通孔250を有する。
扇状取付金具253は、両端部の支持材11を受ける受け金具254’を90°に保持するために、前記枠体取付金具252の前方に取り付けられる。
扇状取付金具253は前方にアーチ形バー256が取り付けられ、複数の受け金具254を所定の間隔で保持している。
受け金具254、254’は、支持材11の端部を受ける有底筒形の部材であり、底部に設けた脚部257にアーチ形バー256が挿通する貫通孔255を有する。この状態で受け金具254、254’は前記アーチ形バー256に所定間隔でかつ回動自在に保持されている。
受け金具254に支持材11を取り付けるには、支持材11の端部を受け金具254に挿し込むだけでもよく、あるいはネジ止めまたはリベット止め等を行えばよい。
このように実施形態1のアサガオ装置は、仮設足場の全周にわたりシート材12、12’およびネット材13を用いているので、上方からの落下物、特に棒状部材がシート材を突き抜けることなく、且つ軽量で、持ち運びし易く、設置作業も容易に行うことができる。
(実施形態2)
本発明に係る実施形態2のアサガオ装置について、図9―図13を用いて説明する。なお、実施形態2では、主に実施形態1と異なる点について説明する。また、同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
図9は、実施形態2のアサガオ装置70の概略断面図である。実施形態2のアサガオ装置70は、第1のシート材12およびネット材13に加えて、第2のシート材72をさらに備える点が、実施形態1のアサガオ装置10と異なる。
第2のシート材72は、第1のシート材12とネット材13の間に配置されるシート状の部材である。第2のシート材72は、ネット材13と同様に落下物による衝撃を吸収する機能を有する。図9に示すように、第2のシート材72はネット材13と重ね合わせて第1のシート材12内に配置される。第2のシート材72はネット材13と同様に、第1のシート材12よりも撓んだ状態で配置される。このようにネット材13だけでなく第2のシート材72も撓ませることにより、衝撃吸収の機能を向上させることができる。
実施形態2における第2のシート材72の材質は、第1のシート材12の材質と同じである。
第1のシート材12、第2のシート材72およびネット材13の取付形態について、図10−図12を用いて説明する。図10は、アサガオ装置70の部分拡大斜視図であり、図11は、第1のシート材12の概略平面図であり、図12は、第2のシート材72の概略平面図である。
図10に示すように、第1のシート材12および第2のシート材72のそれぞれには、ハトメ部12Aおよびハトメ部72Aが設けられている。ハトメ部12A、ハトメ部72Aは、それぞれのシート材に形成した貫通孔の周囲にハトメ金具(図示省略)を取り付けたものである。
図10に示すように、ハトメ部12A、72Aの両方に紐材74が挿通されている。紐材74はネット材13にも通されている。この状態で紐材74は結束されている。紐材74によって、第1のシート材12、第2のシート材72およびネット材13を互いに結びつけることができる。このようなハトメ部12A、72Aおよび紐材74による取付方法によれば、第2のシート材72とネット材13を撓ませた状態で配置しながら、取付けを行うことができる。
図11に示すように、第1のシート材12において、ハトメ部12Aは第1のシート材12の表面における4隅に設けられている。同様に、第2のシート材72におけるハトメ部72Aは図12に示すように、第2のシート材72の4隅に設けられている。このようにハトメ部12A、72Aを4隅に設けて、紐材74で第2のシート材72およびネット材13を結びつけることで、第2のシート材72およびネット材13を撓ませた状態で所望の形状に保持することができる。
次に、アサガオ装置70によって落下物を受け止める方法について、図13を用いて説明する。図13は、落下物が落下した後のアサガオ装置70を示す概略断面図である。
図13に示す例では、落下物として先端の鋭利な単管76を例示する。図13に示すように、鉛直方向Hに落下してきた単管76はまず、第1のシート材12に接触する。第1のシート材12は支持材11によって張設されており、張力の高い状態で保持されている。よって、単管76は第1のシート材12を貫通する。このように第1のシート材12を介在させることで、落下してきた単管76の速度が弱まる。
一方で、第2のシート材72およびネット材13は撓んだ状態で保持されており、第1のシート材12よりも大幅に低い張力で保持されている。このため、第2のシート材72およびネット材13は変形しやすく大きく撓むことができる。第1のシート材12を貫通した単管76は第2のシート材72とネット材13の弾力によって受け止められる。
第2のシート材72およびネット材13という異材質のものを組み合わせることで、シート材を2枚重ねる、あるいは、ネット材を2枚重ねる場合よりも、落下物が貫通しにくく、高い弾力性を実現することができる。このようにして落下物の突き抜けを効果的に防止することができる。
また、落下物の進行方向である鉛直方向Hに対して、第2のシート材72を表側に配置し、ネット材13を裏側にしている。このような配置により、弾力の高いネット材13による撓みを利用しながら、表面積の広い第2のシート材72で落下物を受け止めて、突き破りを効果的に防止することができる。
また、第2のシート材72およびネット材13で落下物を受け止めることができるため、FRP製のパネルのように落下物が跳ねてアサガオの外側に落ちてしまうことを防止することができる。これにより、安全性を向上させることができる。
なお、上記実施形態2では、第1のシート材12、第2のシート材72およびネット材13を設ける場合について説明したが、このような場合に限らない。例えばネット材13を省略して、第1のシート材12、第2のシート材72のみを設ける場合であってもよい。このような場合であっても、第1のシート材12に対して第2のシート材72を撓ませた状態で配置することで、第2のシート材72によって落下物の突き抜けを効果的に防止することができる。
以上、本発明の実施形態に係るアサガオ装置を詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の改良や変更が可能である。
3 支持部材
4 吊材
5 枠体
6 コーナー用縦枠
10、10’ アサガオ装置
11 支持材
12、12’ シート材
12A ハトメ部
13 ネット材
131 紐材
14 当て板
15 枠体固定金具
16、251 クランプ
17、252 枠体取付金具
18 ピン
19 枠体回転金具
20,255,255’ 貫通孔
21 ねじ穴
25 支持材固定金具
33 支持部材取付金具
35 支持部材固定金具
41 吊り金具
51 縦枠
52 横枠
521 下枠
522 上枠
54、54’ 角パイプ(受け部材)
54A 切欠き
55 ねじ
56 板材
56A 第1のボルト挿通孔
56B 第2のボルト挿通孔
70 アサガオ装置
72 第2のシート材
72A ハトメ部
74 紐材
76 単管(落下物)
253 扇状取付金具
254、254’ 受け金具
256 アーチ形バー
257 脚部
101,101’ 支柱

Claims (14)

  1. 落下物を受け止めるために仮設足場に設置されるアサガオ装置であって、
    仮設足場の外面から斜め上方に突き出すように配置される一対の支持材と、前記一対の支持材によって無端状に張設される第1のシート材と、前記第1のシート材の内側に前記第1のシート材よりも撓んだ状態で取り付けられる第2のシート材とを備える、アサガオ装置。
  2. 前記仮設足場の外面に固定される枠体をさらに備え、
    前記枠体は、前記支持材の下端を前記支持材が延びる軸方向に移動可能な状態で受ける受け部材を備える、請求項1に記載のアサガオ装置。
  3. 前記受け部材は角パイプであり、前記支持材は前記受け部材の外周を囲むように挿入される丸パイプである、請求項2に記載のアサガオ装置。
  4. 前記第2のシート材と重ね合わせて前記第1のシート材の内側に前記第1のシート材よりも撓んだ状態で取り付けられるネット材をさらに備える、請求項1から3のいずれか1つに記載のアサガオ装置。
  5. 前記ネット材と前記第1のシート材の間に前記第2のシート材が配置される、請求項4に記載のアサガオ装置。
  6. 前記ネット材は、前記仮設足場の外面に平行な横方向の伸縮率の方が前記横方向に交差し斜め上方に延びる縦方向の伸縮率よりも大きくなるように配置される、請求項4又は5に記載のアサガオ装置。
  7. 前記第1のシート材および前記第2のシート材はそれぞれ4隅にハトメ部を有し、
    前記第1のシート材の前記ハトメ部と前記第2のシート材の前記ハトメ部のそれぞれが各紐材により結ばれている、請求項1から3のいずれか1つに記載のアサガオ装置。
  8. 前記第1のシート材および前記第2のシート材はそれぞれ4隅にハトメ部を有し、
    前記第1のシート材の前記ハトメ部と前記第2のシート材の前記ハトメ部のそれぞれが各紐材により結ばれており、前記各紐材は前記ネット材に通されている、請求項4から6のいずれか1つに記載のアサガオ装置。
  9. 落下物を受け止めるために仮設足場に設置されるアサガオ装置であって、
    仮設足場の外面に一端が固定され、斜め上方に突き出した枠体と、この枠体内に張設されたシート材と、このシート材と重ね合わせて枠体内に配置されたネット材とを備え
    前記ネット材は、伸縮性を有し、前記仮設足場の外面に平行な横方向の伸縮率の方が前記横方向に交差し斜め上方に延びる縦方向の伸縮率よりも大きくなるように配置されることを特徴とするアサガオ装置。
  10. 前記シート材が、繊維シートと合成樹脂とを貼り合わせた可撓性シート材である請求項9に記載のアサガオ装置。
  11. 前記ネット材が、少なくとも角部でシート材に固定されている請求項9または10に記載のアサガオ装置。
  12. 前記枠体より下方の仮設足場に一端が取り付けられ、他端が枠体に取り付けられて枠体を下方から支持した支持部材を有する請求項9〜11のいずれかに記載のアサガオ装置。
  13. 前記シート材は、2つの支持材間に架け渡されており、これらの支持材は、前記枠体の2つの縦枠内にそれぞれ着脱可能に取り付けられている請求項9〜12のいずれかに記載のアサガオ装置。
  14. 仮設足場の出隅部において、仮設足場の出隅部に一端が固定された複数の支持材が斜め上方に突き出した状態で扇状に並設され、各支持材にまたがってシート材と、このシート材に重ね合わせたネット材とが架け渡されており、
    前記ネット材は、伸縮性を有し、前記仮設足場の外面に平行な横方向の伸縮率の方が前記横方向に交差し斜め上方に延びる縦方向の伸縮率よりも大きくなるように配置されることを特徴とするアサガオ装置。
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