JP6418372B2 - セシウム除去方法 - Google Patents
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前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法である。
第2の本発明は、プルシアンブルー類縁体の粒子が繊維基材の繊維に担持されているセシウム吸着材であって、溶融された前記繊維基材の原料、または柔軟状態に形成された前記繊維基材に添加する、ヘキサシアノ金属酸の無機塩および遷移金属元素を含む無機化合物の内の一方と、硬化状態に形成された前記繊維基材に添加する、前記ヘキサシアノ金属酸の無機塩および前記遷移金属元素を含む無機化合物の内の他方と、を合成原料とするプルシアンブルー類縁体の粒子が、少なくとも部分的に、前記繊維基材の繊維の内部に埋め込まれた状態で担持されているセシウム吸着材を、セシウムによって汚染された対象物に接触させ、
前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法である。
第3の本発明は、前記繊維基材は、非親水性繊維基材であることを特徴とする、第1または第2の本発明のセシウム除去方法である。
第4の本発明は、前記非親水性繊維基材の材質は、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリアミド類、およびポリアリーレン類の内の何れか一つであって、
前記非親水性繊維基材は、前記繊維の繊維直径が1μm以下であるナノファイバー繊維基材であることを特徴とする、第3の本発明のセシウム除去方法である。
第5の本発明は、前記ポリオレフィン類は、ポリプロピレン(PP)、およびポリエチレン(PE)の内の何れか一つであり、
前記ポリエステル類は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、およびポリ乳酸(PLA)の内の何れか一つであり、
前記ポリアミド類は、ナイロン6(N6)、ナイロン6,6(N66)、およびナイロン12(N12)の内の何れか一つであり、
前記ポリアリーレン類は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)であり、
前記ナノファイバー繊維基材は、ナノファイバー不織布であることを特徴とする、第4の本発明のセシウム除去方法である。
第6の本発明は、前記プルシアンブルー類縁体は、プルシアンブルーであることを特徴とする、第1から第5の何れかの本発明のセシウム除去方法である。
本発明に関連する第1の発明は、プルシアンブルー類縁体の粒子が、少なくとも部分的に、前記繊維基材の繊維の内部に埋め込まれた状態で担持されていることを特徴とする、セシウム吸着材である。
前記非親水性繊維基材は、前記繊維の繊維直径が1μm以下であるナノファイバー繊維基材であることを特徴とする、本発明に関連する第2の発明のセシウム吸着材である。
前記ポリエステル類は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、およびポリ乳酸(PLA)の内の何れか一つであり、
前記ポリアミド類は、ナイロン6(N6)、ナイロン6,6(N66)、およびナイロン12(N12)の内の何れか一つであり、
前記ポリアリーレン類は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)であり、
前記ナノファイバー繊維基材は、ナノファイバー不織布であることを特徴とする、本発明に関連する第3の発明のセシウム吸着材である。
ヘキサシアノ金属酸の無機塩、および遷移金属元素を含む無機化合物の内の一方を、前記溶融された繊維基材の原料、または前記形成された柔軟状態の繊維基材に添加する第一添加処理を行い、
前記ヘキサシアノ金属酸の無機塩、および前記遷移金属元素を含む無機化合物の内の他方を、前記溶融された繊維基材の原料、前記形成された柔軟状態の繊維基材、または前記形成された硬化状態の繊維基材に添加する第二添加処理を行うことを特徴とする、セシウム吸着材の製造方法である。
前記第二添加処理においては、前記ヘキサシアノ金属酸の無機塩、および前記遷移金属元素を含む無機化合物の内の前記他方の水溶液で、前記形成された柔軟状態の繊維基材、または前記形成された硬化状態の繊維基材を処理することを特徴とする、本発明に関連する第6の発明のセシウム吸着材の製造方法である。
前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法である。
前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法である。
繊維の平均直径である平均繊維径については、SEMによる表面画像から繊維直径を求め、その平均値を計算した。
非放射性の硝酸セシウム(CsNO3)水溶液であるセシウム標準液を用いた仮想実験による評価を行った。
(数1) セシウム除去率
=(1−(浸漬実験後溶液中セシウム濃度)/(浸漬実験前溶液中セシウム濃度))
×100
によって算出した。
含まれている鉄(Fe)の鉄濃度分析からの換算を利用し、化学式Fe7(CN)18を採用してプルシアンブルー担持量を算出した。
(数2) プルシアンブルー担持率
=((プルシアンブルー担持量)/(吸着材重量))×100
によって算出した。
含まれている鉄(Fe)の鉄濃度分析からの換算を利用し、化学式Fe7(CN)18を採用してプルシアンブルー脱落量を算出した。
(数3) プルシアンブルー脱落率
=((プルシアンブルー脱落量)/(プルシアンブルー担持量))×100
によって算出した。
実施例1でのセシウム吸着材をつぎの手順で作製した。
実施例2でのセシウム吸着材をつぎの手順で作製した。
比較例でのセシウム吸着材をつぎの手順で作製した。
1a 粒子
2 非親水性繊維基材
2a 繊維
200 親水性繊維基材
200a 繊維
Claims (6)
- プルシアンブルー類縁体の粒子が繊維基材の繊維に担持されているセシウム吸着材であって、溶融された前記繊維基材の原料、または柔軟状態に形成された前記繊維基材に添加する、ヘキサシアノ金属酸の無機塩および遷移金属元素を含む無機化合物の内の一方と、硬化状態に形成された前記繊維基材に添加する、前記ヘキサシアノ金属酸の無機塩および前記遷移金属元素を含む無機化合物の内の他方と、を合成原料とするプルシアンブルー類縁体の粒子が、少なくとも部分的に、前記繊維基材の繊維の内部に埋め込まれた状態で担持されているセシウム吸着材を備えるセシウム吸着装置を利用して、前記セシウム吸着材を、セシウムによって汚染された対象物に接触させ、
前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法。 - プルシアンブルー類縁体の粒子が繊維基材の繊維に担持されているセシウム吸着材であって、溶融された前記繊維基材の原料、または柔軟状態に形成された前記繊維基材に添加する、ヘキサシアノ金属酸の無機塩および遷移金属元素を含む無機化合物の内の一方と、硬化状態に形成された前記繊維基材に添加する、前記ヘキサシアノ金属酸の無機塩および前記遷移金属元素を含む無機化合物の内の他方と、を合成原料とするプルシアンブルー類縁体の粒子が、少なくとも部分的に、前記繊維基材の繊維の内部に埋め込まれた状態で担持されているセシウム吸着材を、セシウムによって汚染された対象物に接触させ、
前記対象物に接触させられたセシウム吸着材を回収することを特徴とする、セシウム除去方法。 - 前記繊維基材は、非親水性繊維基材であることを特徴とする、請求項1または2に記載のセシウム除去方法。
- 前記非親水性繊維基材の材質は、ポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリアミド類、およびポリアリーレン類の内の何れか一つであって、
前記非親水性繊維基材は、前記繊維の繊維直径が1μm以下であるナノファイバー繊維基材であることを特徴とする、請求項3に記載のセシウム除去方法。 - 前記ポリオレフィン類は、ポリプロピレン(PP)、およびポリエチレン(PE)の内の何れか一つであり、
前記ポリエステル類は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、およびポリ乳酸(PLA)の内の何れか一つであり、
前記ポリアミド類は、ナイロン6(N6)、ナイロン6,6(N66)、およびナイロン12(N12)の内の何れか一つであり、
前記ポリアリーレン類は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)であり、
前記ナノファイバー繊維基材は、ナノファイバー不織布であることを特徴とする、請求項4に記載のセシウム除去方法。 - 前記プルシアンブルー類縁体は、プルシアンブルーであることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のセシウム除去方法。
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